JPH11268451A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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Publication number
JPH11268451A
JPH11268451A JP7435298A JP7435298A JPH11268451A JP H11268451 A JPH11268451 A JP H11268451A JP 7435298 A JP7435298 A JP 7435298A JP 7435298 A JP7435298 A JP 7435298A JP H11268451 A JPH11268451 A JP H11268451A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
sheet
adhesive layer
adhesive sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP7435298A
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English (en)
Inventor
Yuji Iguchi
裕二 井口
Katsushi Ogami
勝志 大上
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】親展性書類を手軽に失敗なく少量作ることがで
きる粘着シート、再剥離性粘着シート、および記録粘着
シートを提供する。 【解決手段】透明合成樹脂シート2の一方の面に通常状
態では粘着性、接着性ともに示さず加熱時に粘着性ある
いは接着性を示す加熱接着層1が設けられており、他方
の面に再剥離性粘着層3が設けられた粘着シート、ある
いは再剥離性粘着層同士が重ね合わされ剥離可能に一体
化した再剥離性粘着シート、さらに粘着シートあるいは
再剥離性粘着シートの加熱接着層1に1葉以上の記録用
紙4を重ね合わせた記録粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第三者に記録内容
が判読できない親展性書類が手軽に失敗なく作製できる
粘着シート、再剥離性粘着シート、および記録粘着シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報を伝えたい相手のみに知らせる親展
性書類として代表的なものに郵便物がある。その中で、
宛先に表記された受取人にのみ情報を知らせたい親展性
の郵便物として最も一般的なものに封書がある。一般的
な封書は、読み手が一度開封すると開封されたことがわ
かり、受取人以外のものが内部情報を取得するのは困難
である。封書は個人が手軽に作製できる親展性書類では
あるが、反面、郵便料金が葉書より割高なものとなって
しまう。そこで、近年、葉書に親展性を持たせた親展性
葉書が各種考案されている。最も簡単なものは、葉書の
親展情報を記載した部分に再剥離可能なシールを貼り付
けた親展性葉書がある。しかし、再剥離性シールで隠す
のでは、親展情報が記載される部分の面積は該シールと
同じ大きさになるため、情報量は限られたものとなって
しまう。
【0003】そこで、情報量を封書並にとれ、葉書と同
じ郵便料金で送付される圧着用紙を用いた2つ折り葉書
や3つ折り葉書が考案され、広く使用されている。これ
らの圧着用紙は、支持体に通常状態では粘着性、接着性
ともに示さず加圧時に接着性を示す感圧接着塗液を塗布
して感圧接着層を形成させ、用紙を折り畳むことにより
感圧接着層同士を対面させた状態で圧力により接着させ
るものであり、加圧時の接着は接着後に剥離可能にもで
きるし、剥離不能なまでに接着することも可能である。
はがきの親展情報(暗証番号、会員番号、請求金額、預
金残高など)は剥離可能な感圧接着層に印字し、圧力に
より貼合せた後、受取人が剥離することにより内容を確
認できる。情報記載部分も葉書裏面の2倍以上になるた
め、封書にかなり近い情報量となる。しかし、圧着用紙
を2つ折り葉書や3つ折り葉書に加工するためには、専
用の圧着機(シーラー)が必要であり、少量作製するに
は必ずしも適当なものではない。
【0004】圧着用紙による2つ折り葉書や3つ折り葉
書が主に請求書とか領収書など美麗さを求めるような用
途に使用されていないのに対し、通信販売のダイレクト
メールのようなものに使用されている透明な合成樹脂シ
ートにより貼り合わされた親展性葉書がある。これは、
葉書の2倍の大きさの両面コート紙、両面アート紙の一
部に宛名を記載し、他の部分に美麗な印刷を施した後、
宛名面を外側にして片面に粘着加工された透明ポリオレ
フィンフィルムを貼り合わせ、2つ折りにして熱圧着し
たものである。これだと、印刷がアート紙、コート紙に
施されている上、その上に透明ポリオレフィンフィルム
が貼り合わされているため、光沢感のある非常に美麗な
印刷が可能となる。しかし、この透明ポリオレフィンフ
ィルムを使用した2つ折り葉書を作製するには専用の機
械が必要であり、決して手軽にできるものではない。
【0005】近年低価格化によりコンピューターやカラ
ープリンターが家庭に普及してきている。すなわち、家
庭でもプリンター専用紙を用いれば、かなり写真に近い
画像を印字することができる。そのため、家庭でグリー
ティングカード、招待状などを写真入りで作製できるよ
うになった。しかし、いわゆるグリーティングカードは
ファンシー用紙を用いており、2つ折りにするくらい
で、郵送するためには封筒に入れなければならなかっ
た。
【0006】以上、もっとも身近にある親展性書類の代
表として郵便物を取り上げ説明してきたが、世の中に手
軽に親展性書類を作製できる用紙が存在すれば、いっそ
う情報のやり取りの際の秘密保持性が高まり、また、情
報の受け手に対し意外な効果を与えることができる。
【0007】そこで本発明者らは、透明合成樹脂シート
の一方の面に強粘着層が設けられ剥離紙が重ね合わされ
ており、他方の面には再剥離性粘着層が設けられ剥離紙
が重ね合わされている粘着シート、あるいは透明合成樹
脂シートの一方の面に強粘着層が設けられ、他方の面に
は再剥離性粘着層が設けられている両面粘着シートを該
再剥離性粘着層を内側にして2つ折りして剥離可能に一
体化した、あるいは2枚の該両面粘着シートを再剥離性
粘着層同士で重ね合わせ剥離可能に一体化した再剥離性
粘着シートを発明し、特許出願している。しかし、これ
らでは記録用紙を貼り合わせるのが強粘着層となってし
まうため、葉書大程度のものでも貼合せが斜めになって
しまったり、透明合成樹脂シートがシワになってしまう
ことがあり、取り扱いに若干難しいところがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、親展性葉書に代表される親展性書
類を手軽に少量作ることができる粘着シート、再剥離性
粘着シート、および記録粘着シートを提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の様
な問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明に
至った。
【0010】透明合成樹脂シートの一方の面に通常状態
では粘着性、接着性ともに示さず加熱時に粘着性あるい
は接着性を示す加熱接着層が設けられ、他方の面には再
剥離性粘着層が設けられ剥離紙が重ね合わされているこ
とを特徴とする粘着シートの発明である。
【0011】透明合成樹脂シートの一方の面に通常状態
では粘着性、接着性ともに示さず加熱時に粘着性あるい
は接着性を示す加熱接着層が設けられ、他方の面には再
剥離性粘着層が設けられている両面粘着シートを該再剥
離性粘着層を内側にして2つ折りして剥離可能に一体化
した、あるいは2枚の該両面粘着シートを再剥離性粘着
層同士で重ね合わせ剥離可能に一体化したことを特徴と
する再剥離性粘着シートの発明である。
【0012】前記粘着シートの加熱接着層に1葉以上の
記録用紙を重ね合わせ、加熱により該粘着シートと一体
化したことを特徴とする記録粘着シートの発明である。
【0013】前記再剥離性粘着シートの加熱接着層に1
葉以上の記録用紙を重ね合わせ、加熱により該再剥離性
粘着シートと一体化したことを特徴とする記録粘着シー
トの発明である。
【0014】加熱接着層に加熱により一体化された記録
用紙が写真または葉書であることを特徴とする記録粘着
シートの発明である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる透明合成樹脂
シートとは、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリエチレンテレフタレート、ポリア
ミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチ
ルペンテンなどからなる一軸延伸シート、二軸延伸シー
ト等が使用できる。
【0016】本発明で用いられる透明合成樹脂シートの
寸法は、特に制限することはなく、2つ折りにし再剥離
性粘着層同士を重ね合わせるのであれば、作製したい親
展用紙の大きくとも2倍の面積があればよい。具体的に
は、長辺方向への2倍でも短辺方向への2倍でもよい。
より具体的説明すると、親展性葉書の作製であれば、一
般の葉書の2倍、すなわち、約148mm×約200m
mでもよいし、約296mm×約100mmでもよい。
【0017】また、2枚を重ねて再剥離性粘着層同士を
重ね合わせるのであれば、大きくとも必要な書類の寸法
そのままでよい。具体的には、親展性葉書の作製であれ
ば、一般の葉書と同じ寸法、すなわち、約148mm×
約100mmでよい。
【0018】本発明で用いられる通常状態では粘着性、
接着性ともに示さず加熱時に粘着性あるいは接着性を示
す加熱接着層を構成する加熱接着型粘着剤には、ディレ
ードタック型粘着剤、ヒートシール型粘着剤、ホットメ
ルト型粘着剤がある。
【0019】ディレードタック型粘着剤は、アクリル系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン
/アクリル共重合系樹脂、スチレン/ブタジエン共重合
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂などの分散液
に1種あるいは数種の結晶性(固体)可塑剤、たとえば
ジシクロヘキシルフタレート、ジフェニルフタレート、
N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド、o
/p−トルエンスルホンアミドなどが含まれる。
【0020】ヒートシール型粘着剤は、書籍「コンバー
ティングのすべて」(加工技術研究会発行、1993
年、P351〜)で述べられるようないわゆる狭義のヒ
ートシールコーティング剤であり、無溶剤のホットメル
トコーティング樹脂とは別な物である。たとえばその構
成樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル、
エチレン/酢ビ共重合樹脂、ポリアクリレート、塩酢
ビ、エチレン/アクリル酸共重合樹脂、などの有機溶剤
溶液、あるいは水分散溶液などの形で用いられる。
【0021】ホットメルト型粘着剤は、一般に60℃〜
180℃の温度範囲で溶融する熱可塑性材料(100%
固体)であり、以下に示すようなポリマー、樹脂および
ワックスが用いられる。すなわちアルキッド(変性ポリ
エステル)、アスファルトおよびコールタールれき青
質、クマロンーインデン樹脂、ロジンおよびその誘導
体、テルペン樹脂、ワックス(鉱物、植物および石
油)、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン
/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニル
およびその共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン
およびその共重合体、ポリスチレンおよびその共重合
体、ポリプロピレン、ポリビニルエーテル、ポリアミ
ド、ポリエステル(熱可塑性)、フェノキシ樹脂(可塑
化)、ポリイソプレン、ポリウレタン、熱可塑性エラス
トマー(SBS、SIS、SEBSなど)などの樹脂が
使用される。ホットメルト粘着剤は、以下の3つの機能
を有する樹脂を基本的に含む。すなわち、溶融物に粘性
を、固体に凝集性を与える高分子量ポリマー、粘着性、
弾性、および強度を増加させる合成エラストマー、粘性
と流動性を与え、ぬれ性を促進する合成樹脂または天然
樹脂である。これにコストを低減させ、混合物の粘度を
低下させ塗布しやすくするワックスを含有しても良い。
ホットメルト層の塗布は、溶剤溶液として、あるいはエ
マルジョンとして塗布、乾燥して用いるか、熱溶融押し
だしにより行うことが可能である。
【0022】本発明で用いられる再剥離性粘着層の粘着
剤として、粘着剤が有効に再剥離性を機能するために
は、透明合成樹脂シートと粘着剤との接着性(投錨性)
が強い一方で、粘着剤の凝集力が強く、かつ粘着剤同士
の接着性が弱いという特性が要求される。これらの要求
特性の内、投錨性を向上させるためには粘着剤ポリマー
の分子量が低いことが好ましく、他2者を満足させるた
めには逆に粘着剤ポリマーの分子量が高いことが好まし
いというジレンマがあり、これをクリアする手段として
は、例えば2液系の再剥離型粘着剤がある。これは主剤
となる低分子量の粘着剤ポリマーで透明合成樹脂シート
との投錨性を確保した後、適当な架橋剤でポリマーを架
橋、高分子量化させることで粘着剤同士の接着力を調整
するものであり、主剤としてはアクリル共重合樹脂な
ど、架橋剤としてはエポキシ樹脂などが用いられるのが
一般的である。あるいは、微球体粘着剤による物理的ソ
ケット効果によって接着力を調整したりする方法もあ
る。
【0023】具体的な粘着剤としては、1液系粘着剤で
は、一般的なアクリル樹脂、天然及び合成ゴム、スチレ
ン/ブタジエン共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル
/エチレン共重合体、デンプン、シリコーン系化合物、
ニカワ、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリウレタ
ン、ポリウレタン等の樹脂を単独で、あるいは溶液、水
溶液、エマルジョンの形で用いることができる。2液系
粘着剤としては、主剤となるアクリル共重合樹脂等の低
分子量樹脂をグリシジルメタクリレート等を硬化剤とし
て加えてエポキシ架橋を行ったり、ブチル化メラミン樹
脂によりメラミン架橋、トリス4−フェニルイソシアネ
ート、コロネートL等によるイソシアネート架橋を行
い、使用することができる。
【0024】また、粘着層に再剥離性を持たせるために
顔料を添加してもよい。該顔料としては、ケイソウ土、
タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、
水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂などを用い
ることができる。顔料添加量は、再剥離性粘着層塗設後
の合成樹脂シートの透明性を維持するために粘着剤固形
分100部に対して10〜200部が好ましい。さらに
好ましくは、10〜100部である。
【0025】本発明で用いられている透明合成樹脂シー
トに、加熱接着層としてのディレードタック型粘着剤、
ヒートシール型粘着剤、再剥離性粘着層を塗工する方法
は、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナ
イフコーター、バーコーター、ロッドブレードコータ
ー、ショートドウェルコーター、サイズプレス、グラビ
アコーター、グラビアオフセットコーター、Uコンマコ
ーター、AKKUコーター、スムージングコーター、マ
イクログラビアコーター、リバースロールコーター、4
本或は5本ロールコーター、ディップコーター、落下カ
ーテンコーター、スライドコーター、ダイコーター等い
かなる塗工方法を用いてもよい。
【0026】本発明の再剥離性粘着シートを作製する場
合、透明合成樹脂シートの一方の面に加熱接着層が設け
られ、他方の面には再剥離性粘着層が設けられている両
面粘着シートを再剥離性粘着層を内側にして、2つ折り
にして再剥離性粘着層同士を重ね合わせて疑似接着して
もよいし、透明合成樹脂シートの一方の面に加熱接着層
が設けられ、他方の面には再剥離性粘着層が設けられて
いる両面粘着シートを2枚用いて、それぞれの再剥離性
粘着層同士を重ね合わせて疑似接着して作製してもよ
い。
【0027】本発明の記録粘着シートにおいて、加熱接
着層に重ね合わされ本発明の粘着シートあるいは再剥離
性粘着シートと一体化される記録用紙は特に制限される
ものではなく、一般的な上質紙、コート紙、アート紙、
キャスト紙、合成紙等、あるいは一般の写真及び葉書等
を用いることができる。また、インクジェット記録方
式、昇華型熱転写記録方式、溶融熱転写記録方式、感熱
記録方式、電子写真記録方式等各記録方式に対応した専
用紙を用いることも何ら問題はなく、これらの記録方式
を用いたプリンターで画像を含んだ情報を親展情報とす
るには、これら専用紙を用いるのが好ましい。もちろ
ん、記録粘着シートにおいて、加熱接着層と接する該記
録用紙の面は該記録用紙の親展情報が記載された面とな
る。
【0028】当然のことながら、粘着シート、再剥離性
粘着シートの加熱接着層に貼り合わせられるべき記録用
紙も写真であってよい。一般の写真を画像が加熱接着層
に接するように貼り合わせた場合、得られた記録粘着シ
ートでは写真画像の上に透明な光沢感のあるフィルムが
重ね合わせられているため、よりいっそう画像が美麗な
ものとなり、受け取る側に一般の写真をそのまま渡すよ
り、いっそうの感動を与えることができる。
【0029】さらに、本発明の記録粘着シートにおい
て、粘着シート、再剥離性粘着シートの加熱接着層に貼
り合わせられるべき記録用紙に官製葉書を用いることが
できる。該官製葉書を宛名面が外側になるように加熱接
着層に重ね合わせられ粘着シートあるいは再剥離性粘着
シートと一体化し、もう一方の加熱接着層を介して親展
情報を有する記録用紙とし、必要により再剥離性粘着層
同士を重ね合わせ疑似接着すれば、記録粘着シートはそ
のまま親展性葉書となり、郵便料金は葉書と同じでより
多くの情報を受取人に送ることができ、非常に効果的で
ある。さらに、本発明の記録粘着シートでは、貼り合わ
す官製葉書に抽選番号付き料金前納はがき(お年玉付郵
便はがき、籤付暑中見舞い用郵便はがき”かもめー
る”)を用いることにより、年賀状、暑中見舞い等幅広
く利用することができる。
【0030】第1の本発明については、図1に粘着シー
トの断面概略図を示す。図1において、透明合成樹脂シ
ート2の片面に加熱接着層1を設け、他面に再剥離性粘
着層3、剥離紙4を順次設けた構成からなるものであ
る。
【0031】第2の本発明については、図2に再剥離性
粘着シートの断面概略図を示す。図2において、透明合
成樹脂シート2の片面に加熱接着層1が設けられ、他面
に再剥離性粘着層3が設けられた粘着シートが該再剥離
性粘着層3同士で重ね合わせられた構成からなるもので
ある。
【0032】第1の本発明である粘着シート、あるいは
第2の本発明である再剥離性粘着シートを用いて作製さ
れる記録粘着シートについては、図3に記録粘着シート
の断面概略図を示す。図3において透明合成樹脂シート
2の片面に加熱接着層1が設けられ、他面に再剥離性粘
着層3が設けられた粘着シートが該再剥離性粘着層3同
士で重ね合わせられた構成からなる第2の本発明である
再剥離性粘着シートの加熱接着層1に記録用紙5が重ね
合わせられた構成からなるものである。
【0033】以下、本発明について簡単に作用を説明す
る。本発明の粘着シート、再剥離性粘着シート、および
記録粘着シートを用いれば、手軽に親展性書類を作製す
ることができる。具体的には、該粘着シート、該再剥離
性粘着シートの加熱接着層に親展情報を記載した記録用
紙を情報記載面が内側になるように重ね合わせ、アイロ
ン等により加熱し一体化すればよい。本発明で用いられ
ている再剥離性粘着層はどれも重ね合わせ、若干の圧力
をかけることにより疑似接着させることができる。
【0034】本発明で用いられている加熱接着層は、通
常状態では粘着性、接着性ともに示さないため、記録用
紙と粘着シート、あるいは再剥離性粘着シートを重ね合
わせてもその時点で両者が貼り付いてしまうことがな
く、さらに加熱によって初めて粘着性、接着性が発現す
ることから位置合わせをきちんとした後に加熱すること
により記録用紙と粘着シート、あるいは再剥離性粘着シ
ートが斜めに貼り付いてしまうこともないし、透明合成
樹脂シートにシワが入ることもない。
【0035】さらに、加熱接着層に貼り合わせる記録用
紙に写真を用いれば、受け手に意外な効果を生むことが
できるし、記録用紙に葉書を用い、宛名面を外向きに貼
り合わせればそのまま親展葉書とすることができるう
え、該葉書がお年玉付きの年賀葉書などの官製葉書であ
れば官製の親展性葉書となる。
【0036】その上、透明合成樹脂シートにポリオレフ
ィンフィルムを用いれば該フィルムに光沢感があるた
め、用紙にインクジェットプリンター等でカラー画像を
印字しておけば該フィルムの光沢感により該カラー画像
の美麗さが増すし、あるいは写真をそのまま用いた場合
でも高級感のある画像を得ることができる。用紙の貼合
せ方法は加熱接着層に重ね合わせ、アイロン等により加
熱し一体化すればよい。
【0037】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0038】実施例1 厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に再剥離性粘着層としてエアナイフコーターで再剥
離性粘着剤(セキスイエスダイン(株)製 エスダイン
AE−387)を乾燥塗布量20g/m2で塗布し、乾
燥した後、剥離紙と貼り合わせて、再剥離性粘着層を設
けた。次に、該再剥離性粘着層の反対面に加熱接着層と
してエアナイフコーターでヒートシール剤(中央理化工
業(株)製、アクアテックスEC1200)を乾燥塗布
量が15g/m2となるように塗工して80℃の温風下で
20秒間乾燥し、加熱接着層を設け、本発明の粘着シー
トを得た。該粘着シートを148mm×200mmの寸
法に断裁後、記録用紙として親展情報を記載した寸法1
48mm×200mmのPPC用紙を該加熱接着層に重
ね合わせアイロンで加熱し一体化した。次に、再剥離性
粘着層に貼り合わせられている剥離紙を剥がし、この面
を内面として寸法が148mm×100mmとなるよう
に該粘着シートを2つ折りにして、該再剥離性粘着層同
士を重ね合わせ剥離可能に一体化して葉書と同一寸法の
本発明の記録粘着シートからなる親展性書類を得た。
【0039】実施例2 厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に再剥離性粘着層としてエアナイフコーターで再剥
離性粘着剤(セキスイエスダイン(株)製 エスダイン
AE−387)を乾燥塗布量20g/m2で塗布し、乾
燥した後、剥離紙と貼り合わせて、再剥離性粘着層を設
けた後、適当な寸法の平判に断裁した。次に、該再剥離
性粘着層の反対面に加熱接着層としてディレードタック
型粘着剤(東洋インキ(株)製、ヒートマジックDW2
000)を乾燥塗布量が15g/m2となるようにワイヤ
ーバーで手塗りして45℃の温風下で20秒間乾燥し、
加熱接着層を設け、本発明の粘着シートを得た。出来上
がった該粘着シートを148mm×200mmの寸法に
断裁後、記録用紙として親展情報を記載した寸法148
mm×200mmのPPC用紙を該加熱接着層に重ね合
わせアイロンで加熱し一体化した。次に、再剥離性粘着
層に貼り合わせられている剥離紙を剥がし、この面を内
面として寸法が148mm×100mmとなるように該
粘着シートを2つ折りにして、該再剥離性粘着層同士を
重ね合わせ剥離可能に一体化して葉書と同一寸法の本発
明の記録粘着シートからなる親展性書類を得た。
【0040】実施例3 厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に加熱接着層としてエアナイフコーターでヒートシ
ール剤(中央理化工業(株)製、アクアテックスEC1
200)を乾燥塗布量が15g/m2となるように塗工し
て80℃の温風下で20秒間乾燥し、加熱接着層を設け
た後、適当な寸法の平判に断裁した。次に加熱接着層が
設けられている面の反対面に再剥離性粘着層として再剥
離性粘着剤(セキスイエスダイン(株)製 エスダイン
AE−387)を乾燥塗布量20g/m2でワイヤーバー
を用い、手塗りで塗布し、乾燥した後、再剥離面を内側
にして再剥離面同士が接するように2つ折りにし本発明
の再剥離性粘着シートを得た。次に該再剥離性粘着シー
トを148mm×100mmの寸法に断裁後、記録用紙
として寸法が148mm×100mmである写真を画像
のある面が加熱接着層と接するように重ね合わせ、次に
別の記録用紙としてお年玉付き年賀葉書を非宛名表記面
が加熱接着層と接するように重ね合わせる。その後、位
置がずれていないことを確認し、アイロンにより加熱し
て三者を貼り合わせ、一体化して葉書と同一寸法の本発
明の記録粘着シートからなる親展性書類を得た。
【0041】比較例1 官製お年玉付き年賀葉書を用意し比較例とする。
【0042】比較例2 坪量80g/m2の上質紙の片面にエアナイフコーターで
再剥離性粘着剤(セキスイエスダイン(株)製 エスダ
イン AE−387)を乾燥塗布量20g/m2で塗布
し、乾燥した後、剥離紙と貼り合わせて、再剥離性粘着
層を設け、再剥離性シールを作製する。該シールを葉書
半分の大きさに断裁後、官製お年玉付き年賀葉書の情報
記載面に貼り合わせ親展性書類を得た。
【0043】比較例3 厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に再剥離性粘着層としてエアナイフコーターで再剥
離性粘着剤(セキスイエスダイン(株)製 エスダイン
AE−387)を乾燥塗布量20g/m2で塗布し、乾
燥した後、剥離紙と貼り合わせて、再剥離性粘着層を設
けた後、該再剥離性粘着層の反対面に強粘着層としてエ
アナイフコーターで強粘着剤(東亞合成化学工業(株)
製 アロンタック HVC−3300)を乾燥塗布量2
5g/m2となるように塗布し、乾燥後、剥離紙と貼り合
わせて粘着シートを得た。該粘着シートを148mm×
200mmの寸法に断裁後、強粘着層に貼り合わせられ
ている剥離紙を剥がし、記録用紙として親展情報を記載
した寸法148mm×200mmのPPC用紙を該強粘
着層に重ね合わせ一体化した。次に、再剥離性粘着層に
貼り合わせられている剥離紙を剥がし、この面を内面と
して寸法が148mm×100mmとなるように該粘着
シートを2つ折りにして、該再剥離性粘着層同士を重ね
合わせ剥離可能に一体化して葉書と同一寸法の親展性書
類を得た。
【0044】比較例4 厚さ20μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に強粘着層としてエアナイフコーターで強粘着剤
(東亞合成化学工業(株)製 アロンタック HVC−
3300)を乾燥塗布量25g/m2となるように塗布
し、乾燥した後、剥離紙と貼り合わせて、強粘着層を設
けた後、該強粘着層の反対面に、再剥離性粘着層として
エアナイフコーターで再剥離性粘着剤(セキスイエスダ
イン(株)製エスダイン AE−387)を乾燥塗布量
20g/m2で塗布し、乾燥後、該再剥離性粘着層を内側
にして2つ折りにして剥離可能に一体化し本発明の再剥
離性粘着シートを得た。該再剥離性粘着シートを148
mm×100mmの寸法に断裁後、該強粘着層に貼り合
わせられている剥離紙を取り除いた後、片面に官製お年
玉付き年賀葉書の非宛名標記面を貼り合わせ、他方の強
粘着層には写真を画像が写っている面が該強粘着層と接
するように貼り合わせて、親展性書類を得た。
【0045】<試験方法> 1)情報記載量 情報記載可能な部分の面積を葉書の面積の何倍という形
で算出した。また、情報記載可能な部分のうち親展情報
となりうる記載可能な部分の面積も葉書の面積の何倍と
いう形で算出した。もちろん、安い郵便料金で情報記載
可能面積が大きい方が優れている。
【0046】2)親展性 親展性の有無を判定する。作為的な行為をせずに記載情
報の内容を判読できるかどうか判定した。判読できない
ものを優、容易に判読できるものを劣とした。
【0047】3)貼り合わせ容易性 実施例及び比較例で出来上がった親展性書類を20枚用
意する。重ね合わされ貼り合わされている再剥離部を剥
がした後、表面を観察し透明合成樹脂フィルムがシワな
くきれいに記録用紙に貼り合わせられているか確認し、
20枚中何枚が問題なく貼り合わせられているかで判定
した。20枚ともシワなくきれいに貼り合わせられてい
るものを優、シワが入っていたり貼り付けが斜めになっ
ているものが1枚以上5枚以下のものを並、シワが入っ
ていたり貼り付けが斜めになっているものが6枚以上の
ものを劣判定した。なお、比較例1については貼り合わ
せる行為が不必要なため評価を行わなかった。また、比
較例2については、再剥離性シールが官製お年玉付き年
賀葉書に貼り合わせられている状態で評価を行った。
【0048】
【表1】
【0049】評価:実施例1〜3で示した親展性書類
は、外形寸法は葉書と同一であるが、比較例1、2で示
した葉書より圧倒的に多くの情報記載部分を持ってい
る。さらに、親展情報となりうる情報記載部分も多い。
葉書に限らず親展性書類が作製でき利用価値の高いもの
となっている。また、実施例1〜3で示した親展性書類
では記録用紙が加熱接着層に貼り合わせられているた
め、比較例3,4のように記録用紙が強粘着層に貼り合
わせられているものとは異なり、位置合わせが慎重に行
え、かつ位置の修正も可能なため、貼り合わせ位置が斜
めになってしまったり、シワが入ってしまうことがな
い。一方、本発明の再剥離性葉書は情報記載部の上に透
明な合成樹脂シートが貼り合わせられているため、写真
等のカラー画像を設けた記録用紙を貼り合わせた場合、
該画像はよりいっそう引き立ったものとなっている。
【0050】
【発明の効果】本発明の粘着シート、再剥離性粘着シー
ト、記録粘着シートを用いれば、強粘着層と親展情報を
記載した記録用紙を重ね合わせることにより手軽に再剥
離性書類を作ることができる上、情報記載面上に光沢の
ある透明合成樹脂シートが貼り合わせられことよりカラ
ー画像等、特に写真を記録すれば、いっそう美麗な画像
となり受取人に意外な効果を与えることができ。さら
に、記録用紙は加熱接着層に貼り合わせられるため斜め
に貼り合わせられたり、シワが入ってしまうことがなく
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着シートの断面概略図。
【図2】本発明の再剥離性粘着シートの断面概略図。
【図3】本発明の再剥離性粘着シートの加熱接着層に1
葉以上の記録用紙を重ね合わせた記録粘着シートの断面
概略図。
【符号の説明】
1 加熱接着層 2 透明合成樹脂シート 3 再剥離性粘着層 4 剥離紙 5 記録用紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明合成樹脂シートの一方の面に通常状
    態では粘着性、接着性ともに示さず加熱時に粘着性ある
    いは接着性を示す加熱接着層が設けられ、他方の面には
    再剥離性粘着層が設けられ剥離紙が重ね合わされている
    ことを特徴とする粘着シート。
  2. 【請求項2】 透明合成樹脂シートの一方の面に通常状
    態では粘着性、接着性ともに示さず加熱時に粘着性ある
    いは接着性を示す加熱接着層が設けられ、他方の面には
    再剥離性粘着層が設けられている両面粘着シートを該再
    剥離性粘着層を内側にして2つ折りして剥離可能に一体
    化した、あるいは2枚の該両面粘着シートを再剥離性粘
    着層同士で重ね合わせ剥離可能に一体化したことを特徴
    とする再剥離性粘着シート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の粘着シートの加熱接着層
    に1葉以上の記録用紙を重ね合わせ、加熱により該粘着
    シートと一体化したことを特徴とする記録粘着シート。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の再剥離性粘着シートの加
    熱接着層に1葉以上の記録用紙を重ね合わせ、加熱によ
    り該再剥離性粘着シートと一体化したことを特徴とする
    記録粘着シート。
  5. 【請求項5】 加熱接着層に加熱により一体化された記
    録用紙が写真または葉書であることを特徴とする請求項
    3または4記載の記録粘着シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014198475A (ja) * 2014-06-23 2014-10-23 大日本印刷株式会社 くじ付郵便葉書

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014198475A (ja) * 2014-06-23 2014-10-23 大日本印刷株式会社 くじ付郵便葉書

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