JPH11270353A - ガスタービン及びガスタービンの静翼 - Google Patents

ガスタービン及びガスタービンの静翼

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JPH11270353A
JPH11270353A JP10076906A JP7690698A JPH11270353A JP H11270353 A JPH11270353 A JP H11270353A JP 10076906 A JP10076906 A JP 10076906A JP 7690698 A JP7690698 A JP 7690698A JP H11270353 A JPH11270353 A JP H11270353A
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gas
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俊一 安斉
Nobuaki Kitsuka
宣明 木塚
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】多量の冷却空気の供給圧力をより昇圧すること
のない高温度化に適応した冷媒回収型のガスタービンを
提供する。 【解決手段】この静翼13の内部に冷却媒体流路を有す
るとともに、この冷却媒体流路に圧縮機2からの空気2
0がプリクーラ21および昇圧圧縮機22を介して供給
されるように形成されているガスタービン1において、
前記静翼の前縁側と後縁側の内部にそれぞれ独立した冷
却媒体流路を設けるとともに、前記前縁側の冷却媒体流
路に、前記プリクーラおよび前記昇圧圧縮機にて冷却昇
圧された空気24を流通させ、かつ翼流通後の空気を燃
焼空気室18に回収し、かつ前記後縁側の冷却媒体流路
に、前記プリクーラを流通し前記昇圧圧縮機へ流入する
前の空気25を流通させ、かつ翼流通後の空気を翼表面
から燃焼ガス流通路へ排出するように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンおよび
その静翼の改良に係わり、特に静翼およびその周囲を冷
却した冷却媒体が回収されるように形成されているガス
タービンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば発電プラントなどに採用さ
れているガスタービンは、一つの軸上にタービンと圧縮
機とが配置され、この圧縮機により圧縮された高圧力の
空気を酸化剤として燃焼器内で燃料を燃焼させ、発生し
た高温高圧ガスによりタービンを駆動するように形成さ
れている。そして、タービン軸に結合された発電機によ
り発電するように形成されている。すなわち熱エネルギ
ーを機械的なエネルギーに変換し、さらに電力エネルギ
ーに変換するようになされている。
【0003】消費された燃料に対して得られる電力エネ
ルギーは、当然のことながらできるだけ多い方が望まし
く、このためにはガスタービンの性能向上が重要で、ま
すますその要求が高まってきている。最近においては、
ガスタービンの性能向上を図る一つの手段として作動ガ
スの高温高圧化が進められ、さらにガスタービン作動ガ
スの高温化を図かるとともにその高温排気ガスを利用し
た蒸気タービンシステムとのコンバイドプラントによっ
て、ガスタービンと蒸気タービンとを含めた総合エネル
ギー変換効率の向上を図るようにしたものも提案されて
いる。
【0004】ガスタービン作動ガスの高温化は、その高
温部に用いられる使用材料によって制限されているのが
実情である。すなわちガス温度に起因する熱応力に耐え
得る材料能力によって制限されると言っても過言ではな
い。したがって作動ガス温度の高温化に際しては、材料
の開発が最も重要となるが、しかしながら要望に応じた
材料が簡単に開発できるわけではなく、現在のガスター
ビンおよびそのタービン翼おいては最も高温燃焼ガスに
曝されるであろう翼の耐用温度を満足させるために、翼
を中空構造とし、かかる中空部に冷却媒体を供給し内部
から翼を冷却する方法が一般に採られている。
【0005】具体的には、タービン翼の内部に1つある
いはそれ以上の通路を形成させ、冷却媒体(一般的には
冷却空気あるいは蒸気)を通過させることによって翼を
内部から冷却し、翼部材の温度下げるようにしている。
また比較的作動ガス温度の高いガスタービン翼では、中
空翼の表面に翼内部から作動ガス側に連通する多数の孔
を設け、かかる孔より冷却空気を翼表面に噴出するフィ
ルム冷却構造を採用している。
【0006】これらの場合において重要なことは、ガス
タービンにおいては、この冷却空気を圧縮機から抽気し
て用いることが多く、したがって、冷却空気の多量の消
費はガスタービン効率の低下をきたすことになる。より
ガスタービン性能を向上させるため、翼冷却空気をガス
タービン燃焼器に回収して燃焼用空気に活用する、いわ
ゆる回収型ガスタービンも提案されている。
【0007】かかる冷却空気回収型ガスタービンの一つ
の例として、例えば特開平7−189738号公報が挙
げられる。このガスタービンは、圧縮空気の冷却用部分
を圧縮空気受入室より抽気し、さらにファンで加圧して
静翼に供給し、静翼を冷却することによりこの空気の加
熱を行ない、この空気を空気受入室に戻す構成になって
いる。
【0008】しかし、この静翼冷却方式では、近年の作
動ガス温度のさらなる高温化に対し静翼が充分に冷却さ
れない恐れがある。すなわち静翼冷却後の冷却空気を空
気受入室に回収することを可能にするために、圧縮空気
をさらにファンで加圧して使用することになり、冷却空
気の温度が空気源である圧縮機出口空気温度よりさらに
高まり、タービン翼を冷却する能力が低下して高温ガス
タービンには対応できない恐れがあるということであ
る。
【0009】これに対し、もう一つの冷却空気回収型ガ
スタービンの例として、例えば、EFFECTS OF CLOSED-CI
RCUIT GAS TURBINE COOLING SYSTEMS ON COMBIND CYCLE
PERFORMANCE、ASME 94-JPGC-GT-8 に提案されているよ
うなガスタービンがある。
【0010】すなわち、この例は、圧縮空気の冷却用部
分を圧縮空気受入室より抽気し、かかる空気をプリ・ク
ーラにより冷却低温化し、さらにブースター圧縮機によ
り昇圧して静翼に供給し静翼を冷却するようにしたもの
である。勿論この場合も、冷却した後の空気は空気受入
室に回収される構成になっている。
【0011】このように形成されたガスタービンである
と、冷却空気は高圧、かつ低温であることから、前述し
たガスタービンに比し、タービン翼を冷却する能力が低
下する恐れはなく、また、充分冷却空気を空気受入室に
回収することが可能であるということである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように形成された
ガスタービンでは、冷却空気の回収を可能にして、より
低温度の冷却空気により静翼が冷却されるので翼冷却性
能の向上が図られ、高温ガスタービンに対応可能である
と思われるが、それでもなお翼後縁の冷却不足が生じる
恐れがある。
【0013】すなわち、翼後縁は翼厚みが薄いため、冷
却流路の流路面積を充分確保することができず、冷却空
気の流量不足,すなわち冷却が充分に行われず、翼メタ
ル温度が翼材の許容温度を維持できない場合が生じてし
まう恐れがあるということである。
【0014】この場合、ブースター圧縮圧力をさらに上
昇させることによって冷却空気量を増加させることも考
えられるが、冷却空気の供給圧力をより昇圧するには、
ブースター動力をより消費することであり、ガスタービ
ンの性能に影響を及ぼすことになってしまう。このよう
なことから、冷却空気の供給圧力は可能なかぎり低い方
が好ましいのである。このように従来の冷却空気回収型
高温ガスタービンでは、近年の作動ガス温度のさらなる
高温化の要望に対し、特に翼後縁の冷却が充分にできな
い恐れがあった。
【0015】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、特に冷却空気の供給圧力をより昇
圧することなく、すなわちガスタービンの効率を低下さ
せることなくガスタービンの高温度化に適応した冷媒回
収型のガスタービンを提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、圧縮
機からの圧縮空気が流入する空気室と、この空気室の空
気を酸化剤として燃料を燃焼させ高温高圧ガスを発生さ
せる燃焼器と、この燃焼器にて発生した高温高圧のガス
を高速加速する静翼と、この高温高圧のガスにて駆動さ
れるタービンとを備え、前記静翼がその内部に冷却媒体
流路を有するとともに、この冷却媒体流路に前記圧縮機
からの空気がプリクーラおよび昇圧圧縮機を介して供給
されるように形成されているガスタービンにおいて、前
記静翼の前縁側と後縁側の内部にそれぞれ独立した冷却
媒体流路を設けるとともに、前記前縁側の冷却媒体流路
に、前記プリクーラおよび前記昇圧圧縮機にて冷却昇圧
された空気を流通させ、かつ翼流通後の空気を前記燃焼
空気室に回収し、かつ前記後縁側の冷却媒体流路に、前
記プリクーラを流通し前記昇圧圧縮機へ流通する以前の
空気を流通させ、かつ翼流通後の空気を翼表面から燃焼
ガス流通路へ排出するように形成し所期の目的を達成す
るようにしたものである。
【0017】また本発明は、圧縮機からの圧縮空気が流
入する燃焼器空気室と、この空気室の空気を酸化剤とし
て燃料を燃焼させ高温高圧ガスを発生させる燃焼器と、
この燃焼器にて発生した高温高圧のガスを高速加速する
静翼と、この高温高圧のガスにて駆動されるタービンと
を備え、前記静翼がその内部に冷却媒体流路を有すると
ともに、この冷却媒体流路に前記圧縮機からの空気が供
給されるように形成されているガスタービンにおいて、
前記静翼の前縁側と後縁側の内部にそれぞれ独立した冷
却媒体流路を設け、かつ前記前縁側の冷却媒体流路に、
前記燃焼器空気室の空気圧より高圧で、かつ低温の空気
を流通させるとともに、翼流通後の空気を前記燃焼器空
気室に回収し、かつ前記後縁側の冷却媒体流路に、前記
燃焼器空気室の空気より低温の空気を流通させるととも
に、翼流通後の空気を翼表面から燃焼ガス流通路へ排出
するように形成したものである。
【0018】またこの場合、前記後縁側の冷却媒体流路
に流通する低温の冷却空気として、前記圧縮機の空気を
空気冷却器にて冷却した空気を用い、かつ前縁側の冷却
媒体流路に流通する低温高圧の冷却空気として、前記空
気冷却器により冷却された空気を昇圧圧縮機により昇圧
した空気を用いるようにしたものである。
【0019】また本発明は、翼部と、この翼部の外周側
に配置され、燃焼ガス流路を形成する外周側流路壁と、
前記翼部の内周側に配置され、燃焼ガス流路を形成する
内周側流路壁とを備え、前記翼部および内外周側流路壁
が、その内部に冷却流路を有し、冷却媒体の流通により
内部から冷却されるように形成されているガスタービン
静翼において、前記冷却流路が、外周側の第1の入口孔
と内周側の出口孔に連通する第1の冷却流路と、外周側
の第2の入口孔に連通する第2の冷却流路および第3の
冷却流路を有し、前記第1の冷却流路に第1の冷却空気
を供給するとともに、前記第2の冷却流路および第3の
冷却流路に第2の冷却空気を供給し、かつ前記内周側流
路壁に第3の冷却空気を供給するようにしたものであ
る。
【0020】また、翼部と、この翼部の外周側に配置さ
れ、燃焼ガス流路を形成する外周側流路壁と、前記翼部
の内周側に配置され、燃焼ガス流路を形成する内周側流
路壁とを備え、前記翼部および内外周側流路壁が、その
内部に冷却流路を有し、冷却媒体の流通により内部から
冷却されるように形成されているガスタービン静翼にお
いて、前記冷却流路が、外周側の第1の入口孔と内周側
の出口孔に連通する第1の冷却流路と、外周側の第2の
入口孔に連通する第2の冷却流路および第2の入口孔に
連通する第3の冷却流路を有し、前記第1の冷却流路に
第1の冷却空気を供給するとともに、前記第2の冷却流
路に第2の冷却空気を供給し、かつ前記第3の冷却流路
に第2の冷却流路を冷却した後の第2の冷却空気を供給
し、かつ前記内周側流路壁に第3の冷却空気を供給する
ようにしたものである。
【0021】またこの場合、前記第2の冷却流路および
第3の冷却流路を、翼後縁側に設るようにしたものであ
る。また、前記外周側流路壁を冷却した後の空気を、前
記第2の冷却流路および第3の冷却流路に供給するよう
にしたものである。また、前記第2の冷却流路および第
3の冷却流路に供給された空気をタービン作動ガス中に
放出するようにしたものである。また、前記第2の冷却
流路に、中空構造でその表面に複数の小孔を有するイン
サートを挿入するとともに、翼表面に複数のフィルム孔
を設け、かつ前記インサートに前記第2の冷却空気を供
給して前記小孔より第2の冷却流路面に冷却空気を噴射
して翼部を冷却し、かつこの空気を前記複数の冷却とフ
ィルム孔より翼表面に放出するようにしたものである。
【0022】また、前記第3の冷却流路を翼スパン方向
に流れる流路とし、かつその流路にピンフィン若しくは
冷却リブを設けるようにしたものである。また、前記第
1の冷却流路を複数の中空流路で構成するとともに、そ
の内表面に複数のリブを設けるようにしたものである。
また、前記第1の冷却流路の複数の中空流路に、中空構
造でその表面に複数の小孔を有するインサートを挿入す
るとともに、前記インサートに前記第1の冷却空気を供
給して前記小孔より第1の冷却流路面に冷却空気を噴射
して翼部を冷却し、かつこの空気を前記出口孔より空気
室に戻すようにしたものである。
【0023】すなわちこのように形成された冷却構造お
よび冷却システムであると、作動ガス温度の高温化に対
応した充分な冷却、特に翼後縁の充分な冷却が可能であ
り、高温ガスタービンに対応した冷媒回収型のガスター
ビンとすることができるのである。すなわち、翼の前縁
側から中心部にかけて(第1の冷却流路)は、冷却器お
よび昇圧圧縮機を流通昇圧された低温高圧の冷却空気
(第2の冷却空気)により充分に冷却され、かつこの冷
却後の空気は高圧であることから、燃焼用空気として回
収することができ、一方、翼の後縁側においては、昇圧
圧縮機を流通しない冷却空気により冷却されるのであ
る。すなわち、昇圧圧縮機は、翼冷却用の冷却空気の一
部を昇圧するだけでよいので、小さい容量で充分となる
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはそのガスタービンが断
面で示されている。1がガスタービンであり、2が圧縮
機部、3が燃焼器部、4がタービン部である。ガスター
ビンは、大きく分けてこの3つの区分で構成されてい
る。
【0025】圧縮機部2は、複数の圧縮機ディスク5
と、この圧縮機ディスクにリング状に設けられた複数の
圧縮機動翼6、圧縮機ケーシング7の内側にリング状に
設けられた複数の圧縮機静翼8とで構成されている。タ
ービン部4は、複数のタービン・ディスク9とタービン
・ディスクにリング状に設けられた複数のタービン動翼
10、タービン・ケーシング11の内側にリング状に設
けられた複数のタービン静翼12,13で構成されてい
る。なお、圧縮機ディスク5とタービン・ディスク9と
は、シリンダー14によって結合され、ロータ15を構
成している。
【0026】このロータ15の周囲には、前記複数の燃
焼器がリング状に設置されている。燃焼器部3は、圧縮
機部2に連通するリング状の空気室18およびこの空気
室18に連通する複数の燃焼器16と燃料噴射器17に
よって構成され、燃焼器16の一方端は、燃焼器尾筒2
5を介してタービン部4のガスパス入口部に連通してい
る。
【0027】図中20は、燃焼器部3の空気室18より
圧縮空気の一部を導き出す配管であり、21はかかる空
気を冷却し第1の冷却空気を得る後部冷却器、22は後
部冷却器21により低温化した第1の冷却空気を昇圧し
第2の冷却空気を得る昇圧圧縮機、23は第1の冷却空
気を後部冷却器21より昇圧圧縮機に導くための空気配
管、24は昇圧圧縮機により低温高圧した第2の冷却空
気をタービン4に導き、タービン部4内においてかかる
冷却空気をタービン静翼13に供給する配管、25は配
管23の途中より後部冷却器21により低温化した第1
の冷却空気の一部をタービン部4に導く配管である。
【0028】なお、11はタービン・ケーシングであ
り、27および28はタービン・ケーシング11内の隔
壁であり、この隔壁27,28とタービン・ケーシング
11とにより空気室29が形成されている。
【0029】かかるタービン部を図2によりもう少し詳
しく説明すると、この図は、図1におけるA部、すなわ
ちタービン静翼13の周囲を断面して示すもので、34
はタービン静翼13の翼部、35は外周側流路壁、36
は内周側流路壁である。さらに39はガスタービン・ケ
ーシングの隔壁27,28に設置された外リテーナリン
グ、40は内リテーナリングである。タービン静翼13
は、そのフック31,32が外リテーナリング39に架
けられ、鍔33が内リテーナリング40で保持されてい
る。しかして、タービン静翼13は燃焼器尾筒30とと
もに作動ガスの流路パスを形成している。
【0030】次に、図3および図4により、タービン静
翼13の詳細構造を説明する。図3はタービン静翼13
の縦断面図、図4は図3のB−B断面視図、すなわちタ
ービン静翼13の横断面図である。これらの図におい
て、62は静翼13の外周側流路壁35の外周側に一体
構造で設けられた隔壁であり、外周側流路壁35と囲ま
れたキャビティ63を形成し、配管26と接続されてい
る。
【0031】37は外周側流路壁35の外周側に設けら
れたプレートであり、プレート37には複数の小孔74
が開けられている。また、38は内周側流路壁36の内
周側に設けられたプレートであり、プレート38には複
数の小孔75が開けられている。内周側流路壁36に
は、その内周側から外周側、すなわち作動ガスパス流路
側に連通する複数の孔72を有する。79は内周側流路
壁36のプレート38の内周側に、内周側流路壁36と
鍔33との間に設けた仕切り板である。しかして仕切り
板79は空気室18と、静翼13動翼10との間隙84
とを分離する。
【0032】翼部34は中空構造であり、複数の仕切り
壁50a,50b…により複数の冷却流路、すなわち第
1の冷却流路51a,51b…、第2の冷却流路55、
第3の冷却流路83に仕切られる。第1の冷却流路51
a,51b…は、例えば図3の実施例ではサーペンタイ
ン状の流路パスを構成し、その一端となる流路51aの
入口孔56はキャビティ63に連通し、他の一端となる
出口孔57は空気室18に連通する。
【0033】なお、本例では第1の冷却流路に一つの冷
却パスを有する構成を示したが、流路数、流路パスの構
成はガスタービンの規模、冷却翼の大きさ、翼冷却設計
の思想により異なる。冷却流路51a,51b…の冷却
面88a,88b…には翼冷却性能向上を目的にした乱
流促進リブ52a,52b…を翼部34と一体構造に設
けられる。乱流促進リブ52a,52b…の形状は、冷
却空気流に対して直交した構造、傾斜した構造などが考
えられ、またピンフィン構造でも良い。すなわち本発明
の目的は冷却伝熱促進構造に関するものではなく、冷却
促進構造は翼冷却設計の思想によりいろいろの構造の適
用が考えられる。
【0034】第2の冷却流路55には、中空構造でその
外周側に空気入口59があり、その表面に複数の小孔8
5を有するインサート53が挿入されている。さらに翼
部34には、第2の冷却流路55より翼表面に連通する
複数のフィルム孔86が設けられている。
【0035】第3の冷却流路83は、外周側の空気入口
61から翼スパン方向に伸びる流路にて形成されてい
る。また、その流路には複数の伝熱促進ピンフィン83
が設けられている。さらに、第3の内周側は内周側流路
壁36内の放出孔68に連通している。
【0036】次に、ガスタービンの作動を図1により説
明する。圧縮機部2では大気空気を吸込み高圧力に圧縮
して燃焼器部3の空気室18に送り込む。かかる圧縮空
気の多くは燃焼器16に導かれ、燃料噴射器17から吹
き出だされる燃料の酸化剤として作用して燃焼させ、発
生する高温高圧ガスをタービン部4に供給してタービン
を駆動する。高温燃焼ガスに曝されるタービン静翼1
2、動翼10は、圧縮機の中間段の抽気管19より抽気
した抽気空気、あるいは空気室18の圧縮機吐出空気の
一部を抽気して冷却するが、これは従来のタービン翼の
冷却方法と同じである。
【0037】本願発明の作用を図1、図2、図3および
図4により説明する。燃焼器部3の空気室18より圧縮
空気の一部を配管20を経てガスタービン外に導き出
し、後部冷却器21で冷却してその温度を下げて第1の
冷却空気を発生させ、その低温の第1の冷却空気の一部
を配管23で昇圧圧縮機22によりその圧力を高めて第
2の冷却空気を発生させ、配管24でタービン部4に供
給する。タービン部4ではタービン・ケーシング11を
通して空気室29内の冷却空気供給管26を経由し、タ
ービン静翼13のキャビティ63に冷却空気80を供給
する。第1の冷却空気の他の一部は配管25よりタービ
ン・ケーシング11を通して冷却空気81として空気室
29内に導く。
【0038】タービン静翼13では、前記第2の冷却空
気80が配管26を経てキャビティ63より前記第1冷
却流路51a,51b…に供給し、翼冷却面88a,8
8b…を通して翼部34を冷却する。翼部34を冷却し
た空気は熱を吸収することにより温度が上昇し、第1の
冷却流路の出口孔57より静翼内周側に回収空気流67
として排出され、さらに燃焼器部3の空気室18に導か
れ回収される。
【0039】この空気は圧縮機の吐出空気と混合し、そ
の一部の空気は再び配管20より導き出されて前記説明
のごとく翼冷却に寄与するが、大部分の空気は燃焼器に
供給されて燃焼用空気として作用し、タービン駆動用ガ
スとなる。なお、仕切板79により空気室18と、ター
ビン静翼13とタービン動翼10との間隙84とは仕切
られ、空気室18と間隙84とを分離する。したがっ
て、空気室18の圧縮機吐出空気あるいは翼部34を冷
却した回収空気67が間隙84よりガスパス中に放出さ
れることはない。
【0040】空気室29に導かれた前記第1の冷却空気
流81は、プレート37の小孔74より外周側流路壁3
5の冷却壁90に噴射して内側から冷却する。プレート
37と外周側流路壁35と間隙である小室60よりその
冷却空気の一部65は第2の冷却流路55のコアプラグ
53のコアプラグ中空58内に供給され、小孔85より
冷却面89に噴射し、さらに翼部に設けられたフィルム
孔86より翼面を覆うようにフィルム空気87を主流ガ
スパス中に放出して主流ガスから翼部に入る熱量を軽減
する。小室60の他の空気66は第3の冷却流路83
に、翼後縁部を冷却し排出孔68よりガスパス中に排出
流69として放出される。
【0041】静翼入口の作動ガス圧力に対して翼部後流
側の翼面静圧は充分低いので、昇圧していない第1の冷
却空気でも充分に空気流量が得られる。
【0042】しかして第1の冷却流路では、低温高圧の
前記第2の冷却空気により翼部を充分に冷却でき、翼部
を冷却そることにより熱回収した空気を燃焼用空気とし
て利用することができる。さらに外周側流路壁および第
2、第3の冷却流路は、低温の前記第1の冷却空気によ
り充分に冷却できる。また、昇圧圧縮機の動力を削減で
きるので、従来ガスタービンのようにガスタービン効率
の低下をきたすことはない。なお第3の冷却流路83内
のピンフィン54は冷却促進の目的に設けられるのは当
然のことである。
【0043】一方内周側流路壁36の冷却方法は空気室
18から圧縮空気の一部82をタービン静翼13の内周
側に導き、プレート38の小孔75より内周側流路壁3
6の冷却壁77に噴射して内側から冷却し、さらに孔7
2より内周側流路壁36の作動ガス側に排出し、作動高
温ガスに対して流路壁を空気で被い、作動ガスからの入
熱を緩和させる。なお、タービン静翼内周側における回
収空気67と圧縮機の吐出空気の一部82とは混合する
が、その混合空気により内周側流路壁36を冷却しても
さしつかえない。
【0044】以上は本願発明の主要部を記述した。本願
発明は特に静翼の構造について種々の変形が考えられ
る。図5から図8により静翼の構造例が示されている。
【0045】図5は本願発明の第2の実施例を示す静翼
13の縦断面図であり、図6は図5のC−C断面図、し
なわち翼部34の横断面図である。図5および図6にお
いて前記図1から図4と同一部品は同一番号で示してい
る。図5、図6において91a,91b…は翼部34の
中空部の複数の仕切り壁であり、95a,95b…は仕
切り壁91a,91b…により仕切られた複数の第1冷
却流路である。
【0046】第1の冷却流路95a,95b…の冷却面
104a,104b…には、翼と一体構造の乱流促進リ
ブ52a,52b…が設けられる。複数の第1の冷却流
路95a,95b…には、それぞれインサート52a,
52b…が冷却面104a,104b…との間隙94
a,94b…を確保して設置される。
【0047】第1の冷却流路95a,95b…の外周側
はキャビティ63に、内周側は出口孔93に連通してい
る。翼後流側の冷却構造、すなわち第2および第3の冷
却流路は前記第1の実施例と同じである。
【0048】本実施例の静翼のガスタービンにおける運
用方法は前記第1の実施例と同じである。本実施例にお
いてキャビティ63に供給された第2の冷却空気は第1
の冷却流路95a,95b…に導かれ、間隙94a,9
4b…を通過するさいに翼部34を冷却し、出口孔93
より空気室18に回収される。第2および第3の冷却方
法は前記第1の実施例と同じである。
【0049】すなわち前記第1の冷却空気により冷却
し、冷却空気はフィルム孔86、排出孔68よりガスパ
ス中に排出する。第2の実施例においても前記だい1の
実施例と同一効果があり、さらに第1の冷却流路におい
てインサートにより冷却空気量(第2の冷却空気)を削
減できる効果があり、ガスタービン効率を向上させるこ
とができる。
【0050】図7は本願発明の第3の実施例を示す静翼
13の縦断面図であり、図8は図7のD−D断面図、し
なわち翼部34の横断面図である。図7および図8にお
いて前記図1から図4と同一部品は同一番号で示してい
る。図7、図8において97翼部34の中空部の仕切り
壁であり、96a,96bは仕切り壁97により仕切ら
れた複数の第1冷却流路である。複数の第1の冷却流路
95a,95b…には、内部に空間99a,99bがあ
りその表面に複数の小孔101a,101bのあるコア
プラグ98a,98bが、その内部空間99a,99b
がキャビティ63に連通して設置される。
【0051】キャビティ63より第2の冷却空気はコア
プラグ98a,98bに導かれ、小孔101a,101
bより翼冷却面103a,103bに噴射して翼部34
を冷却する。翼を冷却した空気は、冷却面103a,1
03bとコアプラグ98a,98bとの間隙102a,
102bを翼内周側に流れ、排出孔100より空気室1
8に回収される。第2および第3の冷却方法は前記第1
の実施例と同じである。第3の実施例においても前記だ
い1の実施例と同一効果がある。
【0052】本願発明の変形例を説明する。前記図4、
図6および図8には、第2の冷却流路のフィルム孔86
を第2の冷却流路の下流側に位置して図示した。しかし
設計の思想により上流側でも良い。また第2冷却流路と
第3の冷却流路とをそれぞれ独立した別個の冷却流路と
して記述した。しかし図9に翼部34の後流側の横断面
図を示すように、第2冷却流路と第3の冷却流路とが連
通した構造であってもよい。
【0053】すなわち第2の冷却流路と第3の冷却流路
とが連通し、第2の冷却流路を冷却した空気の一部は前
記説明と同様にフィルム孔86より翼面を覆うように排
出されるが、他に一部は連通スリット105より第3の
冷却流路に流入して翼部を冷却し、翼後縁端の排出孔1
06よりガスパス中に排出する。
【0054】前記図4、図6において第1の冷却流路の
乱流促進リブの形状を冷却空気流に直交した形状を示し
たが、流れに傾斜した構造など他の形状であっても良い
こたは無論であり、また第3の冷却流路の冷却促進体に
ピンフィンを示したが、第1の冷却流路と同様に乱流促
進リブであってもよい。
【0055】以上種々説明してきたように、このように
形成されたスタービンであると、昇圧圧縮機を大容量化
することなく、作動ガス温度の高温化に対応した充分な
翼の冷却、特に翼後縁部の充分な冷却が可能となり、高
温ガスタービンに対応した冷媒回収型のカスタービンと
することができるのである。
【0056】すなわち、翼の前縁側から中心部にかけて
(第1の冷却流路)は、冷却器および昇圧圧縮機を流通
昇圧された低温高圧の冷却空気(第2の冷却空気)によ
り充分に冷却され、かつこの冷却後の空気は高圧である
ことから、燃焼用空気として回収することができ、一
方、翼の後縁側においては、昇圧圧縮機を流通しない冷
却空気により冷却されるのである。すなわち、昇圧圧縮
機は、翼冷却用の冷却空気の一部を昇圧するだけでよい
ので、小さい容量で充分なのである。
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、静翼を冷却するための多量の冷却空気圧をより昇圧
させることなく充分な冷却が可能であり、したがってガ
スタービンの効率を低下させることなく、高温度化に適
応したこの種の冷媒回収型のガスタービンを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービンの一実施例を示す縦断側
面図である。
【図2】図1のA枠部の拡大断面図である。
【図3】本発明のガスタービン静翼の一実施例を示す縦
断側面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明のガスタービン静翼の他の実施例を示す
縦断側面図である。
【図6】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図7】本発明のガスタービン静翼の他の実施例を示す
縦断側面図である。
【図8】図7のD−D線に沿う断面図である。
【図9】本発明のガスタービン静翼の他の実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1…ガスタービン、2…圧縮機部、3…燃焼器部、4…
タービン部、5…圧縮機ディスク、6…圧縮機動翼、9
…タービン・ディスク、10…タービン動翼、11…タ
ービン・ケーシング、12…タービン静翼、13…ター
ビン静翼、14…シリンダー、15…ロータ、16…燃
焼器、17…燃料噴射器、18…空気室、19…抽気
管、20…配管、21…後部冷却器、22…昇圧圧縮
機、23,24,25,26…配管、27,28…隔
壁、30…燃焼器尾筒、31,32…フック、33…
鍔、34…翼部、35…外周側流路壁、36…内周側流
路壁、37,38…プレート、39…外リテーナリン
グ、40…内リテーナリング、50a,50b…仕切り
壁、51a,51b…第1の冷却流路、52a,52b
…乱流促進リブ、53…コアプラグ、54…ピンフィ
ン、55…第2の冷却流路、56…入口孔、57…出口
孔、58…コアプラグ中空、59…入口孔、60…小
室、61…入口孔、62…隔壁、63…キャビティ、6
4,65,66…冷却空気流、67…回収空気流、68
…排出孔、69…排出空気流、70…噴流、71…ガス
パス面、73…空気フィルム流、74,75…小孔、7
6…噴流、77…冷却壁、78…小室、79…仕切り
板、80…第2の冷却空気供給流、81…第1の冷却空
気供給流、82…圧縮空気の一部、83…第3の冷却流
路、85…小孔、86…フィルム孔、87…フイルム空
気流、88a,88b…翼冷却面、89…翼冷却面、9
0…冷却壁、91a,91b…仕切り壁、92a,92
b…インサート、93…出口孔、94a,94b…間
隙、95a,95b…第1の冷却流路、96a,96b
…第1の冷却流路、97…仕切り壁、98a,98b…
コアプラグ、99a,99b…コアプラグ中空、100
…出口孔、101a,101b…小孔、102a,10
2b…間隙、103a,103b…翼冷却面、104
a,104b…翼冷却面、105…連通スリット、10
6…排出孔。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機からの圧縮空気が流入する燃焼器
    空気室と、この空気室の空気を酸化剤として燃料を燃焼
    させ高温高圧ガスを発生させる燃焼器と、この燃焼器に
    て発生した高温高圧のガスを高速加速する静翼と、この
    高温高圧のガスにて駆動されるタービンとを備え、前記
    静翼がその内部に冷却媒体流路を有するとともに、この
    冷却媒体流路に前記圧縮機からの空気がプリクーラおよ
    び昇圧圧縮機を介して供給されるように形成されている
    ガスタービンにおいて、 前記静翼の前縁側と後縁側の内部にそれぞれ独立した冷
    却媒体流路を設けるとともに、前記前縁側の冷却媒体流
    路に、前記プリクーラおよび前記昇圧圧縮機にて冷却昇
    圧された空気を流通させ、かつ翼流通後の空気を前記燃
    焼器空気室に回収し、かつ前記後縁側の冷却媒体流路
    に、前記プリクーラを流通し前記昇圧圧縮機へ流通する
    以前の空気を流通させ、かつ翼流通後の空気を翼表面か
    ら燃焼ガス流通路へ排出するように形成したことを特徴
    とするガスタービン。
  2. 【請求項2】 圧縮機からの圧縮空気が流入する燃焼器
    空気室と、この空気室の空気を酸化剤として燃料を燃焼
    させ高温高圧ガスを発生させる燃焼器と、この燃焼器に
    て発生した高温高圧のガスを高速加速する静翼と、この
    高温高圧のガスにて駆動されるタービンとを備え、前記
    静翼がその内部に冷却媒体流路を有するとともに、この
    冷却媒体流路に前記圧縮機からの空気が供給されるよう
    に形成されているガスタービンにおいて、 前記静翼の前縁側と後縁側の内部にそれぞれ独立した冷
    却媒体流路を設け、かつ前記前縁側の冷却媒体流路に、
    前記燃焼器空気室の空気圧より高圧で、かつ低温の空気
    を流通させるとともに、翼流通後の空気を前記燃焼器空
    気室に回収し、かつ前記後縁側の冷却媒体流路に、前記
    燃焼器空気室の空気より低温の空気を流通させるととも
    に、翼流通後の空気を翼表面から燃焼ガス流通路へ排出
    するように形成したことを特徴とするガスタービン。
  3. 【請求項3】 前記後縁側の冷却媒体流路に流通される
    低温の冷却空気は、前記圧縮機の空気を空気冷却器によ
    り冷却した空気であり、かつ前縁側の冷却媒体流路に流
    通される低温高圧の冷却空気が、前記空気冷却器により
    冷却された空気を昇圧圧縮機により昇圧された空気であ
    る請求項2記載のガスタービン。
  4. 【請求項4】 翼部と、この翼部の外周側に配置され、
    燃焼ガス流路を形成する外周側流路壁と、前記翼部の内
    周側に配置され、燃焼ガス流路を形成する内周側流路壁
    とを備え、前記翼部および内外周側流路壁が、その内部
    に冷却流路を有し、冷却媒体の流通により内部から冷却
    されるように形成されているガスタービン静翼におい
    て、 前記冷却流路が、外周側の第1の入口孔と内周側の出口
    孔に連通する第1の冷却流路と、外周側の第2の入口孔
    に連通する第2の冷却流路および第3の冷却流路を有
    し、前記第1の冷却流路に第1の冷却空気を供給すると
    ともに、前記第2の冷却流路および第3の冷却流路に第
    2の冷却空気を供給し、かつ前記内周側流路壁に第3の
    冷却空気を供給するようにしたことを特徴とするガスタ
    ービンの静翼。
  5. 【請求項5】 翼部と、この翼部の外周側に配置され、
    燃焼ガス流路を形成する外周側流路壁と、前記翼部の内
    周側に配置され、燃焼ガス流路を形成する内周側流路壁
    とを備え、前記翼部および内外周側流路壁が、その内部
    に冷却流路を有し、冷却媒体の流通により内部から冷却
    されるように形成されているガスタービン静翼におい
    て、 前記冷却流路が、外周側の第1の入口孔と内周側の出口
    孔に連通する第1の冷却流路と、外周側の第2の入口孔
    に連通する第2の冷却流路および第2の入口孔に連通す
    る第3の冷却流路を有し、前記第1の冷却流路に第1の
    冷却空気を供給するとともに、前記第2の冷却流路に第
    2の冷却空気を供給し、かつ前記第3の冷却流路に第2
    の冷却流路を冷却した後の第2の冷却空気を供給し、か
    つ前記内周側流路壁に第3の冷却空気を供給するように
    したことを特徴とするガスタービンの静翼。
  6. 【請求項6】 前記第2の冷却流路および第3の冷却流
    路が、翼後縁側に設けられてなる請求項4または5記載
    のガスタービンの静翼。
  7. 【請求項7】 前記外周側流路壁を冷却した後の空気
    を、前記第2の冷却流路および第3の冷却流路に供給す
    るようにした請求項4または5記載のガスタービンの静
    翼。
  8. 【請求項8】 前記第2の冷却流路および第3の冷却流
    路に供給された空気をタービン作動ガス中に放出するよ
    うにした請求項4または5記載のガスタービンの静翼。
  9. 【請求項9】 前記第2の冷却流路に、中空構造でその
    表面に複数の小孔を有するインサートを挿入するととも
    に、翼表面に複数のフィルム孔を設け、かつ前記インサ
    ートに前記第2の冷却空気を供給して前記小孔より第2
    の冷却流路面に冷却空気を噴射して翼部を冷却し、かつ
    この空気を前記複数の冷却とフィルム孔より翼表面に放
    出するようにした請求項4または5記載のガスタービン
    の静翼。
  10. 【請求項10】 前記第3の冷却流路を翼スパン方向に
    流れる流路とし、かつその流路にピンフィン若しくは冷
    却リブを設けるようにした請求項4または5記載のガス
    タービンの静翼。
  11. 【請求項11】 前記第1の冷却流路を複数の中空流路
    で構成するとともに、その内表面に複数のリブを設ける
    ようにした請求項4または5記載のガスタービンの静
    翼。
  12. 【請求項12】 前記第1の冷却流路の複数の中空流路
    に、中空構造でその表面に複数の小孔を有するインサー
    トを挿入するとともに、前記インサートに前記第1の冷
    却空気を供給して前記小孔より第1の冷却流路面に冷却
    空気を噴射して翼部を冷却し、かつこの空気を前記出口
    孔より空気室に戻すようにした請求項4または5記載の
    ガスタービンの静翼。
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