JP6626795B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

洗濯乾燥機に関するものである。
アレルギー性皮膚炎や喘息の患者がいる家庭では、アレルゲンを排除するために、部屋の掃除を頻繁に行うだけでなく、直接肌に接する衣類や毛布、布団などを清潔に保つたように注意している。毛布や布団は、直接人間が長時間接触するため、垢やフケなどダニの餌となる物質が豊富で、厚手のため住み処となる場所があるため、ダニが生息するのに好適な環境となっている。毛布や布団は日光干しによる加温・低湿度化と掃除機による吸引でダニ類を除去するのが一般的である。しかし、ダニは表面より内部に多くおり、日光干しでは内部の温度が十分に上昇しないこと、厚手のため掃除機では内部まで吸うことは困難であることなどのため、ダニ類を除去することは容易ではない。このため、清潔を保つように、毛布や布団などの大物も極力自宅で洗濯・乾燥したいという要望が多い。最近の洗濯乾燥機は、大容量化が進んでおり、比較的容易に家庭で毛布や布団を洗濯・乾燥できる環境が整いつつある。
特開平5−123491号公報 特表2010−502357号公報
吉川翠、家屋内生息性ダニ類の生態および防除に関する研究(1)〜(8)、家屋害虫、Vol.13〜Vol.18、(1991年〜1995年)
家屋内の寝具や畳、絨毯、木床などに生息するダニの種類とその構成比を調査した結果によると、70%以上はチリダニ科が占めており、その他、ホコリダニ科、コナダニ科、ツメダニ科、イエササラダニ科などが数パーセント程度となっている。ダニによる人体に対する被害としては、ツメダニ科のダニに噛まれることによる皮疹発症や、ダニの死骸や糞による喘息やアレルギー性鼻炎発症が知られている。特に、大部分を占めるチリダニ科のダニの糞はアレルギー活性が特に高く、ダニ自体だけでなく糞の除去も重要である。しかし、糞も毛布や布団の表面ではなく内部に多く存在するため、表面を叩き掃除機で吸引することで除去できるが、十分な除去は容易ではない。
ダニは温度を上げることで死滅させることができ、50℃で20分間保持すると、屋内で最も多いチリダニ科のダニが100%死滅するという実験結果が公表されている。また、薄手のシーツなどに付着しているダニは洗濯による水流や機械作用で99%以上除去できるが、毛布や布団の場合ダニは内部にいるため洗濯の水流や機械作用が及びにくく、洗濯での除去が困難といわれている。しかし、アレルゲンとしてのダニの糞は水溶性であり、毛布や布団の内部に水を通すことで除去が可能である。このため、ダニを死滅させ、ダニの死骸や糞を洗濯物から除去するためには、洗濯物を高温に保つことと、洗濯を組み合わせる必要がある。
洗濯機による布団の洗濯方法として、内部の綿の移動を抑え、型崩れを防止したドラム式洗濯機がある。また、ドラムと布団との接触面の乾燥を促進し、乾燥時間の短縮や乾きムラを低減した洗濯乾燥機がある。さらに、温水を洗濯槽に供給し、洗濯物に付着したダニを死滅させる殺ダニ機能を有する洗濯機がある。
洗濯乾燥機で洗濯乾燥コースを設定した場合の、運転制御のフローの一例を図7に示す。電源スイッチを投入すると、制御装置は状態確認を行い洗濯乾燥機の初期設定を実行する(S101)。使用者が洗濯乾燥コースを選択してスタートスイッチを押す(S102)と、制御装置は洗濯工程(洗い、すすぎ、脱水を順次行う)を実行する(S103)。洗濯工程が終了すると乾燥工程(高速脱水、温風による乾燥)を実行し(S104)、衣類の乾燥を検知する、あるいは、予め決められた時間が経過すると乾燥工程を終え、運転を終了する。このように、洗濯、乾燥を順番に実行する。
このような洗濯乾燥機を使用し、洗濯乾燥コースを運転すると、洗濯によりダニの糞が除去され、乾燥により生きたダニが死滅するが、乾燥後にダニの死骸が洗濯物に残る。このため、洗濯物(毛布や布団)を使用していくと、ダニの死骸が徐々に粉砕され微粒子状になり、洗濯物から空気中に拡散し、それを吸い込んで喘息やアレルギー性鼻炎の原因になり得る。すなわち、通常の洗濯乾燥コースを実行しただけでは、アレルギーの原因となるアレルゲンを除去できないという課題がある。また、洗濯乾燥機による乾燥はせずに、屋外に干して乾燥する人も多い。上述したように、屋外の乾燥では洗濯で生き残ったダニを完全に死滅させるはできず、その後の使用でダニの糞が洗濯物内で増加してしまう。
上記特許文献1では、吸水発熱材(合成ゼオライト)を使用した給湯装置を備え、短時間で50〜60℃の温水を生成し洗濯槽に供給するものである。しかし、15Lの水を15℃から50℃に加熱するのに合成ゼオライトが10kg必要である。特許文献1に係る発明では、毛布や布団類のダニ除去を行うために毛布や布団全体を温水に漬けるのには、水量は50L程度必要である。このためには、30〜40kgの合成ゼオライトが必要となり、給湯装置を洗濯機に内蔵すると、筐体サイズが大型化し、家庭への設置性の面で課題がある。また、上記特許文献2には、洗濯物のアレルゲンを除去できる洗濯機械及び制御方法に関する発明が記載されている。しかし、スチーム発生器が別途必要となるため筐体サイズが大型化する恐れがある。
そこで、本発明の目的は、毛布や布団類などのダニや糞の除去を効果的に行うとともに、筐体サイズが大型化しない洗濯乾燥機を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、一例として、制御手段は、第1のすすぎ工程実行後、且つ脱水後に、温風を洗濯物に吹き付ける熱風処理工程を実行し、熱風処理工程実行後に、第2のすすぎ工程を実行し、第2のすすぎ工程実行後に、最終脱水工程を実行し、最終脱水工程実行後に、乾燥工程を実行し、熱風処理工程は、空気加熱手段と送風ファンを用いて実行する構成とする。
本発明によれば、毛布や布団類などのダニや糞の除去を効果的に行うとともに、筐体サイズが大型化しない洗濯乾燥機を提供できる。
本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機の外観図である。 本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機の内部構造を示す断面図である。 本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機の制御装置のブロック図である。 本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機でダニ除去コースを設定した場合の基本的な制御フローである。 本発明に係る実施形態のダニ除去コースの熱風加熱工程の詳細の制御フローの一例である。 本発明に係る実施形態のヒートポンプ式洗濯乾燥機の内部構造を示すために筐体の一部を切断した鳥瞰図である。 従来の洗濯乾燥機で洗濯乾燥コースを設定した場合の基本的な制御フローである。 本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機でダニ除去コースを設定した場合の全体工程表である。
以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1はドラム式洗濯乾燥機の外観図であり、図2は内部の構造を示す断面図である。
各図において、参照番号1は外郭を構成する筐体であり、筐体1は四角形状のベース1hの上に取り付けられており、左右の側板1a、1b(図示せず)、前面カバー1c、背面カバー1d、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。
左右の側板1a、1bはコの字型の上補強材、前補強材、後補強材(以上図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
参照番号9は前面カバー1cの中央に設けた衣類を出し入れするための投入口を塞ぐドアで、前補強材に設けたヒンジで開閉可能に支持されている。ドア開放レバー9aを引くことでロック機構(図示せず)が外れてドア9が開き、ドア9を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じられる。前補強材は後述する外槽の開口部と同心に衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
参照番号2は筐体1の上部中央に設けた操作パネルで、電源スイッチ3、操作スイッチ4、5、及び表示器6を備えており、操作パネル2、筐体1下部に設けた制御装置33に電気的に接続している。
参照番号7は回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽(回転ドラム)であり、その外周壁および底壁に通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部7aを設けてある。
開口部7aの外側には洗濯兼脱水槽7と一体の流体バランサ7bを備えている。外周壁の内側には軸方向に延びるリフタ7cが複数個設けてあり、洗濯、乾燥時に洗濯兼脱水槽7を回転すると、衣類はリフタ7cと遠心力で外周壁に沿って持ち上がり、重力で落下するように動きを繰り返す。洗濯兼脱水槽7の回転中心軸は、水平または開口部7a側が高くなるように傾斜している。
参照番号8は円筒状の外槽であり、洗濯兼脱水槽7を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面の外側中央にモータ10を取り付ける。モータ10の回転軸は、外槽8を貫通し、洗濯兼脱水槽7と結合している。
前面の開口部には外槽カバー8aを設け、外槽内への貯水を可能としている。外槽カバー8aの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部7aを有している。本開口部7aと前補強材に設けた開口部はゴム製のベローズ11で接続しており、ドア9を閉じることで外槽8を水封する。
外槽8底面最下部には排水口12が設けてあり、排水ホース13が接続している。排水ホース13の途中には排水弁14が設けてあり、排水弁を閉じて給水することで外槽8に水を溜め、排水弁を開いて外槽8内の水を機外へ排出する。外槽カバー8aの前側外周部にはオーバーフロー口15を有しており、オーバーフローホースで排水弁14の下流側で排水ホース13に接続している。
外槽8は、下側をベース1hに固定されたサスペンション16(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽8の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽8の前後方向への倒れを防ぐ。
参照番号17は筐体1内の上部左側に設けた洗剤容器で、前部開口から引き出し式の洗剤トレイを装着する。洗剤容器17は筐体1の上補強材に固定されている。
洗剤容器17の後ろ側には、給水電磁弁18や風呂水給水ポンプ、水位センサ(以上図示せず)など給水に関連する部品を設けてある。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口18a、風呂の残り湯の吸水ホース接続口18bが設けてある。給水電磁弁18は、主給水電磁弁、仕上げ剤給水電磁弁、冷却水給水電磁弁などを有している。洗剤容器17は、一方を主給水電磁弁及び風呂水給水ポンプに、他方を外槽8に接続されており、主給水電磁弁を開く、あるいは風呂水給水ポンプを運転することで、洗剤容器17内に投入されている洗剤とともに外槽8と洗濯兼脱水槽7に洗濯水を供給する。また、仕上げ剤給水電磁弁を開くことで、洗剤容器17内に投入されている柔軟仕上げ剤とともに洗濯水を外槽8に供給する。
参照番号19は筐体1の背面内側に縦方向に設置した送風通路で、送風通路の下部は外槽8の背面下方に設けた吸気口20にゴム製の蛇腹管21で接続される。送風通路19内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、冷却水ホースで冷却水給水電磁弁と水冷除湿機構を接続し、冷却水給水電磁弁を開くことで水冷除湿機構へ冷却水を供給する。
冷却水は送風通路19の壁面を伝わって流下し吸気口20から外槽8に入り排水口12から排出される。また、水冷除湿とは別に送風通路内を洗浄するための洗浄ホースで主給水電磁弁と送風通路19を接続し、主給水電磁弁を開くことで送風通路19内に洗浄水を供給する。洗浄水は送風通路の壁面を伝わって壁面に付着した埃を流し落とす。
送風通路19の上部は、筐体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト35に接続している。送風通路19上部のフィルタダクト35との接続部に風路切換弁を有する。フィルタダクト35の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ22を挿入してある。
送風通路19からフィルタダクト35へ入った空気は、乾燥フィルタ22のメッシュフィルタ22aに流入し糸くずが除去される。乾燥フィルタ22の掃除は、乾燥フィルタ22を引き出してメッシュ式のフィルタ22aを取り出して行う。また、フィルタダクト35の乾燥フィルタ22挿入部の奥面には開口部23が設けてあり、この開口部23は吸気弁23aが接続しており、吸気弁23aの他端は送風ユニット24の吸気口と接続している。
送風ユニット24は、駆動用のモータ25、ファン羽根車26、ファンケース24aで構成されている。ファンケース24aにはヒータ27が内蔵されており、ファン羽根車26から送られる空気を加熱する。
ヒータ27は、入力切り換えが可能で、本実施例のヒータでは強モードと弱モードを有している。送風ユニット24は温風ダクト28に接続する。温風ダクト28は、ゴム製の蛇腹管28a、蛇腹管継ぎ手29を介して外槽カバー8aに設けた前部吹出し口30に接続している。
本実施例では、送風ユニット24が筐体1内の上部右側に設けてあるので、前部吹出し口30は外槽カバー8aの右斜め上の位置に設け、前部吹出し口30までの距離を極力短くするようにし、圧力損失や熱の逃げを最小限にしてある。
排水口12の出口には温度センサ34が、送風ユニット24の入口には温度センサ32が、ヒータ27出口には温度センサ31が設けてある。
乾燥運転時の風の流れは次のようになる。送風ユニット24を運転し、ヒータ27に通電すると、前部吹き出し口30から洗濯兼脱水槽7内に温風が吹き込み、湿った衣類に当り衣類を温め、衣類から水分が蒸発する。乾燥運転中は、洗濯兼脱水槽7を正逆回転させているので、リフタ7eにより衣類が持ち上がり重力で落下する動きを繰り返し、万遍なく衣類に温風が行き渡る。高温多湿となった空気は、洗濯兼脱水槽7に設けた貫通孔から外槽8に流れ、吸気口20から送風通路19に吸い込まれ、送風通路19を下から上へ流れる。送風通路19の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温多湿の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となり乾燥フィルタ22へ入る。乾燥フィルタ22に設けたメッシュフィルタ22aを通り糸屑が取り除かれ、送風ユニット24に吸い込まれる。そして、送風ユニット24で加圧された後ヒータ27で再度加熱され、洗濯兼脱水槽7内に吹き込むように循環する。メッシュフィルタ22aと送風ユニット24の間には、温度センサ32が設けてあり、循環する空気の温度を測定している。
図3は、本実施例のドラム式洗濯乾燥機の制御装置33のブロック図である。50はマイクロコンピュータで、各操作ボタン4、5に接続される操作ボタン入力回路51や水位センサ、温度センサと接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ50からの出力は、駆動回路54に接続され、給水電磁弁18、排水弁14、モータ10、送風ユニット24、ヒータ27などに接続され、これらの開閉や回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯乾燥機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオードもしくは液晶の表示器6やブザー57に接続される。
前記マイクロコンピュータ50は、電源スイッチ3を押されて電源が投入されると、図4に示すような洗濯および乾燥の制御処理を実行する。図4は、毛布や布団からダニや糞を除去する「ダニ除去コース」の動作フローの一例である。
使用者が洗濯兼脱水槽7に洗濯物、ここでは毛布や布団を入れ、ドア9を閉じ、電源スイッチ3押すと、マイクロコンピュータ50は洗濯乾燥機の状態確認および初期設定を行う(S110)。操作パネル2の表示器6を点灯し、操作ボタン5からの指示入力にしたがってダニ除去コースを設定する(S111)。
操作パネル2のスタートボタン4が押されたら、洗濯工程1(S112)を実施する。洗濯工程1では、洗い、すすぎ、すすぎ脱水までを実施する。洗濯工程1は、通常の洗濯物を洗う場合と同様であり、詳細は説明しないが、水と洗剤を外槽8内に供給し、洗濯兼脱水槽7を低速で回転させ洗いを実行し、洗い水を排水し、洗濯兼脱水槽7を高速で回転し脱水を実行する。その後、すすぎ水を外槽8内に供給し、洗濯兼脱水槽7を低速で回転させすすぎを実行し、すすぎ水を排水し、洗濯兼脱水槽7を高速で回転する脱水を実行する。
洗濯工程1では、洗いやすすぎの水が洗濯物内部に入り込み、内部のダニの糞は水に溶けて洗い流される。また、ダニの死骸の一部は洗い、すすぎや脱水中の機械作用で脚や毛が取れることもあるが胴体が粉砕されることはない。ダニの死骸は、洗濯物内部に入り込んだ水とともに洗濯物外に排除される。ダニの死骸や糞を効率よく除去するためには、洗いやすすぎの水量を通常の洗濯物を洗う場合より増やした方がよい。洗濯物の含水量が増加するため、死骸や糞が洗い水やすすぎ水中に移動しやすくなる。さらに、生きたダニの一部は、洗濯中に死滅、あるいは洗濯水とともに洗濯物外に排除されるが、生きたダニの多くは毛布や布団などの洗濯物の内部にしがみついており、洗濯やすすぎでは完全に排除することはできない。
そこで、次に、熱風処理工程を実施する(S113)。熱風処理工程では、送風ユニット24を運転し、モータ25とファン羽根車26を回転させる(S113A)。次に、ヒータ27に通電し(S113B)、洗濯兼脱水槽7を予め決められた回転数で回転しながら(S113C)、温風を洗濯物に吹き付け、洗濯物の温度を上昇させる。ヒータ27の出力が強弱可変にできるヒータでは、ヒータを弱モードとし洗濯物の温度が上がりすぎないようにしている。なお、熱風処理工程では脱水後の含水した洗濯物の温度を上昇させるために、時間を短縮するために、ヒータ27を強モードとしてもよい。ただし、洗濯物表面温度が高くなりすぎ、温度によるダメージが発生しないよう、ヒータ27と前部吹き出し口30の間に温度センサ31を設け温風の温度を検出し、温風温度が例えば70℃を越えるとヒータ27を弱モード(またはOFFモード)にするようにしてもよい。温風は、上述した乾燥運転時の風の流れのように循環するが、熱風処理工程S113では、洗濯物を素早く加温することが目的のため、冷却水による除湿は不要である。
洗濯兼脱水槽7の回転方向は一方向でも正逆回転を繰り返してもよい。また、洗濯兼脱水槽7の回転数を、例えば毎分40回転程度と100回転程度と可変してもよい。毛布や布団は嵩が大きいため、折りたたんで洗濯兼脱水槽7に投入するが、洗濯兼脱水槽7の容積の大部分を占めるため、リフタ7cで持ち上げて落下するような動きが少ない。そこで、洗濯兼脱水槽7の回転数を高めて遠心力で洗濯兼脱水槽7の壁面に押し付けるようにすると、温風が届きにくい洗濯物の中心部に空間ができ、この空間から温風が入るため、効率よく洗濯物全体の温度を高めることができる。
ダニは、外力が加わると洗濯物の繊維にしがみつく習性がある。このため、洗濯兼脱水槽7を回転することでダニは繊維にしがみついた状態となる。しかし、上述のように毛布や布団は嵩が大きく落下する動きが少ないため、洗濯物の温度が上昇すると、温風が行きにくい外槽8の影などの温度の低い場所に移動して生き残ってしまう可能性がある。そこで、送風ユニット24を高圧タイプ(ファン羽根車を高速回転させる)とし、前部吹き出し口30の面積を小さくすることで、前部吹き出し口30から高速の温風が洗濯兼脱水槽7内に吹き出す。こうすることで、高速風が洗濯物に当たり、ダニは吹き飛ばされないように洗濯物にしがみつく。さらに、高速の温風は洗濯物の折りたたんだすき間に入りやすく、洗濯物内部の温度上昇を素早く略均一に上昇するため、洗濯物にしがみついたダニを効率よく死滅することができる。死滅したダニの死骸は、洗濯物にしがみつく力を失うので、洗濯物から効率良く排除できる。また、大風量の温風を洗濯物に吹き付けるようにしてもよい。この場合も、洗濯物の各部に温風が行き渡りやすく、洗濯物の温度が略均一に上昇し、ダニを効率よく死滅できる。ダニが死滅した後は、温風の風速を高くしてダニの死骸を洗濯物から排除するようにしてもよい。このために、前部吹き出し口30の面積の可変機構を設ける。すなわち、大風量時には、前部吹き出し口30の面積を大きくし、風速を高くする場合は前部吹き出し口30の面積を小さくする。また、送風ユニット24の回転数を変化させてもよい。この場合、洗濯物の温度を上げて、ダニが死滅するまでは送風ユニット24の回転数を低くし、ダニが死滅した後は回転数を高くして風速を高めるようにする。
熱風処理工程の時間は、毛布や布団内に潜むダニが死滅するまで行う。具体的には、非特許文献1に記述されているように、家屋内に生息するダニは50℃で20分放置すると100%死滅するので、洗濯物の最も低い部分の温度が50℃に達してから最低でも20分間は必要である。洗濯物の温度は、直接温風が当たる表面より内部の方が遅れて上昇するが、内部の温度を検知することは困難である。そこで、予め洗濯物(考えられる最も厚手のもの)に対する温風吹き付け時間と内部(最も温度の上昇が遅い部分)温度の関係を調べて、ヒータ27に通電してから内部温度が50℃に達する時間Tを実験的に求める。そして、その時間に20分、余裕を考えると30分以上を加え熱風処理工程の時間とすればよい。時間Tはヒータ27の容量や送風ユニット24の風量に左右されるため、洗濯乾燥機の仕様に合わせて設定することはもちろんである。
ヒータ27の通電からの経過時間が例えばT+30分以上になったら(S113D)、ヒータ27への通電と送風ユニット24、洗濯兼脱水槽7の回転を停止し、熱風処理工程を終了し、洗濯工程2を実行する(S114)。洗濯工程2は、洗濯工程1の続きを実施する。すすぎ水を外槽8内に供給し、洗濯兼脱水槽7を低速で回転させすすぎを実行し、すすぎ水を排水し、洗濯兼脱水槽7を高速で回転する脱水を実行する。熱風処理工程で死滅したダニの死骸は、すすぎや脱水中の機械作用で粉砕され、洗濯物内部に入り込んだ水とともに洗濯物外に排除される。また、洗濯工程1で残ったダニの糞も除去される。このすすぎ、脱水は1回でもよいが、ダニの死骸をより多く除去するためには、2回以上行った方がよい。
洗濯工程2で、洗濯物に残ったダニの死骸を効率よく除去する方法について述べる。最初の方法は、すすぎ水の水量を洗濯工程1よりも増やすことである。洗濯物の含水量が多くなるため、ダニの死骸がすすぎ水中に移動しやすくなる。また、外槽8の底部に溜まっている洗濯水を外槽カバー8aの前側から洗濯兼脱水槽7内の洗濯物にシャワー状に噴射するような、洗濯水の循環ポンプ機構を有する洗濯乾燥機では、洗濯水の循環ポンプの水量を増加することでも、洗濯物の含水量を多くすることができる。この場合、すすぎ水量を増やさなくても効率よくダニの死骸をすすぎ水中に移動することが可能である。次に、すすぎの時間を長くしてもよい。この方法でも、洗濯物に残るダニの死骸を除去できる。また、洗濯兼脱水槽7の回転数を、洗濯物の落下高さが最大(機械力最大)となるように設定する。こうすることで、洗濯物に作用するたたき洗い効果が最大となり、洗濯物からダニの死骸が除去されやすくなる。以上の方法は、単独で実行してもよいが、全部を実行するとダニの死骸除去を最大化できる。
本実施例では、洗濯工程2のすすぎを2回行う例を記載しているが、少なくとも1回は上記の運転を行うようにする。望ましくは、最後のすすぎ時に実行するようにした方がよい。これは、最後のすすぎ前に洗濯物に残ったダニの死骸を除去するのには、最後のすすぎ時に水量を増やしたり、機械力を大きくしたりすることが有効だからである。もちろん、全てのすすぎで実行してもよい。なお、この運転を行うことで、ダニの死骸だけでなく、ダニの糞の除去にも有効である。
最後の脱水は、洗濯乾燥コースが設定されている場合、短時間で終了してもよい。また、熱風処理工程(S113)では洗濯物だけでなく、洗濯兼脱水槽7や外槽8などの部品も温められるため、洗濯工程2(S114)のすすぎで給水されたすすぎ水が洗濯物や部品で温められ水温が上がる。洗濯物(布団や毛布)の表面には、垢やフケなどとともに皮脂汚れが付着しているが、洗濯工程1で落としきれなかった皮脂汚れは、水温が上がることにより軟化しすすぎ中に除去されやすく、洗濯物の洗浄効果が高くなるという利点もある。
洗濯工程2を終了したら、乾燥工程を実行する(S115)。乾燥工程では、まず、高速脱水を予め決められた時間実行する。脱水終了後、送風ユニット24を運転し、ヒータ27に通電し、洗濯兼脱水槽7を回転しながら、洗濯物に温風を吹き付ける。乾燥工程では洗濯物が水分を含んでいるので、温風により温められ水分が蒸発し、高温多湿の空気となる。この水分を除湿するために、水冷除湿機構に冷却水を流す。乾燥の終了を検知したら、乾燥工程を終了し、運転を終了する。
洗濯工程2が終了した時点で、洗濯物中のダニの糞はほぼ除去されるが、ダニの死骸は残ってしまう場合がある。そこで、乾燥工程においてもダニの死骸を除去できるように考慮した方がよい。ダニの死骸を除去するのには、温風の風速を高くするのが最も効果的である。洗濯工程2で残ったダニの死骸は、ダニの脚と洗濯物の繊維が絡まっている状態である。高速の風を衣類に当てることによる風の力でダニの死骸を洗濯物から引き剥がすことができる。また、乾燥が進行していくとダニの死骸からも水分が除去されるが、乾燥するとダニの死骸から脚や毛が取れやすくなるが、高速の風を当てることでより取れやすくなる。このため、ダニの死骸の大部分を占める胴体部分は洗濯物から排除されやすくなる。
また、乾燥の時間を長くすることも有効である。しかし、洗濯物が乾いた状態で温風を当て続けると洗濯物の温度が高くなりすぎるので、乾燥工程でヒータ27の通電を断続的に行うようにすればよい。
乾燥工程で洗濯物から離脱したダニの死骸は、温風とともに、上述した乾燥運転時の風の流れのように循環する。このため、乾燥フィルタ22のメッシュフィルタ22aの目開きのサイズをダニの大きさより小さく設定しないと、ダニの死骸が循環して再度洗濯物に付着してします。アレルギーの原因となるチリダニ科のダニの大きさは0.1〜0.4mm程度である。このため、メッシュフィルタの目開きサイズを0.1mm以下とすればよい。しかし、目開きサイズを小さくしすぎると、圧力損失が増加するという問題がある。ダニの死骸から取れた脚を考慮しても、メッシュフィルタの目開きサイズは最小でも0.05mmで十分である。また、除湿方式として、水冷除湿方式を使用している場合、送風通路19を流れる水冷除湿機構からの冷却水の水フィルタ効果で、ダニの死骸を温風の流れから除去し、冷却水とともに、機外へ排出することができる。
なお、乾燥工程を実行せずに、洗濯物を屋外や室内で干してもよい。この場合でも、洗濯2工程終了時には、ダニが死滅し、ダニの死骸の多くやダニの糞は洗濯物から除去されており、アレルギーの原因物質を排除できる。
また、洗濯工程1において、洗い、脱水を実行後、すすぎを行わないで熱風処理工程を行っても、ダニを死滅させることは可能である。ただし、洗剤成分を含んだまま洗濯物を50℃以上に加熱するため、洗剤成分が洗濯物に悪影響を及ぼす可能性も考えられる。このため、上述のように、洗いの後に少なくともすすぎを1回行い洗剤成分を希釈した後に熱風処理工程を実行した方がよい。
乾燥終了の検知方法の一例を以下に説明する。洗濯物からの水分の蒸発が多い内は冷却水との熱交換量が多いため、熱交換後の冷却水の温度は供給温度より高くなる。乾燥が進行すると、蒸発する水分が減少し、冷却水との熱交換量が少なくなるため、冷却水の温度が低下していく。一方、送風通路19を通過後の温風の温度は、水分の蒸発が多い内はほぼ一定であるが、乾燥が進行し蒸発する水分量が減少すると高くなっていく。熱交換後の冷却水の水温を温度センサ34で検知し、送風通路19通過後の温風の温度を温度センサ32で検知することで、両者で検知した温度差から乾燥の終了を検知できる。あるいは、乾燥フィルタ22と送風ユニット24間に湿度センサを設け、循環する温風の湿度を検知することで乾燥の終了を検知することもできる。
乾燥工程終了時には、洗濯物の温度は、前部吹き出し口30からの温風の温度に近い温度となる。上述のように温風の最高温度を70℃としているので、洗濯物の温度も70℃近くまで上昇する。このため、洗濯物の除菌効果も有する。
以上に述べたように、本実施例によれば、最初に洗いとすすぎを行い、ダニの糞とダニの死骸の一部を除去し、次に熱風処理工程で毛布や布団などダニの住み処となる厚手の洗濯物を内部奥まで高温にすることで、ダニを死滅させることができる。その後、すすぎを行うことで、洗濯物内部のダニの死骸を洗い流すことができる。このように、毛布や布団などの表面をきれいにするだけでなく、内部に生息するダニや糞の除去や除菌が行える専用の洗濯乾燥コースを有する洗濯乾燥機を提供することができる。
図4の動作フローでは、ヒータ27に通電してからの経過時間で熱風処理工程の終了を判断している。経過時間は、最も温度上昇が遅いと考えられる厚手の洗濯物が50℃に達する時間Tに基づいて設定している。しかし、洗濯物が薄手の場合、洗濯物の温度が上がりすぎて、洗濯物にダメージを与える可能性がある。そこで、洗濯物の温度が上がりすぎないよう、温度センサを用いた熱風処理工程(S120)の動作フローの一例を図5に示す。図4と同じ参照番号は、同じ動作であり説明を省略する
最初にヒータ27の通電を停止してから所定時間(例えば20分)経過したか否かで処理を分岐する(S123)。経過時間が20分を越えた場合は終了処理を実行し(S130)、熱風処理工程を終了する。終了処理S130は、ヒータ27への通電を停止と、送風ユニット24と洗濯兼脱水槽7の回転の停止を実行する。経過時間が20分以内の場合は次のS124へ進む。
温度センサ31の検出温度が例えば閾値78℃以上か否かで処理を分岐する(S124)。78℃以上の場合は、送風ユニット24を運転したまま、ヒータ27の通電を停止し(S131)、通電停止後所定時間(例えば5分間)経過したら(S132)、S113Cへ戻りヒータに通電する。閾値78℃は、洗濯物に高温の温風が当たり、洗濯物が傷むことを防止するために設定している。ヒータ27への通電を停止し送風ユニット24を運転することで、循環する空気の温度が下がる。
温度センサ32の検出温度が例えば閾値55℃を越したか否かで処理を分岐する(S125)。55℃未満の場合は、S113Cへ戻りヒータ27に通電する。55℃以上の場合はS126へ進む。
熱風処理工程が開始してからの時間が閾値(例えば90分)を経過したか否かで処理を分岐する(S126)。90分経過した場合は、終了処理を実行し(S130)、熱風処理工程を終了する。図5の動作フローは、温度により熱風処理工程の終了を判断する。しかし、場合によっては、無限ループになり熱風処理工程を終了できない可能性がある。そこで、熱風処理工程の最長時間を本実施例では90分として、この閾値を越えたら、熱風処理工程を強制的に終了するようにした。なお、この最長時間は、最悪の条件(洗濯物が暖まりにくい低温で乾燥フィルタが目詰まりして風量が低下した場合)でも、洗濯物が50℃以上で20分間以上となるように設定するとよい。
経過時間が90分以下の場合は、送風ユニット24を運転したまま、ヒータ27への通電を停止する(S127)。
最初にヒータ27への通電を停止してから20分経過したか否かで処理を分岐する(S128)。経過時間が20分を越えた場合は、終了処理を実行し(S130)、熱風処理工程を終了し、20分以内の場合は、S129へ進む。
温度センサ32の検出温度が例えば閾値45℃未満か否かで処理を分岐する(S129)。45℃以上の場合は、S128へ戻り、ヒータ27へ通電しないで送風を継続する。45℃未満の場合は、ステップS113Cへ戻りヒータ27へ通電する。
本動作フローの基本的な考え方を説明する。本実施例では、S125で温度センサ32の検出温度が50℃以上になった時、洗濯物の温度は、最も低い場所でも55〜60℃になっており、ダニを死滅させえるのに十分な温度である。そこで、S127でヒータ27への通電を停止し、送風ユニット24を運転して、温められた温風を循環するようにしている。このため、循環する温風の温度は徐々に低下するが、洗濯物や洗濯兼脱水槽7や外槽8の顕熱のために、洗濯物の温度が急激に下がることはなく、ヒータ27へ通電しないでも50℃以上を20分間以上維持できる。そこで、最初にヒータ27への通電を停止してから20分経過したら(S128)熱風処理工程を終了するようにしている。すなわち、S127の時点で洗濯物の温度は50℃以上となっており、ここから20分経過した時点で熱風処理工程S120を終了すると、洗濯物は50℃以上の温度を20分間以上維持するため、ダニを完全に死滅させることができる。このように、ヒータ27への通電を熱風処理工程の途中で停止することで、余分な電力を使わずに、洗濯物の温度50℃以上を維持できる。また、洗濯物の温度が必要以上の上がりすぎることがないため、洗濯物にダメージを与えることがない。
なお、通常の動作ではS129で温度センサ32の検知温度が45℃未満を検知することはない。しかし、何らかの要因で循環する空気の温度が低下した場合に、洗濯物の温度が50℃未満となることを防止するため、再度ヒータ27を通電するようにした。
以上説明してきた温度の閾値は、一例であり、温度センサの設置位置や洗濯乾燥機の構造などにより、適切に設定すればよい。
本実施例では、ドラム式洗濯乾燥機を例に説明したが、洗濯兼脱水槽の回転軸が略垂直の縦型洗濯乾燥機でもかまわない。縦型洗濯乾燥機の場合はドラム式洗濯乾燥機と構造が異なり、衣類投入口は洗濯兼脱水槽上部に開口されており、洗濯兼脱水槽は垂直に設置され、垂直軸周りの回転となる。また、洗濯兼脱水槽の底部には撹拌翼が設けてられている。通常、洗いやすすぎ時には、駆動モータからの回転は遊星歯車減速機構を介して攪拌翼に伝達され、攪拌翼を回転させる。脱水時には、駆動モータからの回転は直接洗濯兼脱水槽に伝達され、洗濯兼脱水槽と攪拌翼を一体に回転させる。このため、洗い、すすぎ時と脱水時に駆動モータの動力伝達経路を切り替えるクラッチ機構を備えている。
ダニ除去コースの場合、洗濯物が毛布や布団などの大物であり、洗いやすすぎ時に攪拌翼を回転させると、回転翼と接触した部分が傷んでしまう。このため、洗濯工程、熱風処理工程、乾燥工程とも、洗濯兼脱水槽と攪拌翼を一体に回転させるようにする。ダニ除去コースの動作フローについては、ドラム式洗濯乾燥機と同一であり、説明は省略するが、同じ効果を得ることができる。
また、除湿方式として水冷除湿方式を例に説明したが、空冷除湿方式や排気除湿方式であってもかまわない。空冷除湿方式の場合の動作フローは、図4あるいは図5と同様である。
排気除湿方式の場合、外気を送風ユニットで吸気し、ヒータで加熱した温風で洗濯物を温め、洗濯物を温めた温風は機外へ排気される。このため、常に外気を加熱する必要があり、水冷除湿方式のような循環方式に比べ、洗濯物の温度が上がりにくい。また、洗濯物の温度が50℃以上になった時点でヒータの通電を停止すると、外気を洗濯物に吹き付けることになり、一気に洗濯物の温度が低下してしまう。そこで、排気除湿方式では、洗濯物の温度が略50℃に達するまでは、ヒータを強モードで運転し洗濯物の温度上昇を速め、その後、ヒータを弱モードに切り替えることで、洗濯物の温度50℃以上を維持するようにするとよい。こうすることで、水冷除湿方式のような温風循環方式と同様なアレルゲン除去効果を実現できる。
以上、乾燥の熱源としてヒータを使用した例を示したが、ヒートポンプ式を使用したものでも構わない。
図6は、ヒートポンプ式の熱源を搭載したドラム式洗濯乾燥機の一実施例を示す外観図である。筐体の一部を切断して内部構造が分かるようにしてある。図1、図2と同一の参照番号は、同一部分を示すので説明を省略する。
筐体1の背面内側に縦方向に送風ダクト19が設置されており、送風ダクト下部は外槽8の背面下方に設けた吸気口にゴム製の蛇腹管で接続される。送風ダクト19の上部は、筐体1内の上部後ろ側に上下方向に設置したフィルタダクト35に接続している。フィルタダクト35には、引き出し式の乾燥フィルタが挿入してある。フィルタダクト35の下流側には蒸発器62が設置され、その下流側には吸気ダクト38が接続されている。吸気ダクト38の他端は送風ユニット24の吸気口と接続している。
送風ユニット27は、駆動用のモータ25、ファン羽根車、ファンケース24aで構成されている。ファンケース24aには凝縮器63が内蔵されており、ファン羽根車から送られる空気を加熱する。送風ユニット24は、温風ダクト28に接続する。温風ダクト28は、ゴム製の蛇腹管28a、蛇腹管継手29を介して外槽カバー8aに設けた前部吹き出し口30に接続している。
圧縮機61は、筐体1背面下部の隅部に設置している。圧縮機61から出た冷媒配管は、凝縮器63から蒸発器62を経て圧縮機61へ戻るように接続されている。凝縮器63と蒸発器62間の冷媒配管には膨張機構64を設けてある。
ヒートポンプサイクルの冷媒の流れは以下のようになる。圧縮機61で圧縮された高温高圧ガスを凝縮器63にて空気と熱交換させる。その後膨張機構64で減圧させた冷媒を蒸発器62にて蒸発させて、低圧ガスを圧縮機61に戻す。ここで蒸発器62にて冷媒が蒸発する際にフィルタダクト35を通過した多湿の空気は冷却除湿され、凝縮器63にて再加熱されることになる。
乾燥運転時の空気の流れは次のようになる。送風ユニット24を運転し、ヒートポンプの圧縮機61を運転することにより凝縮器63が発熱し、前部吹き出し口30から洗濯兼脱水槽7内に温風が吹き込み、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する。高温多湿となった空気は、洗濯兼脱水槽7に設けた貫通孔から外槽8に流れ、吸気口から送風ダクト19に吸い込まれ、送風ダクト19を下から上へ流れ、フィルタダクト35へ入る。フィルタダクト35に設けたメッシュフィルタを通り糸屑が取り除かれ、蒸発器62へ入る。高温多湿の空気は低温の蒸発器62と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となり吸気ダクト38に入り、送風ユニット24に吸い込まれる。そして、高温の凝縮器63で再度加熱され、洗濯兼脱水槽7内に吹き込むように循環する。
ヒートポンプ式も、基本的な動作フローは図4で示したものと同様である。ヒートポンプ式はヒータ式に比べ、ヒートポンプサイクルが成立するのに時間が必要で、温風の温度上昇が遅い。そこで、洗濯工程1中に圧縮機61と送風ユニット24を低速で運転し、ヒートポンプサイクルを成立させ予熱を行っておく。そして、熱風処理工程では、温風の温度が既定の温度、例えば60〜70℃に達するまでは、圧縮機61の回転を高く保つ。こうすることで、比較的短い時間で洗濯物の温度を50℃以上にすることができる。その後圧縮機61の回転を低速にして発熱量を調整する。これは、ヒートポンプサイクルは、圧縮機61を止めると、再度圧縮機を起動してもすぐに温風を出すことができないためで、温風が既定の温度になった後は、圧縮機61を低速にして圧縮機の運転を継続した方がよい。
ヒートポンプ方式においても、洗濯物の温度を50℃以上で20分間以上保つことができるため、ヒータ式と同様にダニを死滅させることができ、その後、洗濯工程2、乾燥を行うことで、ダニやダニの糞などのアレルゲンを除去できる。また、ヒートポンプ式はヒータ式に比べ、低い入力で高い加熱能力があるため、省エネ性に優れることはもちろんである。
次に、図8を用いて、本発明に係る実施形態の洗濯乾燥機でダニ除去コースを設定した場合の全体工程表を説明する。
図4の洗濯工程1(S112)を、洗い工程(S112−1)とすすぎ工程1(S112−2)としている。また、図4の洗濯工程2(S114)を、すすぎ工程2(S114−2)と最終脱水工程(S114−2)としており、S11,S12の熱風処理工程は図4のS113に対応している。
まず、ダニ除去コースが設定さると本工程が実行される。標準コースが選択された場合は、熱風処理工程(S113)は実行されない。
洗剤溶かし給水工程(S2)において、制御装置33は、洗剤給水電磁弁(図示せず)を開弁し、洗剤投入室(図示せず)に水道水を給水する。トレイに注水された水道水は、洗剤を溶かしながら、蛇腹ホース(図示せず)、外槽給水継手を介して外槽8内に注水される。
回転給水工程(S3)において、制御装置33は、洗剤給水電磁弁の開弁を維持した状態において、洗濯兼脱水槽7を回転させながら、循環ポンプPを駆動して、洗濯水(高濃度の洗剤溶液)を循環させて衣類に洗濯水を散布しながら給水する。なお、ここでは、洗濯兼脱水槽7を所定の回転速度で回転させる。前洗い工程(S4)において、制御装置33は、高濃度の洗剤溶液で衣類を洗う。
補給水工程(S5)において、制御装置33は外槽8の内部に給水する。例えば、タオル生地など吸水性の高いものであれば、補給水工程において洗濯水を補給する。本洗い工程(S6)において、制御装置33は、洗濯兼脱水槽7を正逆両方向に回転させながら衣類を洗う。
すすぎ工程1(S112−1)の排水工程(S7)において、制御装置33は、排水弁を開弁し、外槽8内の洗濯水を排水する。脱水工程1(S8)において、制御装置33は、排水終了後、洗濯兼脱水槽7を高速で回転させて衣類に含まれる洗濯水を脱水する。なお、脱水時の内槽10の回転速度は、例えば1000rpmに設定される。
回転シャワー工程(S9)において、制御装置33は、排水弁Vを閉弁し、外槽給水電磁弁を開弁して、外槽8にすすぎ水を供給する。また、洗濯兼脱水槽7を回転させつつ、循環ポンプPを駆動して、すすぎ水を洗濯兼脱水槽7内の衣類に散布する。
脱水工程2(S10)において、制御装置33は、洗濯兼脱水槽7を高速で回転させつつ、循環ポンプPを停止させて、衣類からすすぎ水を脱水する。
脱水工程2(S10)の後に、制御装置33は、ヒータ27をオンにして熱風処理工程(S113)を実行する。その後、すすぎ工程2(S114−1)を実行する。
このように、すすぎ工程1(S112−1)とすすぎ工程2(S114−1)の間に熱風処理工程(S113)を実行する。すすぎ工程1(S112−1)が終了した段階で、ある程度衣類からダニが洗い流されて除去されている。その状態で衣類の奥に隠れているダニを熱風処理して死滅させ、すすぎ工程2(S114−1)で洗い流すことで、より効率的にダニの除去が可能となる。また、衣類が洗濯液を多く含んでいる状態で高速風を衣類に吹き付けると、洗濯液が槽内に舞ってしまうおそれがあるが、すすぎ工程1の後に熱風処理工程を行うのでそのようなおそれはない。
次にすすぎ工程2(S114−1)を説明する。給水工程(S13)において、制御装置33は、排水弁Vを閉弁、槽洗浄給水電磁弁を開弁して、外槽8にすすぎ水を供給する。
仕上剤給水工程(S14)において、制御装置33は、仕上剤給水電磁弁を開弁し、外槽8に仕上剤を含んだすすぎ水を供給する。制御装置33は、仕上剤給水終了後、仕上剤給水電磁弁を閉弁する。
回転給水・補給水工程(S15)において、制御装置33は、外槽給水電磁弁を開弁し、すすぎ水を外槽8内に給水する。なお、吸水性の高い衣類が投入されていて、給水量が不足する場合には、すすぎ水を補給する。すすぎ撹拌工程(S16)では、制御装置33は、外槽8にすすぎ水を溜めた状態で洗濯兼脱水槽7を回転させて衣類を攪拌しつつすすぐ。
最終脱水工程(S114−2)では制御装置33は、排水して(S17)。排水終了後、洗濯兼脱水槽7を高速で回転させて衣類に含まれる洗濯水を脱水する(S17)。なお、脱水時の内槽10の回転速度は、例えば1000rpmに設定される。
そして乾燥工程(S19)を実行する。
なお、前洗い工程(S4)の後であって、本洗い工程(S6)(補給水工程(S5))の前に、熱風処理工程(S113)を実行してもよい。また、本洗い工程(S6)後(すすぎ工程1の脱水工程(S8)の後であって、回転シャワー工程(S9)の前に、熱風処理工程(S113)を実行してもよい。この場合、衣類に含まれる高濃度の洗剤を温めて活性化させることで洗浄力を高めると共に、洗濯物のダニの除去が可能となる。
また、排水工程(S7またはS17)の後、脱水工程(S8またはS18)の前に熱風処理工程(S113)を実行してもよい。これにより、脱水工程の遠心力により死滅したダニを効果的に衣類から除去することが出来る。
また、衣類に与える機械力が強いとダニの除去に効果があるため、ダニ除去コースが選択された場合、標準コースに比べて、洗い工程やすすぎ工程の循環ポンプの循環流量を多くしたり槽回転速度を速くしたり(例えば50rpm)してもよい。
また、図8では、すすぎ工程1(S112−2)とすすぎ工程2(S114−1)の大きく分けてすすぎ工程を計2回実施する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、すすぎ工程1、すすぎ工程2、すすぎ工程3の計3回すすぎ工程を実施し、すすぎ工程2の脱水工程の後とすすぎ工程3との間に熱風処理工程に実行してもよい。これにより、より衣類からダニが洗い流されて除去された状態で、衣類の奥に隠れているダニを熱風処理して死滅させ、すすぎ工程3で洗い流すことで、より効率的にダニの除去が可能となる。
以上説明してきたように、本実施例によれば、洗濯物のダニを死滅でき、さらに、アレルギーの原因となるダニの死骸や糞を除去できる。ところで、ダニの糞は洗濯水に溶け機外に胚珠るされる。しかし、ダニの死骸は、乾燥工程後、乾燥フィルタで捕集されるもののほか、洗濯兼脱水槽や外槽内に付着している可能性がある。このまま次の洗濯を行うと、ダニの死骸が洗濯物に付着してしまい好ましくない。そこで、乾燥工程終了後、洗濯槽をクリーニングする工程を行ってもよい。このクリーニング工程は、従来の洗濯乾燥機に搭載されている槽洗浄コースと同じような運転でよい。ただし、洗濯槽の汚れを落とすことが目的ではなく、ダニの死骸を機外へ排出することが目的であるため、洗濯兼脱水槽(外槽)に洗浄水を溜めた後、洗濯兼脱水槽を回転させ、外槽内面を洗浄水で洗えば簡単にダニの死骸が洗浄水中移動するので、時間は短時間で十分である。
1…筐体、2…操作パネル、3…電源スイッチ、4、5…操作スイッチ、6…表示機、7…洗濯兼脱水槽、8…外槽、9…ドア、10…モータ、11…ベローズ、12…排水口、13…排水ホース、14…排水弁、15…オーバーフロー口、16…サスペンション、17…洗剤容器、18…給水ホース接続口、19…送風通路、20…吸気口、21…蛇腹管、22…乾燥フィルタ、23…開口部、24…送風ユニット、25…駆動用モータ、26…ファン羽根車、27…ヒータ、28…温風ダクト、29…蛇腹管継手、30…前部吹き出し口、31…温度センサ、32…衣類、33…制御装置、50…マイクロコンピュータ、51…操作ボタン入力回路、57…ブザー、61…圧縮機、62…蒸発器、63…凝縮器、64…膨張機構

Claims (5)

  1. 外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を駆動する電動機を含む駆動手段と、前記外槽を支持し外装を構成する筐体と、前記洗濯兼脱水槽に乾燥用の空気を送風するための前記洗濯兼脱水槽に向けて開口する出口と前記外槽に向けて開口する入口を有する送風通路と、前記送風通路の途中に設けられた空気を加熱する空気加熱手段と、前記送風通路の途中に設けられた送風ファンと、を備え、
    前記駆動手段、前記空気加熱手段と前記送風ファンを制御する制御手段を備え、洗濯工程、すすぎ工程、最終脱水工程を備える洗濯乾燥機において、
    前記すすぎ工程は、第1のすすぎ工程と、前記第1のすすぎ工程のすすぎ水の水量より多くしてすすぎを行う第2のすすぎ工程と、を有し、
    前記制御手段は、前記空気熱手段と前記送風ファンを用いて乾燥工程を実行し、
    前記制御手段は、前記第1のすすぎ工程実行後、且つ脱水後に、温風を洗濯物に吹き付ける熱風処理工程を実行し、前記熱風処理工程実行後に、前記第2のすすぎ工程を実行し、前記第2のすすぎ工程実行後に、前記最終脱水工程を実行し、前記最終脱水工程実行後に、前記乾燥工程を実行し、
    前記熱風処理工程は、前記空気熱手段と前記送風ファンを用いて実行することを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 請求項1記載の洗濯乾燥機において、
    前記送風通路の前記空気加熱手段に対して前記出口側に設けられた第1の温度検出部と、
    前記送風通路の前記空気加熱手段に対して前記入口側に設けられた第2の温度検出部と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の温度検出部及び前記第2の温度検出部の温度検出結果に応じて、前記空気加熱手段を制御することを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項2記載の洗濯乾燥機において、
    前記空気加熱手段をヒータで構成し、前記ヒータは強モードと弱モードを有し、
    前記空気加熱手段は、前記熱風処理工程において前記ヒータを前記強モードで運転することを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 請求項2記載の洗濯乾燥機において、
    前記空気加熱手段は、前記熱風処理工程において、前記第1の温度検出部の温度検出結果に基づいて制御されることを特徴とする洗濯乾燥機。
  5. 請求項1〜いずれか1項に記載の洗濯乾燥機において、
    前記熱風処理工程は、予め定めた回転数で回転しながら、温風を洗濯物に吹き付けることを特徴とする洗濯乾燥機。
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