JPH11269936A - 旋回作業機 - Google Patents

旋回作業機

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JPH11269936A
JPH11269936A JP7442798A JP7442798A JPH11269936A JP H11269936 A JPH11269936 A JP H11269936A JP 7442798 A JP7442798 A JP 7442798A JP 7442798 A JP7442798 A JP 7442798A JP H11269936 A JPH11269936 A JP H11269936A
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control
turning
work machine
side wall
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勝彦 湯川
Masamitsu Date
正光 伊達
Junichi Fujiwara
純一 藤原
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Kubota Corp
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    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2004Control mechanisms, e.g. control levers
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
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    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
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    • E02F3/32Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets with a dipper-arm pivoted on a cantilever beam, i.e. boom working downwardly and towards the machine, e.g. with backhoes
    • E02F3/325Backhoes of the miniature type
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    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
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    • E02F3/38Cantilever beams, i.e. booms;, e.g. manufacturing processes, forms, geometry or materials used for booms; Dipper-arms, e.g. manufacturing processes, forms, geometry or materials used for dipper-arms; Bucket-arms
    • E02F3/382Connections to the frame; Supports for booms or arms
    • E02F3/384Connections to the frame; Supports for booms or arms the boom being pivotable relative to the frame about a vertical axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回台を構成する側壁部材や操縦フロア等を
個別の部材で構成することにより、各部材の補修や旋回
台内部の機器の点検等を容易に行えるようにする。 【解決手段】 旋回台4上に操縦フロア8を形成し、該
操縦フロア8の前部に操作レバー38等を備えた操作部
6を設け、該操縦フロア8の後部に運転者用のステップ
部7を設け、前記旋回台4の外周壁を構成する側壁部2
9を、左右に分割された個別の左右側壁部材29L,2
9Rにて構成し、前記操縦フロア8を、前記ステップ部
7を構成するステップ部材42と前記操作部6を設けた
床部材43とにより分割して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー、パワ
ーショベル等の旋回作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の旋回作業機として、特開平9−1
98152号公報に記載されているものがある。この公
報記載の旋回作業機は、走行装置上に縦方向の旋回軸心
廻りに回転自在に旋回台を備え、該旋回台の前端に作業
装置の支持部を設け、旋回台上の前部に操縦フロアを形
成して該フロアの前部に操縦塔を配置し、フロアの後部
に運転者用のステップを配置したものであった。
【0003】この旋回作業機は、旋回台の前部側をカバ
ー体によって構成したものであり、前記フロアを構成す
る上壁部と、この上壁部の周縁から下方に一体的に延出
されて旋回台の外周壁を形成する側壁部とを有し、この
カバー体を左右中途部にて2分割形成して突き合わせる
ことで一体となるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の旋回作業機
においては、旋回台の左右側壁部と、フロアの左右とを
それぞれ一体に形成しているものであるため、例えば左
右側壁部を内側から補修する必要が生じたときにフロア
が障害となり、また、旋回台の内部機器を点検するため
にフロア部分を取り外そうとすると側壁部ごと取り外す
こととなって作業が大掛かりなものとなっていた。
【0005】また、ステップを部分的に着脱可能にした
技術が特開平7−127100号公報に記載されている
が、操縦塔の下方の旋回台内には油圧アクチュエータの
制御弁等を配置して操縦塔のレバーと連結してるため、
ステップ部分を取り外せたとしても制御弁等の点検は行
いがたく、結局のところ上記と同様の問題が残るものと
なっていた。
【0006】そこで本発明は、旋回台を構成する側壁部
材や操縦フロア等を個別の部材で構成することにより、
各部材の補修や旋回台内部の機器の点検等を容易に行え
るようにした旋回作業機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じた。すなわち、本
発明に係る旋回作業機は、旋回台上に操縦フロアを形成
し、該操縦フロアの前部に操作レバー等を備えた操作部
を設け、該操縦フロアの後部に運転者用のステップ部を
設けた旋回作業機において、前記旋回台の外周壁を構成
する側壁部を、左右に分割された個別の左右側壁部材に
て構成し、前記操縦フロアを、前記ステップ部を構成す
るステップ部材と前記操作部を設けた床部材とにより分
割して構成したことを特徴とするものである。
【0008】これによれば、旋回台の外郭を構成する側
壁部、操縦フロアを構成するステップ部及び操作部をそ
れぞれ個別の部材で構成して、各部材の補修や旋回台内
部の点検等を個別に行うことが可能となる。また、本発
明に係る旋回作業機の前記ステップ部材は、旋回台の左
右一側に設けた乗降口から前記床部材の後方を通って旋
回台の左右他側方向に延伸するとともに、該延伸端から
床部材を囲うように前方に張り出した張出部を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0009】これによれば、操作部の操作ペダルを使用
しない際等には、ステップ部の張出部をオペレータの足
置きスペースとして用いることができ、操縦スペースを
広く確保することが可能である。そして、本発明に係る
旋回作業機の前記床部材は、該床部材上に立設した操作
ボックスの下部を構成する弾性材製のブーツにより構成
されていることを特徴とするものであり、これによれ
ば、操縦フロアの一部を構成する床部材によって操作ボ
ックスの下部側を構成することで、部品削減を図るとと
もに、操作ボックスの下部側を弾性材製のブーツにて構
成することから、個別の部材で形成されたステップ部材
や操作ボックスとの間の寸法誤差等を弾性変形により吸
収することが可能となる。
【0010】また、本発明に係る旋回作業機の前記ステ
ップ部材には、該ステップ部材の形状に倣った弾性材製
のマットが設けられていることを特徴とするものであ
り、これによってステップ部の全体にわたり滑り止め機
能等を持たせることが可能であるとともに、ステップ部
材を取り外すことで操縦フロアからマットの全体も取り
外すことが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図6には、バックホーで例示する
本発明に係る旋回作業機1を示しており、該旋回作業機
1は、左右一対のクローラ走行体2を備えた走行装置3
上に、縦方向(上下方向)の旋回軸心P1回りに旋回自
在に旋回台4を備えて主構成されたものである。
【0012】図1〜図5にも示すように、旋回台4の前
端部には、バックホー装置(作業装置)5が設けられ、
旋回台4上の前部左側には操作部6、ステップ部7等を
備えた操縦フロア8が設けられ、該操縦フロア8の後方
及び右側方には、エンジン9、タンク10,11等の機
器を覆うボンネット12,13が設けられ、該ボンネッ
ト12上に運転席14が設けられている。また、運転席
14の前方で旋回台4の左側部には運転席14への乗降
口15が形成されている。
【0013】前記バックホー装置5は、旋回台4の前端
の支持ブラケット16に、上下方向の揺動軸心(揺動支
点)P2回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラ
ケット17と、該スイングブラケット17に左右方向の
軸心回りに上下揺動自在に支持されたブーム18と、該
ブーム18の先端に左右方向の軸心回りに前後揺動自在
に支持されたアーム19と、該アーム19の先端に左右
方向の軸心回りに揺動自在に支持されたバケット20と
を有し、前記スイングブラケット17、ブーム18、ア
ーム19及びバケット20は、それぞれ油圧シリンダよ
りなるスイングシリンダ21、ブームシリンダ22、ア
ームシリンダ23及びバケットシリンダ24により揺動
駆動されるようになっている。
【0014】前記旋回台4は、走行装置3の中央に設け
られた軸受体25を介して前記旋回軸心P1回りに回動
自在に支持されており、旋回台4下部のベースフレーム
26上に設けた旋回モータ27により旋回駆動されるよ
うになっている。旋回台4の後部は、前記旋回軸心P1
を中心とした円弧壁面に形成されており、この旋回台4
の後部が描く旋回軌跡が走行装置3の左右及び前後幅内
に収められている。また、旋回台4の左右側部は前後方
向の直壁面に形成されており、旋回台4の左右幅が前記
旋回軌跡の直径よりも幅狭に形成されている。
【0015】このような構成によって、旋回台4が走行
装置3からはみ出ることなく旋回でき、狭路での走行や
掘削作業が容易に行えるようになっているのである。前
記ベースフレーム26の後端には、前端のバックホー装
置5との重量バランスを図るカウンタウエイト28が設
けられている。また、カウンタウエイト28より前側の
旋回台4の左右側部及び前側部には板金製のスカート
(側壁部材)29が設けられている。
【0016】前記ベースフレーム26の後部上には、エ
ンジン9が横置き配置され、該エンジン9に付設する油
圧ポンプ30がエンジンの左側に配置され、ラジエータ
31が右側に配置されている。また、エンジン9の後方
のウエイト28部分には凹陥部28aが形成されてお
り、該凹陥部28aに作動油タンク10が収納されると
ともに該作動油タンク10の上方にバッテリ32が設け
られている。
【0017】前記油圧ポンプ30の上方には、エアクリ
ーナ33、マフラー34等が配置され、前記ラジエータ
31の前側で操縦フロア8の右側には燃料タンク11が
配置されている。前記ボンネット12,13は、板金製
又は硬質樹脂製よりなり、旋回台4に対して固定の固定
ボンネット13と、開閉自在な開閉ボンネット12とか
ら構成されており、該開閉ボンネット12は、前記操縦
フロア8の後方に配置されていて、前記エンジン9、油
圧ポンプ30等を覆っている。また、開閉ボンネット1
2は、ウエイト28の左右中間部に設けたヒンジ部材3
5を介して後端部が左右方向の軸心P3回りに開閉揺動
自在に枢結されている。
【0018】前記開閉ボンネット12内の左側、すなわ
ち乗降口15の後方側には、前記エアクリーナ33や油
圧ポンプ30の他、日常点検が必要な燃料系の機器(燃
料フィルター,電磁ポンプ等)61や電装品等が納めら
れている。従って、開閉ボンネット12を開くことで、
乗降口15側からボンネット12内の左側に納めされた
日常点検機器を容易に点検できるようになっている。
【0019】また、前記作動油タンク10の給油パイプ
10aは、タンク上面左側から左前斜め上方に延伸して
その給油口10bがボンネット12内の左側部に寄せら
れ、該給油パイプ10aにラジエータ31のリザーバタ
ンク36が取付け固定されている。これによって、開閉
ボンネット12を開くことで作動油タンク10やリザー
バタンク36への補給を好適に行えるのである。
【0020】前記開閉ボンネット12上面には、下向き
の凹部12aが形成され、該凹部12aに前記運転席1
4が搭載されて開閉ボンネット12と一体に開閉揺動す
るようになっている。また、前記凹部12aの中央には
更に一段下向きに凹んだ第2凹部12bが設けられてお
り、該第2凹部12bにグリースガン等の工具37を収
納可能としている。そして、運転席14の前部を左右方
向の支点回りに回動させることで第2凹部12bを開放
し、工具37の出し入れができるようになっている。
【0021】前記固定ボンネット13は、開閉ボンネッ
ト12及び操縦フロア8の右側方で旋回台4の後部から
前部に亘る範囲で設けられており、該固定ボンネット1
3により前記ラジエータ31及び燃料タンク11を覆っ
ている。前記操縦フロア8の操作部6には、操作レバー
38等を備えた操作ボックス39が立設され、該操作ボ
ックス39の下方の旋回台4内には、旋回モータ27や
バックホー装置5の各油圧シリンダ等を油圧制御する制
御弁ブロック40が配置されている。また、操作ボック
ス39の下部の左右両側には、それぞれスイングペダ
ル,増速ペダル,サービスポートペダル等のペダル装置
41が設けられている。
【0022】そして、操縦フロア8の後部のステップ部
7の左側部がオペレータが乗降する乗降口15とされて
いる。ここで、旋回台4の構造について詳説すると、旋
回台4の左右側部及び前側部を構成する前記スカート2
9は、バックホー装置5の支持ブラケット16を挟んで
左右個別の側壁部材29L,29Rにて形成され、それ
ぞれベースフレーム26及び該ベースフレーム26に備
えたブラケット等を介して固定されている。
【0023】一方、前記ステップ部7は、前記乗降口1
5から開閉ボンネット12と操作部6との間を左右方向
に延伸し、且つ延伸端から操作部6と固定ボンネット1
3との間を前方に張り出した、平面略L字状の金属製の
ステップ部材42を有し、該ステップ部材42は、前記
側壁部材29L,29Rとは別構成とされていて、該側
壁部材29L,29Rやベースフレーム26から立設し
たブラケット等を介してボルト等で固定されている。
【0024】また、操作ボックス39の下部は、ゴム等
の弾性材料よりなるブーツ43により構成され、該ブー
ツ43は、平面L字状のステップ部材42と左側部材2
9Lとによって囲まれた空間を埋めるべく操縦フロア8
の一部をなす床部材を構成している。すなわち、操縦フ
ロア8は、ステップ部材42とブーツ43との別構成の
部材によって前後に分割して形成されることとなってい
る。
【0025】上記のように左右の側壁部材29L,29
Rと、操縦フロア8を構成するステップ部材42とブー
ツ43とをそれぞれ個別の部材で形成していることか
ら、個別に着脱することが可能であり、個々の部材の補
修、交換等の作業が容易に行え、また必要箇所のみを取
り外すことで旋回台4内部の機器のメンテナンスも容易
に行えるようになっているのである。
【0026】前記操作ボックス39及びブーツ43は、
ベースフレーム26から立設して操作レバー38のリン
ク機構やパイロットバルブ等を支持する枠体44の外周
を囲うように設けられており、ブーツ43の中央部には
枠体44等を挿通する開口部43aが形成されている。
また、前記ブーツ43には、前記開口部43aと外周部
とに亘る分割部43bを形成しており、これによって、
ブーツ43を弾性変形することにより分割部43bを介
して開口部43aを広げ、枠体44の外側方から着脱す
ることができるようになっている。このような構造を備
えることから、操作ボックス39を枠体44側に取付け
た状態でブーツ43のみを着脱するといった構成を採用
することも可能で、この場合には、ブーツ43のみを取
り外して制御弁40等のメンテナンス等を行えるように
なる。
【0027】また、前記ステップ部材42は、操作部6
と固定ボンネット12との間で前方に張り出した張出部
42aを形成しているため、操作ボックス39の右側の
操作ペダル41を使用していないとき等に張出部42a
を足置きスペースとして利用できるようになっている。
なお、前記ステップ部材42の上面には、該ステップ部
材42の形状に倣った平面視L字状のゴム製マット45
が設けられており、ステップ部材42の全体にわたり滑
り止め機能等をもたせている。
【0028】また、前記張出部42aは、バックホー装
置5の支持ブラケット16(揺動軸心P2)の後方に配
置されている。すなわち、従来においては、揺動軸心P
2の後方に運転席が左右にオーバーラップして設けられ
ていたため揺動軸心P2と運転席との間に操作ボックス
等が立設し、該操作ボックス等が障害となってバックホ
ー装置の基部近傍を視認しずらかったが、本発明におい
ては上記のような配置とすることで、張出部42aの上
方空間によってバックホー装置5を視認でき、特にバッ
クホー装置5の左右の揺動状態等を確認しやすくなって
いる。また、前記空間から走行装置3の足元を確認し易
くなっている。
【0029】図5及び図6に示すように、前記運転席1
4の上方には日除け部46が設けられている。該日除け
部46は、運転席14の右側方で前記固定ボンネット1
3から上方に延伸する一本の支柱47を介して右側部が
片持ち状に支持されており、該支柱47の基部は、固定
ボンネット13内に設けられたフレーム48に取付け固
定されている。
【0030】このフレーム48は、金属製の板材によっ
て形成されており、側面視において、前記ラジエータ3
1の上方及び前後側方を覆う門型に形成されている。そ
して、フレーム48の前側の脚部48aが前記ラジエー
タ31と燃料タンク11との間を上下に挿通してベース
フレーム26側に固定され、後側の脚部48bがウエイ
ト28から上方に突出した支持台28bに固定され、前
後脚部48a,48bの上端に、前後に延びるベースプ
レート48cが固定されている。そして、このベースプ
レート48cの上面に前記支柱47の基部がボルト等に
よって固定されているのである。
【0031】また、平面視において、前記フレーム48
はラジエータ31の左側近傍位置に配置されており、前
記ベースプレート48cがエンジン9とラジエータ31
との間のラジエータファン49に上方に重なるように配
置されている。上記のようにフレーム48をラジエータ
31の近傍位置で外周を覆う門型に形成することでフレ
ーム48がラジエータ31のガードの機能を奏し、また
フレーム48からラジエータ31にサポート部材50等
を設けることでラジエータ31の防振を図ることができ
るのである。また、ラジエータ31の前側に隣接する燃
料タンク11に対しても、前脚部48aから燃料タンク
11の上方を押さえるサポート部材51を設けることで
燃料タンク11の支持や防振等を図っているのである。
【0032】また、前記フレーム48は、ラジエータフ
ァン49とラジエータ31の間で前後方及び上方を囲っ
ているため、ファン49からの冷却風をラジエータ41
に導く導流板としての作用も有している。前記フレーム
48の前脚部48a,48bは板材によって形成されて
いることから燃料タンク11とラジエータ31との狭い
隙間を挿通することができ、またベースプレート48c
も板材により形成されていることからラジエータ31等
と固定ボンネット12との狭い隙間を前後に挿通できる
ようになっている。
【0033】前記支柱47は、旋回台4の右側で前後方
向に延びるフレーム48に固定されているため、この支
柱47が存在する固定ボンネット13は、左右幅が狭く
前後に長い形状に形成され、支柱47を避けた旋回台4
左側の大部分を開閉ボンネット12で覆うことができる
ようになり、内部のエンジン9等の機器の大きく露出し
て点検作業等を行い易くしているのである。
【0034】上記に説明した旋回台4上の各部の配置
を、図1を参照して更に詳細に説明すると、旋回台4の
略中央に配置された旋回軸心P1に対して、運転席14
は若干左側に偏心して配置されている。一方、バックホ
ー装置5の左右揺動軸心P2は旋回軸心P1よりも右側
に配置され、日除け部46の支柱47も右側に配置され
ている。また、運転席14への乗降口15が、支柱47
に対して旋回軸心P1及び運転席14を挟んだ旋回台4
の左側部に設けられている。
【0035】上記のような配置とすることで、バックホ
ー装置5の揺動支点P2と、運転席14とが左右方向に
位置ずれした配置となり、これによって揺動支点P2を
可及的に後方位置に配置して運転席14側に近づけるこ
とができるようになり、運転席14からバケット20ま
でのリーチを小さくしてバケット20による作業状態を
左斜め後方の運転席14から確認し易くできるのであ
る。
【0036】また、バケット20までのリーチを短くで
きることから、バックホー装置5の旋回台4からの延伸
量が小さくでき、旋回台とバックホー装置との前後重量
バランスを良くすることができるのである。そして、前
記乗降口15が、支柱47に対して運転席14及び旋回
軸心P1を挟んで離れた位置にあることからオペレータ
が乗降する際に支柱47が障害となることもなくなって
いる。
【0037】また、図7に示すように、塀際の側溝掘り
作業を行う場合において、旋回台4に対して左側に揺動
したバックホー装置5のバケット20を運転席14から
確認する際に、運転席14に対して揺動軸心P2が右方
向に位置ずれしているためにバケット20が運転席14
側に近づき、支柱47が運転席14の右側に配置されて
いることからオペーレタの視界に入ることもなくなって
作業状態の確認が容易に行えるのである。
【0038】図1,図4及び図5に示すように、前記固
定ボンネット13には、ラジエータ31への給水や燃料
タンク11への給油を可能とする点検口53が設けられ
ており、該点検口53は、ラジエータ31の給水口31
a、燃料タンク11の給油口11a及び前記日除け部4
6の支柱47を含む範囲で広く形成されている。また、
前記点検口53には、該点検口53を開閉自在に閉鎖す
るカバー54が設けられている。
【0039】該カバー54は、ゴム、合成樹脂等の弾性
変形可能な材料にて形成されていて、その外周が点検口
53の周端に凹凸嵌合構造やボルト等により着脱自在に
取付けられており、取り外すことにより給水、給油が行
えるようになっている。また、カバー54における燃料
タンク11の給油口11aの上方は、ヒンジ部55を介
してカバー54を部分的に開閉自在とする開閉部56と
されている。
【0040】前記ヒンジ部55は、カバー54に薄肉部
を形成することにより構成されており、該薄肉部を介し
て弾性変形させることで開閉部56を開閉できるように
し、閉じたときには固定ボンネット13に対して開閉部
56をロックするロック手段57が備えられている。こ
のような開閉部56を備えることで、比較的補給頻度の
高い燃料タンク11に対して部分的にカバーを開閉でき
るようになり、カバー全体を取り外すといった面倒な作
業が省略できるようになっているのである。
【0041】また、固定ボンネット13の外面は、3次
元的に弯曲した曲面構造であり、点検口53の周端も弯
曲することとなるが、カバー54が弾性変形可能である
ために、点検口53の周端に合わせて弾性変形すること
で隙間なく点検口53を塞ぐことができ、浸水等を確実
に防止できるのである。そのため、カバー54に厳密な
寸法精度が要求されずに制作が容易になるのである。
【0042】前記カバー54には支柱47が挿通する貫
通孔58が形成されており、該貫通孔58の周囲には支
柱47の外周に密着して囲繞する蛇腹部59が一体に形
成されている。この蛇腹部59を備えることにより、支
柱47と貫通孔58との位置が若干ずれていたとしても
弾性変形することで位置ずれに対応でき、しかもカバー
54が支柱47に密着することでシール構造を構成し、
貫通孔58からの雨水等の浸入を防止しているのであ
る。
【0043】なお、前記支柱挿通部分と開閉部56との
前後間には、アクセルレバー、メインスイッチ、その他
電装品等を備えた操作盤60が設けられている。また、
薄肉に形成したヒンジ部に代えて、開閉部を別体に形成
してカバー本体に対して蝶番等で連結したものとしても
よい。本発明は上記実施形態に限ることなく適宜設計変
更可能であり、例えば、旋回軸心に対するボンネット,
運転席,日除け支柱,作業装置の揺動軸心等の配置を上
記実施形態と左右反対とした配置にすることが可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、旋
回台を外周壁を構成する側壁部材と、操縦フロアを構成
するステップ部、操作部とをそれぞれ個別の部材で構成
したので、各部材の補修や旋回台内部の点検等が容易に
行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る旋回作業機の平面図で
ある。
【図2】同旋回台内部の平面図である。
【図3】同旋回台の左側面図(一部断面図)である。
【図4】同旋回台の右側面図(一部断面図)である。
【図5】同旋回台の正面図(一部断面図)である。
【図6】同旋回作業機の全体側面図である。
【図7】旋回作業機を用いて側溝掘り作業を行う状態を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 旋回作業機 4 旋回台 6 操作部 7 ステップ部 8 操縦フロア 14 運転席 15 乗降口 29L 左側壁部材 29R 右側壁部材 39 操作ボックス 42 ステップ部材 43 ブーツ(床部材) 45 マット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台上に操縦フロアを形成し、該操縦
    フロアの前部に操作レバー等を備えた操作部を設け、該
    操縦フロアの後部に運転者用のステップ部を設けた旋回
    作業機において、 前記旋回台の外周壁を構成する側壁部を、左右に分割さ
    れた個別の左右側壁部材にて構成し、前記操縦フロア
    を、前記ステップ部を構成するステップ部材と前記操作
    部を設けた床部材とにより分割して構成したことを特徴
    とする旋回作業機。
  2. 【請求項2】 前記ステップ部材は、旋回台の左右一側
    に設けた乗降口から前記床部材の後方を通って旋回台の
    左右他側方向に延びるとともに、床部材を囲うように前
    方に張り出した張出部を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の旋回作業機。
  3. 【請求項3】 前記床部材が、該床部材上に立設した操
    作ボックスの下部を構成する弾性材製のブーツにより構
    成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    旋回作業機。
  4. 【請求項4】 前記ステップ部材には、該ステップ部材
    の形状に倣った弾性材製のマットが設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の旋回作業
    機。
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KR20200099035A (ko) * 2019-02-13 2020-08-21 두산인프라코어 주식회사 건설기계

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