JPH11272859A - 表示装置の入出力特性の補正方法およびこの補正方法を記録した媒体 - Google Patents

表示装置の入出力特性の補正方法およびこの補正方法を記録した媒体

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JPH11272859A
JPH11272859A JP10077260A JP7726098A JPH11272859A JP H11272859 A JPH11272859 A JP H11272859A JP 10077260 A JP10077260 A JP 10077260A JP 7726098 A JP7726098 A JP 7726098A JP H11272859 A JPH11272859 A JP H11272859A
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display device
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color
colors
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JP10077260A
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Harumi Kawamura
春美 川村
Takaaki Akimoto
高明 秋本
Satoshi Suzuki
智 鈴木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示装置の入出力特性のずれの補正を容易に
行うことが可能な技術を提供すること。 【解決手段】 表示装置上に2種類の色を表示するステ
ップと、該2種類の色に対して中間の明るさに知覚され
る色を指定するステップと、該指定された色と前記2種
類の色とから、人間の明るさ知覚特性に基づいて前記表
示装置の入出力特性を推定するステップと、該推定され
た入出力特性に基づいて前記表示装置の入出力特性を補
正し出力するステップとを有する表示装置の入出力特性
の補正方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置の入出力
特性の補正方法およびこの補正方法を記録した記憶媒体
に関し、特に、入出力デバイスを含む各情報処理装置間
および各情報処理装置に接続される各入出力デバイス間
の入出力特性を補正するカラーマネジメントシステムに
おける変換テーブルの作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では印刷物によって行われていた商
取引が、近年の通信技術の進展および情報処理装置の性
能向上等によって、情報処理装置を用いたものに置き代
わりつつある。
【0003】たとえば、インターネットを用いた通信販
売では、商品の提供者はHP(ホームページ)上に商品
の写真やその商品に関する情報等を商品カタログとして
掲載しておく。一方、購入者はインターネットを介し
て、このHPに記載された商品カタログの写真等の商品
情報を閲覧し、希望の商品の注文をしていた。
【0004】しかしながら、従来の表示装置では、CR
T(Cathode Ray Tube)の制御回路の
特性およびその個体差並びに各CRTの個体差によって
入出力特性が異なるために、同一のデータを扱っている
場合であっても、その色の再現が異なってしまうという
問題があった。
【0005】このために、従来の表示装置では、第1の
方法としてCRTの出荷時の特性に基づいて補正を行う
方法や、第2の方法として使用者が実際のCRTの発光
を測定し該測定結果に基づいて補正する方法等があっ
た。
【0006】CRTの出荷時の特性に基づいて補正を行
う方法では、CRTの制御回路の特性等が既知であるか
ら、その特性に基づいて変換テーブルを作成し補正を行
っていた。
【0007】一方、使用者が測定結果に基づいて補正す
る方法では、図6に示すように、まず、CRT上に数種
類の色を発色(発光)させ(ステップ601)、これを
所定の測色機器で測定する(ステップ602)。このと
き、CRT上に表示する色としては、黒から白色までの
グレースケールもしくはカラーCRTの基本原色である
R(赤)、G(緑)、B(青)を用いる。また、測色機
器によって得られる測定データは、XYZ三刺激値のY
値(輝度)が用いられる場合が多い。
【0008】次に、CRTの入力値Iと測色機器の測定
データのY値(以下「Y」記す)とから、CRTの入出
力特性を推定する(ステップ603)。このときの推定
方法としては、入力値Iと測定データYとの関係を下記
の数1に示すモデル式にあてはめ、そのパラメータ
(α、β、γ)を最小自乗法等によって推定する。ただ
し、下記の数1は、入力値Iが0〜255の場合を示
す。
【0009】
【数1】
【0010】図7は入力値Iに対するCRTの出力値Y
の測定結果をプロットしたものであり、この図7に示す
ように、黒丸で示す測定値Yに基づいて、最小自乗法に
よって3種類のパラメータα,β,γを推定した結果を
破線で示している。
【0011】最後に、計算によって得られた入出力特性
に基づいて、所望の特性となるように、入力値の変換テ
ーブルを作成する(ステップ604)。このとき、CR
Tに所望の入出力特性をもたせるためには、数1におけ
るγ値のみを変更するだけで十分である。したがって、
入出力特性の補正後のγ値をγ’とした場合、入力値I
の変換テーブルは、下記の数2にしたがって作成するこ
とができる。
【0012】
【数2】
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0014】第1の補正方法では、変換テーブルは表示
装置の製造者から提供されるのみとなるので、経時変化
に伴う入出力特性のずれを変換テーブルに反映すること
ができないという問題があった。また、製造者から提供
される変換テーブルは、CRTの制御回路の設計特性等
から算出されたものである場合もあり、このような場合
には、比較的にその個体差が大きいといわれるCRTを
用いた表示装置の各々に最適な変換テーブルとならない
場合もあり、正確に入出力特性を補正することができな
いという問題もあった。さらには、表示装置には色バラ
ンスを自由に変更するための機構が設けられており、使
用者自身がその好みによって色バランスを変更する場合
があるために、出荷時の特性が保持されている場合が少
ない。このために、製造者が提供する変換テーブルが使
用できないという問題があった。
【0015】また、第2の補正方法では、通常では使用
しない測定機器を新たに購入する必要があるので、使用
者の全てに普及させることが困難であるという問題があ
った。また、この方法では、入出力特性の補正を行うた
びに測定機器によって、CRTに発色させた色の測定を
行う必要があるので、使用者が容易に補正を行うことが
できないという問題があった。
【0016】本発明の目的は、表示装置の入出力特性の
ずれを容易に補正することが可能な技術を提供すること
にある。
【0017】本発明の他の目的は、特別な測定機器を用
いることなく入出力特性のずれを容易に補正することが
可能な技術を提供することにある。
【0018】本発明のその他の目的は、表示装置の経時
変化に対応することが可能な入出力特性の補正方法を提
供することにある。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0021】表示装置上に2種類の色を表示するステッ
プと、該2種類の色に対して中間の明るさに知覚される
色を指定するステップと、該指定された色と前記2種類
の色とから、人間の明るさ知覚特性に基づいて前記表示
装置の入出力特性を推定するステップと、該推定された
入出力特性に基づいて前記表示装置の入出力特性を補正
するステップとを有する表示装置の入出力特性の補正方
法。
【0022】前述した手段によれば、まず、コンピュー
タ上で動作するプログラムによって、R,G,Bの各色
ごとに、表示装置上に2種類の色を表示し、この表示さ
れた色に対して操作者が中間の明るさに知覚される色を
指定し、次に、人間の知覚特性に基づいてこの表示装置
の入出力特性を示すγを計算し、このγと予め設定され
た入出力特性であるγ’とから、順次、コンピュータ上
で動作する各種のプログラムから出力される表示データ
の内の明るさに関する情報を変換(補正)し、その変換
後の情報に基づいて、ビデオ回路がビデオ信号を表示装
置に出力し、所望の画像表示を行う。
【0023】このように、表示装置に表示した2種類の
色の中間の明るさに知覚された色のと、後述する人間の
明るさの知覚特性に基づいて入出力特性の補正を行うこ
とができるので、特別な測定機器を用いることなく、表
示装置の入出力特性のずれを容易に補正することができ
る。
【0024】また、必要に応じて適宜入出力特性の再計
測を行うことができるので、表示装置の経時変化に対応
した入出力特性の補正を行うことができる。
【0025】一方、前述の手順によって推定された入出
力特性に基づいて、表示装置を所定の入出力特性に変換
する変換テーブルを作成し、その変換テーブルを記憶装
置に格納しておき、この変換テーブルに基づいて、表示
データの内の明るさに関する情報を変換することによっ
て、入出力特性の変換をテーブルデータの検索によって
行うことができるので、変換に伴う計算量を低減させる
ことができる。
【0026】(原理)ただし、本願明細書中において
は、情報処理装置上で動作する各種のプログラム(アプ
リケーションプログラム等)が使用する表示データの内
で、R,G,Bの各色の明るさに関する情報を入力値I
と記すものとする。
【0027】一般的に、人間は物理刺激のべき乗に比例
して刺激量を知覚することが知られており、明るさに関
する場合には、べき値は1/3である。
【0028】また、人間の知覚と色空間内の距離との対
応が良いということで知られている国際照明委員会にお
けるCIELUVやCIELAB等の均等色空間におい
ても、知覚される明るさが物理刺激(輝度)の1/3乗
に比例する関係式になっている。
【0029】したがって、本願発明では、人間の明るさ
に関する知覚特性として、下記の数3に示す、輝度Yか
ら均等色空間の明度L*を求める式を用いるものとす
る。
【0030】
【数3】
【0031】ただし、L*は知覚される明るさ、Yは輝
度、Ymaxは対象シーン中の最高輝度を示す。
【0032】図5は輝度(Y/Ymax)に対する明度L*
をプロットした図であり、この図5から明らかなよう
に、人間の明るさ知覚は、暗い色を相対的に明るく知覚
する特性を持っていることが分かる。
【0033】したがって、表示装置における明度(0
(ゼロ)〜100)を、該表示装置に接続される情報処
理装置における0(ゼロ)〜255の入力値Iで指定す
る場合には、中間の明るさに知覚される値K(ただし、
0≦K≦255)を用いることによって、表示装置の入
出力特性を以下の手順で推定することが可能となる。
【0034】本願発明においては、表示装置の入出力特
性すなわち入力値Iに対する出力値である輝度Yの関係
は、数1の右辺第2項が通常では小さい値となることか
ら、これを0(ゼロ)とみなし、以下に示す数4のよう
にモデル化する。
【0035】
【数4】
【0036】この数4を数3に代入することによって、
下記の数5に示す、入力値Iに対する人間に知覚される
明るさ(明度)L*との関係を示す式を得ることができ
る。
【0037】
【数5】
【0038】ここで、入力値Iが0(ゼロ)の時の明度
*と、入力値Iが255の時の明度L*と、入力値Iが
0(ゼロ)と255との中間の値Kの時の明度L*とに
ついて考える。
【0039】前述の定義より、入力値Iが0(ゼロ)の
時には知覚される明度L*は0(ゼロ)であり、入力値
Iが255の時に知覚される明度L*は100となる。
同様に、入力値Iが0(ゼロ)と255との中間値Kの
場合には、知覚される明度L*は0(ゼロ)と100と
の中間値である50となる。
【0040】したがって、数5にその値をそれぞれ代入
した後に、γについて解くと下記の数6が得られる。
【0041】
【数6】
【0042】したがって、入力値Iが0(ゼロ)および
255の時の明るさに対する中間の明るさの入力値I
(中間値K)を指定することによって、数4に示すγ値
を推定することができる。
【0043】一方、入力値Iに対する補正後の入力値を
I’、そのときのγ値をγ’とすると、数4から下記の
数7を得ることができる。
【0044】
【数7】
【0045】ここで、この数7に所望のγ’を設定する
と共に、数6で推定されるγを代入することによって、
入力値Iを所望のγ’を有する入力値I’に変換するこ
とができる。このとき、数7に基づいて、I=0(ゼ
ロ)〜255に対応する値を予め計算することによっ
て、入力値Iを所望のγ’を有する補正後の入力値I’
に変換するための変換テーブルを作成することができ
る。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。
【0047】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0048】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の入出力特性の補正方法を説明するためのフローで
あり、本実施の形態1では、図1のフローにしたがった
プログラムが入出力特性の補正の対象となる表示装置が
接続される周知の情報処理装置(コンピュータ)上で動
作する。
【0049】ただし、以下の説明においては、たとえ
ば、周知のCRTを用いた表示装置の入出力特性の補正
方法について説明する。このときのCRTにおける色
は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の組み合わせ
によって表現されるものであり、情報処理装置における
各色の明るさ(明度)は0〜255で表現されるものと
する。一般的に、CRTを用いた表示装置の入出力特性
の補正は、R,G,Bの各色ごとに行う場合や、R,
G,Bの各色を同値としてグレースケールで行う場合等
があるが、どちらの場合においても同様の手順となるの
で、以下の説明においては、R,G,Bの各色の内の1
色分として、たとえば、赤色の補正用のデータすなわち
変換テーブルの作成手順について説明する。
【0050】本フローの開始は、使用者である操作者に
よる入出力補正の開始であり、まず、CRT上に異なる
明度の赤色を表示させる。このときの表示色としては、
たとえば、赤色の内で、明度が最小値0(ゼロ)の場合
と、明度が最大値255の場合との2色を表示させる
(ステップ101)。ただし、この場合における2色と
は、R,G,Bの内の同一の色に対する明度が異なる色
を示す。また、情報処理装置は、この2色とは別に、た
とえば、赤色の明度が1〜254のカラーパレットを表
示する。
【0051】次に、情報処理装置は、たとえば、表示装
置上に表示したカラーパレットからの中間の明るさと知
覚した色の入力待ちとなり、ここで操作者が当該情報処
理装置に接続されるキーボードやマウス等の周知の入力
手段によって、中間の明るさと知覚した色を指定する
(ステップ102)。
【0052】次に、情報処理装置は、指示された明るさ
の色に対応する入力値I=Kと前述する数6とから、当
該情報処理装置に接続される表示装置のγを推定する
(ステップ103)。
【0053】次に、このγと予め設定されたγ’とに基
づいて、情報処理装置が数7にしたがって、全ての入力
値I(I=0(ゼロ)〜255)に対応する補正後の入
力値I’を計算することによって、変換テーブルを作成
することができる(ステップ104)。
【0054】他の各色(G,B)についても、前述と同
様に手順によって、変換テーブルを作成することによっ
て、R,G,Bの各色に対する変換テーブルの作成が完
了する。
【0055】次に、情報処理装置は、後述するように、
表示データをこの変換テーブルに基づいて変換(補正)
し、この変換された表示データに基づいたビデオ信号を
表示装置に出力することによって、該表示装置は補正さ
れた入出力特性に基づいた表示を行うことが可能とな
る。
【0056】ただし、予め設定されたγ’としては、表
示装置の入出力特性を線形にするために、通常では1を
用いる。
【0057】また、前述する手順にしたがって変換テー
ブルを作成するプログラムをフロッピーディスク、磁気
ディスク、光磁気ディスクあるいはCDROM等の情報
処理装置(コンピュータ)の読み取り可能な媒体に格納
しておき、必要に応じて所定の情報処理装置で読み出
し、当該情報処理装置上でこのプログラムを実行させる
ことによって、変換テーブルの作成およびこの変換テー
ブルに基づいた入出力特性の補正を行うことができるこ
とはいうまでもない。
【0058】図2は本実施の形態のステップ102にお
ける中間の明るさと知覚した色の指定方法を説明するた
めの図であり、201は表示装置、202はCRT、2
03はカラーパレットを示す。
【0059】図2に示すように、本実施の形態の入出力
補正方法では、入力値Iが最も小さい場合の色、操作者
が中間の明るさと知覚した色、および、入力値Iが最も
大きい場合の色をそれぞれ表示する領域A,B,Cがこ
の順番に設けられている。
【0060】また、本実施の形態では、操作者が中間の
明るさと知覚した色の選択が容易に行えるように、領域
Bに入力値Iが最も小さい場合の色と最も大きい場合の
色との比較を容易としている。
【0061】さらには、本実施の形態では、カラーパレ
ット203として、たとえば、入力値Iが1の場合の色
から入力値Iが254の場合の色を表示し、操作者はこ
のカラーパレットから中間の明るさと知覚した色を選択
する構成とすることによって、操作者の操作性を向上さ
せている。
【0062】図3は本発明を情報処理装置に適用した時
の概略構成を説明するためのブロック図であり、301
はコンピュータ、302はビデオ回路、303は出力デ
ータ変換部、304は外部記憶装置、305は変換テー
ブルを示す。
【0063】図3において、コンピュータ301は周知
のコンピュータであり、本実施の形態では、コンピュー
タ301に搭載されるOS(オペーレーティングシステ
ム)は、たとえば、このOSを介して表示される表示デ
ータを変換テーブル305にしたがって変換するための
カラーマネジメントシステムと呼ばれる変換機構を有し
ている。
【0064】ビデオ回路302はこのコンピュータ30
1に設けた周知のビデオ回路であり、ビデオ回路302
に入力されるデジタルの表示データを表示用のアナログ
信号であるビデオ信号に変換し、コンピュータ301に
接続される表示装置201に出力する。
【0065】出力データ変換部303は、コンピュータ
301上で動作するプログラムによって実現されてお
り、コンピュータ301上で動作するプログラムから出
力される表示データの輝度値を、変換テーブルに基づい
て変化しビデオ回路302に出力する。
【0066】外部記憶装置304はコンピュータ301
に接続される磁気ディスク装置、光磁気ディスク装置あ
るいは光ディスク装置等であり、本実施の形態において
は、前述する手順で作成した変換テーブル305を格納
している。
【0067】次に、図3に基づいて、前述した手順で作
成された変換テーブル305に基づいた入出力特性の補
正手順を説明する。
【0068】まず、コンピュータ上で動作するアプリケ
ーションプログラムから表示データ(R,G,Bの色情
報とその入力値I)が出力されると、出力データ変換部
303が入力された表示データの色情報とその入力値I
とから、変換テーブル305を検索する。次に、出力デ
ータ変換部303は入力された表示データに対応する入
力値Iを変換テーブル305から読み出し、入力された
色情報と共にビデオ回路302に出力する。ビデオ回路
302では、入力された色情報と入力値Iとから表示用
のビデオ信号を生成し、表示装置201に出力する。こ
のように、出力データ変換部303によって、OSから
出力される表示データの入力値Iを変換テーブル305
に基づいて変換することによって、変換テーブル305
による表示装置201の入出力特性を補正した表示を行
うことができる。
【0069】以上説明したように、本実施の形態の入出
力特性の補正方法では、まず、コンピュータ301上で
動作するプログラムによって、R,G,Bの各色ごと
に、表示装置201上に表示した入力値Iが0および2
55の時の色を表示し、この表示された色に対して操作
者が中間の明るさに知覚される色を指定し、次に、人間
の知覚特性に基づいて算出された数6と操作者が指定し
た色の入力値Iとから表示装置のγを計算し、このγと
予め設定されたγ’とから数7に基づいて、変換テーブ
ル305を作成し、この変換テーブル305を外部記憶
装置304に格納する。
【0070】次に、変換テーブル305に基づいて、コ
ンピュータ301上で動作する各種のプログラムから出
力される表示データの内、入力値Iを出力データ変換部
303が変換テーブル305に基づいて変換(補正)
し、その変換後の入力値I’に基づいて、ビデオ回路3
02がビデオ信号を表示装置201に出力し、所望の画
像表示を行う。
【0071】このように、本実施の形態の入出力特性の
補正方法では、表示装置201の領域Aおよび領域Cに
表示した色の中間の明るさに知覚された色の入力値I
と、前述した原理の項で説明した人間の明るさの知覚特
性に基づいて算出した数6および数7とに基づいて、変
換テーブル305を作成することができるので、特別な
測定機器を用いることなく、表示装置201の入出力特
性のずれを容易に補正することができる。また、変換テ
ーブル305を予め作成しておき、その変換テーブル3
05に基づいて、表示装置201の入出力特性の変換を
行うので、変換に伴う計算量を低減できる。
【0072】また、本実施の形態1では、必要に応じて
適宜変換テーブル305の作成を行うことができるの
で、表示装置201の経時変化に対応した入出力特性の
補正を行うことができる。
【0073】また、本実施の形態1の入出力特性の補正
方法を用いる場合、たとえば、インターネットショッピ
ングを提供する提供者がγ’を提供することによって、
少なくともこのHPの利用者は同一の色特性でHPのカ
タログ等を閲覧することが可能となる。すなわち、提供
者が最も効果的に情報(商品)をアピールすることが可
能なγ’を使用者に提供することによって、商品のアピ
ールに最も効果的な入出力特性で商品情報を全ての利用
者に提供することが可能となる。
【0074】さらには、別な場所でそれぞれ異なるCR
Tを用いているデザイナーとそのデザインの発注者との
間でデザイン情報のやりとりを行う場合において、デザ
イナーが自身のCRTの入出力特性を発注元のCRTの
入出力特性と同一に固定して作業を行うことによって、
デザイナーと発注者とにおける全体の色バランスの合意
をとることができる。
【0075】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2のCRTを用いた表示装置の入出力特性の補正方法
を説明するための図であり、401はスライドバー、4
02はスライドボタンを示している。
【0076】ただし、本実施の形態の入出力特性の補正
方法では、変換テーブルの作成手順および該変換テーブ
ルを用いた入出力特性の補正におけるアルゴリズムは、
実施の形態1と同じであり、図1に示すステップ102
における中間の明るさの色の指定方法が異なるのみであ
る。したがって、本実施の形態2においては、実施の形
態1と異なる中間の明るさの色の指定方法についてのみ
説明する。
【0077】図4に示すように、本実施の形態2では、
CRT202上に入力値Iが最も小さい場合の色、操作
者が中間の明るさと知覚した色、および、入力値Iが最
も大きい場合の色をそれぞれ表示する領域A,B,Cが
この順番に設けられている。
【0078】このとき、本実施の形態2では、領域Bに
表示される色がスライドバー401に設けられたスライ
ドボタン402の位置に応じて順次変化する。このとき
の変化特性は、スライドボタン402を領域A側に移動
させた場合には、たとえば、入力値Iが1ずつ順次減少
していく。一方、スライドボタン402を領域C側に移
動させた場合には、入力値Iが順次1ずつ増加する構成
となっている。
【0079】ただし、本実施の形態2におけるスライド
ボタン402の移動は、図示しない情報処理装置に接続
される入力手段となるキーボードによるキー入力、ある
いは、マウス等のポインティングデバイスによるスライ
ドボタン402のドラッグ等による。
【0080】このように、本実施の形態2では、操作者
がスライドボタン402の移動によって領域Bに表示さ
れる色の入力値Iを順次変化させることができるので、
前述する実施の形態の効果に加えて、領域Aおよび領域
Cに表示される色との比較が容易になると共に、連続的
に領域Bの色を変化させることができることによって、
中間の明るさの色を指定する場合の精度を向上させるこ
とができるという効果を得ることが可能となる。
【0081】なお、本実施の形態においては、周知の情
報処理装置上でその処理を実行させることによって、入
出力特性を補正する場合について説明したが、これに限
定されることはなく、たとえば、表示装置にCPU(C
entral Processing Unit)並び
に前述の処理プログラムおよび補正データを格納するメ
モリ等を組み込んでおき、表示装置単体で実行させても
良いことはいうまでもない。
【0082】また、本実施の形態においては、ステップ
102における中間の明るさの色の指定において、カラ
ーパレットから中間の明るさの色を操作者に選択させる
構成としたが、これに限定されることはなく、たとえ
ば、図2に示す領域Bの明るさを当該情報処理装置に接
続されるキーボードやマウス等の入力手段による指示に
基づいて変化させる構成としておき、操作者が決定した
明るさに対応する明度に基づいて、CRTの入出力特性
を推定しても良いことはいうまでもない。
【0083】また、本実施の形態においては、入力値I
を補正後の入力値I’に直接変換し表示装置を駆動する
こととしたが、これに限定されることはなく、たとえ
ば、本願発明の入出力補正方法によって得られた変換テ
ーブルを、当該情報処理装置に搭載されるカラーマネジ
メントシステムあるいはカラーマネジメントシステムを
有するアプリケーションソフトで使用される方式に変換
し、カラーマネジメントシステムによって表示装置を駆
動しても良いことはいうまでもない。
【0084】さらには、変換テーブル305を作成する
ことなく、直接、数7に基づいて、表示装置201の入
出力特性を補正しても良いことはいうまでもない。
【0085】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0086】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0087】(1)表示装置の入出力特性のずれを容易
に補正することができる。
【0088】(2)特別な測定機器を用いることなく入
出力特性のずれを補正することができる。
【0089】(3)表示装置の経時変化に伴う表示装置
の入出力特性のずれを容易に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の入出力特性の補正方法
を説明するためのフローである。
【図2】本実施の形態における中間の明るさと知覚した
色の指定方法を説明するための図である。
【図3】本実施の形態の変換テーブルに基づいて、表示
装置の変換動作を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2の表示装置の入出力特性
の補正方法を説明するための図である。
【図5】本実施の形態における輝度(Y/Ymax)に対
する明度L*を説明するための図である。
【図6】従来の入出力特性の補正方法を説明するための
フローである。
【図7】入出力特性の補正を行わない場合の入力値に対
するCRTの出力値の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
201…表示装置、202…CRT、203…カラーパ
レット、401…スライドバー、402…スライドボタ
ン、301…コンピュータ、302…ビデオ回路、30
3…出力データ変換部、304…外部記憶装置、305
…変換テーブル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置上に2種類の色を表示するステ
    ップと、該2種類の色に対して中間の明るさに知覚され
    る色を指定するステップと、該指定された色と前記2種
    類の色とから、人間の明るさ知覚特性に基づいて前記表
    示装置の入出力特性を推定するステップと、該推定され
    た入出力特性に基づいて前記表示装置の入出力特性を補
    正し出力するステップとを有する表示装置の入出力特性
    の補正方法。
  2. 【請求項2】 表示装置上に2種類の色を表示するステ
    ップと、該2種類の色に対して中間の明るさに知覚され
    る色を指定するステップと、該指定された色と前記2種
    類の色とから、人間の明るさ知覚特性に基づいて前記表
    示装置の入出力特性を推定するステップと、該推定され
    た入出力特性に基づいて前記表示装置を所定の入出力特
    性に変換する変換テーブルを作成し、記憶装置に格納す
    るステップと、該変換テーブルに基づいて前記表示装置
    の入出力特性を補正し出力するステップとを有する表示
    装置の入出力特性の補正方法。
  3. 【請求項3】 表示装置上に2種類の色を表示するステ
    ップと、該2種類の色に対して中間の明るさに知覚され
    る色を指定するステップと、該指定された色と前記2種
    類の色とから、人間の明るさ知覚特性に基づいて前記表
    示装置の入出力特性を推定するステップと、該推定され
    た入出力特性に基づいて前記表示装置の入出力特性を補
    正し出力するステップとを有する表示装置の入出力特性
    の補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
  4. 【請求項4】 表示装置上に2種類の色を表示するステ
    ップと、該2種類の色に対して中間の明るさに知覚され
    る色を指定するステップと、該指定された色と前記2種
    類の色とから、人間の明るさ知覚特性に基づいて前記表
    示装置の入出力特性を推定するステップと、該推定され
    た入出力特性に基づいて前記表示装置を所定の入出力特
    性に変換する変換テーブルを作成し、記憶装置に格納す
    るステップと、該変換テーブルに基づいて前記表示装置
    の入出力特性を補正し出力するステップとを有する表示
    装置の入出力特性の補正方法をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な媒体。
JP10077260A 1998-03-25 1998-03-25 表示装置の入出力特性の補正方法およびこの補正方法を記録した媒体 Pending JPH11272859A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010268294A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Ritsumeikan カラーマネジメントシステム及びプログラム
JP2011244108A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Fuji Xerox Co Ltd 表示評価装置及び表示評価プログラム

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