JPH10338802A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH10338802A
JPH10338802A JP14900597A JP14900597A JPH10338802A JP H10338802 A JPH10338802 A JP H10338802A JP 14900597 A JP14900597 A JP 14900597A JP 14900597 A JP14900597 A JP 14900597A JP H10338802 A JPH10338802 A JP H10338802A
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JP
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meth
acrylonitrile
polycarbonate resin
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styrene
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JP14900597A
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Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Takeshi Shimomai
健 下舞
Naoto Obayashi
直人 大林
Toru Watanabe
徹 渡辺
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性と耐衝撃性に優れたポリカーボネート
樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (a)芳香族ポリカーボネート樹脂10
0重量部に、(b)(メタ)アクリロニトリルを重合成
分として12〜20重量%含有するスチレン/(メタ)
アクリロニトリル系共重合体5〜100重量部、(c)
燐系難燃剤1〜40重量部および(d)ポリフルオロエ
チレン0.01〜5重量部を配合してなるポリカーボネ
ート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂組成物に関し、詳しくは、難燃性ポリカーボネート
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ABS樹脂等のスチレン/アクリ
ロニトリル系共重合体を配合したポリカーボネート樹脂
組成物は、広く市場で使用されている。こうした樹脂組
成物であって、OA機器等の用途に使用できる難燃性の
材料としては、ポリカーボネート樹脂とABS樹脂との
樹脂組成物に燐系難燃剤を配合した材料が、例えば、特
開平2−115262号公報や特開平2−32154号
公報等に開示されている。しかしながら、これらの難燃
性材料は、耐衝撃性においては必ずしも満足できるもの
ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、難燃
性と耐衝撃性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するためになされたものであり、その要旨は、(a)
芳香族ポリカーボネート樹脂100重量部に、(b)
(メタ)アクリロニトリルを重合成分として15〜20
重量%含有するスチレン/(メタ)アクリロニトリル系
共重合体5〜100重量部、(c)燐系難燃剤1〜40
重量部、(d)ポリフルオロエチレン0.01〜5重量
部を配合してなるポリカーボネート樹脂組成物に存す
る。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける(a)芳香族ポリカーボネート樹脂としては、芳
香族ヒドロキシ化合物またはこれと少量のポリヒドロキ
シ化合物をホスゲンまたは炭酸のジエステルと反応させ
ることによって作られる分岐していてもよい熱可塑性芳
香族ポリカーボネート重合体または共重合体である。
【0006】芳香族ジヒドロキシ化合物としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、テトラメチルビスフェノールA、、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベ
ンゼン、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4−ジ
ヒドロキシジフェニルなどが挙げられ、好ましくはビス
フェノールAが挙げられる。
【0007】分岐した芳香族ポリカーボネート樹脂を得
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6−
トリ(4−ヒドロキシフェニルヘプテン−3、1,3,
5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,
1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタンなどで
示されるポリヒドロキシ化合物、あるいは3,3−ビス
(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサ
チンビスフェノール)、5−クロルイサチン、5,7−
ジクロルイサチン、5−ブロムイサチンなどを前記芳香
族ジヒドロキシ化合物の一部として用いればよく、使用
量は、0.01〜10モル%であり、好ましくは0.1
〜2モル%である。
【0008】分子量を調節するには、一価芳香族ヒドロ
キシ化合物を用いればよく、mー及p−メチルフェノー
ル、m−及びp−プロピルフェノール、p−tert−
ブチルフェノール及びp−長鎖アルキル置換フェノール
などが挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹脂として
は、好ましくは、2、2ービス(4ーヒドロキシフェニ
ル)プロパンから誘導されるポリカーボネート樹脂、ま
たは2、2ービス(4ーヒドロキシフェニル)プロパン
と他の芳香族ジヒドロキシ化合物とから誘導されるポリ
カーボネート共重合体が挙げられる。芳香族ポリカーボ
ネート樹脂としては、2種以上の樹脂を混合して用いて
もよい。
【0009】芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量は、
溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度25℃で測
定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量で、1
6,000〜30,000、好ましくは18,000〜
23,000である。
【0010】本発明における(b)スチレン/(メタ)
アクリロニトリル系共重合体としては、スチレン系単量
体と(メタ)アクリロニトリルとの共重合体、スチレン
系単量体と(メタ)アクリロニトリルと他の共重合可能
な単量体との共重合体、およびゴムの存在下スチレン系
単量体と(メタ)アクリロニトリルとをグラフト重合し
てなるグラフト共重合体等が挙げられる。
【0011】スチレン系単量体と(メタ)アクリロニト
リルとの共重合体としては、例えば、AS樹脂等が挙げ
られ、ゴムの存在下スチレン系単量体と(メタ)アクリ
ロニトリルとをグラフト重合したグラフト共重合体とし
ては、例えば、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂等
が挙げられる。本発明におけるスチレン系共重合体の製
造方法としては、乳化重合法、溶液重合法、懸濁重合法
あるいは塊状重合法等の公知の方法が挙げられる。
【0012】本発明におけるスチレン/(メタ)アクリ
ロニトリル系共重合体の(メタ)アクリロニトリル含有
量は、重合成分として12〜20重量%である。(メ
タ)アクリロニトリル含有量が12重量%未満であると
耐衝撃性が低下し、20重量%を越えても耐衝撃性が低
下する。スチレン/(メタ)アクリロニトリル系共重合
体の(メタ)アクリロニトリル含有量は、好ましくは、
重合成分として13〜19重量%である。スチレン/
(メタ)アクリロニトリル系共重合体が、2種類以上の
共重合体からなる場合、スチレン/(メタ)アクリロニ
トリル系共重合体の全体における(メタ)アクリロニト
リルの含有量が12〜20重量%であり、好ましくは、
各々のスチレン/(メタ)アクリロニトリル系共重合体
の(メタ)アクリロニトリル含有量が、それぞれ15〜
20重量%である。
【0013】本発明におけるスチレン/(メタ)アクリ
ロニトリル系共重合体としては、好ましくは、ゴムの存
在下少なくともスチレン系単量体と(メタ)アクリロニ
トリルとをグラフト重合してなるグラフト共重合体、お
よびゴムの存在下少なくともスチレン系単量体と(メ
タ)アクリロニトリルとを重合してなるグラフト共重合
体と少なくともスチレン系単量体と(メタ)アクリロニ
トリルとを重合してなる共重合体とからなるスチレン/
(メタ)アクリロニトリル系共重合体等が挙げられる。
【0014】スチレン系単量体としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等が挙
げられ、好ましくはスチレンが挙げられる。スチレン系
単量体および(メタ)アクリロニトリルと共重合可能な
単量体としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、マレイミド、N−フェニルマレイミド等が挙げ
られ、好ましくは、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルが挙げられる。
【0015】ゴムとしては、好ましくはガラス転移温度
が10℃以下のゴムである。ゴムの具体例としては、ジ
エン系ゴム、アクリル系ゴム、エチレン/プロピレンゴ
ム、シリコンゴム等が挙げられ、好ましくは、ジエン系
ゴム、アクリル系ゴム等が挙げられる。
【0016】ジエン系ゴムとしては、例えば、ポリブタ
ジエン、ブタジエン/スチレン共重合体、ポリイソプレ
ン、ブタジエン/(メタ)アクリル酸の低級アルキルエ
ステル共重合体、ブタジエン/スチレン/(メタ)アク
リル酸の低級アルキルエステル共重合体等が挙げられ、
(メタ)アクリル酸の低級アルキルエステルとしては、
例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等が挙げられる。ブ
タジエン/(メタ)アクリル酸の低級アルキルエステル
共重合体またはブタジエン/スチレン/(メタ)アクリ
ル酸の低級アルキルエステル共重合体における(メタ)
アクリル酸の低級アルキルエステルの割合は、ゴム重量
の30重量%以下であることが好ましい。
【0017】アクリル系ゴムとしては、例えば、アクリ
ル酸アルキルゴムが挙げられ、アルキル基の炭素数は好
ましくは1〜8である。アクリル酸アルキルゴムの具体
例としては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸エチルヘキシル等が挙げられる。アクリル酸ア
ルキルゴムには、任意に、架橋性のエチレン性不飽和単
量体が用いられていてもよく、架橋剤としては、例え
ば、アルキレンジオール、ジ(メタ)アクリレート、ポ
リエステルジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ン、トリビニルベンゼン、シアヌル酸トリアリル、(メ
タ)アクリル酸アリル、ブタジエン、イソプレン等が挙
げられる。アクリル系ゴムとしては、更に、コアとして
架橋ジエン系ゴムを有するコア−シェル型重合体が挙げ
られる。
【0018】本発明における(メタ)アクリロニトリル
を重合成分として15〜20重量%含有するスチレン/
(メタ)アクリロニトリル系共重合体の配合量は、芳香
族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、5〜1
00重量部である。(メタ)アクリロニトリルを重合成
分として15〜20重量%含有するスチレン/(メタ)
アクリロニトリル系共重合体の配合量が5重量部未満で
あると流動性がが低下しやすく、100重量部を越える
と耐熱性が低下しやすい。(メタ)アクリロニトリルを
重合成分として15〜20重量%含有するスチレン/
(メタ)アクリロニトリル系共重合体の配合量は、芳香
族ポリカーボネート樹脂100重量部に対して、好まし
くは6〜70重量部であり、更に好ましくは7〜50重
量部である。
【0019】本発明における(c)燐系難燃剤として
は、分子中にリンを含む化合物であり、好ましくは、下
記の一般式(1)または(2)で表される燐系化合物が
挙げられる。
【0020】
【化3】
【0021】式中、R1、R2およびR3は、それぞれ、
炭素数1〜6のアルキル基またはアルキル基で置換され
ていてもよい炭素数6〜20のアリール基を示し、h、
iおよびjは、それぞれ0または1を示す。
【0022】上記一般式(1)で表される燐系化合物は
公知の方法で、オキシ塩化燐等から製造することができ
る。一般式(1)で表される燐系化合物の具体例として
は、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ジフェ
ニル2エチルクリジル、燐酸トリ(イソプロピルフェニ
ル)、メチルホスホン酸ジフェニルエステル、フェニル
ホスホン酸ジエチルエステル、燐酸ジフェニルクレジ
ル、燐酸トリブチル等が挙げられる。
【0023】
【化4】
【0024】式中、R4、R5、R6およびR7は、それぞ
れ、炭素数1〜6のアルキル基またはアルキル基で置換
されていてもよい炭素数6〜20のアリール基を示し、
p、q、rおよびsは、それぞれ0または1であり、m
は1から5の整数であり、Xはアリーレン基を示す。
【0025】上記一般式(2)で表される燐系化合物
は、mが1〜5の縮合燐酸エステルであり、mが異なる
縮合燐酸エステルの混合物については、mはそれらの混
合物の平均値となる。Xはアリーレン基を示し、例えば
レゾルシノール、ハイドロキノン、ビスフェノールA等
のジヒドロキシ化合物から誘導される基である。一般式
(2)で表される燐系化合物の具体例としては、ジヒド
ロキシ化合物がレゾルシノールを使用した場合は、フェ
ニルレゾルシン・ポリホスフェート、クレジル・レゾル
シン・ポリホスフェート、フェニル・クレジル・レゾル
シン・ポリホスフェート、キシリル・レゾルシン・ポリ
ホスフェート、フェニル-P-t-ブチルフェニル・レゾル
シン・ポリホスフェート、フェニル・イソプロピルフェ
ニル・レゾルシンポリホスフェート、クレジル・キシリ
ル・レゾルシン・ポリホスフェート、フェニル・イソプ
ロピルフェニル・ジイソプロピルフェニル・レゾルシン
ポリホスフェート等が挙げられる。
【0026】燐系難燃剤の配合量は、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂100重量部に対し、1〜40重量部であ
る。燐系難燃剤の添加量が1重量部未満であると難燃性
が不十分であり、40重量部を越えると機械的物性が低
下しやすい。燐系難燃剤の配合量は、芳香族ポリカーボ
ネート樹脂100重量部に対し、好ましくは3〜30重
量部、さらに好ましくは5〜25重量部である。
【0027】本発明における(d)ポリフルオロエチレ
ンとしては、例えばフィブリル形成能を有するポリテト
ラフルオロエチレンが挙げられ、重合体中に容易に分散
し、且つ重合体同士を結合して繊維状材料を作る傾向を
示すものである。フィブリル形成能を有するポリテトラ
フルオロエチレンはASTM規格でタイプ3に分類され
る。フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチ
レンとしては、例えば三井・デュポンフロロケミカル
(株)より、テフロン6Jまたはテフロン30Jとし
て、あるいはダイキン工業(株)よりポリフロンとして
市販されている。
【0028】ポリフルオロエチレンの配合量は、芳香族
ポリカーボネート樹脂100重量部に対し、0.01〜
5重量部である。ポリフルオロエチレンが0.01重量
部未満の場合は難燃性が不十分であり、5重量部を越え
ると成形品外観の低下が起こり好ましくない。ポリフル
オロエチレンの配合量は、芳香族ポリカーボネート樹脂
100重量部に対し、好ましくは、0.02〜4重量
部、さらに好ましくは0.03〜3重量部である。
【0029】本発明のポリカーボネート樹脂組成物の製
造方法としては、特に制限はなく、例えば、芳香族ポリ
カーボネート樹脂、スチレン/(メタ)アクリロニトリ
ル系共重合体、燐系難燃剤、ポリテトラフルオロエチレ
ンを一括溶融混練する方法、芳香族ポリカーボネート樹
脂と燐系難燃剤をあらかじめ混練後、スチレン/(メ
タ)アクリロニトリル系共重合体およびポリテトラフル
オロエチレンを配合し溶融混練する方法などが挙げられ
る。
【0030】本発明のポリカーボネート樹脂組成物に
は、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の安定
剤、顔料、染料、滑剤、その他難燃剤、離型剤、摺動性
改良剤等の添加剤、ガラス繊維、ガラスフレーク、炭素
繊維等の強化材あるいはチタン酸カリウム、ホウ酸アル
ミニウム等のウィスカーを添加配合することができる。
【0031】本発明のポリカーボネート樹脂組成物にお
いては、芳香族ポリカーボネート樹脂およびスチレン/
(メタ)アクリロニトリル系共重合体以外に、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートのよ
うなポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィ
ン樹脂等の熱可塑性樹脂を配合することができる。芳香
族ポリカーボネート樹脂およびスチレン/(メタ)アク
リロニトリル系共重合体以外の熱可塑性樹脂の配合量
は、好ましくは熱可塑性樹脂組成物の40重量%以下、
より好ましくは30重量%以下である。
【0032】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
好ましくは非ハロゲンのポリカーボネート樹脂組成物で
あり、本発明の組成物において配合される成分は、それ
ぞれ非ハロゲンであることあるいはハロゲン含有量が少
ないことが、成形機や金型の腐食問題等の点より、好ま
しい。
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。
【0033】実施例および比較例においては次に記載の
原材料を用いた。 (1)ポリカーボネート樹脂:ポリ−4,4−イソプロ
ピリデンジフェニルカーボネート、ユーピロンS−30
00、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、
粘度平均分子量21,000。(以下、「PC樹脂」と
称することがある。) (2)ABS樹脂−1:ABS樹脂、アクリロニトリル
成分の割合15重量%、ゲル含有率(ゴム分とグラフト
分の合計の割合)28重量%、ゴムの平均粒子径0.9
2μ。 (3)ABS樹脂−2:ABS樹脂、アクリロニトリル
成分の割合18重量%、ゲル含有率32重量%、ゴムの
平均粒子径0.95μ。
【0034】(4)ABS樹脂−3:ABS樹脂、アク
リロニトリル成分の割合23重量%、ゲル含有率32重
量%、ゴムの平均粒子径1.21μ。 (5)ABS樹脂−4:ABS樹脂、アクリロニトリル
成分の割合24重量%、ゲル含有率32重量%、ゴムの
平均粒子径1.18μ。 (6)ABS樹脂−5:ABS樹脂、アクリロニトリル
成分の割合24重量%、ゲル含有率25重量%、ゴムの
平均粒子径1.2μ。
【0035】(7)難燃剤−1:縮合燐酸エステルFP
−500、旭電化工業(株)製。 (8)難燃剤−2:縮合燐酸エステルCR−733、大
八化学(株)製。 (9)難燃剤−3:燐酸エステルTPP、大八化学
(株)製。 (10)ポリテトラフルオロエチレン:ポリフロンF−
201L、ダイキン(株)製。
【0036】なお、試験片の物性評価は次に記載のよう
に行った。 (11)燃焼性:1.6mm厚みのUL規格の試験片に
より垂直燃焼試験を行い、評価した。 (12)衝撃強度:3.2mmのアイゾット衝撃試験片
を成形し、その後0.25Rのノッチを切削し評価を行
った。
【0037】〔実施例1〕100重量部のポリカーボネ
ート樹脂に25重量部のABS樹脂−1、15重量部の
難燃剤−1および0.4重量部のポリフルオロエチレン
を配合しタンブラーにて20分混合後、30mmの二軸
押出機にてシリンダー温度240℃でペレット化し、射
出成形機にて、1.6mm厚みの燃焼試験片を成形し、
難燃性を評価した。さらに、シリンダー温度240℃に
て、アイゾット衝撃試験片を成形し、その後0.25R
のノッチをノッチングマシンで切削しアイゾット衝撃試
験機にて評価を行った。評価結果を表−1に示す。
【0038】〔実施例2〕実施例1において、ABS樹
脂−1をABS樹脂−2に変更する以外は実施例1と同
様の方法でペレット化し、同様に評価を行った。結果を
表−1に示す。 〔実施例3〕実施例1において、難燃剤−1を難燃剤−
2に変更する以外は実施例1と同様の方法でペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。 〔実施例4〕実施例1において、難燃剤−1を難燃剤−
3に変更する以外は実施例1と同様の方法でペレット化
し、同様に評価を行った。結果を表−1に示す。
【0039】〔比較例1〕実施例1において、ABS樹
脂−1をABS樹脂−3に変更する以外は実施例1と同
様の方法で、評価を行った。結果を表−1に示す。 〔比較例2〕実施例1において、ABS樹脂−1をAB
S樹脂−4に変更する以外は実施例1と同様の方法で、
評価を行った。結果を表−1に示す。 〔比較例3〕実施例1において、ABS樹脂−1をAB
S樹脂−5に変更する以外は実施例1と同様の方法でペ
レット化し、同様に評価を行った。結果を表−1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物
は、難燃性に優れ、且つ衝撃強度と熱安定性に優れてお
り、電気電子機器や精密機械分野における大型成形品や
薄肉成形品として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 69/00 25:12 27:18) (C08L 69/00 55:02 27:18) (72)発明者 大林 直人 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 渡辺 徹 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)芳香族ポリカーボネート樹脂10
    0重量部に、(b)(メタ)アクリロニトリルを重合成
    分として12〜20重量%含有するスチレン/(メタ)
    アクリロニトリル系共重合体5〜100重量部、(c)
    燐系難燃剤1〜40重量部および(d)ポリフルオロエ
    チレン0.01〜5重量部を配合してなるポリカーボネ
    ート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 スチレン/(メタ)アクリロニトリル系
    共重合体が、ゴムの存在下少なくともスチレン系単量体
    と(メタ)アクリロニトリルとを重合してなるグラフト
    共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のポリ
    カーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 スチレン/(メタ)アクリロニトリル系
    共重合体が、ゴムの存在下少なくともスチレン系単量体
    と(メタ)アクリロニトリルとを重合してなるグラフト
    共重合体と少なくともスチレン系単量体と(メタ)アク
    リロニトリルとを重合してなる共重合体とからなること
    を特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリカーボネート樹脂の粘度平均
    分子量が16,000〜30,000であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載のポリカーボ
    ネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 燐系難燃剤が、下記の一般式(1)また
    は(2)で表される燐系化合物であることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載のポリカーボネート
    樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は、それぞれ、炭素数1〜
    6のアルキル基またはアルキル基で置換されていてもよ
    い炭素数6〜20のアリール基を示し、h、iおよびj
    は、それぞれ0または1を示す。) 【化2】 (式中、R4、R5、R6およびR7は、それぞれ、炭素数
    1〜6のアルキル基またはアルキル基で置換されていて
    もよい炭素数6〜20のアリール基を示し、p、q、r
    およびsは、それぞれ0または1であり、mは1から5
    の整数であり、Xはアリーレン基を示す。)
JP14900597A 1997-06-06 1997-06-06 ポリカーボネート樹脂組成物 Pending JPH10338802A (ja)

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