JPH11268657A - ラックガイド及びその製造方法 - Google Patents

ラックガイド及びその製造方法

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JPH11268657A
JPH11268657A JP9219698A JP9219698A JPH11268657A JP H11268657 A JPH11268657 A JP H11268657A JP 9219698 A JP9219698 A JP 9219698A JP 9219698 A JP9219698 A JP 9219698A JP H11268657 A JPH11268657 A JP H11268657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack guide
rack
aluminum
high wear
outer peripheral
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Pending
Application number
JP9219698A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Tawara
和義 田原
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラックハウジングとラックガイドの熱膨張差を
なくし、耐摩耗性を確保すると共に軽量化したラックガ
イド及びその製造方法を提供する。 【解決手段】アルミ6bによるラックガイド6のラック
ハウジング1に摺接する外周面に耐摩耗性の高い金属6
aの層を一体形成した。耐摩耗性の高い金属とアルミと
からなる混合材を用いて、これを遠心鋳造法によりラッ
クガイド用素材を製造し、このラックガイド用素材によ
りラックガイド6の所要の形状に加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のラックピ
ニオン型操舵装置に使用されるラックガイド及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のラックピニオン型操舵装置は図
5で示すように、ラックハウジング1の内部にタイロッ
ドを介して車輪の操向アームと連結したラックシャフト
4と、このラックシャフト4のラック歯と噛合するピニ
オン3が設けられ、ハンドルによって回動するピニオン
ギヤシャフト2とが収納されている。
【0003】また、前記ラックシャフト4のラック歯と
ピニオン3とのバックラッシュを除去するために、ラッ
クハウジング1に形成されたシリンダ5内にラックガイ
ド6を摺動自在に嵌装し、ラックガイド6とアジャスト
スクリュー7との間に介装したスプリング8によってラ
ックシャフト4をピニオン3に適度の押圧力で噛合方向
に押圧している。
【0004】前記ラックハウジング1はアルミ材で形成
され、ラックガイド6は鉄系焼結金属で造られている。
そして、ラックガイド6とラックハウジング1との間の
異音の発生を抑制するために、ラックガイド6のラック
ハウジング1との接する面に、合成樹脂の防音部材を装
着したもの(実公昭60−33089号)や環状溝にゴ
ムの弾性リングを嵌装したもの(実公昭62−2597
4号、特公昭47−99949号)が提供されている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ラック
ハウジングはアルミ材であり、ラックガイドは鉄系焼結
金属であって両者の熱膨張係数が異なるため、熱膨張差
が生じて両者の隙間が変化してしまう。この隙間が大き
い場合は、ラックハウジングとラックガイドの間でガタ
ツキによる異音が発生し易くなり、隙間が小さい場合
は、ラックガイドがラックハウジングに強く接触してし
まい、ラックガイドの円滑な移動ができなくなって、ラ
ックシャフトに対し適度な押圧力の付与機能を欠如す
る。
【0006】本発明の目的は、ラックハウジングとラッ
クガイドの熱膨張差をなくし、耐摩耗性を確保すると共
に軽量化したラックガイド及びその製造方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるラックガイドは、ラックハウジングに
摺接する外周面を耐摩耗性の高い金属層を一体形成した
アルミ鋳造体によって構成されていることを特徴とする
ものである。
【0008】本発明の製造方法は、耐摩耗性の高い金属
とアルミとからなる混合材を用いて、これを遠心鋳造法
によりラックガイド用素材を製造し、このラックガイド
用素材を所要の形状に加工して外周面に耐摩耗層を形成
したことを特徴とするアルミを主体としたラックガイド
の製造方法である。
【0009】また、前記ラックガイド用素材は円筒状又
は中実軸状に遠心鋳造されているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。図1において、6は本発明によるラッ
クガイドである。このラックガイド6は、本体がアルミ
6bであり、その外周面を耐摩耗性の高い金属6aの層
を一体形成した鋳造体によって構成されているものであ
る。
【0011】前記の構成のラックガイド6の製造方法
は、耐摩耗性の高い金属とアルミとからなる混合材を用
いて、これを遠心鋳造法により図2で示すようなラック
ガイド用素材Wを鋳造する。
【0012】前記耐摩耗性の高い金属とアルミとからな
る混合材を遠心鋳造することにより、質量の異なる耐摩
耗性の高い金属とアルミは、遠心力によって耐摩耗性の
高い金属が外側に集合し、図2で示すように、中心部分
はアルミ6bの成分が多くなり、外周面は耐摩耗性の高
い金属6aの成分が多くなった耐摩耗性の高い金属とア
ルミとが一体の鋳造体によるラックガイド用素材Wが得
られる。
【0013】このラックガイド用素材Wを切削等の機械
加工によって図3で示すように、ラックガイド6として
の所要の形状に加工する。これにより、前記のような本
体がアルミ6bであり、その外周面を耐摩耗性の高い金
属6aの層を一体形成した鋳造体のラックガイド6が得
られる。
【0014】前記遠心鋳造法により鋳造するラックガイ
ド用素材Wは図2で示すように円筒状であるが、図略の
中実軸状でもよい。尚、図2で示すラックガイド用素材
Wは1個のラックガイド6を加工するピース状である
が、長尺のラックガイド用素材Wを遠心鋳造法により鋳
造し、これを1個のラックガイド6を加工するピース状
に切断してもよい。
【0015】前記耐摩耗性の高い金属6aは例えば鉄系
金属(FC15〜FC35:ねずみ鋳鉄が用いられ、ア
ルミ6bは例えばアルミ合金(AC4C,ADC12)
が用いられる。また、両材質の配合割合は、鉄系金属5
〜20%、アルミ合金80〜95%が適当である。
【0016】上記本発明によるラックガイド6を図4で
示すように、アルミ材によるハウジング1に形成された
シリンダ5内に摺動自在に嵌装すると、ラックガイド6
のラックハウジング1との接する面は耐摩耗性の高い金
属6aであるため、ラックガイド6の摩耗が少なくでき
る。
【0017】また、ラックハウジング1とラックガイド
6は同じアルミ材であるため、熱膨張差がなく、両者の
隙間の変化が生じることがないので、ラックガイド6は
円滑な移動が得られ、ラックシャフト4に対し適度な押
圧力の付与機能を確保すると共に、ラックガイド6を軽
量化できる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、ラッ
クハウジングに摺接する外周面を耐摩耗性の高い金属層
を一体形成したアルミ鋳造体によって構成されたラック
ガイドであるから、従来のように防音部材やゴムの弾性
リングの別部材を不要とし、構成を簡単にし、かつ軽量
化することができる。また、ラックガイドのラックハウ
ジングとの接する面は耐摩耗性の高い金属層であるた
め、ラックガイドの摩耗が少なくでき耐久性を確保する
と共に、熱膨張による影響がなくなり、ラックガイドの
円滑な移動が確保される。さらに、製造も周知の遠心鋳
造法が利用されるため、特別な装置を必要とすることが
なく実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラックガイドの断面図
【図2】本発明により製造したラックガイド用素材の斜
視図
【図3】本発明により製造したラックガイド用素材で加
工したラックガイドの斜視図
【図4】本発明によるラックガイドを用いたラックピニ
オン型操舵装置の要部断面図
【図5】従来のラックピニオン型操舵装置の要部断面図
【符号の説明】
1 ラックハウジング 6 ラックガイド 6a 耐摩耗性の高い金属の層 6b アルミ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックシャフトをピニオンに適度の押圧
    力で噛合方向に押圧するラックガイドであって、ラック
    ハウジングに摺接する外周面を耐摩耗性の高い金属層を
    一体形成したアルミ鋳造体によって構成されていること
    を特徴とするラックガイド。
  2. 【請求項2】 ラックシャフトをピニオンに適度の押圧
    力で噛合方向に押圧するラックガイドの製造方法であっ
    て、耐摩耗性の高い金属とアルミとからなる混合材を用
    いて、これを遠心鋳造法によりラックガイド用素材を製
    造し、このラックガイド用素材を所要の形状に加工して
    外周面に耐摩耗層を形成したことを特徴とするアルミを
    主体としたラックガイドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ラックガイド用素材は円筒状又は中
    実軸状に遠心鋳造されている請求項2に記載のラックガ
    イドの製造方法。
JP9219698A 1998-03-23 1998-03-23 ラックガイド及びその製造方法 Pending JPH11268657A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7275456B2 (en) * 2002-11-18 2007-10-02 Oiles Corporation Method of production rack guide base body in rack-and-pinion type steering device and rack guide
JP2012017102A (ja) * 2011-09-07 2012-01-26 Oiles Corp ラックピニオン式ステアリング装置

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