JPH1127494A - ファクシミリ装置の制御方法 - Google Patents

ファクシミリ装置の制御方法

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JPH1127494A
JPH1127494A JP9186005A JP18600597A JPH1127494A JP H1127494 A JPH1127494 A JP H1127494A JP 9186005 A JP9186005 A JP 9186005A JP 18600597 A JP18600597 A JP 18600597A JP H1127494 A JPH1127494 A JP H1127494A
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JP9186005A
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Naoto Hamada
直人 浜田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速な符号化復号化部を備えずとも円滑に高
速データ通信を行えるようにしたファクシミリ装置を提
供する。 【解決手段】 スキャナ5から読み取った送信原稿画像
の画像データを、符号化復号化部8により、最適な符号
化方式で符号化圧縮し、それによって形成した画情報を
画像蓄積装置9に一旦蓄積する。そして、相手端末へ発
呼し、そのときに使用する伝送機能を決定すると、その
決定した伝送機能に含まれる符号化方式に、送信画情報
の符号化方式を変換し、その変換後の送信画情報を相手
端末へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信画情報を一旦
蓄積した後に、相手端末へ送信するファクシミリ装置の
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ファクシミリ通信のようなデー
タ伝送には、より伝送時間を短縮したいという要求があ
り、そのために、画情報の伝送に適用される高速モデム
機能として、より伝送速度の大きいものが適用されるよ
うになってきている。例えば、最新のモデム勧告である
ITU−T勧告V.34に準拠したモデム(以下、V.
34モデムという)では、最大33.4Kbpsという
非常に高速なデータ伝送速度を適用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
高速なデータ伝送速度を適用する場合には、それに伴っ
て、送信画情報等の送信データを生成するデータ生成手
段のデータ生成速度も高速にする必要がある。
【0004】しかしながら、従前のITU−T勧告V.
17のモデムを用いていたファクシミリ装置において、
送信画情報を生成していたデータ生成手段、すなわち、
送信画像データを符号化圧縮する符号化復号化部をその
ままV.34モデムを使用するファクシミリ装置に適用
した場合、符号化復号化部が送信画情報を出力するまで
に時間がかかりすぎて画情報送信が開始されないという
不具合を生じ、そのために、V.34モデムを使用する
ファクシミリ装置では、高速な符号化復号化部を備える
必要があり、装置コストが高くなるという問題があっ
た。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、高速な符号化復号化部を備えずとも円滑に高
速データ通信を行えるようにしたファクシミリ装置を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信画情報を
一旦蓄積した後に、相手端末へ送信するファクシミリ装
置の制御方法において、相手端末との間で使用する伝送
機能を決定した時点で、蓄積した送信画情報をその決定
した伝送機能に対応して変換する処理を開始するように
したものである。
【0007】また、送信画情報を一旦蓄積し、その蓄積
した送信画情報を相手端末で使用可能な符号化方式に変
換した後に、相手端末へ送信するファクシミリ装置の制
御方法において、相手端末との間で使用する画情報の符
号化方式を決定した時点で、蓄積した送信画情報をその
決定した符号化方式の画情報に変換する処理を開始する
ようにしたものである。
【0008】また、モデム機能としてV.34モデム機
能を備えるとともに、送信画情報を一旦蓄積し、その蓄
積した送信画情報を相手端末で使用可能な符号化方式に
変換した後に、相手端末へ送信するファクシミリ装置の
制御方法において、V.34モデム機能のコントロール
チャネルプロトコル手順で、相手端末との間で使用する
画情報の符号化方式を決定した時点で、蓄積した送信画
情報をその決定した符号化方式の画情報に変換する処理
を開始するようにしたものである。
【0009】また、相手端末の伝送機能の履歴を記憶
し、発呼時には、指定された相手端末について記憶して
いる伝送機能の履歴に基づいてそのときに使用する伝送
機能を決定し、相手端末へその決定した伝送機能を通知
して画情報送信動作を開始するとともに、送信画情報を
一旦蓄積した後に、相手端末へ送信するファクシミリ装
置の制御方法において、相手端末との間で使用する伝送
機能を決定した時点で、蓄積した送信画情報をその決定
した伝送機能に対応して変換する処理を開始するように
したものである。
【0010】また、前記送信画情報としては、所定のレ
ポート画像の画情報を適用することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ3ファクシミリ装置を示している。
【0013】同図において、システム制御部1は、この
グループ3ファクシミリ装置の各部の制御処理、およ
び、ファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、
システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御
処理プログラム、および、処理プログラムを実行すると
きに必要な各種データなどを記憶するとともに、システ
ム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラ
メータメモリ3は、このグループ3ファクシミリ装置に
固有な各種の情報、例えば、いわゆるAI短プロを実行
するために設ける相手端末の伝送機能の履歴情報テーブ
ル(図示略)などを記憶するためのものである。時計回
路4は、現在時刻情報を出力するためのものである。
【0014】スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を
読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像
度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部
7は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、
各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0015】符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮
するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信
号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、
符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのも
のである。
【0016】グループ3ファクシミリモデム10は、グ
ループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をや
りとりするための高速モデム機能(V.17モデム、
V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデ
ムなど)を備えている。
【0017】網制御装置11は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0018】これらの、システム制御部1、システムメ
モリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ
5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画
像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、お
よび、網制御装置11は、内部バス12に接続されてお
り、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主とし
てこの内部バス12を介して行われている。
【0019】また、網制御装置11とグループ3ファク
シミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行
なわれている。
【0020】また、このグループ3ファクシミリ装置
は、基本的に、メモリ蓄積送信動作を行う。
【0021】このメモリ蓄積送信動作では、スキャナ5
から読み取った送信原稿画像の画像データを、符号化復
号化部8により、最適な符号化方式で符号化圧縮し、そ
れによって形成した画情報を画像蓄積装置9に一旦蓄積
する。そして、相手端末へ発呼し、そのときに使用する
伝送機能を決定すると、その決定した伝送機能に含まれ
る符号化方式に、送信画情報の符号化方式を変換し、そ
の変換後の送信画情報を相手端末へ送信する。
【0022】この送信画情報の作成のシーケンスの一例
を図2に示す。
【0023】すなわち、画像蓄積装置9から読み出され
た画情報は、符号化復号化部8の復号化ユニット8aに
より元の画像データに復号化され、その画像データは、
システムメモリ2に作成されるラインバッファ2aに蓄
積される。
【0024】そして、ラインバッファ2aに蓄積された
画像データは、符号化復号化部8の符号化ユニット8b
により、そのときの相手端末の伝送機能に応じた符号化
方式で符号化圧縮されるとともに、必要に応じてライン
単位にフィルビットが付加され、システムメモリ2に作
成されるDCR(符号化複号化)バッファ2bに保存さ
れる。
【0025】次いで、DCRバッファ2bから読み出さ
れる送信画情報のデータは、システムメモリ2に作成さ
れるCCU(通信制御ユニット)バッファ2cを介し
て、グループ3ファクシミリモデム10へ転送され、モ
デム信号に変換された後、網制御装置11を介して、公
衆網PSTNへと送り出される。
【0026】なお、ECM(誤り訂正)モードで画情報
送信する場合には、後述するように、データがフレーム
化されるので、ライン単位のフィルビットの付加の制御
は行われない。また、その場合、CCUバッファ2c
が、ECMデータバッファとして機能する。
【0027】このようにして、画情報送信時には、符号
化復号化部8から出力される送信画情報は、一旦DCR
バッファ2bに蓄積されるので、高速データ通信時であ
っても、実際にグループ3ファクシミリモデム10が画
情報の送信を開始するまでの間に、十分なデータ量の送
信画情報をDCRバッファ2bに蓄積しておけば、円滑
な画情報送信動作を行えるのである。
【0028】図3は、V.34モデム機能を使用して画
情報伝送するときの伝送手順の一例を示している。
【0029】ここで、V.34モデム機能を使用すると
き、画情報伝送モードは上述したECMモードが適用さ
れる。このECMモードについて、概略説明すると、次
のような画情報伝送動作が行われる。
【0030】まず、送信画情報は256(または64)
バイト毎のデータに分割され、分割データ毎に所定形式
のフレームデータ(エラー検出符号付き)に整形され、
256個以下のフレームデータを順次配置してなるブロ
ック単位に送信される。
【0031】受信側では、受信した各フレームについて
データエラーの有無を検査し、1つ以上のフレームにエ
ラーを検出したときには、その旨を通知する伝送制御信
号を送信側に送出するとともに、その伝送制御信号に
は、データエラーを検出したフレーム番号を通知するた
めの情報を付加する。また、受信側では、受信した全て
のフレームにデータエラーを検出しなかった場合には、
その旨をあらわす伝送手順信号を送信側に送出する。
【0032】一方、送信側では、受信側からフレームエ
ラーを検出したことが通知されると、そのときに通知さ
れたフレーム番号のフレームデータを再送する。また、
データエラーを検出しなかったことが通知されると、次
のブロックの画情報の伝送動作を行う。
【0033】この再送動作を繰り返し行うことで、エラ
ーのない1ブロック分の画情報が、受信側で得られるよ
うにしている。
【0034】なお、このECMモードは、データエラー
のないことを保証するグループ3ファクシミリ装置の他
のデータ伝送モード、例えば、バイナリデータ転送モー
ドなどの基本となる伝送モードである。
【0035】さて、この場合には、V.34モデムの半
二重モードによる伝送手順が行われる。
【0036】すなわち、送信端末TXが受信端末RXへ
発呼し、受信端末RXが着信応答すると、送信端末TX
は、所定周波数の単一トーン信号である呼出信号CNG
を送出し、まず、モデム間のセッションを確立するため
のフェーズ1を開始する。
【0037】このフェーズ1では、受信端末RXは、振
幅変調を施した所定のトーン信号である信号ANSam
を送出して、フェーズ1の開始を通知し、送信端末TX
は、信号ANSamを受信すると、主として自端末に備
えられているモデム種別等の変調方式を表示するための
起呼メニュー信号CMを送出する。
【0038】起呼メニュー信号CMを受信すると、受信
端末RXは、その起呼メニュー信号CMにより通知され
たモデム種別等の変調方式から、そのときに使用するモ
デム種別等の変調方式を選択し、その選択したモデム種
別等の変調方式を通知するための共通メニュー信号JM
を送出する。この場合、受信端末RXはV.34モデム
を使用するモデム機能として選択し、送信端末TXに通
知する。
【0039】共通メニュー信号JMを受信すると、送信
端末TXは、CM終端子CJを送出し、共通メニュー信
号JMで通知されたモデム種別等の変調方式を適用する
ようにモデム装置の機能を設定する。
【0040】また、受信端末RXは、CM終端子CJを
受信した後に、共通メニュー信号JMの出力を終了す
る。
【0041】このようにして、使用するモデム種別が設
定されると、送信端末TXは、使用する回線の特性を調
査するラインプロービングを行うためのフェーズ2を開
始する。ここで、図にA*,B*と示した信号は、それ
ぞれ信号A,Bを反転した信号である。同様に、以降の
フェーズにおいて、「*」が付加された信号は、それを
付加しない同一信号名の信号を反転した信号である。な
お、使用するモデム種別がV.34モデム以外の場合に
は、フェーズ1が終了した時点で、使用することが設定
されたモデム種別に応じた伝送手順へと移行する。
【0042】このフェーズ2では、双方のモデム情報を
交換し(信号INFOシーケンス)、送信端末TXが送
出する回線試験用のトーン(B,B*)を受信端末RX
が受信することにより、回線特性が判定され、その判定
結果が送信端末TXへ通知される。
【0043】次に、プライマリチャネルイコライザトレ
ーニングのためのフェーズ3を実行する。ここでは、送
信端末TXは、フェーズ2の結果に基づいた信号(S,
S*,TRN)を送出し、受信端末RXは、その受信し
た信号により、画情報を受信するプライマリチャネルの
イコライザを調整する。
【0044】次に、コントロールチャネルのスタートア
ップのためのフェーズ4を実行する。ここでは、送信端
末TXおよび受信端末RXが、それぞれ信号PPhを送
出するとともに、受信した信号PPhに対して、信号M
Phシーケンスを応答する手順となっている。このう
ち、信号MPhシーケンスにより、コントロールチャネ
ルの伝送速度やプライマリチャネルの伝送速度の交換を
行う。また、各チャネルの伝送速度は、双方の信号MP
hシーケンスで指示された伝送速度以下、あるいは、そ
れに等しい伝送速度のうち、可能な最大速度が設定され
る。すなわち、このフェーズ4において、画情報の伝送
速度が設定される。
【0045】このようにして、フェーズ4まで終了し、
コントロールチャネルとプライマリチャネルの伝送速度
が設定されると、次のフェーズ5において、コントロー
ルチャネルを使って、ファクシミリ伝送前手順信号のや
りとりがなされる。
【0046】すなわち、コントロールチャネルを用い、
受信端末RXは、自端末に装備されている標準的な機能
を通知するためのデジタル識別信号DIS、自端末に設
定されている非標準的な機能を通知するための非標準機
能識別信号NSF、および、自端末を表示するための被
呼端末識別信号CSIを送出する。
【0047】送信端末TXは、非標準機能識別信号NS
F、デジタル識別信号DIS、および、被呼端末識別信
号CSIを受信すると、非標準機能識別信号NSFおよ
びデジタル識別信号DISにより通知された受信能力パ
ラメータの値に基づいて、画像サイズや符号化方式な
ど、そのときに使用する伝送機能を決定する。そして、
自端末を表示するための送信端末識別信号TSIおよび
そのときに決定した伝送機能を通知するためのデジタル
命令信号DCSを送出する。
【0048】受信端末RXは、デジタル命令信号DCS
を受信すると、その旨をあらわす受信準備確認信号CF
Rを応答し、画情報の受信準備へと移行する。
【0049】次のフェーズ6で、プライマリチャネルを
用い、送信端末TXは、信号S,S*によるモデムのリ
トレーニングの後に、画情報PIXを送信する。受信端
末RXは、受信した画情報PIXについて、上述したエ
ラー検出を行い、再送要求等の動作を行う。
【0050】このようにして、基本的には、フェーズ5
のコントロールチャネルによるファクシミリ伝送前手順
信号のやりとりにおいて、受信端末RXから受信準備確
認信号CFRを受信した時点で、送信端末TXは、デジ
タル命令信号DCSで指定した伝送機能が受信端末RX
で受け付けられたと認識し、その時点T1で符号化復号
化部8の動作を起動し、図2に示したような送信画情報
の生成動作を開始する。
【0051】ここで、画情報の送信は、フェーズ6のモ
デムのリトレーニングが終了した直後の時点T2から開
始される。したがって、時点T1から時点T2までの時
間t1で、DCRバッファ2bに十分な送信画情報のデ
ータが蓄積されていなければ、画情報の送信が行われ
ず、この場合には、モデム信号を維持するためのフラグ
が送信されることとなり、結果的に、画情報送信のため
の時間が長くなる。
【0052】そこで、本願発明者は、図4に示すよう
に、送信端末TXが、受信端末RXより受信した非標準
機能識別信号NSFおよびデジタル識別信号DISによ
り通知された受信能力パラメータの値に基づいて、画像
サイズや符号化方式など、そのときに使用する伝送機能
を決定した時点T3で、符号化復号化部8の動作を起動
し、図2に示したような送信画情報の生成動作を開始す
ることとした。
【0053】これにより、その後の画情報の送信が開始
される時点T2までの時間t2が、図3における時間t
1よりも長くなり、その結果、DCRバッファ2bに十
分なデータ量の送信画情報を蓄積することができ、フェ
ーズ6の画情報送信開始時点から、適切に画情報送信を
行うことができることとなる。
【0054】この場合、上述した時点T3が、その後に
使用する伝送機能が確定する最も早い時点であり、例
え、時点T2でDCRバッファ2bに十分なデータ量の
送信画情報が蓄積されなくとも、最も短い遅れ時間で、
フェーズ6の画情報送信を開始することができ、符号化
復号化部8の起動タイミングとして、最も効果的なタイ
ミングである。
【0055】この場合、システム制御部1が実行する符
号化復号化部8の起動制御の一例を図5に示す。
【0056】発呼して、上述したV.8,V34モデム
のトレーニング手順等を開始すると(処理101)、フ
ェーズ4が終了するまで待ち(判断102のNOルー
プ)、フェーズ4が終了して判断102の結果がYES
になると、受信端末RXより非標準機能識別信号NSF
またはデジタル識別信号DISを受信するまで待つ(判
断103のNOループ)。
【0057】そして、受信端末RXより非標準機能識別
信号NSFまたはデジタル識別信号DISを受信して判
断103の結果がYESになり、そのときに使用する伝
送機能を決定すると、符号化復号化部8を起動し、図2
に示した処理シーケンスを開始して、送信画情報の生成
を開始する(処理104)。
【0058】このようにして、本実施例では、V.34
モデム機能を使用する場合、最も早い時点で符号化復号
化部8の動作を起動しているので、グループ3ファクシ
ミリモデム10による画情報の送信開始時点において、
十分なデータ量の送信画情報を用意することができ、そ
の結果、従前装置と同等の処理速度の符号化復号化部8
を用いて、V.34モデム機能を備えたファクシミリ装
置を構成することができ、高速データ通信が可能なファ
クシミリ装置の装置コストの上昇を抑制することができ
る。
【0059】ところで、グループ3ファクシミリ装置で
は、いわゆる、AI短プロ(短縮プロトコル)という独
自手順が適用されることがあり、そのAI短プロの手順
の一例を図6(a)に示す。
【0060】まず、あらかじめ、送信端末TXでは、受
信端末RXの伝送機能の履歴情報を記憶しておく。送信
端末TXが受信端末RXへ発呼し、回線が確立すると、
受信端末RXは、着信検出して、被呼局識別信号CED
を送出する。
【0061】送信端末TXは、受信端末RXより被呼局
識別信号CEDを受信すると、AI短プロの開始を指令
する所定のトーン信号TN1(例えば、800Hzの単
一トーン信号)を送出する。
【0062】受信端末RXは、トーン信号TN1を受信
すると、それ以降の手順信号の送出を停止して、送信端
末TXより非標準機能設定信号NSS(A)を受信する
まで待機する。
【0063】一方、送信端末TXは、トーン信号TN1
の送出を終了すると、そのときの受信端末RXに対応し
て記憶している伝送機能の履歴情報を取り出し、その伝
送機能を、そのときに使用する伝送機能として決定す
る。そして、その決定した伝送機能を通知するための非
標準機能設定信号NSS(A)を形成して、受信端末R
Xへ送信する。
【0064】受信端末RXは、非標準機能設定信号NS
S(A)を受信すると、そのときに通知された伝送機能
を装置内部の各機能に設定し、受信準備確認信号CFR
を送出した後に、画情報受信に備える。
【0065】送信端末TXは、受信端末RXより受信準
備確認信号CFRを受信すると、非標準機能設定信号N
SS(A)で指定した伝送機能が受信端末RXで受け付
けられたと認識し、その時点T5で符号化復号化部8の
動作を起動し、図2に示したような送信画情報の生成動
作を開始する。
【0066】ところが、この場合には、送信端末TX
は、受信準備確認信号CFRを受信した直後から、グル
ープ3ファクシミリモデム10のリトレーニングを開始
し、リトレーニングに続いてグループ3ファクシミリモ
デム10による画情報送信を行うが、この画情報送信の
開始の時点T6は、符号化復号化部8を起動する時点T
5からわずかな時間t5を経過したのみであり、したが
って、DCRバッファ2bに十分な送信画情報のデータ
が蓄積されずに、画情報の送信が行われず、モデム信号
を維持するためのフラグが送信されることとなり、結果
的に、画情報送信のための時間が長くなる。
【0067】そこで、本願発明者は、同図(b)に示す
ように、送信端末TXがトーン信号TN1の送出を終了
して、そのときの受信端末RXに対応して記憶している
伝送機能の履歴情報を取り出し、その伝送機能を、その
ときに使用する伝送機能として決定し、その決定した伝
送機能を通知するための非標準機能設定信号NSS
(A)を形成した時点T7で、符号化復号化部8の動作
を起動し、図2に示したような送信画情報の生成動作を
開始することとした。
【0068】これにより、その後の画情報の送信が開始
される時点T6までの時間t6が、同図(a)における
時間t5よりも十分に長くなり、その結果、DCRバッ
ファ2bに十分なデータ量の送信画情報を蓄積すること
ができ、時点T6の画情報送信開始から、適切に画情報
送信を行うことができることとなる。
【0069】この場合、上述した時点T7が、その後に
使用する伝送機能が確定する最も早い時点であり、例
え、時点T6でDCRバッファ2bに十分なデータ量の
送信画情報が蓄積されなくとも、最も短い遅れ時間で、
フェーズ6の画情報送信を開始することができ、符号化
復号化部8の起動タイミングとして、最も効果的なタイ
ミングである。
【0070】一方、受信端末RXの伝送機能が変更にな
ったり、あるいは、受信端末RXがトーン信号TN1を
検出できなければ、再学習手順に移行する。その再学習
手順の一例を図7に示す。
【0071】まず、送信端末TXが受信端末RXへ発呼
し、回線が確立すると、受信端末RXは、着信検出し
て、被呼局識別信号CEDを送出する。
【0072】送信端末TXは、受信端末RXより被呼局
識別信号CEDを受信すると、AI短プロの開始を指令
する所定のトーン信号TN1(例えば、800Hzの単
一トーン信号)を送出し、トーン信号TN1の送出を終
了すると、そのときの受信端末RXに対応して記憶して
いる伝送機能の履歴情報を取り出し、その伝送機能を、
そのときに使用する伝送機能として決定する。そして、
その決定した伝送機能を通知するための非標準機能設定
信号NSS(A)を形成して、受信端末RXへ送信す
る。
【0073】このとき、受信端末RXは、トーン信号T
N1を受信すると、それ以降の手順信号の送出を停止し
て、送信端末TXより非標準機能設定信号NSS(A)
を受信するまで待機する。そして、非標準機能設定信号
NSS(A)を受信したが、このときには、自端末の伝
送機能が変更されているので、この非標準機能設定信号
NSS(A)を適用することができない。
【0074】そこで、受信端末RXは、再学習手順のた
めに、自端末の機能を通知するための非標準機能識別信
号NSFおよびデジタル識別信号DISを送信端末TX
に対して送出する。
【0075】一方、送信端末TXは、非標準機能設定信
号NSS(A)に対して、受信端末RXより、受信準備
確認信号CFRを受信できずに、非標準機能識別信号N
SFおよびデジタル識別信号DISを受信すると、再学
習手順に移行し、その受信した非標準機能識別信号NS
Fおよびデジタル識別信号DISに基づいて、そのとき
に使用する伝送機能を決定し、その決定した伝送機能を
通知するための非標準機能設定信号NSSを形成して、
受信端末RXに送信する。それとともに、そのときの受
信端末RXの伝送機能として記憶している履歴情報の内
容を、そのときに決定した伝送機能の内容に更新する。
【0076】また、非標準機能設定信号NSSを送出す
ると、送信端末TXは、モデムトレーニングのための信
号TCFを送出する。受信端末RXは、非標準機能設定
信号NSSを受信すると、その非標準機能設定信号NS
Sにより通知された伝送機能を装置内部の各部にセット
し、信号TCFを受信して、モデムトレーニング動作を
行う。モデムトレーニング結果が良好であれば、受信準
備確認信号CFRを送信端末TXへ応答する。
【0077】そして、送信端末TXは、受信端末RXよ
り受信準備確認信号CFRを受信すると、グループ3フ
ァクシミリモデム10のリトレーニングを開始し、リト
レーニングに続いてグループ3ファクシミリモデム10
による画情報送信を行う。
【0078】また、この場合、図6(b)と同様にし
て、送信端末TXは、トーン信号TN1の送出完了後、
履歴情報に基づいて使用する伝送機能として決定した時
点T7で、符号化復号化部8の動作を起動し、図2に示
したような送信画情報の生成動作を開始するが、この場
合には、非標準機能設定信号NSS(A)に対して、受
信端末RXより、受信準備確認信号CFRを受信できず
に、非標準機能識別信号NSFおよびデジタル識別信号
DISを受信するので、その時点T8で、一旦図2の送
信画情報の生成動作を停止する。
【0079】そして、受信した非標準機能識別信号NS
Fおよびデジタル識別信号DISに基づいて、そのとき
に使用する伝送機能を決定した時点T9で、符号化復号
化部8を再度起動し、図2に示した送信画情報の生成動
作を開始する。
【0080】それにより、画情報送信が開始される時点
T10では、DCRバッファ2bに十分なるデータ量の
送信画情報を蓄積することができ、この時点T10か
ら、適切に画情報送信を行うことができる。
【0081】この場合のシステム制御部1が実行する符
号化復号化部8の起動制御の一例を図8に示す。
【0082】指定された宛先へ発呼し(処理201)、
受信端末RXより被呼局識別信号CEDを受信するまで
待ち(判断202のNOループ)、受信端末RXより被
呼局識別信号CEDを受信して判断202の結果がYE
Sになると、トーン信号TN1を送出する(処理20
3)。
【0083】そして、そのときの宛先について記憶して
いる履歴情報に基づいて、伝送機能を決定し(処理20
4)、符号化復号化部8を起動して、上述したような送
信画情報の生成動作を開始させる(処理205)。
【0084】それとともに、決定した伝送機能を通知す
るための非標準機能設定信号NSS(A)を送出し(処
理206)、応答信号として、受信準備確認信号CFR
を受信するか、あるいは、非標準機能識別信号NSFお
よびデジタル識別信号DISを受信するまで待機する
(判断207,208のNOループ)。
【0085】応答信号として、受信準備確認信号CFR
を受信した場合で、判断207の結果がYESになると
きには、その状態で、次の処理へ進み、画情報送信動作
を継続する。
【0086】また、応答信号として、非標準機能識別信
号NSFおよびデジタル識別信号DISを受信を受信し
た場合で、判断208の結果がYESになるときには、
符号化復号化部8の動作を停止するとともに、送信画情
報の生成処理を停止し(処理209)、そのときに作成
してDCRバッファ2bに保存されている送信画情報を
消去する(処理210)。
【0087】次いで、その受信した非標準機能識別信号
NSFおよびデジタル識別信号DISに基づいて、その
ときに使用する伝送機能を決定し(処理211)、符号
化復号化部8を起動して、上述したような送信画情報の
生成動作を開始させる(処理212)。
【0088】それ以降は、上述したような送信動作を継
続して実行し、画情報送信動作を行うとともに、そのと
きの受信端末RXの伝送機能として記憶している履歴情
報の内容を、新たに決定した伝送機能の内容に更新す
る。
【0089】このようにして、本実施例では、AI短プ
ロを適用する場合でも、画情報の送信時に十分なデータ
量の送信画情報を揃えることができ、画情報送信を円滑
に行える。
【0090】ところで、上述した実施例では、スキャナ
5から読み取って得た画像データの画情報を送信する場
合について説明したが、各種レポート画像を生成し、そ
のレポート画像の画情報を送信する場合についても、本
発明を同様にして適用することができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
V.34モデム機能を使用する場合、最も早い時点で符
号化復号化部の動作を起動しているので、グループ3フ
ァクシミリモデムによる画情報の送信開始時点におい
て、十分なデータ量の送信画情報を用意することがで
き、その結果、従前装置と同等の処理速度の符号化復号
化部を用いて、V.34モデム機能を備えたファクシミ
リ装置を構成することができ、高速データ通信が可能な
ファクシミリ装置の装置コストの上昇を抑制することが
できるという効果を得る。
【0092】また、AI短プロを適用する場合でも、画
情報の送信時に十分なデータ量の送信画情報を揃えるこ
とができ、画情報送信を円滑に行えるという効果も得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシ
ミリ装置の構成例を示したブロック図。
【図2】送信画情報の作成のシーケンスの一例を示した
ブロック図。
【図3】V.34モデム機能を使用して画情報伝送する
ときの伝送手順の一例を示したタイミングチャート。
【図4】本発明の一実施例にかかる符号化復号化部の起
動タイミングを説明するためのタイミングチャート。
【図5】システム制御部が実行する符号化復号化部の起
動制御の一例を示すフローチャート。
【図6】AI短プロの手順の一例を示したタイムチャー
ト。
【図7】AI短プロの手順の再学習手順の一例を示した
タイムチャート。
【図8】本発明の他の実施例にかかる符号化復号化部の
起動タイミングを説明するためのタイミングチャート。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信画情報を一旦蓄積した後に、相手端
    末へ送信するファクシミリ装置の制御方法において、 相手端末との間で使用する伝送機能を決定した時点で、
    蓄積した送信画情報をその決定した伝送機能に対応して
    変換する処理を開始することを特徴とするファクシミリ
    装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 送信画情報を一旦蓄積し、その蓄積した
    送信画情報を相手端末で使用可能な符号化方式に変換し
    た後に、相手端末へ送信するファクシミリ装置の制御方
    法において、 相手端末との間で使用する画情報の符号化方式を決定し
    た時点で、蓄積した送信画情報をその決定した符号化方
    式の画情報に変換する処理を開始することを特徴とする
    ファクシミリ装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 モデム機能としてV.34モデム機能を
    備えるとともに、送信画情報を一旦蓄積し、その蓄積し
    た送信画情報を相手端末で使用可能な符号化方式に変換
    した後に、相手端末へ送信するファクシミリ装置の制御
    方法において、 V.34モデム機能のコントロールチャネルプロトコル
    手順で、相手端末との間で使用する画情報の符号化方式
    を決定した時点で、蓄積した送信画情報をその決定した
    符号化方式の画情報に変換する処理を開始することを特
    徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 相手端末の伝送機能の履歴を記憶し、発
    呼時には、指定された相手端末について記憶している伝
    送機能の履歴に基づいてそのときに使用する伝送機能を
    決定し、相手端末へその決定した伝送機能を通知して画
    情報送信動作を開始するとともに、送信画情報を一旦蓄
    積した後に、相手端末へ送信するファクシミリ装置の制
    御方法において、 相手端末との間で使用する伝送機能を決定した時点で、
    蓄積した送信画情報をその決定した伝送機能に対応して
    変換する処理を開始することを特徴とするファクシミリ
    装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記送信画情報は、所定のレポート画像
    の画情報であることを特徴とする請求項1または請求項
    2または請求項3または請求項4記載のファクシミリ装
    置の制御方法。
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