JPH11263497A - 記録体の搬送装置 - Google Patents

記録体の搬送装置

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JPH11263497A
JPH11263497A JP6695498A JP6695498A JPH11263497A JP H11263497 A JPH11263497 A JP H11263497A JP 6695498 A JP6695498 A JP 6695498A JP 6695498 A JP6695498 A JP 6695498A JP H11263497 A JPH11263497 A JP H11263497A
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JP
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roller
transport
recording medium
recording
stencil
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Application number
JP6695498A
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English (en)
Inventor
Terutoshi Nakao
輝利 中尾
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ローラへの記録体の巻き込みを防止して
記録体を送りだす。 【解決手段】 孔版印刷用原紙4を挟んで送りだす上下
一対の搬送ローラ20(駆動ローラ23、従動ローラ2
4)の接触部分27の下流側において、搬送ローラ20
に粘り付いた孔版印刷用原紙4の進路上にかかるように
弾性シート30を配置する。搬送ローラ20の接触部分
27に送られた孔版印刷用原紙4は駆動ローラ23の回
転によって接触部分27に挟まれるように上下ガイド板
25、26の間に搬送される。駆動ローラ23に粘り付
いて巻き上がった印孔版刷用原紙4は、弾性シート30
に当接して駆動ローラ23から剥離される。駆動ローラ
23から剥離された孔版印刷用原紙4は、弾性シート3
0の先端部30bを以て搬送経路21内を案内されて所
定通り搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、諸情報が記録され
る薄葉状の記録体に係り、この記録された記録体を所定
の経路に搬送する記録体の搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】記録手段を介して記録された薄葉状の記
録体を搬送する搬送装置は、駆動ローラと従動ローラと
からなる搬送ローラを有している。駆動ローラおよび従
動ローラは、記録体の幅方向に沿うように平行に配置さ
れるとともに、互いに接触するように配設されている。
【0003】また、搬送装置には、記録体を案内する搬
送経路が配設されている。この搬送経路は、駆動ローラ
と従動ローラとの接触部分を間に置いて、記録体の表裏
面でそれぞれ対向する上下一対のガイド板によって構成
されている。
【0004】そして、記録体は、上下ガイド板の間で案
内され、回転する駆動ローラと、追従して回転する従動
ローラとの間の接触部分に挟まれるようにして下流側に
送りだされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の記録体の搬送装置では、搬送ローラとしての駆動ロ
ーラと従動ローラとの間の接触部分に記録体が挟まれる
ようにして送りだされるため、搬送ローラに対して搬送
中の記録体が巻き込まれて、搬送経路内に詰まってしま
うという問題がある。
【0006】この搬送ローラに対して記録体が巻き込ま
れる要因の一例を、製版印刷装置をとりあげて以下に説
明する。
【0007】製版印刷装置では、記録体である孔版印刷
用原紙として熱可塑性樹脂フィルムが採用されている。
この孔版印刷用原紙は、熱可塑性樹脂フィルム単体のも
のや、熱可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体が積層され
ているものがある。これらの孔版印刷用原紙は、製版時
に熱可塑性樹脂フィルムが製版部のサーマルヘッドによ
って溶融・穿孔されるとともに、同製版部のプラテンロ
ーラによって送られる。この際、溶融された熱可塑性樹
脂フィルムがサーマルヘッドに融着することがあって、
製版部における製版不良あるいは搬送不良を起こす原因
となっていた。そこで、熱可塑性樹脂フィルムの製版す
るべき面に、シリコンオイル等の剥離剤を施すことによ
って、溶融された熱可塑性樹脂フィルムのサーマルヘッ
ドへの融着を防止している。
【0008】このように構成された孔版印刷用原紙は、
サーマルヘッドを介して製版された後、上述の搬送装置
によって搬送される。そして、製版された孔版印刷用原
紙の搬送を繰り返す度に、孔版印刷用原紙の製版した面
と接触する搬送ローラ(駆動ローラ)に対して上記剥離
剤が付着する。さらに、付着した剥離剤が埃などと練ら
れて粘性を帯びる。これにより駆動ローラによって送り
だされる孔版印刷用原紙が駆動ローラに粘り付いて巻き
込まれてしまう。
【0009】この動作を図示すると、孔版印刷用原紙1
04は、図6(a)に示す如く上側の駆動ローラ123
と、下側の従動ローラ124とによる搬送ローラ120
に対し、不図示の製版部側から矢印方向に送られる。次
に、孔版印刷用原紙104の先端部は、図6(b)に示
す如く下ガイド板126によって駆動ローラ123と従
動ローラ124との間の接触部分127に導かれる。さ
らに、孔版印刷用原紙104は、駆動ローラ123の回
転によって接触部分127の間に挟まれるようにして上
下ガイド板125、126の間に搬送される。次に、孔
版印刷用原紙104の先端部は、駆動ローラ123側に
付着した粘性を帯びた剥離剤よって図6(c)に示す如
く駆動ローラ123に粘り付いて巻き込まれる。そし
て、巻き込まれた孔版印刷用原紙104の先端部は、上
方(駆動ローラ123の回転方向)に巻き上がって、上
下ガイド板125、126の間への進入角度が悪くな
り、上ガイド板125に当接する。次に、孔版印刷用原
紙104は、図6(d)に示す如く上ガイド板125に
当接した勢いで、折り返し状に下ガイド板126に当接
する。この状態で後続の孔版印刷用原紙104が搬送さ
れてくると、その孔版印刷用原紙104は、図6(e)
に示す如く搬送経路121内で蛇腹状になって詰まって
しまい搬送不良を引き起こす。
【0010】このように、製版印刷装置においては、特
に孔版印刷用原紙の構成(剥離剤)により、搬送ローラ
への孔版印刷用原紙の巻き込みが発生している。
【0011】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、搬送ローラへの記録体の巻き込みが発生することな
く記録体を送りだすことができ、記録体の搬送性を向上
することができる記録体の搬送装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による記録体の搬送装置は、薄葉状の記録体を挟
んで送りだす一対の搬送ローラと、該搬送ローラの外周
に前記記録体が粘り付いた際、この粘り付いた記録体に
当接して前記搬送ローラから前記記録体を剥離する剥離
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0013】また、前記剥離手段は、弾性を有したシー
ト体として形成され、前記搬送ローラが前記記録体を挟
む接触部分の下流側において、前記搬送ローラに粘り付
いた前記記録体の進路上にかかるように配されているこ
とを特徴としている。
【0014】また、前記剥離手段は、薄板体として形成
され、前記搬送ローラが前記記録体を挟む接触部分の下
流側であって、前記搬送ローラに粘り付いた前記記録体
の進路上にかかるとともに、当接した前記記録体の搬送
力に応じて揺動可能に配されていることを特徴としてい
る。
【0015】また、前記搬送ローラの下流側には、前記
搬送ローラによって送りだされた前記記録体を案内する
搬送経路が配され、前記剥離手段は、前記搬送経路内に
延出されていることを特徴としている。
【0016】また、前記記録体は、少なくとも熱可塑性
樹脂フィルム面に剥離剤が施された孔版印刷用原紙とし
て構成され、前記搬送ローラへの粘り付きは前記剥離剤
の付着からなる粘性によって発生し、前記剥離手段は、
この記録体の搬送ローラへの粘り付きを剥離することを
特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。また、本実施の形態で
は、製版印刷装置における記録体(以下、孔版印刷用原
紙4という)の搬送装置1を一例とする。
【0018】製版印刷装置は、図1の構成図に示すよう
に、製版部2と印刷部3とを備えている。製版部2で
は、ロール状の孔版印刷用原紙4をプラテンローラ5に
よって送りつつサーマルヘッド6にて不図示の原稿読取
装置にて読取られた画像情報に応じた製版を行う。製版
済の孔版印刷用原紙4は、本発明の搬送装置1によって
印刷部3側の版胴8に搬送される。搬送された孔版印刷
用原紙4は、その先端部が版胴8の外周面に設けられた
クランプ装置にてクランプされると共に、版胴8の外周
面に着版される。なお、符号7は版胴8側に一版分の孔
版印刷用原紙4が搬送された時点で孔版印刷用原紙4を
切断する固定刃と可動刃からなるカッター手段である。
【0019】版胴8の内部には、スキージローラ9とド
クターローラ10とがある。スキージローラ9は、版胴
8の周壁に接して版胴8と同期して回転する。ドクター
ローラ10は、スキージローラ9に所定間隔の隙間を置
いている。スキージローラ9とドクターローラ10との
間にはインク11が供給され、インク溜りが形成され
る。このインク溜りのインク11は、スキージローラ9
とドクターローラ10の隙間からスキージローラ9の周
面を伝わり、版胴8の内面に一定量で供給される。
【0020】また、図1中、版胴8の底部の左方には不
図示の給紙トレーより一枚ずつ搬送されてきた印刷紙を
所定のタイミングで版胴8側へ供給する上下一対の給紙
ローラ12がある。版胴8の下方にはプレスローラ13
が昇降可能に設けられている。プレスローラ13は、給
紙ローラ12が所定のタイミングで送りだした印刷紙
(不図示)を版胴8に押し付け、版胴8との間に挟んで
搬送する。これにより、版胴8に着版された孔版印刷用
原紙4の穿孔部を介したインク11を印刷紙に転移させ
て孔版印刷が行われる。
【0021】なお、この実施の形態における孔版印刷用
原紙4は、熱可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体が積層
されている。また、孔版印刷用原紙4には、サーマルヘ
ッド6と接触する上面側(熱可塑性樹脂フィルム側)に
対し、サーマルヘッド6による溶融・穿孔の際、溶融さ
れた熱可塑性樹脂フィルムがサーマルヘッド6に融着す
ることを防止するための剥離剤が施されている。
【0022】このような製版印刷装置に関わり、本発明
の搬送装置1は、搬送ローラ20と、搬送経路21と、
剥離手段(30、40)とを有している。
【0023】まず、搬送ローラ20は、駆動ローラ23
と従動ローラ24とによりなる。駆動ローラ23は、図
2および図3に示すように、製版済の孔版印刷用原紙4
が搬送される搬送路14の出口(下流側)に配置されて
いる。また、駆動ローラ23は、孔版印刷用原紙4の幅
方向に沿って設けられた駆動軸23aに対し、所定間隔
をおいて複数(この実施の形態では三個)に分割されて
いる。そして、駆動ローラ23は、不図示のパルスモー
タ等の駆動手段によって、図3中、時計回りに回転駆動
される。また、駆動ローラ23は、ゴム材によって形成
されている。
【0024】従動ローラ24は、製版済の孔版印刷用原
紙4が搬送される搬送路14の出口において、上記駆動
軸23aの下側に平行に配置された従動軸24aに設け
られている。また、従動ローラ24は、従動軸24aに
対し、分割された夫々の駆動ローラ23に対応して複数
(この実施の形態では三個)に分割されている。また、
従動ローラ24は、駆動ローラ23側に加圧されて駆動
ローラ23と接触している。これにより従動ローラ24
は、駆動ローラ23の回動に伴って、図3中、反時計回
りに回転する。また、従動ローラ24は、駆動ローラ2
3との十分な接触状態を得るために、上記駆動ローラ2
3よりも硬度の異なる硬質のゴム材、合成樹脂材、ある
いは、金属材にて形成されている。
【0025】このように、駆動ローラ23と従動ローラ
24とは、接触しながら回転することにより、互いの接
触部分を介して孔版印刷用原紙4を挟むようにして送り
だす上下一対の搬送ローラ20を構成している。また、
駆動ローラ23および従動ローラ24が分割されている
ことにより、孔版印刷用原紙4を送りだす際に生じ得る
送り皺を防止している。
【0026】次に、搬送経路21は、図2および図3に
示すように、上記搬送ローラ20の下流側に設けられ
て、上ガイド板25と下ガイド板26とを有している。
この上下ガイド板25、26は、搬送される孔版印刷用
原紙4の上下面を案内するように、所定間隔をおいて上
下対をなしている。また、上下ガイド板25、26は、
互いの間隔における一方(孔版印刷用原紙4が搬送され
る上流側)の開口が、やや広口に形成されて、前記搬送
ローラ20による孔版印刷用原紙4の挟み位置である駆
動ローラ23と従動ローラ24との接触部分27に対応
するように配置されている。
【0027】上ガイド板25は、搬送経路21の一方の
開口をなす一端縁が櫛歯状に形成され、櫛歯状の凹部に
よって分割された各駆動ローラ23を避けるように配置
されている。ゆえに、上ガイド板25は、櫛歯状の凸部
の先端が駆動ローラ23の外周よりも内方であって、接
触部分27の上側に位置される。このため、搬送される
孔版印刷用原紙4は、上ガイド板25の櫛歯状の凸部に
よって駆動ローラ23の上側に抜け出すことなく規制さ
れて、搬送経路21内に案内されることとなる。
【0028】下ガイド板26は、搬送経路21の一方の
開口をなす一端側において、分割されたそれぞれの従動
ローラ24を挿通し得る窓穴28を有している。そし
て、下ガイド板26は、その一端側が従動ローラ24の
上側に被さるように配置され、窓穴28を以て従動ロー
ラ24の一部を上面側に表出させている。ゆえに、下ガ
イド板26の一端縁は、接触部分27よりも上流側に位
置される。このため、搬送される孔版印刷用原紙4は、
下ガイド板26の一端側によって搬送ローラ20の接触
部分27に案内されることとなる。
【0029】次に、剥離手段は、弾性を有した薄葉状の
シート体(以下、弾性シート30という)として形成さ
れている。この弾性シート30の材質は、弾性を有する
ことができるものとして、例えば、ポリエステルなどの
合成樹脂材、ゴム材、あるいはバネ用材料をなす鋼など
の金属材が考えられる。
【0030】弾性シート30は、図2および図3に示す
ように、基端部30aが駆動軸23aの上流側にて駆動
軸23aと略平行に架設された支持部材31に固定され
ている。そして、弾性シート30は、先端部30bが上
ガイド板25の櫛歯状の各凸部の下側にそれぞれ入り込
むように、分割された搬送ローラの側部において、駆動
軸23aと従動軸24aとの間を通過して延出されてお
り、その延出された弾性シート30の先端部30bは、
搬送経路21内において、駆動ローラ23と従動ローラ
24との接触部分27の下流側であって、図3に示す如
く駆動ローラ23の外周23bにかかるように配置され
ている。
【0031】以下、上記構成の搬送装置1における孔版
印刷用原紙4の搬送動作を図4(a)乃至図4(e)の
動作図を参照して説明する。ここで、孔版印刷用原紙4
の先端部は、カッター手段7を越えた搬送路14の所定
の位置で待機している。この状態で製版部2での製版が
開始されると孔版印刷用原紙4は、図4(a)に示す如
く上側の駆動ローラ23と、下側の従動ローラ24とに
よる搬送ローラ20に対し、製版部2側から矢印方向に
送られる。従って、孔版印刷用原紙4の先端部は、図4
(b)に示す如く下ガイド板26によって駆動ローラ2
3と従動ローラ24との間の接触部分27に導かれる。
そして、その孔版印刷用原紙4は、駆動ローラ23の回
転によって接触部分27に挟まれるようにして上下ガイ
ド板25、26の間に搬送される。
【0032】この際、孔版印刷用原紙4の先端部が駆動
ローラ23側に付着した粘性を帯びた剥離剤によって駆
動ローラ23に粘り付いて巻き上がったとする。しかし
ながら、図4(c)に示す如く弾性シート30が接触部
分27の下流側で駆動ローラ23の外周23bにかかる
ように配置されていることにより、駆動ローラ23に粘
り付いた孔版印刷用原紙4の先端部の進路を阻害する。
このため、孔版印刷用原紙4の先端部は弾性シート30
に当接して駆動ローラ23から剥離される。そして、駆
動ローラ23から剥離された孔版印刷用原紙4の先端部
は、図4(d)および図4(e)に示す如く弾性シート
30の先端部30bを以て搬送経路21内を案内されて
所定通り搬送される。
【0033】また、弾性シート30は、弾性を有してい
ることにより、駆動ローラ23から孔版印刷用原紙4の
先端部を剥離した後、後続の通過する孔版印刷用原紙4
に押されて撓みが生じるので孔版印刷用原紙4の搬送を
妨げることがない。さらに、弾性シート30は、孔版印
刷用原紙4を搬送している際、自己の弾性によって通過
する孔版印刷用原紙4を下ガイド板26側へ付勢するの
で、孔版印刷用原紙4の浮き上がりを抑止し、孔版印刷
用原紙4に対して所定方向へ進行する方向性を付与して
いる。
【0034】したがって、このように構成された搬送装
置1によれば、孔版印刷用原紙4が駆動ローラ23に粘
り付いて巻き込まれようとしても、この孔版印刷用原紙
4を弾性シート30によって適宜剥離して、下流の搬送
経路21に導くことが可能となる。
【0035】なお、上述した実施の形態において、弾性
シート30の先端部30bは、図3に示す如く下ガイド
板26の上面に当接している。しかしながら弾性シート
30の先端部30bは、搬送経路21内において接触部
分27の下流側で駆動ローラ23の外周23b(駆動ロ
ーラ23に粘り付いた孔版印刷用原紙4の進路上)にか
かる部分を有していれば下ガイド板26の上面に当接し
ていなくてもよい。
【0036】また、弾性シート30において駆動ローラ
23の外周23bにかかる部分は、限りなく接触部分2
7に近い位置(あるいは接触部分27上)であれば、駆
動ローラ23に粘り付いた孔版印刷用原紙4を直ちに剥
離することができる。
【0037】さらに、弾性シート30の先端部30b
は、孔版印刷用原紙4が駆動ローラ23に粘り付かずに
搬送された際の孔版印刷用原紙4の搬送進路32(図3
中の矢線)を跨ぐように構成されている。しかしながら
弾性シート30の先端部30bは、搬送経路21内にお
いて接触部分27の下流側で駆動ローラ23の外周23
b(駆動ローラ23に粘り付いた孔版印刷用原紙4の進
路上)にかかる部分を有していれば、搬送進路32を跨
いでなくてもよい。なお、搬送進路32は、駆動ローラ
23および従動ローラ24の各軸心を結ぶ基線(図3中
一点鎖線で示す)に対して直交する駆動ローラ23およ
び従動ローラ24の共通の接線としている。
【0038】また、上述した実施の形態において、弾性
シート30は、上記搬送進路32に対し、孔版印刷用原
紙4が付着し得る駆動ローラ23側から所定角度θを有
して配置されている。この所定角度θは、弾性シート3
0が搬送経路21内において接触部分27の下流側で駆
動ローラ23の外周23b(駆動ローラ23に粘り付い
た孔版印刷用原紙4の進路上)にかかるように配置され
てれば特に限定はない。ゆえに、弾性シート30が、例
えば孔版印刷用原紙4の搬送進路32に対して水平に配
設されていたり、搬送進路32に対して垂直に配設され
た構成なども考えられる。
【0039】また、弾性シート30における弾性は、上
記弾性シート30の様々な配置構成によって異なるが、
その配置構成に応じて、駆動ローラ23に巻き込まれた
孔版印刷用原紙4によって共に巻き上げられることがな
い撓みと、駆動ローラ23に巻き込まれた孔版印刷用原
紙4を剥離し得る弾性とを備えていればよい。
【0040】さらに、上述した実施の形態では、剥離手
段として、弾性を有した薄葉状のシート体(弾性シート
30)について説明したが、その限りではない。具体的
には、図5に示すように、弾性シート30に代えて、弾
性がない(あるいは小さい)薄板体40とし、その先端
部40b側が図5において上方向に揺動するように基端
部40a側を軸支する構成であってもよい。この場合に
も薄板体40の一部を搬送経路21内において接触部分
27の下流側で駆動ローラ23の外周23b(駆動ロー
ラ23に粘り付いた孔版印刷用原紙4の進路上)にかか
る位置に配置する。なお、図5で示す薄板体40は接触
部分27上にかかっている。
【0041】このような構成であっても、駆動ローラ2
3に粘り付いた孔版印刷用原紙4を駆動ローラ23から
剥離することができる。また、図5で示す薄板体40
は、駆動ローラ23から孔版印刷用原紙4を剥離した
後、後続の通過する孔版印刷用原紙4に押されて上方に
揺動するので孔版印刷用原紙4の搬送を妨げることがな
い。さらに、薄板体40は、孔版印刷用原紙4を搬送し
ている際、自己の自重によって通過する孔版印刷用原紙
4を下ガイド板26側へ付勢するので、孔版印刷用原紙
4の浮き上がりを抑止し、孔版印刷用原紙4に対して所
定方向への方向性を付与している。
【0042】また、図5で示す揺動可能な薄板体40に
おいても、その先端部40bの位置、あるいは孔版印刷
用原紙4の搬送進路32に対する所定角度θに関して弾
性シート30の場合と同様なことが言える。
【0043】ところで、この実施の形態で説明した製版
印刷装置では、ロール状の孔版印刷用原紙4を採用して
いるために、孔版印刷用原紙4の熱可塑性樹脂フィルム
の上面に施された剥離剤がその熱可塑性樹脂フィルムと
接する孔版印刷用原紙4の多孔性支持体下面に付着する
可能性がある。このような場合、従動ローラ24側にも
剥離剤が付着して孔版印刷用原紙4が従動ローラ24に
巻き込まれるおそれがある。
【0044】このような問題を想定し、搬送経路21内
において接触部分27の下流側であって側面視で従動ロ
ーラ24の外周に一部かかるように上述の弾性シート3
0、あるいは揺動可能な薄板体40を設けることが考え
られる。なお、この場合には、薄板体40をバネ、ゴム
あるいはスポンジなどの付勢手段を以て従動ローラ24
から孔版印刷用原紙4を剥離する方向(上方)に所定の
テンションを付与しておくとよい。また、従動ローラ2
4から孔版印刷用原紙4を剥離する上記弾性シート30
あるいは薄板体40は、上述した駆動ローラ23側の孔
版印刷用原紙4を剥離する弾性シート30あるいは薄板
体40に対して孔版印刷用原紙4の幅方向に入れ子で設
けられているか、または駆動ローラ23側の弾性シート
30あるいは薄板体40の下側で共にくちばし状に設け
られていればよい。
【0045】また、上述の製版印刷装置では、印刷部3
において版胴8に対して印刷紙を所定のタイミングで送
りだす給紙ローラ12に対して静電気などによって印刷
紙が付着して搬送不良を起こすことが考えられる。この
ような場合に対しても上記の剥離手段(30、40)を
採用すればその問題を解消することが可能となる。
【0046】また、上述した実施の形態では、製版印刷
装置の製版装置を例とし、この製版装置に用いられる孔
版印刷用原紙4に施された剥離剤から生じる不都合を解
消する構成として説明したが、この限りではない。その
他の例として、記録体として感熱紙が採用される複写装
置において、サーマルヘッドで感熱紙にプリントした後
に搬送ローラで搬送する際、その搬送ローラに感熱紙が
巻き込まれることがあっても、上記の剥離手段(30、
40)によれば、その問題を解消することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明による記録体
の搬送装置は、薄葉状の記録体を挟んで送りだす一対の
搬送ローラの外周に記録体が粘り付いた際、この粘り付
いた記録体に当接する剥離手段を備えたことにより、搬
送ローラから記録体を剥離して搬送ローラへの記録体の
巻き込みを防止し、記録体を正常に送りだすことができ
る。
【0048】また、剥離手段を弾性を有したシート体と
して形成し、搬送ローラの記録体を挟む接触部分の下流
側において搬送ローラに粘り付いた記録体の進路上にか
かるように配置した構成とすれば搬送ローラからの記録
体の剥離を適宜行うことができる。
【0049】このシート体は、自己の弾性により、搬送
ローラから記録体を剥離した後の通過する記録体に押さ
れて撓みが生じるので、記録体の搬送を妨げることがな
い。さらに、このシート体は、自己の弾性によって通過
する記録体を付勢するので、記録体の浮き上がりを抑止
して所定方向へ進行する方向性を付与することができ
る。このように、弾性を有したシート体としての剥離手
段によれば、記録体の搬送性をも向上することができ
る。
【0050】また、剥離手段を薄板体として形成し、搬
送ローラの記録体を挟む接触部分の下流側であって搬送
ローラに粘り付いた記録体の進路上にかかるとともに、
当接した記録体の搬送力に応じて揺動可能に配置した構
成としても、搬送ローラからの記録体の剥離を適宜行う
ことができる。
【0051】この薄板体は、搬送ローラから記録体を剥
離した後の通過する記録体に押されて揺動するので、記
録体の搬送を妨げることがない。さらに、薄板体は、自
己の自重によって通過する記録体を付勢するので、記録
体の浮き上がりを抑止して所定方向へ進行する方向性を
付与することができる。このように、揺動する薄板体と
しての剥離手段であっても、記録体の搬送性を向上する
ことができる。
【0052】また、搬送ローラの下流側に、搬送ローラ
によって送りだされた記録体を案内する搬送経路を配置
し、剥離手段が搬送経路内に延出されていることによ
り、搬送ローラから剥離した記録体を搬送経路内に導く
ことができる。
【0053】また、上記剥離手段による搬送ローラから
記録体を剥離する本発明の記録体の搬送装置は、少なく
とも熱可塑性樹脂フィルム面に剥離剤が施された孔版印
刷用原紙として記録体が構成され、搬送ローラへの粘り
付きが剥離剤の付着からなる粘性によって発生する場合
に特に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録体の搬送装置を備えた製版印刷装
置の構成図。
【図2】本発明の記録体の搬送装置を示す平面図。
【図3】図2におけるA−A線断面図。
【図4】(a)〜(e)同搬送装置の搬送動作を示す動
作図。
【図5】他の構成の搬送装置を示す概略構成図。
【図6】(a)〜(e)従来の搬送装置の搬送動作を示
す動作図。
【符号の説明】
1…搬送装置、4…孔版印刷用原紙(記録体)、20…
搬送ローラ、21…搬送経路、27…接触部分、30…
弾性シート(剥離手段)、40…薄板体(剥離手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄葉状の記録体を挟んで送りだす一対の
    搬送ローラと、 該搬送ローラの外周に前記記録体が粘り付いた際、この
    粘り付いた記録体に当接して前記搬送ローラから前記記
    録体を剥離する剥離手段と、 を備えたことを特徴とする記録体の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記剥離手段は、弾性を有したシート体
    として形成され、前記搬送ローラが前記記録体を挟む接
    触部分の下流側において、前記搬送ローラに粘り付いた
    前記記録体の進路上にかかるように配されていることを
    特徴とする請求項1に記載の記録体の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記剥離手段は、薄板体として形成さ
    れ、前記搬送ローラが前記記録体を挟む接触部分の下流
    側であって、前記搬送ローラに粘り付いた前記記録体の
    進路上にかかるとともに、当接した前記記録体の搬送力
    に応じて揺動可能に配されていることを特徴とする請求
    項1に記載の記録体の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ローラの下流側には、前記搬送
    ローラによって送りだされた前記記録体を案内する搬送
    経路が配され、前記剥離手段は、前記搬送経路内に延出
    されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れ
    かに記載の記録体の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記記録体は、少なくとも熱可塑性樹脂
    フィルム面に剥離剤が施された孔版印刷用原紙として構
    成され、前記搬送ローラへの粘り付きは前記剥離剤の付
    着からなる粘性によって発生し、前記剥離手段は、この
    記録体の搬送ローラへの粘り付きを剥離することを特徴
    とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の記録体の搬
    送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116790A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Ricoh Co Ltd 搬送装置、及び、画像形成装置

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