JPH11267969A - 研削盤における球面砥石の心出し方法および球面砥石用心出し治具 - Google Patents
研削盤における球面砥石の心出し方法および球面砥石用心出し治具Info
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- JPH11267969A JPH11267969A JP10076023A JP7602398A JPH11267969A JP H11267969 A JPH11267969 A JP H11267969A JP 10076023 A JP10076023 A JP 10076023A JP 7602398 A JP7602398 A JP 7602398A JP H11267969 A JPH11267969 A JP H11267969A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 球面砥石の心出しを高精度に安定して能率よ
く行うこと。 【解決手段】 球面砥石用心出し治具３１の円環状着座
部３３を砥石軸１９上の球面砥石２５の球面に押し当て
て、治具３１を球面砥石２５の球面に球面接触状態で吸
着させ、この状態でダイヤルゲージ５１の測定子５３を
治具３１の外周面に押し当て、ダイヤルゲージ５１を治
具３１に対してワーク軸１３の軸線方向に移動させ、こ
の軸線方向移動においてダイヤルゲージ５１の指針５５
が振れない状態に治具３１の球面砥石２５に対する吸着
方向姿勢を変更して治具３１の中心軸線Ｃｊａとワーク
軸１３の中心軸線Ｃｗａとの平行出しを行い、この後
に、ワーク軸１３の回転部分にダイヤルゲージ５１を固
定し、ダイヤルゲージの測定子を前記球面砥石用心出し
治具の外周面に押し当て、ワーク軸１３を回転させてダ
イヤルゲージ５１の指針５５が振れない状態に砥石軸１
９の位置を変更し、球面砥石２５の中心Ｃｇをワーク軸
Ｃｗａの中心軸線上に位置させる。
く行うこと。 【解決手段】 球面砥石用心出し治具３１の円環状着座
部３３を砥石軸１９上の球面砥石２５の球面に押し当て
て、治具３１を球面砥石２５の球面に球面接触状態で吸
着させ、この状態でダイヤルゲージ５１の測定子５３を
治具３１の外周面に押し当て、ダイヤルゲージ５１を治
具３１に対してワーク軸１３の軸線方向に移動させ、こ
の軸線方向移動においてダイヤルゲージ５１の指針５５
が振れない状態に治具３１の球面砥石２５に対する吸着
方向姿勢を変更して治具３１の中心軸線Ｃｊａとワーク
軸１３の中心軸線Ｃｗａとの平行出しを行い、この後
に、ワーク軸１３の回転部分にダイヤルゲージ５１を固
定し、ダイヤルゲージの測定子を前記球面砥石用心出し
治具の外周面に押し当て、ワーク軸１３を回転させてダ
イヤルゲージ５１の指針５５が振れない状態に砥石軸１
９の位置を変更し、球面砥石２５の中心Ｃｇをワーク軸
Ｃｗａの中心軸線上に位置させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は研削盤における球
面砥石の心出し方法および球面砥石用心出し治具に関す
るものである。
面砥石の心出し方法および球面砥石用心出し治具に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】球面、非球面、自由曲面の高精度研削の
ために、高精度研削盤において、球面砥石（半球面状砥
石）を使用する場合、砥石面にて砥石周速を得るため
に、砥石軸の中心軸線はワークの中心軸線に対して角度
を有している。たとえばワークの中心軸線が水平である
と、砥石軸の中心軸線が４５度上下に傾斜するように砥
石台が配置される。
ために、高精度研削盤において、球面砥石（半球面状砥
石）を使用する場合、砥石面にて砥石周速を得るため
に、砥石軸の中心軸線はワークの中心軸線に対して角度
を有している。たとえばワークの中心軸線が水平である
と、砥石軸の中心軸線が４５度上下に傾斜するように砥
石台が配置される。
【０００３】球面砥石を使用する研削盤では、研削盤の
砥石軸に取り付けられた球面砥石の中心をワーク軸の中
心軸線上に位置させる球面砥石の心出し作業が必要であ
り、この心出しが正確に行われていないと、心出しが正
確に行われていることを前提して研削送りを行う数値制
御では、プログラム通りの加工形状に研削できない。
砥石軸に取り付けられた球面砥石の中心をワーク軸の中
心軸線上に位置させる球面砥石の心出し作業が必要であ
り、この心出しが正確に行われていないと、心出しが正
確に行われていることを前提して研削送りを行う数値制
御では、プログラム通りの加工形状に研削できない。
【０００４】このため、心出しが高精度に行われていな
いと、高精度研削盤の使用でも高精度な研削が行われな
い。
いと、高精度研削盤の使用でも高精度な研削が行われな
い。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来、研削盤の砥石軸
に取り付けられた球面砥石の中心をワーク軸の中心軸線
上に位置させる球面砥石の心出しの方法は確立されてお
らず、経験度、熟練度を活かした各作業者の手作業、試
し研削等により、球面砥石の中心をワーク軸の中心軸線
上に位置させることが行われている。
に取り付けられた球面砥石の中心をワーク軸の中心軸線
上に位置させる球面砥石の心出しの方法は確立されてお
らず、経験度、熟練度を活かした各作業者の手作業、試
し研削等により、球面砥石の中心をワーク軸の中心軸線
上に位置させることが行われている。
【０００６】このため、従来は、心出しを正確に行うの
に時間がかかり、また作業者の熟練度等により心出し精
度にばらつきが生じ、球面砥石を使用しての高精度研削
が安定して行えない。
に時間がかかり、また作業者の熟練度等により心出し精
度にばらつきが生じ、球面砥石を使用しての高精度研削
が安定して行えない。
【０００７】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、作業者の熟練度等に依存すること
なく、球面砥石の心出しを高精度に安定して能率よく行
え、球面砥石を使用しての高精度な研削が安定して行わ
れるようにする研削盤における球面砥石の心出し方法お
よび球面砥石用心出し治具を提供することを目的として
いる。
なされたものであり、作業者の熟練度等に依存すること
なく、球面砥石の心出しを高精度に安定して能率よく行
え、球面砥石を使用しての高精度な研削が安定して行わ
れるようにする研削盤における球面砥石の心出し方法お
よび球面砥石用心出し治具を提供することを目的として
いる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項１に記載の発明による球面砥石の心出し方
法は、研削盤の砥石軸に取り付けられた球面砥石の中心
をワーク軸の中心軸線上に位置させる球面砥石の心出し
方法において、一端に円環状着座部を有し、その円環状
着座部の中心と中心軸線とが合致している円柱体あるい
は円筒体による球面砥石用心出し治具の前記円環状着座
部を砥石軸上の球面砥石の球面に押し当てて、当該球面
砥石用心出し治具を球面砥石の球面に球面接触状態で球
面砥石に吸着させ、この状態でダイヤルゲージの測定子
を前記球面砥石用心出し治具の外周面に押し当て、前記
ダイヤルゲージを前記球面砥石用心出し治具に対してワ
ーク軸の軸線方向に移動させ、この軸線方向移動におい
て前記ダイヤルゲージの指針が振れない状態に前記球面
砥石用心出し治具の前記球面砥石に対する吸着方向姿勢
を変更して前記球面砥石用心出し治具の中心軸線とワー
ク軸の中心軸線との平行出しを行い、平行出し完了後
に、ワーク軸の回転部分にダイヤルゲージを取り付けて
当該ダイヤルゲージの測定子を前記球面砥石用心出し治
具の外周面に押し当て、ワーク軸を回転させて前記ダイ
ヤルゲージの指針が振れない状態に前記砥石軸の位置を
変更し、球面砥石の中心をワーク軸の中心軸線上に位置
させる方法である。
めに、請求項１に記載の発明による球面砥石の心出し方
法は、研削盤の砥石軸に取り付けられた球面砥石の中心
をワーク軸の中心軸線上に位置させる球面砥石の心出し
方法において、一端に円環状着座部を有し、その円環状
着座部の中心と中心軸線とが合致している円柱体あるい
は円筒体による球面砥石用心出し治具の前記円環状着座
部を砥石軸上の球面砥石の球面に押し当てて、当該球面
砥石用心出し治具を球面砥石の球面に球面接触状態で球
面砥石に吸着させ、この状態でダイヤルゲージの測定子
を前記球面砥石用心出し治具の外周面に押し当て、前記
ダイヤルゲージを前記球面砥石用心出し治具に対してワ
ーク軸の軸線方向に移動させ、この軸線方向移動におい
て前記ダイヤルゲージの指針が振れない状態に前記球面
砥石用心出し治具の前記球面砥石に対する吸着方向姿勢
を変更して前記球面砥石用心出し治具の中心軸線とワー
ク軸の中心軸線との平行出しを行い、平行出し完了後
に、ワーク軸の回転部分にダイヤルゲージを取り付けて
当該ダイヤルゲージの測定子を前記球面砥石用心出し治
具の外周面に押し当て、ワーク軸を回転させて前記ダイ
ヤルゲージの指針が振れない状態に前記砥石軸の位置を
変更し、球面砥石の中心をワーク軸の中心軸線上に位置
させる方法である。
【０００９】また、上述の目的を達成するために、請求
項２に記載の発明による球面砥石用心出し治具は、請求
項１に記載の研削盤における球面砥石の心出し方法にて
使用される球面砥石用心出し治具であって、一端に円環
状着座部を有し、その円環状着座部の中心と中心軸線と
が合致している円柱体あるいは円筒体により構成され、
前記円環状着座部の内側に真空吸引孔を有し、前記真空
吸引孔に外部より負圧が供給される構造になっているも
のである。
項２に記載の発明による球面砥石用心出し治具は、請求
項１に記載の研削盤における球面砥石の心出し方法にて
使用される球面砥石用心出し治具であって、一端に円環
状着座部を有し、その円環状着座部の中心と中心軸線と
が合致している円柱体あるいは円筒体により構成され、
前記円環状着座部の内側に真空吸引孔を有し、前記真空
吸引孔に外部より負圧が供給される構造になっているも
のである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
面を用いて詳細に説明する。
【００１１】図１〜図４はこの発明による球面砥石の心
出し方法を実施する研削盤および球面砥石用心出し治具
の実施の形態を示している。
出し方法を実施する研削盤および球面砥石用心出し治具
の実施の形態を示している。
【００１２】研削盤１は、基台３上のＺ軸ガイド５に載
置されてＺ軸方向（図にて左右方向）に移動可能なワー
ク台７と、基台３上のＸ軸ガイド９に載置されてＸ軸方
向（紙面を表裏に貫通する方向）に移動可能な砥石台１
１とを有している。
置されてＺ軸方向（図にて左右方向）に移動可能なワー
ク台７と、基台３上のＸ軸ガイド９に載置されてＸ軸方
向（紙面を表裏に貫通する方向）に移動可能な砥石台１
１とを有している。
【００１３】ワーク台７は図示されていないＺ軸送り機
構によりＺ軸方向に送り移動する。ワーク台７にはＺ軸
方向に水平なワーク軸１３を有するワーク軸ヘッド１５
が搭載されている。
構によりＺ軸方向に送り移動する。ワーク台７にはＺ軸
方向に水平なワーク軸１３を有するワーク軸ヘッド１５
が搭載されている。
【００１４】ワーク軸１３は、ワーク軸ヘッド１５に設
けられたビルトイン式のワーク軸モータ１７によって自
身の中心軸線Ｃｗａ周りに回転駆動され、研削作業時に
は先端部に被加工物を取り付けられる。
けられたビルトイン式のワーク軸モータ１７によって自
身の中心軸線Ｃｗａ周りに回転駆動され、研削作業時に
は先端部に被加工物を取り付けられる。
【００１５】砥石台１１は図示されていないＸ軸送り機
構によりＸ軸方向に送り移動する。ワーク台７には上下
に４５度傾斜した砥石軸１９を有する砥石軸ヘッド２１
がその傾斜方向に移動可能に搭載されている。
構によりＸ軸方向に送り移動する。ワーク台７には上下
に４５度傾斜した砥石軸１９を有する砥石軸ヘッド２１
がその傾斜方向に移動可能に搭載されている。
【００１６】砥石軸１９は、砥石軸ヘッド２１に設けら
れたビルトイン式の砥石軸モータ２３によって自身の中
心軸線Ｃｇａ周りに回転駆動され、先端部に球面砥石２
５を取り付けられる。なお、球面砥石２５は、中心軸線
Ｃｇａが砥石中心（球心）Ｃｇを通るように設けられて
いる砥石シャンク２７と砥石軸側のチャック２９等によ
る同心把持により、必ず砥石中心Ｃｇが砥石軸１９の中
心軸線Ｃｇａ上に位置するようにチャッキングされる。
れたビルトイン式の砥石軸モータ２３によって自身の中
心軸線Ｃｇａ周りに回転駆動され、先端部に球面砥石２
５を取り付けられる。なお、球面砥石２５は、中心軸線
Ｃｇａが砥石中心（球心）Ｃｇを通るように設けられて
いる砥石シャンク２７と砥石軸側のチャック２９等によ
る同心把持により、必ず砥石中心Ｃｇが砥石軸１９の中
心軸線Ｃｇａ上に位置するようにチャッキングされる。
【００１７】球面砥石用心出し治具３１は、円柱体ある
いは円筒体により構成され、それの中心軸線Ｃｊａ上に
中心を有する円環状着座部３３を一端に有している。円
環状着座部３３の内側には真空吸引孔３５が形成されて
おり、真空吸引孔３５に外部より負圧を供給するための
負圧供給ポート３７を端面部に設けられている。負圧供
給ポート３７には負圧源よりの負圧供給ホース３９が接
続される。
いは円筒体により構成され、それの中心軸線Ｃｊａ上に
中心を有する円環状着座部３３を一端に有している。円
環状着座部３３の内側には真空吸引孔３５が形成されて
おり、真空吸引孔３５に外部より負圧を供給するための
負圧供給ポート３７を端面部に設けられている。負圧供
給ポート３７には負圧源よりの負圧供給ホース３９が接
続される。
【００１８】つぎに、球面砥石用心出し治具３１を使用
して砥石軸１９に取り付けられた球面砥石２５の中心Ｃ
ｇをワーク軸１３の中心軸線Ｃｗａ上に位置させる心出
し作業は、つぎに言う手順で行う。
して砥石軸１９に取り付けられた球面砥石２５の中心Ｃ
ｇをワーク軸１３の中心軸線Ｃｗａ上に位置させる心出
し作業は、つぎに言う手順で行う。
【００１９】（１）球面砥石用心出し治具３１の円環状
着座部３３を砥石軸１９に装着されている球面砥石２５
の球面に一様に押し当て、負圧供給ホース３９によって
負圧供給ポート３７に負圧を供給し、真空吸引孔３５に
よって球面砥石用心出し治具３１を球面砥石２５の球面
に球面接触状態で真空吸着させる。
着座部３３を砥石軸１９に装着されている球面砥石２５
の球面に一様に押し当て、負圧供給ホース３９によって
負圧供給ポート３７に負圧を供給し、真空吸引孔３５に
よって球面砥石用心出し治具３１を球面砥石２５の球面
に球面接触状態で真空吸着させる。
【００２０】これにより、球面砥石用心出し治具３１は
円環状着座部３３による球面接触状態で球面砥石２５よ
り吸着保持され、球面接触による球心作用により、球面
砥石用心出し治具３１の中心軸線Ｃｊａが球面砥石２５
の中心Ｃｇを通り、球面砥石用心出し治具３１は球面砥
石２５のシャンクと同等のものになる。
円環状着座部３３による球面接触状態で球面砥石２５よ
り吸着保持され、球面接触による球心作用により、球面
砥石用心出し治具３１の中心軸線Ｃｊａが球面砥石２５
の中心Ｃｇを通り、球面砥石用心出し治具３１は球面砥
石２５のシャンクと同等のものになる。
【００２１】（２）つぎに、第一調整工程として、図
１、図２に示されているように、上述のような状態で、
ワーク台７あるいはワーク軸ヘッド１５にダイヤルゲー
ジ５１を固定し、ダイヤルゲージ５１の測定子５３を球
面砥石用心出し治具３１の外周面に押し当て、ワーク台
７のＺ軸移動により、ダイヤルゲージ５１を球面砥石用
心出し治具３１に対してワーク軸１３の軸線方向（Ｚ軸
方向）に移動させ、この軸線方向移動においてダイヤル
ゲージ５１の指針５５が振れない状態、すなわち、或る
値を指し続ける状態になるよう、球面砥石用心出し治具
３１の球面砥石２５に対する吸着方向姿勢を変更する。
１、図２に示されているように、上述のような状態で、
ワーク台７あるいはワーク軸ヘッド１５にダイヤルゲー
ジ５１を固定し、ダイヤルゲージ５１の測定子５３を球
面砥石用心出し治具３１の外周面に押し当て、ワーク台
７のＺ軸移動により、ダイヤルゲージ５１を球面砥石用
心出し治具３１に対してワーク軸１３の軸線方向（Ｚ軸
方向）に移動させ、この軸線方向移動においてダイヤル
ゲージ５１の指針５５が振れない状態、すなわち、或る
値を指し続ける状態になるよう、球面砥石用心出し治具
３１の球面砥石２５に対する吸着方向姿勢を変更する。
【００２２】これにより、球面砥石用心出し治具２３が
Ｚ軸方向と平行になり、球面砥石用心出し治具３１の中
心軸線Ｃｊａとワーク軸１３の中心軸線Ｃｗａとの平行
出しが行われる。
Ｚ軸方向と平行になり、球面砥石用心出し治具３１の中
心軸線Ｃｊａとワーク軸１３の中心軸線Ｃｗａとの平行
出しが行われる。
【００２３】（３）Ｃｊａ−Ｃｗａの平行出し完了後
に、第二調整工程として、図３、図４に示されているよ
うに、ワーク軸１３の回転部分にダイヤルゲージ５１を
固定し、ダイヤルゲージ５１の測定子５３を球面砥石用
心出し治具３１の外周面に押し当て、ワーク軸１３を少
なくとも９０度回転させてダイヤルゲージ５１の指針５
５が振れない状態、換言すれば、ワーク軸１３の回転前
と回転後とで指針５５が“０”を指すよう、砥石軸１９
を自身の中心軸線方向の移動によって上下動させる。
に、第二調整工程として、図３、図４に示されているよ
うに、ワーク軸１３の回転部分にダイヤルゲージ５１を
固定し、ダイヤルゲージ５１の測定子５３を球面砥石用
心出し治具３１の外周面に押し当て、ワーク軸１３を少
なくとも９０度回転させてダイヤルゲージ５１の指針５
５が振れない状態、換言すれば、ワーク軸１３の回転前
と回転後とで指針５５が“０”を指すよう、砥石軸１９
を自身の中心軸線方向の移動によって上下動させる。
【００２４】これにより、球面砥石２５の中心Ｃｇがワ
ーク軸１３の中心軸線Ｃｗａ上に正確に位置し、球面砥
石２５の心出し作業が完了する。
ーク軸１３の中心軸線Ｃｗａ上に正確に位置し、球面砥
石２５の心出し作業が完了する。
【００２５】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による研削盤における球面砥石の心出し方法によれ
ば、球面砥石用心出し治具の円環状着座部を砥石軸上の
球面砥石の球面に押し当てて、当該球面砥石用心出し治
具を球面砥石の球面に球面接触状態で球面砥石に吸着さ
せ、この状態でダイヤルゲージの測定子を前記球面砥石
用心出し治具の外周面に押し当て、前記ダイヤルゲージ
を前記球面砥石用心出し治具に対してワーク軸の軸線方
向に移動させ、この軸線方向移動において前記ダイヤル
ゲージの指針が振れない状態に前記球面砥石用心出し治
具の前記球面砥石に対する吸着方向姿勢を変更して前記
球面砥石用心出し治具の中心軸線とワーク軸の中心軸線
との平行出しを行い、平行出し完了後に、ワーク軸の回
転部分にダイヤルゲージを取り付けて当該ダイヤルゲー
ジの測定子を前記球面砥石用心出し治具の外周面に押し
当て、ワーク軸を回転させて前記ダイヤルゲージの指針
が振れない状態に前記砥石軸の位置を変更することによ
り、球面砥石の中心がワーク軸の中心軸線上に位置する
から、作業者の熟練度等に依存することなく、球面砥石
の心出しが高精度に安定して能率よく行われるようにな
り、このことにより、球面砥石を使用しての高精度な研
削が安定して行われるようになる。
明による研削盤における球面砥石の心出し方法によれ
ば、球面砥石用心出し治具の円環状着座部を砥石軸上の
球面砥石の球面に押し当てて、当該球面砥石用心出し治
具を球面砥石の球面に球面接触状態で球面砥石に吸着さ
せ、この状態でダイヤルゲージの測定子を前記球面砥石
用心出し治具の外周面に押し当て、前記ダイヤルゲージ
を前記球面砥石用心出し治具に対してワーク軸の軸線方
向に移動させ、この軸線方向移動において前記ダイヤル
ゲージの指針が振れない状態に前記球面砥石用心出し治
具の前記球面砥石に対する吸着方向姿勢を変更して前記
球面砥石用心出し治具の中心軸線とワーク軸の中心軸線
との平行出しを行い、平行出し完了後に、ワーク軸の回
転部分にダイヤルゲージを取り付けて当該ダイヤルゲー
ジの測定子を前記球面砥石用心出し治具の外周面に押し
当て、ワーク軸を回転させて前記ダイヤルゲージの指針
が振れない状態に前記砥石軸の位置を変更することによ
り、球面砥石の中心がワーク軸の中心軸線上に位置する
から、作業者の熟練度等に依存することなく、球面砥石
の心出しが高精度に安定して能率よく行われるようにな
り、このことにより、球面砥石を使用しての高精度な研
削が安定して行われるようになる。
【００２６】また、この発明による球面砥石用心出し治
具によれば、上述の球面砥石の心出し方法にて使用され
る球面砥石用心出し治具であって、一端に円環状着座部
を有し、その円環状着座部の中心と中心軸線とが合致し
ている円柱体あるいは円筒体により構成され、前記円環
状着座部の内側に真空吸引孔を有し、前記真空吸引孔に
外部より負圧が供給される構造になっているから、簡単
な構造をもって球面砥石に取り付けられ、高精度な心出
しが能率よく行われ得るようになる。
具によれば、上述の球面砥石の心出し方法にて使用され
る球面砥石用心出し治具であって、一端に円環状着座部
を有し、その円環状着座部の中心と中心軸線とが合致し
ている円柱体あるいは円筒体により構成され、前記円環
状着座部の内側に真空吸引孔を有し、前記真空吸引孔に
外部より負圧が供給される構造になっているから、簡単
な構造をもって球面砥石に取り付けられ、高精度な心出
しが能率よく行われ得るようになる。
【図１】この発明による球面砥石の心出し方法の第一調
整工程と、この発明による球面砥石用心出し治具の実施
の形態を示す図である。
整工程と、この発明による球面砥石用心出し治具の実施
の形態を示す図である。
【図２】この発明による球面砥石の心出し方法の第一調
整工程の要部を示す図である。
整工程の要部を示す図である。
【図３】この発明による球面砥石の心出し方法の第二調
整工程と、この発明による球面砥石用心出し治具の実施
の形態を示す図である。
整工程と、この発明による球面砥石用心出し治具の実施
の形態を示す図である。
【図４】この発明による球面砥石の心出し方法の第二調
整工程の要部を示す図である。
整工程の要部を示す図である。
１ 研削盤 ３ 基台 ５ Ｚ軸ガイド ７ ワーク台 ９ Ｘ軸ガイド １１ 砥石台 １３ ワーク軸 １５ ワーク軸ヘッド １７ ワーク軸モータ １９ 砥石軸 ２１ 砥石軸ヘッド ２３ 砥石軸モータ ２５ 球面砥石 ２７ 砥石シャンク ２９ チャック ３１ 球面砥石用心出し治具 ３３ 円環状着座部 ３５ 真空吸引孔 ３７ 負圧供給ポート ３９ 負圧供給ホース ５１ ダイヤルゲージ ５３ 測定子 ５５ 指針
Claims (2)
- 【請求項１】 研削盤の砥石軸に取り付けられた球面砥
石の中心をワーク軸の中心軸線上に位置させる球面砥石
の心出し方法において、 一端に円環状着座部を有し、その円環状着座部の中心と
中心軸線とが合致している円柱体あるいは円筒体による
球面砥石用心出し治具の前記円環状着座部を砥石軸上の
球面砥石の球面に押し当てて、当該球面砥石用心出し治
具を球面砥石の球面に球面接触状態で球面砥石に吸着さ
せ、この状態でダイヤルゲージの測定子を前記球面砥石
用心出し治具の外周面に押し当て、前記ダイヤルゲージ
を前記球面砥石用心出し治具に対してワーク軸の軸線方
向に移動させ、この軸線方向移動において前記ダイヤル
ゲージの指針が振れない状態に前記球面砥石用心出し治
具の前記球面砥石に対する吸着方向姿勢を変更して前記
球面砥石用心出し治具の中心軸線とワーク軸の中心軸線
との平行出しを行い、平行出し完了後に、ワーク軸の回
転部分にダイヤルゲージを取り付けて当該ダイヤルゲー
ジの測定子を前記球面砥石用心出し治具の外周面に押し
当て、ワーク軸を回転させて前記ダイヤルゲージの指針
が振れない状態に前記砥石軸の位置を変更し、球面砥石
の中心をワーク軸の中心軸線上に位置させることを特徴
とする研削盤における球面砥石の心出し方法。 - 【請求項２】 請求項１に記載の研削盤における球面砥
石の心出し方法にて使用される球面砥石用心出し治具で
あって、一端に円環状着座部を有し、その円環状着座部
の中心と中心軸線とが合致している円柱体あるいは円筒
体により構成され、前記円環状着座部の内側に真空吸引
孔を有し、前記真空吸引孔に外部より負圧が供給される
構造になっていることを特徴とする球面砥石用心出し治
具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10076023A JPH11267969A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 研削盤における球面砥石の心出し方法および球面砥石用心出し治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10076023A JPH11267969A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 研削盤における球面砥石の心出し方法および球面砥石用心出し治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11267969A true JPH11267969A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13593241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10076023A Pending JPH11267969A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | 研削盤における球面砥石の心出し方法および球面砥石用心出し治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11267969A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002326144A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-12 | Okuma Corp | ねじ研削盤の砥石芯出方法 |
| CN103604331A (zh) * | 2013-10-15 | 2014-02-26 | 杭州九龙机械制造有限公司 | 一种能够适应飞轮壳面多的测量用具及测量方法 |
| CN103906593A (zh) * | 2012-10-31 | 2014-07-02 | 日本精工株式会社 | 螺纹磨床的磨具定心方法和定心用测量装置 |
| CN104162839A (zh) * | 2014-05-28 | 2014-11-26 | 厦门钨业股份有限公司 | 三轴联动磨床砂轮快速对刀调中心机构 |
| CN104385060A (zh) * | 2014-11-12 | 2015-03-04 | 浙江宇泰精密机械有限公司 | 一种滚动轴承专用切削机床的电子检测装置及使用方法 |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP10076023A patent/JPH11267969A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN103906593B (zh) * | 2012-10-31 | 2016-05-25 | 日本精工株式会社 | 螺纹磨床的磨具定心方法和定心用测量装置 |
| US9707649B2 (en) | 2012-10-31 | 2017-07-18 | Nsk Ltd. | Method for centering grinding wheel in thread grinder and measurement device for centering |
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| CN104385060A (zh) * | 2014-11-12 | 2015-03-04 | 浙江宇泰精密机械有限公司 | 一种滚动轴承专用切削机床的电子检测装置及使用方法 |
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