JPH11263902A - 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH11263902A
JPH11263902A JP6824598A JP6824598A JPH11263902A JP H11263902 A JPH11263902 A JP H11263902A JP 6824598 A JP6824598 A JP 6824598A JP 6824598 A JP6824598 A JP 6824598A JP H11263902 A JPH11263902 A JP H11263902A
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polycarbonate resin
weight
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flame
resin composition
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JP6824598A
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English (en)
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Kazuhiko Ishii
一彦 石井
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性と熱安定性に優れ、且つ衝撃強度に優
れた難燃性ポリカーボネート樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 芳香族ポリカーボネート樹脂100重量
部に、特定構造のスチレンスルホン酸ホスホニウム塩か
ら誘導される繰り返し単位2〜100モル%と該スチレ
ンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビニル単量体から誘
導される繰り返し単位98〜0モル%とからなるビニル
系共重合体1〜20重量部と難燃剤0.01〜40重量
部および/または滴下防止剤0.01〜5重量とを配合
してなる難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性ポリカーボ
ネート樹脂組成物に関し、詳しくは、特定のビニル系共
重合体が配合された難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は優れた機械的性
質を有しており、自動車分野、OA機器分野、電気・電
子分野をはじめ工業的に広く利用されている。一方、O
A機器、家電製品等の用途を中心に、使用する合成樹脂
材料の難燃化の要望が強く、これらの要望に応えるため
に多数の難燃剤が開発検討されている。
【0003】通常、ポリカーボネート樹脂の難燃化には
主にハロゲン化合物等が使用されている。さらに、近
年、環境汚染などの問題から、ハロゲン系化合物の減量
を目的として、例えば、リン酸エステル系化合物あるい
はフェノール系安定剤を使用した組成物が知られてい
る。しかし、こうしたポリカーボネート樹脂組成物にお
いては耐衝撃性や熱安定性が低下するという欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、難燃
性と熱安定性に優れ、且つ耐熱性に優れた難燃性ポリカ
ーボネート樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、芳香
族ポリカーボネート樹脂100重量部に、下記一般式
(1)で示されるスチレンスルホン酸ホスホニウム塩か
ら誘導される繰り返し単位2〜100モル%と該スチレ
ンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビニル単量体から誘
導される繰り返し単位98〜0モル%とからなるビニル
系共重合体1〜20重量部と難燃剤0.01〜40重量
部および/または滴下防止剤0.01〜5重量とを配合
してなる難燃性ポリカーボネート樹脂組成物に存する。
【0006】
【化2】
【0007】(一般式(1)において、R1、R2、R3
およびR4は、それぞれ、脂肪族炭化水素基、芳香族炭
化水素基、アラルキル基またはアルキルアリル基であ
り、X1およびX2は、それぞれ、水素原子、塩素原子ま
たは臭素原子であり、Y1、Y2、Y3およびY4は、それ
ぞれ、水素原子、塩素原子、臭素原子または炭素数1〜
6の炭化水素基である。)
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける芳香族ポリカーボネート樹脂としては、芳香族ヒ
ドロキシ化合物またはこれと少量のポリヒドロキシ化合
物をホスゲンまたは炭酸のジエステルと反応させること
によって作られる分岐していてもよい熱可塑性芳香族ポ
リカーボネート重合体または共重合体である。
【0009】芳香族ジヒドロキシ化合物としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、テトラメチルビスフェノールA、、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベ
ンゼン、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4−ジ
ヒドロキシジフェニルなどが挙げられ、好ましくはビス
フェノールAが挙げられる。さらに、難燃性を高める目
的で上記の芳香族ジヒドロキシ化合物にスルホン酸テト
ラアルキルホスホニウムが1個以上結合した化合物を使
用する事ができる。
【0010】分岐した芳香族ポリカーボネート樹脂を得
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6−
トリ(4−ヒドロキシフェニルヘプテン−3、1,3,
5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,
1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタンなどで
示されるポリヒドロキシ化合物、あるいは3,3−ビス
(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサ
チンビスフェノール)、5−クロルイサチン、5,7−
ジクロルイサチン、5−ブロムイサチンなどを前記芳香
族ジヒドロキシ化合物の一部として用いればよく、使用
量は、0.01〜10モル%であり、好ましくは0.1
〜2モル%である。
【0011】分子量を調節するには、一価芳香族ヒドロ
キシ化合物を用いればよく、mー及p−メチルフェノー
ル、m−及びp−プロピルフェノール、p−tert−
ブチルフェノール及びp−長鎖アルキル置換フェノール
などが挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹脂として
は、好ましくは、2、2ービス(4ーヒドロキシフェニ
ル)プロパンから誘導されるポリカーボネート樹脂、ま
たは2、2ービス(4ーヒドロキシフェニル)プロパン
と他の芳香族ジヒドロキシ化合物とから誘導されるポリ
カーボネート共重合体が挙げられる。さらに、難燃性を
高める目的でシロキサン構造を有するポリマーあるいは
オリゴマーを共重合することができる。こうした重合体
としては、例えば、特開平4−202466号公報に開
示されているジメチルシロキサンとポリカーボネートの
共重合体が挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹脂と
しては、2種以上の樹脂を混合して用いてもよい。
【0012】芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は、
溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度25℃で測
定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量で、1
6,000〜30,000であり、好ましくは18,0
00〜23,000である。
【0013】本発明におけるビニル系共重合体として
は、前記一般式(1)で示されるスチレンスルホン酸ホ
スホニウム塩から誘導される繰り返し単位2〜100モ
ル%とスチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビニル
単量体から誘導される繰り返し単位98〜0モル%とか
らなるビニル系共重合体である。
【0014】本発明におけるビニル系共重合体は、例え
ばスチレンスルホン酸ナトリウムとスチレンスルホン酸
塩以外のビニル単量体とを反応してなる共重合体をホス
ホニウム化することにより、またはスチレンスルホン酸
のホスホニウム塩とスチレンスルホン酸塩以外のビニル
単量体とを共重合することにより製造することができ
る。スチレンスルホン酸ホスホニウム塩としては、スチ
レン系スルホネートアニオンと有機ホスホニウムカチオ
ンとからなる塩であり、下記一般式(2)で示される。
【0015】
【化3】
【0016】一般式(2)において、R1、R2、R3
よびR4は、それぞれ、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化
水素基、アラルキル基またはアルキルアリル基であり、
1およびX2は、それぞれ、水素原子、塩素原子または
臭素原子であり、Y1、Y2、Y3およびY4は、それぞ
れ、水素原子、塩素原子、臭素原子または炭素数1〜6
の炭化水素基である。
【0017】スチレン系スルホネートアニオンとして
は、スチレンスルホネート、スチレンスルホネートのα
位、β位の水素原子が塩素原子、臭素原子で置換された
αークロロスチレンスルホネート、βークロロスチレン
スルホネート、αーブロモスチレンスルホネート、βー
ブロモスチレンスルホネート等のアニオンが挙げられ
る。又、スチレンを構成する芳香環の水素原子が塩素原
子、臭素原子、炭素数1〜6の炭化水素で置換されてい
るスルホネートアニオンが挙げられる。
【0018】有機ホスホニウムカチオンとしては、1)
テトラメチルホスホニウム、テトラエチルホスホニウ
ム、テトラブチルホスホニウム、トリエチルメチルホス
ホニウム、トリブチルメチルホスホニウム、トリオクチ
ルメチルホスホニウム、トリブチルエチルホスホニウ
ム、トリメチルブチルホスホニウム、トリエチルオクチ
ルホスホニウム、トリブチルオクチルホスホニウム、ト
リメチルラウリルホスホニウム、トリメチルステアリル
ホスホニウム等の、炭素数1〜18の脂肪族炭化水素基
を有するホスホニウム、2)テトラフェニルホスホニウ
ム、トリフェニルエチルホスホニウム、トリフェニルメ
チルホスホニウム等の、芳香族炭化水素基を有するホス
ホニウム、3)トリフェニルベンジルホスホニウム、ト
リトルイルブチルホスホニウム、トリブチルベンジルホ
スホニウム等の、アラルキル基又は、アルキルアリル基
を有するホスホニウム等が挙げられ、好ましくは、テト
ラブチルホスホニウム、テトラフェニルホスホニウムが
挙げられる。本発明におけるスチレンスルホン酸ホスホ
ニウム塩は、前記のスチレンスルホネートアニオンと有
機ホスホニウムカチオンとの任意の組み合わせにより構
成される。
【0019】前記一般式(2)で示されるスチレンスル
ホン酸ホスホニウム塩の製造方法としては、それぞれ、
相当するスチレンスルホネートの金属塩またアンモニウ
ム塩と四級ホスホニウム塩とを溶媒中で混合し、副生す
る無機塩を水洗分離するか、またはメタノールやイソプ
ロパノールさらにはアセトン等の有機溶媒にて目的の単
量体を抽出する方法が挙げられる。
【0020】本発明におけるスチレンスルホン酸ホスホ
ニウム塩以外のビニル単量体としては、スチレンスルホ
ン酸ホスホニウム塩と共重合しうるビニル単量体であっ
て、例えば芳香族ビニルが挙げられる。具体的には、ス
チレン、メチルスチレン、及びスチレンのα位、β位の
水素原子が塩素原子、臭素原子で置換されたαークロロ
スチレン、βークロロスチレン、αーブロモスチレン、
βーブロモスチレン、又それらのスチレンを構成する芳
香環の水素原子の少なくとも一つが、塩素原子、臭素原
子、又は炭素数1〜6の炭化水素で置換されたモノマー
が挙げられる。スチレンスルホン酸ホスホニウム塩と組
み合わせるスチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビ
ニル単量体としては二種類以上用いてもよい。
【0021】前記一般式(1)で示されるスチレンスル
ホン酸ホスホニウム塩から誘導される繰り返し単位2〜
100モル%とスチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外
のビニル単量体から誘導される繰り返し単位98〜0モ
ル%とからなるビニル系共重合体中の、一般式(1)で
示されるスチレンスルホン酸ホスホニウム塩から誘導さ
れる繰り返し単位の含有量は2〜100モル%である。
2モル%より少ないと、難燃性が発揮され難く、より好
ましくは20〜100モル%である。
【0022】本発明におけるビニル系共重合体のポリマ
ーとしての構造は、重合方法により、ランダム状、ブロ
ック状、グラフト状等、任意のものが可能である。上記
重合方法としては、前記一般式(2)で示される単量体
を他のビニル重合可能な単量体またはそれらの低重合物
に直接溶解して重合開始剤存在下に共重合を行うバルク
重合、有機溶媒を用いる溶液重合、水を溶媒あるいは分
散媒とする乳化重合または懸濁重合等が適用できる。ま
た、任意のビニル重合体に対して前記一般式(2)で示
される単量体を該ビニル重合体の鎖中又は末端にグラフ
ト重合する事もできる。そして、重合様式についても、
本発明は特に制限するものでなく、ラジカル重合、イオ
ン重合、リビング重合等、任意を採用する事ができる。
【0023】本発明におけるビニル系共重合体の重量平
均分子量は、好ましくは、5,000〜200,000
である。5,000未満では機械的強度が低下し、20
0,000を越えると加工性が低下しやすい。本発明に
おけるビニル系共重合体の重量平均分子量の値は、例え
ば、スチレンスルホン酸ナトリウムとスチレンスルホン
酸塩以外のビニル単量体とを反応してなる共重合体の重
量平均分子量をGPCで測定し、ホスホニウム化が完全
に行われたとして、ビニル系共重合体の重量平均分子量
を算出する方法により求めることができる。
【0024】本発明における難燃剤としては、前記一般
式(1)で示されるスチレンスルホン酸ホスホニウム塩
から誘導される繰り返し単位2〜100モル%と該スチ
レンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビニル単量体から
誘導される繰り返し単位98〜0モル%とからなるビニ
ル系共重合体以外の難燃剤が挙げられ、具体例として
は、ハロゲン化エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノキシ樹
脂、ハロゲン化ポリカーボネート樹脂及びそれらのオリ
ゴマー、モノ燐酸エステルおよび縮合燐酸エステル等の
リン系難燃剤、シロキサン共重合ポリカーボネート樹脂
およびそのオリゴマー、有機スルホン酸金属塩並びに無
機系難燃剤等が挙げられ、好ましくは、リン系難燃剤お
よび有機スルホン酸金属塩等が挙げられる。
【0025】難燃剤の配合量は、芳香族ポリカーボネー
ト樹脂100重量部に対し、0.01〜40重量部であ
る。難燃剤の配合量が0.01重量部未満であると難燃
性が不十分であり、40重量部を越えると機械的物性が
低下しやすい。難燃剤の配合量は、芳香族ポリカーボネ
ート樹脂100重量部に対し、好ましくは0.02〜3
5重量部である。
【0026】リン系難燃剤としては、リン原子を分子中
に有する化合物であり、好ましくは、下記の一般式
(3)または(4)で表されるリン系難燃剤が挙げられ
る。
【0027】
【化4】
【0028】一般式(3)中、R5、R6およびR7は、
それぞれ、炭素数1〜6のアルキル基またはアルキル基
で置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基を
示し、h、iおよびjは、それぞれ0または1を示す。
【0029】
【化5】
【0030】一般式(4)中、R8、R9、R10およびR
11は、それぞれ、炭素数1〜6のアルキル基またはアル
キル基で置換されていてもよい炭素数6〜20のアリー
ル基を示し、p、q、rおよびsは、それぞれ0または
1であり、mは1から5の整数であり、Xはアリーレン
基を示す。
【0031】一般式(3)で表されるリン系難燃剤とし
ては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフ
ェニル2エチルクリジル、燐酸トリ(イソプロピルフェ
ニル)、メチルホスホン酸ジフェニルエステル、フェニ
ルホスホン酸ジエチルエステル、燐酸ジフェニルクレジ
ル、燐酸トリブチル等が挙げられる。一般式(3)で表
されるリン系化合物は、公知の方法で、オキシ塩化燐等
から製造することができる。
【0032】一般式(4)で表されるリン系難燃剤とし
ては、mが1〜5の縮合燐酸エステルであり、mが単一
の縮合燐酸エステルであってもよく、あるいはmが異な
る縮合燐酸エステルの混合物であってもよい。混合物で
ある場合は、混合物のmの平均値が1〜5であればよ
い。Xはアリーレン基を示し、例えばレゾルシノール、
ハイドロキノン、ビスフェノールA等のジヒドロキシ化
合物から誘導される基である。
【0033】一般式(4)で表されるリン系難燃剤とし
ては、ジヒドロキシ化合物がレゾルシノールである場合
は、フェニルレゾルシン・ポリホスフェート、クレジル
・レゾルシン・ポリホスフェート、フェニル・クレジル
・レゾルシン・ポリホスフェート、キシリル・レゾルシ
ン・ポリホスフェート、フェニル-P-t-ブチルフェニル
・レゾルシン・ポリホスフェート、フェニル・イソプロ
ピルフェニル・レゾルシンポリホスフェート、クレジル
・キシリル・レゾルシン・ポリホスフェートフェニル・
イソプロピルフェニル・ジイソプロピルフェニル・レゾ
ルシンポリホスフェート等が挙げられる。
【0034】リン系難燃剤の配合量は、芳香族ポリカー
ボネート樹脂100重量部に対し、好ましくは0.5〜
30重量部である。難燃剤の配合量が0.5重量部未満
であると難燃性が不十分であり、30重量部を越えると
機械的物性が低下しやすい。リン系難燃剤の難燃剤の配
合量は、芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に対
し、より好ましくは1〜25重量部である。
【0035】有機スルホン酸金属塩としては、脂肪族ス
ルホン酸金属塩、芳香族スルホン酸金属塩等が挙げられ
る。有機スルホン酸アルカリ金属塩の金属としては、好
ましくは、アルカリ金属、アルカリ土類金属などが挙げ
られ、アルカリ金属およびアルカリ土類金属としては、
ナトリウム、リチウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム及びバリウム等が挙げられる。有機スルホン酸金
属塩は、2種以上を混合して使用することもできる。
【0036】有機スルホン酸金属塩としては、難燃性と
熱安定性の点より、好ましくは、芳香族スルホンスルホ
ン酸金属塩、パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩
等が挙げられる。芳香族スルホンスルホン酸金属塩とし
ては、好ましくは、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ
金属塩、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ土類金属塩
などが挙げられ、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ金
属塩、芳香族スルホンスルホン酸アルカリ土類金属塩は
重合体であってもよい。
【0037】芳香族スルホンスルホン酸金属塩の具体例
としては、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸のナト
リウム塩、ジフェニルスルホン−3−スルホン酸のカリ
ウム塩、4・4’−ジブロモジフェニル−スルホン−3
−スルホンのナトリウム塩、4・4’−ジブロモジフェ
ニル−スルホン−3−スルホンのカリウム塩、4−クロ
ロ−4’−ニトロジフェニルスルホン−3ースルホン酸
のカルシウム塩、ジフェニルスルホン−3・3’−ジス
ルホン酸のジナトリウム塩、ジフェニルスルホン−3・
3’−ジスルホン酸のジカリウム塩などが挙げられる。
【0038】パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩
としては、好ましくは、パーフルオロアルカン−スルホ
ン酸のアルカリ金属塩、パーフルオロアルカン−スルホ
ン酸のアルカリ土金属塩などが挙げられ、より好ましく
は、炭素数4〜8のパーフルオロアルカン基を有するス
ルホン酸アルカリ金属塩、炭素数4〜8のパーフルオロ
アルカン基を有するスルホン酸アルカリ土金属塩などが
挙げられる。
【0039】パーフルオロアルカン−スルホン酸金属塩
の具体例としては、パーフルオロブタン−スルホン酸ナ
トリウム、パーフルオロブタン−スルホン酸カリウム、
パーフルオロメチルブタン−スルホン酸ナトリウム、パ
ーフルオロメチルブタン−スルホン酸カリウム、パーフ
ルオロオクタン−スルホン酸ナトリウム、パーフルオロ
オクタン−スルホン酸カリウム、パーフルオロブタン−
スルホン酸のテトラエチルアンモニウム塩などが挙げら
れる。
【0040】有機スルホン酸金属塩の配合量は、芳香族
ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、好ましくは
0.02〜10重量部である。有機スルホン酸金属塩の
配合量が0.02重量部未満であると充分な難燃性が得
られにくく、10重量部を越えると熱安定性が低下しや
すい。有機スルホン酸金属塩の配合量は、より好ましく
は0.03〜5重量部である。
【0041】本発明における滴下防止剤としては、ポリ
フルオロエチレン樹脂などが挙げられる。ポリフルオロ
エチレン樹脂としては、例えば、フィブリル形成能を有
するポリテトラフルオロエチレンが挙げられ、重合体中
に容易に分散し、かつ重合体同士を結合して繊維状構造
を作る傾向を示すものである。フィブリル形成能を有す
るポリテトラフルオロエチレンはASTM規格でタイプ
3に分類される。フィブリル形成能を有するポリテトラ
フルオロエチレンとしては、例えば三井・デュポンフロ
ロケミカル(株)より、テフロン6Jまたはテフロン3
0Jとして、あるいはダイキン化学工業(株)よりポリ
フロンとして市販されている。
【0042】滴下防止剤の配合量は、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂100重量部に対し、0.01〜5重量部で
ある。滴下防止剤が0.01重量部未満であると難燃性
が不十分であり、5重量部を越えると外観が低下しやす
い。滴下防止剤の配合量は、芳香族ポリカーボネート樹
脂100重量部に対し、好ましくは0.02〜4重量部
であり、より好ましくは0.03〜3重量部である。
【0043】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
物においては、架橋されたゴム状重合体からなる内層と
ビニル重合体からなる最外殻層を有する多層構造重合体
を配合することが、衝撃強度を向上する上で好ましい。
架橋されたゴム状重合体からなる内層とビニル重合体か
らなる最外殻層を有する多層構造重合体としては、例え
ば、先の段階の重合体を後の段階の重合体が順次被覆す
るような連続した多段階シード重合によって製造される
重合体であり、基本的な重合体構造としては、ガラス転
移温度の低い架橋成分である内核層と樹脂組成物のマト
リックスとの接着性を改善するビニル重合体からなる最
外殻層を有する多層構造重合体である。
【0044】最外殻層を形成するのに用いられるビニル
重合体としては、脂肪族ビニル単量体及び/または芳香
族ビニル単量体から形成される重合体が挙げられる。脂
肪族ビニルとしては、アクリル酸アルキル、メタクリル
酸アルキル等が挙げられ、芳香族ビニルとしては、スチ
レン、αーメチルスチレン等が挙げられる。
【0045】架橋されたゴム状重合体からなる内層とビ
ニル重合体からなる最外殻層を有する多層構造重合体と
しては、例えば、最内核層を芳香族ビニル単量体からな
る重合体で形成し、中間層をガラス転移温度の低い架橋
されたゴム状重合体で形成し、さらに最外殻層を脂肪族
ビニル単量体及び/または芳香族ビニル単量体からなる
ビニル重合体で形成してなる多層構造重合体が挙げら
れ、パール光沢等の外観不良の改善に効果をもたらす。
【0046】架橋されたゴム状重合体からなる内層とビ
ニル重合体からなる最外殻層を有する多層構造重合体の
配合量は、芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に
対し、0.5〜30重量部である。配合量が0.5重量
部未満であると衝撃強度が低下しやすく、30重量部を
越えると耐熱性が低下しやすい。架橋されたゴム状重合
体からなる内層とビニル重合体からなる最外殻層を有す
る多層構造重合体の配合量は、芳香族ポリカーボネート
樹脂100重量部に対し、好ましくは1〜25重量部で
あり、更に好ましくは2〜20重量部である。
【0047】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
物には、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の
安定剤、顔料、染料、滑剤、その他難燃剤、離型剤、摺
動性改良剤等の添加剤、ガラス繊維、ガラスフレーク、
炭素繊維等の強化材あるいはチタン酸カリウム、ホウ酸
アルミニウム等のウィスカー、芳香族ポリカーボネート
樹脂以外の樹脂を添加配合することができる。
【0048】芳香族ポリカーボネート樹脂以外の樹脂と
しては、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレートのようなポリエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、HIPS樹脂あるいはABS樹脂等のスチレン系樹
脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ、
芳香族ポリカーボネート樹脂以外の樹脂の配合量は、好
ましくは、芳香族ポリカーボネート樹脂と芳香族ポリカ
ーボネート樹脂以外の樹脂の合計量の50重量%未満で
あり、より好ましくは40重量%以下である。本発明の
難燃性ポリカーボネート樹脂組成物において配合される
各成分は、それぞれ非ハロゲンの化合物であることが、
環境汚染、成形機や金型の腐食問題等の点より好まし
く、非ハロゲンの難燃性ポリカーボネート樹脂組成物が
得られる。
【0049】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成
物の製造方法としては、特に制限はなく、例えば、芳香
族ポリカーボネート樹脂、前記一般式(1)で示される
スチレンスルホン酸ホスホニウム塩から誘導される繰り
返し単位2〜100モル%と、スチレンスルホン酸ホス
ホニウム塩以外のビニル単量体から誘導される繰り返し
単位98〜0モル%からなるビニル系共重合体、難燃
剤、滴下防止剤等を一括溶融混練する方法があげられ
る。
【0050】架橋されたゴム状重合体からなる内層とビ
ニル重合体からなる最外殻層を有する多層構造重合体を
配合する場合は、一括溶融混練する方法以外に、前記ビ
ニル系共重合体、難燃剤、滴下防止剤をそれぞれあらか
じめ混練後、架橋されたゴム状重合体からなる内層とビ
ニル重合体からなる最外殻層を有する多層構造重合体を
配合し溶融混練する方法などが挙げられる。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。実施例および比較例にお
いては次に記載の原材料を用いた。 (1)ポリカーボネート樹脂:ポリ−4,4−イソプロ
ピリデンジフェニルカーボネート、ユーピロンS−30
00、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、
粘度平均分子量21,000。(以下、「PC」と称す
ることもある。) (2)ビニル系共重合体−1:ポリスチレンスルホン酸
テトラブチルホスホニウム塩。参考例に記載した方法で
製造した。
【0052】(3)リン系難燃剤−1:縮合燐酸エステ
ルFP−500、旭電化工業(株)製。 (4)リン系難燃剤−2:トリフェニルホスフェート。 (5)有機スルホン酸金属塩−1:パーフルオロブタン
−スルホン酸のカリウム塩、メガファックF−114、
大日本インキ化学工業(株)製。 (6)有機スルホン酸金属塩−2:ジフェニルスルホン
スルホン酸カリウム塩、KSS、UCBジャパン(株)
製。
【0053】(7)ポリテトラフルオロエチレン:ポリ
フロンF−201L、ダイキン(株)製。(以下、「P
TFE」と称することもある。) (8)多層構造重合体−1:ポリブタジエンからなるコ
アとポリメチルメタクリレートからなるシェルを有する
多層構造重合体、EXL−2603、呉羽化学(株)
製。
【0054】なお、試験片の物性評価は次に記載のよう
に行った。 (9)燃焼性:1.6mm厚みのUL規格の試験片によ
り垂直燃焼試験を行い、評価した。評価結果における
「NG」の表示は、V2に合格しなかったことを示す。
【0055】ビニル系共重合体−1は、以下の方法によ
り製造した。 〔参考例〕重量平均分子量14,000のポリスチレン
スルホン酸ナトリウム塩206gとテトラブチルホスフ
ィンクロライド295gを水884g中に加え、90℃
に攪拌加熱しホスホニウム化を行った。反応終了後、9
0℃の温水にて洗浄を2回行い、分離後120℃減圧下
で脱水を行いビニル系共重合体−1を得た。
【0056】〔実施例1〕芳香族ポリカーボネート樹脂
を100重量部、ビニル系重合体−1を2重量部、有機
スルホン酸金属塩−1を0.1重量部配合し、タンブラ
ーにて20分混合後、30mm二軸押出機にてシリンダ
ー温度270℃でペレット化し、射出成形機にて、1.
6mm厚みの燃焼試験片を成形し、燃焼性を評価した。
評価結果を表−1に示す。 〔実施例2〕実施例1において、有機スルホン酸金属塩
−1を0.1重量部配合する代わりに有機スルホン酸金
属塩−2を0.2重量部を配合すること以外は実施例1
と同様の方法でペレット化し、同様に評価を行った。結
果を表−1に示す。
【0057】〔比較例1〕実施例1において、ビニル系
重合体−1および有機スルホン酸金属塩−1を配合しな
いこと以外は実施例1と同様の方法でペレット化し、同
様に評価を行った。結果を表−1に示す。 〔比較例2〕実施例2において、ビニル系重合体−1を
配合しないこと以外は実施例2と同様の方法でペレット
化し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】〔実施例3〕芳香族ポリカーボネート樹脂
を100重量部、ビニル系重合体−1を5.5重量部、
PTFEを0.33重量部および多層構造重合体−1を
3.3重量部配合し、タンブラーにて20分混合後、3
0mm二軸押出機にてシリンダー温度270℃でペレッ
ト化し、射出成形機にて、1.6mm厚みの燃焼試験片
を成形し、燃焼性を評価した。評価結果を表−1に示
す。
【0060】〔実施例4〕芳香族ポリカーボネート樹脂
を100重量部、ビニル系重合体−1を1.1重量部、
リン系難燃剤−1を3.3重量部、PTFEを0.33
重量部および多層構造重合体−1を5.5重量部配合
し、タンブラーにて20分混合後、30mm二軸押出機
にてシリンダー温度270℃でペレット化し、射出成形
機にて、1.6mm厚みの燃焼試験片を成形し、燃焼性
を評価した。評価結果を表−1に示す。 〔実施例5〕実施例4において、リン系難燃剤−1をリ
ン系難燃剤−2に変えること以外は実施例4と同様の方
法でペレット化し、同様に評価を行った。結果を表−1
に示す。
【0061】〔比較例3〕実施例4において、ビニル系
重合体−1を配合しないこと以外は実施例4と同様の方
法でペレット化し、同様に評価を行った。結果を表−1
に示す。 〔比較例4〕実施例5において、ビニル系重合体−1を
配合しないこと以外は実施例5と同様の方法でペレット
化し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組
成物は、難燃性と熱安定性に優れ、且つ高い衝撃強度を
有しており、また、成形時の金型及びスクリュー等の腐
食性が低減されており、成形上の制限が少なく、各種用
途において、特に電気電子機器や精密機械分野における
大型成形品や薄肉成形品として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 27:18 51:04)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート樹脂100重量
    部に、下記一般式(1)で示されるスチレンスルホン酸
    ホスホニウム塩から誘導される繰り返し単位2〜100
    モル%と該スチレンスルホン酸ホスホニウム塩以外のビ
    ニル単量体から誘導される繰り返し単位98〜0モル%
    とからなるビニル系共重合体1〜20重量部と難燃剤
    0.01〜40重量部および/または滴下防止剤0.0
    1〜5重量部とを配合してなる難燃性ポリカーボネート
    樹脂組成物。 【化1】 (式(1)において、R1、R2、R3およびR4は、それ
    ぞれ、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、アラルキ
    ル基またはアルキルアリル基であり、X1およびX2は、
    それぞれ、水素原子、塩素原子または臭素原子であり、
    1、Y2、Y3およびY4は、それぞれ、水素原子、塩素
    原子、臭素原子または炭素数1〜6の炭化水素基であ
    る。)
  2. 【請求項2】 難燃剤が、リン系難燃剤または有機スル
    ホン酸金属塩であることを特徴とする請求項1に記載の
    難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 滴下防止剤が、ポリフルオロエチレン樹
    脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の難
    燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリカーボネート樹脂100重量
    部に、架橋されたゴム状重合体からなる内層とビニル重
    合体からなる最外殻層を有する多層構造重合体を0.5
    〜30重量部を配合することを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の難燃性ポリカーボネート樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】 芳香族ポリカーボネート樹脂の粘度平均
    分子量が、16,000〜30,000であることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の難燃性ポ
    リカーボネート樹脂組成物。
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