JPH11315200A - 加水分解安定性の改善された難燃性カ―ボネ―トポリマ―組成物 - Google Patents

加水分解安定性の改善された難燃性カ―ボネ―トポリマ―組成物

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JPH11315200A
JPH11315200A JP11032135A JP3213599A JPH11315200A JP H11315200 A JPH11315200 A JP H11315200A JP 11032135 A JP11032135 A JP 11032135A JP 3213599 A JP3213599 A JP 3213599A JP H11315200 A JPH11315200 A JP H11315200A
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aromatic
thermoplastic resin
resin
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JP11032135A
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John Robert Campbell
ジョン・ロバート・キャンベル
James Alan Resue
ジェイムズ・アラン・リスー
Patrick A Rodgers
パトリック・エイ・ロジャース
Ronald James Wroczynski
ロナルド・ジェイムズ・ロジンスキィ
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General Electric Co
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General Electric Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】(A)1種以上の熱可塑性樹脂100重量
部に対し芳香族ポリカーボネート樹脂30〜99重量部
およびビニル芳香族グラフトコポリマー1〜70重量部
の混合物からなる60〜90重量部 (B)有機燐難燃剤化合物40〜10重量部 (C)塩基性金属酸化物10〜1000ppmを含む難
燃性熱可塑性樹脂組成物 【効果】良好な難燃特性を示すと共に加水分解条件下で
全体にバランスのとれた物理的諸特性を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は加水分解安定性の改善された難
燃性ポリマー組成物に係わる。
【0002】
【発明の背景】熱可塑性樹脂に難燃特性を付与するため
に有機燐難燃剤を使用することは知られている。例え
ば、米国特許5204394には芳香族ポリカーボネー
ト樹脂、スチレン含有グラフトコポリマーおよびオリゴ
マー性有機燐難燃剤を含有する熱可塑性樹脂組成物が開
示されている。
【0003】良好な難燃特性を示すと共に加水分解条件
下で全体にバランスのとれた物理的諸特性を維持するよ
うな熱可塑性樹脂組成物が望ましい。
【0004】
【発明の要約】第一の面においては、本発明は(a)少
なくとも1種の芳香族カーボネート樹脂を含む1種以上
の熱可塑性樹脂、(b)難燃化量の有機燐難燃剤化合
物、および(c)組成物の加水分解安定性を改善するの
に有効な量の塩基性金属酸化物を含む難燃性熱可塑性樹
脂組成物に向けられている。
【0005】第二の面においては、本発明は少なくとも
1種の芳香族カーボネート樹脂を含む1種以上の熱可塑
性樹脂、難燃化量の有機燐難燃剤化合物、および組成物
の加水分解安定性を改善するのに有効な量の塩基性金属
酸化物を組み合わせることを含む難燃性熱可塑性樹脂組
成物の製造方法に向けられている。
【0006】本発明の熱可塑性樹脂組成物は改善された
加水分解安定性を示す。ここに使用される用語「加水分
解安定性」とは、樹脂組成物が加水分解条件にさらされ
たときに、組成物がその熱可塑性樹脂成分特にポリカー
ボネート樹脂の分子量の変化を受けることのない傾向を
意味する。また、用語「加水分解条件」とは存在するい
かなる酸およびいかなる酸発生不純物の加水分解に有利
な条件を意味する。加水分解条件は例えば組成物が、代
表的には周囲の高い湿度、例えば約50%より高い相対
湿度のような湿気にさらされる条件を含む。加水分解条
件は温度および湿度の上昇と共に厳しくなり、本発明の
組成物の加水分解安定性は例えば100℃および100
%相対湿度のような高い熱および湿度で行われる加速老
化試験を基準にして予測することができる。
【0007】
【発明の詳細な記述】好適な実施の態様においては、本
発明の組成物は、熱可塑性樹脂および有機燐化合物を合
わせた合計量100重量部にそれぞれ基づいて、1種以
上の熱可塑性樹脂75−98重量部、より好ましくは8
0−95重量部、更に一層好ましくは85−92重量部
および有機燐化合物2−25重量部、より好ましくは5
−20重量部、更に一層好ましくは8−15重量部、並
びに熱可塑性樹脂および有機燐化合物を合わせた合計量
に基づいて、塩基性金属酸化物10−1000ppm
(百万部あたりの部数)、より好ましくは50−700
ppm、更に一層好ましくは100−600ppmを含
む。
【0008】適当な芳香族カーボネート樹脂には芳香族
ポリカーボネート樹脂または芳香族コポリエステル−カ
ーボネート樹脂が含まれる。芳香族ポリカーボネート樹
脂は既知の化合物であり、ポリカーボネート樹脂の諸特
性並びにその製造方法も知られている。代表的には、こ
れらは一般には酸受容体および分子量調節剤の存在下に
おいて二価フェノールを例えばホスゲン、ハロホーメー
トまたは炭酸エステルのようなカーボネート前駆体と反
応させることにより調製される。一般的に述べると、こ
のようなカーボネートポリマーは式(I) の反復構造単位を有するものとして特徴付けることがで
き、ここに、上記式中、Aはポリマー生成反応に使用さ
れる二価フェノールの二価芳香族残基である。このよう
な芳香族カーボネートポリマーを提供するのに使用でき
る二価フェノールは官能基として含まれる2つのヒドロ
キシ基がそれぞれ芳香族核の炭素原子に直接結合するこ
とのできる単核または多核芳香族化合物である。代表的
な二価フェノールは2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ヒドロキノン、レゾルシノール、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,
4′−(ジヒドロキシジフェニル)メタン、ビス(2−
ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、フルオ
レノンビスフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、3,3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ペンタン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、
2,6−ジヒドロキシナフタリン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジエチル−4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス(3,5
−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(3,5−ジメチル−4−−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,4′−ジヒドロキジェニルスルホ
ン、5′−クロロ−2,4′−ジヒドロキジェニルスル
ホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、
4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジクロロジフェニ
ルエーテル、スピロビインダンビスフェノール、等であ
る。
【0009】これらの芳香族ポリカーボネートは、既知
の方法、例えば上述したように、溶融重合法を含めた文
献に提示されている方法に従って、例えばホスゲンのよ
うなカーボネート前駆体に二価フェノールを反応させる
ことによって製造できる。一般に溶融重合法では、炭酸
ジフェニルがビスフェノールと反応される。この発明に
使われるポリカーボネートを調製するのに使用されるカ
ーボネート前駆体はハロゲン化カルボニルまたはハロホ
ーメートのいずれでもよい。ここに使用できるハロゲン
化カルボニルは例えば臭化カルボニル、塩化カルボニル
など、またはこれらの混合物である。ここに使用するの
に適したハロホーメートには二価フェノールのビスハロ
ホーメート(ビスフェノール−A、ヒドロキノンなどの
ビスクロロホーメート)あるいはグリコールのビスハロ
ホーメート(エチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ポリエチレングリコールなどのビスハロホーメー
ト)が含まれる。当業者には他のカーボネート前駆体も
思い当たろうが、ホスゲンとしても知られる塩化カルボ
ニルが好ましい。
【0010】上記に開示された反応は好ましくは二価ヒ
ドロキシ化合物とホスゲンのような塩化カルボニルとの
間の界面反応として知られている。本発明に使用される
芳香族ポリカーボネートを調製するための別の方法はエ
ステル交換法であり、これは芳香族ジヒドロキシ化合物
と炭酸ジエステルとのエステル交換を伴う。この方法は
溶融重合法として知られている。本発明の実施において
は、芳香族ポリカーボネートの製造方法は重要でない。
ここに使用される芳香族カーボネートポリマーはいずれ
もの芳香族ポリカーボネート、他のポリマーとのそのブ
レンド、それらのコポリマー、コポリエステルカーボネ
ートおよびこれらの混合物を意味しそして包含しよう。
【0011】本発明のポリカーボネート混合物の調製に
使用するのにホモポリマーよりもカーボネートコポリマ
ーまたはインターポリマーが望ましい場合には、2種以
上の異なる二価フェノールを使用したり、あるいは二価
フェノールをグリコールとの、またはヒドロキシ−ある
いは酸−終端ポリエステルとの、または二塩基酸あるい
はヒドロキシ酸とのコポリマーとして使用することも可
能である。ポリアリーレートおよびポリエステル−カー
ボネート樹脂あるいはこれらのブレンドも使用できる。
分岐ポリカーボネートも有用であり、文献によく開示さ
れている。また、線状ポリカーボネートと分岐ポリカー
ボネートのブレンドを本発明に利用することもできる。
更に、カーボネートポリマー組成物の芳香族ポリカーボ
ネート成分を与えるために、本発明の実施において上記
物質のいずれものブレンドを使用することもできる。
【0012】いずれにしても、本発明での実施に使用す
るのに好ましい芳香族ポリカーボネートはホモポリマ
ー、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン(ビスフェノールA)とホスゲンとから誘導さ
れる市販のホモポリマーである。同じく本発明に使用す
るのに適した芳香族カーボネートポリマーには、コポリ
エステル−ポリカーボネートとしても知られるポリエス
テル−カーボネートが含まれ、この樹脂は式(II) (ここに、上記式中、Dは重合反応に使用された二価フ
ェノールの二価芳香族残基である)の繰り返しポリカー
ボネート連鎖単位に加えて、例えば式(III ) (ここに、上記式中、Dは上記に定義されたとおりであ
り、Tはフェニレン、ナフチレン、ビフェニレン、置換
されたフェニレンなどのような芳香族基、アルカリール
またはアルカリール基のような脂肪族−芳香族炭化水素
基、あるいは当業界に知られているような芳香族結合を
介して結合された2つ以上の芳香族基である)の反復ま
たは繰り返しカルボキシレート単位を含有している。
【0013】コポリエステル−ポリカーボネート樹脂は
当業者に周知の界面重合技術によっても調製される。
(例えば、米国特許3169121および448789
6を参照されたい) 一般に、本発明に使われるコポリエステルカーボネート
樹脂の調製には線状ポリエステルの調製に慣用的に使用
されているいずれのジカルボン酸を利用することができ
る。一般的に、利用できるジカルボン酸には脂肪族ジカ
ルボン酸、芳香族ジカルボン酸および脂肪族芳香族ジカ
ルボン酸が含まれる。これらの酸は周知であり、例えば
米国特許3169121に開示されており、ここに該米
国特許文献をこの明細書の記載に編入するものとする。
ジカルボン酸の混合物も使用することができる。それ
故、用語「ジカルボン酸」がここで使用される場合に
は、この用語は2種以上のジカルボン酸の混合物を包含
していることを理解すべきである。
【0014】芳香族ジカルボン酸として最も好ましいの
はイソフタル酸、テレフタル酸およびこれらの混合物で
ある。特に有用な二官能性カルボン酸はイソフタル酸と
テレフタル酸の混合物を含んでおり、ここにテレフタル
酸対イソフタル酸の重量比は約10:1乃至約0.2:
9.8である。ジカルボン酸自体を利用するよりもむし
ろその反応性誘導体を使用することが可能でありときに
は好ましくすらある。こうした反応性誘導体の例は酸ハ
ロゲン化物である。好ましい酸ハロゲン化物は酸二塩化
物および酸二臭化物である。従って、例えば、イソフタ
ル酸、テレフタル酸またはこれらの混合物を使用する代
わりに、イソフタロイルジクロライド、テレフタロイル
ジクロライドおよびこれらの混合物を使用することがで
きる。
【0015】芳香族ポリカーボネート樹脂は線状でも分
岐されていてもよく、そして一般にゲル透過クロマトグ
ラフィーで測定して約10,000乃至約200,00
0グラム/モル(”g/モル”)、好ましくは約20,
000乃至約100,000g/モルの重量平均分子量
を有するであろう。このような樹脂は代表的には25℃
のクロロホルム中で測定して約0.3乃至約1.5デシ
リットル/グラム(dl/g)、好ましくは約0.45
乃至約1.0dl/gの固有粘度を示す。
【0016】分岐ポリカーボネートは重合中に分岐剤を
加えることによって調製しうる。このような分岐剤は周
知であり、ヒドロキシル、カルボキシル、カルボン酸無
水物、ハロホルミルおよびこれらの混合物でよい官能基
を少なくとも3つ含有する多官能性有機化合物を含むこ
とができる。その特定の例にはトリメリト酸、トリメリ
ト酸無水物、トリメリト酸トリクロライド、トリス−p
−ヒドロキシフェニルエタン、イサチン−ビス−フェノ
ール、トリス−フェノールTC(1,3,5−トリス
((p−ヒドロキシフェニル)イソプロピル)ベンゼ
ン)、トリス−フェノールPA(4(4(1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)−エチル)α,α−ジメチ
ルベンジル)フェノール)、4−クロロホルミルフタル
酸無水物、トリメシン酸およびベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸が含まれる。分岐剤は約0.05−2.0重量
%のレベルで添加しうる。
【0017】カーボネートポリマー組成物のポリカーボ
ネート成分に関しては全てのタイプのポリカーボネート
末端基が本発明の範囲内にあるものと考えられる。本発
明の組成物の熱可塑性樹脂成分は随意には芳香族カーボ
ネート樹脂に加えて更に、例えばポリフェニレンエーテ
ル樹脂、ビニル芳香族グラフトコポリマー樹脂、スチレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエス
テルアミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂のような他の熱可塑性樹脂を1
種以上含むことができる。
【0018】好適な実施の態様においては、本発明の組
成物は芳香族ポリカーボネート樹脂およびビニル芳香族
グラフトコポリマーを含む。好適な実施の態様において
は、本発明の組成物の熱可塑性樹脂成分は、熱可塑性樹
脂成分100重量部に基づいて、芳香族ポリカーボネー
ト樹脂30−99重量部、より好ましくは50−95重
量部、更に一層好ましくは60−90重量部、並びにビ
ニル芳香族グラフトコポリマー1−70重量部、より好
ましくは50−95重量部、更に一層好ましくは10−
40重量部を含む。
【0019】適当なビニル芳香族グラフトコポリマーは
(i)ゴム変性モノビニリデン芳香族グラフトコポリマ
ー成分および(ii)非グラフト硬質コポリマー成分を含
み、一般に1種以上のゴム質ポリマー幹部の存在下にお
けるモノビニリデン芳香族モノマーおよび1種以上のコ
モノマーの混合物のグラフト重合によって調製される。
存在するゴムの量次第で、ゴム変性モノビニリデン芳香
族グラフトポリマーと共に、グラフトされていない硬質
(コ)ポリマーの別個のマトリックスまたは連続した硬
質相が同時に得られる。これらの樹脂はまた、1種以上
のゴム変性モノビニリデン芳香族グラフトコポリマーに
硬質モノビニリデン芳香族コポリマーをブレンドしても
製造しうる。典型的には、こうしたゴム変性樹脂は樹脂
の合計重量に基づいて5−100重量%、好ましくは1
0−90重量%、より好ましくは30−80重量%のレ
ベルでゴム変性グラフトコポリマーを含む。そして、ゴ
ム変性樹脂は樹脂の合計重量に基づいて95−0重量
%、好ましくは90−10重量%、より好ましくは70
−20重量%のレベルで非グラフト硬質ポリマーを含
む。
【0020】使用しうるモノビニリデン芳香族モノマー
にはスチレン、α−メチルスチレン、ハロスチレン例え
ばジブロモスチレン、モノビニリデン芳香族モノマーの
核環上にモノまたはジ−アルキル、アルコキシまたはヒ
ドロキシ置換基を有するもの例えばビニルトルエン、ビ
ニルキシレン、ブチルスチレン、パラヒドロキシスチレ
ンまたはメトキシスチレンあるいはこれらの混合物が含
まれる。利用されるモノビニリデン芳香族モノマーは一
般に次式(IV)
【0021】
【化4】
【0022】(ここに、上記式中、各R1 は個々にH、
(C1−C6)アルキル、シクロアルキル、アリール、ア
ルカリール、アルアルキル、アルコキシ、アリールオキ
シ、またはハロ例えば臭素および塩素であり、R2
H、(C1−C6)アルキルおよびハロからなる群から選
ばれる)によって記述される。ここで使用される有機分
子部分に関する表記法”(Cx−Cy)”は有機分子部分
がx乃至y個の炭素を含有していることを意味する。置
換されたビニル芳香族化合物の例にはスチレン、4−メ
チルスチレン、3,5−ジエチルスチレン、4−n−プ
ロピルスチレン、α−メチルスチレン、α−メチルビニ
ルトルエン、α−クロロスチレン、α−ブロモスチレ
ン、ジクロロスチレン、ジブロモスチレン、テトラクロ
ロスチレン、これらの混合物などが含まれる。使用され
る好ましいモノビニリデン芳香族モノマーはスチレンお
よび/またはα−メチルスチレンである。
【0023】モノビニリデン芳香族モノマーと共に使用
しうるコモノマーにはアクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、(C1−C8)アルキルまたはアリール置換アク
リレート、(C1−C8)アルキル、アリールまたはハロ
アリール置換メタクリレート、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、アクリルアミド、N−置換アクリルア
ミドまたはメタクリルアミド、無水マレイン酸、マレイ
ミド、N−アルキル、アリールまたはハロアリール置換
マレイミド、グリシジル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートまたはこれらの混合
物が含まれる。アクリロニトリル、置換アクリロニトリ
ルまたはアクリル酸エステルは次式(V)
【0024】
【化5】
【0025】(ここに、上記式中、R3 はHまたは(C
1−C6)アルキルであり、R4 はシアノおよび(C1
16)アルコキシカルボニルからなる群から選ばれる)
によって包括的に記述される。このようなモノマーの例
にはアクリロニトリル、エタクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、α−ブロモ
アクリロニトリル、メチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、
プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレートおよ
びこれらの混合物が含まれる。好ましいモノマーはアク
リロニトリルであり、好ましいアクリル酸エステルはエ
チルアクリレートおよびメチルメタクリレートである。
また、アクリル酸エステルが含まれるときは、スチレン
またはアクリロニトリルと組み合わせて使用するのが好
ましい。
【0026】ゴム変性グラフトコポリマーは好ましくは
(i)ゴム幹部および(ii)このゴム幹部にグラフトさ
れた硬質ポリマーの枝部を含む。ゴム幹部はグラフトコ
ポリマーの合計重量に基づいて5−80重量%、より好
ましくは10−70重量%のレベルで存在するのが好ま
しい。ゴム枝部はグラフトコポリマーの合計重量に基づ
いて95−20重量%、より好ましくは90−30重量
%のレベルで存在するのが好ましい。
【0027】幹部に対するゴム質ポリマーの例は、共役
ジエン、共役ジエンを少なくとも50%好ましくは少な
くとも65%含有するジエンとスチレン、アクリロニト
リル、メタクリロニトリルまたは(C1−C8)アルキル
アクリレートとのコポリマー、ポリイソプレンまたはそ
の混合物;オレフィンゴム例えばエチレンプロピレンコ
ポリマー(EPR)またはエチレンプロピレン非共役ジ
エンコポリマー(EPDM);シリコーンゴム;または
(C1−C8)アルキルアクリレートホモポリマーまたは
これとブタジエンおよび/またはスチレンとのコポリマ
ーが含まれる。アクリレートポリマーはまた、アルキレ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、アルキレントリオ
ールトリ(メタ)アクリレート、ポリエステルジ(メ
タ)アクリレート、ジビニルベンゼン、トリビニルベン
ゼン、ブタジエン、イソプレン、のような多官能性架橋
剤を5%まで、および随意にはトリアリルシアヌレー
ト、トリアリルイソシアヌレート、アリル(メタ)アク
リレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、
ジアリルアジペート、クエン酸のトリアリルエステルま
たはこのらの試剤の混合物のようなグラフト性モノマー
を含有することができる。
【0028】ジエンゴムは好ましくは、水性ラジカル乳
化重合によって製造されるポリブタジエン、ポリイソプ
レンおよびブタジエンと35重量%までの(C1−C6
アルキルアクリレートとのコポリマーでよい。アクリレ
ートゴムは、随意には15重量%までのスチレン、メチ
ルメタクリレート、ブタジエン、ビニルメチルエーテル
またはアクリロニトリルのようなコモノマーと、そして
随意には5重量%までの例えばジビニルベンゼン、グリ
コールビス−アクリレート、ビスアクリルアミド、燐酸
トリアリルエステル、クエン酸トリアリル−エステル、
アクリル酸またはメタクリル酸のアリルエステル、トリ
アリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートのよ
うな多官能性架橋性コモノマーと混合された、実質的に
(C1−C8)アルキルアクリレート、特に(C1−C6
アルキルアクリレートの架橋された粒状の乳化共重合体
でよい。ジエンゴムとアクリルアクリレートゴムの混合
物および例えばジエンゴムのコアとアクリレートのシェ
ルあるいはその逆の構造をしたいわゆるコア/シェル構
造を有するゴムも同じく適当である。
【0029】グラフトポリマーのゴム幹部を調製するの
に通常利用される特定の共役ジエンモノマーは概括して
次式(VI)
【0030】
【化6】
【0031】(ここに、上記式中、各R5 は個々にH、
(C1−C6)アルキル、塩素または臭素である)によっ
て記述される。使用しうるジエンの例は、ブタジエン、
イソプレン、1,3−ヘプタジエン、メチル−1,3−
ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、2−エチ
ル−1,3−ペンタジエン、1,3−および2,4−ヘ
キサジエン、クロロおよびブロモ置換ブタジエン例えば
ジクロロブタジエン、ブロモブタジエン、ジブロモブタ
ジエン、これらの混合物等である。好ましい共役ジエン
は1,3−ブタジエンである。
【0032】幹部ポリマーは、既述したように、好まし
くはポリブタジエン、ポリイソプレン、あるいはブタジ
エン−スチレン、ブタジエン−アクリロニトリルなどの
ようなコポリマーの如き共役ジエンポリマーである。ゴ
ム質ポリマーの幹部は約0℃より低いガラス転位温度
(Tg)を示さねばならない。モノビニリデン芳香族グ
ラフトポリマーを調製するために既述した1種以上のゴ
ム質ポリマーの混合物、あるいはここに開示した1種以
上のゴム変性モノビニリデン芳香族グラフトポリマーの
混合物も使用できる。更に、ゴムはブロックコポリマー
またはランダムコポリマーのいずれを含んでもよい。本
発明に使用されるゴムの粒度は、簡単な光透過法あるい
は毛管流体力学クロマトグラフィー(CHDF)で測定
して、エマルジョンベースで重合されたゴムラテックス
に対しては0.05−1.2ミクロン好ましくは0.2
−0.8ミクロン、あるいはグラフトされたモノマーの
吸蔵物をも含んでいる塊状重合されたゴム幹部に対して
は0.5−10ミクロン好ましくは0.6−1.5ミク
ロンの重量平均粒度を有するものと記述することができ
る。ゴム幹部は好ましくは粒状の穏やかに架橋されたジ
エンまたはアルキルアクリレートゴムであり、好ましく
は70%より多いゲル含有量を有する。
【0033】好ましいグラフト枝部にはスチレンとアク
リロニトリルとのコポリマー、α−メチルスチレンとア
クリロニトリルとのコポリマー並びにメチルメタクリレ
ートポリマーまたはこれと50重量%までの(C1
6)アルキルアクリレート、アクリロニトリルまたは
スチレンとのコポリマーが含まれる。モノビニリデン芳
香族グラフトコポリマーの特定の例には限定されるわけ
ではないが以下のものが含まれる。アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン(ABS)、アクリロニトリル−
スチレン−ブチルアクリレート(ASA)、メチルメタ
クリレート−アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
(MABS)、アクリロニトリル−エチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン−スチレン(AES)。
【0034】グラフトされていない硬質ポリマー(典型
的にはゴムを含まない)はスチレン、α−メチルスチレ
ン、パラ−メチルスチレンのような核に置換を受けたス
チレン類、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、無水マレ
イン酸、N−置換マレイミド、酢酸ビニルあるはいこれ
らの混合物の樹脂質の熱可塑性ポリマーである。スチレ
ン/アクリロニトリルコポリマー、α−メチルスチレン
/アクリロニトリルコポリマーおよびメチルメタクリレ
ート/アクリロニトリルコポリマーが好ましい。
【0035】グラフトされていない硬質コポリマーは知
られており、ラジカル重合特に乳化重合、懸濁重合、溶
融重合または塊状重合によって調製できる。これらのコ
ポリマーは20,000−200,000g/モルの数
平均分子量および20−110ml/g(25℃のジメ
チルホルムアミド中で測定)の極限粘度数[η]を有す
る。
【0036】モノビニリデン芳香族樹脂のグラフトされ
た硬質枝部の数平均分子量は20,000−350,0
00g/モルの範囲にあるように設計される。モノビニ
リデン芳香族モノマーと第二および随意には第三のモノ
マーとの比は90/10−50/50好ましくは80/
20−60/40の範囲である。第三のモノマーは随意
には第一および第二のモノマーの一つまたは両者の0−
50%を置き換えることができる。
【0037】こうしたゴム変性モノビニリデン芳香族グ
ラフトポリマーは塊状重合、乳化重合、懸濁重合、溶融
重合あるいは塊状−懸濁、乳化−塊状、塊状−溶融のよ
うな組合せ法または当業界に周知のその他の技術のいず
れによっても重合できる。更に又、こうしたゴム変性モ
ノビニリデン芳香族グラフトコポリマーは連続法、半回
分法あるいは回分法のいずれによっても製造できる。
【0038】好適な実施の態様においては、有機燐化合
物は 構造式(VII )
【0039】
【化7】
【0040】(但し、上記式中、R6 、R7 、R8 およ
びR9 はそれぞれ個々にアリールであって、随意にはハ
ロまたは(C1−C6)アルキルで置換されており、Xは
アリーレンで随意にはハロまたは(C1−C6)アルキル
で置換されており、a、b、cおよびdはそれぞれ個々
に0または1であり、そしてnは0−5、より好ましく
は1−5の整数である)に従う化合物の1種以上を含
む。
【0041】ここに使用される用語「アリール」は基あ
たり1つ以上の芳香族環を含有し、随意には1つ以上の
芳香族環上で1つ以上のアルキル基、好ましくはそれぞ
れ(C1 −C6 )アルキル、で置換されていてもよく、
また基が2つ以上の環を含有する場合には縮合環でよ
い、1価の基を意味する。ここに使用される用語「アリ
ーレン」は、基あたり1つ以上の芳香族環を含有し、随
意には1つ以上の芳香族環上で1つ以上のアルキル基、
好ましくはそれぞれ(C1 −C6 )アルキル、で置換さ
れていてもよく、基が2つ以上の環を含有する場合には
環は縮合されていてもあるいは例えばアルキレン、アル
キリデンのような非−芳香族結合で結合されていてもよ
く、またいずれもハロ基または(C 1 −C6 )アルキル
基で芳香族環上の1つ以上の部位において置換されてい
てもよい、二価の基を意味する。
【0042】好適な実施の態様では、有機燐化合物は、
式(VII )に従い、各オリゴマーに対するnは1−5の
整数であり、オリゴマーブレンドの平均のnの値が1よ
り大きく5より小さく、より好ましくは1より大きく3
より小さく、更により好ましくは1より大きく2より小
さい、有機燐化合物オリゴマーのブレンドを含む。大い
に好ましい実施の態様では、式(VII )に従い、R6
7 、R8 およびR9 はそれぞれフェニルであり、a、
b、cおよびdはそれぞれ1であり、Xは1,3−フェ
ニレンであり、nは1−5の整数ある、1種以上のレゾ
ルシノールジホスフェート(”RDP”)を含む。
【0043】より好ましくは、有機燐化合物は、各オリ
ゴマーに対するnが1−5の整数であり、オリゴマーブ
レンドの平均のnの値が1より大きく5より小さく、よ
り好ましくは1より大きく3より小さく、更により好ま
しくは1より大きく2より小さい、RDPオリゴマーの
ブレンドを含む。もっと大いに好ましい実施の態様で
は、有機燐化合物は、式(VII )に従い、R6 、R7
8 およびR9 はそれぞれフェニルであり、a、b、c
およびdはそれぞれ1であり、Xは構造式(VIII)
【0044】
【化8】
【0045】の二価の芳香族基であり、そしてnは1−
5の整数である、1種以上のビスフェノールAジホスフ
ェート(”BPA−DP”)を含む。より好ましくは、
有機燐化合物は、各オリゴマーに対するnが1−5の整
数であり、オリゴマーブレンドの平均のnの値が1より
大きく5より小さく、より好ましくは1より大きく3よ
り小さく、更により好ましくは1より大きく2より小さ
い、BPA−DPオリゴマーのブレンドを含む。
【0046】別の好適な実施の態様では、本発明組成物
の有機燐化合物成分は1種以上のBPA−DPエステル
約1乃至約99重量%および1種以上のRDPエステル
約1乃至約99重量%の混合物を含む。酸化学種および
/または高い熱および湿度の条件の下でその場で酸化学
種の形成に至る酸前駆体は典型的には上記した有機燐化
合物中に不純物として存在することが分かった。このよ
うな不純物は例えば触媒残渣、例えばホスホリルハライ
ドあるいは燐酸誘導体のような未反応出発物質の如き
源、あるいは分解生成物の不安定ホスフェートエステル
から生じうる。また、このような酸化学種および/また
はこのような酸前駆体を高水準で有する有機燐化合物を
熱可塑性樹脂組成物中に難燃剤添加剤として使用すると
熱可塑性樹脂組成物の加水分解安定性が妥協を受けるこ
とも分かった。これらの酸化学種は滴定可能な化学種で
ありおよび/または滴定はできないが別の分析法によっ
て測定できる酸発生化学種でありうる。本発明の熱可塑
性樹脂組成物の有機燐難燃剤成分の酸価が低いほど、熱
可塑性樹脂組成物の加水分解安定性は良好である。
【0047】好適な実施の態様では、有機燐化合物は、
有機燐化合物1グラムあたり約1.0ミリグラム(”m
g”)当量未満、より好ましくは0乃至約0.5mg、
更に一層好ましくは0乃至約0.1mgの水酸化カリウ
ム(”KOH”)の滴定添加によって中和できる酸価を
示す。有機燐化合物の酸価は有機燐化合物の試料をイソ
プロパノール中に溶解し次いでこの得られた溶液をKO
Hの0.1N水溶液によってブロモフェノールブルーの
終点まで滴定して測定される。
【0048】本発明に使用される塩基性金属酸化物成分
として適する金属酸化物は水性溶液または懸濁液として
9より大きいpHを有する無機酸化物である。適当な金
属酸化物には例えば酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化アルミニ
ウムおよび酸化亜鉛並びにこれらの混合物が含まれる。
この塩基性金属酸化物は本発明の組成物の有機燐化合物
成分中に存在する残留酸不純物並びに有機燐化合物中に
不純物として存在しうる酸前駆体からその場で発生され
る可能性のある酸化学種を中和するのに有効であり、こ
れにより熱可塑性樹脂組成物の酸含有量を更に減少する
と信じられる。
【0049】大いに好適な実施の態様においては、金属
酸化物は酸化マグネシウムである。好適な実施の態様に
おいては、本発明の組成物は樹脂組成物に滴下防止特性
を付与するのに有効な量、典型的には熱可塑性樹脂組成
物100重量部当たりフルオロポリマー0.01−0.
5重量部の量のフルオロポリマーを含む。適当なフルオ
ロポリマーおよびかかるフルオロポリマーの製造方法は
知られており、例えば米国特許3671487、372
3373および3383092を参照されたい。適当な
フルオロポリマーには1種以上のフッ素化されたオレフ
ィンモノマーから誘導された構造単位を含むホモポリマ
ーおよびコポリマーが含まれる。この用語「フッ素化さ
れたオレフィンモノマー」は少なくとも1つのフッ素原
子の置換基を含んだオレフィンモノマーを意味する。適
当なフッ素化されたオレフィンモノマーには、例えばフ
ルオロエチレン類例えばCF2 =CF2 、CHF=CF
2 、CH2 =CF2 、CH2 =CHF、CClF=CF
2 、CCl2 =CF2 、CClF=CClF、CHF=
CCl2 、CH2 =CClFおよびCCl2 =CClF
並びにフルオロプロピレン類例えばCF3 CF=C
2 、CF3 CF=CHF、CF3 CH=CF2 、CF
3 CH=CH2 、CF3 CF=CHF、CHF 2 CH=
CHFおよびCF3 CH=CH2 が含まれる。好適な実
施の態様においては、フッ素化されたオレフィンモノマ
ーはテトラフルオロエチレン(CF2 =CF2 )、クロ
ロトリフルオロエチレン(CClF=CF2 )、フッ化
ビニリデン(CH2 =CF2 )およびヘキサフルオロプ
ロピレン(CF3 CF=CF2 )の1種以上である。
【0050】適当なフッ素化されたオレフィンホモポリ
マーには例えばポリ(テトラフルオロエチレン)および
ポリ(ヘキサフルオロプロピレン)が含まれる。適当な
フッ素化されたオレフィンコポリマーには、例えばポリ
(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン)のような2種以上のフッ素化されたオレフィンコモ
ノマーから誘導された構造単位を含むコポリマー並びに
例えばポリ(テトラフルオロエチレン−エチレン−プロ
ピレン)コポリマーのような1種以上のフッ素化された
モノマーおよびフッ素化されたモノマーと共重合可能な
1種以上のフッ素化されてないモノエチレン性不飽和モ
ノマーから誘導された構造単位を含むコポリマーが含ま
れる。適当なフッ素化されてないモノエチレン性不飽和
モノマーには例えば、例えばエチレン、プロピレン、ブ
テンのようなオレフィンモノマー;例えばメチルメタク
リレート、ブチルアクリレートのようなアクリレートモ
ノマー;例えばシクロへキシルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテルのようなビ
ニルエーテル;例えば酢酸ビニル、ビニルバーサテート
(versatate )のようなビニルエステルが含まれる。
【0051】好適な実施の態様では、フルオロポリマー
粒子の大きさは電子顕微鏡で測定して50−500nm
の範囲である。大いに好ましい実施の態様では、フルオ
ロポリマーはポリ(テトラフルオロエチレン)ホモポリ
マー(”PTFE”)である。フルオロポリマーを熱可
塑性樹脂組成物に直接混合するのは難しい傾向があるの
で、フルオロポリマーを例えば芳香族ポリカーボネート
樹脂またはスチレン−アクリロニトリル樹脂のような第
二のポリマーと或る態様で予備的に混合するのが好まし
い。適当な予備配合物を製造する方法は知られている。
例えば米国特許5521230に開示されているよう
に、フルオロポリマーの水性分散液とポリカーボネート
樹脂を水蒸気沈殿させて熱可塑性樹脂組成物中に滴下抑
制添加剤として使用するためのフルオロポリマー濃縮物
を形成するか、あるいは別法として例えば米国特許45
79906に開示されているように、水性スチレン−ア
クリロニトリル樹脂エマルジョンまたは水性アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン樹脂エマルジョンを使い
次いで析出させそして同時に凝集沈殿されたフルオロポ
リマー−熱可塑性樹脂組成物を乾燥してPTFE−熱可
塑性樹脂粉末を提供する。
【0052】好適な実施の態様では、フルオロポリマー
添加剤はフルオロポリマー30−70重量%、より好ま
しくは40−60重量%および第二のポリマー30−7
0重量%、より好ましくは40−60重量%を含む。好
適な実施の態様では、フルオロポリマー添加剤は本発明
に使用される水性フルオロポリマー分散液の存在下にお
いて1種以上のモノエチレン性不飽和モノマーを乳化重
合してフルオロポリマーの存在下において第二のポリマ
ーを形成することによって製造される。適当なモノエチ
レン性不飽和モノマーは上記に開示されている。このエ
マルジョンは次いで例えば硫酸の添加によって析出され
る。この析出物は例えば遠心分離によって脱水され、次
いで乾燥されてフルオロポリマーとこれに随伴した第二
のポリマーとを含むフルオロポリマー添加剤を生成す
る。乾燥した乳化重合されたフルオロポリマー添加剤は
自由流動性の粉末の形態をしている。
【0053】好適な実施の態様においては、第二のポリ
マーを形成するために乳化重合されるモノエチレン性不
飽和モノマーはビニル芳香族モノマー、モノエチレン性
不飽和ニトリルモノマーおよび(C1 −C12)アルキル
(メタ)アクリレートモノマーから選ばれる1種以上の
モノマーを含む。適当なビニル芳香族モノマー、モノエ
チレン性不飽和ニトリルモノマーおよび(C1 −C12
アルキル(メタ)アクリレートモノマーは上記に開示さ
れている。
【0054】大いに好ましい実施の態様では、第二のポ
リマーはスチレンおよびアクリロニトリルから誘導され
た構造単位を含む。より好ましくは、第二のポリマーは
スチレンから誘導された構造単位60−90重量%およ
びアクリロニトリルから誘導された構造単位10−40
重量%を含む。乳化重合反応混合物は随意には例えば乳
化されたブタジエンゴムラテックスのような第三のポリ
マーの乳化されたまたは分散された粒子を含むことがで
きる。
【0055】この乳化重合反応は例えば、例えば過酸化
ベンゾイルのような有機過酸化物化合物;例えば過硫酸
カリウムのような過硫酸塩化合物;例えば2,2′−ア
ゾビス−2,3,3−トリメチルブチロニトリルのよう
なアゾニトリル化合物;あるいは例えばクメンヒドロペ
ルオキシド、硫酸第一鉄、ピロ燐酸四ナトリウムおよび
還元糖またはナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレ
ートの組合せのようなレドックス開始系;のような慣用
の遊離基開始剤を使用して開始される。
【0056】第二のポリマーの分子量を減少するために
例えばノニルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン
のような(C9 −C13)アルキルメルカプタン化合物の
ような連鎖移動剤を重合反応の間に反応容器に随意に添
加することができる。好適な実施の態様では、連鎖移動
剤は使用されない。好適な実施の態様では、安定化され
たフルオロポリマー分散液を反応容器に仕込みそして撹
拌しながら加熱する。次いでこの反応容器に開始剤系お
よび1種以上のモノエチレン性不飽和モノマーを仕込み
それから加熱して前記分散液のフルオロポリマー粒子の
存在下においてこのモノマーを重合することにより第二
のポリマーを形成する。
【0057】適当なフルオロポリマー添加剤および乳化
重合法がEP0739914A1に開示されている。好
適な実施の態様においては、第二のポリマーは30,0
00乃至200,000g/モルの数平均分子量を示
す。本発明の熱可塑性樹脂組成物はまた随意に以下のよ
うな種々の慣用された添加剤を含むこともできる。酸化
防止剤例えば有機ホスファイト例えばトリス(ノニル−
フェニル)ホスファイト、(2,4,6−トリ−t−ブ
チルフェニル)(2−ブチル−2−エチル−1,3−プ
ロパンジオール)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ペンタエリトリットジホスファイト
またはジステアリルペンタエリトリットジホスファイト
並びにアルキル化されたモノフェノール、ポリフェノー
ル、ポリフェノールとジエンとのアルキル化された反応
生成物例えばパラ−クレゾールとジシクロペンタジエン
のブチル化された反応生成物、アルキル化されたヒドロ
キノン、ヒドロキシル化されたチオジフェニルエーテ
ル、アルキリデン−ビスフェノール、ベンジル化合物、
アシルアミノフェノール、ベータ−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブロピオン酸と1価
または多価アルコールとのエステル、ベータ−(5−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブロ
ピオン酸と1価または多価アルコールとのエステル、ベ
ータ−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチル
フェニル)ブロピオン酸と1または多−価アルコールと
のエステル、チオアルキルまたはチオアリール化合物の
エステル例えばジステアリルチオプロピオネート、ジラ
ウリルチオプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピ
オネート、ベータ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)ブロピオン酸のアミド;UV吸収剤
および光安定剤例えば2−(2′−ヒドロキシフェニ
ル)−ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−ベンゾフ
ェノン、置換されたおよび置換されていない安息香酸の
エステル、アクリレート、;充填剤および強化剤例えば
珪酸塩、TiO2 、ガラス繊維、カーボンブラック、グ
ラファイト、炭酸カルシウム、タルク、雲母;およびそ
の他の添加剤例えば潤滑剤例えばペンタエリトリットテ
トラステアレート、EBSワックス、シリコーン流体、
可塑剤、光沢剤、顔料、染料、着色剤、防炎剤、静電防
止剤および発泡剤並びに上記に開示した有機燐化合物以
外の追加の難燃剤。
【0058】実施例1および2並びに比較例C1および
C2 以下の成分を以下の表Iに示される重量部表示の相対量
で組み合わせることにより、本発明の実施例1および2
並びに比較例C1およびC2の組成物を調製した。 PC:ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導され
0.50デシリットル/グラムの固有粘度を有する線状
ポリカーボネート樹脂 ABS:不連続なエラストマー相(平均粒度約300n
mのポリブタジエン)50重量部よび硬質熱可塑性樹脂
相(スチレン75重量部およびアクリロニトリル25重
量部)50重量部を含む乳化重合されたアクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン(”ABS”)グラフトコポ
リマー SAN:重量平均分子量約90,000g/モルを有す
るスチレン−アクリロニトリルコポリマー(スチレン7
5重量部/アクリロニトリル25重量部) RDP:n=1.13の平均重合度およびグラムあたり
KOH0.1mg未満の酸価を有するレゾルシノールジ
ホスフェートオリゴマーの混合物(AkzoNobel Chemical
sのFyroflex(登録商標)RDP) BPA−DP:n=1.08の平均重合度およびグラム
あたりKOH0.1mg未満の酸価を有するビスフェノ
ールAジホスフェートオリゴマーの混合物 MgO:酸価マグネシウム TSAN:PTFEの水性分散液の存在下でスチレンお
よびアクリロニトリルを共重合させて調製された添加剤
(PTFE50重量%およびスチレン75重量%とアク
リロニトリル25重量%とのコポリマー50重量%) 実施例1および2並びに比較例C1およびC2の組成物
を調製しそして試験するのに以下の一般手順に従った。
全てのブレンド成分をHenschelミキサ中で強烈に分散さ
せて組成物の成分の十分混合された乾燥ブレンドを調製
した。これらの乾燥ブレンドは難燃化されたポリカーボ
ネート/ABSに代表的な約250℃乃至約300℃の
加工温度条件で運転される実験用二軸スクリュー押出機
で押し出した。試験供試体は公称溶融温度約465°F
の30トンEngel 射出成形器で成形した。
【0059】組成物それぞれのASTMタイプI引張試
験棒を成形し試験した。加水分解安定性は引張試験棒の
一部を100℃および100%相対湿度(”RH”)に
種々の時間にわたって(”t”)暴露することにより測
定した。次いでこの棒の一部を切り取ってゲル透過クロ
マトグラフィー(GPC)によってポリカーボネートの
重量平均分子量(”Mw”)を測定した。分子量は全て
既知の分子量の単分散ポリスチレン標準と比較して報告
した。
【0060】温度および湿度に種々の時間露出したとき
の供試体の重量平均分子量の測定結果(”100℃およ
び100%で滞留時間t(時)にわたり老化した後のM
w(g/モル×10-3)”)を、RDPを含有する比較
例C1と実施例1の組成物に対しては表IにそしてBP
A−DPを含有する実施例2および比較例C2の組成物
に対しては表IIに示す。
【0061】 表I C1 PC 70 70 ABS 9 9 SAN 8.3 8.3 TSAN 0.4 0.4 諸添加剤 0.8 0.8 RDP 11.5 11.5 MgO 0 70ppm 100℃;100%で 滞留時間t(時) 老化した後の Mw(g/モル×10-3) t=0 52.6 51 t=3 49.4 51 t=6.5 47.1 52.7 t=9.5 43 50.9 t=14.5 40.6 47 t=18 35 45 比較例C1が実施例1のMgO成分を欠いている以外
は、比較例C1は実施例1と類似している。老化条件下
における実施例1の分子量の変化が比較的に小さいこと
によって示されているように、実施例1の組成物は比較
例C1の組成物に比較して分子量に関する安定性が改善
されていることを示している。
【0062】 表II C2 PC 67.7 67.7 ABS 9 9 SAN 8.3 8.3 TSAN 0.4 0.4 諸添加剤 0.8 0.8 BPA−DP 13.8 13.8 MgO 0 480ppm 100℃;100%で 滞留時間t(時) 老化した後の Mw(g/モル×10-3) t=0 53.5 49 t=3 49.1 48.5 t=5.25 45 47.5 t=7.5 43.9 48 t=9.25 39.6 47.5 t=15 34.2 47 t=20 30.5 48 比較例C2が実施例2のMgO成分を欠いている以外
は、比較例C2は実施例2と類似している。老化条件下
における実施例2の分子量の変化が比較的に小さいこと
によって示されているように、実施例2の組成物は比較
例C2の組成物に比較して分子量に関する安定性が改善
されていることを示している。
【0063】即ち、本発明の熱可塑性樹脂組成物は改善
された加水分解安定性を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 51:04) (C08L 69/00 55:02) (72)発明者 パトリック・エイ・ロジャース アメリカ合衆国、ニューヨーク州、セルカ ーク、ドーチェスター・アヴェニュー、66 番 (72)発明者 ロナルド・ジェイムズ・ロジンスキィ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、ヴィンセンツァ・レーン、209 番

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも1種の芳香族カーボネ
    ート樹脂を含む1種以上の熱可塑性樹脂、 (b)難燃化量の有機燐難燃剤化合物、および (c)組成物の加水分解安定性を改善するのに有効な量
    の塩基性金属酸化物 を含む難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 芳香族カーボネート樹脂が芳香族ポリカ
    ーボネート樹脂または芳香族ポリ(エステル−カーボネ
    ート)樹脂を含む請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 1種以上の熱可塑性樹脂が更にビニル芳
    香族グラフトコポリマーを含む請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 1種以上の熱可塑性樹脂が熱可塑性樹脂
    100重量部に基づいて芳香族ポリカーボネート樹脂約
    30乃至約99重量部およびアクリロニトリル−ブタジ
    エン−スチレングラフトコポリマー1乃至約70重量部
    含む請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 組成物が1種以上の熱可塑性樹脂約60
    乃至約90重量部、有機燐化合物約40乃至約10重量
    部、および熱可塑性樹脂と有機燐化合物を組み合わせた
    量に基づいて10乃至1000ppmの塩基性金属酸化
    物を含む請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 有機燐化合物が構造式 【化1】 (但し、上記式中、R6 、R7 、R8 およびR9 はそれ
    ぞれ個々にアリールであって、随意にはハロまたは(C
    1 −C6 )アルキルで置換されており、Xはアリーレン
    で随意にはハロまたは(C1 −C6 )アルキルで置換さ
    れており、a、b、cおよびdはそれぞれ個々に0また
    は1であり、そしてnは0−5の整数である)に従う化
    合物を1種以上含む請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 R6 、R7 、R8 およびR9 がそれぞれ
    フェニルであり、a、b、cおよびdがそれぞれ1であ
    り、そしてXが構造式 【化2】 の二価の芳香族基である請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 R6 、R7 、R8 およびR9 がそれぞれ
    フェニルであり、a、b、cおよびdがそれぞれ1であ
    り、そしてXが1,3−フェニレンである請求項6記載
    の組成物。
  9. 【請求項9】 有機燐化合物が、平均のnの値が1より
    大きく5より小さい有機燐化合物オリゴマーのブレンド
    である請求項6記載の組成物。
  10. 【請求項10】 有機燐化合物がR6 、R7 、R8 およ
    びR9 がそれぞれフェニルであり、a、b、cおよびd
    がそれぞれ1であり、そしてXが構造式 【化3】 の二価の芳香族基である1種以上の有機燐化合物、およ
    びR6 、R7 、R8 およびR9 がそれぞれフェニルであ
    り、そしてXが1,3−フェニレンである1種以上の有
    機燐化合物を含む請求項6記載の組成物。
  11. 【請求項11】 有機燐化合物が有機燐化合物1gあた
    り水酸化カリウム約1.0ミリグラム未満の滴定可能な
    酸価を有する請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 金属酸化物が水性の溶液または懸濁液
    として9より大きいpHを有する無機酸化物およびこれ
    らの混合物からなる群から選ばれる請求項1記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】 金属酸化物が酸化マグネシウム、酸化
    カルシウム、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化
    アルミニウム、酸化亜鉛およびこれらの混合物からなる
    群から選ばれる請求項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】 金属酸化物が酸化マグネシウムである
    請求項1記載の組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1の組成物を成形して製造され
    た成形された物品。
  16. 【請求項16】 少なくとも1種の芳香族カーボネート
    樹脂を含む1種以上の熱可塑性樹脂、難燃化量の有機燐
    難燃剤化合物、および組成物の加水分解安定性を改善す
    るのに有効な量の塩基性金属酸化物を組み合わせること
    を含む難燃性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16の方法によって製造された
    熱可塑性樹脂組成物。
  18. 【請求項18】 請求項16の方法によって製造された
    熱可塑性樹脂組成物を成形して製造された成形された物
    品。
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