JPH11269827A - 落石防止装置のロープ交点固定具及びロープ保護具及びそれらを用いた落石防止工法 - Google Patents

落石防止装置のロープ交点固定具及びロープ保護具及びそれらを用いた落石防止工法

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JPH11269827A
JPH11269827A JP9689198A JP9689198A JPH11269827A JP H11269827 A JPH11269827 A JP H11269827A JP 9689198 A JP9689198 A JP 9689198A JP 9689198 A JP9689198 A JP 9689198A JP H11269827 A JPH11269827 A JP H11269827A
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rope
rock
fixing
intersection
protector
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Toshihide Yasumatsu
俊秀 安松
Toshihiro Kanai
利廣 金井
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NIPPON KANRYUU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロープの交点を締結するとともに岩石からの
ロープのずれや滑りを防止し設計位置にロープを固定す
ることのできるロープ交点固定具の提供を目的とする。 【解決手段】 複数のロープを岩石上に縦横の網目状に
張設する落石防止装置のロープ交点固定具であって、
a.縦又は横ロープを嵌入する突条部と、前記突条部と
直交する方向にロープを固定する1対以上のUボルト挿
通孔と、を備えたロープ交点締結部と、b.前記ロープ
交点締結部の1以上の端部に連接され、1以上のアンカ
ー挿通孔が穿孔された耳部と、を備えた構成を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は落石防止装置のロー
プ交点固定具及びロープ保護具及びそれらを用いた落石
防止工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から傾斜面の下方に道路や線路が整
備されたり、不安定な岩盤の下にトンネル等が設置され
ることが多く、落石や岩盤の崩落の危険が指摘されてい
る地点が多く知られている。そのような地点では、落石
や崩落を防止するためのさまざまな落石防止のための装
置や工法が採用され、それらの改良についても種々検討
されている。例えば、特開平7−292675号公報
(以下、イ号公報という)には「地山の上に布設され、
前記地山を覆う金網と、この金網の上に布設され、前記
金網を地山に固定する複数本のロープと、を備えた落石
防止装置と、前記ロープの交点を地山に固定するための
固定ピンを備えたアンカーが開示されている。特開平8
−27735号公報(以下、ロ号公報という)、特開平
8−27736号公報(以下、ハ号公報という)には、
支柱と、前記支柱に張設される網状のロープと、前記ロ
ープの交点を締結するロープ交点締結具と、を備えた落
石防止装置の落石防止柵が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の落石防止装置は、以下のような課題を有していた。 (1)ロープが鋭利な角部を有する岩石に当接する場合
は、ロープの素線が切断される場合があり、素線の切断
面から腐食が徐々に進行し、ロープが破断するおそれが
あるため、耐久性や信頼性に欠けるという問題点を有し
ていた。 (2)逆に、ロープが当接する部分の岩石が脆弱で崩壊
しやすい時は、ロープ岩石内に食い込んで該ロープの張
力が失われたり、岩石に亀裂を生じる場合は岩石の崩落
のおそれがあるという問題点を有していた。 (3)金網を布設しているため、凹凸が多い岩盤や岩石
等に適用した場合は、金網との間に隙間が生じるため、
十分な落石防止効果を奏することができないという問題
点を有していた。 (4)ロープの交点を地山に固定するためのアンカーは
ロープをピンで固定する構造を有しているため、固定力
が低く、巨大な岩石等に使用した場合は、十分な強度を
発揮できないという問題点を有していた。 (5)落石自体を直接防止するのではなく、小規模な落
石を受け止めて衝撃を吸収するための装置であり、巨大
な岩石の落下には対応できないという問題点を有してい
た。 (6)ロープの交点を締結する締結具を岩石上にロープ
を配設する落石防止装置に用いた場合は、荷重によって
ロープのずれを生じやすく、張力が失われ十分な落石防
止効果を発揮できないおそれがあるという問題点を有し
ていた。また、上記従来の落石防止工法は、以下のよう
な課題を有していた。 (7)法面に沿ってロープを這わせてアンカーで固定し
ているため、アンカーの打設位置に制限が多く、必要な
アンカー耐力を得ることが困難な場合があるという問題
点を有していた。 (8)また、法面に沿ってロープを這わせているため、
地滑り等の外力が懸かった場合、そのアンカー間はロー
プに張力が懸かるまで外力が急激に働き、剪断によりロ
ープが破断するという問題点を有していた。更に、外力
が序序に作用することによりロープが巨大な岩石の角部
で擦れてロープの損傷が進み、そこから錆が発生し強度
を著しく低下させ信頼性に欠けるという問題点を有して
いた。 (9)法面に沿ったロープに巨大な岩石が当たることに
より岩石が砕け落石片となったり、ロープが岩石に食い
込むことにより岩石にクラックが発生したりクラックが
拡大したりして安全性に欠けるという問題点を有してい
た。 (10)巨大な岩石の法面に沿って交点アンカーでロー
プを止めて這わせているので、1枡目の支持アンカーが
その枡目構造でアンカー位置が定まるため、アンカー耐
力が保持できない位置や地盤の緩みや地震等の外力でア
ンカーが損傷を受けたり、破壊や抜け等が生じた際に上
下左右の枡目に影響を与え落石防止装置全体が崩落する
という問題点を有していた。縦横のロープで形成される
最小の四角形単位でしか固定力を有していないため、小
規模な落石を防止するには有効であるが、巨大な岩石の
落下や岩盤の崩落には適用が困難であるという問題点を
有していた。 (11)一箇所のアンカーに緩みが生じると、その部分
のロープが緩み張力を失うため、落石を防止することが
困難になるという問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ロープの交点を締結するとともに岩石からのロープ
のずれや滑りを防止し設計位置にロープを固定すること
のできるロープ交点固定具の提供、及び岩石の鋭利な角
部に当接する部分のロープの切断や軟弱な岩石へのロー
プの食い込みを防ぎ岩石にクラックが発生するのを防止
することのできるロープ保護具の提供、及び、引張力に
優れたワイヤロープやケーブルの特性を活かすため緊張
力を与えて凸型傾斜面等の巨大な岩石を保持するので岩
石の保持性に優れ岩石の落下や岩盤の崩落を有効に防止
することのできる落石防止工法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため本発明のロープ交点固定具は、縦横のロープの交
点を締結するロープ交点締結部と、アンカー挿通孔を有
する耳部を備えた構成を有している。この構成により、
アンカー等によってロープ交点固定具を岩石上に強固に
固定することができるため、ロープのずれや滑りを防止
でき、また、各ロープへの荷重を平均化できるため、ロ
ープやアンカーへの過大な負担を防止することができ
る。また、本発明のロープ保護具は、湾曲面状の板部
と、ロープ固定用Uボルト挿通孔と、を備えた構成を有
している。この構成により、ロープが岩石の鋭利な角部
に当接する場合のロープの切断を防止することのできる
とともに、軟弱な岩石に当接する場合はロープの食い込
みを防止することができるため、耐久性と信頼性に優れ
る落石防止を行うことができる。
【0006】さらに、本発明の落石防止工法は、岩石の
左右に打設した複数の主アンカー間に、前記岩石の初期
移動を防ぐことのできる緊張力で横ロープを張設する横
ロープ張設工程と、各横ロープの緊張力を均等にするた
めの縦ロープを張設する縦ロープ張設工程と、所定数の
前記縦横のロープ交点を請求項1に記載のロープ交点固
定具で岩石上に固定するロープ交点固定工程と、前記ロ
ープの岩石の角部に接する部分に請求項2に記載のロー
プ保護具を配設しロープを保護するロープ保護工程と、
を備えた構成を有している。この構成により、耐久性と
信頼性に優れた落石防止工法を少ない作業工程で提供で
きるため、作業効率の高い落石防止工法を提供すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の落石防
止装置のロープ交点固定具は、複数のロープを岩石上に
縦横の網目状に張設する落石防止装置のロープ交点固定
具であって、 a.縦又は横ロープを嵌入する突条部と、前記突条部と
直交する方向にロープを固定する1対以上のUボルト等
の緊締具の挿通孔と、を備えたロープ交点締結部と、
b.前記ロープ交点締結部の1以上の端部に形成され、
1以上のアンカー挿通孔が穿孔された耳部と、を備えた
構成を有している。この構成により、アンカーによって
ロープ交点固定具を岩石や岩盤上に固定する事ができる
ため、ロープのずれや滑りを防止することができるとい
う作用を有する。ロープ交点固定具を任意の安定した位
置に設置するだけで各々のロープへの荷重を平均化させ
ることができるため、ロープやロープ端末のアンカーへ
負荷が偏ったり、負荷が過大になることを防止すること
ができ、落石を防止する効果を高めることができるとい
う作用を有する。耳部をロープ交差部の上下左右の任意
の方向に配設できるため、アンカーを最適な強度を発揮
できる位置に固定することができるという作用を有す
る。更に、1本のアンカーでは固定力が不足する場合
は、複数本のアンカーを使用して岩石に固定してもよい
ため、十分な固定力を得ることが出来るという作用を有
する。ロープ交点固定具をアンカー挿通孔に挿通したア
ンカーにより岩石の安定した位置に固定することができ
るため、ロープ交点固定具を岩石に確実に固定すること
ができる。
【0008】ここで、ロープ交点固定具の材質としては
鋼材やアルミ等の金属やFRP等の合成繊維材、PAN
やピッチ、レーヨン等を原料とする炭素繊維と合成樹脂
の複剛体等が用いられる。突条部としては、ロープを嵌
入するため、内面が曲面状等に形成されていることが好
ましい。内面の幅は内面に嵌入するロープの1.0〜
1.1倍が好ましく、該ロープを直行するロープで圧着
させるため溝深さがロープの直径の0.5〜0.8倍と
なるのが好ましい。突条部に嵌入されるロープに直行す
る交差ロープはUボルト等によってロープ交点締結部に
挟着されて固定される。ロープとしては、ワイヤロープ
やケーブル等が好適に用いられる。耳部のアンカー挿通
孔に挿通するアンカーとしては、セメント等の無機系硬
化剤や、エポキシアクリレート系やポリエステル系,エ
ポキシ系等の有機系硬化剤を使用するケミカルアンカー
が好適に使用され、該アンカーは岩石に穿孔したアンカ
ー固定孔に打設され固定される。中でも、有機系硬化剤
を使用したものは硬化が早く、寒冷地の使用にも適して
いるため特に好ましい。
【0009】本発明の請求項2に記載の落石防止装置の
ロープ保護具は、湾曲面でロープを担持する担持板と、
前記担持板の湾曲面の中央に穿孔された1対以上のロー
プ固定用Uボルト挿通孔と、を備えた構成を有してい
る。この構成により、ロープが岩石の鋭利な角部に当接
する場合のロープの切断を防止することのできるため、
耐久性と信頼性に優れた落石防止を達成することができ
るという作用を有する。また、逆に岩石が脆弱な場合で
も、該ロープ保護具を使用することでロープの食い込み
を防止することができるため、ロープが緩んだり岩石に
亀裂を生じさせたり、亀裂の拡大を防止するとともに小
落石片の発生を防止することができるという作用を有す
る。ここで、ロープ保護具の材質としては鋼材やアルミ
等の金属やFRP等の合成繊維材、PANやピッチ、レ
ーヨン等を原料とする炭素繊維等が用いられる。ここ
で、湾曲面の曲率は少なくともロープ径の8倍以上に形
成されるのが好ましい。曲率がロープ径の8倍より小さ
くなるにつれ、該ロープが鋭角状に曲がり、該ロープに
過大な負荷が掛かる傾向を生じるため、好ましくない。
【0010】本発明の請求項3に記載の落石防止装置の
ロープ保護具は、請求項2に記載のロープ保護具におい
て、前記担持板の湾曲面の端部に立設された支持板を備
えた構成を有している。この構成により、請求項2に記
載の作用に加えて、ロープに荷重が掛かった場合に板部
が撓み、荷重が掛かったことをモニターできるという作
用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載のロープ保護具
は、a.湾曲面状の板部と、前記板部の中央等に穿孔さ
れた1対以上のロープ固定用Uボルト挿通孔と、前記板
部の長手方向の両端に立設された側壁部と、前記側壁部
に穿孔された基板固定用孔部と、を備えたロープ保護部
と、b.基板と、前記基板の中央等に挿通された又は固
定された1以上のアンカーボルト固定部と、前記基板の
両端に立設された立壁部と、前記立壁部に穿孔され前記
ロープ保護部を固定するロープ保護部固定孔と、を備え
た基板部と、c.前記ロープ保護部と、前記基板部と、
を回動自在に固定する固定部材と、を備えた構成を有し
ている。この構成により、アンカーの打設位置がロープ
の位置とずれた場合でもロープ保護部を最適な位置に回
動させることによってロープの通り芯を確保することが
できるという作用を有する。また、地震等によって衝撃
荷重を岩部から受けた場合に、該ロープ保護部が荷重方
向へ回動してロープに掛かる荷重を緩和吸収することが
できるため、ロープと岩石との間の張力を維持しなが
ら、ロープの保護をすることができるという作用を有す
る。ロープ保護具をアンカーボルト固定部に挿通したア
ンカーにより岩石の安定した位置に固定することができ
るため、ロープ保護具を岩石に確実に固定することがで
きる。
【0012】本発明の請求項5に記載の落石防止工法
は、岩石の左右に打設した複数の主アンカー間に、前記
岩石の初期移動を防ぐことのできる緊張力で横ロープを
張設する横ロープ張設工程と、各前記横ロープの緊張力
を均等にするための縦ロープを張設する縦ロープ張設工
程と、所定数の前記縦横ロープの交点を請求項1に記載
のロープ交点固定具で岩石上に固定するロープ交点固定
工程と、前記ロープの岩石の角部に接する部分に請求項
2及び/又は請求項3に記載のロープ保護具を配設しロ
ープを保護するロープ保護工程と、を備えた構成を有し
ている。この構成により、横ロープに十分な緊張力を与
えて岩石の左右に打設した複数の主アンカーで張持して
岩石を固定するため、巨大な岩石の落下や岩盤の崩落等
をも防止することが可能になるという作用を有する。ま
た、これにより、従来柱状型の岩盤の場合、岩盤の上部
が表土で覆われアンカーの施工が難しく縦ロープをメイ
ンロープにできない場合があり、また縦ロープをメイン
ロープにした場合柱状型の岩盤にクラックを増幅させる
危険性を有していたが、横ロープをメインロープとして
アンカーに固定し初期移動をふせぐべきメインロープに
緊張力を与えているので、柱状型の岩盤の全体を不安定
状態から安定状態に保ことができるという作用を有す
る。メインロープである横ロープに初期移動荷重に対応
する緊張力を与えることによりその両端部のアンカーに
かかる張力の合力が岩石に作用し岩石の移動を阻止する
という作用を有する。メインロープの横ロープを補助ロ
ープである縦ロープと結合させ所定の箇所にアンカーで
固定しているので、メインロープの横ロープの張力が岩
石に均等に働き岩石の初期移動を防止できるという作用
を有する。また、ロープ交点をアンカーによって岩石に
強固に固定することができるため、ずれを防止すること
ができ、各々のロープへの荷重を平均化させることがで
きるため、各部への過大な負荷の発生を防止し耐久性と
信頼性に優れた落石防止を行うことができるという作用
を有する。ロープ保護具でロープと岩石の損傷を防止す
ることができるためロープの張力が失われず長期間にわ
たって落石防止を効果的にすることができるという作用
を有する。上記の優れた作用を有する落石防止工法を少
ない労力と作業工数で提供することができるため、作業
効率に優れるという作用を有する。
【0013】ここで、主アンカーとしては、打設する地
点の強度や崩壊性等の性質にもよるが、コンクリート等
で形成したブロック部に配設するか、安定岩盤に打設す
る場合にはアンカー孔を穿孔し、セメント等の無機系硬
化剤や、エポキシアクリレート系やポリエステル系,エ
ポキシ系等の有機系硬化剤を使用するケミカルアンカー
が好適に使用される。なお、縦横のロープの交点のうち
前記ロープ交点固定具でロープを岩石に固定しない部分
は、通常のロープ交点締結具で締結してもよい。
【0014】本発明の請求項6に記載の落石防止工法
は、請求項5に記載の落石防止工法において、前記ロー
プの所定部に請求項4に記載のロープ保護具を配設し、
前記ロープを補強する補強工程と、を備えた構成を有し
ている。この構成により、請求項5に記載の落石防止工
法の作用に加えて岩石から荷重を受けた場合に、該ロー
プ保護部が荷重方向へ回動するためロープと岩石との間
の張力を維持しながら、ロープの保護をすることがで
き、より信頼性の高い落石防止を達成できるという作用
を有する。
【0015】(実施の形態1)本発明の実施の形態につ
いて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態
1におけるロープ交点固定具の要部斜視図であり、図2
は本発明の実施の形態1におけるロープ交点固定具の使
用例を示す要部斜視図である。図1、図2において、1
はロープ交点固定具、2aはロープ交点締結部、2bは
ロープ交点締結部2aの一端部に延設又は配設された耳
部、3はロープ交点固定具1の中央部に膨出状に形成さ
れた縦又は横ロープを嵌入する突条部、4は突条部3と
直交する方向のロープを締結するためのUボルト等の緊
締具の挿通孔、5は前記耳部3に1箇所以上穿孔された
アンカーを挿通し固定するアンカー挿通孔、6、7はロ
ープ、8はロープ6、7を固定するための緊締具の一種
であるUボルト、8aはワッシャ、8bはUボルト8を
固定するためのナット、9は巨大な岩石の壁面に固定さ
れるアンカー、9aはワッシャ、9bはアンカー9を耳
部2bに固定するためのナットである。
【0016】以上のように構成された実施の形態1のロ
ープ交点固定具について、以下その作用を説明する。ロ
ープ交点固定具の耳部にアンカーを挿通し、岩石に強力
に固定することができるためロープのずれや滑りを防止
でき、各ロープやアンカーへの荷重を平均化させ、他の
ロープやアンカーへの過大な負担が掛かることを防止す
ることができるとともに、その分落石防止装置の耐久性
を向上させることができるという作用を有する。また、
ロープ交点の上下左右の任意の方向に耳部を配設するこ
とができるため、アンカー挿通孔を最適な方向に配設し
アンカーでロープ交点固定具を岩石に確実に固定するこ
とができ、ロープのズレを防止し設計どうりに岩石をロ
ープで保持できるという作用を有する。更に、耳部がア
ンカー挿通孔を1箇所以上を備えているため、岩石の表
面の状態等によっていずれか1箇所のアンカー挿通孔を
選択することができるため、より強固で確実な固定がで
きるという作用を有する。なお、岩石の軟弱な部分にロ
ープ交点固定具を固定する場合は、耳部の長さや幅を大
きくし2箇所以上の離れた位置等ににアンカーを挿通す
ることができるので、強固で確実にロープ交点固定具を
固定できるという作用を有する。
【0017】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2におけるロープ保護具の要部斜視図であり、図4は
本発明の実施の形態2におけるロープ保護具の使用例を
示す要部斜視図である。図3、図4において、11はロ
ープ保護具、11aは湾曲状に形成されロープを湾曲面
で担持する担持板、12は担持板11の湾曲面の頂部と
平行に1対以上形成された挿通孔、13はロープ14を
所定の方向に配設しロープのズレや滑り、ロープの外れ
を防止するためにロープ14の長手方向に沿って段違い
に2箇所形成された突起部、ロープ14は担持板11の
湾曲面に担持されている。15はUボルト、15aはU
ボルト15を固定するためのナット、15bはワッシ
ャ、16はロープ14を担持板11の湾曲面に挟持して
Uボルト15をナット15aで固定する固定板である。
【0018】実施の形態2のロープ保護具について、以
下その作用を説明する。岩石の鋭利な角部で、ロープ1
4の損傷のおそれがある場合に、担持板11の凹部を岩
石の鋭利な角部に当接させ、ロープ14を湾曲面で担持
することによってロープが岩石の鋭角部で擦れて損傷す
るのを防止することができるという作用を有する。逆に
岩石が軟弱な場合には岩石へのロープの食い込みを防止
することができるという作用を有する。なお、ここでは
ロープ14を所定の方向に配設しズレを防止するため突
起部13を左右に1箇所ずつ形成したが、必要に応じて
ロープ14を挟むように2箇所以上ずつ形成してもよ
く、ロープ14の逃げを防ぐため担持板11上にロープ
14を嵌入する溝部等を形成してもよい。
【0019】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3におけるロープ保護具の要部斜視図であり、図6は
本発明の実施の形態3におけるロープ保護具の使用例を
示す要部斜視図である。図5、図6において、担持板1
1a、Uボルト等の挿通孔12、突起部13、ロープ1
4、Uボルト15、ナット15a、ワッシャ15bは実
施の形態2と同様のものであるので同一の符号を付して
説明を省略する。11′はロープ保持具、11bは担持
板11の凹部端部の少なくとも上下のいずれか一方に立
設された支持板、16dは溝部6bにロープ14を嵌入
し担持板11aに固定する固定板である。実施の形態3
のロープ保護具について、以下その作用を説明する。実
施の形態2のロープ保護具の作用に加えて、支持板を備
えているため、岩石の移動等によりロープ14に異常荷
重が掛かった場合は支持板が撓み早期に検知することが
できるという作用を有する。固定板16にロープを嵌入
する溝部16aを有しているため、ロープ14の逃げを
防ぎ固定力を強化することができるという作用を有す
る。
【0020】(実施の形態4)図7は本発明の実施の形
態4における回動式のロープ保護具の構成を示す分解斜
視図であり、図8は本発明の実施の形態4における回動
式ロープ保護具の使用例を示す要部斜視図である。図7
において、21aはロープを担持する湾曲面22を有す
る板状物で形成されたロープ保護部、21bはアンカー
等の固定部材によって岩石上に固定される基板部、22
はロープ保護部21aの湾曲面、22aは湾曲面22に
穿孔されロープを固定するUボルトを挿通しロープを固
定するためのUボルト挿通孔、23は湾曲面22の両側
部に立設された側壁部、23aは側壁部23に穿孔され
た基板固定用孔部、24は基板部21bの基板、24a
は基板24の中央部等に穿設されたアンカー固定部、2
5は基板24の両端部に立設された立壁部、25aは前
記立壁部25に穿孔されボルト等の固定部材でロープ保
護部21aを回動自在に固定するロープ保護部固定孔で
ある。図8において、21は回動式ロープ保護具、26
aはアンカーの頭部、26bはナット、26cはワッシ
ャ、27はロープを固定するためのUボルト、28aは
ロープ保護部21aと基板部21bとを回動自在に固定
するためのボルト、28bはナット、28cはワッシ
ャ、29はロープである。以上のように構成された実施
の形態4の回動式のロープ保護具について、以下その作
用を説明する。地震等によって岩石から荷重を受けた場
合に、ロープ保護部21aが荷重方向へ回動し、ロープ
29に掛かる荷重を緩和吸収することができるため、ロ
ープ29と岩石との間の緊張力を維持しながら、ロープ
29を保護することができるという作用を有する。
【0021】(実施の形態5)図9は本発明の実施の形
態5における柱状型の巨岩からなる岩石の落石防止装置
を示す平面から見た要部模式図であり、図10はそれを
正面から見た要部模式図であり、図11はそれを側面か
ら見た模式図である。図9乃至図11において、1はア
ンカー固定孔を有する耳部を備えたロープ交点固定具、
9は縦ロープの端部と横ロープの最上部及び/又は最下
部とを締結し巨岩からなる岩石に固定するアンカー、1
1,11′は湾曲面を有するロープ保護具、21は回動
式のロープ保護具である。これらは実施の形態1乃至4
と同様なものなので、同一の符号を付して説明を省略す
る。31は柱状型の巨岩からなる岩石、31aは柱状型
の巨岩からなる岩石31の表面に突出した鋭角部、31
bは柱状型の巨岩からなる岩石31の下部に生じた剥離
型岩層、31cは剥離形岩層31bの下部に連なる法
面、32は柱状型の巨岩からなる岩石31に横方向に張
設したメインロープとなる横ロープ、33は横ロープ3
2の両橋部を安定地盤に固定し張設する主アンカー、3
4は横ロープと直交する方向に張設し横ロープ32のず
れを防止する補助ロープとなる縦ロープ、35aは縦横
のロープの交点を締結する市販のクロスクリップ等から
なるロープ交点締結具、35bは縦ロープ34の端部を
最上部や最下部の横ロープ32に締結する該クロスクリ
ップ等からなるロープ締結具、36はターンバックル等
からなる引き締め金具、36aは引き締め金具36にロ
ープ34の端部を固定した巻き付けグリップ、37は巨
岩からなる岩石31の外周部の安定地盤、38は柱状型
の巨岩からなる岩石31に生じた亀裂部である。
【0022】以上のように構成された巨岩からなる岩石
の落石防止工法について、以下その施工工法を説明す
る。まず、柱状型の巨岩からなる岩石31の左右の安定
な地盤37上に所定数のケミカルアンカー等の主アンカ
ー33を打設する。次いで、横ロープ張設工程として、
各々の横ロープ32の端部を巻き付けグリップ36aや
引き締め金具36を介して主アンカー33に固定し、柱
状型の巨岩からなる岩石31の初期移動荷重に対応する
張力以上の緊張力で張設する。次いで、補助ロープであ
る縦ロープを張設する縦ロープ張設工程として、横ロー
プ32に直交する方向に縦ロープ34を渡し、縦ロープ
34の上下端部は巻き付けグリップ36a等を介してロ
ープ締結具35bで上下端の横ロープ32に締結する。
前記縦ロープ34の端部は必要に応じて柱状型の巨岩か
らなる岩石31上にロープ交点固定具1をアンカー9で
固定する。縦横のロープ32,34の交点はロープ交点
締結具35aで締結し、所定位置のロープ交点はロープ
交点固定具1で締結しアンカーで柱状型の巨岩からなる
岩石31に固定する。ここで、突出部31aの鋭角部3
1aや、岩石が脆弱な部分(図示せず)にロープが当接
する場合は、ロープ保護工程としてロープ保護具11,
11′を配設し縦横のロープ32,34を保護する。更
に、所定部には地震等の対策のため回動式のロープ保護
具21を固定する。
【0023】実施の形態4における柱状型の巨岩からな
る岩石の崩落防止工法について、以下その作用を説明す
る。複数の横ロープを主アンカーで固定し初期移動荷重
に対抗する張力以上の緊張力で張設しているため、ロー
プの引張力を最大限に活用し、柱状型の巨岩からなる岩
石の崩落や転落、転石を防止することができるという作
用を有する。また、縦ロープを安定地盤には固定しない
ため、柱状型の巨岩からなる岩石の荷重によって安定地
盤上面部等に亀裂が新たに生じることを防止することが
できるという作用を有する。ロープ交点固定具がアンカ
ーによって柱状型の巨岩からなる岩石に固定されるの
で、柱状型の巨岩からなる岩石からのずれを防止し各ロ
ープへの荷重を平均化させることができ、ロープやアン
カーへの過大な負担を防止することができるとともに、
ロープ保護具を使用しているため、柱状型の巨岩からな
る岩石の鋭利な角部に当接する部分のロープの切断を防
止することができるため耐久性と信頼性に優れる落石防
止を行えるという作用を有する。
【0024】(実施の形態6)図12は本発明の実施の
形態6における傾斜面上の巨岩からなる岩石の落石防止
工法を示す平面から見た模式図であり、図13は傾斜面
上側からみた模式図であり、図14はその正面側から見
た模式図である。図12乃至図14において、1はアン
カー固定孔を有する耳部を備えたロープ交点固定具であ
り、11,11′は湾曲面状部を有するロープ保護具、
21はロープ保護部と基板とを備えた回動式のロープ保
護具である。これらは本発明の実施の形態1乃至4と同
様のものであるので、同一の符号を付して説明を省略す
る。41は傾斜面上の巨岩からなる岩石、42は巨岩か
らなる岩石41を横から緊張された横ロープ、43は巨
岩からなる岩石41の側面を上下から緊張された縦ロー
プ、44aは横ロープ42の端部を安定地盤46に固定
する横ロープ固定用主アンカー、44bは縦ロープ43
の端部を安定地盤46に固定する縦ロープ固定用主アン
カー、45は縦横のロープの交点を締結する市販のクロ
スクリップ等からなるロープ交点締結具である。ここ
で、横ロープ42は左右の固定用主アンカー44aで、
縦ロープ43は上下の縦ロープ固定用主アンカー44b
によって巨岩からなる岩石41の初期移動荷重に対応す
る張力で張設されている。以上のように構成された実施
の形態6における傾斜面上の巨岩からなる岩石の落下防
止工法について、以下その作用を説明する。巨岩からな
る岩石の上下の地盤が安定している場合は、縦横のロー
プをそれぞれ、岩石を保持する方向に緊張力を与えるこ
とができるため、上下左右から岩石を初期移動荷重に対
抗する強い緊張力で固定することができ、非常に有効な
落石防止効果を発揮することが出来るという作用を有す
る。また、ロープ交点固定具と、湾曲面を有するロープ
保護具に加えて、ロープ保護部と基板とを備えた回動式
のロープ保護具を備えているため、地震等によって発生
する急激な荷重を分散することができるため、各ロープ
への荷重を平均化させロープの切断を防ぎ合わせて巨岩
からなる岩石の移動を防ぐことができるという作用を有
する。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、 a.アンカーによってロープ交点固定具を岩石や岩盤上
に固定する事ができるため、ロープ交点のずれを防止す
ることができる。 b.各々のロープへの荷重を平均化させることができる
ため、ロープやロープ端末のアンカーへ負荷が偏った
り、負荷が過大になることを防止することができ、落石
を防止する効果を高めることができる。 c.耳部をロープ交差部の上下左右の任意の方向に配設
できるため、アンカーを岩石の最適な位置に固定するこ
とができる。 d.1本のアンカーでは固定力が不足する場合は、複数
本のアンカーを使用することにより強力な固定力を発揮
することができる。
【0026】本発明の請求項2に記載の発明によれば、 a.ロープが岩石の鋭利な角部に当接する場合のロープ
の切断を防止することのできるため、耐久性と信頼性に
優れた落石防止を達成することができる。 b.逆に岩石が脆弱な場合でも、該ロープ保護具を使用
することでロープの食い込みを防止することができるた
め、ロープが緩んだり岩石に亀裂を生じることを防止す
ることができる。本発明の請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項2に記載の効果に加えて、ロープに荷重が掛
かった場合に板部が撓み、荷重が掛かったことをモニタ
ーすることができる。本発明の請求項4に記載の発明に
よれば、落石等の荷重を受けた場合に、該ロープ保護部
が荷重方向へ回動し、エネルギーを吸収緩和することが
できるため、ロープに過大な剪断荷重が掛かることを防
止することができ、長期間にわたって落石防止効果を維
持することができる。
【0027】本発明の請求項5に記載の発明によれば、 a.横ロープに巨大な岩石の初期移動荷重に対抗するに
十分な緊張力を与えて岩石の左右に打設した複数の主ア
ンカーで張持して岩石を固定するため、巨大な岩石の落
下や岩盤の崩落等をも防止することができる。また、こ
れにより、従来柱状型の岩盤の場合、岩盤の上部が表土
で覆われアンカーの施工が難しく縦ロープをメインロー
プにできない場合があり、また縦ロープをメインロープ
にした場合柱状型の岩盤にクラックを増幅させる危険性
を有していたが、横ロープをメインロープとしてアンカ
ーに固定し初期移動をふせぐべきメインロープに緊張力
を与えているので、柱状型の岩盤の全体を不安定状態か
ら安定状態に長期間に渡って保つことができる。 b.メインロープである横ロープに初期移動荷重に対応
する緊張力を与えることによりその両端部のアンカーに
かかる張力の合力が岩石に作用し岩石の初期移動を阻止
することができる。 c.メインロープの横ロープを補助ロープである縦ロー
プと結合させ所定の箇所にアンカーで固定しているの
で、メインロープの横ロープの張力が岩石に均等に働き
岩石の初期移動を防止できる。 d.また、縦横のロープの交点をアンカーによって岩石
に強固に固定することができるため、ロープの設計位置
からのずれを防止することができ、各々のロープへの荷
重を平均化させることができるため、落石防止装置の各
部への過大な負荷の発生を防止し耐久性と信頼性に優れ
た落石防止を行うことができる。 e.ロープ保護具でロープと岩石の損傷を防止すること
ができるためロープの張力が失われず落石防止効果を長
期間維持することができる。 f.ロープ交点固定具やロープ保護具を用い横ロープを
メインロープとして施工するので、少ない労力と作業工
数で行うことができるとともに、岩石の損傷を防ぎ安全
性に優れる。 g.少ない労力と作業工数で落石防止を行うことができ
るため、作業効率に優れる。
【0028】本発明の請求項6に記載の発明によれば、
請求項5に記載の発明の効果に加えて、急激な剪断荷重
によるロープへの負担を軽減することができるため、落
石防止装置の耐久性や信頼性をさらに向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるロープ交点固定
具の要部斜視図
【図2】本発明の実施の形態1におけるロープ交点固定
具の使用例を示す要部斜視図
【図3】本発明の実施の形態2におけるロープ保護具の
要部斜視図
【図4】本発明の実施の形態2におけるロープ保護具の
使用例を示す要部斜視図
【図5】本発明の実施の形態3におけるロープ保護具の
要部斜視図
【図6】本発明の実施の形態3におけるロープ保護具の
使用例を示す要部斜視図
【図7】本発明の実施の形態4における回動式ロープ保
護具の構成を示す分解斜視図
【図8】本発明の実施の形態4における回動式ロープ保
護具の使用例を示す要部斜視図
【図9】本発明の実施の形態5における柱状型の巨岩か
らなる岩石の落石防止工法を示す平面から見た要部模式
【図10】本発明の実施の形態5における柱状型の巨岩
からなる岩石の落石防止工法を示す正面から見た模式図
【図11】本発明の実施の形態5における柱状型の巨岩
からなる岩石の落石防止工法を示す側面から見た模式図
【図12】本発明の実施の形態6における傾斜面上の巨
岩からなる岩石の落石防止工法を示す平面から見た要部
模式図
【図13】本発明の実施の形態6における傾斜面上の巨
岩からなる岩石の落石防止工法を示す正面から見た要部
模式図
【図14】本発明の実施の形態6における傾斜面上の巨
岩からなる岩石の落石防止工法を示す正面から見た要部
模式図
【符号の説明】
1 ロープ交点固定具 2a ロープ交点締結部 2b 耳部 3 突条部 4 挿通孔 5 アンカー挿通孔 6、7 ロープ 8 Uボルト 8a ワッシャ 8b ナット 9 アンカー 9a ワッシャ 9b ナット 11,11′ ロープ保護具 11a 担持板 11b 支持板 12 Uボルト挿通孔 13 突起部 14 ロープ 15 Uボルト 15a ナット 15b ワッシャ 16,16a ロープ固定板 21 回動式のロープ保護具 21a ロープ保護部 21b 基盤部 22 湾曲面 22a Uボルト挿通孔 23 耳部 24 基盤 24a アンカー固定部 25 立壁部 25a ロープ保護部固定孔 26a アンカー頭部 26b ナット 26c ワッシャ 27 Uボルト 28a ボルト 28b ナット 28c ワッシャ 29 ロープ 31 柱状型の巨岩からなる岩石 31a 鋭角部 32 横ロープ 33 主アンカー 34 縦ロープ 35a ロープ交点締結具 35b ロープ端部締結具 36 引き締め金具 36a 巻き付けグリップ 37 安定地盤 38 亀裂部 41 傾斜面上の巨岩からなる岩石 42 横ロープ 43 縦ロープ 44a 横ロープ固定用主アンカー 44b 縦ロープ固定用主アンカー 45 ロープ交点締結具 46 安定地盤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロープを岩石上に縦横の網目状に
    張設する落石防止装置のロープ交点固定具であって、 a.縦又は横ロープを嵌入する突条部と、前記突条部と
    直交する方向にロープを固定する1対以上のUボルト等
    の緊締具の挿通孔と、を備えたロープ交点締結部と、 b.前記ロープ交点締結部の1以上の端部に形成され、
    1以上のアンカー挿通孔が穿孔された耳部と、 を備えたことを特徴とする落石防止装置のロープ交点固
    定具。
  2. 【請求項2】 湾曲面でロープを担持する担持板と、前
    記担持板の湾曲面の中央に穿孔された1対以上のロープ
    固定用Uボルト挿通孔と、を備えたことを特徴とする落
    石防止装置のロープ保護具。
  3. 【請求項3】 前記担持板の湾曲面の端部に立設された
    支持板を備えたことを特徴とする請求項2に記載の落石
    防止装置のロープ保護具。
  4. 【請求項4】 a.湾曲面状の板部と、前記板部の中央
    等に穿孔された1対以上のロープ固定用Uボルト挿通孔
    と、前記板部の長手方向の両端に立設された側壁部と、
    前記側壁部に穿孔された基板固定用孔部と、を備えたロ
    ープ保護部と、 b.基板と、前記基板の中央等に挿通された又は固定さ
    れた1以上のアンカーボルト固定部と、前記基板の両端
    に立設された立壁部と、前記立壁部に穿孔され前記ロー
    プ保護部を固定するロープ保護部固定孔と、を備えた基
    板部と、 c.前記ロープ保護部と、前記基板部と、を回動自在に
    固定する固定部材と、を備えたことを特徴とするロープ
    保護具。
  5. 【請求項5】 岩石の左右に打設した複数の主アンカー
    間に、前記岩石の初期移動を防ぐことのできる緊張力で
    横ロープを張設する横ロープ張設工程と、各前記横ロー
    プの緊張力を均等にするための縦ロープを張設する縦ロ
    ープ張設工程と、所定数の前記縦横ロープの交点を請求
    項1に記載のロープ交点固定具で岩石上に固定するロー
    プ交点固定工程と、前記ロープの岩石の角部に接する部
    分に請求項2及び/又は請求項3に記載のロープ保護具
    を配設しロープを保護するロープ保護工程と、を備えた
    ことを特徴とする落石防止工法。
  6. 【請求項6】 前記ロープの所定部に請求項4に記載の
    ロープ保護具を配設し、前記ロープを補強する補強工程
    と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の落石防
    止工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005113424A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Nissei Techno Plan:Kk 落石防止工法及び落石防止ネット
JP2008202399A (ja) * 2008-04-02 2008-09-04 Yoshida Kouzou Design:Kk 落石防止構造
JP2019007207A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 株式会社四国ネット 落石対策に使用するアンカーへのロープ留め具及びこれを用いた落石防護網工の方法
KR102147407B1 (ko) * 2019-12-30 2020-08-24 곽철우 수중구조물에 바다숲 조성 시스템을 연결하는 연결장치

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