JPH11267908A - チャック装置 - Google Patents

チャック装置

Info

Publication number
JPH11267908A
JPH11267908A JP7429098A JP7429098A JPH11267908A JP H11267908 A JPH11267908 A JP H11267908A JP 7429098 A JP7429098 A JP 7429098A JP 7429098 A JP7429098 A JP 7429098A JP H11267908 A JPH11267908 A JP H11267908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
chuck
rotating disk
side rotating
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7429098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3331955B2 (ja
Inventor
Yoshinobu Sato
義信 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIIPPU KK
Original Assignee
SHIIPPU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIIPPU KK filed Critical SHIIPPU KK
Priority to JP07429098A priority Critical patent/JP3331955B2/ja
Publication of JPH11267908A publication Critical patent/JPH11267908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3331955B2 publication Critical patent/JP3331955B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプ等のワークを軸線方向にスライドさせ
ことなくチャック装置に着脱できるようにする。 【解決手段】 パイプ2を支持する一対の回転盤8を駆
動側回転盤6と従動側回転盤7とで構成する。この回転
盤8には中心部Oに至る長孔11が形成され、この長孔11
でパイプ2を支持する。そして、駆動側回転盤6を回転
させ、この駆動側回転盤6の回転をアイドルギア22A〜
22Cを中継して各チャック爪13A〜13Cに伝達して各チ
ャック爪13A〜13Cを内側に向かって回転させる。これ
により、パイプ2が各チャック爪13A〜13Cで三方から
挟まれて挟着される。そして、パイプ2の加工後、回転
盤8の長孔11で支持されるパイプ2を手前側に引き出し
て取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプや軸体を軸
心に固定できるようにしたチャック装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、パイプを所望長
さに切断したり螺子切りするためのパイプマシンは、パ
イプを軸心で固定すると共にモータにより回転駆動する
ためのチャック装置と、該チャック装置に対向する切断
或いは螺子切り部が設けられている。従来のチャック装
置は軸心にパイプが挿入する貫通孔が形成されると共
に、該貫通孔の一側に、チャック用の爪体が軸心に向け
て三方より進退できるようになっている。
【0003】しかしながら、従来のチャック装置におい
てはパイプを貫通孔に挿入した後に、爪体を軸心に向け
て移動して固定し、そしてパイプを切断したり螺子切り
するものであったので、加工前においてはパイプを貫通
孔に挿入し、加工後においてはパイプを貫通孔より抜き
出さなければならない。すなわち、着脱時において、パ
イプを軸心方向に沿わせてスライドさせる必要があり、
作業性が劣るという問題点があった。特に、パイプの端
部にエルボ管等の継手部材を連結した状態においては、
パイプと継手手段とがL型に屈曲し、パイプを軸心方向
にスライドさせてパイプを着脱したのでは継手手段とチ
ャック装置とが干渉する虞れもある。
【0004】本発明は、前記問題を解決して加工前後に
おいてワークを軸線方向にスライドさせことなくチャッ
ク装置への着脱を可能としたチャック装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、パイ
プ又は軸体等のワークを挟着保持するチャック装置にお
いて、駆動側回転盤と従動側回転盤とからなる一対の回
転盤を回動自在に支承保持し、この各回転盤に前記ワー
クを支持する長孔を回転盤の外周から該回転盤の中心に
向かって形成するとともに、前記従動側回転盤の内面側
には該従動側回転盤の中心に向かって回動可能な複数の
チャック爪を軸支し、このチャック爪と前記駆動側回転
盤との間に該駆動側回転盤の回転を前記チャック爪に伝
達する回転伝達機構を設け、この回転伝達機構により、
前記駆動側回転盤の回転に追従させて前記チャック爪を
回転させて前記ワークを挟着するとともに、そのチャッ
ク爪で挟着したワークと前記従動側回転盤とを駆動側回
転盤と同体的に回転させて成るものである。このため、
パイプ等のワークを回転盤の長孔に挿入した後、駆動手
段により駆動側回転盤を回転させる。このとき、従動側
回転盤は回転せず、駆動側回転盤のみが回転する。そし
て、駆動側回転盤の回転により、回転伝達機構により各
チャック爪がそれぞれ内側に向かって回転し、各チャッ
ク爪がパイプに当接する。この後、さらに各チャック爪
が回転すると、回転盤の長孔で支持されたパイプが各チ
ャック爪によって回転盤の中心部に向かって移動し、各
回転盤の中心部とパイプの中心とが一致した状態でパイ
プが各チャック爪によって三方から挟まれて挟着され
る。このようにして、各チャック爪でパイプを挟着する
と、各チャック爪の回転が規制され、駆動側回転盤と従
動側回転盤及びパイプが同体的に回転する。これによ
り、パイプを回転させてパイプの切断あるいはパイプの
端部の螺子切り加工など種々の加工を行うことができ
る。そして、チャック装置からパイプを取り出す場合、
駆動手段を逆回転させて各チャック爪をそれぞれ外側に
回転すれば、各チャック爪がパイプから離れるから、パ
イプを取り出すことができる。このとき、パイプは回転
盤の長孔で支持されているから、手前側に引き出すだけ
で簡単かつ迅速に取り出すことが可能となる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のチャッ
ク装置において、前記チャック装置の基台に前記ワーク
の軸線上に位置して前記ワークの端部に接続される継手
部材を保持するクランプ装置を設けたものである。この
ため、例えば、予めワークとなるパイプの端部に形成す
るねじ部にエルボ管等の継手部材をねじ込んで仮止めし
た後、パイプを回転盤の長孔に挿入し、かつ、エルボ管
をクランプ装置に挟み付けた状態で各チャック爪で挟着
したパイプを回転させることによって、パイプにエルボ
管を螺着される。このように、パイプにエルボ管を連結
した場合においては、パイプとエルボ管とがL型に屈曲
し、パイプを軸心方向に引き出すと、チャック装置とパ
イプに接続したエルボ管とが干渉して極めて取り出しに
くくなるが、パイプは回転盤の長孔に支持され、手前側
に引き出すだけで簡単かつ迅速に取り出すことが可能と
なる。
【0007】
【発明の実施態様】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図7は本発明の一実施例を示
し、同図において、1は基台であり、この基台1にはワ
ークとなるパイプ2を保持するチャック装置3と継手部
材を保持するクランプ装置4が設けられている。
【0008】まず、チャック装置3について説明する。
前記基台1の一側には、間隔をおいて並設した一対のケ
ーシング5が設けられており、このケーシング5の内部
には相対向する駆動側回転盤6と従動側回転盤7とから
成る回転盤8が回動自在に支承保持される。この回転盤
8の駆動側回転盤6と従動側回転盤7は、図2、図5で
示すように、それぞれ外周面から周壁部6A,7Aが垂
設され、駆動側回転盤6の周壁部6Aの外面側に形成す
る段差部9に従動側回転盤7の周壁部7Aが嵌合してい
る。また、前記ケーシング5の内部には前記回転盤8を
支持する複数の案内ローラ10が回動自在に軸支されてい
る。この案内ローラ10の両側縁にはフランジ部10Aが形
成され、このフランジ部10Aの間に前記各回転盤6,7
の周壁部6A,7Aを挟み付けることによって前記案内
ローラ10で支承保持する回転盤8を位置決めしている。
また、前記駆動側回転盤6と従動側回転盤7にはそれぞ
れ各外周から回転盤8の中心部O(図3に示す)に向か
って前記パイプ2を挿入する長孔11が形成され、さら
に、ケーシング5にも前記長孔10と対応する長孔12が形
成されている。
【0009】前記従動側回転盤7の内面側には、前記パ
イプ2を挟持する3つのチャック爪13A〜13Cが回転盤
8の中心部Oを中心としてと等間隔毎に軸支されてい
る。この各チャック爪13A〜13Cは、外周部にギア部14
を形成したほぼ半円状の円弧部15を有し、その円弧部15
の一端からパイプ2を挟み付けるほぼ楕円状の挟着部16
を突設している。この挟着部16の外周面にはパイプ2を
挟持した際の滑り止めとなる微細な凹凸部16Aが形成さ
れている。なお、3つあるチャック爪13A〜13Cのう
ち、一つのチャック爪13Aには小径なパイプ2を挟着す
る際、小径なパイプ2を掬い上げて各チャック爪13A〜
13Cの中央部に確実に誘い込むように挟着部16の先端側
に爪部17が突設されている。また、図5に示すように、
各チャック爪13A〜13Bの裏面側には軸部18が突設され
ており、一方、従動側回転盤7の内底部には軸受20を介
して前記軸部18を軸支するための筒部21が固定されてい
る。また、従動側回転盤7の内底部にはアイドルギア22
A〜22Cが軸受20Aによって回動自在に軸支されてい
る。この各アイドルギア22A〜22Cは、それぞれ径の異
なる上下二段のギア部23,24を有し、上側に位置する径
小なギア部23が各チャック爪13A〜13Cのギア部14と噛
み合い、下側に位置する径大なギア部24が前記駆動側回
転盤6の周壁部6Aの内周面に形成したギア部25と噛み
合っている。この各チャック爪13A〜13Cのギア部14、
各アイドルギア22A〜22C及び駆動側回転盤6のギア部
25によって回転伝達機構が構成される。
【0010】26は前記駆動側回転盤6の駆動手段たる電
動モータであり、この電動モータ26の回転を円盤状のカ
ム27に伝達し、このカム27によって前記駆動側回転盤6
を回転駆動するように構成している。すなわち、電動モ
ータ26の出力軸には前記カム30の背面側中央部に軸支し
た従動ギア30と噛み合う駆動ギア31が一体的に固定され
ている。また、カム30の外周には複数の溝部32が一定間
隔毎に切欠形成されるとともに、前記駆動側回転盤6の
一側外面には前記カム27の溝部32と係合する複数の凸軸
35が突設されている。そして電動モータ26の回転を各ギ
ア30,31を中継してカム27に伝達し、さらに、そのカム
27の回転を溝部32と凸軸35との係合により駆動側回転盤
6に伝達して駆動側回転盤6を回転させている。
【0011】次に継手部材たるエルボ管39を保持するク
ランプ装置4について説明する。クランプ装置4は、左
右一対のクランプ40と、このクランプ40をスライド自在
に組み付ける支持体41と、この支持体41を前記パイプ2
の軸線方向に沿ってスライド自在に案内するガイド杆42
とで構成されている。また、このクランプ装置4にガイ
ド杆42は前記チャック装置3より一段低い基台1の凹部
1Aに取り付けられ、エルボ管39を挟着するクランプ40
が前記チャック装置3で保持されるパイプ2の軸線上に
位置する。なお、45は支持体41に組み付けたハンドル、
46はクランプ40の内面側に形成されエルボ管39を挟持す
る際の滑り止めとなる断面鋸歯状の凹凸部であり、支持
体41には組み付けたハンドル45を回転することにより、
支持体41内に設けた図示しないスライド機構によってク
ランプ40を内側にスライドし、エルボ管39を挟持する。
このとき、クランプ40の内面に形成する凹凸部46により
エルボ管39が確実に挟持される。
【0012】以上のように構成される本実施例の作用に
ついて説明する。まず、パイプ2を回転盤8及びケーシ
ング5の長孔11,12に挿入する。なお、この長孔11,12
の開孔幅は80mmに設定され、ほぼ10mm〜80m
mの径のパイプ2をチャック装置3によって保持するこ
とが可能である。このようにして回転盤8及びケーシン
グ5の長孔11,12にパイプ2を挿入した状態で、電動モ
ータ26を回転させる。この電動モータ26の回転は、駆動
ギア31と従動ギア30とを中継してカム27に伝達され、カ
ム27が回転する。このカム27の溝部32には駆動側回転盤
6の凸軸35が係合しているので、案内ローラ10で支持さ
れた駆動側回転盤6がカム27の回転に追従して回転す
る。このとき、従動側回転盤7は回転せず、駆動側回転
盤6のみが回転する。そして、駆動側回転盤6の回転に
より、駆動側回転盤6の周壁部6Aに形成するギア部25
と噛み合うアイドルギア22A〜22Cを中継して各チャッ
ク爪13A〜13Cがそれぞれ内側に向かって回転し、各チ
ャック爪13A〜13Cの挟着部16がパイプ2に当接する。
この後、さらに各チャック爪13A〜13Cが回転すると、
各回転盤8,8で支持されたパイプ2が各チャック爪13
A〜13Cによって各回転盤8の中心部Oに向かって移動
し、各回転盤8の中心部Oとパイプ2の中心とが一致し
た状態でパイプ2が各チャック爪13A〜13Cによって三
方から挟まれて挟着される。このとき、各チャック爪13
A〜13Cの挟着部16に形成する凹凸部16Aの滑り止め効
果によって、パイプ2が確実に挟着される。また、10
mm程度の小径なパイプ2を挟着するする場合、図7に
示すように、各チャック爪13A〜13Cの回転させた際、
チャック爪13A,13Bの隙間から小径なパイプ2が抜け
出す虞れがあるが、チャック爪13Aの挟着部16の先端側
には鍵型の爪部17を突設することにより、小径なパイプ
2を確実に掬い上げて各チャック爪13A〜13Cの中央部
に誘い込むことができるようになっている。そして、各
チャック爪13A〜13Cでパイプ2を挟着すると、各チャ
ック爪13A〜13Cの回転が規制され、駆動側回転盤6の
周壁部6Aに形成するギア部25と噛み合うアイドルギア
22A〜22C、このアイドルギア22A〜22Cと噛み合う各
チャック爪13A〜13C及びこの各チャック爪13A〜13C
を軸支する従動側回転盤7とが一体化し、駆動側回転盤
6と従動側回転盤7及び各チャック爪13A〜13Cで挟着
するパイプ2とが同体的に回転する。これにより、パイ
プ2を回転させてパイプ2の切断あるいはパイプ2の端
部の螺子切り加工など種々の加工を行うことができる。
また、基台1の凹部1Aには継手部材たるエルボ管39を
保持するクランプ装置4が設けられているため、例え
ば、予めパイプ2の端部に形成するねじ部(図示せず)
にエルボ管39をねじ込んで仮止めしてから、パイプ2を
回転盤8の長孔11,12に挿入し、この後、エルボ管39を
クランプ40に挟んでハンドル45によってエルボ管39を締
め付けた状態でパイプ2を回転すれば、パイプ2にエル
ボ管39を強固に連結することができる。また、チャック
装置3からパイプ2を取り出す場合、電動モータ26を逆
回転させて各チャック爪13A〜13Cをそれぞれ外側に回
転すれば、各チャック爪13A〜13Cがパイプ2から離れ
てパイプ2を取り出すことができる。しかも、本実施例
においては、チャック装置3にパイプ2を装着する際、
パイプ2を回転盤8及びケーシング5の長孔11,12から
着脱することから、単にパイプ2を手前側に引き出すだ
けでチャック装置3からパイプ2を簡単に取り出すこと
ができる。特に、前述したようにパイプ2にエルボ管39
を連結した場合においては、パイプ2とエルボ管39とが
L型に屈曲し、パイプ2をパイプ2の軸心方向に引き出
すと、チャック装置3とパイプ2に接続したエルボ管39
とが干渉して極めて取り出しにくくなるが、本実施例に
おいては、パイプ2を回転盤8及びケーシング5の長孔
11,12で支持し、三つのチャック爪13A〜13Cをそれぞ
れ内側に回転させてパイプ2を三方から挟み付けて挟着
しているので、チャック爪13A〜13Cをそれぞれ外側に
回転すれば長孔11,12からパイプ2を引き出してチャッ
ク装置3から簡単かつ迅速に取り出すことが可能とな
る。
【0013】以上のように、本実施例においては、回転
盤8及びケーシング5に長孔11,12を形成し、この長孔
11,12内にパイプ2を挿入した状態で電動モータ26によ
ってカム27を介して駆動側回転盤6を回転させる。この
駆動側回転盤6の回転により、駆動側回転盤6の周壁部
6Aに形成するギア部25と噛み合うアイドルギア22A〜
22Cを中継して各チャック爪13A〜13Cをそれぞれ内側
に向かって回転させ、パイプ2を各チャック爪13A〜13
Cによって三方から確実に挟着保持するものであるか
ら、パイプ2の装着に際し、パイプ2を軸心方向にスラ
イドさせなくとも、単に長孔11,12内にパイプ2を挿入
するだけで簡単に装着することができ、また、パイプ2
を取り外す場合にはパイプ2を手前側に引き出すだけで
チャック装置3からパイプ2を簡単に取り出すことがで
き、加工毎にチャック装置3にパイプ2を着脱する際、
極めて容易にパイプ2の着脱が行えるので、作業の能率
化を図ることができる。さらに、本実施例においては、
チャック装置3と並設して継手部材たるエルボ管39を保
持するクランプ装置4が設けられているため、エルボ管
39をクランプ40に挟み付けてハンドル45によってエルボ
管39をクランプ40を強固に挟み付けた状態で各チャック
爪13A〜13Cで挟着したパイプ2を回転させることによ
って、パイプ2にエルボ管39を強固に連結することがで
きる。このように、パイプ2にエルボ管39を連結した場
合においては、パイプ2とエルボ管39とがL型に屈曲
し、パイプ2をパイプ2の軸心方向に引き出すと、チャ
ック装置3とパイプ2に接続したエルボ管39とが干渉し
て極めて取り出しにくくなるが、パイプ2を回転盤8及
びケーシング5の長孔11,12から着脱することによっ
て、チャック装置3からパイプ2を簡単かつ迅速に取り
出すことが可能となる。さらに、本実施例では、チャッ
ク爪13Aの挟着部16の先端側に爪部17を突設することに
よって、10mm程度の小径なパイプ2を挟着する場
合、爪部17で小径なパイプ2を確実に掬い上げて各チャ
ック爪13A〜13Cの中央部に誘い込むことができ、小径
なパイプ2でも各チャック爪13A〜13Cによって確実に
挟着できる。
【0014】以上、本発明の一施例について詳述した
が、本発明は前記実施例限定されるものではなく、本発
明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例え
ば、チャック爪の数や形状、あるいは駆動側回転盤に電
動モータの回転を伝える回転伝達機構等の構成、クラン
プ装置の基本的構成などの前記実施例に限定されるもの
ではなく、適宜選定すればよいものである。また、前記
実施例においては、ワークとしてパイプを示したが、軸
体を加工する際のチャック装置にも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、パイプ又は軸
体等のワークを挟着保持するチャック装置において、駆
動側回転盤と従動側回転盤とからなる一対の回転盤を回
動自在に支承保持し、この各回転盤に前記ワークを支持
する長孔を回転盤の外周から該回転盤の中心に向かって
形成するとともに、前記従動側回転盤の内面側には該従
動側回転盤の中心に向かって回動可能な複数のチャック
爪を軸支し、このチャック爪と前記駆動側回転盤との間
に該駆動側回転盤の回転を前記チャック爪に伝達する回
転伝達機構を設け、この回転伝達手段により、前記駆動
側回転盤の回転に追従させて前記チャック爪を回転させ
て前記ワークを挟着するとともに、そのチャック爪で挟
着したワークと前記従動側回転盤とを駆動側回転盤と同
体的に回転させて成るものであるから、パイプを着脱に
際し、パイプを軸心方向にスライドさせなくとも、単に
長孔内にパイプを挿入するだけで簡単に装着することが
できる。また、パイプを取り外す場合にはパイプを手前
側に引き出すだけでパイプを簡単に取り出すことがで
き、加工時において、パイプを着脱する際、極めて容易
にパイプの着脱が行えるので、作業が能率化される。
【0016】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
チャック装置において、前記チャック装置の基台に前記
ワークの軸線上に位置して前記ワークの端部に接続され
る継手部材を保持するクランプ装置を設けたものである
から、クランプ装置に継手部材を挟み付けて各チャック
爪で挟着したパイプを回転させることによって、パイプ
に継手部材を強固に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一第1実施例を示すチャック装置の全
体斜視図である。
【図2】本発明の一第1実施例を示す回転盤の分解斜視
図である。
【図3】本発明の一第1実施例を示す回転盤の一部を切
り欠いた正面図である。
【図4】本発明の一第1実施例を示す回転盤の側面図で
ある。
【図5】本発明の一第1実施例を示す回転盤の一部を切
り欠いた側面図である。
【図6】本発明の一第1実施例を示す回転盤の正面図で
ある。
【図7】本発明の一第1実施例を示すチャック爪を拡大
した要部の正面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 パイプ(ワーク) 3 チャック装置 4 クランプ装置 6 駆動側回転盤 7 従動側回転盤 8 回転盤 11 長孔 13A〜13C チャック爪 14 ギア部(チャック爪) 22A〜22C アイドルギア(回転伝達機構) 23,24 ギア部(回転伝達機構) 25 ギア部25(回転伝達機構) 39 エルボ管(継手部材) 40 クランプ O 回転盤の中心部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 チャック装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプや軸体を軸
心に固定できるようにしたチャック装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、パイプを所望長
さに切断したり螺子切りするためのパイプマシンは、パ
イプを軸心で固定すると共にモータにより回転駆動する
ためのチャック装置と、該チャック装置に対向する切断
或いは螺子切り部が設けられている。従来のチャック装
置は軸心にパイプが挿入する貫通孔が形成されると共
に、該貫通孔の一側に、チャック用の爪体が軸心に向け
て三方より進退できるようになっている。
【0003】しかしながら、従来のチャック装置におい
てはパイプを貫通孔に挿入した後に、爪体を軸心に向け
て移動して固定し、そしてパイプを切断したり螺子切り
するものであったので、加工前においてはパイプを貫通
孔に挿入し、加工後においてはパイプを貫通孔より抜き
出さなければならない。すなわち、着脱時において、パ
イプを軸心方向に沿わせてスライドさせる必要があり、
作業性が劣るという問題点があった。特に、パイプの端
部にエルボ管等の継手部材を連結した状態においては、
パイプと継手手段とがL型に屈曲し、パイプを軸心方向
にスライドさせてパイプを着脱したのでは継手手段とチ
ャック装置とが干渉する虞れもある。
【0004】本発明は、前記問題を解決して加工前後に
おいてワークを軸線方向にスライドさせことなくチャッ
ク装置への着脱を可能としたチャック装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、パイ
プ又は軸体等のワークを挟着保持するチャック装置にお
いて、前記ワークを挟着保持する回転盤を設け、この回
転盤に前記ワークを挿入するための孔を前記回転盤の上
部外周から該回転盤の中心に向かって形成したものであ
る。このため、ワークを回転盤に形成する孔から挿入し
て着脱することができるので、回転盤へのワークの着脱
が容易である。
【0006】請求項2の発明は、パイプ又は軸体等のワ
ークを挟着保持するチャック装置において、駆動側回転
盤と従動側回転盤とからなる一対の回転盤を回動自在に
支承保持し、この各回転盤に前記ワークを支持する長孔
を回転盤の外周から該回転盤の中心に向かって形成する
とともに、前記従動側回転盤の内面側には該従動側回転
盤の中心に向かって回動可能な複数のチャック爪を軸支
し、このチャック爪と前記駆動側回転盤との間に該駆動
側回転盤の回転を前記チャック爪に伝達する回転伝達機
構を設け、この回転伝達機構により、前記駆動側回転盤
の回転に追従させて前記チャック爪を回転させて前記ワ
ークを挟着するとともに、そのチャック爪で挟着したワ
ークと前記従動側回転盤とを駆動側回転盤と同体的に回
転させて成るものである。このため、パイプ等のワーク
を回転盤の長孔に挿入した後、駆動手段により駆動側回
転盤を回転させる。このとき、従動側回転盤は回転せ
ず、駆動側回転盤のみが回転する。そして、駆動側回転
盤の回転により、回転伝達機構により各チャック爪がそ
れぞれ内側に向かって回転し、各チャック爪がパイプに
当接する。この後、さらに各チャック爪が回転すると、
回転盤の長孔で支持されたパイプが各チャック爪によっ
て回転盤の中心部に向かって移動し、各チャック爪がパ
イプに当接する。この後、さらに各チャック爪が回転す
ると、回転盤の長孔で支持されたパイプが各チャック爪
によって回転盤の中心部に向かって移動し、各回転盤の
中心部とパイプの中心とが一致した状態でパイプが各チ
ャック爪によって三方から挟まれて挟着される。このよ
うにして、各チャック爪でパイプを挟着すると、各チャ
ック爪の回転が規制され、駆動側回転盤と従動側回転盤
及びパイプが同体的に回転する。これにより、パイプを
回転させてパイプの切断あるいはパイプの端部の螺子切
り加工など種々の加工を行うことができる。そして、チ
ャック装置からパイプを取り出す場合、駆動手段を逆回
転させて各チャック爪をそれぞれ外側に回転すれば、各
チャック爪がパイプから離れるから、パイプを取り出す
ことができる。このとき、パイプは回転盤の長孔で支持
されているから、手前側に引き出すだけで簡単かつ迅速
に取り出すことが可能となる。
【0007】請求項3の発明は、請求項記載のチャッ
ク装置において、前記チャック装置の基台に前記ワーク
の軸線上に位置して前記ワークの端部に接続される継手
部材を保持するクランプ装置を設けたものである。この
ため、例えば、予めワークとなるパイプの端部に形成す
るねじ部にエルボ管等の継手部材をねじ込んで仮止めし
た後、パイプを回転盤の長孔に挿入し、かっ、エルボ管
をクランプ装置に挟み付けた状態で各チャック爪で挟着
したパイプを回転させることによって、パイプにエルボ
管を螺着される。このように、パイプにエルボ管を連結
した場合においては、パイプとエルボ管とがL型に屈曲
し、パイプを軸心方向に引き出すと、チャック装置とパ
イプに接続したエルボ管とが干渉して極めて取り出しに
くくなるが、パイプは回転盤の長孔に支持され、手前側
に引き出すだけで簡単かっ迅速に取り出すことが可能と
なる。
【0008】
【発明の実施態様】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図7は本発明の一実施例を示
し、同図において、1は基台であり、この基台1にはワ
ークとなるパイプ2を保持するチャック装置3と継手部
材を保持するクランプ装置4が設けられている。
【0009】まず、チャック装置3について説明する。
前記基台1の一側には、間隔をおいて並設した一対のケ
ーシング5が設けられており、このケーシング5の内部
には相対向する駆動側回転盤6と従動側回転盤7とから
成る回転盤8が回動自在に支承保持される。この回転盤
8の駆動側回転盤6と従動側回転盤7は、図2、図5で
示すように、それぞれ外周面から周壁部6A,7Aが垂
設され、駆動側回転盤6の周壁部6Aの外面側に形成す
る段差部9に従勣側回転盤7の周壁部7Aが嵌合してい
る。また、前記ケーシング5の内部には前記回転盤8を
支持する複数の案内ローラ10が回動自在に軸支されてい
る。この案内ローラ10の両側縁にはフランジ部10Aが形
成され、このフランジ部10Aの間に前記各回転盤6,7
の周壁部6A,7Aを挟み付けることによって前記案内
コーラ10で支承保持する回転盤8を位置決めしている。
また、前記駆動側回転盤6と従動側回転盤7にはそれぞ
れ各外周から回転盤8の中心部O(図3に示す)に向か
って前記パイプ2を挿入する孔として長孔11が形成さ
れ、さらに、ケーシング5にも前記長孔10と対応する長
孔12が形成されている。
【0010】前記従動側回転盤7の内面側には、前記パ
イプ2を挟持する3つのチャック爪13A〜13Cが回転盤
8の中心部Oを中心として等間隔毎に軸支されている。
この各チャック爪13A〜13Cは、外周部にギア部14を形
成したほぼ半円状の円弧部15を有し、その円弧部15の一
端からパイプ2を挟み付けるほぼ楕円状の挟着部16を突
設している。この挟着部16の外周面にはパイプ2を挟持
した際の滑り止めとなる微細な凹凸部16Aが形成されて
いる。なお、3つあるチャック爪13A〜13Cのうち、一
つのチャック爪13Aには小径なパイプ2を挟着する際、
小径なパイプ2を掬い上げて各チャック爪13A〜13Cの
中央部に確実に誘い込むように挟着部16の先端側に爪部
17が突設されている。また、図5に示すように、各チャ
ック爪13A〜13Bの裏面側には軸部18が突設されてお
り、一方、従動側回転盤7の内底部には軸受20を介して
前記軸部18を軸支するための箇部21が固定されている。
また、従勣側回転盤7の内底部にはアイドルギア22A〜
22Cが軸受20Aによって回動自在に軸支されている。こ
の各アイドルギア22A〜22Cは、それぞれ径の異なる上
下二段のギア部23,24を有し、上側に位置する径小なギ
ア部23が各チャック爪13A〜13Cのギア部14と噛み合
い、下側に位置する径大なギア部24が前記駆動側回転盤
6の周壁部6Aの内周面に形成したギア部25と噛み合っ
ている。この各チャック爪13A〜13Cのギア部14、各ア
イドルギア22A〜22C及び駆動側回転盤6のギア部25に
よって回転伝達機構が構成される。
【0011】26は前記駆動側回転盤6の駆動手段たる電
動モータであり、この電動モータ26の回転を円盤状のカ
ム27に伝達し、このカム27によって前記駆動側回転盤6
を回転駆動するように構成している。すなわち、電動モ
ータ26の出力軸には前記カム30の背面側中央部に軸支し
た従動ギア30と噛み合う駆動ギア31が一体的に固定され
ている。また、カム30の外周には複数の溝部32が一定間
隔毎に切欠形成されるとともに、前記駆動側回転盤6の
一側外面には前記カム27の溝部32と係合する複数の凸軸
35が突設されている。そして電動モータ26の回転を各ギ
ア30,31を中継してカム27に伝達し、さらに、そのカム
27の回転を溝部32と凸軸35との係合により駆動側回転盤
6に伝達して駆動側回転盤6を回転させている。
【0012】次に継手部材たるエルボ管39を保持するク
ランプ装置4について説明する。クランプ装置4は、左
右一対のクランプ40と、このクランプ40をスライドG在
に組み付ける支持体41と、この支持体41を前記パイプ2
の軸線方向に沿ってスライド自在に案内するガイド粁42
とで構成されている。また、このクランプ装置4にがイ
ド秤42は前記チャック装置3より一段低い基台1の凹部
1Aに取り付けられ、エルボ管39を挟着するクランプ40
が前記チャック装置3で保持されるパイプ2の軸線上に
位置する。なお、45は支持体41に組み付けたハンドル、
46はクランプ40の内面側に形成されエルボ管39を挟持す
る際の滑り止めとなる断面鋸歯状の凹凸部であり、支持
体41には組み付けたハンドル45を回転することにより、
支持体41内に設けた図示しないスライド機構によってク
ランプ40を内側にスライドし、エルボ管39を挟持する。
このとき、クランプ40の内面に形成する凹凸部46により
エルボ管39が確実に挟持される。
【0013】以上のように構成される本実施例の作用に
ついて説明する。まず、パイプ2を回転盤8及びケーシ
ング5の長孔11,12に挿入する。なお、この長孔11,12の
開孔幅は80mmに設定され、ほぼ10mm〜80mm
の径のパイプ2をチャック装置3によって保持すること
が可能である。このようにして回転盤8及びケーシング
5の長孔11,12にパイプ2を挿入した状態で、電動モー
タ26を回転させる。この電動モータ26の回転は、駆動ギ
ア31と従動ギア30とを中継してカム27に伝達され、カム
27が回転する。このカム27の溝部32には駆動側回転盤6
の凸軸35が係合しているので、案内ローラ10で支持され
た駆動側回転盤6がカム27の回転に追従して回転する。
このとき、従動側回転盤7は回転せず、駆動側回転盤6
のみが回転する。そして、駆動側回転盤6の回転によ
り、駆動側回転盤6の周壁部6Aに形成するギア部25と
噛み合うアイドルギア22A〜22Cを中継して各チャック
爪13A〜13Cがそれぞれ内側に向かって回転し、各チャ
ック爪13A〜13Cの挟着部16がパイプ2に当接する。こ
の後、さらに各チャック爪13A〜13Cが回転すると、各
回転盤8,8で支持されたパイプ2が各チャック爪13A
〜13Cによって各回転盤8の中心部Oに向かって移動
し、各回転盤8の中心部Oとパイプ2の中心とが一致し
た状態でパイプ2が各チャック爪13A〜13Cによって三
方から挟まれて挟着される。このとき、各チャック爪13
A〜13Cの挟着部16に形成する凹凸部16Aの滑り止め効
果によって、パイプ2が確実に挟着される。また、10
mm程度の小径なパイプ2を挟着するする場合、図7に
示すように、各チャック爪13A〜13Cを回転させた際、
チャック爪13A,13Bの隙間から小径なパイプ2が抜け
出す虞れがあるが、チャック爪13Aの挟着部16の先端側
には鍵型の爪部17を突設することにより、小径なパイプ
2を確実に掬い上げて各チャック爪13A〜13Cの中央部
に誘い込むことができるようになっている。そして、各
チャック爪13A〜13Cでパイプ2を挟着すると、各チャ
ック爪13A〜13Cの回転が規制され、駆動側回転盤6の
周壁部6Aに形成するギア部25と噛み合うアイドルギア
22A〜22C、このアイドルギア22A〜22Cと噛み合う各
チャック爪13A〜13C及びこの各チャック爪13A〜13C
を軸支する従動側回転盤7とが一体化し、駆動側回転盤
6と従動側回転盤7及び各チャック爪13A〜t3Cで挟
着するパイプ2とが同体的に回転する。これにより、パ
イプ2を回転させてパイプ2の切断あるいはパイプ2の
端部の螺子切り加工など種々の加工を行うことができ
る。また、基台1の凹部1Aには継手部材たるエルボ管
39を保持するクランプ装置4が設けられているため、例
えば、予めパイプ2の端部に形成するねじ部(図示せ
ず)にエルボ管39をねじ込んで仮止めしてから、パイプ
2を回転盤8の長孔11,12に挿入し、この後、エルボ管
39をクランプ40に挟んでハンドル45によってエルボ管39
を締め付けた状態でパイプ2を回転すれば、パイプ2に
エルボ管39を強固に連結することができる。また、チャ
ック装置3からパイプ2を取り出す場合、電動モータ26
を逆回転させて各チャック爪13A〜13Cをそれぞれ外側
に回転すれば、各チャック爪13A〜13Cがパイプ2から
離れてパイプ2を取り出すことができる。しかも、本実
施例においては、チャック装置3にパイプ2を装着する
際、パイプ2を回転盤8及びケーシング5の長孔11,12
から着脱することから、単にパイプ2を手前側に引き出
すだけでチャック装置3からパイプ2を簡単に取り出す
ことができる。特に、前述したようにパイプ2にエルボ
管39を連結した場合においては、パイプ2とエルボ管39
とがL型に屈曲し、パイプ2をパイプ2の軸心方向に引
き出すと、チャック装置3とパイプ2に接続したエルボ
管39とが干渉して極めて取り出しにくくなるが、本実施
例においては、パイプ2を回転盤8及びケーシング5の
長孔11,12で支持し、三つのチャック爪13A〜13Cをそ
れぞれ内側に回転させてパイプ2を三方から挟み付けて
挾着しているので、チャック爪13A〜13Cをそれぞれ外
側に回転すれば長孔11,12からパイプ2を引き出してチ
ャック装置3から簡単かつ迅速に取り出すことが可能と
なる。
【0014】以上のように、本実施例においては、回転
盤8及びケーシング5に長孔11,12を形成し、この長孔
11,12内にパイプ2を挿入した状態で電動モータ26によ
ってカム27を介して駆動側回転盤6を回転させる。この
駆動側回転盤6の回転により、駆動側回転盤6の周壁部
6Aに形成するギア部25と噛み合うアイドルギア22A〜
22Cを中継して各チャック爪13A〜13Cをそれぞれ内側
に向かって回転させ、パイプ2を各チャック爪13A〜13
Cによって三方から確実に挟着保持するものであるか
ら、パイプ2の装着に際し、パイプ2を軸心方向にスラ
イドさせなくとも、単に長孔11,12内にパイプ2を挿入
するだけで簡単に装着することができ、また、パイプ2
を取り外す場合にはパイプ2を手前側に引き出すだけで
チャック装置3からパイプ2を簡単に取り出すことがで
き、加工毎にチャック装置3にパイプ2を着脱する際、
極めて容易にパイプ2の着脱が行えるので、作業の能率
化を図ることができる。さらに、本実施例においては、
チャック装置3と並設して継手部材たるエルボ管39を保
持するクランプ装置4が設けられているため、エルボ管
39をクランプ40に挟み付けてハンドル45によってエルボ
管39をクランプ40を強固に挟み付けた状態で各チャック
爪13A〜13Cで挟着したパイプ2を回転させることによ
って、パイプ2にエルボ管39を強固に連結することがで
きる。このように、パイプ2にエルボ管39を連結した場
合においては、パイプ2とエルボ管39とがL型に屈曲
し、パイプ2をパイプ2の軸心方向に引き出すと、チャ
ック装置3とパイプ2に接続したエルボ管39とが干渉し
て極めて取り出しにくくなるが、パイプ2を回転盤8及
びケーシング5の長孔11,12から着脱することによっ
て、チャック装置3からパイプ2を簡単かつ迅速に取り
出すことが可能となる。さらに、本実施例では、チャッ
ク爪13Aの挟着部16の先端側に爪部17を突設することに
よって、10mm程度の小径なパイプ2を挟着する場
合、爪部17で小径なパイプ2を確実に掬い上げて各チャ
ック爪13A〜13Cの中央部に誘い込むことができ、小径
なパイプ2でも各チャック爪13A〜13Cによって確実に
挟着できる。
【0015】以上、本発明の一実施例について詳述した
が、本発明は前記実施例限定されるものではなく、本発
明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例え
ば、チャック爪の数や形状、あるいは駆動側回転盤に電
動モータの回転を伝える回転伝達機構等の構成、クラン
プ装置の基本的構成などは前記実施例に限定されるもの
ではなく、適宜選定すればよいものである。また、前記
実施例においては、ワークとしてパイプを示したが、軸
体を加工する際のチャック装置にも適用可能である。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、パイプ又は軸
体等のワークを挟着保持するチャック装置において、前
記ワークを挟着保持する回転盤を設け、この回転盤に前
記ワークを挿入するための孔を前記回転盤の上部外周か
ら該回転盤の中心に向かって形成したものであるから、
回転盤へのワークの着脱が容易である。
【0017】請求項2の発明によれば、パイプ又は軸体
等のワークを挟着保持するチャック装置において、駆動
側回転盤と従動側回転盤とからなる一対の回転盤を回動
自在に支承保持し、この各回転盤に前記ワークを支持す
る長孔を回転盤の外周から該回転盤の中心に向かって形
成するとともに、前記従動側回転盤の内面側には該従動
側回転盤の中心に向かって回動可能な複数のチャック爪
を軸支し、このチャック爪と前記駆動側回転盤との間に
該駆動側回転盤の回転を前記チャック爪に伝達する回転
伝達機構を設け、この回転伝達手段により、前記駆動側
回転盤の回転に追従させて前記チャック爪を回転させて
前記ワークを挟着するとともに、そのチャック爪で挟着
したワークと前記従動側回転盤とを駆動側回転盤と同体
的に回転させて成るものであるから、パイプを着脱に際
し、パイプを軸心方向にスライドさせなくとも、単に長
孔内にパイプを挿入するだけで簡単に装着することがで
きる。また、パイプを取り外す場合にはパイプを手前側
に引き出すだけでパイプを簡単に取り出すことができ、
加工時において、パイプを着脱する際、極めて容易にパ
イプの着脱が行えるので、作業が能率化される。
【0018】請求項3の発明によれば、請求項記載の
チャック装置において、前記チャック装置の基台に前記
ワークの軸線上に位置して前記ワークの端部に接続され
る継手部材を保持するクランプ装置を設けたものである
から、クランプ装置に継手部材を挟み付けて各チャック
爪で挟着したパイプを回転させることによって、パイプ
に継手部材を強固に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すチャック装置の全体
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す回転盤の分解斜視図
である。
【図3】本発明の第1実施例を示す回転盤の一部を切り
欠いた正面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す回転盤の側面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例を示す回転盤の一部を切り
欠いた側面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す回転盤の正面図であ
る。
【図7】本発明の第1実施例を示すチャック爪を拡大し
た要部の正面図である。
【符号の説明】 1 基合 2 パイプ(ワーク) 3 チャック装置 4 クランプ装置 6 駆動側回転盤 7 従動側回転盤 8 回転盤 11 長孔(孔) 13A〜13C チャック爪 14 ギア部(チャック爪) 22A〜22C アイドルギア(回転伝達機構) 23,24 ギア部(回転伝達機構) 25 ギア部25(回転伝達機構) 39 エルボ管(継手部材) 40 クランプ O 回転盤の中心部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ又は軸体等のワークを挟着保持す
    るチャック装置において、駆動側回転盤と従動側回転盤
    とからなる一対の回転盤を回動自在に支承保持し、この
    各回転盤に前記ワークを支持する長孔を回転盤の外周か
    ら該回転盤の中心に向かって形成するとともに、前記従
    動側回転盤の内面側には該従動側回転盤の中心に向かっ
    て回動可能な複数のチャック爪を軸支し、このチャック
    爪と前記駆動側回転盤との間に該駆動側回転盤の回転を
    前記チャック爪に伝達する回転伝達機構を設け、この回
    転伝達機構により、前記駆動側回転盤の回転に追従させ
    て前記チャック爪を回転させて前記ワークを挟着すると
    ともに、そのチャック爪で挟着したワークと前記従動側
    回転盤とを駆動側回転盤と同体的に回転させて成ること
    を特徴とするチャック装置。
  2. 【請求項2】 前記チャック装置の基台に前記ワークの
    軸線上に位置して前記ワークの端部に接続される継手部
    材を保持するクランプ装置を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のチャック装置。
JP07429098A 1998-03-23 1998-03-23 チャック装置 Expired - Fee Related JP3331955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07429098A JP3331955B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 チャック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07429098A JP3331955B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 チャック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11267908A true JPH11267908A (ja) 1999-10-05
JP3331955B2 JP3331955B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=13542868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07429098A Expired - Fee Related JP3331955B2 (ja) 1998-03-23 1998-03-23 チャック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3331955B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009028858A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Koganei Corp 電動式位置決めクランプ装置
CN105398884A (zh) * 2015-11-27 2016-03-16 苏州圣恳自动化科技有限公司 一种三向导轮调节机构
CN108274262A (zh) * 2018-02-28 2018-07-13 长江师范学院 一种供机床使用的夹具
EP3796493A1 (de) * 2019-09-18 2021-03-24 Kabatec GmbH & Co. KG Vorrichtung zur montage eines halteclips an einem leitungselement

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009028858A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Koganei Corp 電動式位置決めクランプ装置
CN105398884A (zh) * 2015-11-27 2016-03-16 苏州圣恳自动化科技有限公司 一种三向导轮调节机构
CN108274262A (zh) * 2018-02-28 2018-07-13 长江师范学院 一种供机床使用的夹具
CN108274262B (zh) * 2018-02-28 2019-09-06 长江师范学院 一种供机床使用的夹具
EP3796493A1 (de) * 2019-09-18 2021-03-24 Kabatec GmbH & Co. KG Vorrichtung zur montage eines halteclips an einem leitungselement

Also Published As

Publication number Publication date
JP3331955B2 (ja) 2002-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6352127B1 (en) Elbow attachment
CN109382546B (zh) 管子切割设备
JPH11267908A (ja) チャック装置
JPH1182697A (ja) バックラッシ調整機構付き遊星歯車装置
JP2017205792A (ja) コンタクトチップ交換装置
JPH04362912A (ja) 内視鏡用回転処置具装置
JP2002066732A (ja) 半田ごて清掃装置
CN114309785B (zh) 一种数控管件切割机的自动定长推料装置及其实施方法
JPH10304618A (ja) モーターローラ
WO2018061557A1 (ja) 切断工具
JP3404058B2 (ja) 薄肉金属パイプの切断装置
JP2008229815A (ja) 被覆管の被覆層剥離装置
JP2006298617A (ja) ワーク把持回転装置
JP7222051B1 (ja) 鋼管メッキ除去装置
JP4249648B2 (ja) 金属製薄板ドラムの切断装置
JPH11267932A (ja) ウォ―ムの自動組付装置
JP2599828B2 (ja) 回動軸支持装置
JP2000024802A (ja) パイプ端面加工機
JPH11198087A (ja) 対象物供給装置
JP2008296388A (ja) インクリボンカセットおよびそれを用いた印刷装置
JP2007132439A (ja) オルダムカップリング
JPH1119858A (ja) 荒摺り加工用コレットチャック
JP2001136625A (ja) 線状体被覆管の切断装置
JPH04187330A (ja) 長尺管材等の押圧搬送装置
JPH11182566A (ja) 回転体軸支機構及びバニシングバイト

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020625

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070726

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100726

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees