JPH11266155A - 位相補償方法及び位相補償回路 - Google Patents
位相補償方法及び位相補償回路Info
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- JPH11266155A JPH11266155A JP10069057A JP6905798A JPH11266155A JP H11266155 A JPH11266155 A JP H11266155A JP 10069057 A JP10069057 A JP 10069057A JP 6905798 A JP6905798 A JP 6905798A JP H11266155 A JPH11266155 A JP H11266155A
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- Japan
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- phase
- pulse
- phase error
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小数点分周時に周期的に位相誤差が発生しな
いようにして後段にスプリアスが発生しないようにす
る。 【解決手段】 電荷蓄積用スイッチ部7aをオンとし
て、パルス発生用スイッチ部7cを切ることで電荷蓄積
用容量部7bに電荷を蓄積する。次に、電荷の蓄積が終
わったところで電荷蓄積用スイッチ部7aをオフとし、
位相比較器から位相誤差信号が発生するタイミングに合
わせ所望の電荷が蓄積された容量につながったパルス発
生用スイッチ部7cのスイッチ7xをオンして電荷蓄積
用容量部7bに蓄積されていた電荷を位相補償パルスと
して出力し、加算器8により位相誤差信号に注入するこ
とで位相補償を行う。
いようにして後段にスプリアスが発生しないようにす
る。 【解決手段】 電荷蓄積用スイッチ部7aをオンとし
て、パルス発生用スイッチ部7cを切ることで電荷蓄積
用容量部7bに電荷を蓄積する。次に、電荷の蓄積が終
わったところで電荷蓄積用スイッチ部7aをオフとし、
位相比較器から位相誤差信号が発生するタイミングに合
わせ所望の電荷が蓄積された容量につながったパルス発
生用スイッチ部7cのスイッチ7xをオンして電荷蓄積
用容量部7bに蓄積されていた電荷を位相補償パルスと
して出力し、加算器8により位相誤差信号に注入するこ
とで位相補償を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分数分周方式の
周波数シンセサイザを使用するときに生じる位相誤差の
補償に関するものである。
周波数シンセサイザを使用するときに生じる位相誤差の
補償に関するものである。
【0002】図8は従来の分数分周方式の周波数シンセ
サイザのブロック図である。図8において、1は2入力
の位相を検出する位相比較器であって、周波数差を検出
するものに代えてもよい。2は上記位相比較器1で得ら
れる位相差を積分して位相誤差1に相当する大きさの直
流を得るためのローパスフィルタ(LPF)、3は上記
LPF2の出力である直流電流(あるいは電圧)で発振
電流を可変することができる電圧制御発振器(VC
O)、4は可変分周器、5はこの可変分周器4の出力で
ある分周数を制御する分周数切換回路である。
サイザのブロック図である。図8において、1は2入力
の位相を検出する位相比較器であって、周波数差を検出
するものに代えてもよい。2は上記位相比較器1で得ら
れる位相差を積分して位相誤差1に相当する大きさの直
流を得るためのローパスフィルタ(LPF)、3は上記
LPF2の出力である直流電流(あるいは電圧)で発振
電流を可変することができる電圧制御発振器(VC
O)、4は可変分周器、5はこの可変分周器4の出力で
ある分周数を制御する分周数切換回路である。
【0003】次に動作について説明する。いま、分周数
切換回路5に入力する分周数(整数部)をN、分周数
(小数点部)をn、基準周波数をFR、出力周波数をF
O、出力周波数を可変分周器4で分周した周波数をFV
とする。まず、位相比較器1で基準周波数FRと分周の
周波数FVの位相差を検出し、位相情報をLPF2に出
力する。LPF2では位相誤差の信号を積分することで
直流電流に変換する。VCO3は入力された電流値にし
たがって周波数FOで発振を行う。VCO3で発振した
信号を可変分周器4で分周し、周波数FVの信号を生成
する。この時、分周数の設定を分周数切換回路5で時間
軸上に可変することにより、見かけ上分周数を小数点以
下まで広げている。分周数切換回路5で生成した信号を
再び位相比較器1に帰還することにより、出力周波数F
Oを安定化させている。以上のループが完全にロックし
た場合、出力周波数FOは次式で表すことができる。 FO=(N+n)×FR ・・・(1) このとき、小数点以下の分周数nは分子、分母がそれぞ
れ整数の分数で表現することができ次式のようになる。 n=m/M ・・・(2) m、Mは整数 Mを固定とし、少数点以下部の設定をmで行う場合、周
波数分解能は、 (1/M)×FR ・・・(3) となりFOは(1/M)×FRの周波数ステップで変化
させることができる。
切換回路5に入力する分周数(整数部)をN、分周数
(小数点部)をn、基準周波数をFR、出力周波数をF
O、出力周波数を可変分周器4で分周した周波数をFV
とする。まず、位相比較器1で基準周波数FRと分周の
周波数FVの位相差を検出し、位相情報をLPF2に出
力する。LPF2では位相誤差の信号を積分することで
直流電流に変換する。VCO3は入力された電流値にし
たがって周波数FOで発振を行う。VCO3で発振した
信号を可変分周器4で分周し、周波数FVの信号を生成
する。この時、分周数の設定を分周数切換回路5で時間
軸上に可変することにより、見かけ上分周数を小数点以
下まで広げている。分周数切換回路5で生成した信号を
再び位相比較器1に帰還することにより、出力周波数F
Oを安定化させている。以上のループが完全にロックし
た場合、出力周波数FOは次式で表すことができる。 FO=(N+n)×FR ・・・(1) このとき、小数点以下の分周数nは分子、分母がそれぞ
れ整数の分数で表現することができ次式のようになる。 n=m/M ・・・(2) m、Mは整数 Mを固定とし、少数点以下部の設定をmで行う場合、周
波数分解能は、 (1/M)×FR ・・・(3) となりFOは(1/M)×FRの周波数ステップで変化
させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の分数分周方式の
周波数シンセサイザは以上のように構成されており、見
かけ上周波数を小数で分周しているためFVの波形に位
相誤差が生じている。図9に示すようにN(整数)+1
/4分周を実現するための分周比を4周期を1組とし
て、N,N,N,N+1と変化している。このためFV
の1〜3周期目まで基準周波数FRに対して位相誤差
a,b,cを生じる。このことが後段のVCOにスプリ
アスを発生させてしまう要因となり、フィルタ等を用い
て半導体集積回路の外部で抑制する必要性があった。
周波数シンセサイザは以上のように構成されており、見
かけ上周波数を小数で分周しているためFVの波形に位
相誤差が生じている。図9に示すようにN(整数)+1
/4分周を実現するための分周比を4周期を1組とし
て、N,N,N,N+1と変化している。このためFV
の1〜3周期目まで基準周波数FRに対して位相誤差
a,b,cを生じる。このことが後段のVCOにスプリ
アスを発生させてしまう要因となり、フィルタ等を用い
て半導体集積回路の外部で抑制する必要性があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので小数点分周時に周期的に現れる位
相誤差信号のスプリアスを発生させることなく補償する
ことを目的とする。
ためになされたもので小数点分周時に周期的に現れる位
相誤差信号のスプリアスを発生させることなく補償する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1では、小数点分
周時に周期的に発生する位相誤差をあらかじめ予測する
ようにし、この予測した位相誤差を打ち消すようなパル
スを注入するようにして、この周期的に現れる位相誤差
信号を補償するようにした。
周時に周期的に発生する位相誤差をあらかじめ予測する
ようにし、この予測した位相誤差を打ち消すようなパル
スを注入するようにして、この周期的に現れる位相誤差
信号を補償するようにした。
【0007】請求項2の発明によれば、分数分周方式の
周波数シンセサイザを使用するときに生じる位相誤差信
号の出力電荷を相殺する電荷を蓄積して、パルスを発生
させる位相補償パルス発生手段と、発生したパルスを位
相誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段を
備えた。
周波数シンセサイザを使用するときに生じる位相誤差信
号の出力電荷を相殺する電荷を蓄積して、パルスを発生
させる位相補償パルス発生手段と、発生したパルスを位
相誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段を
備えた。
【0008】請求項3の発明では、位相補償パルス発生
手段として、位相誤差の値を一周期の分数倍で表わした
ときの分子の計算を行うアキュムレータと、この出力を
パルス発生タイミングに合わせてパルス発生用スイッチ
手段を制御するフリップフロップより構成した。
手段として、位相誤差の値を一周期の分数倍で表わした
ときの分子の計算を行うアキュムレータと、この出力を
パルス発生タイミングに合わせてパルス発生用スイッチ
手段を制御するフリップフロップより構成した。
【0009】請求項4の発明では、電圧制御発振器の出
力周波数に反比例した電圧を発生させる周波数電圧変換
器と、位相補償パルス発生手段の出力と周波数電圧変換
器の出力とを乗算する乗算手段と、この乗算手段で増幅
されたパルスを上記位相誤差信号に加算し位相誤差信号
を相殺する加算手段とを備えた。
力周波数に反比例した電圧を発生させる周波数電圧変換
器と、位相補償パルス発生手段の出力と周波数電圧変換
器の出力とを乗算する乗算手段と、この乗算手段で増幅
されたパルスを上記位相誤差信号に加算し位相誤差信号
を相殺する加算手段とを備えた。
【0010】請求項5によれば、電圧制御発振器の入力
を増幅するバッファアンプと、上記位相補償パルス発生
手段の出力と、上記バッファアンプの出力とを乗算する
乗算手段と、この乗算手段で増幅されたパルスを上記位
相誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段と
を備えた。
を増幅するバッファアンプと、上記位相補償パルス発生
手段の出力と、上記バッファアンプの出力とを乗算する
乗算手段と、この乗算手段で増幅されたパルスを上記位
相誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段と
を備えた。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
位相補償方法及びその回路の実施の形態1を示す回路図
である。図1中、図8と同じものは同一符号を用いて説
明を省略している。図1において、6は位相補償パルス
制御回路であり、位相補償パルスの大きさとタイミング
を決定する。7は位相補償パルス発生回路であり、電荷
蓄積用スイッチ部7aと電荷蓄積用容量部7bと、パル
ス発生用スイッチ部7cとよりなる。8は加算手段とし
ての加算器であり、上記位相補償パルス発生回路7から
出力した位相補償パルスと位相比較器1から出力した位
相誤差信号とを加算して相殺することにより位相補償を
行う。上記位相補償パルス制御回路6と上記位相補償パ
ルス発生回路7とで、位相補償パルス発生手段67が構
成される。
位相補償方法及びその回路の実施の形態1を示す回路図
である。図1中、図8と同じものは同一符号を用いて説
明を省略している。図1において、6は位相補償パルス
制御回路であり、位相補償パルスの大きさとタイミング
を決定する。7は位相補償パルス発生回路であり、電荷
蓄積用スイッチ部7aと電荷蓄積用容量部7bと、パル
ス発生用スイッチ部7cとよりなる。8は加算手段とし
ての加算器であり、上記位相補償パルス発生回路7から
出力した位相補償パルスと位相比較器1から出力した位
相誤差信号とを加算して相殺することにより位相補償を
行う。上記位相補償パルス制御回路6と上記位相補償パ
ルス発生回路7とで、位相補償パルス発生手段67が構
成される。
【0012】上記電荷蓄積用スイッチ部7aは一端が電
源Eに並列接続された複数のスイッチ7mより成り、こ
れ等各スイッチ7mは互いに連動するもので、上記位相
補償パルス制御回路6により制御されてオンオフする。
これ等各スイッチ7mは上記電荷蓄積用容量部7bを構
成するそれぞれのコンデンサ7nを介してアース側に接
続されており、オンすることにより、各コンデンサ7n
には電荷がチャージされる。上記各コンデンサ7nの一
端側(電源側)はそれぞれ上記パルス発生用スイッチ部
7cを構成する複数のスイッチ7xを介して加算器8に
接続されるもので、このスイッチ7xがオンされること
により、コンデンサ7nにチャージされた電荷が放電さ
れることにもとづくパルスが加算器8に供給される。こ
れ等各スイッチ7xは位相補償パルス制御回路により選
択的にオンオフ制御される。
源Eに並列接続された複数のスイッチ7mより成り、こ
れ等各スイッチ7mは互いに連動するもので、上記位相
補償パルス制御回路6により制御されてオンオフする。
これ等各スイッチ7mは上記電荷蓄積用容量部7bを構
成するそれぞれのコンデンサ7nを介してアース側に接
続されており、オンすることにより、各コンデンサ7n
には電荷がチャージされる。上記各コンデンサ7nの一
端側(電源側)はそれぞれ上記パルス発生用スイッチ部
7cを構成する複数のスイッチ7xを介して加算器8に
接続されるもので、このスイッチ7xがオンされること
により、コンデンサ7nにチャージされた電荷が放電さ
れることにもとづくパルスが加算器8に供給される。こ
れ等各スイッチ7xは位相補償パルス制御回路により選
択的にオンオフ制御される。
【0013】次に動作について、図2の各部位の波形図
を用いて説明する。なお、この動作は分周数N+1/M
の時を例に取り説明するものである。図1,2におい
て、少数点分周に起因する位相誤差信号は、TO=TV
/Mを基準のパルス幅としてTO、2TO、3TO・・
・nTOとなり、位相比較器の出力電流がIpcとする
と位相誤差がTOのときの電荷は、Ipc×TOとな
る。電荷蓄積用容量部7bはC、2C、4C・・・2
(L-1)Cの容量を用いることによって電源Eの電圧をV
とするとC×V=Ipc×TOとなるように定数を決め
ることでパルス発生用スイッチ部7cのスイッチ7xの
組み合わせによりIcp×TOの整数倍の電荷を発生さ
せることができる。まず、FVがLの時に電荷蓄積用ス
イッチ部7aのスイッチ7mを閉じ、パルス発生用スイ
ッスチ部7cのスイッチ7xを開いて、電荷蓄積用容量
部7bに電荷を蓄積する。次にFVの立ちあがりに電荷
蓄積用スイッチ部7aのスイッチ7mを開いて、位相比
較器1から出力される位相誤差信号を相殺するのに適当
な電荷蓄積用容量(電荷蓄積用容量部7bに蓄積)につ
ながるパルス発生用スイッチ部7cのスイッチ7xを閉
じて、位相補償パルスを発生させる。発生したパルスは
加算手段としての加算器8により位相比較器1の出力信
号に加算されることで、位相補償が行われる。すなわ
ち、C、2C、4C、・・・2(l-1)Cの容量の組み合
わせを用いると、並列接続の合成容量は、それぞれの容
量の和であるので、
を用いて説明する。なお、この動作は分周数N+1/M
の時を例に取り説明するものである。図1,2におい
て、少数点分周に起因する位相誤差信号は、TO=TV
/Mを基準のパルス幅としてTO、2TO、3TO・・
・nTOとなり、位相比較器の出力電流がIpcとする
と位相誤差がTOのときの電荷は、Ipc×TOとな
る。電荷蓄積用容量部7bはC、2C、4C・・・2
(L-1)Cの容量を用いることによって電源Eの電圧をV
とするとC×V=Ipc×TOとなるように定数を決め
ることでパルス発生用スイッチ部7cのスイッチ7xの
組み合わせによりIcp×TOの整数倍の電荷を発生さ
せることができる。まず、FVがLの時に電荷蓄積用ス
イッチ部7aのスイッチ7mを閉じ、パルス発生用スイ
ッスチ部7cのスイッチ7xを開いて、電荷蓄積用容量
部7bに電荷を蓄積する。次にFVの立ちあがりに電荷
蓄積用スイッチ部7aのスイッチ7mを開いて、位相比
較器1から出力される位相誤差信号を相殺するのに適当
な電荷蓄積用容量(電荷蓄積用容量部7bに蓄積)につ
ながるパルス発生用スイッチ部7cのスイッチ7xを閉
じて、位相補償パルスを発生させる。発生したパルスは
加算手段としての加算器8により位相比較器1の出力信
号に加算されることで、位相補償が行われる。すなわ
ち、C、2C、4C、・・・2(l-1)Cの容量の組み合
わせを用いると、並列接続の合成容量は、それぞれの容
量の和であるので、
【0014】
【数1】
【0015】のように(2l−1)C以下の全てのCの
整数倍の容量を作ることができる。そこで、C、2C、
4C、・・・2(l-1)Cの容量につながるパルス発生用
スイッチ7cの各スイッチ7xを1ビット目、2ビット
目、3ビット目、・・・iビット目とし、ONのとき
1、OFFのとき0とするようなiビットの2進データ
に対応させると、n×Ipc×TOの電荷を発生させる
ためには、nを2進数に変換したデータを各スイッチ7
xに与えてやればよい。なお、位相補償パルス制御回路
6は、一例として図3に示すようにアキュムレータAc
を内蔵し、位相誤差の値Mを分母としたときの分子の計
算を行っており、この情報をフリップフロップFFを用
いてパルス発生タイミングに合わせてパルス発生用スイ
ッチ部7cに与えることで、位相誤差を相殺するパルス
を発生させることができる。なお、位相誤差については
例えば1/4分周の場合はつぎの通りである。 0×1/Fφ,1/4×1/Fφ、2/4×1/Fφ,
3/4×1/Fφ,0 (4/4×1/Fφで可変周期で分周数を+1するか
ら)のようにあらわれ、アキュムレータはこの分子の0
(4/4),1,2,3を計算し、カウントが0(4/
4)のときに可変分周期の分周数を+1する働きがあ
る。
整数倍の容量を作ることができる。そこで、C、2C、
4C、・・・2(l-1)Cの容量につながるパルス発生用
スイッチ7cの各スイッチ7xを1ビット目、2ビット
目、3ビット目、・・・iビット目とし、ONのとき
1、OFFのとき0とするようなiビットの2進データ
に対応させると、n×Ipc×TOの電荷を発生させる
ためには、nを2進数に変換したデータを各スイッチ7
xに与えてやればよい。なお、位相補償パルス制御回路
6は、一例として図3に示すようにアキュムレータAc
を内蔵し、位相誤差の値Mを分母としたときの分子の計
算を行っており、この情報をフリップフロップFFを用
いてパルス発生タイミングに合わせてパルス発生用スイ
ッチ部7cに与えることで、位相誤差を相殺するパルス
を発生させることができる。なお、位相誤差については
例えば1/4分周の場合はつぎの通りである。 0×1/Fφ,1/4×1/Fφ、2/4×1/Fφ,
3/4×1/Fφ,0 (4/4×1/Fφで可変周期で分周数を+1するか
ら)のようにあらわれ、アキュムレータはこの分子の0
(4/4),1,2,3を計算し、カウントが0(4/
4)のときに可変分周期の分周数を+1する働きがあ
る。
【0016】実施の形態2.本実施の形態2では、上記
電荷蓄積用スイッチ部7a,パルス発生用スイッチ部7
cに代えて、図4に示すようにMOSトランジスタから
成る電荷蓄積用スイッチ部7dとパルス発生用スイッチ
部7eとから構成したもので、図1の場合と同様な位相
補償が行える。
電荷蓄積用スイッチ部7a,パルス発生用スイッチ部7
cに代えて、図4に示すようにMOSトランジスタから
成る電荷蓄積用スイッチ部7dとパルス発生用スイッチ
部7eとから構成したもので、図1の場合と同様な位相
補償が行える。
【0017】実施の形態3.本実施の形態3では、上記
電荷蓄積用スイッチ部7a,パルス発生用スイッチ部7
cに代えて、図5に示すようにバイポーラトランジスタ
から成る電荷蓄積用スイッチ部7fとパルス発生用スイ
ッチ部7gとから構成したもので、図1の場合と同様な
位相補償が行える。
電荷蓄積用スイッチ部7a,パルス発生用スイッチ部7
cに代えて、図5に示すようにバイポーラトランジスタ
から成る電荷蓄積用スイッチ部7fとパルス発生用スイ
ッチ部7gとから構成したもので、図1の場合と同様な
位相補償が行える。
【0018】実施の形態4.図6はVCO3の発振周波
数に応じて位相補償パルスの大きさを変化させる方式の
位相補償回路のブロック図を示す。VCO3の出力を周
波数に反比例する周波数電圧変換器10に入力し、その
出力電圧とパルス発生用スイッチ部7cの出力パルスを
乗算手段としての乗算器9に入力することで発振周波数
に反比例した位相補償パルスを発生させる。
数に応じて位相補償パルスの大きさを変化させる方式の
位相補償回路のブロック図を示す。VCO3の出力を周
波数に反比例する周波数電圧変換器10に入力し、その
出力電圧とパルス発生用スイッチ部7cの出力パルスを
乗算手段としての乗算器9に入力することで発振周波数
に反比例した位相補償パルスを発生させる。
【0019】この実施の形態4に係る方式は位相補償パ
ルスはVCO3の発振周波数に反比例して微妙に変化す
るため、位相誤差の変化に対して正確に位相補償を行う
ことができる利点がある。
ルスはVCO3の発振周波数に反比例して微妙に変化す
るため、位相誤差の変化に対して正確に位相補償を行う
ことができる利点がある。
【0020】実施の形態5.図7は実施の形態4を示
し、これは図6の周波数電圧変換器10の代わりに、V
CO3の入力電圧をバッファアンプ11で増幅して乗算
器9に入力することで発振周波数に逆比例した位相補償
パルスを発生させるものである。
し、これは図6の周波数電圧変換器10の代わりに、V
CO3の入力電圧をバッファアンプ11で増幅して乗算
器9に入力することで発振周波数に逆比例した位相補償
パルスを発生させるものである。
【0021】この方式は位相誤差が周波数に反比例する
のに対し、位相補償パルスが逆比例するため、正確には
位相補償をすることができないが、発振周波数に対して
発振周波数の変化の幅が小さいときには位相誤差は近似
的に周波数に逆比例すると考えることができるため有効
である。また、この方式は回路構成が簡単なため小型化
に向くという利点がある。
のに対し、位相補償パルスが逆比例するため、正確には
位相補償をすることができないが、発振周波数に対して
発振周波数の変化の幅が小さいときには位相誤差は近似
的に周波数に逆比例すると考えることができるため有効
である。また、この方式は回路構成が簡単なため小型化
に向くという利点がある。
【0022】
【発明の効果】請求項1では、小数点分周時に周期的に
発生する位相誤差をあらかじめ予測するようにし、この
予測した位相誤差を打ち消すようなパルスを注入するよ
うにして、この周期的に現れる位相誤差信号を補償する
ようにしたので、後段にスプリアスを発生させることが
なく、良好に位相誤差を補償できる。
発生する位相誤差をあらかじめ予測するようにし、この
予測した位相誤差を打ち消すようなパルスを注入するよ
うにして、この周期的に現れる位相誤差信号を補償する
ようにしたので、後段にスプリアスを発生させることが
なく、良好に位相誤差を補償できる。
【0023】請求項2の発明によれば、分数分周方式の
周波数シンセサンザを使用するときに生じる位相誤差信
号の出力電荷を相殺する電荷を蓄積してパルスを発生さ
せる位相補償パルス発生手段と、発生したパルスを位相
誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段を備
えたので簡単な構成で位相誤差を補償できる。
周波数シンセサンザを使用するときに生じる位相誤差信
号の出力電荷を相殺する電荷を蓄積してパルスを発生さ
せる位相補償パルス発生手段と、発生したパルスを位相
誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段を備
えたので簡単な構成で位相誤差を補償できる。
【0024】請求項3の発明では、位相補償パルス発生
手段として、位相誤差の値を一周期の分数倍で表わした
ときの分子の計算を行うアキュムレータと、この出力を
パルス発生タイミングに合わせてパルス発生用スイッチ
手段を制御するフリップフロップより構成したので、簡
単な構成により位相補償パルス発生手段を実現できる。
手段として、位相誤差の値を一周期の分数倍で表わした
ときの分子の計算を行うアキュムレータと、この出力を
パルス発生タイミングに合わせてパルス発生用スイッチ
手段を制御するフリップフロップより構成したので、簡
単な構成により位相補償パルス発生手段を実現できる。
【0025】請求項4の発明では、電圧制御発振器の出
力周波数に反比例した電圧を発生させる周波数電圧変換
器と、位相補償パルス発生手段の出力と周波数電圧変換
器の出力電圧とを乗算する乗算手段と、この乗算手段で
増幅されたパルスを上記位相誤差信号に加算し位相誤差
信号を相殺する加算手段とを備えたので、位相補償パル
スを発振周波数に比例して変化させることができ、正確
な補償ができる。
力周波数に反比例した電圧を発生させる周波数電圧変換
器と、位相補償パルス発生手段の出力と周波数電圧変換
器の出力電圧とを乗算する乗算手段と、この乗算手段で
増幅されたパルスを上記位相誤差信号に加算し位相誤差
信号を相殺する加算手段とを備えたので、位相補償パル
スを発振周波数に比例して変化させることができ、正確
な補償ができる。
【0026】請求項5によれば、電圧制御発振器の入力
を増幅するバッファアンプと、上記位相補償パルス発生
手段の出力と、上記バッファアンプの出力とを乗算する
乗算手段と、この乗算手段で増幅されたパルスを上記位
相誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段と
を備えたので、発振周波数の変化の幅が小さいときに有
効に位相誤差の補償が可能となる。
を増幅するバッファアンプと、上記位相補償パルス発生
手段の出力と、上記バッファアンプの出力とを乗算する
乗算手段と、この乗算手段で増幅されたパルスを上記位
相誤差信号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段と
を備えたので、発振周波数の変化の幅が小さいときに有
効に位相誤差の補償が可能となる。
【図1】 この発明の実施の形態1による分数分周方式
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による分数分周方式
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのタイミング図である。
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのタイミング図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に用いる位相補償パ
ルス制御回路の一例を示すブロック図である。
ルス制御回路の一例を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による分数分周方式
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による分数分周方式
位相同期ループにおける位相補償方法及びその回路を説
明するためのブロック図である。
位相同期ループにおける位相補償方法及びその回路を説
明するためのブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による分数分周方式
シンセサンザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
シンセサンザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による分数分周方式
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
シンセサイザにおける位相補償方法及びその回路を説明
するためのブロック図である。
【図8】 従来の分数分周方式シンセサイザのブロック
図である。
図である。
【図9】 従来の分数分周方式シンセサイザのタイミン
グ図である。
グ図である。
1 位相比較器、2 ローパスフィルタ、3 電圧制御
発振器(VCO)、4 可変分周器、5 分周数切換回
路、6 位相補償パルス制御回路、7 位相補償パルス
発生回路、7a 電荷蓄積用スイッチ部、7b 電荷蓄
積用容量部、7c パルス発生用スイッチ部、7d 電
荷蓄積用MOSトランジスタ構成のスイッチ部、7e
パルス発生用MOSトランジスタ構成のスイッチ部、7
f 電荷蓄積用バイポーラトランジスタ構成のスイッチ
部、7g パルス発生用バイポーラトランジスタ構成の
スイッチ部、8 加算器、9 乗算器、10 周波数電
圧変換器、11 バッファアンプ。
発振器(VCO)、4 可変分周器、5 分周数切換回
路、6 位相補償パルス制御回路、7 位相補償パルス
発生回路、7a 電荷蓄積用スイッチ部、7b 電荷蓄
積用容量部、7c パルス発生用スイッチ部、7d 電
荷蓄積用MOSトランジスタ構成のスイッチ部、7e
パルス発生用MOSトランジスタ構成のスイッチ部、7
f 電荷蓄積用バイポーラトランジスタ構成のスイッチ
部、7g パルス発生用バイポーラトランジスタ構成の
スイッチ部、8 加算器、9 乗算器、10 周波数電
圧変換器、11 バッファアンプ。
Claims (5)
- 【請求項1】 周波数シンセサイザでの小数点分周時に
周期的に発生する位相誤差をあらかじめ予測し、この予
測した位相誤差を打ち消すようなパルスを注入するよう
にして、周期的に現れる位相誤差信号を相殺するように
したことを特徴とする位相補償方法。 - 【請求項2】 分数分周方式の周波数シンセサイザを使
用するときに生じる位相誤差信号の出力電荷を相殺する
電荷を蓄積してパルスを発生させる位相補償パルス発生
手段と、発生したパルスを位相誤差信号に加算し位相誤
差信号を相殺する加算手段とを備えたことを特徴とする
位相補償回路。 - 【請求項3】 位相補償パルス発生手段は、位相誤差の
値を一周期の分数倍で表わしたときの分子の計算を行う
アキュムレータと、この計算結果の出力にもとづくパル
ス発生のタイミングに合わせてパルス発生用スイッチ手
段を制御するフリップフロップより成る請求項2に記載
の位相補償回路。 - 【請求項4】 分数分周方式の周波数シンセサイザを使
用するときに生じる位相誤差信号の出力電荷を相殺する
電荷を蓄積して、パルスを発生させる位相補償パルス発
生手段と、周波数シンセサイザの出力段に接続される電
圧制御発振器と、上記電圧制御発振器の出力周波数に反
比例した電圧を発生させる周波数電圧変換器と、上記位
相補償パルス発生手段の出力と周波数電圧変換器の出力
電圧とを乗算する乗算手段と、この乗算手段で増幅され
たパルスを上記位相誤差信号に加算し位相誤差信号を相
殺する加算手段とを備えたことを特徴とする位相補償回
路。 - 【請求項5】 分数分周方式の周波数シンセサイザを使
用するときに生じる位相誤差信号の出力電荷を相殺する
電荷を蓄積して、パルスを発生させる位相補償パルス発
生手段と、周波数シンセサイザの出力段に接続される電
圧制御発振器と、上記電圧制御発振器の入力を増幅する
バッファアンプと、上記位相補償パルス発生手段の出力
と、上記バッファアンプの出力とを乗算する乗算手段
と、この乗算手段で増幅されたパルスを上記位相誤差信
号に加算し位相誤差信号を相殺する加算手段とを備えた
ことを特徴とする位相補償回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10069057A JPH11266155A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 位相補償方法及び位相補償回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10069057A JPH11266155A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 位相補償方法及び位相補償回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11266155A true JPH11266155A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13391572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10069057A Pending JPH11266155A (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 位相補償方法及び位相補償回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11266155A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6847243B2 (en) | 2000-07-21 | 2005-01-25 | Nec Electronics Corporation | Clock controlling method and circuit |
JP2012204883A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | アキュムレータ型フラクショナルn−pllシンセサイザおよびその制御方法 |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP10069057A patent/JPH11266155A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6847243B2 (en) | 2000-07-21 | 2005-01-25 | Nec Electronics Corporation | Clock controlling method and circuit |
US6900680B2 (en) | 2000-07-21 | 2005-05-31 | Nec Electronics Corporation | Clock controlling method and circuit |
US6965259B2 (en) | 2000-07-21 | 2005-11-15 | Nec Electronics Corporation | Clock controlling method and circuit |
US7034592B2 (en) | 2000-07-21 | 2006-04-25 | Nec Electronics Corporation | Clock controlling method and circuit |
JP2012204883A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | アキュムレータ型フラクショナルn−pllシンセサイザおよびその制御方法 |
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