JPH11264174A - 衛生陶器 - Google Patents

衛生陶器

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JPH11264174A
JPH11264174A JP9097798A JP9097798A JPH11264174A JP H11264174 A JPH11264174 A JP H11264174A JP 9097798 A JP9097798 A JP 9097798A JP 9097798 A JP9097798 A JP 9097798A JP H11264174 A JPH11264174 A JP H11264174A
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JP
Japan
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water
glaze layer
washing
water supply
discharge hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP9097798A
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English (en)
Inventor
Shinichi Arita
新一 有田
Satoshi Horiuchi
堀内  智
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 衛生陶器において、防汚性の向上、洗浄能力
の向上、かつ寒冷地での凍結の防止を行う。 【解決手段】 衛生陶器の給水部から洗浄水吐出穴まで
の通水区間において素地表面に釉薬層を設けたことを特
徴とする。前記衛生陶器が大便器であって、そのゼット
導水路において素地表面に釉薬層を設けたことを特徴と
する。また、前記衛生陶器が小便器であることを特徴と
する。また、前記衛生陶器が洗面器であって、そのオー
バーフロー部において素地表面に釉薬層を設けたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防汚性の向上、洗浄
能力の向上、寒冷地での凍結の防止に好適な陶磁器製の
衛生陶器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に陶磁器は図8に示すように素地1
の表層に釉薬層2を設けた物が主である。また釉薬層2
は素地1の両面に設けられることもある。釉薬層2はガ
ラス質の被覆層であり主として無機物質からなる。焼成
後、釉薬層2はガラス化し、対汚染性に優れ、光沢のあ
る平滑な表面となり、非吸水性の特性を示す。素地1は
若干の吸水性を持ち表面はざらざらしている。この釉薬
層2は素地1にスプレーガンなどで釉薬を吹きつけて焼
成を行い形成する。そのため製品の形状によってスプレ
ーガンの入らない部分は吹き付けづらいためコストの面
からも釉薬層2を形成する部分は限定されている。
【0003】図9は大便器構造の説明図である。図10
に大便器において従来から釉薬層の形成される部分を示
し斜線部が釉薬層2である。ただし、図10及び後述す
る図12、図1、図5では釉薬層の形成される部分を認
識しやすくするため誇張して表示してある。大便器の場
合では釉薬層2は外形部、洗浄面15、トラップ部1
6、排水部17に形成する。大便器の水洗時の水の流れ
は図示しない給水タンクまたは洗浄弁より給水部11に
水が供給されリム連絡通水路12、リム内通水部13を
通り洗浄水吐出穴14から洗浄面15に至り、洗浄面1
5から汚物と一緒にトラップ部16を通り排水部17か
ら排出される。
【0004】また、図15に示すように洗浄面15下部
にゼット穴19と呼ばれる洗浄水を噴き出す穴が設けら
れることがある。この場合リム内通水部13からゼット
導水路20に水が供給される。なお、ゼット穴19はト
ラップ部16に設けられることもあり、ゼット導水路2
0はリム連絡通水路12に接続されることもある。
【0005】トラップ部16はスプレーガンの入りにく
い部分であるが、表面を平滑にして摩擦を減らし排出能
力を向上するため、かつ素地自体に吸水性があるため凍
結による便器の破損を防止するために、手間は掛かるが
ディッピングなどの方法を用いて釉薬層を形成してい
る。
【0006】大便器の給水部11から洗浄水吐出穴14
までの通水区間及びゼット導水路20は水の通り道を構
成することのみが必要な性質であるため、素地は吸水性
があるが水が漏れるわけでは無く、またスプレーガンの
入りにくい部分であるので今まで釉薬層は設けられてい
なく、素地のみで構成される。
【0007】なお、本発明で言う大便器は腰掛け便器だ
けでなく、和風便器も含む。
【0008】図13に小便器構造の概略図を示す。小便
器では給水部11より水が供給され小便器内通水路18
を通り、洗浄水吐出穴14より洗浄面15に吐出され
る。その後トラップ部を通り排出される。小便器でも給
水部11から洗浄水吐出穴14までの通水区間は大便器
と同様な理由から素地のみで構成され釉薬層は設けられ
ていない。
【0009】以後、小便器、大便器の給水部11から洗
浄水吐出穴14までの通水区間及び大便器のゼット導水
路20を総称して便器内通水部と呼ぶ。
【0010】図11は洗面器の構造を示す。図12は洗
面器の釉薬層を形成する部分を示す。図12に示される
ようにオーバーフロー部22には以下に示す理由から釉
薬層2は設けられていない。
【0011】洗面器は排水口24より水が排出される
が、排水口24に栓をした場合などボール部23に水が
溜まっていきあふれそうになるとオーバーフロー穴21
からオーバーフロー部22をとおり排出される。このオ
ーバーフロー部22はあふれた水を流すだけであり素地
のみで十分機能するため今まで釉薬層は設けられてなく
素地のみで構成されている。ただし、ボール部23に釉
薬を吹き付ける際に付着するオーバーフロー穴21及
び、オーバーフロー部22の一部には釉薬層が形成され
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の便器の便器内通
水部は、釉薬層が設けられてなく素地のみで構成されて
いる。素地は吸水性を持っているため通水を行っていな
いときも常に素地内に水分が存在する。そのためカビが
発生しやすく、雑菌も繁殖し易い。また平滑度も低いた
めその場に残留しやすい。カビの発生または雑菌の繁殖
により表面に汚れが発生する。通水時、その汚れも、一
緒に流れ洗浄面15に汚れが付着し、蓄積していく。特
に、洗浄水吐出穴14直下の部分の汚れが著しい。
【0013】また、素地に水分を含むため寒冷地などで
低温になると素地内の水分が凍結し陶磁器の破損を招く
ことがある。
【0014】表面の平滑度も低いため通水時摩擦抵抗と
なり洗浄能力を低下させている。
【0015】洗面器のオーバーフロー部22も素地のみ
で構成される部分であり、前記した便器内通水部と同様
な理由からカビが発生しやすく、雑菌も繁殖し易い。ま
た、洗浄後の水も流れる部分であるため栄養分が多くカ
ビ、雑菌がより繁殖しやすい。そのためオーバーフロー
部22にカビ、雑菌が繁殖しオーバーフロー穴21に汚
れが付着していることがある。また、オーバーフロー部
22から異臭がする場合もある。
【0016】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、カビの発生しにくいまたは雑菌の繁殖しにく
い便器内通水部およびオーバーフロー部分を構成し汚れ
の少ない便器および洗面器を提供すること、凍結しない
及び洗浄能力の高い便器を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、衛生陶器の給
水部から洗浄水吐出穴までの通水区間において素地表面
に釉薬層を設けたことを特徴とする。前記衛生陶器が大
便器であって、そのゼット導水路において素地表面に釉
薬層を設けたことを特徴とする。また、前記衛生陶器が
小便器であることを特徴とする。また、前記衛生陶器が
洗面器であって、そのオーバーフロー部において素地表
面に釉薬層を設けたことを特徴とする。
【0018】釉薬層は非吸水性であり、表面も平滑であ
る。そのため通水後は表面にわずかな水分が残るだけで
ある。平滑で非吸水性のため、表面に残留する水分も通
水の度に入れ替わる。またカビが発生しそうになっても
その場に残留しにくい。そのため、衛生陶器の給水部か
ら洗浄水吐出穴までの通水区間において、カビの発生を
抑制でき、雑菌の増殖も抑えることができる。
【0019】カビと雑菌を抑制することにより、これら
に起因する汚れを抑制できる。また非吸水性であるため
素地内に水分が存在せず凍結による陶磁器の破損が防止
できる。
【0020】また、表面が平滑になるため洗浄時の水と
表面との摩擦抵抗が減少し洗浄能力を向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1,2に本発明の大便器での実
施例を示す。斜線部で示すように便器内通水部の素地1
の表面に釉薬層2を設ける。本図では示していないがゼ
ット導水路のある大便器はゼット導水路内にも釉薬層を
設ける。図1,2及び後述する図5で示される釉薬層部
分は本発明で新規に追加される部分のみを表示してい
る。
【0022】釉薬層は、素地の表面に通常スプレーを用
いて釉薬を掛け形成する。スプレーガンの入らない部分
は図3に示すように洗浄水吐出穴を蓋31でふさぎ液体
状の釉薬3を流しこみ、傾けるなどして全体に付着さ
せ、その後不要な釉薬を排出し、焼成を行い釉薬層2を
形成する。
【0023】また他の方法として図4に示すように自由
に曲がる柔らかい細いチューブの先端に小型のスプレー
を取り付けたスプレー装置32から霧状に噴射し、この
スプレー装置32を差し込んで行き釉薬を素地に付着さ
せる。そして焼成を行い釉薬層2を形成する。
【0024】小便器でも上記の大便器と同様な方法を用
いて便器内通水部の素地の表面に釉薬層を設ける。
【0025】洗面器では便器と同様に図6で示すように
液体状の釉薬3を流しこんで釉薬を付着させる方法や図
7に示すようにスプレー装置32の先端から噴霧して付
着させる方法を用いて図5の斜線部で示すようにオーバ
ーフロー部に釉薬層2を形成する。
【0026】釉薬層の形成方法はこれらの方法に限った
ものではなく他の方法を用いても良い。また、本発明に
用いられる釉薬には制限がなく、陶磁器に従来から用い
られているものから適宜に選ぶことができる。
【0027】本発明を用いた大便器と従来の大便器を3
ヶ月間使用後の状態を調べ、その結果を図14に示す。
図14に示されるように、本発明の大便器は従来の大便
器に比べ汚れの抑制に効果が見られた。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。
【0029】衛生陶器の給水部から洗浄水吐出穴までの
通水区間(便器内通水部)において、その素地表面に釉
薬層を設けたのでこの部分の水分の残留が無くなり、カ
ビの発生、雑菌の増殖を抑制できこれらに起因する便器
の汚れを抑制できる。また素地内への水分の含浸が無く
なるため凍結による便器の破損を防止できる。 表面平
滑度が向上するため洗浄時の摩擦抵抗を削減でき洗浄能
力が向上する。
【0030】洗面器オーバーフロー部内においても釉薬
層を設けたので水分の残留が無くなり、カビの発生、雑
菌の増殖を抑制できこれらに起因するオーバーフロー部
の汚れや異臭を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大便器において新規に釉薬層を設ける部分の説
明図
【図2】図1のリム内通水部の拡大断面図
【図3】釉薬層形成方法の説明図
【図4】釉薬層形成方法の説明図
【図5】洗面器において新規に釉薬層を設ける部分の説
明図
【図6】釉薬層形成方法の説明図
【図7】釉薬層形成方法の説明図
【図8】陶磁器の構造の説明図
【図9】大便器構造の説明図
【図10】大便器において従来から釉薬層を設ける部分
の説明図
【図11】洗面器構造の説明図
【図12】洗面器において従来から釉薬層を設ける部分
の説明図
【図13】小便器構造の説明図
【図14】本発明の実施例の説明図
【図15】ゼット導水路のある大便器構造の説明図
【符号の説明】
1…素地 2…釉薬層 3…釉薬 11…給水部 12…リム連絡通水路 13…リム内通水部 14…洗浄水吐出穴 15…洗浄面 16…トラップ部 17…排水部 18…小便器内通水路 19…ゼット穴 20…ゼット導水路 21…オーバーフロー穴 22…オーバーフロー部 23…ボール部 24…排水口 31…洗浄水吐出穴を塞ぐ蓋 32…スプレー装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水部から洗浄水吐出穴までの通水区間
    において素地表面に釉薬層を設けたことを特徴とする衛
    生陶器。
  2. 【請求項2】 前記衛生陶器が大便器であって、ゼット
    導水路において素地表面に釉薬層を設けた請求項1に記
    載の衛生陶器。
  3. 【請求項3】 前記衛生陶器が小便器である請求項1に
    記載の衛生陶器。
  4. 【請求項4】 前記衛生陶器が洗面器であって、オーバ
    ーフロー部において素地表面に釉薬層を設けた請求項1
    に記載の衛生陶器。
JP9097798A 1998-03-18 1998-03-18 衛生陶器 Pending JPH11264174A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004011414A (ja) 2003-10-07 2004-01-15 Toto Ltd 水洗便器
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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040302