JPH11268023A - グリーンシート積層体の製造方法 - Google Patents

グリーンシート積層体の製造方法

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JPH11268023A
JPH11268023A JP6965698A JP6965698A JPH11268023A JP H11268023 A JPH11268023 A JP H11268023A JP 6965698 A JP6965698 A JP 6965698A JP 6965698 A JP6965698 A JP 6965698A JP H11268023 A JPH11268023 A JP H11268023A
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green sheet
green
sheets
uppermost
sheet laminate
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Noboru Mitsunaga
昇 光永
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱圧着処理を施してグリーンシート積層体を
製造する場合、この積層体に圧着治具が接着し易く、圧
着治具を積層体から取り外すことが困難である。また開
口部が形成された離形シートを離形材として用いると、
コストが大幅に増大する。 【解決手段】 グリーンシート下面23aと、グリーン
シート上面12eとにコーティング剤をそれぞれスクリ
ーン印刷した後、アニール処理を施して離形層15、1
6を形成し、グリーンシート21aとグリーンシート1
1eとの間に複数枚のグリーンシート21b、11c、
11dを順次積層した後、グリーンシート上面12eと
グリーンシート下面23aとに圧着治具32、31をそ
れぞれ密接させ、グリーンシート21a、21b、11
c〜11e同士を熱圧着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグリーンシート積層
体の製造方法に関し、より詳細には熱圧着した後に圧着
治具を容易に取り外すことが可能なグリーンシート積層
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のグリーンシート積層体の製
造方法の一例を説明するために摸式的に示した斜視図で
あり、図中21a〜21eはグリーンシートを示してい
る。グリーンシート21a〜21eは略矩形形状に形成
されており、最下部のグリーンシート21aの上方には
グリーンシート21b〜21eが順次積層されている。
グリーンシート21a〜21e間には配線パターン(図
示せず)がそれぞれ形成され、配線パターン同士は、グ
リーンシート21a〜21e内に形成されたスルーホー
ル(図示せず)を介してそれぞれ接続されるようになっ
ている。これらグリーンシート21a〜21e、配線パ
ターン等を含んでグリーンシート積層体30が構成され
ている。
【0003】上記構成のグリーンシート積層体30を製
造する場合、まずセラミックスラリーを形成してドクタ
ーブレード法(図示せず)により、引き出し方向に長い
形状をしたグリーンシートを形成する。このセラミック
スラリーはセラミック原料粉末、有機バインダ、溶剤、
可塑剤等を含んで構成されており、前記セラミック原料
粉末には例えばホウケイ酸ガラス等のガラス材料とアル
ミナ等の無機フィラー材料とが混合されたガラス複合系
セラミックス粉末等が用いられる。また前記有機バイン
ダには例えばアクリル樹脂等が用いられ、前記溶剤には
例えばキシレン、トルエン等が用いられる。次に前記グ
リーンシートにパンチング(図示せず)を行い、所定形
状のグリーンシート21a〜21eを打ち抜き・成形す
ると共に、グリーンシート21a〜21eの所定箇所に
前記スルーホールを形成する。次にグリーンシート上面
22a〜22dの所定箇所にAu(金)、Ag(銀)、
Ag−Pd(パラジウム)等を含んだ導体ペーストをス
クリーン印刷(図示せず)し、配線パターンを形成す
る。この後、略直方体形状をした圧着治具31上にグリ
ーンシート21a〜21eを順次積層してゆき、最上部
のグリーンシート21e上に略直方体形状をした圧着治
具32を載置する。そして80〜150℃に加熱しつ
つ、圧着治具31、32に50〜250kgf/cm2
の圧力を約15秒間ずつ2〜3回加えた後(以下、この
工程を熱圧着工程と記す)、圧着治具31、32を取り
外すと、グリーンシート積層体30が製造される。この
後所定雰囲気中において、グリーンシート積層体30に
所定温度の焼成処理を施すと、低温焼成セラミック多層
配線基板(図示せず)が製造されることとなる。
【0004】上記したグリーンシート積層体30におい
ては、グリーンシート21a〜21e中にアクリル樹脂
等の有機バインダが含まれており、熱圧着工程の際、こ
のアクリル樹脂がグリーンシート上面22a〜22dや
グリーンシート下面23b〜23eにそれぞれ浸出して
重合するので、これらグリーンシート21a〜21eと
配線パターンとを一体的に積層し得ることとなる。しか
しながらグリーンシート下面23a、グリーンシート上
面22eにも前記アクリル樹脂が浸出するので、この浸
出したアクリル樹脂の重合反応により、グリーンシート
下面23aと圧着治具31上面、及びグリーンシート上
面22eと圧着治具32下面が相互に密着し易い。この
結果、熱圧着工程後にグリーンシート積層体30より圧
着治具31、32を取り外すことが困難になるという問
題があった。
【0005】この問題に対処するため、離形用シートを
用いて熱圧着処理を施す方法が開発されている。図6は
従来のこの種離形用シートを用いたグリーンシート積層
体の製造方法を説明するために摸式的に示した斜視図で
あり、図中21a〜21eはグリーンシートを示してい
る。図5に示したものと略同様、グリーンシート21a
〜21eと配線パターンとは交互に積層されている。こ
の積層体に熱圧着処理を施す場合、グリーンシート21
aと圧着治具31(図5)との間、及びグリーンシート
21eと圧着治具32(図5)との間に、離形用シート
としてのシリコン付きフィルム33、34をそれぞれ介
装させる。この後これらに熱圧着処理を施すと、シリコ
ン付きフィルム33、34により、圧着治具31、32
にまでアクリル樹脂が浸出するのが阻止され、この結
果、グリーンシート積層体30より、圧着治具31、3
2を容易に取り外すことができる。一方、圧着治具3
1、32への浸出が阻止された前記アクリル樹脂は、グ
リーンシート21a、21eとシリコン付きフィルム3
3、34との間で重合する。しかしながらこの重合した
アクリル樹脂は、表面が平滑でかつ柔軟なシリコン付き
フィルム33、34には接着し難く、このシリコン付き
フィルム33、34もグリーンシート積層体30より容
易に剥ぎ取ることができる。
【0006】図7は従来の別のグリーンシート積層体の
製造方法を説明するために摸式的に示した斜視図であ
り、図中21a、21bは図5、図6に示したものと同
様のグリーンシートを示している。最下部のグリーンシ
ート21aの上方には、グリーンシート21bが積層さ
れている。またグリーンシート21b上にはグリーンシ
ート11c〜11eが積層されており、グリーンシート
11c〜11eの所定箇所にはICチップ(図示せず)
等が挿入されるキャビティ部11fが形成されている。
グリーンシート21a、21b、11c〜11e間には
配線パターン(図示せず)がそれぞれ介装されており、
配線パターン同士は、グリーンシート21a、21b、
11c〜11e内に形成されたスルーホール(図示せ
ず)を介して接続されるようになっている。これらグリ
ーンシート21a、21b、11c〜11e、配線パタ
ーン等を含んでグリーンシート積層体40が構成されて
いる。
【0007】グリーンシート21a、21b、11c〜
11e等の積層体に熱圧着処理を施す場合、グリーンシ
ート21aと圧着治具31(図5)との間に、図6に示
したものと同様のシリコン付きフィルム33を介装させ
る。一方、グリーンシート11eと圧着治具32(図
5)との間には、キャビティ部11fと同様の開口部4
1aが形成されたシリコン付きフィルム41を介装させ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したグリーン
シート積層体30の製造方法においては、上述したよう
に、熱圧着処理を施した際、圧着治具31、32がグリ
ーンシート21aの下面23a、及びグリーンシート2
1eの上面22eに接着し易く、熱圧着処理工程後にグ
リーンシート積層体30より圧着治具31、32を取り
外すことが難しいという課題があった。
【0009】また図7に示したグリーンシート積層体4
0の製造方法においては、シリコン付きフィルム41の
開口部41aをキャビティ部11fの位置に正確に設定
するのが面倒である。またシリコン付きフィルム41の
所定箇所に開口部41aを正確に形成するのが難しく、
コストが高くつくという課題があった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、グリーンシート積層体より圧着治具を簡単、かつ確
実に取り外すことができ、しかもコストを削減すること
ができるグリーンシート積層体の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るグリーンシート積層体の製
造方法は、積層時最下部に位置するグリーンシートの下
面と、最上部に位置するグリーンシートの上面とにコー
ティング剤をそれぞれ塗布した後、アニール処理を施し
て離形層を形成し、前記最下部のグリーンシートと前記
最上部のグリーンシートとの間に複数枚のグリーンシー
トを順次積層した後、前記最上部のグリーンシートの上
面と前記最下部のグリーンシートの下面に圧着治具をそ
れぞれ密接させ、前記グリーンシート同士を熱圧着させ
る工程を含むことを特徴としている(1)。
【0012】上記したグリーンシート積層体の製造方法
(1)によれば、前記最下部のグリーンシートの下面
と、前記最上部のグリーンシートの上面とに離形層が形
成されており、前記熱圧着工程の際、前記離形層により
前記グリーンシートから有機バインダが浸出するのを阻
止し得るので、前記最下部のグリーンシートの下面と、
前記最上部のグリーンシートの上面とに前記圧着治具が
接着するのを防止することができ、これらから前記圧着
治具を容易かつ確実に取り外すことができる。
【0013】また本発明に係るグリーンシート積層体の
製造方法は、キャビティ部が形成されている最上部のグ
リーンシートの上面にコーティング剤を塗布した後、ア
ニール処理を施して離形層を形成し、前記最上部のグリ
ーンシートの下方に複数枚のグリーンシートを順次積層
した後、最下部のグリーンシートの下面に離形シートを
介して圧着治具を密接させる一方、前記最上部のグリー
ンシートの上面に圧着治具を密接させ、前記グリーンシ
ート同士を熱圧着させる工程を含むことを特徴としてい
る(2)。
【0014】上記したグリーンシート積層体の製造方法
(2)によれば、前記キャビティ部が形成されている最
上部のグリーンシートの上面に離形層を形成するので、
開口部が形成された高価な離形シートを用いる必要がな
くなり、コストを大幅に削減することができる。
【0015】また本発明に係るグリーンシート積層体の
製造方法は、製造方法(1)または(2)において、前
記コーティング剤が酸化マンガン粉末、樹脂及び有機溶
剤から構成されたものであることを特徴としている
(3)。
【0016】上記したグリーンシート積層体の製造方法
(3)によれば、前記アニール処理を施した際、前記樹
脂及び前記有機溶剤が前記酸化マンガン粉末の分散を促
し、前記離形層の表面を平滑、かつ均一的なものとなし
得るので、該離形層より圧着治具を簡単に取り外すこと
ができる。また前記コーティング剤を構成する前記各材
料成分は前記グリーンシート積層体の特性に悪影響を及
ぼすことがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るグリーンシー
ト積層体の製造方法の実施の形態を図面に基づいて説明
する。なお、従来例と同一の機能を有する構成部品には
同一の符号を付すこととする。図1は実施の形態(1)
に係るグリーンシート積層体の製造方法を説明するため
に摸式的に示した斜視図であり、図中21a、21b、
11c〜11eは図7に示したものと同様のグリーンシ
ートを示している。最下部のグリーンシート21aの上
方には、グリーンシート21b、11c〜11eが順次
積層されており、グリーンシート11c〜11eにはキ
ャビティ部11fが形成されている。またグリーンシー
ト21a、21b、11c〜11e間には配線パターン
(図示せず)がそれぞれ形成されており、配線パターン
同士はグリーンシート21a、21b、11c〜11e
内に形成されたスルーホール(図示せず)を介してそれ
ぞれ接続されるようになっている。最下部のグリーンシ
ート21aの下面23a、及び最上部のグリーンシート
11eの上面12eには離形層15、16がそれぞれ形
成されている。これらグリーンシート21a,21b、
11c〜11e、配線パターン、離形層15、16等を
含んでグリーンシート積層体10が構成されている。
【0018】図2はグリーンシート積層体10の製造方
法を概略的に示したフローチャートであり、図6に示し
た場合と同様の方法により最上部のグリーンシート11
e、中間部のグリーンシート21b,11c〜11d、
最下部のグリーンシート21aをそれぞれ形成する。次
に最上部のグリーンシート11eについては、その所定
箇所にパンチングによりキャビティ部11fを形成し
(ステップ(以下、Sと記す)1)、グリーンシート上
面12eにコーティング剤をスクリーン印刷により塗布
した後(S2)、約100℃×3時間のアニール処理を
施して離形層16を形成する(S3)。あるいはS1工
程はS3工程の後になってもよい。一方、中間部のグリ
ーンシート21b、11c、11dについては、それら
の所定箇所にキャビティ部11f、パンチングにより前
記スルーホールをそれぞれ形成した後(S4)、グリー
ンシート21b、11c、11dの各上面22b、12
c、12dにAu、Ag、Ag−Pd等を含んだ導体ペ
ーストをスクリーン印刷して配線パターンを形成する
(S5)。他方、最下部のグリーンシート21aについ
ては、グリーンシート下面23aにコーティング剤をス
クリーン印刷により塗布し(S6)、約100℃×3時
間のアニール処理を施して離形層15を形成する(S
7)。その後、グリーンシート上面22aにAu、A
g、Ag−Pd等を含んだ導体ペーストをスクリーン印
刷により塗布して配線パターンを形成する(S8)。上
記S2、S6におけるコーティング剤としては、セラミ
ック原料(Mn25 )粉末、樹脂(例えばポリビニル
ブチラール)、及び有機溶剤(例えばテレピオネール)
から構成されたものを使用する。次に圧着治具31、3
2間にグリーンシート21a、21b、11b〜11e
を積層し(S9)、80〜150℃に加熱しつつ、圧着
治具31、32に50〜250kgf/cm2 の圧力を
約15秒間ずつ2〜3回加えた後、圧着治具31、32
を取り外すと、グリーンシート積層体10が製造される
(S10)。
【0019】上記説明から明らかなように、実施の形態
(1)に係るグリーンシート積層体10の製造方法で
は、最下部のグリーンシート21aの下面23aと、最
上部のグリーンシート11eの上面12eとに離形層1
5、16が形成されており、熱圧着工程の際、離形層1
5、16によりグリーンシート21a、11eから有機
バインダが浸出するのを阻止し得るので、最下部のグリ
ーンシート21aの下面23aと、最上部のグリーンシ
ート11eの上面12eとに圧着治具15、16が接着
するのを防止することができ、これらから圧着治具1
5、16を容易かつ確実に取り外すことができる。
【0020】また、アニール処理を施した際、前記樹脂
及び前記有機溶剤が前記酸化マンガン粉末の分散を促
し、離形層15、16の表面を平滑、かつ均一的なもの
となし得るので、離形層15、16より圧着治具31、
32を簡単に取り外すことができる。またコーティング
剤を構成するMn25 粉末、樹脂及び有機溶剤はグリ
ーンシート積層体10の特性に悪影響を及ぼすことがな
い。
【0021】なお、実施の形態(1)に係るグリーンシ
ート積層体10の製造方法では、グリーンシート11c
〜11eにキャビティ部11fが形成されている場合に
ついて説明したが、別の実施の形態の製造方法では、グ
リーンシートにキャビティ部11fが形成されていなく
てもよい。
【0022】図3は実施の形態(2)に係るグリーンシ
ート積層体の製造方法を説明するために摸式的に示した
斜視図であり、図中21a、21b、11c〜11eは
図1に示したものと同様のグリーンシートを示してい
る。最下部のグリーンシート21aの上方には、グリー
ンシート21b、11c〜11eが順次積層され、グリ
ーンシート11c〜11eにはキャビティ部11fが形
成されており、このグリーンシート11eの上面12e
には離形層16が形成されている。その他の構成は図7
に示したものと略同様であるので、ここではその構成の
詳細な説明は省略することとする。これらグリーンシー
ト21a、21b、11c〜11e、配線パターン、離
形層16等を含んでグリーンシート積層体20が構成さ
れている。
【0023】図4はグリーンシート積層体20の製造方
法を概略的に示したフローチャートであり、S11〜S
15は図2に示したS1〜S5の場合と同様であるの
で、そのフローの詳細な説明は省略することとする。一
方、最下部のグリーンシート21aについては、グリー
ンシート上面22aにAu、Ag、Ag−Pd等を含ん
だ導体ペーストをスクリーン印刷により塗布して配線パ
ターンを形成する(S16)。次に圧着治具31、32
間にシリコン付きフィルム33、グリーンシート21
a、21b、11c〜11eを順に積層し(S17)、
80〜150℃に加熱しつつ、圧着治具31、32に5
0〜150kgf/cm2 の圧力を約15秒間ずつ2〜
3回加えた後、圧着治具31、32及びシリコン付きフ
ィルム33を取り外すと、グリーンシート積層体20が
製造される(S18)。
【0024】上記説明から明らかなように、実施の形態
(2)に係るグリーンシート積層体20の製造方法で
は、キャビティ部11fが形成されている最上部のグリ
ーンシート11eの上面12eに離形層16を形成する
ので、開口部41aが形成された高価なシリコン付きフ
ィルム41(図7)を用いる必要がなくなり、コストを
大幅に削減することができる。
【0025】なお、実施の形態(1)(2)に係るグリ
ーンシート積層体10、20の製造方法では、いずれも
樹脂にポリビニルブチラール、有機溶剤にテレピオネー
ルを用いた場合について説明したが、別の実施の形態の
場合、樹脂にエチルセルロース、エチルヒドロキシセル
ロース、エチルメタクリレート、塩化ビニル等、有機溶
剤にブタノール、トルエン、キシレン、メチルエチルケ
トン、メタノール、メチルイソブチルケトン、ベンゼン
等を用いてもよい。
【0026】また、実施の形態(1)(2)に係るグリ
ーンシート積層体10、20の製造方法では、いずれも
5枚のグリーンシート21a、21b、11c〜11e
の場合について説明したが、何らグリーンシートは5枚
に限定されるものではなく、別の実施の形態の場合、グ
リーンシートは4枚以下あるいは6枚以上でもよい。
【0027】また、実施の形態(1)(2)に係るグリ
ーンシート積層体10、20の製造方法では、いずれも
キャビティ部11fが形成されたグリーンシートが3枚
の場合について説明したが、何らグリーンシートは3枚
に限定されるものではなく、別の実施の形態の場合、キ
ャビティ部11fが形成されたグリーンシートは2枚以
下でも、あるいは4枚以上であってもよい。
【0028】また、実施の形態(1)(2)に係るグリ
ーンシート積層体10、20の製造方法では、いずれも
低温焼成グリーンシートを製造する場合について説明し
たが、別の実施の形態の場合、樹脂にアクリル樹脂等を
用いた高温焼成グリーンシートを製造する際にも適用す
ることができる。
【0029】
【実施例】以下に実施例に係るグリーンシート積層体の
製造方法を用いた場合、圧着治具31、32の接着程度
を調査した結果について説明する。グリーンシート積層
体は、図4に示したフローチャートに基づいて製造し
た。なお、コーティング剤には下記の表1に示した組成
のものを使用し、スクリーン印刷の厚さは約6μmに設
定した。
【0030】
【表1】
【0031】この結果、離形層16及びグリーンシート
下面23aより圧着治具32、31(共に図3)を簡
単、かつ確実に取り外すことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグリーンシート積層体の製造方法
の実施の形態(1)を説明するために摸式的に示した斜
視図である。
【図2】実施の形態(1)に係るグリーンシート積層体
の製造方法を概略的に示したフローチャートである。
【図3】実施の形態(2)に係るグリーンシート積層体
の製造方法を説明するために摸式的に示した斜視図であ
る。
【図4】実施の形態(1)に係るグリーンシート積層体
の製造方法を概略的に示したフローチャートである。
【図5】従来のグリーンシート積層体の製造方法を説明
するために摸式的に示した斜視図である。
【図6】従来の離形用シートを用いたグリーンシート積
層体の製造方法を説明するために摸式的に示した斜視図
である。
【図7】従来の別のグリーンシート積層体の製造方法を
説明するために摸式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
10 グリーンシート積層体 11e 最上部のグリーンシート 12e 最上部のグリーンシートの上面 15、16 離形層 21a 最下部のグリーンシート 21b、11c、11d 中間部のグリーンシート 23a 最下部のグリーンシートの下面 31、32 圧着治具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層時最下部に位置するグリーンシート
    の下面と、最上部に位置するグリーンシートの上面とに
    コーティング剤をそれぞれ塗布した後、アニール処理を
    施して離形層を形成し、前記最下部のグリーンシートと
    前記最上部のグリーンシートとの間に複数枚のグリーン
    シートを順次積層した後、前記最上部のグリーンシート
    の上面と前記最下部のグリーンシートの下面に圧着治具
    をそれぞれ密接させ、前記グリーンシート同士を熱圧着
    させる工程を含むことを特徴とするグリーンシート積層
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 キャビティ部が形成されている最上部の
    グリーンシートの上面にコーティング剤を塗布した後、
    アニール処理を施して離形層を形成し、前記最上部のグ
    リーンシートの下方に複数枚のグリーンシートを順次積
    層した後、最下部のグリーンシートの下面に離形シート
    を介して圧着治具を密接させる一方、前記最上部のグリ
    ーンシートの上面に圧着治具を密接させ、前記グリーン
    シート同士を熱圧着させる工程を含むことを特徴とする
    グリーンシート積層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記コーティング剤が酸化マンガン、樹
    脂及び有機溶剤から構成されたものであることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のグリーンシート積層
    体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2015029951A1 (ja) * 2013-08-26 2017-03-02 日立金属株式会社 実装基板用ウエハ、多層セラミックス基板、実装基板、チップモジュール、及び実装基板用ウエハの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2015029951A1 (ja) * 2013-08-26 2017-03-02 日立金属株式会社 実装基板用ウエハ、多層セラミックス基板、実装基板、チップモジュール、及び実装基板用ウエハの製造方法

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