JPH11263578A - 傾動排出型運搬バック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来はバックの上部４個所にワイヤーをシャ
ックル等で固定し吊すなどしていた。しかし、バックの
上部４個所にワイヤー吊り点があっても、２点吊りをし
てしまい、バックが変形するなどの問題があった。 【解決手段】 運搬バック本体２と左方の傾動吊り枠部
３と右方の吊り枠４から構成され、運搬バック本体２は
バック用フレーム２Ａとバック用フレームに張設された
金網２Ｂと傾動吊り枠用金物２Ｃと吊り枠用金物２Ｄか
ら構成され、左方の傾動吊り枠部３と右方の吊り枠４を
利用して４点吊りを可能とし運搬バック本体２の変形を
防止し、傾動状態にして排出できるよう構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、新規な構成を有す
る傾動排出型運搬バックに関するものである。本発明の
ものは、おおよそ下記の利用分野に好適なものである。 農業関係−野菜等の運搬。 漁業関係−魚の運搬。 建築関係−建築廃材の一時保管〜廃棄運搬。 建築関係−建築廃材の一時保管，運搬。 土木関係−土木廃材の一時保管〜廃棄運搬。 土木関係−土木資材の一時保管，運搬。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。 １．バックの上部４個所にワイヤーをシャックル等で固
定し吊っていた。 ２．バック内のものを取り出す時は、上部ワイヤーを取
り外し、バック下部にワイヤーを掛け直し、吊り上げ横
転させている。 また、予め底面にワイヤーが用意されている場合もあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 １．バックの上部４個所にワイヤー吊り点があっても、
２点吊りをしてしまい、バックが変形していた。 ２．バックを横転する際、１８０°反転となるため、反
動による荷振れ及びスムーズな排出ができない。 ３．予め底面に用意されたワイヤーの場合は、腐食等に
よる破損頻度が激しい。 本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、上述の
問題を解決できるものを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。本発明のも
のは、運搬バック本体２と、左方の傾動吊り枠部３と、
右方の吊り枠４から構成され、 Ａ．運搬バック本体２は、バック用フレーム２Ａと、バ
ック用フレームに張設された金網２Ｂと、傾動吊り枠用
金物２Ｃと、吊り枠用金物２Ｄから構成され、 ａ．バック用フレーム２Ａは、平面方形に構成された下
方枠２Ａ１と、この下方枠の四隅に起立連結された前方
左右の支柱２Ａ２，２Ａ３と、後方左右の支柱２Ａ４，
２Ａ５と、各支柱の上端に連結された平面方形に構成さ
れた上方枠２Ａ６から構成され、 ｂ．傾動吊り枠用金物２Ｃは、前後の傾動吊り枠用金物
体２Ｃ１，２Ｃ２と前後のロックピン２Ｃ３，２Ｃ４か
ら構成され、前の傾動吊り枠用金物体２Ｃ１は、バック
用フレーム２Ａにおける上方枠２Ａ６の左側面前方位置
に取付けられた水平金具２Ｃ１１と、水平金具の後方に
添設されたアングル材でなる縦金具２Ｃ１２と、バック
用フレーム２Ａにおける上方枠２Ａ６に縦金具の後方に
所定間隔Ｄをもって取付けられた内方金具２Ｃ１３から
構成されていると共に、水平金具２Ｃ１１にはロックピ
ン挿入用切欠きＴＨが、また、縦金具２Ｃ１２と内方金
具２Ｃ１３には同一高さをもってロックピン貫入用横穴
ＹＨが開設され、また、縦金具２Ｃ１２の下端には連結
用ピン穴２Ｃ１４が開設され、さらに、前のロックピン
２Ｃ３は、平面Ｌ字状に構成され、バック用フレーム２
Ａにおける上方枠２Ａ６の前面左方に取付けたチェン２
Ｃ３１の先端に取付けられ、後の傾動吊り枠用金物体２
Ｃ２は、バック用フレーム２Ａにおける上方枠２Ａ６の
左側面後方位置に取付けられた水平金具２Ｃ２１と、水
平金具の前方に添設されたアングル材でなる縦金具２Ｃ
２２と、バック用フレーム２Ａにおける上方枠２Ａ６に
縦金具の前方に所定間隔Ｄをもって取付けられた内方金
具２Ｃ２３から構成されていると共に、水平金具２Ｃ２
１にはロックピン挿入用切欠きＴＨが、また、縦金具２
Ｃ２２と内方金具２Ｃ２３には同一高さをもってロック
ピン貫入用横穴ＹＨが開設され、また、縦金具２Ｃ２２
の下端には連結用ピン穴２Ｃ２４が開設され、さらに、
後のロックピン２Ｃ４は、平面Ｌ字状に構成され、バッ
ク用フレーム２Ａにおける上方枠２Ａ６の後面左方に取
付けたチェン２Ｃ４１の先端に取付けられ、 ｃ．吊り枠用金物２Ｄは、前後の吊り枠用金物体２Ｄ
１，２Ｄ２から構成され、前の吊り枠用金物体２Ｄ１と
後の吊り枠用金物体２Ｄ２は、バック用フレーム２Ａの
上方枠２Ａ６の右側面に、傾動吊り枠用金物２Ｃの縦金
具２Ｃ１２と縦金具２Ｃ２２に対応する位置をもって取
付けられた小板状金物２Ｄ１１，２Ｄ２１と、この金物
に開設された右方の吊り枠の受穴から構成され、 Ｂ．左方の傾動用吊り枠部３は、下方に位置する傾動フ
レーム３Ａと左方の吊り枠３Ｂから構成され、 ａ．傾動フレーム３Ａは、前後の縦杆３Ａ１，３Ａ２と
これらを連結する上方連結杆３Ａ３から構成され、前後
の縦杆の下端は、傾動吊り枠用金物２Ｃにおける縦金具
２Ｃ１２と縦金具２Ｃ２２の連結用ピン穴２Ｃ１４，２
Ｃ２４と前後方向のピンＰで連結され、上方部分には傾
動吊り枠用金物２Ｃにおけるロックピン貫入用横穴ＹＨ
に対応するロックピン貫入用横穴ＹＨ１が開設され、上
端には左方の吊り枠の受穴が開設され、 ｂ．左方の吊り枠３Ｂは、丸棒が側面略逆Ｖ字状に構成
され、両端の水平部は左方の吊り枠の受穴に回動自在に
連結され、 Ｃ．右方の吊り枠４は、丸棒が側面略逆Ｖ字状に構成さ
れ、両端の水平部は右方の吊り枠の受穴に回動自在に連
結され、 Ｄ．バック用フレーム２Ａの下方枠２Ａ１における右側
面中央には、小板状金物２Ｄ１１，２Ｄ２１を中心に下
方に向け折りたたまれた右方の吊り枠４の頂部に係脱す
る金物４Ａが設けられている傾動排出型運搬バックであ
る。

【０００５】作用は下記の通りである。 １．図７を参照する。被収納物を収納した運搬バック本
体２における左方の傾動吊り枠部３と右方の吊り枠４を
ユニック等のフックＡに掛け、吊上げた状態でトラック
等の荷台もしくは土場に置く。 ２．図８を参照する。ユニック等のフックで吊った状態
で右方の吊り枠４を下方に折曲げ、金物４Ａに当該右方
の吊り枠の頂部を係止する。さらに、ユニック等のフッ
クを引上げ、運搬バック本体２を、当該運搬バック本体
の右側面が下面になるよう横転させる。この結果、被収
納物は排出される。 ３．図９を参照する。左方の傾動吊り枠部３におけるロ
ックピン２Ｃ３，２Ｃ４を引き抜く。 ４．図１０を参照する。ユニック等のフックを引上げる
と、傾動フレーム３Ａと左方の吊り枠３Ｂが一直線の状
態で吊下げられることになる。この結果、運搬バック本
体２は上面開口部を斜め下方に向けた状態となり、被収
納物は確実に排出される。 ５．元に戻す場合は逆工程にて行う。

【０００６】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。１は本発明の傾動排出型運
搬バックで、運搬バック本体２と、左方の傾動吊り枠部
３と、右方の吊り枠４から構成されている。

【０００７】Ａ．運搬バック本体２は、バック用フレー
ム２Ａと、バック用フレームに張設された金網２Ｂと、
傾動吊り枠用金物２Ｃと、吊り枠用金物２Ｄから構成さ
れている。 ａ．バック用フレーム２Ａは、平面方形に構成された下
方枠２Ａ１と、この下方枠の四隅に起立連結された前方
左右の支柱２Ａ２，２Ａ３と、後方左右の支柱２Ａ４，
２Ａ５と、各支柱の上端に連結された平面方形に構成さ
れた上方枠２Ａ６から構成されている。２Ａ７はバック
用フレーム２Ａにおける正面，背面，左右側面における
中央部に掛架された補強縦枠である。

【０００８】ｂ．傾動吊り枠用金物２Ｃは、前後の傾動
吊り枠用金物体２Ｃ１，２Ｃ２と前後のロックピン２Ｃ
３，２Ｃ４から構成されている。 イ．前の傾動吊り枠用金物体２Ｃ１は、バック用フレー
ム２Ａにおける上方枠２Ａ６の左側面前方位置に取付け
られた水平金具２Ｃ１１と、水平金具の後方に添設され
たアングル材でなる縦金具２Ｃ１２と、バック用フレー
ム２Ａにおける上方枠２Ａ６に縦金具の後方に所定間隔
Ｄをもって取付けられた内方金具２Ｃ１３から構成され
ていると共に、水平金具２Ｃ１１にはロックピン挿入用
切欠きＴＨが、また、縦金具２Ｃ１２と内方金具２Ｃ１
３には同一高さをもってロックピン貫入用横穴ＹＨが開
設されている。また、縦金具２Ｃ１２の下端には連結用
ピン穴２Ｃ１４が開設されている。さらに、前のロック
ピン２Ｃ３は、平面Ｌ字状に構成され、バック用フレー
ム２Ａにおける上方枠２Ａ６の前面左方に取付けたチェ
ン２Ｃ３１の先端に取付けられている。 ロ．後の傾動吊り枠用金物体２Ｃ２は、バック用フレー
ム２Ａにおける上方枠２Ａ６の左側面後方位置に取付け
られた水平金具２Ｃ２１と、水平金具の前方に添設され
たアングル材でなる縦金具２Ｃ２２と、バック用フレー
ム２Ａにおける上方枠２Ａ６に縦金具の前方に所定間隔
Ｄをもって取付けられた内方金具２Ｃ２３から構成され
ていると共に、水平金具２Ｃ２１にはロックピン挿入用
切欠きＴＨが、また、縦金具２Ｃ２２と内方金具２Ｃ２
３には同一高さをもってロックピン貫入用横穴ＹＨが開
設されている。また、縦金具２Ｃ２２の下端には連結用
ピン穴２Ｃ２４が開設されている。さらに、後のロック
ピン２Ｃ４は、平面Ｌ字状に構成され、バック用フレー
ム２Ａにおける上方枠２Ａ６の後面左方に取付けたチェ
ン２Ｃ４１の先端に取付けられている。

【０００９】ｃ．吊り枠用金物２Ｄは、前後の吊り枠用
金物体２Ｄ１，２Ｄ２から構成されている。前の吊り枠
用金物体２Ｄ１と後の吊り枠用金物体２Ｄ２は、バック
用フレーム２Ａの上方枠２Ａ６の右側面に、傾動吊り枠
用金物２Ｃの縦金具２Ｃ１２と縦金具２Ｃ２２に対応す
る位置をもって取付けられた小板状金物２Ｄ１１，２Ｄ
２１と、この金物に開設された右方の吊り枠の受穴から
構成されている。

【００１０】Ｂ．左方の傾動用吊り枠部３は、下方に位
置する傾動フレーム３Ａと左方の吊り枠３Ｂから構成さ
れている。 ａ．傾動フレーム３Ａは、前後の縦杆３Ａ１，３Ａ２と
これらを連結する上方連結杆３Ａ３から構成され、前後
の縦杆の下端は、傾動吊り枠用金物２Ｃにおける縦金具
２Ｃ１２と縦金具２Ｃ２２の連結用ピン穴２Ｃ１４，２
Ｃ２４と前後方向のピンＰで連結され、上方部分には傾
動吊り枠用金物２Ｃにおけるロックピン貫入用横穴ＹＨ
に対応するロックピン貫入用横穴ＹＨ１が開設され、上
端には左方の吊り枠の受穴が開設されている。 ｂ．左方の吊り枠３Ｂは、丸棒が側面略逆Ｖ字状に構成
され、両端の水平部は左方の吊り枠の受穴に回動自在に
連結されている。 Ｃ．右方の吊り枠４は、丸棒が側面略逆Ｖ字状に構成さ
れ、両端の水平部は右方の吊り枠の受穴に回動自在に連
結されている。 Ｄ．バック用フレーム２Ａの下方枠２Ａ１における右側
面中央には、小板状金物２Ｄ１１，２Ｄ２１を中心に下
方に向け折りたたまれた右方の吊り枠４の頂部に係脱す
る金物４Ａが設けられている。

【００１１】

【実施例】さらに、以下のような条件で実験した結果、
極めて良好な結果が得られた。 １．運搬バック本体２における金網２Ｂに代えて板とす
ることができる。 ２．運搬バック本体２における金網２Ｂに代えてシート
とすることができる。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 １．左方の傾動吊り枠部３と右方の吊り枠４を利用して
４点吊りとなるから、運搬バック本体２の変形を防止す
ることができる。 ２．使用時以外は、右方の吊り枠４が収納可能に構成さ
れているので、下記の効果を期待できる。すなわち、反
転作業時において、右方の吊り枠４が運搬バック本体２
に固定しているため、車の荷台もしくは土場上に接触し
破損することがない。 ３．傾動状態にして排出できるよう構成されているか
ら、手間をかけることなく、スムーズな排出作業をする
ことができる。 ４．荷振れによる危険回避をすることができる。すなわ
ち、吊上げ作業において、図８〜図１０に移行する際、
殆ど土場すれすれの位置となり、また、地面と接触して
いる動作が長いため、荷振れが起こりづらい。 ５．食材等の損傷、潰れを嫌う商品のスムーズな排出を
することができる。すなわち、反転作業がスムーズなた
め、収納された食材が一気に荷振れを起こすことがない
ため、損傷が起きない。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の分解斜視図である。

【図２】傾動吊り枠用金物などを説明する分解斜視図で
ある。

【図３】運搬バック本体と左方の傾動吊り枠部との連結
状態を説明する要部拡大斜視図である。

【図４】同上の分解斜視図である。

【図５】右方の吊り枠部の固定状態を説明する斜視図で
ある。

【図６】右方の吊り枠部の固定状態を説明する斜視図で
ある。

【図７】作用を説明する側面図である。

【図８】作用を説明する側面図である。

【図９】作用を説明する側面図である。

【図１０】作用を説明する側面図である。

【符号の説明】

１ 傾動排出型運搬バック ２ 運搬バック本体 ３ 左方の傾動吊り枠部 ４ 右方の吊り枠

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 運搬バック本体（２）と、左方の傾動吊
   り枠部（３）と、右方の吊り枠（４）から構成され、 運搬バック本体（２）は、バック用フレーム（２Ａ）
   と、バック用フレームに張張された金網（２Ｂ）と、傾
   動吊り枠用金物（２Ｃ）と、吊り枠用金物（２Ｄ）から
   構成され、バック用フレーム（２Ａ）は、平面方形に構
   成された下方枠（２Ａ１）と、この下方枠の四隅に起立
   連結された前方左右の支柱（２Ａ２，２Ａ３）と、後方
   左右の支柱（２Ａ４，２Ａ５）と、各支柱の上端に連結
   された平面方形に構成された上方枠（２Ａ６）から構成
   され、傾動吊り枠用金物（２Ｃ）は、前後の傾動吊り枠
   用金物体（２Ｃ１，２Ｃ２）と前後のロックピン（２Ｃ
   ３，２Ｃ４）から構成され、前の傾動吊り枠用金物体
   （２Ｃ１）は、バック用フレーム（２Ａ）における上方
   枠（２Ａ６）の左側面前方位置に取付けられた水平金具
   （２Ｃ１１）と、水平金具の後方に添設されたアングル
   材でなる縦金具（２Ｃ１２）と、バック用フレーム（２
   Ａ）における上方枠（２Ａ６）に縦金具の後方に所定間
   隔（Ｄ）をもって取付けられた内方金具（２Ｃ１３）か
   ら構成されていると共に、水平金具（２Ｃ１１）にはロ
   ックピン挿入用切欠き（ＴＨ）が、また、縦金具（２Ｃ
   １２）と内方金具（２Ｃ１３）には同一高さをもってロ
   ックピン貫入用横穴（ＹＨ）が開設され、また、縦金具
   （２Ｃ１２）の下端には連結用ピン穴（２Ｃ１４）が開
   設され、さらに、前のロックピン（２Ｃ３）は、平面Ｌ
   字状に構成され、バック用フレーム（２Ａ）における上
   方枠（２Ａ６）の前面左方に取付けたチェン（２Ｃ３
   １）の先端に取付けられ、後の傾動吊り枠用金物体（２
   Ｃ２）は、バック用フレーム（２Ａ）における上方枠
   （２Ａ６）の左側面後方位置に取付けられた水平金具
   （２Ｃ２１）と、水平金具の前方に添設されたアングル
   材でなる縦金具（２Ｃ２２）と、バック用フレーム（２
   Ａ）における上方枠（２Ａ６）に縦金具の前方に所定間
   隔（Ｄ）をもって取付けられた内方金具（２Ｃ２３）か
   ら構成されていると共に、水平金具（２Ｃ２１）にはロ
   ックピン挿入用切欠き（ＴＨ）が、また、縦金具（２Ｃ
   ２２）と内方金具（２Ｃ２３）には同一高さをもってロ
   ックピン貫入用横穴（ＹＨ）が開設され、また、縦金具
   （２Ｃ２２）の下端には連結用ピン穴（２Ｃ２４）が開
   設され、さらに、後のロックピン（２Ｃ４）は、平面Ｌ
   字状に構成され、バック用フレーム（２Ａ）における上
   方枠（２Ａ６）の後面左方に取付けたチェン（２Ｃ４
   １）の先端に取付けられ、吊り枠用金物（２Ｄ）は、前
   後の吊り枠用金物体（２Ｄ１，２Ｄ２）から構成され、
   前の吊り枠用金物体（２Ｄ１）と後の吊り枠用金物体
   （２Ｄ２）は、バック用フレーム（２Ａ）の上方枠（２
   Ａ６）の右側面に、傾動吊り枠用金物（２Ｃ）の縦金具
   （２Ｃ１２）と縦金具（２Ｃ２２）に対応する位置をも
   って取付けられた小板状金物（２Ｄ１１，２Ｄ２１）
   と、この金物に開設された右方の吊り枠の受穴から構成
   され、 左方の傾動用吊り枠部（３）は、下方に位置する傾動フ
   レーム（３Ａ）と左方の吊り枠（３Ｂ）から構成され、
   傾動フレーム（３Ａ）は、前後の縦杆（３Ａ１，３Ａ
   ２）とこれらを連結する上方連結杆（３Ａ３）から構成
   され、前後の縦杆の下端は、傾動吊り枠用金物（２Ｃ）
   における縦金具（２Ｃ１２）と縦金具（２Ｃ２２）の連
   結用ピン穴（２Ｃ１４，２Ｃ２４）と前後方向のピン
   （Ｐ）で連結され、上方部分には傾動吊り枠用金物（２
   Ｃ）におけるロックピン貫入用横穴（ＹＨ）に対応する
   ロックピン貫入用横穴（ＹＨ１）が開設され、上端には
   左方の吊り枠の受穴が開設され、左方の吊り枠（３Ｂ）
   は、丸棒が側面略逆Ｖ字状に構成され、両端の水平部は
   左方の吊り枠の受穴に回動自在に連結され、 右方の吊り枠（４）は、丸棒が側面略逆Ｖ字状に構成さ
   れ、両端の水平部は右方の吊り枠の受穴に回動自在に連
   結され、 バック用フレーム（２Ａ）の下方枠（２Ａ１）における
   右側面中央には、小板状金物（２Ｄ１１，２Ｄ２１）を
   中心に下方に向け折りたたまれた右方の吊り枠（４）の
   頂部に係脱する金物（４Ａ）が設けられていることを特
   徴とする傾動排出型運搬バック。