JPH1126863A - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製造方法

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JPH1126863A
JPH1126863A JP17703297A JP17703297A JPH1126863A JP H1126863 A JPH1126863 A JP H1126863A JP 17703297 A JP17703297 A JP 17703297A JP 17703297 A JP17703297 A JP 17703297A JP H1126863 A JPH1126863 A JP H1126863A
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film
semiconductor laser
hydrogen
laser
amorphous silicon
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JP17703297A
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Tatsuya Takeshita
達也 竹下
Mitsuru Sugo
満 須郷
Akihiko Nishitani
昭彦 西谷
Ryuzo Iga
龍三 伊賀
Mitsuo Fukuda
光男 福田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 InGaAs/GaAs歪量子井戸レーザの
長寿命化。 【解決手段】 半導体レーザの出射面を覆う端面コーテ
ィング膜の下に水素が添加された水素供給膜が設けられ
ている。前記水素供給膜は水素が添加された窒化シリコ
ン膜で構成されている。前記窒化シリコン膜はシランガ
ス又はジシランガスに窒素ガス又はアンモニアガスを添
加したプラズマCVD法によって作製された膜である。
前記出射面と前記水素供給膜との間に非晶質シリコン膜
又は多結晶シリコン膜が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザおよび
その製造方法に関し、特に、半導体レーザの光学損傷
(COD:Catastrophic Optical Damage )レベルと信
頼性の向上を図ることができる半導体レーザ製造技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ(LD:Laser Diode )は
小型・高効率・長寿命であり、また、高速変調が容易な
ことから、1.3と1.55μm波長帯を使った光ファ
イバ通信の光源、0.78μm波長帯を使ったコンパク
トディスクプレーヤーの光源、また、0.98又は1.
48μm波長帯を使ったEr3+添加光ファイバ増幅器
(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)の励起光
源等に使用されている。
【0003】このように半導体レーザはシステムの部品
として必要不可欠であり、さらに、システムの高度化・
高性能化のためには素子特性の向上が必要である。
【0004】0.98μm波長帯で発振するInGaA
s/GaAs歪量子井戸レーザはEDFAの励起光源と
して、雑音指数、利得効率の点で優れた半導体レーザで
ある。EDFAは1.5μm帯の光信号を増幅し、ポス
トアンプ、ブースターアンプさらにプリアンプとして用
いられ、光情報伝送には不可欠な装置となっている。こ
のEDFAの3dB利得飽和出力は励起光源の光出力が
増加するに従い増加する特性を持っている。したがっ
て、InGaAs/GaAs歪量子井戸レーザの高出力
化が必要となる。
【0005】一方、半導体レーザの出力を増加させると
劣化が大きくなる。このため、高出力で長期安定して動
作するInGaAs/GaAs歪量子井戸レーザが求め
られている。
【0006】図10は従来のInGaAs/GaAs歪
量子井戸レーザの概念図である。図中、8は歪量子井戸
層(InGaAs)、9aは上側ガイド層(AlGaA
s)、9bは下側ガイド層(AlGaAs)、10は上
側クラッド層(p−AlGaAs)、11は下側クラッ
ド層(n−AlGaAs)、12はキャップ層(p+
GaAs)、13はバッファー層(n−GaAs)、1
4は基板(n−GaAs)、15は絶縁膜(SiNx
16はp電極(AuZnNi/Ti/Au)、17はn
電極(AuGeNi/Au)である。
【0007】高出力半導体レーザでは端面から効率よく
レーザ光を取り出すために、図10に示すように5%の
低反射(AR:Antireflection)膜1を、また、反対側
の端面には高反射膜2をコーティングしている。
【0008】低反射膜1は熱伝導率の高いアルミナ(A
lOx )からなっている。アルミナの屈折率を1.7
5、レーザ光の中心波長を0.98μmとすると、低反
射膜1の反射率を5%にするには約110nmの膜厚が
必要となる。
【0009】高反射膜2は非晶質シリコン/アルミナ
(AlOx )/ 非晶質シリコン/アルミナ(AlOx
からなり、それぞれの膜厚を約70nm/約150nm
/約70nm/約150nmとすることにより約80%
の反射率が得られる。
【0010】なお、半導体レーザの作製後に端面コーテ
ィング膜を堆積する工程をとるため、半導体レーザのオ
ーミックコンタクト電極作製温度約400℃より低くす
ることが必須となる。
【0011】このようなInGaAs/GaAs歪量子
井戸レーザについては、たとえば、T.Takeshita,M.Okay
asu and s.Uehara,"High-output power and fundamenta
l mode InGaAs/GaAs strained-layer laser with ridge
waveguide structure,"Jpn.J.Appl.Phys.,vol.30,pp.1
220-1224.1991 に開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザの光出力
と寿命は大きく関係する。半導体レーザの寿命は摩耗故
障と偶発故障により規定される。InGaAs/GaA
s歪量子井戸レーザはCODによる偶発故障により素子
寿命は制限される。
【0013】このCODは次のようなメカニズムによっ
て発生する。界面準位が存在するレーザ端面(LD光出
射面)付近では非発光再結合が大きく、熱によるバンド
ギャップの縮小が起こる。このバンドギャップの縮小に
より半導体レーザ中で作成されたレーザ光は出射する端
面付近で吸収され、その結果、キャリアが発生する。こ
のキャリアにより熱が発生し、温度上昇によるハンドギ
ャップの減少は、さらに、レーザ光を吸収させる。これ
らの正帰還によって、最終的には端面溶融(COD)を
起こす。
【0014】このCODが生じると端面のミラーが破壊
され、閾値電流は増加するとともに光出力特性は大きく
減少し、所定の高出力を得ることができなくなる。した
がって、CODを抑制するためには界面準位密度を減少
させることが重要であり、レーザ端面の薄膜材料及び端
面処理は半導体レーザのCODレベルと寿命に影響を与
える。
【0015】一方、InGaAs/GaAs歪量子井戸
レーザはAlを含む層が存在する。したがって、多層の
化合物半導体層からなるウエハを劈開して半導体レーザ
を製造する際、劈開面は空気に触れてその表面に自然酸
化膜が形成される。
【0016】前記酸化膜はAR膜と半導体との間に残
り、これは欠陥形成の原因になる。この欠陥は界面準位
密度の増加をもたらし、CODレベル減少の原因とな
る。
【0017】さらに、通電試験とともに欠陥の生成及び
拡散が生じ、CODレベルは時間とともに劣化する。例
えば、半導体レーザを150mWで動作させると時間と
ともにCODレベルが減少し、このレベルが150mW
程度になると突然CODが生じ半導体レーザは急に破壊
(頓死)することになる。
【0018】このため、酸化膜の形成を抑えるために真
空中で劈開を行い、これに連続して、AR膜を作成する
ことが研究開発されている。
【0019】また、半導体の界面を安定化するためには
非晶質シリコンが用いられている(H.Hasegawa,K.Koyan
agi,and S.Kasai,”Barrier Height Control and Curre
nt Transport in GaAs and InP Schottoky Diodes Havi
ng An Ultrathin Silicon Interface Control Layer,”
Control of Semiconductor Interfaces,Karuizawa,Japa
n,8-12 Nov.,1993.)。
【0020】真空中で劈開を行い、連続して半導体面上
に非晶質シリコンを堆積し作製した半導体レーザは、非
晶質シリコンなしの半導体レーザに比べCODレベルが
向上し、さらに、長期信頼性が向上することが報告され
ている(マルセル・ガーセル“半導体レーザ・ダイオー
ド及びミラー・パッシベーション方法”特開平3-101183
号公報)。
【0021】以上のように、CODレベルの向上のため
にはレーザ端面の非発光再結合の低減が重要であり、界
面準位を不活性化することが必要となる。本発明が解決
しようとする課題はCODレベルの増加と通電試験とと
もに劣化するCODレベル減少の抑制を行い、長期信頼
性を確保することにある。
【0022】本発明の目的は、半導体レーザの素子の長
寿命化を図ることができる半導体レーザおよびその製造
方法を提供することにある。
【0023】本発明の他の目的は、光出力の向上を図る
ことができる半導体レーザおよびその製造方法を提供す
ることにある。
【0024】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0026】(1)半導体レーザの出射面を覆う端面コ
ーティング膜の下に水素が添加された水素供給膜が設け
られている。前記水素供給膜は水素が添加された窒化シ
リコン膜で構成されている。前記窒化シリコン膜はシラ
ンガス又はジシランガスに窒素ガス又はアンモニアガス
を添加したプラズマCVD法によって作製された膜であ
る。前記出射面と前記水素供給膜との間に非晶質シリコ
ン膜又は多結晶シリコン膜が配置されている。
【0027】このような半導体レーザは以下の方法によ
って製造される。
【0028】半導体レーザの出射面に端面コーティング
膜を作製する半導体レーザの製造方法であって、前記半
導体レーザの出射面に非晶質シリコン膜や多結晶シリコ
ン膜を作製した後水素が添加された水素供給膜を作製し
かつ前記水素供給膜上に所定の端面コーティング膜を作
製する。プラズマCVD法を用いてシランガス又はジシ
ランガスに窒素ガス又はアンモニアガスを添加して水素
が添加された窒化シリコン膜からなる前記水素供給膜を
作製する。
【0029】(2)前記手段(1)の構成において前記
水素供給膜は水素が添加された非晶質シリコン膜で構成
されている。前記非晶質シリコン膜はシリコン固体ソー
スからシリコンを供給するとともに水素ガスを添加した
低温処理による電子サイクロトロン励起法によって作製
された膜である。
【0030】このような半導体レーザは以下の方法によ
って製造される。
【0031】半導体レーザの出射面に端面コーティング
膜を作製する半導体レーザの製造方法であって、前記半
導体レーザの出射面に水素が添加された水素供給膜を作
製しかつ前記水素供給膜上に所定の端面コーティング膜
を作製する。シリコン固体ソースからシリコンを供給す
るとともに水素ガスを添加し、電子サイクロトロン励起
法を用いて低温で非晶質シリコン膜又は多結晶シリコン
膜を作製して水素が添加された前記水素供給膜を作製す
る。
【0032】前記(1)の手段によれば、 (a)レーザ端面の半導体のボンドは非晶質シリコン又
は多結晶シリコンにより終端することができ、その結
果、界面準位密度が減収する。
【0033】(b)非晶質シリコン,多結晶シリコンお
よびレーザ端面でのレーザ光吸収によって生じる熱によ
る温度上昇(アニール)と、水素供給膜から非晶質シリ
コン,多結晶シリコン、レーザ端面付近に供給される水
素を用いることによって、終端されるボンドを増加させ
ることが可能になり、レーザ端面の界面準位を不活性化
できる。
【0034】(c)前記(a),(b)により、レーザ
端面において活性な界面準位密度を低減し、非発光再結
合を低下させることになるため、熱の発生を抑制し半導
体レーザのCODレベルを増加させることができる。C
ODレベルの増加は半導体レーザの長期信頼性を向上さ
せることになる。
【0035】(d)レーザ端面の界面準位の不活性化を
図ることができるため、光出力の向上が図れる。
【0036】前記(2)の手段によれば、前記水素供給
膜は水素が添加された非晶質シリコン膜で構成されてい
ることから、前記手段(1)の場合と同様にアニール
と、水素供給によって終端されるボンドを増加させるこ
とが可能になり、レーザ端面の界面準位を不活性化でき
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0038】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0039】(実施形態1)図1乃至図5は本発明の実
施形態1の半導体レーザに係わる図であって、図1は半
導体レーザの概要を示す斜視図、図2は断面図である。
図3は半導体レーザの製造方法を示す一部工程でのウエ
ハの斜視図、図4は半導体レーザの製造方法を示すフロ
ーチャートである。また、図5は半導体レーザの製造方
法において使用する端面コーティング膜作製装置の概略
図である。
【0040】本実施形態1ではInGaAs/GaAs
歪量子井戸レーザに本発明を適用した例について説明す
る。
【0041】本実施形態1の半導体レーザ(レーザチッ
プ)20は、図2に示すように、n−GaAsからなる
基板14上にn−GaAsからなるバッファー層13,
n−AlGaAsからなる下側クラッド層11,AlG
aAsからなる下側ガイド層9b,InGaAsからな
る歪量子井戸層8,AlGaAsからなる上側ガイド層
9a,p−AlGaAsからなる上側クラッド層10,
p+ −GaAsからなるキャップ層12が順次MOCV
D法やMBE法等によって形成された構造になってい
る。
【0042】前記上側クラッド層10の中央部分は電流
狭窄のためにメサ構造になり、基板14の表面側にはス
トライプ21が形成されている。前記キャップ層12は
前記ストライプ21上に設けられている。
【0043】また、前記キャップ層12の側面および上
側クラッド層10の表面は絶縁膜、たとえばSiNx
で覆われている。
【0044】また、前記キャップ層12の表面を含む基
板14の表面側にp電極16が設けられている。前記p
電極16は、たとえば、AuZnNi/Ti/Auで形
成されている。
【0045】また、基板14の裏面(下面)にはn電極
17が設けられている。前記n電極は、たとえば、Au
GeNi/Auで形成されている。
【0046】本実施形態1の半導体レーザ20は、光導
波路の長さが900μmとなる、波長0.98μmの半
導体レーザである。
【0047】一方、半導体レーザ20のレーザ光を出射
する出射面側の一端側(図1の手前側)には端面コーテ
ィング膜としての低反射膜1が設けられ、他端側(図1
の後側)に端面コーティング膜としての高反射膜2が設
けられている。
【0048】低反射膜1はレーザチップ20の出射面に
直接形成される非晶質シリコン膜5と、前記非晶質シリ
コン膜5に重なる水素供給膜4と、前記水素供給膜4に
重なる低屈折率膜3とで構成されている。
【0049】高反射膜2はレーザチップ20の出射面に
直接形成される非晶質シリコン膜5と、前記非晶質シリ
コン膜5に重なる水素供給膜4と、前記水素供給膜4に
重なる低屈折率膜3と、前記低屈折率膜3に重なる高屈
折率膜6と、前記高屈折率膜6に重なる低屈折率膜3
と、前記低屈折率膜3に重なる高屈折率膜6とで構成さ
れている。
【0050】レーザチップ20の両端にそれぞれ設けら
れる非晶質シリコン膜5と従来から採用されている低屈
折率膜3等による端面コーティング膜との間に水素供給
膜4を介在させるのが本発明の特徴の一つである。
【0051】各膜は、一例をあげれば以下の構造になっ
ている。
【0052】非晶質シリコン膜5は厚さ5nmである。
【0053】水素供給膜4は厚さ20nmの水素が添加
されたSiNx 膜からなっている。
【0054】低屈折率膜3aは厚さ100nmのAlO
x 膜、低屈折率膜3bは厚さ130nmのAlOx 膜、
低屈折率膜3cは厚さ150nmのAlOx 膜からなっ
ている。
【0055】高屈折率膜6は厚さ100nmのTiOx
膜からなっている。
【0056】本実施形態1の半導体レーザ20は、以下
の手順で製造される。
【0057】矩形状の基板14上に順次所定の化合物半
導体層を作製し、加工し、かつp電極16およびn電極
17を作製することによって、図3(a)に示すように
表面に一定間隔にストライプ21を有するレーザウエハ
25が作製される。
【0058】つぎに、常用の劈開技術によって、空気に
曝すことなく、前記レーザウエハ25を順次劈開し、図
3(b)に示すような短冊状ウエハ26を作製する。短
冊状ウエハ26の表裏面はそれぞれ劈開面27になる。
【0059】つぎに、図3(c)に示すように、短冊状
ウエハ26の表面に低反射膜1を作製し、裏面に高反射
膜2を形成する。
【0060】つぎに、短冊状ウエハ26を隣接するスト
ライプ21の中間部分で分断することによって、図1お
よび図2に示すような半導体レーザ(レーザチップ)2
0を製造することができる。
【0061】レーザウエハ25の劈開後の低反射膜1お
よび高反射膜2の作製は、図4のフローチャートに示す
各工程を経て作製される。また、各膜は図5に示す端面
コーティング膜作製装置によって作製される。
【0062】ここで、端面コーティング膜作製装置につ
いて説明する。
【0063】端面コーティング膜作製装置は、良く知ら
れた電子サイクロトロン共振(ECR:Electron Cycro
tron Resonance) を用いた堆積装置である。
【0064】ECRは、マグネットコイル30によって
所定の磁場となるプラズマ室31に石英窓38を介して
導波管32から所定のマイクロ波(2.45GHz)が
送られるように構成されている。
【0065】前記プラズマ室31に続く試料室33内に
は、ガス供給管41から膜作製用のガス40が供給され
るようになっている。ガス40は、たとえば、SiH4
等である。
【0066】また、プラズマ室31にはキャリアガス供
給管42からキャリアガス43が供給される。キャリア
ガス43は、たとえば、N2 ガスである。
【0067】また、プラズマ室31は冷却管44に送り
込まれる冷却水45によって冷却されるように構成され
ている。
【0068】前記試料室33内には試料36を保持する
試料ホルダー34が配置されている。また、試料室33
は排気系に接続されている。
【0069】これにより、プラズマ室31から前記試料
ホルダー34に向けてプラズマ流35が流れ、試料ホル
ダー34に保持された試料36に所定の膜が形成され
る。
【0070】このような端面コーティング膜作製装置に
おいて、SiNx 膜で構成される水素が添加された水素
供給膜4は、シラン(SiH4 )と窒素(N2 )とアン
モニア(NH3 )を用いて、レーザ端面上に非晶質シリ
コン膜5を作製した後、連続して作製する。
【0071】すなわち、薄膜の作製はマイクロ波出力1
00W、磁気コイル電流13.8A、圧力0.1paの
条件で作製した。SiNx 膜作製の場合にはN2 ガス2
0sccmを流し、a−Si膜作製の場合にはArガス
を20sccm流し、2.45GHzのマイクロ波と磁
気コイルによってECRプラズマを作製した。試料室3
3にはSiNx 膜作製の場合にはSiH4 とNH3 ガス
をそれぞれ10sccmずつ、また、a−Si膜作製の
場合にはSiH4 を10sccm導入し薄膜を作製し
た。
【0072】各膜の作製は図4のフローチャートに示す
各工程を経て作製される。
【0073】はじめにレーザウエハ25の劈開を行い
(ステップ100)、一方の劈開面27に薄膜を堆積す
るために短冊状ウエハ26を試料ホルダー34に配置し
(ステップ101)、非晶質シリコン膜(a−Si膜)
5の作製(ステップ102)および水素供給膜(SiN
x 膜)4の作製(ステップ103)を行った。
【0074】つぎに、反対側の端面(劈開面27)に薄
膜を堆積するために短冊状ウエハ26を裏返しにして試
料ホルダー34に配置し(ステップ104)、非晶質シ
リコン膜(a−Si膜)5の作製(ステップ105)お
よび水素供給膜(SiNx 膜)4の作製(ステップ10
6)を行った。
【0075】つぎに、マグネトロンスパッタ装置に短冊
状ウエハ26の一方の端面(劈開面27)に膜が形成さ
れるように配置し(ステップ107)、一方の端面に低
屈折率膜(AlOx 膜)3の作製を行い低反射膜1を作
製した(ステップ108)。
【0076】つぎに、マグネトロンスパッタ装置に短冊
状ウエハ26の他方の端面(劈開面27)に膜が形成さ
れるように配置し(ステップ109)、他方の端面に低
屈折率膜(AlOx 膜)3の作製(ステップ110)、
高屈折率膜(TiOx 膜)6の作製(ステップ11
1)、AlOx 膜3の作製(ステップ112)およびT
iOx 膜6の作製(ステップ113)を行い高反射膜2
を作製した。
【0077】SiNx 膜4には水素が取り込まれてお
り、半導体レーザ20を動作させることにより水素は非
晶質シリコン膜5に拡散する。なお、150mW動作時
には活性層付近では10MW/cm2 程度の高出力密度
となる。
【0078】この半導体レーザ20を用いて50℃、1
50mW、APC条件で通電試験を行った。0、300
及び1000時間におけるCODレベルは約330m
W、約360mW、約350mWとなった。
【0079】CODレベルは熱が関与した破壊であるた
め、CODレベルが増加した素子は端面付近の温度が下
がったことを意味している。
【0080】なお、端面コーティング膜に非晶質シリコ
ンを用いなかった半導体レーザと用いた半導体レーザの
CODレベル(水素供給膜なし)は通電時間1000時
間後、約200mWと約330mWであった。半導体端
面に非晶質シリコンを用いることにより長期通電した半
導体レーザのCODレベルが増加し、さらに、水素を添
加することによりCODレベルは増加した。
【0081】外部から励起光源波長780nmのレーザ
光をAR面に照射し、通電試験時間0と300時間で、
当発明の半導体レーザの光誘起電流を調べた。その結
果、通電試験時間300時間の半導体レーザの光誘起電
流は通電試験時間0の半導体レーザに比べ約10%増加
した。なお、AR膜の屈折率及び吸収の変化による反射
率の変動、吸収の変動によって半導体に到達する光出力
が10%増加(光出力と光誘起電流が線形であるとした
場合)し、光誘起電流が増加することは説明できない。
通電試験によって半導体レーザは多少劣化すると考えら
れるものの、光誘起電流が増加したことは、水素と通電
試験におけるレーザ光又はアニールによって界面準位が
不活性化され、界面準位密度が低下したためであると考
えられる。
【0082】一方、非晶質シリコン中の水素はトラッ
プ、デトラップされ表面化から抜けると考えられる。1
000時間通電した半導体レーザの光励起電流は300
時間に比べ約4%減少した。1000時間においてCO
Dレベルの若干の減少は水素抜け、若しくは、デバイス
の劣化により、界面準位密度が増加したためと考えられ
る。なお、水素供給層から水素が供給されるため、従来
の水素添加して作製した非晶質シリコンを使用した場合
に比べ、効果が長くなると考えられる。
【0083】レーザ端面に水素添加したLDでは、従来
のレーザ端面に水素添加したLDに比べ、界面準位密度
が低減されるためCODレベルの増加が生じる。しかし
ながら、水素は物質の中を動き易く、長期的に界面準位
密度を低減させることは困難である。したがって、界面
準位密度が低減されるのは初期状態であり、通電時間と
ともに界面準位密度は増加すると考えられる。レーザ端
面に水素添加したLDは初期に劣化が小さいことを反映
して同じ通電時間を比較すると従来のレーザ端面に水素
添加しないLDに比べ、CODレベルが高く、長期信頼
性を向上させることになる。
【0084】なお、水素供給膜としてECRスパッタ装
置を使用して、シリコン(Si)、窒素(N2 )と水素
(H2 )から作製したSiNx 膜をAR膜に挾み込んだ
半導体レーザでも同様の効果が得られることは明らかで
ある。ここではInGaAs/GaAs歪量子井戸レー
ザを用いたが、COD劣化の生じるGaAs、AlGa
As、InGaPを活性層とする半導体レーザでも同様
の効果があることは明らかである。
【0085】本実施形態1によれば以下の効果を奏す
る。
【0086】(1)半導体レーザ20のレーザ出射面
(レーザ端面)の半導体のボンドは非晶質シリコン膜5
により終端することができ、その結果、界面準位密度が
減収する。
【0087】(2)非晶質シリコン膜5およびレーザ端
面でのレーザ光吸収によって生じる熱による温度上昇
(アニール)と、水素供給膜4から非晶質シリコン膜5
およびレーザ端面付近に供給される水素を用いることに
よって、終端されるボンドを増加させることが可能にな
り、レーザ端面の界面準位を不活性化できる。
【0088】(3)前記(1),(2)により、レーザ
端面において活性な界面準位密度を低減し、非発光再結
合を低下させることができるため、熱の発生を抑制し半
導体レーザのCODレベルを増加させることができる。
CODレベルの増加は半導体レーザの長期信頼性を向上
させることになり、半導体レーザ20の長寿命化が達成
できる。
【0089】(4)レーザ端面の界面準位の不活性化を
図ることができるため、光出力の向上が図れる。
【0090】なお、前記非晶質シリコン膜5に代えて多
結晶シリコン膜であっても前記実施形態同様な効果が得
られる。
【0091】(実施形態2)図6乃至図9は本発明の実
施形態2の半導体レーザに係わる図であって、図6は半
導体レーザの概要を示す斜視図である。図7は半導体レ
ーザの製造方法を示す一部工程でのウエハの斜視図、図
8は半導体レーザの製造方法を示すフローチャートであ
る。また、図9は半導体レーザの製造方法において使用
する端面コーティング膜作製装置の概略図である。
【0092】本実施形態2の半導体レーザ20は前記実
施形態1の半導体レーザ20において、低反射膜1およ
び高反射膜2の構成が異なる。
【0093】すなわち、図6に示すように、低反射膜1
はレーザチップ20の出射面に直接形成される水素添加
の非晶質シリコン膜7と、この水素添加の非晶質シリコ
ン膜7に重なる低屈折率膜3とで構成されている。
【0094】高反射膜2はレーザチップ20の出射面に
直接形成される水素添加の非晶質シリコン膜7と、前記
水素添加の非晶質シリコン膜7に重なる低屈折率膜3
と、前記低屈折率膜3に重なる高屈折率膜6と、前記高
屈折率膜6に重なる低屈折率膜3と、前記低屈折率膜3
に重なる高屈折率膜6とで構成されている。
【0095】前記水素添加の非晶質シリコン膜7は厚さ
5nmになっている。
【0096】半導体レーザ20の製造において、オーミ
ックコンタクト電極は約400℃のアニールをかけるこ
とにより作製されるため、端面コーティング膜は低温で
作製することが必須となる。電子サイクロトロン励起法
を用いることによって、200℃以下の低温堆積を行い
水素添加の非晶質シリコン膜7を作製した。
【0097】本実施形態2の半導体レーザ20は、以下
の手順で製造される。
【0098】矩形状の基板14上に順次所定の化合物半
導体層を作製し、加工し、かつp電極16およびn電極
17を作製することによって、図7(a)に示すように
表面に一定間隔にストライプ21を有するレーザウエハ
25が作製される。
【0099】つぎに、常用の劈開技術によって、空気に
曝すことなく、前記レーザウエハ25を順次劈開し、図
7(b)に示すような短冊状ウエハ26を作製する。短
冊状ウエハ26の表裏面はそれぞれ劈開面27になる。
【0100】つぎに、図7(c)に示すように、短冊状
ウエハ26の表面に低反射膜1を作製し、裏面に高反射
膜2を形成する。
【0101】つぎに、短冊状ウエハ26を隣接するスト
ライプ21の中間部分で分断することによって、図6に
示すような半導体レーザ20を製造することができる。
【0102】レーザウエハ25の劈開後の低反射膜1お
よび高反射膜2の作製は、図8のフローチャートに示す
各工程を経て作製される。また、各膜は図9に示す端面
コーティング膜作製装置によって作製される。
【0103】ここで、端面コーティング膜作製装置につ
いて説明する。
【0104】図9は端面コーティング膜作製装置は、良
く知られた電子サイクロトロン励起装置である。本装置
は前記実施形態1の端面コーティング膜作製装置におい
て、装置は縦型となり、かつプラズマ室31から放射す
るプラズマ流35をスパッタ電源50によって制御され
るスパッタターゲット51で制御する構造になってい
る。
【0105】図9に示す端面コーティング膜作製装置で
は、薄膜の作製はマイクロ波出力200W、スパッタ電
源200W、磁気コイル電流26A、圧力0.1paの
条件で作製した。キャリアガス供給管42からArガス
20sccmを流し、2.45GHzのマイクロ波と磁
気コイルによってECRプラズマを作製した。試料室3
3にはスパッタターゲット51が配置され、水素添加の
a−Si膜(非晶質シリコン膜)7の作製の場合には、
Siターゲットとガス40には水素3sccm、AlO
x 膜作製の場合にはAlターゲットとガス40には酸素
3sccm、TiOx 膜作製の場合にはTiターゲット
とガス40には酸素3sccmを導入し薄膜を形成し
た。
【0106】各膜の作製は図8のフローチャートに示す
各工程を経て作製される。
【0107】はじめにレーザウエハ25の劈開を行い
(ステップ200)、一方の劈開面27に薄膜(低反射
膜1)を堆積するために短冊状ウエハ26を試料ホルダ
ー34に配置し(ステップ201)、水素添加の非晶質
シリコン膜(a−Si膜)7の作製(ステップ202)
および低屈折率膜(AlOx 膜)3の作製(ステップ2
03)を行い低反射膜1を作製した。
【0108】つぎに、反対側の端面(劈開面27)に薄
膜(高反射膜2)を堆積するために短冊状ウエハ26を
裏返しにして試料ホルダー34に配置し(ステップ20
4)、水素添加の非晶質シリコン膜(a−Si膜)7の
作製(ステップ205),AlOx 膜3の作製(ステッ
プ206),TiOx 膜の6作製(ステップ207)、
AlOx 膜3の作製(ステップ208)およびTiOx
膜6の作製(ステップ209)を行い高反射膜2を作製
した。
【0109】前述のように、半導体レーザ20の出射面
に、プラズマ法でアルゴンイオンを作製しシリコンター
ゲットに照射しスパッタさせ、このスパッタされたシリ
コンと水素ガスを電子サイクロトロン励起法を用い効率
よくプラズマにすることにより水素添加の非晶質シリコ
ン膜7が作製できる。
【0110】各膜は一例をあげれば以下の構造になって
いる。
【0111】非晶質シリコン膜5は厚さ5nmである。
【0112】水素添加の非晶質シリコン膜7は厚さ5n
mである。低屈折率膜3dは厚さ120nmである。
【0113】製造した半導体レーザ20を用いて50
℃、150mW、APC条件で通電試験を行った。0お
よび300時間におけるCODレベルは約330mW、
約360mWとなり、CODレベルは増加した。水素と
通電試験によるレーザ光またはアニールによって界面準
位が不活性化され、界面準位密度が低下したためである
と考えられる。
【0114】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0115】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるInG
aAs/GaAs歪量子井戸レーザの製造技術に適用し
た場合について説明したが、それに限定されるものでは
ない。
【0116】本発明は少なくとも同様の問題のある他の
化合物半導体による半導体レーザの製造技術にも適用で
きる。
【0117】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0118】(1)本発明によれば、半導体レーザの両
端に設ける端面コーティング膜内に水素が添加された水
素供給膜を形成することによって、初期状態に比べ30
0時間動作させた半導体レーザのCODレベルは増加し
た。
【0119】(2)また、1000時間までの通電試験
後もCODレベルの劣化は小さくなった。
【0120】(3)レーザ端面に非晶質シリコン膜を配
置することにより、界面準位密度が減少し、さらに、水
素供給を導入することにより界面準位密度が減少したた
め、CODレベルは増加した。
【0121】(4)半導体レーザの製造において、電子
サイクロトロン励起法を用いることにより200℃以下
の低温堆積が可能となり、水素添加の非晶質シリコン作
製が可能となる。
【0122】(5)半導体レーザの製造において、シリ
コン固体ソースからシリコンを供給するとともに水素ガ
スを添加し電子サイクロトロン励起法にて水素添加効果
を高めた水素添加の非晶質シリコンを端面コーティング
した半導体レーザでも、同様に、初期状態に比べ300
時間動作させた半導体レーザのCODレベルは増加し
た。
【0123】(6)前記(1)〜(5)より、レーザ端
面側の水素化とアニールが行われる本発明の半導体レー
ザは界面準位密度が低減することからCODレベルが増
大し、素子の長寿命化が達成できる。また、このことは
光出力の増大を図ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である半導体レーザの概要
を示す斜視図である。
【図2】本実施形態1の半導体レーザの断面図である。
【図3】本実施形態1の半導体レーザの製造方法を示す
一部工程でのウエハの斜視図である。
【図4】本実施形態1の半導体レーザの製造方法を示す
フローチャートである。
【図5】本実施形態1の半導体レーザの製造方法におい
て使用する端面コーティング膜作製装置の概略図であ
る。
【図6】本発明の実施形態2である半導体レーザの概要
を示す斜視図である。
【図7】本実施形態2の半導体レーザの製造方法を示す
一部工程でのウエハの斜視図である。
【図8】本実施形態1の半導体レーザの製造方法を示す
フローチャートである。
【図9】本実施形態1の半導体レーザの製造方法におい
て使用する端面コーティング膜作製装置の概略図であ
る。
【図10】従来のInGaAs/GaAs歪量子井戸レ
ーザの概略斜視図である。
【符号の説明】
1…低反射膜、2…高反射膜、3…低屈折率膜(AlO
x )、4…SiNx 膜、5…非晶質シリコン膜、6…高
屈折率膜(TiOx 膜)、7…水素添加した非晶質シリ
コン膜、8…歪量子井戸(InGaAs)、9a…上側
ガイド層(AlGaAs)、9b…下側ガイド層(Al
GaAs)、10上側クラッド層(p−AlGaA
a)、11…下側クラッド層(n−AlGaAs)、1
2キャップ層(p+ −GaAs)、13…バッファー層
(n−GaAs)、14…基盤(n−GaAs)、15
…絶縁膜(SiNx )、16…p電極(AuZnNi/
Ti/Au)、17…n電極(AuGeNi/Au)、
20…半導体レーザ、21…ストライプ、25…レーザ
ウエハ、26…短冊状ウエハ、27…劈開面、30…マ
グネットコイル、31…プラズマ室、32…導波管、3
3…試料室、34…試料ホルダー、35…プラズマ流、
36…試料、38…石英窓、40…ガス、41…ガス供
給管、42…キャリアガス供給管、43…キャリアガ
ス、44…冷却管、45…冷却水、59…スパッタ電
源、51…スパッタターゲット。
フロントページの続き (72)発明者 伊賀 龍三 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 福田 光男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザの出射面を覆う端面コーテ
    ィング膜の下に水素が添加された水素供給膜が設けられ
    ていることを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記水素供給膜は水素が添加された窒化
    シリコン膜で構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記窒化シリコン膜はシランガス又はジ
    シランガスに窒素ガス又はアンモニアガスを添加したプ
    ラズマCVD法によって作製された膜であることを特徴
    とする請求項2に記載の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 前記出射面と前記水素供給膜との間に非
    晶質シリコン膜又は多結晶シリコン膜が配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載の半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 前記水素供給膜は水素が添加された非晶
    質シリコン膜で構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 前記非晶質シリコン膜はシリコン固体ソ
    ースからシリコンを供給するとともに水素ガスを添加し
    た低温処理による電子サイクロトロン励起法によって作
    製された膜であることを特徴とする請求項5に記載の半
    導体レーザ。
  7. 【請求項7】 半導体レーザの出射面に端面コーティン
    グ膜を作製する半導体レーザの製造方法であって、前記
    半導体レーザの出射面に非晶質シリコン膜や多結晶シリ
    コン膜を作製した後又は直接水素が添加された水素供給
    膜を作製しかつ前記水素供給膜上に所定の端面コーティ
    ング膜を作製することを特徴とする半導体レーザの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 プラズマCVD法を用いてシランガス又
    はジシランガスに窒素ガス又はアンモニアガスを添加し
    て水素が添加された窒化シリコン膜からなる前記水素供
    給膜を作製することを特徴とする請求項7に記載の半導
    体レーザの製造方法。
  9. 【請求項9】 シリコン固体ソースからシリコンを供給
    するとともに水素ガスを添加し、電子サイクロトロン励
    起法を用いて低温で非晶質シリコン膜又は多結晶シリコ
    ン膜を作製して水素が添加された前記水素供給膜を作製
    することを特徴とする請求項7に記載の半導体レーザの
    製造方法。
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