JPH11272836A - 情報記録媒体及びその情報読み取り装置 - Google Patents

情報記録媒体及びその情報読み取り装置

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JPH11272836A
JPH11272836A JP8823798A JP8823798A JPH11272836A JP H11272836 A JPH11272836 A JP H11272836A JP 8823798 A JP8823798 A JP 8823798A JP 8823798 A JP8823798 A JP 8823798A JP H11272836 A JPH11272836 A JP H11272836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カードだけでなく種々の高付加価値商品に転写
あるいは貼り付けで簡単に付加できる偽造防止機能を有
する情報記録媒体とその情報読み取り装置を提供する。 【解決手段】本発明による情報記録媒体は、基材と、該
基材の表面上に規則的または不規則的に設けた回折格子
の凹凸が該回折格子の凹凸からの反射光でホログラムパ
ターンとして観測されるように形成されたホログラム領
域と、該ホログラム領域の上に形成された強磁性体薄膜
とを備え、偽造防止のための管理情報として該強磁性体
薄膜に該ホログラムパターンまたは該ホログラム領域の
形状パターンに応じた特徴的な磁気特性を保持させたこ
とを特徴とする構成を有している。この特徴的な磁気特
性は、ホログラムパターンに応じた信号パターンとして
読み取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
・金券・債券・プログラムソフトのパッケージ等の高付
加価値商品を、偽造防止のための管理情報を付加して実
現することができる情報記録媒体とその情報読み取り装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録媒体カードとしてはプリペイドカ
ードやキャシュカードが用いられている。の例とし
てはNTT(日本電信電話株式会社)の発行するテレホ
ンカードや日本カードシステムの発行するパチンコ遊技
カードあるいは交通機関の発行する定期・切符・プリペ
イドカードなどがある。の例としては銀行のキャッシ
ュカードや信販会社のクレジットカードがある。これら
が真正品であるかどうかは、カードに内蔵されていた磁
気データを読み取り照合するか、またはカードに貼られ
た顔写真やホログラム等で真正品であるかどうか判定し
ている。さらに、製造年月日または利用度数や暗証番号
など製造・利用上の種々の管理情報をカード内に磁気デ
ータとして記録し、書き換えを行なっている。また、
商品券、ビール券などの金券類、株式や公債などの証
券類においても、偽造防止を目的に高度な印刷技術やホ
ログラムなどを利用し、管理情報の書き込みにはバーコ
ードなどを利用している。さらに、最近では、コンピ
ュータ用のプログラムソフトなどにも、それが真正品の
証としてホログラムなどが利用されている。
【0003】上記の高付加価値商品は変造・改ざんされ
易く大きな社会問題となっている。これらのうちカード
類(〜)については変造・改ざん防止対策として平
成5年3月31日提出の特願平5−094846号「記
録担体カードとその真偽判定装置」(出願人:岩崎通信
機(株))が提案されている。この従来技術1では、記
録担体カードは従来からある第一の磁気記録領域と、ア
モルファス強磁性体層からなる第二の記録領域とを備
え、この第二の記録領域にはセキュリティコードを記録
し、かつ、度数等を表示するパンチ穴を磁気的に検出で
きる構造を有している。従って、パンチ穴を隠す遮蔽材
による改ざんを容易に検出できる優れた利点を有し、さ
らに前記第二の記録領域に設けたセキュリティコードは
書換・消去が不可能で、常にそのコードを参照し真偽を
判定できることになる。
【0004】また、情報記録媒体としてアモルファス強
磁性薄膜とホログラムを組み合わせた平成8年9月30
日提出の特願平8−276878号「情報記録媒体」
(出願人:岩崎通信機(株))が提案されている。この
従来技術2は、ホログラムとアモルファス強磁性材とを
備えることで、ホログラムが本来持つ機能に加え、アモ
ルファスに記録された情報を磁気的に読み取ることがで
きる。
【0005】さらに、これらの磁性体に対し簡単に信号
を付加する方法として、平成8年8月14日提出の特願
平8−231288号「磁気パターンニングされた磁性
体板とその製造方法」(出願人:岩崎通信機(株))が
提案されている。この従来技術3では、平坦な基板上に
インクの塗布または科学的・物理的手法により凹凸を設
け、平坦な領域と凹凸を設けた領域とで磁気特性を変化
させ、その違いにより記録した情報を磁気的に読みとる
ことができるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、ホログラムは例
えばミクロオーダの凹凸(回折格子)をフィルム表面に
設け、この上に金属薄膜を形成し、立体映像や干渉色な
どその特徴的な模様を再生し偽造防止に利用している。
このとき用いる金属は光を適度に反射すればよく、安価
なアルミニウムなどが用いられ、磁性金属は一般に用い
られていない。このミクロンオーダの凹凸を作製するに
は非常に高度な技術を要し簡単には偽造できないが、近
年では偽造されるケースも生じてきた。
【0007】磁気データを書き込む手法として前記の従
来技術2(特願平8−276878号「情報記録媒
体」)では材質の異なる磁性体を用いるか、または磁性
体の有無によって情報を記録するようにしていた。従っ
て、磁性材にはアモルファスを用い、かつホログラムと
は別に磁性体に信号を書き込む必要があった。
【0008】本発明の目的は、従来のプリペイドカード
やキャシュカードさらには金券類などの高付加価値商品
が比較的容易に偽造・変造できるという欠点を排除し、
カードだけでなく種々の高付加価値商品に転写あるいは
貼り付けで簡単に付加できる偽造防止機能を有する情報
記録媒体とその情報読み取り装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による情報記録媒体は、基材と、該基材の表
面上に規則的または不規則的に設けた回折格子の凹凸が
該回折格子の凹凸からの反射光でホログラムパターンと
して観測されるように形成されたホログラム領域と、該
ホログラム領域の上に形成された強磁性体薄膜とを備
え、偽造防止のための管理情報として該強磁性体薄膜に
該ホログラムパターンまたは該ホログラム領域の形状パ
ターンに応じた特徴的な磁気特性を保持させたことを特
徴とする構成を有している。また、本発明による情報読
み取り装置は、基材と、該基材の表面上に規則的または
不規則的に設けた回折格子の凹凸が該回折格子の凹凸か
らの反射光でホログラムパターンとして観測されるよう
に形成されたホログラム領域と、該ホログラム領域の上
に形成された強磁性体薄膜とを備え、偽造防止のための
管理情報として該強磁性体薄膜に該ホログラムパターン
または該ホログラム領域の形状パターンに応じた特徴的
な磁気特性を保持させた情報記録媒体を対象として、該
情報記録媒体の前記ホログラム領域を一定の方向に沿っ
て交流励磁する励磁手段と、該情報記録媒体からの前記
交流励磁による出力信号を該ホログラム領域の前記一定
の方向に沿って順次走査して取り出す磁気ヘッド手段
と、該情報記録媒体および前記磁気ヘッド手段の一方
を、他方に対して前記走査の方向と直交する送り方向に
沿って該走査の速度より十分低い走行速度で連続的にも
しくは調歩的に走行駆動する走行駆動手段と、前記磁気
ヘッド手段からの前記出力信号を前記順次走査と前記走
行駆動に同期して可視表示する可視表示手段とを備え、
前記該ホログラムパターンまたは該ホログラム領域の形
状パターンに応じた信号パターンが該可視表示手段によ
り観測されるように形成された構成を有している。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、光学的に真偽判定する
ホログラムと磁気的に信号読み取り及び真偽判定する磁
性体膜とからなり、磁性体膜はホログラムの回折格子上
に直接又は非磁性金属膜を介在させて形成されている。
本発明で利用する磁性体は基本的には蒸着またはスパッ
タ等の気相成長による薄膜であるため、その磁気特性は
表面状態、特に表面の凹凸に大きく左右される。強磁性
体薄膜は、回折格子の凹凸の表面に沿って同様の凹凸形
状に形成されており、場合により、基材と強磁性体薄膜
の間又は強磁性体薄膜の次に、光の反射層として非磁性
金属膜をさらに形成してもよい。このようにした場合に
は、強磁性体薄膜の色に影響されることなしに、非磁性
金属の光沢色が反射光として外部から観測されるように
なり、外見上は一般的なホログラムと変わらない情報記
録媒体が与えられる。基材としては、通常樹脂フィルム
が用いられるが、その表面上にホログラムパターンを形
成することができ、種々の媒体に貼り付け・転写・挿入
などで付加することができれば、金属・ガラス等の如き
他の材料を用いることができる。なお、本発明で用いる
強磁性体薄膜の材料としては、軟磁性材料,硬磁性材料
を用いることができ、また、結晶性強磁性材料に限らず
アモルファス(非結晶性)強磁性材料を用いることがで
きる。さらに、本発明の情報記録媒体を種々の対象物体
に貼付け・転写するときには、基板に透明な樹脂フィル
ム・ガラスなどを用いれば、強磁性体薄膜側を下に基材
側を上にし、基材をホログラムの保護層として利用する
ことができる。また、基材側を下に強磁性体薄膜を上に
して、種々の対象物に貼付け・転写するときには、透明
な樹脂保護層を強磁性体層の上にさらに設けた方がよ
い。一般には、平坦な基板上に一方向に傷(スクラッ
チ)を入れるかあるいは、パターンニングによって微細
な長方形に加工すると、形状磁気異方性が生じ、その傷
あるいはパターンに沿って磁化容易軸を持つということ
が知られている。前述の従来技術3「磁気パターンニン
グされた磁性体板とその製造方法」(特願平8−231
288号)では平坦な基板上にインクの塗布または化学
的・物理的手法により凹凸を設け、平坦な領域と凹凸を
設けた領域とで磁気特性を変化させ、その違いにより記
録した情報を磁気的に読み取るとしていた。これに対
し、本発明では例えば樹脂等の基材の表面にミクロン
(μm)オーダの凹凸を規則的又は不規則的に設けた回
折格子からの反射光でホログラムパターンとして観測さ
れるように形成されたホログラム領域を含ませ、このホ
ログラム領域の上に強磁性体の薄膜を形成することで、
この磁性膜にホログラムパターンまたはホログラム領域
の形状パターンに応じた特徴的な磁気特性を保持させて
いる。なお、磁気特性の変化とは具体的には保持力、飽
和磁束密度、角形比などの変化である。本発明による情
報記録媒体の磁気特性は、本来の磁性材料が持つ磁気特
性とホログラムパターンの形状効果との組合せによって
特徴づけられている。
【0011】第1番目の形態は、樹脂フィルムを基材と
し、その表面に規則的に凹凸を設けた回折格子からなる
ホログラム領域が存在し、ホログラム領域は全面がひと
つの決まった規則で回折格子が配列され、この回折格子
上に強磁性体薄膜が直接形成されている。これを所定の
形状に切り抜き、紙やプラスチックでできている高付加
価値商品に接着で貼り付けるかまたは挿入することでそ
の高付加価値商品の偽造を防止することができる。挿入
など高付加価値商品の中に埋め込む場合には、磁気的に
読み取れるように情報記録媒体を表面近傍に埋め込む
か、あるいは光学的にホログラムを確認したい場合には
磁気ホログラム情報記録媒体の少なくとも一部を表面に
露出させる必要がある。また、ホログラムを形成する基
材を薄くして、より厚い基材に予め貼り合わせておき、
磁性体を成膜した後に接着層を設けておけば、任意の形
状にホログラムを転写で貼り付けることができる。
【0012】この第1番目の形態ではホログラム領域が
情報記録媒体の全面もしくは一部に形成されている。例
えば、ホログラムパターンを情報記録媒体の全面もしく
は一部に形成するとき、ホログラムの回折格子と読み取
り励磁の磁束の向きが平行になるように一様に配置した
場合において、その上に直接強磁性材料を形成したとき
に、全ホログラム領域で磁化容易軸が強く配向し、PE
T(ポリエステル)フィルムや鏡面非磁性金属板などの
平坦な表面に強磁性材料を形成した場合と異なる磁気特
性を示す。また、ホログラム領域内をいくつかに分割
し、分割された各領域で回折格子の向きを変化させ異方
性がなくなるように配置し、その上に強磁性材料を形成
すると、面内磁気異方性がなくなり、どの方向から読み
取っても同じ磁気特性を示す情報記録媒体が得られる。
この情報記録媒体は磁気的に信号を読み取り、その磁気
特性から真偽判定を行なうことができ、かつ、目視によ
りホログラムを確認することで光学的にも真偽判定がで
きるようになる。
【0013】次に、第2番目の形態は、樹脂フィルムを
基材としその表面に規則的に回折格子の凹凸を設けたホ
ログラム領域が存在する有り区域とホログラム領域が無
い無し区域が存在し、ホログラム領域では全面がひとつ
の決まった規則で回折格子が配列され、これらのホログ
ラム領域が存在する有り区域と存在しない無し区域の両
方の表面上に強磁性体薄膜が直接形成されている。こう
することで、ホログラム領0の有無に応じた2種類の磁
気特性を情報記録媒体に保持させ、この磁気特性の違い
を利用しデータを書き込むことができる。高付加価値商
品へは、第1番目の形態の場合と同様に、貼り付け・挿
入・転写により、付加することができる。
【0014】この第2番目の形態では情報記録媒体にホ
ログラム領域の有無に対応する有り区域と無し区域が所
定の規則に則り設けてある。ホログラム領域の有無によ
って磁気信号を変化させ、これをデータして利用する。
例えば、強磁性材料を用いホログラムの回折格子と読み
取り励磁の磁束の向きが平行になるようにホログラム領
域を配置した場合、ホログラム領域では磁化容易軸が強
く配向し、ホログラム領域の有無で磁気特性が変化し、
これを読み分け、信号を付与することができる。この情
報記録媒体は磁気的に信号を読み取り、その磁気特性か
ら真偽判定を行なうことができ、かつ、目視によりホロ
グラムパターンを確認することで光学的にも真偽判定が
できるようになり、さらには製造年月日または暗証番号
など製造・利用上の種々の管理情報を高付加価値商品に
磁気データとして記録できるようになる。
【0015】さらに、第3番目の形態は、例えば回折格
子の角度を変えるなどして少なくとも2種類以上の互い
にパターンの異なるホログラム領域を存在させ、これら
の上に軟磁性体の薄膜が直接形成されている。こうする
ことで、ホログラムのパターンに応じた2種類以上の磁
気特性を情報記録媒体に保持させ、この磁気特性の違い
を利用しデータを書き込むことができる。高付加価値商
品へは、第1番目の形態の場合と同様に、貼りつけ・挿
入・転写により、付加することができる。
【0016】この第3番目の形態は2種類以上のパター
ンの異なるホログラムパターンを存在させてあり、ホロ
グラムパターンが異なることで磁気特性も変化する。こ
れをデータとして利用することができる。ここで云うパ
ターンの異なるホログラムとは、回折格子のストライプ
の角度(方向)・ライン−ギャップの寸法が異なる回折
格子のことである。パターンを変えることで磁気特性が
変化する。例えば、強磁性材料を用いホログラムの回折
格子を90°回転させながら交互にホログラムを配置し
た場合、ホログラムの回折格子と読み取り励磁の磁束の
向きが平行になった領域は回折格子が90°回転した領
域と比べ、磁化容易軸が強く配向し、ホログラムパター
ンにより磁気特性が変化し、これを読み分け、信号を付
与することができる。この情報記録媒体は磁気的に信号
を読み取り、その磁気特性から真偽判定を行なうことが
でき、かつ、目視によりホログラムパターンを確認する
ことで光学的にも真偽判定ができるようになり、さらに
は製造年月日または暗証番号など製造・利用上の種々の
管理情報を高付加価値商品に磁気データとして記録でき
るようになる。
【0017】また、第4番目の形態は、ホログラム領域
内に肖像、立体画像、文字などの画像情報が書き込ま
れ、これらの上に強磁性体の薄膜が直接形成されてい
る。こうすることで、ホログラム領域にパターンの形で
書き込まれた画像情報に応じた磁気特性の変化が情報記
録媒体に記録される。高付加価値商品へは第1番目の形
態の場合と同様に、貼りつけ・挿入・転写により、付加
することができる。
【0018】この第4番目の形態は、一様なホログラム
領域の一部に肖像、立体画像、文字などの画像情報を設
けてある。この場合、画像情報の有無でも磁気特性が変
化し、画像が設けられた領域内でも画像の形・画像情報
の形成の仕方で磁気特性は連続的にあるいは不連続的に
変化する。こうすることでホログラムに書き込まれた画
像情報に応じた磁気特性の変化が磁気ホログラム情報記
録媒体に記録される。例えば、ある一様なホログラム領
域内に丸い図柄で別の回折格子パターンを設け、強磁性
材料を用いた場合を考える。ある一様なホログラム領域
内は回折格子と読み取り励磁の磁束の向きが45°にな
るようにする。このホログラム領域内に設ける丸い図柄
はホログラムの回折格子と読み取り励磁の磁束の向きが
平行になるようにする。これを磁気ヘッドで一方の端か
ら他方の端まで読み取ると、回折格子が45°の一様な
領域と回折格子が平行な丸い図柄の領域とでは磁気特性
が異なり、丸い図柄固有の磁気特性変化を検出すること
ができる。こうして図柄に応じた磁気特性の変化を読み
分け、ある図柄を持つ情報記録媒体に固有の磁気特性変
化を付与することができる。この情報記録媒体は磁気的
に信号を読み取り、その磁気特性から真偽判定を行なう
ことができ、かつ、目視によりホログラムパターンを確
認することで光学的にも真偽判定ができるようになり、
さらにはホログラム領域内に書き込まれた画像情報に応
じた磁気特性の変化を読み取り、真正品の磁気特性の変
化と参照しさらに高度な真偽判定が可能となる。
【0019】本発明によれば、磁気信号を書き込むため
にホログラムのパターンを直接利用しているため、別途
信号の書き込みが不要であるという利点を有している。
と同時にホログラム技術と組み合わせることで、従来に
ないセキュリティ素子が得られ、これを偽造することは
甚だ困難となる。
【0020】本発明によればアモルファス磁性体であっ
ても結晶性強磁性体であっても、ホログラムの回折格子
パターンを工夫することにより特徴的な磁気特性を保持
させ、これを読み取り、真偽判定が可能となる。また、
回折格子パターンを変えるか、あるいはホログラム領域
にパターンの形で画像を予め書き込むことで、それらに
応じた磁気データを情報記録媒体に保持させることが可
能となる。また、この情報記録媒体の磁気特性を評価す
ることは磁性体とホログラムの両方の出来映えを評価す
ることになる。従って、仮に本発明による情報記録媒体
を偽造した場合には、その偽造品の磁気特性を評価する
ことでホログラムの出来映えと磁性体の出来映えの両方
を評価することができ、両者が満たされていないと偽造
品であることが簡単にわかるため、偽造が甚だ困難とな
り高いセキュリティを実現することができる。
【0021】
【実施例】(実施例1)図1(a)のように、ホログラ
ムパターンを形成する回折格子4を情報記録媒体1用の
基材2の全表面に設け、その上にFe系強磁性薄膜3を
膜厚0.2μmで形成し、磁気信号を調べた。ここで云
う磁気信号は図2のブロック図に示される読み取り装置
で交流励磁したときに得られる波形をさす。なお、図1
(b)は図1(a)に示す情報記録媒体1の端面の一部
拡大図である。図2において、11は図1に示す情報記
録媒体1の如き被判定物、12は交流の励磁電源、13
は励磁コイル、8は磁気ヘッド、9は増幅器、10はオ
シロスコープであり、5は読み取り方向(励磁磁界の向
き)である。情報記録媒体1および磁気ヘッド8の一方
を他方に対して走査の方向と直交する方向に沿って走行
させる走行駆動機構には、通常の適宜の走行駆動機構を
用いることができるので、図2でも図示を省略してい
る。本実施例は磁気的挙動を確認するためシリコンウェ
ハの鏡面を基材2として用い、回折格子4は半導体プロ
セス用ポジ型レジストで形成した。セキュリティで用い
られる実際のホログラムは、基材・回折格子ともに同一
材料の樹脂で形成される場合が多いが、磁気特性に対す
る基材材質効果は低く、むしろその形状に大きく左右さ
れるので、実際のホログラムでも同様なパルス波が得ら
れる。ホログラムを形成する回折格子4の凹凸の配置方
向は励磁の磁束と平行になるように形成し、回折格子4
のラインの幅αは2μm,スペースの幅βは1μm,高
さγは0.4μmとした。このパターンによりホログラ
ム固有の干渉色がみられた。磁気特性はホログラムの回
折格子4の区域Aに影響を受けパルス波が図3(a)に
示すように現れた。図3(b)は図3(a)の部分拡大
図である。ホログラム領域がない図14に示す比較例1
では、実施例1と同様に磁性体を形成しても波高値の小
さいパルスが図15に示すように得られるだけであっ
て、図3に示すような波高値の大きいパルスは現れな
い。図4は、図1(a)の変形例であり、図4(a)は
回折格子4に規則的湾曲部4aを設けた例であり、図4
(b)はこの場合の図3(a)に相当するパルス波であ
り、回折格子4に設けられた規則的な湾曲部4aの位置
でパルス波の波高値が若干低下する。図5に示すように
ホログラムを形成する回折格子4の凹凸配列が多くの方
向に向いていれば、それら各方向に沿って読み取っても
磁気信号は同一となり、ほぼ異方性がなく読み取り方向
を選ばない磁気ホログラム情報記録媒体が得られる。
【0022】(実施例2)実施例1と同様に基材2とし
てシリコンウェハを用い、ホログラムを形成したが、こ
の実施例2では図6(a)に示す通り、ホログラム領域
がある区域6(A領域)とホログラム領域がない区域7
(平坦な領域X)が存在し、それらが交互に配置されて
いる。その上にFe系強磁性薄膜3を膜厚0.2μmで
形成し、磁気信号の変化を調べた。このときホログラム
領域がある区域6では回折格子4が励磁の磁束と平行に
なるようにした。図6(b)の一部拡大図に示すホログ
ラム領域がある区域6と図6(c)の一部拡大図に示す
ホログラム領域がない区域7で磁気信号がどうなるかを
調べた。読み取り装置は、図2のブロック図に示される
装置で、実施例1と同様である。回折格子4のラインは
1μm,スペースは1μm,高さは0.4μmとした。
このパターンによりホログラム固有の干渉色がみられ、
ストライプ状に存在していることがわかる。この実施例
2において、磁気特性はホログラム領域の有無に対応し
てパルス波の波高が図7(a)とその拡大図である図7
(b)に示すように変化した(図7)。すなわち、ホロ
グラム領域がある区域6(A領域)では図7(b)に示
すように大きなパルスが現れ、ホログラム領域がない区
域7(X領域)では図7(c)に示すようにパルスもブ
ロードになり波高値も小さくなった。このように目視あ
るいは光学読み取り装置でホログラムパターンを読み取
ることができると同時にそれに対応した磁気信号も読み
取ることができる。
【0023】(実施例3)実施例1と同様に基材2とし
てシリコンウェハを用い、図8(a)と図8(b)
(c)の一部拡大図に示すように、ホログラムパターン
を形成する回折格子4の凹凸の配列方向の角度を変えた
回折格子4を同一面内に設け、その上にFe系強磁性薄
膜3を膜厚0.2μmで形成し、磁気信号の変化を調べ
た。このときホログラムパターンは2種類で互いに角度
が90°回転している。磁気読み取り信号は、図2のブ
ロック図に示される読み取り装置で交流励磁したときに
得られる波形である。回折格子4のラインは1μm,ス
ペースは1μm,高さは0.4μmで共通で角度のみが
異なる。このパターンによりホログラム固有の干渉色が
みられ、角度の異なるホログラム領域間で色合いが異な
り、ストライプを確認することができる。磁気特性はホ
ログラムパターンを形成する回折格子4の凹凸の配列方
向の角度に対応してパルス波が、図9(a)及び図9
(b)(c)の一部拡大図に示すように、現れた。すな
わち、パターンが0°(読み取り方向と回折格子4が平
行:A領域)のときには図9(b)に示すように大きな
パルスが現れ、90°(読み取り方向と回折格子が直
交:B領域)のときには図9(c)に示すようにパルス
もブロードになり波高値も小さくなった。目視あるいは
光学読み取り装置でホログラムパターンが読み取れると
同時にそれに対応した磁気信号を読み取ることができ
る。
【0024】(実施例4)実施例1と同様に基材2とし
てシリコンウェハを用いた、円形の図柄を持つホログラ
ムの例である。図10(a)及び一部拡大図である図1
0(b)に示すように、ホログラム回折格子4の角度が
励磁の磁束と45°である一様なホログラム領域内に励
磁の磁束と平行な回折格子4の角度を持つ円形のホログ
ラム領域を設けた。その上にFe系強磁性薄膜を膜厚
0.2μmで形成し、磁気信号の変化を調べた。磁気信
号は図2のブロック図に示される読み取り装置で交流励
磁したときに得られる波形である。なお、本実施例で
は、磁気ヘッド8の読み取り幅を情報記録媒体の幅より
大きくしておくことにより、ホログラムの図柄を磁気信
号出力により読み取ることができる。回折格子4のライ
ンは1μm,スペース1μm,高さは0.4μmで共通
の角度のみが異なる。これらのパターンによりホログラ
ム固有の干渉色がみられ、円形のホログラム領域Aと他
の領域Cは異なる色合いとなった。磁気特性はホログラ
ムパターンに対応してパルス波が、図11(a)とその
拡大図である図11(b)(c)に示すように現れた。
すなわち、パターンが45°(読み取り方向と回折格子
4が45°)のときは小さなパルスが現れ、0°(読み
取り方向と回折格子4が平行:A領域)である円形の図
柄が現れるにしたがってパルスは次第に大きくなりやが
て減少し、図柄を通り過ぎると図11(c)に示すよう
に元の小さいなパルスとなった。このように目視あるい
は光学読み取り装置で円形のホログラムパターンが読み
取れると同時にそれに対応した磁気信号を読み取ること
ができる。
【0025】上記実施例では単純なホログラムパターン
についてのみ磁気特性を確認したが、セキュリティでよ
く用いられる立体画像を再生するホログラムパターンな
どの複雑なパターンについても本発明による情報記録媒
体がそのパターンに特徴づけられる磁気気性を有し、特
殊な材料を用いなくても他磁性膜とは識別可能なものと
することが可能であることは容易に推察できる。
【0026】〔実施例5〕実施例1と同様に基材2とし
てシリコンウェハを用い、文字「A」の図柄を持つホロ
グラムパターンの例である。図12に示すようにホログ
ラム回折格子4の凹凸の配列角度が励磁の磁束と45°
である一様なホログラム領域内に励磁の磁束と平行な回
折格子4の凹凸の配列角度を持つ文字「A」の形をした
ホログラム領域を設けた。その上にFe系強磁性薄膜を
膜厚0.2μmで形成した。回折格子4のラインの幅は
1μm、スペースの幅は1μm、高さは0.4μmで共
通で角度のみが異なる。これらパターンによりホログラ
ム固有の干渉色がみられ、「A」の形をしたホログラム
領域と他の領域は異なる色合いとなる。図2のブロック
図に示される読み取り装置を用い、図12に示すように
磁気ヘッドの読み取り幅を例えば、文字「A」より充分
小さくし情報記録媒体1の例えば幅方向の如き一定方向
に対し20分割となるようにCH1 〜CH20の磁気ヘッ
ド8を配置し、例えば(1)(2)(3)……(14)
のように一定間隔毎に情報記録媒体1を一時停止させる
調歩的又は連続的な走行駆動をして、図2では図示され
ていない適宜のスイッチング回路を用いて、その一時停
止中に磁気ヘッド8のCH1 〜CH20を順次切り換える
走査を行って読み取り出力パルス出力を発生させるよう
に読み取り装置を動作させれば、図13に示すように
「A」の形に対応してパルス波が現れる。すなわち、パ
ターンが45°(読み取り方向と回折格子が45°)の
ときは小さなパルスが現れ、パターンが0°(読み取り
方向と回折格子が平行)である文字「A」の図柄が現れ
る領域ではパルスは大きくなり、文字「A」を通り過ぎ
ると元の小さなパルスとなる。なお、単一の磁気ヘッド
8を前記一定方向に沿って移動させる構成により前記の
走査をしてもよく、さらに情報記録媒体1の走行駆動は
前記一定の方向の走査速度より例えば1/10程度以上
低い走行速度であって、前の調歩的駆動に限らず連続的
駆動を採用することができる。情報記録媒体1および磁
気ヘッド8の一方を他方に対して走査の方向と直交する
方向に沿って走行させる走行駆動機構には、通常の適宜
の走行駆動機構を用いることができるので、図2でも図
示を省略している。このように目視あるいは光学読み取
り装置で「A」のホログラムパターンが読み取れると同
時にそれぞれに対応した磁気信号を読み取ることができ
る。
【0027】すなわち、このような構成により、基材
(2)と、該基材の表面上に規則的または不規則的に設
けた回折格子(4)の凹凸が該回折格子の凹凸からの反
射光でホログラムパターンとして観測されるように形成
されたホログラム領域(A)と、該ホログラム領域の上
に形成された強磁性体薄膜(3)とを備え、偽造防止の
ための管理情報として該強磁性体薄膜に該ホログラムパ
ターンまたは該ホログラム領域の形状パターンに応じた
特徴的な磁気特性を保持させた情報記録媒体(1)を対
象として、該情報記録媒体の前記ホログラム領域を一定
の方向(5)に沿って交流励磁する励磁手段(12,1
3)と、該情報記録媒体からの前記交流励磁による出力
信号を該ホログラム領域の前記一定の方向に沿って順次
走査して取り出す磁気ヘッド手段(8)と、該情報記録
媒体および前記磁気ヘッド手段の一方を、他方に対して
前記走査の方向と直交する送り方向に沿って該走査の速
度より十分低い走行速度で連続的にもしくは調歩的に走
行駆動する走行駆動手段と、前記磁気ヘッド手段からの
前記出力信号を前記順次走査と前記走行駆動に同期して
可視表示する可視表示手段(10)とを備え、前記該ホ
ログラムパターンまたは該ホログラム領域の形状パター
ンに応じた信号パターンが該可視表示手段により観測さ
れるように形成された情報読み取り装置が実現される。
【0028】(比較例1)回折格子4を形成していない
基材2に、図14(a)とその一部拡大図である図14
(b)に示すように、シリコンウェハと磁性体にはFe
系強磁性材料を用い、膜厚0.2μmの磁性膜を形成し
(X領域)、磁気特性を確認した。実施例1と同一方向
の磁気信号を図15(a)とその一部拡大図である図1
5(b)に示す。得られるX領域の磁気信号はブロード
なパルスであり、ホログラム領域が存在する場合とは明
らかに異なることがわかる。
【0029】図16(a)(b)はプリペイドカード、
金券類などのプラスチック、紙からなる薄くて四角い高
付加価値商品の表面に本発明の情報記録媒体を接着し、
転写などの方法で貼り付けた例である。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るホログラム領域と磁性体を組み合わせることでセキュ
リティ性の高い情報記録媒体が得られ、磁気的に信号を
読み取り真偽判定を行なうことができ、かつ、目視によ
る画像認識あるいは機械読み取りといった光学的にも真
偽判定することができる。さらには、必要に応じてホロ
グラムで磁気信号を付加することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の模式図(a)と一部拡大図(b)で
ある。
【図2】実施例1〜4および比較例1における読み取り
装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】実施例1の記録媒体から得られる磁気信号
(a)とその一部拡大図である。
【図4】実施例1の変形例を示す斜視図(a)とその磁
気信号(b)である。
【図5】実施例1で多数方向にホログラムパターンを配
置した例を示す斜視略図である。
【図6】実施例2の模式図(a)と一部拡大図(b)
(c)である。
【図7】実施例2の記録媒体から得られる磁気信号
(a)とその一部拡大図(b)(c)である。
【図8】実施例3の模式図(a)と一部拡大図(b)
(c)である。
【図9】実施例3の記録媒体から得られる磁気信号
(a)と一部拡大図(b)(c)である。
【図10】実施例4の模式図(a)と拡大図(b)であ
る。
【図11】実施例4の記録媒体から得られる磁気信号
(a)と一部拡大図(b)(c)である。
【図12】実施例5の記録媒体とその磁気信号を読み出
すための読み取り装置の構造を説明するための斜視図で
ある。
【図13】実施例5から得られる磁気信号例を示す図で
ある。
【図14】比較例1の模式図(a)と一部拡大図(b)
である。
【図15】比較例1の記録媒体から得られる磁気信号と
一部拡大図(b)である。
【図16】本発明による情報記録媒体をカード(a)、
金券類(b)に貼り付けたときの例を示す斜視略図であ
る。
【符号の説明】
1 情報記録媒体 2 基材 3 強磁性膜(強磁性体薄膜) 4 回折格子 4a,4b 湾曲部 5 読み取り方向(励磁磁界の向き) 6 ホログラムがある領域(有り区域) 7 ホログラムがない領域(無し区域) 8 磁気ヘッド 9 増幅器 10 オシロスコープ 11 被判定物(情報記録媒体) 12 励磁電源 13 励磁コイル 14 プリペイドカード 15 金券類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06K 19/08 G06K 19/00 B F

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、該基材の表面上に規則的または
    不規則的に設けた回折格子の凹凸が該回折格子の凹凸か
    らの反射光でホログラムパターンとして観測されるよう
    に形成されたホログラム領域と、該ホログラム領域の上
    に形成された強磁性体薄膜とを備え、偽造防止のための
    管理情報として該強磁性体薄膜に該ホログラムパターン
    または該ホログラム領域の形状パターンに応じた特徴的
    な磁気特性を保持させたことを特徴とする情報記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記基材の表面上には、前記ホログラム
    領域を形成した有り区域と前記ホログラム領域を形成し
    ない無し区域とが存在し、前記有り区域と前記無し区域
    とによる前記ホログラム領域の形状パターンにより前記
    強磁性体薄膜に前記磁気特性の変化を有せしめたことを
    特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記ホログラム領域内に前記回折格子の
    前記規則的な凹凸の配置角度の変化を含む2種以上のホ
    ログラムパターンが形成され、前記強磁性体薄膜に該ホ
    ログラムパターンの種類に対応する前記磁気特性の変化
    を有せしめたことを特徴とする請求項1に記載の情報記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 前記ホログラム領域内に肖像、立体画
    像、文字などの画像情報が書き込まれた前記ホログラム
    パターンが形成され、前記強磁性体薄膜に該ホログラム
    パターンに応じた前記磁気特性の変化を有せしめたこと
    を特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記強磁性体薄膜が軟磁性材料により形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    に記載の情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記強磁性体薄膜が硬磁性材料により形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    に記載の情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記強磁性体薄膜がアモルファス強磁性
    材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載の情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 基材と、該基材の表面上に規則的または
    不規則的に設けた回折格子の凹凸が該回折格子の凹凸か
    らの反射光でホログラムパターンとして観測されるよう
    に形成されたホログラム領域と、該ホログラム領域の上
    に形成された強磁性体薄膜とを備え、偽造防止のための
    管理情報として該強磁性体薄膜に該ホログラムパターン
    または該ホログラム領域の形状パターンに応じた特徴的
    な磁気特性を保持させた情報記録媒体を対象として、 該情報記録媒体の前記ホログラム領域を一定の方向に沿
    って交流励磁する励磁手段と、 該情報記録媒体からの前記交流励磁による出力信号を該
    ホログラム領域の前記一定の方向に沿って順次走査して
    取り出す磁気ヘッド手段と、 該情報記録媒体および前記磁気ヘッド手段の一方を、他
    方に対して前記走査の方向と直交する送り方向に沿って
    該走査の速度より十分低い走行速度で連続的にもしくは
    調歩的に走行駆動する走行駆動手段と、 前記磁気ヘッド手段からの前記出力信号を前記順次走査
    と前記走行駆動に同期して可視表示する可視表示手段と
    を備え、 前記該ホログラムパターンまたは該ホログラム領域の形
    状パターンに応じた信号パターンが該可視表示手段によ
    り観測されるように形成された情報読み取り装置。
  9. 【請求項9】 基材と、該基材の表面上に規則的または
    不規則的に設けた回折格子の凹凸が該回折格子の凹凸か
    らの反射光でホログラムパターンとして観測されるよう
    に形成されたホログラム領域と、該ホログラム領域の上
    に形成された強磁性体薄膜とを備え、偽造防止のための
    管理情報として該強磁性体薄膜に該ホログラムパターン
    または該ホログラム領域の形状パターンに応じた特徴的
    な磁気特性を保持させた情報記録媒体を対象として、 該情報記録媒体の前記ホログラム領域を一定の方向に沿
    って交流励磁する励磁手段と、 該情報記録媒体からの前記交流励磁による出力信号を該
    ホログラム領域の前記一定の方向に沿って順次走査して
    取り出す磁気ヘッド手段と、 該情報記録媒体および前記磁気ヘッド手段の一方を、他
    方に対して前記走査の方向と直交する送り方向に沿って
    該走査の速度より十分低い走行速度で連続的にもしくは
    調歩的に走行駆動する走行駆動手段と、 前記磁気ヘッド手段からの前記出力信号を前記順次走査
    と前記走行駆動に同期して前記該ホログラムパターンま
    たは該ホログラム領域の形状パターンに応じた読み出し
    パターンを一時記憶する読み出しパターン記憶手段と、 前記該ホログラムパターンまたは該ホログラム領域の形
    状パターンに対応した標準パターンを記憶する標準パタ
    ーン記憶手段と、 前記読み出しパターン記憶手段に記憶された前記読み出
    しパターンと前記標準パターン記憶手段に記憶された前
    記標準パターンとの類比判定手段とを備え、 該類比判定の結果により前記強磁性体薄膜の前記特徴的
    な磁気特性を保持させた前記偽造防止のための管理情報
    の真偽を判定して前記情報記録媒体の真偽を判定するよ
    うに形成された情報読み取り装置。
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