JPH11267994A - ロボット駆動装置の安全保護装置 - Google Patents

ロボット駆動装置の安全保護装置

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JPH11267994A
JPH11267994A JP23414398A JP23414398A JPH11267994A JP H11267994 A JPH11267994 A JP H11267994A JP 23414398 A JP23414398 A JP 23414398A JP 23414398 A JP23414398 A JP 23414398A JP H11267994 A JPH11267994 A JP H11267994A
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亮吉 平田
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武志 坂本
Kenji Matsukuma
研司 松熊
Toshiyuki Kono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロボット駆動装置の動作が異常であっても、動
作異常判断後の出力を誤って安全と判断することのない
ロボット駆動装置の安全保護装置を提供する。 【解決手段】ロボットコントローラ3に内蔵されたD/
Aボード4からの指令電圧Vrefを入力するサーボアンプ
5と、サーボアンプ5から出力された電流指令により駆
動されるサーボモータ21と、サーボモータ21を駆動
源とするロボット2とを備えたロボット駆動装置におい
て、ロボット2のアーム22に、ロボット2が人間1と
接触したときの負荷の大きさに応じてその検出された抵
抗値RH1、RH2が単調減少するタッチセンサ81、82
が設けてあり、D/Aボード4に、タッチセンサ81、
82の検出抵抗RH1、RH2により変化するしきい値電圧
H1、VH2と指令電圧Vrefを比較することによりロボ
ット2の動作を安全側に働かせる判断を行う安全保護判
断部7が接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、人間また
は物体と接触することを前提とするサービスロボット等
を駆動するロボット駆動装置の安全保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療福祉分野等において使用され
る人間共存型のロボットは、人間または物体と同一空間
で作業を行うことになり、ロボットが人間または物体と
接触する可能性があり、人間の安全性を確保し作業を継
続することが望まれる。通常、ロボットを駆動するため
のロボット駆動装置は、図15のようになっている。図
において、1は人間、2はロボット、3はロボットコン
トローラ、4はロボットコントローラ3に内蔵されたD
/Aボード、5はD/Aボード4からの指令電圧Vref
を入力するサーボアンプ、21はロボット2に設けられ
ると共にサーボアンプ5よりパワー変換された電流指令
により駆動されるサーボモータ、22はサーボモータ2
1を駆動源とするロボット2のアームである。このよう
なロボット2は、ロボット2自身と人間1との接触状態
を監視するために、アーム22の外表面等に負荷状況に
応じて抵抗値が単調減少する図示しないタッチセンサが
取り付けられ、接触検出情報に基づきソフトウェア制御
により、ロボット2から人間1への衝撃を抑制し且つ安
全を確保している。ところが、例えば、D/Aボード4
やサーボアンプ5が故障したり、若しくはコントローラ
3のソフトウェアが暴走したりしてD/Aボード4から
サーボアンプ5に異常な指令が出力されると、サーボモ
ータ21は指令電圧通りに動作するため暴走するという
問題があった。これによりロボット2は人間1の安全性
を保ちながらアーム22の動作を継続することができな
くなる恐れがある。そこで、ロボット駆動装置の異常を
識別する手段が必要となる。
【0003】ロボット駆動装置の異常を識別する手段は
種々提案されているが、例えば、一般の負荷駆動装置に
は、負荷に異常が発生している時に負荷側の駆動を停止
するように指令を出すウィンドウコンパレータを用いた
ものがある。図16は負荷駆動装置の一例を示す。この
ような装置は、図示しないセンサからのアナログ信号
が、常時ウィンドウコンパレータ16に入力されるもの
であり、入力されるセンサ信号がマイコン制御部13に
よるセンサの設定範囲を超えた時、上限値設定部14及
び下限値設定部15により設定された上限値及び下限値
に対してセンサ信号が比較される。ウィンドウコンパレ
ータ16において、センサ信号がしきい値外になったと
きには、マイコン制御部13またはA/D変換部12が
故障して動作不良であると判断され、出力信号を生じな
いようにして負荷側の駆動を停止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の技術においては、以下のような問題があった。 (1)図15に示すようなロボットと人間が接触する状
態において、例えば、ロボットのアーム22に図示しな
いタッチセンサを取り付け、従来例の図16に示すウィ
ンドウコンパレータを用いて動作異常を判断する回路を
加えた構成にすると、比較器の故障もしくはANDゲー
トの故障または断線故障が生じた場合に、動作異常であ
るにもかかわらず動作異常判断後の出力が安全であると
判断してしまう。 (2)図15に示したロボット駆動装置において、図示
しないタッチセンサによりロボットと人間の接触状況を
監視した場合であって、仮にロボットが暴走して人間の
安全を確保できなくなるような恐れがあると、人間の判
断でロボットの非常停止スイッチを投入して停止させて
いる。しかし、人間自身が安全でないと感じて非常停止
スイッチを投入するまでの間はロボットの動作を継続さ
せることになり、また、迅速に非常停止スイッチを投入
することができなくなると、ロボット等を駆動するサー
ボアンプへの指令電圧や駆動対象に流れる電流が増加す
る一方となる。その結果、ロボットは人間に危害を加え
続けることになる。さらに、危険時に、ロボットを停止
させた場合、再度ロボットを立ち上げ直すのに時間がか
かり、作業の中断時間も長くなってしまう。 (3)通常、ロボットアームに取り付けた図示しないタ
ッチセンサの増幅器の出力は、無負荷時に出力電圧が小
さく、負荷状況に応じて出力電圧が単調増加的に変化す
るため、図15に示すロボットに人間が接触して負荷が
かかった状態において、タッチセンサが故障したりある
いはその配線が断線したりすると、センサ出力電圧が0
Vとなる。そのため、ロボットに負荷がかかっているに
もかかわらずタッチセンサの出力電圧から無負荷である
と判断してしまう危険性がある。そこで、本発明の第1
の目的は、ロボットの駆動装置で動作異常を判断する比
較器の故障もしくはANDゲートの故障または断線故障
が生じた場合に、動作異常であるにもかかわらず動作異
常判断後の出力を誤って安全と判断することのない、ロ
ボット駆動装置の安全保護装置を提供することである。
また、第2の目的は、ロボットが暴走して人間の安全を
確保できなくなる様なおそれがある場合に、ロボットの
動作を停止することなく、動作速度を低減することので
きるロボット駆動装置の安全保護装置を提供することで
ある。さらに、第3の目的は、ロボットに負荷がかかっ
た場合において、ロボットと人間等との接触状況を検知
するタッチセンサの故障・断線が生じたときに、駆動装
置が無負荷と判断することなく、安全側故障になるよう
にしたロボット駆動装置の安全保護装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は次のような構成にしたものである。 (1)請求項1に記載の本発明は、ロボットコントロー
ラに内蔵されたD/Aボードからの指令電圧を入力する
サーボアンプと、このサーボアンプから出力された電流
指令により駆動されるサーボモータと、このサーボモー
タを駆動源とするロボットと、を備えたロボット駆動装
置において、前記ロボットのアームの外表面に、前記ロ
ボットが人間と接触したときの負荷の大きさに応じてそ
の検出された抵抗値が単調減少するタッチセンサが設け
てあり、前記D/Aボードと接続されると共に、前記タ
ッチセンサの検出抵抗により変化するしきい値電圧と前
記指令電圧を比較することにより前記ロボットの動作を
安全側に働かせる判断を行う安全保護判断部を備えたも
のである。 (2)請求項2に記載の本発明は、請求項1記載のロボ
ット駆動装置の安全保護装置において、前記タッチセン
サは、二つ設けてあり、前記安全保護判断部は、前記二
つのタッチセンサの検出抵抗により変化する電圧と予め
設定された外部の固定抵抗により決定される電圧をそれ
ぞれ上限、下限のしきい値電圧とすると共に前記二つの
タッチセンサの検出抵抗による上限値がともに前記指令
電圧より高いときに発振するウィンドウコンパレータ
と、前記ウィンドウコンパレータより発振した出力を整
流する整流回路と、前記整流回路による整流後の出力電
圧を用いて前記サーボモータの電源を切るための指令を
発するリレーと、より構成されたものである。 (3)請求項3に記載の本発明は、ロボットコントロー
ラに内蔵されたD/Aボードからの指令電圧を入力する
サーボアンプと、このサーボアンプから出力された電流
指令により駆動されるサーボモータと、このサーボモー
タを駆動源とするロボットと、を備えたロボット駆動装
置において、前記ロボットのアームの外表面に、前記ロ
ボットが人間と接触したとき負荷の大きさに応じてその
検出された抵抗値が単調増加するタッチセンサが設けら
れ、 前記タッチセンサに、直列に固定抵抗が接続されて
おり、 前記D/Aボードからの指令電圧を前記タッチセ
ンサの抵抗と前記固定抵抗とで分圧させるものである。 (4)請求項4に記載の本発明は、ロボットコントロー
ラに内蔵されたD/Aボードからの指令電圧を入力する
サーボアンプと、このサーボアンプから出力された電流
指令により駆動されるサーボモータと、このサーボモー
タを駆動源とするロボットと、を備えたロボット駆動装
置において、前記ロボットのアームの外表面に、 前記ロ
ボットが人間と接触したとき負荷の大きさに応じてその
検出された抵抗値が単調減少するタッチセンサが設けら
れ、前記タッチセンサには、直列に固定抵抗が接続され
ており、前記サーボモータのモータ抵抗は、前記タッチ
センサと並列に接続されており、 前記サーボモータの駆
動電流を前記タッチセンサの抵抗と前記モータ抵抗によ
り低減させるものである。 (5)請求項5に記載の本発明は、ロボットコントロー
ラに内蔵されたD/Aボードからの指令電圧を入力する
サーボアンプと、このサーボアンプから出力された電流
指令により駆動されるサーボモータと、このサーボモー
タを駆動源とするロボットと、を備えたロボット駆動装
置において、前記ロボットのアームの外表面に、前記ロ
ボットが人間と接触したときの負荷の大きさに応じてそ
の検出された抵抗値が単調増加するタッチセンサが設け
られ、前記サーボモータのモータ抵抗は、前記タッチセ
ンサと直列に接続されており、前記サーボモータの駆動
電流を前記タッチセンサの抵抗により低減させるもので
ある。 (6) 請求項6に記載の本発明は、ロボットコントロー
ラに内蔵されたD/Aボードからの指令電圧を入力する
サーボアンプと、このサーボアンプから出力された電流
指令により駆動されるサーボモータと、このサーボモー
タを駆動源とするロボットと、を備えたロボット駆動装
置において、前記ロボットのアームの外表面に、人間と
接触した時に負荷状況に応じて抵抗値が単調減少するタ
ッチセンサが取り付けてあり、前記タッチセンサには、
並列に接続されると共に比較器内部に予め設定された上
限値および下限値を有する2組の異なるしきい値電圧と
電源電圧を比較するウィンドウコンパレータと、前記ウ
ィンドウコンパレータにより発振した出力を整流する整
流回路とが設けられ、且つ、直列に接続された固定抵抗
が設けられており、前記タッチセンサの抵抗の両端に、
前記ウィンドウコンパレータの整流後の出力電圧を前記
タッチセンサの抵抗と前記固定抵抗で分圧した電圧信号
が入力されるA/Dボードが接続してあり、前記A/D
ボードに、IOボード等を介して前記A/Dボードに入
力された電圧信号レベルにより前記サーボモータの電源
を切るための指令を発するリレーを接続してあり、前記
A/Dボードに入力された電圧信号レベルを用いて前記
ロボットを安全側に動作させるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて詳細に説明する。図において従来例と同じ構成要素
に同一符号を付してその説明を省略する。図1は本発明
の第1 の実施例を示すロボット駆動装置の安全保護装置
であり、(a)は安全保護装置のブロック図、(b)は
ウィンドウコンパレータの内部構成を示す模式図であ
る。図2は、タッチセンサと安全保護判断部の動作を示
す図で、安全保護判断部で安全と判断した場合であり、
(a)は、タッチセンサの抵抗値の変化を示す図、
(b)は、ウィンドウコンパレータのしきい値に対する
指令電圧と電源電圧の和Vrefdの変化、(c)は、整流
回路の出力電圧である。図3は、安全保護判断部で危険
と判断した場合におけるタッチセンサと安全保護判断部
の動作を示す図で、(a)はタッチセンサの抵抗値の変
化を示す図、(b)はウィンドウコンパレータのしきい
値に対する指令電圧と電源電圧の和Vrefdの変化、
(c)は整流回路の出力電圧である。従来と異なる点
は、ロボット2のアーム22の外表面、特に先端部に
は、ロボット2が人間1と接触した際、その負荷の大き
さに応じて検出される抵抗値が単調減少的に変化するタ
ッチセンサ81、82(可変抵抗:RH1、RH2とする)
が取り付けられている。また、D/Aボード4には、タ
ッチセンサ81、82の抵抗RH1、RH2の検出値により
変化するしきい値電圧と指令電圧Vrefを比較すると共
に、ロボット2の動作を常に安全側に働かせる判断を行
う安全保護判断部7が接続されている。安全保護判断部
7は、2入力のANDゲート回路72a、72b、72
cと比較器72d、72eとを組み合わせてなるフェー
ルセーフが保証されたウィンドウコンパレータ72と、
ウィンドウコンパレータ72より発振した出力を整流す
る整流回路73と、整流回路73による整流後の出力電
圧を用いてサーボモータ21の電源(パワー部6)を切
るための指令を発するリレー74より構成されている。
このウィンドウコンパレータ72では、比較器72eは
2つの異なる上限値VH1および下限値VL の間でしきい
値を設定しており、また、比較器72dは2つの異なる
上限値VH2および下限値VL のしきい値を設定してい
る。ここでは、上限しきい値VH1、VH2はタッチセンサ
81、82の抵抗RH1、RH2の変化を電圧変換器81
a、82aにより電圧に変換して設定され、また、下限
しきい値VLは予め設定された外部の固定抵抗75、7
6の抵抗値RLを電圧変換器75a、76aにより電圧
に変換して設定される。この比較器72d、72eによ
り、D/Aボード4から出力される指令電圧とウィンド
ウコンパレータ72の電源電圧の和|Vref |+Vcc
を監視するようにしている。さらに、ANDゲート回路
72a、72b、72cにより、両しきい値内にある場
合論理値1に相当する信号を発し、2入力が共に設定し
たしきい値内に|Vref|+Vccの和であるVrefdが入
っている場合すなわち論理積1のとき発振回路72fを
介して発振し、その際、交流(方形波)を出力する。ま
た、しきい値外になる場合は論理積0に相当し、
2入力の論理積が0のとき誤って発振しない特性を有す
るものである。ただし、下限値VL はウィンドウコンパ
レータの電源電圧Vccより高く設定したものである。次
に、動作について説明する。図1(a)、(b)に示す
様に、最初に、D/Aボード4から出力される指令電圧
ref を整流回路71に入力し、指令電圧|Vref |と
電圧源Vccとの和であるVrefdをウィンドウコンパレー
タ72に入力する。ロボット2が人間1と接触する際の
負荷が大きくなると、図2の(a)に示す様にタッチセ
ンサの抵抗値RH1が単調減少していく。そのとき、図2
の(b)に示す様にD/Aボード4から出力される指令
電圧|Vref |と電圧源Vccとの和Vrefdが、タッチセ
ンサ81、82の抵抗RH1、RH2と固定抵抗RL に依存
した電圧のしきい値内、すなわち、それぞれともにVL
<Vrefd<VH1、VL <Vrefd<VH2にある場合、論理
積1となって発振出力になる。そして、次段の整流回路
73で整流を行なうと、図2の(c)に示す様にHig
hレベル(安全)になり、その信号をリレー74に送
り、ロボット2の動作を継続させるようにしている。ま
た、逆に、抵抗RH1、RH2に依存した電圧がそれぞれと
もにしきい値外になる場合は、すなわち、図3の(b)
に示す様にVH1<Vrefd、VH2<Vrefdにある場合、図
2の(c)に示す様に安全保護判断部の判断により論理
値0で、Lowレべル(危険)となり、サーボモータ2
1のパワー部6の電源を切り、ロボット2を停止する。
したがって、本発明では人間とロボットが接触したとき
の負荷(抵抗)に依存した電圧つまり上限しきい値
H1、VH2の変化に対して、D/Aボードから出力され
た指令電圧Vref を、フェールセーフであるウィンドウ
コンパレータを用いて監視することで安全の有無を判断
するようにしたので、ウィンドウコンパレータの比較器
の故障や、比較器に接続しているANDゲートの故障、
配線の断線故障等が生じたとしても、動作異常であるに
もかかわらず動作異常判断後の出力が安全であると判断
してしまうことはなく、負荷への入力を増加させること
もない。よって、負荷に異常が発生している時にはその
動作を常に安全側に働かせることのできるロボット駆動
装置を得ることができる。
【0007】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図4は、本発明の第2の実施例を示すロボット駆
動装置の安全保護装置のブロック図である。第2の実施
例が従来と異なる点は、図4に示すように、ロボット2
のアーム22の外表面には力の大きさに応じて抵抗検出
値が単調増加的に変化するタッチセンサ83(抵抗
H3)を設け、タッチセンサ83と直列に固定抵抗9
(抵抗R1 )を接続してある点であり、サーボアンプ5
に入力される直前の指令電圧Vout は、D/Aボード4
から出た直後の指令電圧Vref をタッチセンサ83の抵
抗RH3と固定抵抗9とで分圧するようにしたことを特徴
とする。次に動作について説明する。図5は安全保護装
置の動作を示す図で、(a)は指令電圧の時間変化、
(b)はロボットの負荷に対するタッチセンサの抵抗変
化、(c)負荷に対するサーボアンプ指令電圧の変化で
ある。図5(a)に示すように、D/Aボード4から一
定の指令電圧Vref が出力されており、図5(b)に示
すように、ロボット2が人間1と接触する際の負荷が大
きくなると、タッチセンサ83の抵抗値RH3が単調増加
していく。サーボアンプ5に入力される直前の指令電圧
out は、D/Aボード4から出た直後の指令電圧V
ref をタッチセンサ83の抵抗と固定抵抗9とで分圧し
ているため、ロボット2が人間1と接触した際にその負
荷状況に応じて、図5(c)に示すように、ロボット2
を駆動するサーボアンプ5への指令電圧Vout が単調減
少する。このとき指令電圧Vout は、指令電圧Vref
タッチセンサの抵抗RH3、固定抵抗R1 より次式で表せ
る。 Vout =Vref /(1+RH3/R1) (式1 ) そのため、サーボアンプ5への指令電圧を低減し、且
つ、負荷に流れる電流を低減することができるので、ロ
ボット2を停止することなく動作速度を低減しながら、
人間1と接触した状態で動作を継続させることができ
る。なお、D/Aボード4とサーボアンプ5の間に入力
されるタッチセンサ83の近傍にスイッチ(図示せず)
を設けて、ロボット2が人間1と接触したとき任意に該
スイッチを投入して、サーボアンプ5への指令電圧を単
調減少させる様にしても良い。また、ロボット駆動装置
において、タッチセンサの抵抗値RH3が負荷に応じて単
調減少する場合、タッチセンサ83と固定抵抗9の接続
を入れ換えるとか、あるいはタッチセンサに替えて固定
抵抗を用いても良く、上記の実施例同様にサーボアンプ
への指令電圧を単調減少させることができる。
【0008】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図6は、本発明の第3の実施例を示すロボット駆
動装置の安全保護装置のブロック図である。第3の実施
例が従来と異なる点は、図6に示すように、ロボット2
のアーム22の外表面には力の大きさに応じて抵抗検出
値が単調減少的に変化するタッチセンサ81を設け、タ
ッチセンサ81の抵抗RH1と並列にサーボモータ21の
モータ抵抗Rm と接続し、タッチセンサ81の抵抗RH1
およびサーボモータ21のモータ抵抗Rm と直列に固定
抵抗10(抵抗R2 )を接続した点である。この構成に
よりサーボアンプ5から出た直後の電流をタッチセンサ
81の抵抗RH1およびサーボモータ21のモータ抵抗R
m とで分流することで、サーボモータ21に入力される
駆動電流imを低減するようにしたことを特徴とする。
次に動作について説明する。図7は安全保護装置の動作
を示す図で、(a)は指令電圧の時間変化、(b)はロ
ボットの負荷に対するタッチセンサの抵抗変化、(c)
は負荷に対するサーボモータ駆動電流の変化である。図
7(a)に示すように、サーボアンプ5から一定の指令
電圧Vref が出力されるが、図7(b)に示すように、
ロボット2が人間1と接触する際の負荷が大きくなる
と、タッチセンサ81の抵抗値RH1が単調減少してい
く。サーボアンプ5から出た直後の指令電圧をタッチセ
ンサ81の抵抗81aおよびサーボモータ21のモータ
抵抗Rm で分流するため、図7(c)に示すように、ロ
ボット2が人間1と接触した際にその負荷状況に応じ
て、ロボット2を駆動するサーボモータ21への電流i
m が単調減少する.このときのサーボモータ21への電
流imは、指令電圧Vref 、タッチセンサの抵抗RH1
固定抵抗R2、サーボモータのモータ抵抗Rm より次式
で表せる。 im =Vref /(R2 m /RH1+R2 +Rm ) (式2) そのため、サーボモータ21への駆動電流を低減するこ
とができるので、ロボットを停止することなく動作速度
を低減しながら、人間と接触した状態で動作を継続させ
ることができる。なお、サーボアンプ5とサーボモータ
21の間に入力されるタッチセンサの近傍にスイッチ
(図示せず)を設け、ロボット2が人間1または物体と
接触したときのみ任意に該スイッチを投入して、サーボ
モータへの電流を単調減少させるようにしても良い。ま
た、ロボット駆動装置において、タッチセンサに替えて
固定抵抗とスイッチを用いても良く、上記の実施例同様
にサーボモータへの電流を単調減少させることができ
る。また、ロボットのアームが人間と接触したときモー
タトルクが小さくなるようにするために、タッチセンサ
の抵抗RH1、固定抵抗R2 、サーボモータのモータ抵抗
m の大きさを設定して駆動電流を小さくし、人間の安
全性を図っており問題はない。
【0009】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図8は、本発明の第4の実施例を示すロボット駆
動装置の安全保護装置のブロック図である。第4の実施
例が従来と異なる点は、図8に示すように、ロボット2
のアーム22の外表面には力の大きさに応じて抵抗検出
値が単調増加的に変化するタッチセンサ83を設け、タ
ッチセンサ83の抵抗RH3と直列にサーボモータ21の
モータ抵抗Rm を接続し、タッチセンサ83の抵抗83
aとサーボモータ21のモータ抵抗Rm を直列に接続し
た点である。この構成によりサーボアンプ5から出た直
後の電流をタッチセンサ83の抵抗RH3で分流すること
で、サーボモータ21に入力される駆動電流imを低減
するようにしたことを特徴とする。次に動作について説
明する。図9は安全保護装置の動作を示す図で、(a)
は指令電圧の時間変化、(b)はロボットの負荷に対す
るタッチセンサの抵抗変化、(c)は負荷に対するサー
ボモータ駆動電流の変化である。図9(a)に示すよう
に、サーボアンプ5から一定の指令電圧Vref が出力さ
れるが、図9(b)に示すように、ロボット2が人間1
と接触する際の負荷が大きくなると、タッチセンサ83
の抵抗値RH3が単調増加していく。サーボアンプ5から
出た直後の指令電圧をタッチセンサ83の抵抗RH3で低
減しているため、図9(c)に示すように、ロボット2
が人間1と接触した際にロボット2の負荷状況に応じ
て、ロボット2を駆動するサーボモータ21への駆動電
流im が単調に減少する.このときのサーボモータ21
への駆動電流im は指令電圧Vref 、タッチセンサの抵
抗RH3、サーボモータのモータ抵抗Rm より次式で表せ
る。 im =Vref /(RH3+Rm ) (式3) その結果、サーボモータ21への駆動電流を低減するこ
とができるので、ロボット2を停止することなく動作速
度を低減しながら、人間1と接触した状態で動作を継続
させることができる。なお、ロボットのアームが人間と
接触したときモータトルクが小さくなるようにするため
に、タッチセンサの抵抗RH3、サーボモータのモータ抵
抗Rm の大きさを設定して駆動電流を小さくし、人間の
安全性を図っており問題はない。
【0010】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図10は本発明の第5の実施例を示すロボット駆
動装置の安全保護装置であって、(a)は安全保護装置
のブロック図、(b)はウィンドウコンパレータの内部
構成を示す模式図である。第5の実施例が従来と異なる
点は、ロボット2のアーム22の外表面に、負荷状況に
応じて抵抗値が単調減少するタッチセンサ81(可変抵
抗RH1)が取り付けられている点であり、また、ロボッ
ト駆動装置に、ANDゲート回路72a、72b、72
cと比較器72d、72eとを組み合わせてなるフェー
ルセーフが保証されたウィンドウコンパレータと、ウィ
ンドウコンパレータ72より発振した出力を整流する整
流回路73とが、タッチセンサ81に並列に接続され、
また、固定抵抗11(R3)がタッチセンサ81に直列
に設けられている点である。ここで、ウィンドウコンパ
レータ72は上限値の符号は異なるが、第1の実施例で
示したものと同じように、比較器72eが2つの異なる
上限値VHeおよび下限値VL の間でしきい値電圧を設定
し、また、比較器72dが2つの異なる上限値VHdおよ
び下限値VL のしきい値電圧を設定している。ここで、
上限しきい値VHd、VHeは予め設定された固定抵抗7
7、78(抵抗値:RHd、RHe)を電圧変換器77a、
78aで電圧に変換して設定したものであり、一方の下
限しきい値VLも同様に固定抵抗75、76を電圧変換
器75a、76aで電圧に変換して設定している。ま
た、この比較器72d、72eはウィンドウコンパレー
タ72の電源電圧Vccを監視している。さらに、ウィン
ドウコンパレータ72はANDゲート回路72a、72
b、72cにより、2入力が共に設定した両しきい値内
にVccが入っている場合すなわち論理積1のとき発振回
路72fを介して発振し、その際、交流(方形波)を出
力する。また、2入力のうち少なくとも何れか一方の入
力がしきい値外になる場合は論理積0に相当し、この2
入力の論理積が0のときは発振しないようになってい
る。このようにウィンドウコンパレータ72と整流回路
73が、タッチセンサ81に並列に接続され、且つ、固
定抵抗11(R3)がタッチセンサ81に直列に設けら
れているため、タッチセンサ81の可変抵抗にかかる出
力電圧Voutは、ウィンドウコンパレータ72の整流後
の出力電圧Vcompをタッチセンサ81の可変抵抗RH1
固定抵抗11(R3)で分圧する形となる。タッチセン
サ81の可変抵抗に現れる出力電圧は、 Vout=[R3/(R3+RH1)]Vcomp (式4) となる。さらに、図10に示すように、タッチセンサ8
1に並列に設けたA/Dボード17に入力するように
し、この信号をパソコンのCPU18に送り、危険時に
はパソコンのCPU18に接続されたIOボード19で
リレー74を駆動することで、サーボモータ21の電源
(パワー部6)を切りロボットを停止させるようにして
いる。次に、動作について説明する。図11は、安全と
判断した場合のウィンドウコンパレータと整流回路の動
作を示す図で、(a)は、固定抵抗の抵抗値の変化を示
す図、(b)は、ウィンドウコンパレータのしきい値電
圧に対する電源電圧VCCの変化、(c)は、整流回路の
出力電圧である。図12は、安全と判断した場合の負荷
に対するタッチセンサの特性を説明する図で、(a)は
タッチセンサの負荷に対する抵抗値変化、(b)はタッ
チセンサの両端にかかるA/Dボードの出力電圧変化の
図である。図13は、危険と判断した場合のウィンドウ
コンパレータと整流回路の動作を示す図で、(a)はウ
ィンドウコンパレータのしきい値電圧と電源電圧VCC
変化であり、Vcc<VLの場合、(b)はウィンドウコ
ンパレータのしきい値電圧と電源電圧VCCの変化であ
り、VHe<VccあるいはVHd<Vccの場合である。ウィ
ンドウコンパレータのしきい値電圧に対する電源電圧V
CCの変化、(c)は、整流回路の出力電圧である。図1
4は、危険と判断した場合の負荷に対するタッチセンサ
の特性を説明する図で、(a)はタッチセンサの負荷に
対する抵抗値変化、(b)はA/Dボードの出力電圧変
化の図である。まず、図10(a)に示すロボット駆動
装置において、電源電圧Vccがウィンドウコンパレータ
72に入力され、電源電圧Vccの電圧値がウィンドウコ
ンパレータ72内で予め設定された固定抵抗RHd
He、RL (いずれも図11(a)参照)に依存した電
圧のしきい値内、すなわち、図11(b)に示すように
それぞれともにVL <Vcc<VHd、VL <Vcc<VHe
入っていると、ウィンドウコンパレータ72の出力は論
理積1となって発振出力になる。これにより、電源電圧
ccがウィンドウコンパレータ72のしきい値内にある
ので、整流回路出力後の電圧特性Vcompは図11(c)
のようにHighレベルになる。一方、タッチセンサ8
1の可変抵抗RH1の特性は図12(a)で示されるよう
に、負荷がかかった場合に単調減少するものであり、電
源電圧Vccがウィンドウコンパレータ72のウィンドウ
内にあると、A/Dボード17に入力される出力電圧V
outの特性は、この整流回路出力後の出力電圧Vcomp
タッチセンサ81の可変抵抗RH1と固定抵抗11
(R3)で分圧するので、図12(b)のようになる。
このとき、すなわち、A/Dボード17に可変抵抗RH1
にかかる電圧Voutを入力し、正常時にはパソコンのC
PU18を用いてD/Aボード4にて指令電圧を出力
し、サーボモータ21を介してロボット2を動作させ
る。また、ウィンドウコンパレータ72に入力された電
源電圧Vccの電圧値が変動し、図13(a)に示すよう
なVcc<VL、もしくは図13(b)に示すようなVHe
<VccまたはVHd<Vccの状態になると論理値0で、ウ
ィンドウコンパレータ72の出力はLowレべル(危
険)となる。このとき、整流回路出力後の出力電圧特性
は図13(c)のようになる。また、タッチセンサに図
14(a)に示すように過負荷が加わった場合、出力電
圧Voutが0Vに近づくため危険と判断することができ
る(図14(b)参照)。さらに、この整流回路出力後
の出力電圧Vcomp(Vout=0V)がA/Dボード17
に入力されると、パソコンのCPU18を用いてIOボ
ード19でリレー74を駆動し、サーボモータ21の電
源(パワー部6)を切りロボット2を停止させる。した
がって、ロボットに負荷がかかり、ロボットと人間等と
の接触状況を検知するタッチセンサの故障・断線が生じ
た場合や、電源電圧が変動した場合に、ロボットを安全
側に動作させることができる。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば以下
の効果がある。 (1)第1の実施例に示すように、ロボットのアームの
外表面にロボットが人間と接触したときの負荷の大きさ
に応じて抵抗値が単調減少するタッチセンサを取り付
け、タッチセンサの検出抵抗よる電圧と指令電圧を比較
し、ロボットの動作を常に安全側に働かせるような判断
を行う安全保護判断部を設けたので、異常が発生してい
る時にはその動作を安全側に働かせることができる。 (2)第2の実施例に示すように、ロボットのアームの
外表面にロボットが人間と接触したとき負荷の大きさに
応じて抵抗値が単調増加するタッチセンサを設け、 サー
ボアンプに入力される指令電圧をタッチセンサの抵抗と
固定抵抗とで分圧させる構成にしたり、また、第3の実
施例に示すように、負荷の大きさに応じて抵抗値が単調
減少するタッチセンサを設け、 サーボモータを駆動させ
る駆動電流をタッチセンサの抵抗とサーボモータのモー
タ抵抗で低減させるようにしたので、ロボットが暴走し
て人間の安全を確保できなくなるようなおそれがある場
合に、ロボットの動作を停止することなく、動作速度を
低減することができる。 (3)第4の実施例に示すように、ロボットのアームの
外表面に抵抗値が単調増加するタッチセンサを設け、サ
ーボモータを駆動させる駆動電流をタッチセンサの抵抗
で低減させるようにしたので、ロボットの動作を停止す
ることなく、動作速度を低減することができる。 (4)第5の実施例に示すように、ロボットに負荷がか
かり、ロボットと人間等との接触状況を検知するタッチ
センサの故障・断線が生じた場合、電源電圧の変動が生
じた場合に、駆動装置がタッチセンサの出力電圧から無
負荷であると判断することなく、安全側に動作すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1 の実施例を示すロボット駆動装置
の安全保護装置であり、(a)は安全保護装置のブロッ
ク図、(b)はウィンドウコンパレータの内部構成を示
す模式図である。
【図2】安全保護判断部で安全と判断した場合における
タッチセンサと安全保護判断部の動作を示す図で、
(a)はタッチセンサの抵抗値の変化、(b)はウィン
ドウコンパレータのしきい値に対する指令電圧と電源電
圧の和Vrefdの変化、(c)は整流回路の出力電圧であ
る。
【図3】安全保護判断部で危険と判断した場合におけ
る、タッチセンサと安全保護判断部の動作を示す図で、
(a)はタッチセンサの抵抗値の変化、(b)はウィン
ドウコンパレータのしきい値に対する指令電圧と電源電
圧の和Vrefdの変化、(c)は整流回路の出力電圧であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例を示すロボット駆動装置
の安全保護装置のブロック図である。
【図5】安全保護装置の動作を示す図で、(a)は指令
電圧の時間変化、(b)はロボットの負荷に対するタッ
チセンサの抵抗変化、(c)は負荷に対するサーボアン
プ指令電圧の変化を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示すロボット駆動装置
の安全保護装置のブロック図である。
【図7】安全保護装置の動作を示す図で、(a)は指令
電圧の時間変化、(b)はロボットの負荷に対するタッ
チセンサの抵抗変化、(c)は負荷に対するサーボモー
タ駆動電流の変化を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示すロボット駆動装置
の安全保護装置のブロック図である。
【図9】安全保護装置の動作を示す図で、(a)は指令
電圧の時間変化、(b)はロボットの負荷に対するタッ
チセンサの抵抗変化、(c)は負荷に対するサーボモー
タ駆動電流の変化を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例を示すロボット駆動装
置の安全保護装置であって、(a)は安全保護装置のブ
ロック図、(b)はウィンドウコンパレータの内部構成
を示す模式図である。
【図11】安全と判断した場合のウィンドウコンパレー
タと整流回路の動作を示す図で、(a)は固定抵抗によ
る上限、下限のしきい値抵抗の時間変化を示す図、
(b)はウィンドウコンパレータのしきい値電圧に対す
る電源電圧VCCの変化、(c)は整流回路の出力電圧で
ある。
【図12】安全と判断した場合の負荷に対するタッチセ
ンサの特性を説明する図で、(a)はタッチセンサの負
荷に対する抵抗値変化、(b)はA/Dボードに入力さ
れる出力電圧の特性である。
【図13】危険と判断した場合のウィンドウコンパレー
タと整流回路の動作を示す図で、(a)および(b)は
ウィンドウコンパレータのしきい値電圧に対する電源電
圧VCCの変化、(c)は整流回路の出力電圧である。
【図14】危険と判断した場合の負荷に対するタッチセ
ンサの特性を説明する図で、(a)はタッチセンサの負
荷に対する抵抗値変化、(b)はA/Dボードに入力さ
れる出力電圧である。
【図15】従来例を示すロボット駆動装置のブロック図
である。
【図16】従来の負荷駆動装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1:人間 2:ロボット 21:サーボモータ 22:アーム 3:ロボットコントローラ 4:D/Aボード 5:サーボアンプ 6:パワー部 7:安全保護判断部 71:整流回路 72:ウィンドウコンパレータ 72a、72b、72c:ANDゲート回路 72d、72e:比較器 72f:発振回路 73:整流回路 74:リレー 75、76、77、78:固定抵抗(ウィンドウコンパ
レータ) 81、82、83:タッチセンサ 9:固定抵抗 10:固定抵抗 11:固定抵抗 Vref :指令電圧 Vcc:電源電圧 VH1、VH2、VHd、He:ウィンドウコンパレータの上
限しきい値 VL:ウィンドウコンパレータの下限しきい値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 寿之 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットコントローラに内蔵されたD/A
    ボードからの指令電圧を入力するサーボアンプと、この
    サーボアンプから出力された電流指令により駆動される
    サーボモータと、このサーボモータを駆動源とするロボ
    ットと、を備えたロボット駆動装置において、 前記ロボットのアームの外表面に、前記ロボットが人間
    と接触したときの負荷の大きさに応じてその検出された
    抵抗値が単調減少するタッチセンサが設けてあり、 前記D/Aボードと接続されると共に、前記タッチセン
    サの検出抵抗により変化するしきい値電圧と前記指令電
    圧を比較することにより前記ロボットの動作を安全側に
    働かせる判断を行う安全保護判断部を備えてあることを
    特徴とするロボット駆動装置の安全保護装置。
  2. 【請求項2】前記タッチセンサは、二つ設けてあり、 前記安全保護判断部は、前記二つのタッチセンサの検出
    抵抗により変化する電圧と予め設定された外部の固定抵
    抗により決定される電圧をそれぞれ上限、下限のしきい
    値電圧とすると共に前記二つのタッチセンサの検出抵抗
    による上限値がともに前記指令電圧より高いときに発振
    するウィンドウコンパレータと、 前記ウィンドウコンパレータより発振した出力を整流す
    る整流回路と、 前記整流回路による整流後の出力電圧を用いて前記サー
    ボモータの電源を切るための指令を発するリレーと、よ
    り構成された請求項1に記載のロボット駆動装置の安全
    保護装置。
  3. 【請求項3】ロボットコントローラに内蔵されたD/A
    ボードからの指令電圧を入力するサーボアンプと、この
    サーボアンプから出力された電流指令により駆動される
    サーボモータと、このサーボモータを駆動源とするロボ
    ットと、を備えたロボット駆動装置において、 前記ロボットのアームの外表面に、前記ロボットが人間
    と接触したとき負荷の大きさに応じてその検出された抵
    抗値が単調増加するタッチセンサが設けられ、 前記タッチセンサには、直列に固定抵抗が接続されてお
    り、前記D/Aボードからの指令電圧を前記タッチセン
    サの抵抗と前記固定抵抗とで分圧させるものであること
    を特徴とするロボット駆動装置の安全保護装置。
  4. 【請求項4】ロボットコントローラに内蔵されたD/A
    ボードからの指令電圧を入力するサーボアンプと、この
    サーボアンプから出力された電流指令により駆動される
    サーボモータと、このサーボモータを駆動源とするロボ
    ットと、を備えたロボット駆動装置において、 前記ロボットのアームの外表面には、 前記ロボットが人
    間と接触したとき負荷の大きさに応じてその検出された
    抵抗値が単調減少するタッチセンサが設けられ、前記タ
    ッチセンサに、直列に固定抵抗が接続されており、 前記サーボモータのモータ抵抗は、前記タッチセンサと
    並列に接続されており、前記サーボモータの駆動電流を
    前記タッチセンサの抵抗と前記モータ抵抗により低減さ
    せるものであることを特徴とするロボット駆動装置の安
    全保護装置。
  5. 【請求項5】ロボットコントローラに内蔵されたD/A
    ボードからの指令電圧を入力するサーボアンプと、この
    サーボアンプから出力された電流指令により駆動される
    サーボモータと、このサーボモータを駆動源とするロボ
    ットと、を備えたロボット駆動装置において、 前記ロボットのアームの外表面に、前記ロボットが人間
    と接触したときの負荷の大きさに応じてその検出された
    抵抗値が単調増加するタッチセンサが設けられ、 前記
    サーボモータのモータ抵抗は、前記タッチセンサと直列
    に接続されており、 前記サーボモータの駆動電流を前
    記タッチセンサの抵抗により低減させるものであること
    を特徴とするロボット駆動装置の安全保護装置。
  6. 【請求項6】ロボットコントローラに内蔵されたD/A
    ボードからの指令電圧を入力するサーボアンプと、この
    サーボアンプから出力された電流指令により駆動される
    サーボモータと、このサーボモータを駆動源とするロボ
    ットと、を備えたロボット駆動装置において、 前記ロボットのアームの外表面に、人間と接触した時に
    負荷状況に応じて抵抗値が単調減少するタッチセンサが
    取り付けてあり、 前記タッチセンサには、並列に接続されると共に比較器
    内部に予め設定された上限値および下限値を有する2組
    の異なるしきい値電圧と電源電圧を比較するウィンドウ
    コンパレータと、前記ウィンドウコンパレータにより発
    振した出力を整流する整流回路とが設けられ、且つ、直
    列に接続された固定抵抗が設けられており、 前記タッチセンサの抵抗の両端に、前記ウィンドウコン
    パレータの整流後の出力電圧を前記タッチセンサの抵抗
    と前記固定抵抗で分圧した電圧信号が入力されるA/D
    ボードが接続してあり、 前記A/Dボードに、前記分圧した電圧信号を読み込み
    CPUを介して指令を出すIOボードが接続され、 前記IOボードに、前記A/Dボードに入力された電圧
    信号レベルにより前記サーボモータの電源を切るための
    指令を発するリレーを接続してあり、前記A/Dボード
    に入力された電圧信号レベルを用いて前記ロボットを安
    全側に動作させるようにしたことを特徴とするロボット
    駆動装置の安全保護装置。
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