JPH11270227A - 跳ね上げ式門扉 - Google Patents

跳ね上げ式門扉

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JPH11270227A
JPH11270227A JP10092562A JP9256298A JPH11270227A JP H11270227 A JPH11270227 A JP H11270227A JP 10092562 A JP10092562 A JP 10092562A JP 9256298 A JP9256298 A JP 9256298A JP H11270227 A JPH11270227 A JP H11270227A
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arm
door
rotation
electric motor
flip
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Narihisa Hayashi
就久 林
Kenji Fukuiri
賢治 福入
Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
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Oiles Industry Co Ltd
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Oiles Industry Co Ltd
Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉時における地面及びストッパ等への激突
を避けることができ、而して不快な激突音をなくし得
て、激突による寿命の低下をなくし得、加えて、全開不
全又は全閉不全をなくし得て、所望の全閉及び全開を行
い得る跳ね上げ式門扉を提供すること。 【解決手段】 跳ね上げ式門扉1は、支柱2及び3と、
一端4及び5で支柱2及び3のそれぞれにR方向に回動
自在に支持されたアーム手段6及び7と、アーム手段6
及び7のそれぞれの他端8及び9に取り付けられた扉1
0と、アーム手段6及び7の回動を自動的に行う自動ア
ーム回動手段13と、自動アーム回動手段13によるア
ーム手段6及び7の回動を制御する制御手段14と、ア
ーム手段6及び7の回動速度を検出する検出手段16と
を具備しており、自動アーム回動手段13は、電動モー
タ67を具備しており、制御手段14は、検出手段16
からの検出結果に基づいて電動モータ67の作動を制御
するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車庫等の出入口に
用いて好適な跳ね上げ式門扉に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の門扉として
は、特開平7−279564号公報等に記載のような、
支柱と、一端で支柱に回動自在に支持されたアームと、
アームの他端に取り付けられた扉と、この扉及びアーム
の自重に抗して扉の跳ね上げ方向に弾性力をアームに付
与するコイルばね及びガススプリングからなる弾性力付
与手段とを具備したものが知られている。
【0003】そして上記公報記載の類いの跳ね上げ式門
扉に、更に、電動モータを付加して、この電動モータに
より自動的にアームを回動させて自動開閉扉を行わせる
場合、アーム等の重量に基づく慣性により、全閉又は全
開時に扉が地面又はストッパ等に激突し、大きな音を発
生させる虞がある。これを防止するために、扉の全閉
(完全閉扉)手前及び全開(完全開扉)手前を検出する
検出器を設け、この検出器の信号により電動モータの作
動を停止させる場合、アーム等の重量に基づく慣性及び
電動モータの停止特性等を考慮して検出器を所定位置に
正確に配置することが要求され、これがなされないと、
上記と同様に激突音を生じさせ、逆に、扉と地面との間
に大きな隙間が生じたり(全閉不全)、中途半端な全開
(全開不全)となったりして、所望の全閉及び全開を行
い得なくなる。
【0004】また仮に、正確な位置に検出器を配したと
しても、全開状態から全閉状態にする場合と微小開放状
態から全閉状態にする場合とでは、全閉手前の扉の移動
速度にはかなりの差が生じ、したがって、この固定位置
に配された検出器からの信号により電動モータの作動を
停止するようにしても、上記不都合を解消し難いのであ
る。これは、全閉状態から全開状態にする場合と、全開
手前から全開状態にする場合とにおいても同様である。
【0005】更に、この種の跳ね上げ式門扉には、アー
ムの自重をキャンセルして電動モータの負荷を軽減する
バランサとしてガススプリングが多く用いられるが、こ
のガススプリングの弾性力が温度によりかなり変動する
結果、高温時と低温時とにおいて上記と同様の理由によ
り全開不全又は全閉不全が生じ得る。特に、跳ね上げ式
門扉は、通常、温度変化の激しい屋外に配されるため、
ガススプリングのこの温度変化による特性変動を無視す
ることができないのである。
【0006】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、開閉時における地
面及びストッパ等への激突を避けることができ、而して
不快な激突音をなくし得て、激突による寿命の低下をな
くし得、加えて、全開不全又は全閉不全をなくし得て、
所望の全閉及び全開を行い得る跳ね上げ式門扉を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の跳ね上げ式門扉
は、支柱と、一端で支柱に垂直面内で回動自在に支持さ
れたアーム手段と、アーム手段の他端に取り付けられた
扉と、アーム手段の回動を自動的に行う自動アーム回動
手段と、この自動アーム回動手段によるアーム手段の回
動を制御する制御手段と、アーム手段の回動速度を検出
する検出手段とを具備しており、自動アーム回動手段
は、回動力発生源としての電動モータを具備しており、
制御手段は、検出手段からの検出結果に基づいて自動ア
ーム回動手段の電動モータの作動を制御するようになっ
ている。
【0008】本発明の一つにおいて、制御手段は、アー
ム手段の回動速度が所与の値以下であることを示す検出
手段からの検出結果に基づいて自動アーム回動手段の電
動モータの作動を停止させるようになっており、好まし
い例では、制御手段は、扉が地面に又は突起がストッパ
に当接して、アーム手段の回動速度が所与の値以下にな
る際の検出手段からの検出結果に基づいて自動アーム回
動手段の電動モータの作動を停止させるようになってい
る。これにより、跳ね上げ式門扉を実質的に完全開扉及
び完全閉扉状態にし得る。
【0009】また、制御手段は、上記に代えて又はそれ
と共に、アーム手段の回動速度が他の所与の値以上であ
ることを示す検出手段からの検出結果に基づいて自動ア
ーム回動手段の電動モータの作動を制御して、電動モー
タの出力回転軸の回転を減速又は停止させるようになっ
ていてもよく、このようにすると、アーム手段の回動速
度がその自重等によって速くなった場合等において、扉
の地面への当接及び突起のストッパへの当接のうちの少
なくとも一方においてその激突を避けることができる。
【0010】検出手段は、アーム手段のアームを回転自
在に支持する軸の回転速度を検出するように、当該軸に
取り付けてもよいが、好ましい例では、アーム手段の回
動速度として電動モータの出力回転軸の回転速度を検出
するように、当該電動モータに取り付けられている。
【0011】本発明の跳ね上げ式門扉は、また、完全開
扉直前及び完全閉扉直前のうちの少なくとも一方を検出
する検出手段を更に具備しており、この場合、制御手段
は、完全開扉直前及び完全閉扉直前のうちの少なくとも
一方を検出する検出手段からの検出結果に基づいてアー
ム手段の回動を減速させるようになっている。このよう
に完全開扉直前及び完全閉扉直前のうちの少なくとも一
方において、アーム手段の回動を減速させるようにする
と、扉の地面への当接及び突起のストッパへの当接のう
ちの少なくとも一方においてその激突を避けることがで
きる。
【0012】更に、本発明の跳ね上げ式門扉は、中間閉
扉位置を検出する検出手段を具備しており、この場合、
制御手段は、閉扉動作において、中間閉扉位置を検出す
る検出手段からの検出結果に基づいてアーム手段の回動
を減速させるようになっている。このように中間閉扉位
置からアーム手段の回動を減速させることにより、閉扉
において操作者が扉に挟まれる等の危険を好ましく回避
し得る。
【0013】本発明の跳ね上げ式門扉は、扉及びアーム
手段の自重に抗して扉の跳ね上げ方向に弾性力をアーム
手段に付与する弾性力付与手段を更に具備しており、こ
こで、弾性力付与手段は、同心に配された一対のコイル
ばねを具備しており、この一対のコイルばねは、互いに
その弾性係数が異なっており、また本発明では、弾性力
付与手段は、一対のコイルばねに代えて又はこれと共に
ガススプリングを具備していてもよい。弾性力付与手段
を弾性係数が異なる一対のコイルばねで構成することに
より、大部分の跳ね上げ力を一方のコイルばねに担当さ
せ、他方のコイルばねを微調整用として用いることがで
き極めて好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、図に
示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。な
お、本発明はこれら実施の形態及び実施例に何等限定さ
れないのである。
【0015】
【実施例】図1から図5において、本例の跳ね上げ式門
扉1は、立設された一対の支柱2及び3と、一端4及び
5で支柱2及び3のそれぞれに垂直面内で回動自在、す
なわちR方向に回動自在に支持された一対のアーム手段
6及び7と、アーム手段6及び7のそれぞれの他端8及
び9に取り付けられた扉10と、扉10及びアーム手段
6及び7の自重に抗して扉10の跳ね上げ方向に弾性力
をアーム手段6及び7のそれぞれに付与する弾性力付与
手段11及び12と、アーム手段6及び7の回動を自動
的に行う自動アーム回動手段13と、自動アーム回動手
段13によるアーム手段6及び7の回動を制御する制御
手段14と、アーム手段6及び7の回動速度を検出する
検出手段16と、扉10の完全開扉直前及び完全閉扉直
前を夫々検出する検出手段17と、扉10の中間閉扉位
置を検出する検出手段18と、扉10の完全開扉を規定
するストッパ手段19と、自動アーム回動手段13の起
動、停止を行わせる起動、停止手段20とを具備してい
る。
【0016】本例では、支柱2側に弾性力付与手段11
及び自動アーム回動手段13が、支柱3側に弾性力付与
手段12がそれぞれ設けられているが、この逆であって
もよく、また、支柱3側にも、弾性力付与手段12に加
えて自動アーム回動手段13を設けて、両自動アーム回
動手段を同期して作動させるようにしてもよく、更に
は、支柱2及び3側のうちいずれか一方にのみに弾性力
付与手段を設けて構成してもよく、この場合、他方にの
み自動アーム回動手段を設けて構成してもよい。以下、
アーム手段及び弾性力付与手段については、支柱2側に
ついて説明し、支柱3側は、同様に構成されているので
説明を省略する。
【0017】支柱2は本例では中空体からなり、この中
空体の中に、弾性力付与手段11及び後述する伝達手段
15とが収容されている。
【0018】アーム手段6は、断面矩形状のアーム部材
21と、一端22にアーム部材21の一端4が嵌着され
た軸23とを具備しており、軸23は、支柱2に回転自
在に支持されており、これによりアーム手段6は、一端
4で支柱2にR方向に回転自在に支持されている。本例
では、アーム手段6は、一本のみのアーム部材21を具
備して構成されているが、これに代えて、特開平7−2
79564号公報に記載のような複数本のアーム部材を
具備して構成されてもよい。なお、扉10とアーム部材
21との間には、補強部材24が取り付けられている。
【0019】本例の扉10は、目隠し用の多数の横格子
25を有した扉本体26と、扉本体26の下縁に取り付
けられた脚27とを具備しており、閉扉の際には脚27
が地面に当接するようになっている。なお、本発明の扉
は、横格子25を有したものに限定されず、縦格子を取
り付けたもの等その他のものであってもよい。
【0020】弾性力付与手段11は、軸23に固着され
たカム板31と、カム板31にピン32を介してピスト
ンロッド33の一端34が回動自在に連結され、シリン
ダ35の下端36が、支柱2に取り付けられたブラケッ
ト37にピン38を介して回動自在に連結されたガスス
プリング39と、カム板31にピン40を介して一端4
1が連結され、中間42がカム板31のカム縁43に当
接して曲げ案内され、他端44にピン45を介して回動
自在に連結された連結具46を有したチェーン47と、
それぞれの一端51及び52が連結具46の孔53に引
っかけられ、それぞれの他端54及び55が、支柱2に
取り付けられたブラケット56に取り付けられた連結具
57の孔58に引っかけられた一対のコイルばね59及
び60とを具備しており、同心に配された一対のコイル
ばね59及び60は、互いにその弾性係数が異なるもの
からなっている。カム縁43は、軸23の回転中心を中
心とした円弧縁61と、円弧縁61に連続した直線縁6
2とを具備している。
【0021】連結具57は、ねじ部65を有しており、
ねじ部65にばね力調整用のナット66が螺合されて、
ブラケット56に取り付けられており、ナット66のね
じ部65への螺合量を変えることにより、コイルばね5
9及び60によって生起される弾性力を調整することが
できる。また、本例では、弾性力付与手段11が一対の
コイルばね59及び60を具備しているため、大部分の
跳ね上げ力を一方のコイルばね59に担当させ、他方の
コイルばね60を微調整用として用いることができる。
ガススプリング39並びにコイルばね59及び60は、
それぞれの弾性力によって、図2において時計回りの方
向にカム板31を回転させるようになっている。
【0022】自動アーム回動手段13は、支柱2に取り
付けられた回動力発生源としての可逆電動モータ67
と、電動モータ67の出力回転軸68の回転をアーム手
段6に伝達する伝達手段15とを具備している。伝達手
段15は、出力回転軸68に固着された傘歯車69と、
傘歯車69に噛み合って、軸23の他端70に固着され
た傘歯車71とからなる歯車機構72とを具備してお
り、電動モータ67の出力回転軸68の回転による傘歯
車69の回転で、傘歯車71を回転させて、これにより
軸23を回転させて、電動モータ67の出力回転軸68
の回転をアーム手段6のアーム部材21に伝達する。し
たがって、電動モータ67の作動により、アーム部材2
1がR方向に回動され、跳ね上げ式門扉1は、開閉扉さ
れるようになっている。
【0023】検出手段16は、アーム手段6の回動速度
として電動モータ67の出力回転軸68の回転速度を検
出するように、電動モータ67に取り付けられているタ
コジェネレータからなる。
【0024】検出手段17は、軸23の他端70に固着
された作動板82の突出部81と、完全閉扉直前、例え
ば、閉扉動作においてアーム部材21の回動角が完全閉
扉手前の9°±1°となる位置において作動板82の突
出部81を検出するように、支柱2に取り付けられた検
出器としてのリミットスイッチ83と、扉10の完全開
扉直前、例えば、開扉動作においてアーム部材21の回
動角が完全開扉手前において6°±1°となる位置にお
いて突出部81を検出するように、支柱2に取り付けら
れた検出器としてのリミットスイッチ84とを具備して
いる。
【0025】検出手段18は、作動板82の突出部85
と、支柱2に取り付けられたリミットスイッチ86とを
具備しており、例えば、閉扉動作において完全閉扉手前
の38°±1°から完全閉扉まで突出部85をリミット
スイッチ86が検出し、開扉動作において完全閉扉手前
の38°±1°から完全開扉までは突出部85をリミッ
トスイッチ86が検出しないように、突出部85が形成
されていると共に、それに対応してリミットスイッチ8
6が配されている。
【0026】ストッパ手段19は、カム板31に一体的
に形成された折り曲げ突起91と、扉10の開扉動作に
おいて突起91に当接して、カム板31のそれ以上の回
転を阻止し、これにより同じくアーム手段6のそれ以上
の回動を阻止するストッパ92とを具備しており、スト
ッパ92は、支柱2に取り付けられている。
【0027】起動、停止手段20は、それぞれ支柱2に
手動操作可能に取り付けられた開扉押しボタンスイッチ
95、閉扉押しボタンスイッチ96及び停止スイッチ9
7を具備しており、スイッチ95、96及び97の夫々
は、制御手段14に電気的に接続されており、スイッチ
95を押下することにより、扉10を開放させるよう
に、制御手段14の制御下で電動モータ67を作動させ
ることができ、スイッチ96を押下することにより、扉
10を閉鎖させるように、同じく制御手段14の制御下
で電動モータ67を作動させることができ、電動モータ
67の作動中、スイッチ97を作動させることにより、
同じく制御手段14の制御下で電動モータ67の作動を
停止させることができるようになっている。
【0028】制御手段14は、検出手段16からの検出
結果に基づいて自動アーム回動手段13の電動モータ6
7の作動を制御する、より具体的には、本例では、アー
ム手段6の回動速度が所与の値以下であることを示す検
出手段16からの検出結果に基づいて自動アーム回動手
段13の電動モータ67の作動を停止させるようになっ
ており、また、検出手段17からの検出結果に基づいて
アーム手段6の回動を減速させるようになっていると共
に、閉扉動作において、検出手段18からの検出結果に
基づいてアーム手段6の回動を減速させるようになって
いる。
【0029】以上のように形成された跳ね上げ式門扉1
では、扉10の完全閉鎖の状態で、スイッチ95が押下
されると、電動モータ67が作動されて、その出力回転
軸68の例えば1400〜1600r.p.m.の速度
での回転で、傘歯車69及び71並びに軸23を介して
アーム部材21が回動される。アーム部材21の回動で
扉10が持ち上げられると共にカム板31も同様に回転
される。この回転において、コイルばね59及び60の
弾性引っ張り力及びガススプリング39の空気弾性伸張
力により、扉10等の自重が適宜打ち消されて、開扉が
困難なく行えるようになっており、したがって、電動モ
ータ67は、それほど大きな出力を有したものを用いな
くてよく、小型の小出力のものでもよいことになる。扉
10が更に持ち上げられて、回転する作動板82の突出
部81がリミットスイッチ84により検出されると、制
御手段14は、リミットスイッチ84からのこの検出結
果に基づいて、電動モータ67の出力回転軸68の回転
を減速させ、例えば300〜500r.p.m.の速度
で回転させる。これによりアーム部材21は減速された
一定の速度で回動される。更に、扉10が更に持ち上げ
られて、折り曲げ突起91がストッパ92に当接するこ
とにより、作動板82並びに電動モータ67の出力回転
軸68及びアーム部材21の回動は瞬時的に停止され
て、同時に検出手段16からはアーム手段6の回動速度
が所与の値以下になったことを示す検出結果が出力され
る。制御手段14は、検出手段16からのアーム手段6
の回動速度が所与の値以下になったことを示す当該検出
結果により、電動モータ67への電力の供給を停止し
て、電動モータ67の作動を停止させる。これにより扉
10は全開状態に維持される。
【0030】扉10の全開状態でスイッチ96が押下さ
れると、再び電動モータ67が作動されて、その出力回
転軸68の前記とは逆の回転で、傘歯車69及び71並
びに軸23を介してアーム部材21が逆回動される。ア
ーム部材21の逆回動で扉10が下げられると共にカム
板31も同様に前記と逆に回転される。扉10が下げら
れて、回転する作動板82の突出部85がリミットスイ
ッチ86により検出されると、制御手段14は、リミッ
トスイッチ86からの当該検出結果に基づいて、電動モ
ータ67の出力回転軸68の回転を減速させ、例えば5
00〜600r.p.m.の速度で回転させる。これに
よりアーム部材21は、減速された一定の速度で回動さ
れる。更に、回転する作動板82の突出部81が今度は
リミットスイッチ83により検出されると、制御手段1
4は、リミットスイッチ83からの当該検出結果に基づ
いて、電動モータ67の出力回転軸68の回転を更に減
速させ、例えば300〜500r.p.m.の速度で回
転させる。これによりアーム部材21は再減速された一
定の速度で回動される。その後、扉10が更に下げられ
て、脚27が地面に当接することにより、作動板82並
びに電動モータ67の出力回転軸68及びアーム部材2
1の回動は瞬時的に停止されて、同時に検出手段16か
らはアーム手段6の回動速度が所与の値以下になったこ
とを示す検出結果が出力される。制御手段14は、検出
手段16からのアーム手段6の回動速度が所与の値以下
になったことを示す当該検出結果により、電動モータ6
7への電力の供給を停止して電動モータ67の作動を停
止させる。これにより扉10は、完全閉鎖状態に維持さ
れる。
【0031】なお、検出手段16からアーム手段6の回
動速度が所与の値以下になったことを示す検出結果が電
動モータ67の起動時にも出力されるが、この起動時に
おいては、制御手段14はその検出結果を無視するよう
になっている。
【0032】以上の跳ね上げ式門扉1では、検出手段1
6からのアーム手段6の回動速度が所与の値以下になっ
たことを示す検出結果により、電動モータ67への電力
の供給を停止して、電動モータ67の作動を停止させて
いるため、開扉時に、傾斜した状態(全開不全)でアー
ム部材21の回動が停止されたり、閉扉時に、地面との
間に大きく隙間が空いた状態(全閉不全)でアーム部材
21の回動が停止されたりすることを防止でき、確実に
全開及び全閉を行ない得る。
【0033】また、跳ね上げ式門扉1では、リミットス
イッチ83及び84からの検出結果により電動モータ6
7の出力回転軸68の回転を減速させているため、突起
91がストッパ92に、また扉10が地面に激突するよ
うな不都合をなくし得、大きな激突音をなくし得ると共
に、激突による寿命の低下を防ぎ得る。
【0034】更に跳ね上げ式門扉1では、閉扉時にリミ
ットスイッチ86からの検出結果により電動モータ67
の出力回転軸68の回転を減速させているため、直線的
な急速な閉扉動作とならず、したがって閉扉時において
危険回避を困難なく行なうことができ、扉10と地面と
の間に人が挟まれるような不都合をなくし得る。
【0035】加えて、扉10と地面との間に人が挟まれ
たりして、アーム部材21の回動が困難になると、電動
モータ67の出力回転軸68の回転ができなる結果、検
出手段16からはアーム手段6の回動速度が所与の値以
下になったことを示す検出結果が出力され、而して制御
手段14は、前記と同様に、検出手段16からのアーム
手段6の回動速度が所与の値以下になったことを示す当
該検出結果により、電動モータ67への電力の供給を停
止して、電動モータ67の作動を停止させるため、この
挟み込みよる人的被害を最小にし得ると共に、電動モー
タ67の加熱、伝達手段15の損傷を防ぐことができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、開閉時に
おける地面及びストッパ等への激突を避けることがで
き、而して不快な激突音をなくし得て、激突による寿命
の低下をなくし得、加えて、全開不全又は全閉不全をな
くし得て、所望の全閉及び全開を行い得る跳ね上げ式門
扉を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の支柱上部の側面説明図であ
る。
【図3】図1に示す実施例の支柱下部の側面説明図であ
る。
【図4】図1に示す実施例の支柱上部の正面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 跳ね上げ式門扉 2 支柱 6 アーム手段 10 扉 11 弾性力付与手段 13 自動アーム回動手段 14 制御手段 16 検出手段 67 電動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 浩史 滋賀県栗太郡栗東町出庭1118番地 オイレ ス工業株式会社滋賀事業場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱と、一端で支柱に垂直面内で回動自
    在に支持されたアーム手段と、アーム手段の他端に取り
    付けられた扉と、アーム手段の回動を自動的に行う自動
    アーム回動手段と、この自動アーム回動手段によるアー
    ム手段の回動を制御する制御手段と、アーム手段の回動
    速度を検出する検出手段とを具備しており、自動アーム
    回動手段は、回動力発生源としての電動モータを具備し
    ており、制御手段は、検出手段からの検出結果に基づい
    て自動アーム回動手段の電動モータの作動を制御するよ
    うになっている跳ね上げ式門扉。
  2. 【請求項2】 制御手段は、アーム手段の回動速度が所
    与の値以下であることを示す検出手段からの検出結果に
    基づいて自動アーム回動手段の電動モータの作動を停止
    させるようになっている請求項1に記載の跳ね上げ式門
    扉。
  3. 【請求項3】 検出手段は、アーム手段の回動速度とし
    て電動モータの出力回転軸の回転速度を検出するよう
    に、当該電動モータに取り付けられている請求項1又は
    2に記載の跳ね上げ式門扉。
  4. 【請求項4】 完全開扉直前及び完全閉扉直前のうちの
    少なくとも一方を検出する検出手段を更に具備してお
    り、制御手段は、完全開扉直前及び完全閉扉直前のうち
    の少なくとも一方を検出する検出手段からの検出結果に
    基づいてアーム手段の回動を減速させるようになってい
    る請求項1から3のいずれか一項に記載の跳ね上げ式門
    扉。
  5. 【請求項5】 中間閉扉位置を検出する検出手段を更に
    具備しており、制御手段は、閉扉動作において、中間閉
    扉位置を検出する検出手段からの検出結果に基づいてア
    ーム手段の回動を減速させるようになっている請求項1
    から4のいずれか一項に記載の跳ね上げ式門扉。
  6. 【請求項6】 扉及びアーム手段の自重に抗して扉の跳
    ね上げ方向に弾性力をアーム手段に付与する弾性力付与
    手段を更に具備している請求項1から5のいずれか一項
    に記載の跳ね上げ式門扉。
  7. 【請求項7】 弾性力付与手段は、同心に配された一対
    のコイルばねを具備しており、この一対のコイルばね
    は、互いにその弾性係数が異なっている請求項6に記載
    の跳ね上げ式門扉。
  8. 【請求項8】 弾性力付与手段は、ガススプリングを具
    備している請求項6又は7に記載の跳ね上げ式門扉。
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