JPH11275814A - 直流モータ - Google Patents

直流モータ

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Publication number
JPH11275814A
JPH11275814A JP7535898A JP7535898A JPH11275814A JP H11275814 A JPH11275814 A JP H11275814A JP 7535898 A JP7535898 A JP 7535898A JP 7535898 A JP7535898 A JP 7535898A JP H11275814 A JPH11275814 A JP H11275814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
slip ring
brush
motor
stator
Prior art date
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Pending
Application number
JP7535898A
Other languages
English (en)
Inventor
Retsuo Watanabe
烈夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP7535898A priority Critical patent/JPH11275814A/ja
Publication of JPH11275814A publication Critical patent/JPH11275814A/ja
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単でコストを低減することができる
直流モータを提供する。 【解決手段】 3相巻線13,14,15を有する固定
子と、永久磁石からなる回転子とを備えた直流モータ1
0において、回転子に設けられ、対称の位置に形成され
た2個の接触片からなり各接触片はそれぞれ電源の正極
側及び負極側に接続されたスリップリングと、固定子側
に設けられ、スリップリングに対して120度の位相差
をもって接触する各相用のブラシ41,42,43を設
け、このブラシから得られた通電信号を増幅61して固
定子巻線13,14,15に通電するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両における電動
式パワーステアリングシステム(EPS)に用いられる
直流モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、EPSに用いられるモータの第1
の従来例は、整流機構を備えた直流モータである。即
ち、永久磁石からなる固定子と、巻線を巻回した回転子
とを備え、この回転子巻線にブラシ及び整流子を介して
通電している。このタイプのモータは、駆動制御回路が
簡単であり、回転方向が確実に決まり信頼性が高く、低
コストであり、しかも大量生産が可能であるので、自動
車機器に広く利用されている。
【0003】また、第2の従来例は、いわゆるブラシレ
スモータである。これは、3相巻線を巻回した固定子
と、永久磁石からなる回転子とを備えている。そして、
回転子の位置をホール素子等により検出し、その検出信
号に基づいて3相の固定子巻線に順次通電している。こ
のタイプのモータは、整流子、ブラシによる電力損失が
無く、三相交流駆動のため高効率で滑らかな回転が得ら
れ、放熱効果も高い等の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の第1の従来例に
おいては、回転子巻線へ通電するためにブラシ及び整流
子を介して行っている。従って、ブラシ及び整流子間の
接触抵抗により約1Vの電圧降下が発生するという問題
がある。これは、電源電圧が12Vしかない自動車用機
器にとっては大きな損失割合となっており、モータの効
率低下の原因となっている。更に、通電電流も、最大時
には数十Aとなるため、ブラシ及び整流子が大形となり
これにともなってモータも大形になるという問題を有し
ている。
【0005】また、第2の従来例においては、回転検出
用のホール素子等のセンサが必要であり、また、三相交
流制御となるため駆動制御回路も非常に複雑となるの
で、コスト高になり、保守も煩雑になるという問題があ
る。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、構造が簡単でコストを低減すること
ができる直流モータを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採った手段は、実施例で使用する符号を付し
て説明すると、請求項1の発明は、3相巻線を有する固
定子12と、永久磁石からなる回転子21とを備えた直
流モータ10において、回転子21に設けられ、対称の
位置に形成された2個の接触片38A,38Bからなり
各接触片はそれぞれ電源の正極側及び負極側に接続され
たスリップリングと、固定子12側に設けられ、スリッ
プリングに対して120度の位相差をもって接触する各
相用のブラシ42,43,44を設け、このブラシ4
2,43,44から得られた通電信号62を増幅して固
定子巻線13,14,15に通電するようにしたところ
に特徴を有する。
【0008】請求項2の発明は、通電信号62に波形補
正信号63が加算されるところに特徴を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の請求項1に係る第
1の実施例の直流モータ10につきを参照して説明す
る。まず、図3において、フレーム11は、円筒状をな
しており、内部に固定子12を圧入している。この固定
子12は、鉄心に3相用のU相巻線13,V相巻線1
4,W相巻線15(図1参照)が巻回されている。フレ
ーム11の両端部にはブラケット16が取着されてお
り、中心部に軸受17が圧入されている。
【0010】回転子21は、回転軸22に永久磁石から
なる回転子鉄心23を圧入してなり、回転軸22が軸受
18に回転可能に取着されている。
【0011】回転軸22には、順に図4に示すスリップ
リングA31,U相用スリップリング32,V相用スリ
ップリング33,W相用スリップリング34,スリップ
リングB35が圧入されている。
【0012】各スリップリングは、それぞれ絶縁材から
なる芯材36の外周に接触片を取付けて構成されてお
り、スリップリングA31及びスリップリングB35に
はリング状の接触片37が取着されている。また、その
他のスリップリング32,33,34には、中心角が約
120度の2個の接触片38A,38Bが対称の位置に
取着されており、接触片38A,38Bの対向する端部
間は芯材36が充填されて外周面が平坦に形成されてい
る。
【0013】U相用スリップリング32,V相用スリッ
プリング33,W相用スリップリング34は、接触片3
8A,38Bの位置が相互に120度ずれるように回転
軸22に固定されている。そして、各相のスリップリン
グ32,33,34は、それぞれ接触片38Aがスリッ
プリングA31に接続され、接触片38Bがスリップリ
ングB35に接続されている。
【0014】固定子側即ちフレーム11には、これら各
スリップリングに接触するブラシA41,U相用ブラシ
42,V相用ブラシ43,W相用ブラシ44,ブラシB
45が一列に配設されている。
【0015】つぎに図1及び図2を参照して制御回路に
ついて説明する。図2(a)において、モータ回転指令
電圧50は、約5Vであってその正極側51はスリップ
リングA31に接続され、また、反転増幅回路52によ
り極性が反転された負極側53はスリップリングB35
に接続されている。
【0016】つぎに図2(b)において、直流電源例え
ば車両のバッテリ54は12Vであって、定電圧電源回
路55を経て正電源56に電圧を負荷し、また、インバ
ータ回路57を経て負電源58に電圧を負荷している。
これらの正電源56、負電源58は各増幅回路の端子に
接続されている。
【0017】図1は、モータ10の制御回路を示すもの
で、各相のブラシは、それぞれ電力増幅回路61の+入
力側に接続されている。また、電力増幅回路61の出力
側は、各相の巻線13,14,15に接続されている。
【0018】つぎに上記構成の作用について説明する。
各相のブラシ42,43,44は、回転子21の回転位
置に応じてそれぞれスリップリング32,33,34に
接触する。例えば、U相用ブラシ42がU相用スリップ
リング32の接触片38Aに接触している約120度の
間は、スリップリングA31を通じて(+)の通電信号
62が流れる。一方、約60度の非接触部分を挟んで、
接触片38Bに接触している120度の間は、スリップ
リングB35を通じて(−)の通電信号62が流れる。
これらの正負の通電信号62は電力増幅回路61に入力
される。
【0019】同様に、V相用ブラシ43,W相用ブラシ
44もそれぞれ120度の位相差を有してスリップリン
グ33,34に接触するので、図5に示すように、V
相,W相にも120度の位相差をもって通電信号62が
発生する。
【0020】これら、各相に発生した正負の通電信号6
2は、電力増幅回路61によって増幅され、各相の固定
子巻線13,14,15に流れる。
【0021】これらの電流がU,V,W相巻線13,1
4,15を流れることにより、モータ10には図6
(a)〜(f)に示すような回転磁界が発生する。ここ
で、図6(a)は図5に示すA点に相当し、以下順次図
6(b)はB点……図6(e)はE点に相当する。
【0022】上記した第1の実施例によれば、つぎの効
果を奏する。 (1)各相ブラシ42,43,44が、スリップリング
32,33,34に接触して得られた通電信号を、増幅
して固定子巻線13,14,15に通電するようにした
ので、第1の従来例のような複雑な整流子を必要とせ
ず、また、第2の従来例のような回転位置を検知するセ
ンサを必要としないので、構造が簡単にできる。
【0023】(2)スリップリング32,33,34を
通してブラシ42,43,44から引き出される電流は
小電流であるので、電圧降下を減少させることができ
る。また、巻線に流れる電流は、電力増幅回路61によ
り適宜に選択できるので、モータ10の効率を向上させ
ることができる。
【0024】(3)さらに、スリップリング32,3
3,34及びブラシ42,43,44を流れる電流は小
電流であるので、ブラシ42,43,44を小形にする
ことができ、しかも、接触圧も小さくできるので摩擦抵
抗及び摩耗量を減少できる。
【0025】図7は、本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例との相違は、回転軸22に、3個のス
リップリングを設けたものである。即ち、スリップリン
グA31,スリップリング32及びスリップリングB3
5が圧入されている。
【0026】そして、U相用ブラシ42,V相用ブラシ
43,W相用ブラシ44をそれぞれ120度の間隔をお
いて配置させ、各ブラシが同じスリップリング32に接
触するようにしたものである。この第2の実施例におい
ては、スリップリング32の接触片38A,38Bの大
きさは、中心角を120度よりも若干小さく設定して、
ブラシ42,ブラシ43,ブラシ44が同時に接触する
ことを防止している。
【0027】この第2の実施例においても、通電信号6
2は図5に示すようになるので、第1の実施例と同様の
効果を奏するものである。また、第1の実施例に比べて
スリップリングの数量が減少させることができるという
効果を奏するものである。
【0028】図8及び図9は、本発明の請求項1,2に
係る第3の実施例を示すもので、第1の実施例との相違
は、固定子巻線13,14,15に流れる電流波形を正
弦波に補正するものである。即ち、回転子22の位置を
検出し(図9(a)参照)U相用ブラシ42,V相用ブ
ラシ43,W相用ブラシ44から得られた通電信号62
に位相を合わせて図9(c)に示す波形補正信号63を
加算し、これらを電力増幅回路61に入力するものであ
る。これによりモータ10に流れる電流波形を図9
(d)に示す正弦波にするので、第1の実施例の効果に
加えてモータ10の効率を一層向上させることができる
という効果を奏するものである。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、3相巻線を有する固
定子と、永久磁石からなる回転子とを備えた直流モータ
において、前記回転子に設けられ、対称の位置に形成さ
れた2個の接触片からなり各接触片はそれぞれ電源の正
極側及び負極側に接続されたスリップリングと、前記固
定子側に設けられ、前記スリップリングに対して120
度の位相差をもって接触する各相用のブラシを設け、こ
のブラシから得られた通電信号を増幅して前記固定子巻
線に通電するようにしたので、構造を簡単にすることが
でき、スリップリングとブラシ間の電圧降下を減少させ
てモータの効率を向上させることができるという効果を
奏するものである。
【0030】請求項2の発明は、前記通電信号に波形補
正信号を加算して、モータの電流波形を正弦波とするの
で、モータの効率を一層向上させることができるという
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の制御回路図である。
【図2】 電源回路図である。
【図3】 直流モータの縦断面図である。
【図4】 スリップリングとブラシの関係を示す分解斜
視図である。
【図5】 通電信号及びモータ電流の極性を示す図であ
る。
【図6】 直流モータの回転磁界を説明する図である。
【図7】 第2の実施例におけるスリップリングとブラ
シの関係を示す分解斜視図である。
【図8】 本発明の第3の実施例の制御回路図である。
【図9】 モータ電流の波形を示す図である。
【符号の説明】
10 直流モータ 12 固定子 13 U相巻線 14 V相巻線 15 W相巻線 21 回転子 31 スリップリングA 32 U相用スリップリング 33 V相用スリップリング 34 W相用スリップリング 35 スリップリングB 37 接触片 38A接触片 38B接触片 41 ブラシA 42 U相用ブラシ 43 V相用ブラシ 44 W相用ブラシ 45 ブラシB 50 モータ回転指令電圧 54 バッテリ 61 電力増幅回路 62 通電信号 63 補正波形

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相巻線を有する固定子と、 永久磁石からなる回転子とを備えた直流モータにおい
    て、 前記回転子に設けられ、対称の位置に形成された2個の
    接触片からなり各接触片はそれぞれ電源の正極側及び負
    極側に接続されたスリップリングと、 前記固定子側に設けられ、前記スリップリングに対して
    120度の位相差をもって接触する各相用のブラシを設
    け、 このブラシから得られた通電信号を増幅して前記固定子
    巻線に通電するようにしたことを特徴とする直流モー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記通電信号は、波形補正信号が加算さ
    れることを特徴とする請求項1記載の直流モータ。
JP7535898A 1998-03-24 1998-03-24 直流モータ Pending JPH11275814A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7535898A JPH11275814A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 直流モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7535898A JPH11275814A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 直流モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11275814A true JPH11275814A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13573935

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7535898A Pending JPH11275814A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 直流モータ

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JP (1) JPH11275814A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004004097A1 (ja) * 2002-06-27 2004-01-08 Seiji Ishibe 無整流子型直流モータ又はユニバーサルモータ

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WO2004004097A1 (ja) * 2002-06-27 2004-01-08 Seiji Ishibe 無整流子型直流モータ又はユニバーサルモータ

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