JPH1127454A - 原稿読取装置及び原稿読取方法及び記憶媒体 - Google Patents

原稿読取装置及び原稿読取方法及び記憶媒体

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JPH1127454A
JPH1127454A JP9190766A JP19076697A JPH1127454A JP H1127454 A JPH1127454 A JP H1127454A JP 9190766 A JP9190766 A JP 9190766A JP 19076697 A JP19076697 A JP 19076697A JP H1127454 A JPH1127454 A JP H1127454A
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JP9190766A
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Naotsugu Itou
直紹 伊藤
Ryosuke Miyamoto
了介 宮本
Hideaki Shimizu
秀昭 清水
Hiroyuki Yaguchi
博之 矢口
Yasuhiro Takiyama
康弘 瀧山
Katsuya Suzuki
勝也 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速読取を行う場合にも制御原稿を正確に検
知できるようにする。 【解決手段】 原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手
段により搬送されてきた原稿の画像を読取る読取手段
(CCD)とを有し、制御情報が記されている制御原稿
が前記搬送手段により搬送されてきた場合は前記読取手
段により該制御原稿上の制御情報を読取って該制御情報
に対応する制御を行う原稿読取装置において、前記搬送
手段により搬送されている原稿が前記制御原稿(マーク
シート)であるか否かをフォトセンサにより検知し、フ
ォトセンサによりマークシートであることが検知された
は、CCDにより読取られた原稿画像データに基づいて
再度マークシートであるか否かを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等に搭載さ
れた原稿読取装置に関し、特に、読取原稿中にマークシ
ートと呼ばれる制御情報を持つ制御原稿を混在させてお
き、その制御情報に基づいて制御を行う原稿読取装置、
原稿読取方法及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等に搭載された原稿読取装
置において、原稿自動給送装置(ADF)に積載された
原稿中にマークシートと呼ばれる制御情報を持つ制御原
稿を混在させておき、マークシートが給紙されたことを
検知し、そのマークシートに記された制御情報を認識
し、その制御情報に対応する処理を即時実行するという
技術が知られている。
【0003】この種の原稿読取装置では、上記マークシ
ートに記された制御情報の中には、原稿給紙をその時点
で一時停止する情報等も含まれるため、その制御内容が
確認されるまで、次の原稿の給紙を禁止する必要がある
が、この禁止時間を極力短縮して読取処理を迅速に行う
ようにするため、給紙部の近傍にフォトセンサを設け
て、このフォトセンサによりマークシートである旨を示
すバーコード等のマークシートパターンが検出された時
に、次の原稿給紙を止めるような制御を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ォトセンサは給紙開始直後の加速領域にあるため、その
検知精度をあげることは困難であり、結果としてマーク
シートの誤検知の可能性が高くなっていた。
【0005】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、高速読取を行う場合にも制御原稿
を正確に検知できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、原稿を搬送する搬送手段
と、前記搬送手段により搬送されてきた原稿の画像を読
取る読取手段とを有し、制御情報が記されている制御原
稿が前記搬送手段により搬送されてきた場合は前記読取
手段により該制御原稿上の制御情報を読取って該制御情
報に対応する制御を行う原稿読取装置において、前記搬
送手段により搬送されている原稿が前記制御原稿である
か否かを検知する第1の検知手段と、前記第1の検知手
段により制御原稿であることが検知された原稿につい
て、前記読取手段により読取られた原稿画像データに基
づいて再度制御原稿であるか否かを検知する第2の検知
手段とを備えている。
【0007】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の前記第1の検知手段は、フォトセンサを含んでい
る。
【0008】また、請求項3記載の発明では、請求項1
記載の前記第1の検知手段、第2の検知手段は、原稿上
に記された所定のバーコードに基づいて前記制御原稿で
あるか否かを検知するように構成されている。
【0009】また、請求項4記載の発明では、請求項3
記載の前記バーコードは、前記制御原稿上の前記読取手
段による主走査方向位置に複数記されており、前記第1
の検知手段は、該複数のバーコードに1対1に対応して
複数設けられている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、前記搬送手
段により搬送する原稿を積載する原稿積載手段を備え、
前記原稿積載手段は、原稿のサイズ、向きに拘らず前記
読取手段による主走査方向の中央を基準として原稿を積
載するように構成され、前記バーコードは、前記読取手
段による主走査方向の中央を基準として記されている。
【0011】また、請求項6記載の発明では、請求項1
記載の前記第2の検知手段は、前記バーコードの存在す
る領域の画像データを切出して再度制御原稿であるか否
かを検知するように構成されている。
【0012】また、請求項7記載の発明では、請求項1
記載の前記第2の検知手段は、2値化された前記原稿画
像データに基づいて再度制御原稿であるか否かを検知す
るように構成されている。
【0013】また、請求項8記載の発明は、原稿を搬送
する搬送工程と、前記搬送工程により搬送されてきた原
稿の画像を読取る読取工程とを有し、制御情報が記され
ている制御原稿が前記搬送工程により搬送されてきた場
合は前記読取工程により該制御原稿上の制御情報を読取
って該制御情報に対応する制御を行う原稿読取装置にお
いて、前記搬送工程により搬送されている原稿が前記制
御原稿であるか否かを検知する第1の検知工程と、前記
第1の検知工程により制御原稿であることが検知された
原稿について、前記読取工程により読取られた原稿画像
データに基づいて再度制御原稿であるか否かを検知する
第2の検知工程とを備えている。
【0014】また、請求項9記載の発明では、請求項8
記載の前記第1の検知工程は、フォトセンサを含んでい
る。
【0015】また、請求項10記載の発明では、請求項
8記載の前記第1の検知工程、第2の検知工程は、原稿
上に記された所定のバーコードに基づいて前記制御原稿
であるか否かを検知するように構成されている。
【0016】また、請求項11記載の発明では、請求項
10記載の前記バーコードは、前記制御原稿上の前記読
取工程による主走査方向の位置に複数記されており、前
記第1の検知工程は、該複数のバーコードに1対1に対
応して複数設けられている。
【0017】また、請求項12記載の発明では、請求項
10記載の前記原稿積載手段は、原稿のサイズ、向きに
拘らず前記読取手段による主走査方向の中央を基準とし
て原稿を積載するように構成され、前記バーコードは、
前記読取工程による主走査方向の中央を基準として記さ
れている。
【0018】また、請求項13記載の発明では、請求項
8記載の前記第2の検知工程は、前記バーコードの存在
する領域の画像データを切出して再度制御原稿であるか
否かを検知するように構成されている。
【0019】また、請求項14記載の発明では、請求項
8記載の前記第2の検知工程は、2値化された前記原稿
画像データに基づいて再度制御原稿であるか否かを検知
するように構成されている。
【0020】また、請求項15記載の発明は、原稿を搬
送する搬送ルーチンと、前記搬送ルーチンにより搬送さ
れてきた原稿の画像を読取る読取ルーチンとを含み、制
御情報が記されている制御原稿が前記搬送ルーチンによ
り搬送されてきた場合は前記読取ルーチンにより該制御
原稿上の制御情報を読取って該制御情報に対応する制御
を行うためのプログラムを記憶する記憶媒体であって、
前記搬送ルーチンにより搬送されている原稿が前記制御
原稿であるか否かを検知する第1の検知ルーチンと、前
記第1の検知ルーチンにより制御原稿であることが検知
された原稿について、前記読取ルーチンにより読取られ
た原稿画像データに基づいて再度制御原稿であるか否か
を検知する第2の検知ルーチンとを含むプログラムを記
憶している。
【0021】また、請求項16記載の発明では、請求項
15記載の前記第1の検知ルーチンは、フォトセンサを
含んでいる。
【0022】また、請求項17記載の発明では、請求項
15記載の前記第1の検知ルーチン、第2の検知ルーチ
ンは、原稿上に記された所定のバーコードに基づいて前
記制御原稿であるか否かを検知するように構成されてい
る。
【0023】また、請求項18記載の発明では、請求項
17記載の前記バーコードは、前記制御原稿上の前記読
取ルーチンによる主走査方向位置に複数記されており、
前記第1の検知ルーチンは、該複数のバーコードに1対
1に対応して複数設けられている。
【0024】また、請求項19記載の発明は、前記搬送
ルーチンにより搬送する原稿を積載する前記原稿積載手
段を備え、前記原稿積載手段は、原稿のサイズ、向きに
拘らず前記読取ルーチンによる主走査方向の中央を基準
として原稿を積載するように構成され、前記バーコード
は、前記読取ルーチンによる主走査方向の中央を基準と
して記されている。
【0025】また、請求項20記載の発明では、請求項
15記載の前記第2の検知ルーチンは、前記バーコード
の存在する領域の画像データを切出して再度制御原稿で
あるか否かを検知するように構成されている。
【0026】また、請求項21記載の発明では、請求項
15記載の前記第2の検知ルーチンは、2値化された前
記原稿画像データに基づいて再度制御原稿であるか否か
を検知するように構成されている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面を参照しながら説明する。
【0028】図1は、本発明の実施の形態例による原稿
読取装置の概略構成を示す構成図であり、原稿搬送部A
と原稿読取部Bとを有している。
【0029】原稿搬送部Aには、原稿載置台1、ピック
アップローラ2、分離ローラ3、引抜ローラ4、搬送ロ
ーラ5,6、スキュー補正ローラ7、マークシート検知
センサ8,9、スキュー量検知センサ10、およびラン
プ11等が配設され、原稿読取部Bには、第1ミラー1
2、第2ミラー13、第3ミラー14、レンズ15、C
CD16、および読取制御回路17等が配設されてい
る。
【0030】原稿載置台1には、複写対象の原稿がフェ
ースアップで載置される。図示省略した原稿有無検知セ
ンサにより原稿が有りと検知されると、ピックアップロ
ーラ2によって先頭ページ(上層部分)から順に搬送路
に送られる。次に、搬送された原稿は、分離ローラ3に
より上層と下層とに分離され、引抜きローラ4により上
層の原稿が引抜かれ、搬送ローラ5を介してスキュー補
正ローラ7まで送られる。
【0031】ここで、引抜ローラ4の後方には、反射型
のフォトセンサにより構成されたマークシート検知セン
サ8,9が配置されているので、上記の搬送過程におい
て、読取制御回路17は、マークシート検知センサ8,
9からの信号に基づいて、図2に示したマークシート
(制御情報が記された制御原稿)が混在しているか否か
を判定する。このマークシート検知処理については、後
ほど詳述する。
【0032】2ページ目以降の原稿についても、前の原
稿との間隔を制御するように所定のタイミングでピック
アップローラ2によりピックアップされ、分離ローラ3
での分離、引抜ローラ4での引抜きが行われて、所定量
の紙間隔を保持するように搬送ローラ5で搬送される。
【0033】ここで、スキュー補正ローラ7が原稿を噛
んでいる状態でスキュー量検知センサ10の位置に原稿
の先端部が到達する。このスキュー量検知センサ10は
透過型、または反射型のフォトセンサにより構成され、
このスキュー量検知センサ10の位置を通過する原稿の
両端の位置のタイミングのズレ量、すなわち原稿の傾き
量(スキュー量)タイマーで検出する。そして、スキュ
ー補正ローラ7は、原稿の傾きを補正するように加減速
制御され、原稿の先端が照明ランプ11による光の照射
位置(すなわち読取位置)に達する前にスキュー量補正
が終了し、原稿の傾きは正常となる。
【0034】ここで、スキュー量補正終了後の原稿の先
端が読取位置に達すると、ランプ11により原稿に光が
照射され、その原稿画像を反映した反射光は原稿読取部
Bの第l,第2,第3の3つのミラー12,13,1
4、およびレンズ15を介してCCD16上に入射され
始め、さらに原稿が搬送されることにより、原稿の全て
の画像がCCD16により読込まれていく。
【0035】次に、読取制御回路17を詳細に説明す
る。図3は、読取制御回路17の概略構成を示すブロッ
ク図である。この読取制御回路17は、CPU301を
中核として各種の読取制御を行うものであり、このCP
U301には、上記CCD16、マークシート検知セン
サ8,9、スキュー量検知センサ10、ジャム検知セン
サ(図示省略)等の各種センサ302の他に、A/Dコ
ンバータ303、シェーディング補正回路304、マー
クシート認識回路305、画像処理部306、ルックア
ップテーブル307、センサインタフェース308、負
荷ドライバ309、操作部310、表示部311、およ
びモータ312,313,314,315,316,3
17、ROM318、およびRAM319が接続されて
いる。なお、ROM318には図14に示したフローチ
ャートに対応する制御プログラム等がプリセットされて
おり、RAM319はワークエリア等として利用され
る。また、モータ312,313,314,315,3
16,317は、それぞれピックアップローラ2、分離
ローラ3、引抜ローラ4、搬送ローラ5,6、スキュー
補正ローラ7を回転駆動するためのモータである。
【0036】図3において、CCD16に入射された光
学的な原稿画像情報は、光電変換されてA/Dコンバー
タ303に入力されてデジタル画像データに変換され
る。次のシェーディング補正回路304では、黒レベル
のオフセット調整と、照明ランプ11の特性も含めた白
レベルのシェーディング補正が行われる。この補正後の
画像データは、マークシート認識回路305と画像処理
部306に入力される。マークシート認識回路305で
の処理については、後で説明する。画像処理部306で
は、変倍、リピート、合成、各種の装飾処理(網掛け、
網のせ、網敷き、影付けなど)が行われる。そして、最
後にルックアップテーブル307によって各モードにお
ける画像データの濃度補正を行って、プリンタ(図示省
略)ヘ出力される。
【0037】これらがCCD16からプリンタまでの画
像データの流れであるが、シェーディング補正回路30
4以降の処理部は、図示したようにCPU301とバス
で接続されており、パラメータ、モード、テーブルデー
タの設定及び処理データの読書きができるような構成に
なっている。また、CPU301には、マークシート検
知センサ8,9、スキュー量検知センサ10、各種セン
サ302からの出力信号が、センサインタフェース30
8を介して入力される。センサインタフェース308で
は、これらセンサ出力信号をコンパレータで受けて、そ
のスレッショルドレベルが調整されてCPU301のタ
イマー回路(図示省略)へ入力される。
【0038】次に、マークシート検知センサ8,9につ
いて説明する。本形態で使用したマークシートは、図2
に示したように、主走査方向の中央部を基準にして矩形
状に配された4つのバーコードを有し、それらバーコー
ドで囲まれた領域に25個の制御項目枠を有する形式と
なっている。なお、図2(a)は、原稿載置台1にポー
トレートで置いた場合、図2(b)は、ランドスケープ
で置いた場合を示し、各図中の矢印は、マークシート検
知センサ8,9の被検出領域を示している。すなわち、
マークシート検知センサ8,9は、図2に示したバーコ
ードを検知することにより、マークシート(制御情報を
もつ制御原稿)である旨を検知するのである。なお、制
御情報の認識は、後述するように、上記25個の制御項
目枠に対して、チェックがなされているか否かをマーク
シート認識回路305にて判定することにより行う。こ
のマークシート認識回路305では、後述するように、
CCD16からの画像データに基づいたマークシート検
知処理も行われる。
【0039】ここで、原稿載置台1は、図示省略した原
稿ガイドが設けられており、原稿サイズに応じて原稿ガ
イドの幅を変えることにより、主走査方向の中央部を基
準として原稿が配置されるように構成されている。従っ
て、上記のように、各種の原稿サイズに対して中央基準
のマークシートパターンにすると、原稿サイズ及び原稿
載置台1に配置される原稿の向きに応じて、マークシー
ト検知センサ8,9の位置を変更する必要がなくなる。
【0040】次に、マークシート検知回路について説明
する。図3に示したセンサインタフェース308には、
図4に示したマークシート検知回路が含まれている。な
お、図4のマークシート検知回路は、マークシート検知
センサ8に対応するものであるが、実際には、マークシ
ート検知センサ9に対応する同様のマークシート検知回
路も設けられており、この多重化により、マークシート
検知センサ(フォトセンサ)によるマークシート検知の
検知精度を向上させている。
【0041】図4において、センサ出力コンパレータ4
01は、マークシート検知センサ8の出力信号を波形整
形して黒カウンタ402、及び白カウンタ409のイネ
ーブル信号を生成するために設けられている。すなわ
ち、センサ出力は、図5のようにノイズ成分を含むもの
であるため、マークシートの被検出領域の黒部分及び白
部分の反射率に対応させて、センサ出力コンパレータ4
01においてスレッショルドレベルを調整して黒カウン
タ402、及び白カウンタ409のイネーブル信号のH
レベル及びLレベルを確定させる必要がある。本形態例
では、マークシート検知センサ8の出力信号は、黒部分
に対応する信号はHレベル、白部分に対応する信号はL
レベルであるものとして説明を進めていく。
【0042】図4において、画像クロック信号Clk、
及びクリア信号Clrは、図2のCPU301から出力
されるものである。画像クロック信号Clkは原稿の搬
送速度と被検出パターンの黒部分と白部分の幅に対し
て、十分な検出精度がでるように選択される。また、ク
リア信号Clrは原稿載置台1上の原稿が1枚ずつピッ
クアップローラ2で給紙される毎に、マークシート検知
回路8の黒カウンタ402、白カウンタ409やシフト
レジスタ406,407,408,413,414,4
15をクリアするものである。ディテクトイネ−ブル信
号は、マークシート検知回路8の動作の許可をCPU3
01側から制御するものである。
【0043】センサ出力コンパレータ401の出力信号
は、アンドゲート417を介して黒カウンタ402のイ
ネーブル端子Enbに入力され、イネーブル端子Enb
(黒カウントイネーブル信号)がHの時に黒力ウンタ4
02はカウントアップ動作を行う。そして、黒カウント
イネーブル信号がHからLに変化すると、その立ち下が
りエッジにより、その時の黒カウンタ402の値(図5
のbl)がシフトレジスタ406に格納される。同様
に、次に黒カウントイネーブル信号がHになると、黒カ
ウンタ402は再びカウントアップ動作を行い、再度L
に変化する立ち下がりエッジで、その時の黒カウンタ4
02の値(図5のb2)がシフトレジスタ406に格納
される。そして、シフトレジスタ406の前回の格納デ
ータ(bl)は、シフトレジスタ407へシフトして格
納される。
【0044】なお、図4では、黒カウンタ402に対応
するシフトレジスタ、およびレジスタは、3個ずつ示さ
れているが、これらレジスタの個数は、被検出パターン
(バーコード)に応じて決めればよい。また、レジスタ
403,404,405には、バーコードの各黒バーの
幅に対応する画像クロック信号Clkのパルス数が、C
PU301の制御により予め格納されている(白カウン
タ409に対応するものも同様)。
【0045】同様にして、白部分(白バー)の幅の検知
も行われる。すなわち、センサ出力コンパレータ401
の出力信号は、インバータ418、およびアンドゲート
419を介して白カウンタ409のイネーブル端子En
bに入力され、イネーブル端子Enb(白カウントイネ
ーブル信号)がHの時に白ウンタ409はカウントアッ
プ動作を行う。そして、白カウントイネーブル信号の立
ち下がりエッジでシフトレジスタ413に白カウンタ4
09の値(図5のwl)が格納される。以下、白カウン
トイネーブル信号の立ち下がりエッジでシフトレジスタ
414,415へと白カウンタ409の値がシフトして
格納される。
【0046】そして、CPU301からのディテクトイ
ネーブル信号がLになると、カウント動作もシフト動作
も行われなくなるが、この時、レジスタ403,40
4,405,410,411,412に各々bl,b
2,b3,wl,w2,w3という値が格納されていた
とする。この場合は、これらの値と対応するシフトレジ
スク406,407,408,413,414,415
の値とのイクシブルオア出力(イクシブルオアゲート4
20〜425の出力)が全てLとなるため、7入力オア
ゲート416の出力信号もLとなる。ここで、7入力オ
アゲート416の出力信号はCPU301の割込端子に
接続されているため、CPU301は、このマークシー
ト割込信号が発生した場合は、マークシート認識回路3
05により、原稿画像データに基づいて再度マークシー
トであるか否かを検知する。
【0047】なお、図4のマークシート検知回路の動作
説明では、黒カウンタ402及び白カウンタ409のク
リア動作は、原稿が給紙される毎に行うこととしていた
が、この方式では、第1の黒バーの幅を検出する際のカ
ウント誤差を第2の黒バーの幅の検出時に含んでしまう
ため、カウントイネーブル信号の立ち下がりで、対応す
るカウンタをクリアする構成としても良い。また、黒カ
ウンタ402及び白カウンタ409は各々n,mビット
カウンタとして、ビット幅をそのままシフトレジスタヘ
格納して、対応する所定のレジスタ値と比較するような
構成としていたが、実際にはカウントデータには検出誤
差が数カウントは含まれているため、(n−1),(n
−2)、或いは(m−1),(m−2)ビットをシフト
レジスタに格納して、所定値との比較時に下位のl或い
は2ビットを無視するようにしてマークシート検知を行
うようにしても良い。
【0048】次に、マークシート再検知方法とマークシ
ートに記された制御情報の認識方法について説明する。
【0049】図6はマークシート再検知回路であり、こ
のマークシート再検知回路は、CCD16からの画像デ
ータに基づいてマークシートを再検知する回路であり、
図3に示したマークシート認識回路305に含まれてい
る。なお、後述する図7のタイミングクロック発生回
路、図10の項目枠イネーブル信号発生回路、図12の
制御情報検知回路も同様にマークシート認識回路305
に含まれている。
【0050】本形態例におけるマークシートは、上述の
ように、搬送中の原稿がマークシートであることを検知
するためのバーコードが記されており、このバーコード
はどのような原稿サイズおよび向きの読取りの場合に
も、一定の主走査方向位置で読取れるようにマークシー
ト上に配置してある。従って、バーコード部分の画像デ
ータをCCD16から得る場合に、原稿サイズや原稿の
向きを考慮する必要はない。そこで、図6のマークシー
ト再検知回路では、バーコード部分に相当する主走査方
向位置の画像データだけを切出して、その画像データに
マークシートであることを示すバーコードに対応する輝
度変化が見られるか否かを判断するようにしている。以
下、この処理を図6〜図9を参照しながら順次説明す
る。
【0051】図7は、図6のマークシート再検知回路に
入力される読取タイミングクロックを発生するタイミン
グクロック発生回路であり、主走査カウンタ701、レ
ジスタ702、コンパレータ703、フリップフロップ
704、アンドゲート705、バッファ706を有して
いる。また、図8は、図7のタイミングクロック発生回
路の動作を示すタイミングチャートである。このタイミ
ングクロック回路では、マークシートであることを示す
バーコードが存在する主走査方向位置の画像データだけ
を読取るために、主走査カウンタ701を用いて読取タ
イミングクロックを発生させている。この際、バーコー
ドの存在する主走査位置は、予めレジスタ702に書き
込まれている(本形態例ではレジスタ値は8となってい
る)。そして、この読取タイミングクロックに同期する
画像データを図6のマークシート再検知回路により読取
ることにより、バーコード部分に相当する画像データだ
けを副走査方向に見ることができる。
【0052】図7,8等における画像クロック信号は、
CCD16からの各画素の画像データ(輝度データ)を
データバスで転送する際に同期を取るための等時間間隔
のクロック信号であり、この画像クロック信号に同期さ
せながら1ライン分の画像データを連続的に送信する
が、そのラインの最後の画素の画像データと、次のライ
ンの最初の画素の画像データとの問には、データの無い
状態が数クロック分の間だけ生じる。
【0053】そこで、画像データがlライン分送られて
いるときはL、画像データがないときはHをとるHEN
BN信号を、主走査カウンタ701のイネーブル信号等
として用いる。すなわち、主走査カウンタ701の値
は、HENBN信号がHであるときに0クリアし、HE
NBN信号がLである間は画像クロックに同期させてl
ずつ増加させる。そして、コンパレータ703の出力信
号がHとなり、主走査カウンタ701のカウンタ値がバ
ーコード部分の主走査方向位置(レジスタ703の値)
と等しくなったときに、アンドゲート705からHレベ
ルの読取タイミングクロック信号が出力される。
【0054】図6のマークシート再検知回路では、この
タイミンダクロック信号に同期した画像データだけを読
取ることにより、目的のバーコードの主走査方向位置の
画像データだけを読取って、マークシート再検知を行
う。ここで、バーコード部分は2値の濃度しか持たない
ので、検知精度、および検知速度を向上させるべく、図
6のマークシート再検知回路に入力する前に、CCD1
6からの多値の輝度情報を持つ画像データを所定のスレ
ッショルドを用いて予め2値化しておく。この2値化を
行うときのスレッショルドとしては、マークシートの地
の部分とバーコードの部分とを識別できるような値を設
定しておく。
【0055】次に、マークシート再検知動作を図6のマ
ークシート再検知回路、および、図9のタイミングチャ
ートに従って説明する。
【0056】図6のマークシート再検知回路における最
前段の黒カウンタ601、および白カウンタ602で
は、2値化された輝度データを読取タイミングクロック
に同期して読出す。このように読取タイミングクロック
に同期して読出された輝度データは、バーコードの存在
する主走査方向位置の画像データなので、画像の副走査
方向位置がバーコード部分の副走査方向位置に達するま
では、全て白データとなっているはずである。換言すれ
ば、バーコードの存在する副走査方向位置に対応する数
の読取タイミングクロックが出力されるまでは、全て白
に対応する輝度データHが読出される。そして、バーコ
ード部分に達したとき初めて黒と白の並びとなる。
【0057】ここで、バーコードの端部では黒が連続し
て数ライン並んでいることを利用して、バーコードを認
識する。すなわち、読取タイミングクロックに同期して
読取っている輝度データに黒が連続して3回現れたとき
(この値はレジスタ603にプリセットされている)、
これをトリガとしてバーコード部分の最初の黒バーの副
走査方向の長さ(黒バーの幅、太さ)のカウントを黒カ
ウンタ608により開始する(図9参照)。このとき、
コンパレータ604、オアゲート606の出力はHとな
り、フリップフロップ607の出力はLとなるが、この
L出力は反転されて黒カウンタ608のイネーブル端子
Enbに入力されるので、黒カウンタ608は、読取タ
イミングクロックのクロック数を黒バーの太さとしてカ
ウントする。
【0058】そして白の輝度データが3ライン連続して
現れたとき、そこから白バーと認識して、同様に白バー
の幅のカウントを白カウンタ609により開始する(図
9参照)。このとき、コンパレータ605、オアゲート
606,およびフリップフロップ607の出力はHとな
り、このフリップフロップ607の出力はH出力が白カ
ウンタ609のイネーブル端子Enbに入力されるの
で、白カウンタ609は、読取タイミングクロックのク
ロック数を白バーの太さとしてカウントする。さらに、
黒の輝度データが3ライン連続して現れたとき、次の黒
バーの幅のカウントを開始する。
【0059】このようにして、カウントした黒バーの太
さ(幅)および白バーの太さ(幅)は、色別にシフトレ
ジスク610,611に記憶しておく。ここで、黒、ま
たは白の画像データが数ライン(3ライン)連続して現
れた場合に初めて黒バー、または白バーが現れたものと
して処理するようにしているのは、画像読取時のノイズ
によって本来白であるところに黒が、あるいは本来黒で
あるところに白が現れてしまうといった事態が生じるこ
とによる誤検知を防止するためである。
【0060】なお、この「数ライン」の具有的な数値は
本形態例では3としているが、バーコードの最細線の太
さや画像データに含まれ得るノイズの量に応じて、バー
コードの認識に不都合を生じずにノイズ成分を除去でき
る範囲内で最適なものに予め決定しておくことができ
る。また、本形態例では、フォトセンサ(マークシート
検知センサ8,9)による検知よりも精度の高い検知が
行えるようにするためにこういった手法を用いている
が、高精度化のための手法はこの方法に限ったものでは
ない。
【0061】さて、黒バーと白バーの繰返しが規定本数
を越えたときに、CPU割込みを発生させてシフトレジ
スタ610,611の値をCPU301に渡し、CPU
301により、読取ったバーコードパターンと予め記憶
されたバーコードパターンとを比較して、マークシート
であるか否かの再検知を行う。この比較は、太さ方向に
数ラインの許容値を持って行い、画像読取時のスキャン
速度むら等を原因とする読取り太さ誤差が無視できるよ
うにする。ここでの許容値は、スキャナの性能によって
予め決定できる。なお、この比較で用いるバーコードパ
ターンを複数用意すること等で、バーコード自体に制御
情報を持たせることもできるが、本形態例においてはバ
ーコードはマークシート検知だけの用途に用いている。
また、図6では、シフトレジスタ610,611の段数
はそれぞれ3段であるが、検知するバーコードの黒バ
ー、白バーの本数に対応する段数にする必要がある。ま
た、本形態例においては、マークシート検知センサ(フ
ォトセンサ)8,9によって検知する箇所(バーコー
ド)と画像データに基づいて検知する箇所とが同一とな
っているが必ずしもそうである必要はなく、別々の部分
を検知することもでき、また、制御情報の書式等に再検
知するための構造を持たせて、制御情報の読取りと同時
にマークシートであるか否かの検知を行うこともでき
る。
【0062】以上のマークシート再検知処理と平行し
て、マークシートに記された制御情報を認識する処理も
行われる。以下、その認識方法を図を追って説明する。
本形態例においては、図2のマークシートパターンに示
したように、制御情報はバーコードに囲まれる形で存在
する。この中に縱横5つずつ計25個の制御項目に対応
する枠があり、これら項目枠に対して任意にチェックマ
ークを記入することにより、項目枠に対して1対1に割
当てられた各種の制御を指定するようになっている。
【0063】図10(a),(b),(c)は項目枠イ
ネーブル信号発生回路であり、この回路では、項目枠が
存在する主走査方向位置および副走査方向位置の画像デ
ータだけを読取るために、主走査カウンタ1001と副
走査カウンタ1002とを用いて各項目に対応する読取
イネーブル信号を発生させる。このときの項目枠の主走
査方向位置は、バーコードと同様に原稿サイズおよび原
稿の向きに無関係に一定であり、絶対位置で済み特に基
準点を設ける必要がないが、副走査方向位置は原稿サイ
ズおよび原稿の向きによって変化するので、絶対位置の
代わりに基準点からの副走査方向への距離を位置として
用いている。本形態例では、バーコードの開始端点を基
準点として、そこからのライン数をカウントするため
に、図10(b)の副走査カウンタ1002は、CPU
301からの主走査シンクロ信号HSYNCNをカウン
トし、バーコードの先端部を読込んだときにClr信号
を出してリセットするようにしている。一方、図10
(a)の主走査カウンタ1001は、主走査方向の絶対
位置をカウントし、主走査シンクロ信号HSYNCNに
よりリセットするようにしている。
【0064】なお、項目枠が存在する位置情報は、その
項目枠の始端、終端の位置情報を予めレジスタ100
3,1004に書き込んでおく。そして、図10
(a),(b)の回路では、上記始端、終端に対応する
コンパレータ1005,1006、およびアンドゲート
1007により各項目枠の主走査方向、副走査方向の領
域を検知して、イネーブル信号H1〜H5,V1〜V5
を出力し、図10(c)の回路では、25個の各項目枠
と1対1に対応するイネーブル信号H1V1〜H5V5
を出力している。このイネーブル信号に同期させること
で、各項目枠に対応する領域の画像データだけを認識す
ることができる。図llは項目枠位置検知に関する例で
あり、1番上の行の左から2番目の項目枠を検知するた
めのイネーブル信号を示している。
【0065】さて、このイネーブル信号を用いて項目枠
内の画像を処理するが、バーコード再検知の場合と同様
に、多値の輝度情報を持つ画像データを2値化して使用
する。図12は制御情報検知回路であり、各項目枠内の
黒データの総数を数え上げるために、2値化された画像
データを各項目枠に対応するカウンタ1201の入力と
し、イネーブル信号が入力されているときのみ、画像ク
ロックに同期して加算する構成をとっている。この黒デ
ータの総数とレジスタ1202に予め格納されたスレッ
ショルドとを、コンパレータ1203により比較し、黒
データの総数がスレッショルドを超えているときに、そ
の項目枠にチェックマークが記入されているものと判断
し、その旨をチェックマークレジスタ1204に記憶す
る。本形態例においては、このスレッショルドを5とし
ているが、この数値は項目枠の大きさ、チェックマーク
の形状等を考慮して最適な値を設定することができる。
最後に、チェッククレジスタ1204の出力をCPU3
01から読むことで各種制御を選択して行うことができ
る。図13は項目枠内のチェックマーク(制御情報)の
読取り例である。図13の例では、黒データのカウント
数は26となっており、スレッショルドの値である5を
超えているので、この項目枠にチェックマークが記入さ
れているものとして、該項目枠に割当てられた制御が実
行されることとなる。なお、本形態例においては、項目
枠の数が縦横ともに5となっているが、対応する回路部
分の数を変えることによって項目枠の数、すなわち制御
情報の数を変更することができる。また、制御情報の選
択は、項目枠内へチェックマークを記入することにより
行っているが、必ずしもこの方式にとらわれる必要はな
く、バーコード等の符号を利用したり、OCR等による
指定方式を利用することができる。
【0066】次に、以上で述べたマークシート検知、再
検知、制御情報認識を含む原稿読取動作を、図14のフ
ローチャートに従って説明する。CPU301は、ま
ず、原稿載置台1に載置された原稿を1枚ずつ搬送すべ
く、ピックアップローラ2、分離ローラ3、引抜ローラ
4、搬送ローラ5を回転駆動する(ステップS1)。こ
の搬送過程において、分離ローラ3の直後に設けられた
マークシート検知センサ8,9を用いたマークシート検
知結果(図4の割込信号)を調べ(ステップS2)、搬
送されている原稿がマークシートであるか否かを判別す
る(ステップS3)。その結果、マークシートでなけれ
ば、スキュー量検知センサ10、スキュー補正ローラ7
を用いて搬送原稿の傾き量を補正し、原稿画像を流し読
みで読取ると共に次の原稿の給紙を開始し(ステップS
4,S1)、画像出力を行う(ステップS5)。
【0067】一方、マークシートであれば、スキュー量
検知センサ10、スキュー補正ローラ7を用いて搬送原
稿の傾き量を補正し、原稿画像を流し読みで読取る(ス
テップS6)。なお、ステップS4,S6における流し
読みによる読取りは、搬送ローラ6を用いて等速で搬送
している原稿に対して照明ランプ11の光を当て、その
反射光を第1ミラー12、第2ミラー13、第3ミラー
14で導き、レンズ15でCCD16上に集光させて電
気信号に変換するという処理である。
【0068】次に、マークシート認識回路305を用い
て、画像情報に基づいたマークシートの再検知と制御情
報の認識とを行い(ステップS7)、搬送されている原
稿がマークシートであるか否かを判別する(ステップS
8)。その結果、マークシートでなく一般の原稿であれ
ば、読取った画像を出力すると同時に、次の原稿の給紙
を開始する(ステップS10,S1)。一方、マークシ
ートであれば、マークシ−トにより指定されている制御
を実行した後に(ステップS9)、次の原稿給紙を開始
する(ステップS1)。
【0069】上記の動作を具体例で説明する。例えば、
図15に示したように、5枚の片面原稿中の3枚目にマ
ークシートが混載されており、そのマークシートには、
上から5行目、左から1列目の項目枠にチェックマーク
が記入されており、この項目枠には、それ以降の原稿画
像をAEモードで処理するという制御が割当てられてい
るものとする。
【0070】図16は、これらの原稿の給紙タイミング
について、横軸を時間、縦軸を搬送原稿位置として表し
たものである。処理が開始されると、まずl枚目の原稿
が搬送路を通ってマークシート検知センサ8,9による
マークシート検知が行われる。l枚目はマークシートで
はないことが検知されるので、l枚目が読取位置に到達
する前に次の2枚目の原稿の給紙を開始する。2枚目も
マークシートではないので、2枚目が読取位置まで到達
する前に次の3枚目の原稿の給紙を開始する。そして、
この3枚目の原稿はマークシートだということがマーク
シート検知センサ8,9を通過する際に検知されるの
で、4枚目の原稿は少なくとも3枚目の原稿が読取位置
を過ぎるまで給紙されない。この場合、3枚目のマーク
シートの読取画像に基づくの再検知と制御情報の認識処
理がマークシート認識回路305により行われ、3枚目
の原稿が、以降の原稿に対してAE処理を行うという制
御情報持つマークシートであることが認識される。そし
て、このAE処理が行われた後に、すなわちAEモード
に移行した後に次の4枚目の原稿の給紙を開始する。4
枚目の原稿はマークシートではないので、4枚目が読取
位置に達する前に5枚目の原稿の給紙を開始する。5枚
目の原稿はマークシートではないが、最終原稿なので、
そのまま読取位置に達して読取りを行い、処理を終了す
る。
【0071】なお、以上の処理において、原稿が画像読
取位置を通過するときに画像の読取りを行い、その原稿
がマークシートでない場合には、その読取画像データを
画像処理部306、ルックアップテーブル307を介し
てプリンタに送るが、3枚目のマークシートによってA
Eモードに移行させているので、4枚目、5枚目の原稿
の読取画像データに対しては、画像処理部306におい
てAE処理が施されてプリンタに送られる。
【0072】図17は、図15の原稿について、マーク
シート検知センサ8,9による検知で2枚目の原稿をマ
ークシートであると誤検知した場合である。この場合の
図16と異なる点は、誤検知された2枚目の原稿の画像
読取りが行われる前に3枚目の給紙を開始しない点であ
り、この場合には、2枚目がマークシートであると誤検
知されているので、3枚目の給紙は、2枚目の画像デー
タによるマークシート再検知の後ということになる。し
かし、2枚目の原稿の読取画像データを用いたマークシ
ート再検知処理は、マークシート検知センサ8,9によ
るマークシート検知処理よりも高い精度で行われ、この
再検知の段階で2枚目の原稿がマークシートでないこと
が判明するので、それ以降の処理は通常の原稿と同様と
なり、結果として3枚目の原稿の給紙開始タイミングが
少し遅れることとなる。
【0073】このように、本形態例では、原稿搬送の初
期の段階でフォトセンサによりマークシートであるか否
かを検知し、このフォトセンサによりマークシートであ
ることが検知された場合は、さらにCCDにより原稿画
像データを読取った後に、この原稿画像データに基づい
てマークシートであるか否かを再検知するようにしたの
で、高速流し読みを行う場合等、フォトセンサの検知結
果の信頼性が悪くなる場合にも、マークシートを正確に
検知することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送さ
れてきた原稿の画像を読取る読取手段とを有し、制御情
報が記されている制御原稿が前記搬送手段により搬送さ
れてきた場合は前記読取手段により該制御原稿上の制御
情報を読取って該制御情報に対応する制御を行う原稿読
取装置において、前記搬送手段により搬送されている原
稿が前記制御原稿であるか否かを検知する第1の検知手
段と、前記第1の検知手段により制御原稿であることが
検知された原稿について、前記読取手段により読取られ
た原稿画像データに基づいて再度制御原稿であるか否か
を検知する第2の検知手段とを備えたので、高速読取を
行う場合にも制御原稿を正確に検知することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る原稿読取装置の概
略構成を示す構成図である。
【図2】マークシート(制御原稿)を例示した図であ
る。
【図3】読取制御回路の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図4】マークシート検知回路の構成を示す回路図であ
る。
【図5】マークシート検知回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図6】マークシート再検知回路の構成を示す回路図で
ある。
【図7】読取タイミングクロック発生回路の構成を示す
回路図である。
【図8】読取タイミングクロック発生回路の動作を示す
タイムチャートである。
【図9】マークシート再検知回路の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図10】項目枠イネーブル信号発生回路の構成を示す
回路図である。
【図11】項目枠イネーブル信号に基づく項目枠位置検
知例を示した図である。
【図12】制御情報検知回路の構成を示す回路図であ
る。
【図13】項目枠内の制御情報の読取例を示した図であ
る。
【図14】原稿読取制御を示すフローチャートである。
【図15】読取対象の原稿例を示した図である。
【図16】フォトセンサによりマークシートを正常に検
知した場合の給紙タイミングを説明するための説明図で
ある。
【図17】フォトセンサによりマークシートを誤検知し
た場合の給紙タイミングを説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
8,9…マークシート検知センサ、16…CCD、17
…読取制御回路、301…CPU、305…マークシー
ト認識回路、308…センサインターフェース、318
…ROM、319…RAM。
フロントページの続き (72)発明者 矢口 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 瀧山 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 勝也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手
    段により搬送されてきた原稿の画像を読取る読取手段と
    を有し、制御情報が記されている制御原稿が前記搬送手
    段により搬送されてきた場合は前記読取手段により該制
    御原稿上の制御情報を読取って該制御情報に対応する制
    御を行う原稿読取装置において、 前記搬送手段により搬送されている原稿が前記制御原稿
    であるか否かを検知する第1の検知手段と、 前記第1の検知手段により制御原稿であることが検知さ
    れた原稿について、前記読取手段により読取られた原稿
    画像データに基づいて再度制御原稿であるか否かを検知
    する第2の検知手段と、 を備えたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検知手段は、フォトセンサを
    含むことを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検知手段、第2の検知手段
    は、原稿上に記された所定のバーコードに基づいて前記
    制御原稿であるか否かを検知することを特徴とする請求
    項1記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 前記バーコードは、前記制御原稿上の前
    記読取手段による主走査方向位置に複数記されており、
    前記第1の検知手段は、該複数のバーコードに1対1に
    対応して複数設けられていることを特徴とする請求項3
    記載の原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段により搬送する原稿を積載
    する原稿積載手段を備え、前記原稿積載手段は、原稿の
    サイズ、向きに拘らず前記読取手段による主走査方向の
    中央を基準として原稿を積載するように構成され、前記
    バーコードは、前記読取手段による主走査方向の中央を
    基準として記されていることを特徴とする請求項3記載
    の原稿読取装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の検知手段は、前記バーコード
    の存在する領域の画像データを切出して再度制御原稿で
    あるか否かを検知することを特徴とする請求項1記載の
    原稿読取装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の検知手段は、2値化された前
    記原稿画像データに基づいて再度制御原稿であるか否か
    を検知することを特徴とする請求項1記載の原稿読取装
    置。
  8. 【請求項8】 原稿を搬送する搬送工程と、前記搬送工
    程により搬送されてきた原稿の画像を読取る読取工程と
    を有し、制御情報が記されている制御原稿が前記搬送工
    程により搬送されてきた場合は前記読取工程により該制
    御原稿上の制御情報を読取って該制御情報に対応する制
    御を行う原稿読取装置において、 前記搬送工程により搬送されている原稿が前記制御原稿
    であるか否かを検知する第1の検知工程と、 前記第1の検知工程により制御原稿であることが検知さ
    れた原稿について、前記読取工程により読取られた原稿
    画像データに基づいて再度制御原稿であるか否かを検知
    する第2の検知工程と、 を備えたことを特徴とする原稿読取方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の検知工程は、フォトセンサを
    含むことを特徴とする請求項8記載の原稿読取方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の検知工程、第2の検知工程
    は、原稿上に記された所定のバーコードに基づいて前記
    制御原稿であるか否かを検知することを特徴とする請求
    項8記載の原稿読取方法。
  11. 【請求項11】 前記バーコードは、前記制御原稿上の
    前記読取工程による主走査方向の位置に複数記されてお
    り、前記第1の検知工程は、該複数のバーコードに1対
    1に対応して複数設けられていることを特徴とする請求
    項10記載の原稿読取方法。
  12. 【請求項12】 前記搬送工程により搬送する原稿を積
    載する原稿積載手段を備え、前記原稿積載手段は、原稿
    のサイズ、向きに拘らず前記読取工程による主走査方向
    の中央を基準として原稿を積載するように構成され、前
    記バーコードは、前記読取工程による主走査方向の中央
    を基準として記されていることを特徴とする請求項10
    記載の原稿読取方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の検知工程は、前記バーコー
    ドの存在する領域の画像データを切出して再度制御原稿
    であるか否かを検知することを特徴とする請求項8記載
    の原稿読取方法。
  14. 【請求項14】 前記第2の検知工程は、2値化された
    前記原稿画像データに基づいて再度制御原稿であるか否
    かを検知することを特徴とする請求項8記載の原稿読取
    方法。
  15. 【請求項15】 原稿を搬送する搬送ルーチンと、前記
    搬送ルーチンにより搬送されてきた原稿の画像を読取る
    読取ルーチンとを含み、制御情報が記されている制御原
    稿が前記搬送ルーチンにより搬送されてきた場合は前記
    読取ルーチンにより該制御原稿上の制御情報を読取って
    該制御情報に対応する制御を行うためのプログラムを記
    憶する記憶媒体であって、 前記搬送ルーチンにより搬送されている原稿が前記制御
    原稿であるか否かを検知する第1の検知ルーチンと、 前記第1の検知ルーチンにより制御原稿であることが検
    知された原稿について、前記読取ルーチンにより読取ら
    れた原稿画像データに基づいて再度制御原稿であるか否
    かを検知する第2の検知ルーチンと、 を含むプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒
    体。
  16. 【請求項16】 前記第1の検知ルーチンは、フォトセ
    ンサを含むことを特徴とする請求項15記載の記憶媒
    体。
  17. 【請求項17】 前記第1の検知ルーチン、第2の検知
    ルーチンは、原稿上に記された所定のバーコードに基づ
    いて前記制御原稿であるか否かを検知することを特徴と
    する請求項15記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記バーコードは、前記制御原稿上の
    前記読取ルーチンによる主走査方向位置に複数記されて
    おり、前記第1の検知ルーチンは、該複数のバーコード
    に1対1に対応して複数設けられていることを特徴とす
    る請求項17記載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 前記搬送ルーチンにより搬送する原稿
    を積載する原稿積載手段を備え、前記原稿積載手段は、
    原稿のサイズ、向きに拘らず前記読取ルーチンによる主
    走査方向の中央を基準として原稿を積載するように構成
    され、前記バーコードは、前記読取ルーチンによる主走
    査方向の中央を基準として記されていることを特徴とす
    る請求項17記載の記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記第2の検知ルーチンは、前記バー
    コードの存在する領域の画像データを切出して再度制御
    原稿であるか否かを検知することを特徴とする請求項1
    5記載の記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記第2の検知ルーチンは、2値化さ
    れた前記原稿画像データに基づいて再度制御原稿である
    か否かを検知することを特徴とする請求項15記載の記
    憶媒体。
JP9190766A 1997-07-02 1997-07-02 原稿読取装置及び原稿読取方法及び記憶媒体 Pending JPH1127454A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073580A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Mazda Motor Corp エンジン搭載の電気自動車の後部構造
JP2017092682A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置及び画像形成装置

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JP2017092682A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置及び画像形成装置

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