JPH11265004A - 液晶表示素子及び二色性色素 - Google Patents
液晶表示素子及び二色性色素Info
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Abstract
型の液晶表示素子、及び液晶材料中に溶解した場合に、
化学的な安定性に優れ、高い表示コントラストを実現
し、液晶材料の物性に与える影響が少ない二色性色素を
提供すること。 【解決手段】本発明の液晶表示素子1は、対向して配置
され、それぞれの対向面に電極が形成された1対の基板
2,3、及び前記1対の基板2,3間に挟持され、液晶
化合物と、フルオレン及びフルオレノンのいずれか一方
の骨格を有する二色性色素とを含有する液晶層8を具備
することを特徴とする。
Description
二色性色素に係り、特に、ゲスト−ホスト型の液晶表示
素子及びそれに用いる二色性色素に関する。
色性色素を含有する液晶材料を用いている。この表示方
式の液晶表示素子は、視野角が広い等の利点を有してい
るため広く注目を集めている。その中でも、カラー表示
が可能なゲスト−ホスト型の液晶表示素子は、近年、カ
ラー液晶表示素子の需要が高まっているため、盛んに開
発が行われている。
鮮明な色表示を実現するためには、光吸収時の液晶層の
吸光度を高めることが重要である。液晶層の吸光度を高
めるためには、液晶層の厚さを厚くすること、及び液晶
材料中の二色性色素の濃度を高めることが考えられる。
しかしながら、液晶層の厚さを厚くした場合、消費電力
が大きくなり、かつ応答速度の低下を生ずる。
材料中の二色性色素の濃度を高めることが考えられる
が、現在、一般に用いられているアントラキノン類、ア
ゾ類、ビスアゾ類、或いはトリスアゾ類の二色性色素を
用いた場合、十分な表示性能を得ることは困難である。
は、液晶材料中で分解反応等を生じにくく、高い耐性を
有する。しかしながら、アントラキノン類の二色性色素
は、その分子構造が直線性に乏しいため、液晶材料中で
の溶解度が低い。また、この二色性色素は、一般に二色
比が不十分であるものが多い。そのため、アントラキノ
ン類の二色性色素を用いた場合、高い表示コントラスト
を得ることは難しい。さらに、アントラキノン類の二色
性色素は、液晶材料の粘性の増加や弾性定数の変化等の
ように、液晶材料の物性に大きな影響を与える。そのた
め、この二色性色素を用いた場合、応答速度の低下を生
じ易い。
リスアゾ類の二色性色素は、その分子構造が高い直線性
を有しているため、液晶材料中での溶解度が比較的高
い。また、これら二色性色素は、二色比に優れ、かつ液
晶材料の物性に与える影響が少ない。しかしながら、ア
ゾ類、ビスアゾ類、及びトリスアゾ類の二色性色素の殆
どは、光照射等により分解反応等を生じ易く、液晶材料
中での化学的な安定性が不十分である。
ゲスト−ホスト型の液晶表示素子によると、二色性色素
の分解、応答速度の低下、或いは消費電力の増加を生ず
ることなく高い表示コントラストを得ることは困難であ
る。
可能なゲスト−ホスト型の液晶表示素子を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、液晶材料中に溶解
した場合に、化学的な安定性に優れ、高い表示コントラ
ストを実現し、液晶材料の物性に与える影響が少ない二
色性色素を提供することにある。
に、本発明は、対向して配置され、それぞれの対向面に
電極が形成された1対の基板、及び前記1対の基板間に
挟持され、液晶化合物と、フルオレン及びフルオレノン
のいずれか一方の骨格を有する二色性色素とを含有する
液晶層を具備することを特徴とする液晶表示素子を提供
する。
以下に示す。 (1)前記二色性色素は、下記一般式(1)及び(2)
のいずれか一方に示す構造を有すること。
ること。また、本発明は、下記一般式(1)及び(2)
のいずれか一方に示す構造を有することを特徴とする二
色性色素を提供する。
O、>S、>Se、>NH、及び>CH2 からなる群よ
り選ばれる置換基を示し、R1 及びR2 は、それぞれ、
−H、−Me、−Et、−n-Bu、−t-Bu、−F、−
CF3 、−OMe、−OEt、−OBu、−OC7
H15、−OC9 H19、−COOCH2 CH(CH3 )C
2 H5 、及び−OCH2 CH(CH3 )C2 H5 からな
る群より選ばれる置換基を示す。
説明する。上述のように、従来の二色性色素は、液晶材
料に対する溶解性、安定性、或いは二色比のいずれかの
特性において不十分である。本発明者らは、これら課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、これら特性の
全てに優れた新規な二色性色素を見出し、この二色性色
素を用いることにより、二色性色素の分解、応答速度の
低下、或いは消費電力の増加を生ずることなく高いコン
トラストで表示可能な液晶表示素子を得ることができる
ことを見出した。すなわち、本発明の液晶表示素子は、
フルオレン或いはフルオレノンを基本骨格とする二色性
色素を液晶材料中に含有することを特徴とする。フルオ
レンを基本骨格とする二色性色素としては、例えば、下
記化学式(3)に示すような化合物を挙げることができ
る。
所定の置換基で修飾されたフルオレンは、アントラキノ
ン類の二色性色素と比べてより直線性の高い形状を有し
ている。そのため、この化合物は液晶化合物との親和性
が高く、液晶材料中に高濃度で溶解することが可能であ
る。また、所定の置換基で修飾されたフルオレンは二色
比が大きい。したがって、このような二色性色素を用い
ることにより、高いコントラストで表示可能な液晶表示
素子を得ることができる。
色素において、フルオレンに結合する2つのチオフェノ
ール基は、上記化学式(3)に示す化合物のように、そ
れぞれ異なる置換基(−t-Bu及び−CF3 )で修飾さ
れることが好ましい。また、これら置換基(−t-Bu及
び−CF3 )の配位位置は、それぞれ異なることが好ま
しい。このように分子に非対称性を付与することによ
り、液晶材料に対する溶解度をより高めることが可能と
なる。また、フルオレノンを基本骨格とする二色性色素
としては、例えば、下記化学式(4)に示すような化合
物を挙げることができる。
所定の置換基で修飾されたフルオレノンも直線性の高い
形状を有しているため、液晶化合物との親和性が高く、
液晶材料中に高濃度で溶解することが可能である。ま
た、所定の置換基で修飾されたフルオレノンは二色比が
大きい。したがって、このような二色性色素を用いるこ
とにより、高いコントラストで表示可能な液晶表示素子
を得ることができる。
色性色素についても、分子に非対称性を付与することに
より、液晶材料中により高濃度で溶解することが可能と
なる。
性色素は、一般に、フルオレンを基本骨格とする二色性
色素に比べて、化学的により安定である。これは、フル
オレンを酸化することによりフルオレノンを得られるこ
とからも明らかである。
本骨格とする二色性色素は、上記一般式(1)或いは
(2)に示す構造を有することが好ましい。このような
構造を有する二色性色素を用いた液晶表示素子による
と、より高いコントラストで表示することが可能とな
る。なお、ここでいう、一般式(1)或いは(2)に示
す構造を有する二色性色素とは、上記一般式(1)或い
は(2)に示される構造の二色性色素の他に、これら一
般式に示す構造を基本骨格として有する化合物も含まれ
る。
ノンを基本骨格とする二色性色素の中には、単独で或い
は複数種を混合した場合に強誘電性液晶相を呈し、所謂
「強誘電性液晶色素」となるものがある。この強誘電性
液晶色素は、一般的な強誘電性液晶化合物と任意の割合
で混和する。したがって、上記強誘電性液晶色素を溶解
させた強誘電性液晶材料を用いることにより、ゲスト−
ホスト型の強誘電性液晶表示素子を実現することができ
る。
ノンを基本骨格とする二色性色素によると、基本骨格に
結合する置換基の位置及び種類を適宜選択することによ
り、イエロー、マゼンタ、及びシアン等のように所望の
色を実現することができる。下記一般式(5)〜(1
4)に、フルオレン或いはフルオレノンを基本骨格とす
る二色性色素の例を示す。
て、R1 及びR2 は、それぞれ、−H、−Me、−E
t、−n-Bu、−t-Bu、−F、−CF3 、−OMe、
−OEt、−OBu、−OC7 H15、−OC9 H19、−
COOCH2 CH(CH3 )C2 H5 、及び−OCH2
CH(CH3 )C2 H5 からなる群より選ばれる置換基
を示す。
液晶材料について説明する。本発明の液晶表示素子に用
いられる液晶材料は、上記二色性色素を含有するもので
あれば特に制限はないが、フッ素系の液晶化合物を含有
することが好ましい。これは、以下の理由による。一般
的な二色性色素は、フッ素系の液晶化合物に対する溶解
度が低い。それに対し、本発明の二色性色素はフッ素系
の液晶化合物に対しても高い溶解性を示す。そのため、
フッ素系の液晶化合物と組み合せて用いた場合に、本発
明の効果が特に顕著となるのである。
1対の基板としては、一般的なガラス基板のような透明
基板等を用いることができ、それぞれの基板上に形成さ
れる電極としては、一般的な透明電極を用いることがで
きる。なお、液晶表示素子を反射型とする場合は、一方
の透明電極を反射電極としてもよい。さらに、液晶層の
強度を保つことができるのであれば、1対の基板の一方
をガラス基板で構成する代わりに透明フィルムで構成し
てもよい。このように、本発明の液晶表示素子は種々の
変形が可能である。
0℃の温度で、2,7−ジブロモフルオレン(アルドリ
ッチ社製)に、4−t-ブチルチオフェノールと3−トリ
フルオロメチルチオフェノールとの混合物を5時間作用
させた。生成物からDMFを除去した後、水を投入して
結晶化し、乾燥後、さらにトルエンにて再結晶化した。
結晶性の差を利用して3種類の色素を分離することによ
り、上記化学式(3)に示すフルオレン類のイエロー色
の二色性色素を得た。
色性色素と、チッソ化学工業社製液晶材料LIXON5
052とを混合し、飽和溶液を調製した。この飽和溶液
の濃度を吸光分析により求めたところ、4.2重量%と
いう高い値が得られた。
の二色性色素とチッソ化学工業社製液晶材料LIXON
5052とを混合して、上記イエロー色の二色性色素を
2重量%の濃度で含有する液晶材料を調製した。この液
晶材料を、パラレル配向処理が施された液晶セル中に注
入し、これを封止した。この液晶セルに、液晶分子の配
向方向に平行な直線偏光、及び液晶分子の配向方向に垂
直な直線偏光をそれぞれ入射させ、二色比を測定した。
その結果、11.0という良好な値を得ることができ
た。
重量%の濃度で含有する液晶材料を用いて、図1に示す
液晶表示素子を作製した。なお、図1は、本発明の実施
例に係る液晶表示素子を示す断面図である。
て配置された一対のガラス基板2,3と、ガラス基板
2,3のそれぞれの対向面に形成された透明電極4,5
と、透明電極4,5のそれぞれの上に積層された配向膜
6,7とからなる液晶セル、及び液晶セル中に封入され
た液晶材料からなる液晶層8とで構成されている。
理が施され、上記液晶セルは240°ツイストのSTN
セルとして形成されている。また、液晶表示素子1は、
このSTNセルに上記液晶材料を注入することにより形
成した。
1 /T2 ]を測定したところ、5という良好な値が得ら
れた。なお、T1 及びT2 は、それぞれ、着色時に最も
高い効率で吸収される光成分を用いて測定した光透過率
であって、T1 は消色時の光透過率、T2 は着色時の光
透過率をそれぞれ示している。
存在下、100℃の温度で、2,7−ジブロモフルオレ
ン(アルドリッチ社製)に、4−t-ブチルチオフェノー
ルと3−トリフルオロメチルチオフェノールとの混合物
を5時間作用させた。生成物からDMFを除去した後、
水を投入して結晶化し、乾燥後、さらにトルエンにて再
結晶化した。結晶性の差を利用して、3種類の色素を分
離することにより、上記化学式(4)に示すフルオレン
類のイエロー色の二色性色素を得た。
色性色素と、チッソ化学工業社製液晶材料LIXON5
052とを混合し、飽和溶液を調製した。この飽和溶液
の濃度を吸光分析により求めたところ、3.1重量%と
いう高い値が得られた。
の二色性色素とチッソ化学工業社製液晶材料LIXON
5052とを混合して、上記イエロー色の二色性色素を
2重量%の濃度で含有する液晶材料を調製した。この液
晶材料を用いて実施例1と同様にして二色比を測定した
ところ、10.0という良好な値を得ることができた。
重量%の濃度で含有する液晶材料を用いて、実施例1と
同様にして図1に示す液晶表示素子1を作製し、表示コ
ントラストを測定した。その結果、4.2という良好な
値が得られた。
ロモフルオレンに、4−t-ブチルアニリンと3−トリフ
ルオロメチルアニリンとの混合物を作用させたこと以外
は実施例1と同様にして、下記化学式(15)に示すオ
レンジ色の二色性色素を作製した。
施例1と同様に飽和溶液を調製し、この飽和溶液の濃度
を吸光分析により求めた。その結果、3.5重量%とい
う高い値が得られた。
色の二色性色素とチッソ化学工業社製液晶材料LIXO
N5052とを混合して、上記オレンジ色の二色性色素
を1.5重量%の濃度で含有する液晶材料を調製した。
この液晶材料を用いて実施例1と同様にして二色性比を
測定したところ、10.0という良好な値を得ることが
できた。
1.5重量%の濃度で含有する液晶材料を用いて、実施
例1と同様にして図1に示す液晶表示素子1を作製し、
表示コントラストを測定した。その結果、4.8という
良好な値が得られた。
ロモフルオレンに、4−t-ブチルアニリンと3−トリフ
ルオロメチルアニリンとの混合物を作用させたこと以外
は実施例2と同様にして、下記化学式(16)に示すマ
ゼンタ色の二色性色素を作製した。
施例1と同様に飽和溶液を調製し、この飽和溶液の濃度
を吸光分析により求めた。その結果、3.1重量%とい
う高い値が得られた。
色の二色性色素とチッソ化学工業社製液晶材料LIXO
N5052とを混合して、上記マゼンタ色の二色性色素
を1重量%の濃度で含有する液晶材料を調製した。この
液晶材料を用いて実施例1と同様にして二色比を測定し
たところ、10.0という良好な値を得ることができ
た。
色素を1重量%の濃度で含有する液晶材料を用いて、実
施例1と同様にして図1に示す液晶表示素子1を作製
し、表示コントラストを測定した。その結果、4.3と
いう良好な値が得られた。
上記化学式(3)に示すイエロー色の二色性色素とチッ
ソ化学工業社製液晶材料LIXON5052とを混合し
て、上記イエロー色の二色性色素を4重量%の濃度で含
有する液晶材料を調製した。この液晶材料を用いて、実
施例1と同様にして図1に示す液晶表示素子1を作製
し、表示コントラストを測定した。その結果、7.0と
いう良好な値が得られた。この結果から、上記二色性色
素を高濃度で溶解しても液晶材料の物性に変化がないこ
とが確認された。
り、下記化学式(17)に示すシアン色の二色性色素を
合成した。この二色性色素についても実施例1と同様に
飽和溶液を調製し、この飽和溶液の濃度を吸光分析によ
り求めた。その結果、5.5重量%という高い値が得ら
れた。
素とチッソ化学工業社製液晶材料LIXON5052と
を混合して、上記二色性色素を5重量%の濃度で含有す
る液晶材料を調製した。この液晶材料を用いて実施例1
と同様にして二色比を測定したところ、8.0という良
好な値を得ることができた。
ントラキノン類の二色性色素とチッソ化学工業社製液晶
材料LIXON5052とを混合し、飽和溶液を調製し
た。この飽和溶液の濃度を吸光分析により求めたとこ
ろ、0.3重量%という低い値であった。
素とチッソ化学工業社製液晶材料LIXON5052と
を混合して、上記二色性色素を0.3重量%の濃度で含
有する液晶材料を調製した。この液晶材料を用いて実施
例1と同様にして二色比を測定したところ、8.0とい
う値が得られた。
色素を0.3重量%の濃度で含有する液晶材料を用い
て、実施例1と同様にして液晶表示素子を作製し、表示
コントラストを測定した。その結果、2.5という低い
値が得られた。このような低いコントラストは、上記化
学式(18)に示す二色性色素の溶解度の低さが最も寄
与していると考えられる。
ントラキノン類の二色性色素とチッソ化学工業社製液晶
材料LIXON5052とを混合し、飽和溶液を調製し
た。この飽和溶液の濃度を吸光分析により求めたとこ
ろ、2.2重量%という値が得られた。
素とチッソ化学工業社製液晶材料LIXON5052と
を混合して、上記二色性色素を2.2重量%の濃度で含
有する液晶材料を調製した。この液晶材料を用いて実施
例1と同様にして二色比を測定したところ、7.0とい
う値が得られた。
色素を2.2重量%の濃度で含有する液晶材料を用い
て、実施例1と同様にして液晶表示素子を作製し、表示
コントラストを測定した。その結果、3.5という低い
値が得られた。
し、かつ液晶材料中には上記二色性色素が比較的高濃度
で含有されているのにも関わらず、上記液晶表示素子に
おいては、高い表示コントラストが得られていない。こ
れは、上記二色性色素を飽和濃度まで溶解させたため
に、液晶材料の物性が変化したためであると考えられ
る。
ロー色の二色性色素と、メルク社製強誘電性液晶材料Z
LI3079とを混合し、飽和溶液を調製した。この飽
和溶液の濃度を吸光分析により求めたところ、8.5重
量%という高い値が得られた。
の二色性色素とメルク社製強誘電性液晶材料ZLI30
79とを混合して、上記イエロー色の二色性色素を5重
量%の濃度で含有する液晶材料を調製した。この液晶材
料を用いて、実施例1と同様にして図1に示す液晶表示
素子1を作製した。なお、本実施例において、ガラス基
板2,3のそれぞれには、それぞれの偏光方向が直交す
るように偏光板を貼り付けた。また、配向膜6,7に
は、液晶材料がアンチパラレル配向となるように配向処
理を施した。この液晶表示素子1の表示コントラストを
測定したところ、10という良好な値を得ることができ
た。
素はフルオレン或いはフルオレノンをを基本骨格として
いる。このような二色性色素は、直線性に優れた分子構
造を有するため、液晶材料に対して高い溶解度を示し、
かつ高い二色比を有している。さらに、上記二色性色素
は、液晶材料中に高濃度で溶解しても液晶材料の物性に
悪影響を与えることがない。すなわち、本発明による
と、液晶材料中に溶解した場合に、安定性に優れ、高い
表示コントラストを実現し、液晶材料の物性に与える影
響が少ない二色性色素が提供される。また、上記特性を
有する二色性色素を用いることにより、高いコントラス
トで表示可能なゲスト−ホスト型の液晶表示素子を提供
することが可能となる。
図。
Claims (4)
- 【請求項1】 対向して配置され、それぞれの対向面に
電極が形成された1対の基板、及び前記1対の基板間に
挟持され、液晶化合物と、フルオレン及びフルオレノン
のいずれか一方の骨格を有する二色性色素とを含有する
液晶層を具備することを特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項2】 前記二色性色素は、下記一般式(1)及
び(2)のいずれか一方に示す構造を有することを特徴
とする請求項1に記載の液晶表示素子。 【化1】 (式中、X及びYは、それぞれ>O、>S、>Se、>
NH、及び>CH2 からなる群より選ばれる置換基を示
し、R1 及びR2 は、それぞれ−H、−Me、−Et、
−n-Bu、−t-Bu、−F、−CF3 、−OMe、−O
Et、−OBu、−OC7 H15、−OC9 H19、−CO
OCH2 CH(CH3 )C2 H5 、及び−OCH2 CH
(CH3 )C2 H5 からなる群より選ばれる置換基を示
す。) - 【請求項3】 前記液晶化合物は強誘電性液晶であるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示素
子。 - 【請求項4】 下記一般式(1)及び(2)のいずれか
一方に示す構造を有することを特徴とする二色性色素。 【化2】 (式中、X及びYは、それぞれ>O、>S、>Se、>
NH、及び>CH2 からなる群より選ばれる置換基を示
し、R1 及びR2 は、それぞれ−H、−Me、−Et、
−n-Bu、−t-Bu、−F、−CF3 、−OMe、−O
Et、−OBu、−OC7 H15、−OC9 H19、−CO
OCH2 CH(CH3 )C2 H5 、及び−OCH2 CH
(CH3 )C2 H5 からなる群より選ばれる置換基を示
す。)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06829998A JP3437757B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 液晶表示素子及び二色性色素 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06829998A JP3437757B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 液晶表示素子及び二色性色素 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11265004A true JPH11265004A (ja) | 1999-09-28 |
JP3437757B2 JP3437757B2 (ja) | 2003-08-18 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3437757B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010074325A1 (en) * | 2008-12-25 | 2010-07-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Labeling composition for intraocular tissue, labeling method of intraocular tissue, and screening method |
-
1998
- 1998-03-18 JP JP06829998A patent/JP3437757B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010074325A1 (en) * | 2008-12-25 | 2010-07-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Labeling composition for intraocular tissue, labeling method of intraocular tissue, and screening method |
US9764046B2 (en) | 2008-12-25 | 2017-09-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Labeling composition for intraocular tissue, labeling method of intraocular tissue, and screening method |
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---|---|
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