JPH11263493A - 抄紙機制御装置 - Google Patents

抄紙機制御装置

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JPH11263493A
JPH11263493A JP7056998A JP7056998A JPH11263493A JP H11263493 A JPH11263493 A JP H11263493A JP 7056998 A JP7056998 A JP 7056998A JP 7056998 A JP7056998 A JP 7056998A JP H11263493 A JPH11263493 A JP H11263493A
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JP
Japan
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roll diameter
roll
defect
winding
detector
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Application number
JP7056998A
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English (en)
Inventor
Sumio Sugawara
原 純 雄 菅
Shigeru Sekine
根 茂 関
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Toshiba Corp
Daishowa Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Daishowa Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切りさばき作業を行った後の巻取りロールに
ついても、その中に点在する欠点部分の個所を補修工程
の巻戻し作業中において、補修位置に正確に停止させる
こと。 【解決手段】 ロール径検出装置6は、巻取りロール4
の逐次変化するロール径を検出してこれを欠点ロール径
記憶装置7に出力している。欠点検出器5は、紙1に含
まれる欠点部分1aを検出すると欠点検出信号を欠点ロ
ール径記憶装置7に出力する。欠点ロール径記憶装置7
は、この欠点検出時点でのロール径検出値を記憶する。
このロール径検出値は絶対値であり、この後巻取りロー
ル4に対して切りさばき作業が行われたとしても、補修
工程において欠点部分1aの位置を正確に特定すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙に含まれる欠点
部分を検出する欠点検出器を有する抄紙機制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】抄紙システムにおいては、複数の工程を
経て、液体状のパルプから乾燥した紙が作り出される
が、これら複数の工程の中の一つに、欠点補修工程と呼
ばれるものがある。これは、前工程において、送り出さ
れてきた紙を巻取って巻取りロールを形成する際に予め
欠点部分を検出しておき、その後に巻取りロールを欠点
検出部分まで正確に巻戻しを行い、その位置で作業員が
補修作業を行う工程である。
【0003】図5は、上記の欠点補修工程において、巻
取りロールから巻戻される紙の状態を示した説明図であ
る。この図に示すように、巻取りロールからは、欠点部
分1aを有する紙1が巻戻されていく。この欠点部分1
aは、前工程において、紙1が巻取りロールとして巻取
られていく際に、欠点検出器(図示せず)により検出さ
れたものである。この場合、この欠点部分1aの位置
は、巻取り開始位置を基準とした巻取り長さとして検出
されるようになっている。そして、巻戻しを行う場合
は、今度は巻取り終了位置が巻戻し開始位置になるの
で、先に検出した欠点部分1aの位置をこの巻戻し開始
位置を基準とした巻戻し長さになるように換算し、欠点
部分1aが所定の補修位置に正確に停止するように、巻
戻しの制御が行われる。抄紙機は、上記のような紙1に
対する巻取り制御、巻戻し制御を行う機械である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】紙1に含まれる欠点部
分1aが巻取りロール中にある程度の間隔をおいて点在
している場合、この欠点部分1aは、上記のように、紙
1が巻取りロールとして巻取られる際に欠点検出器によ
り検出され、その後に所定の補修位置まで正確に巻戻さ
れて、そこで作業員により補修されるようになってい
る。
【0005】しかし、時として、欠点部分1aがある長
さにわたって連続的に発生してしまう場合がある。この
ような場合、作業員は、紙1の巻取りが終了した時点
で、巻取りロールに対して「切りさばき」と呼ばれる作
業を行うことになる。図6は、この切りさばき作業の内
容についての説明図である。すなわち、作業員は、巻取
りロール中に欠点部分が相当程度の長さにわたって連続
していることがわかった場合、カッターナイフ等により
巻取りロールの軸方向に、ある程度の深さの切り込み部
1bを設け、欠点部分1aが連続的に発生している部分
をまとめて除去するようにする。図6における斜線部1
cは、このような切りさばきによって除去される除去部
分を示している。そして、除去部分1cが除去された
後、巻取りロールはワインダー(図示せず)にセットさ
れて巻戻しが行われ、巻取りロール中に点在している他
の欠点部分1aの補修が行われる。
【0006】ところが、前述したように、欠点部分1a
が所定の補修位置に正確に停止させるための位置制御
は、巻戻し開始位置を基準とした巻戻し長さに基づいて
行われるようになっており、上記の切りさばき作業によ
り生じた除去部分1cのために、巻取り長さあるいは巻
戻し長さにより特定された当初の欠点部分1aの位置が
意味をなさないものとなってしまっている。
【0007】この場合、作業員が除去部分1cをばら
し、その長さを手作業により計測するようにすれば、欠
点部分1aの巻戻し長さを正確に割り出すことができ、
切りさばき作業を行った場合であっても一応は欠点部分
1aを所定の補修位置に停止させることが可能となる。
しかし、現実問題として、除去部分1cをばらし、その
除去部分1cに相当する長さを計測するような煩雑な作
業を作業員に強いることは作業効率向上の観点からも事
実上不可能である。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、切りさばき作業を行った後の巻取りロールについ
ても、その中に点在する欠点部分の個所を補修工程の巻
戻し作業中において、補修位置に正確に停止させること
ができる抄紙機制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、リールドラムに
案内され送られてきた紙を、巻取りドラムに巻取って巻
取りロールを形成する際に、紙に含まれる欠点部分を検
出する欠点検出器を有する抄紙機制御装置において、前
記巻取りドラムに巻取られていく巻取りロールのロール
径を検出するロール径検出装置と、前記欠点検出器が前
記欠点部分を検出した時点での前記ロール径検出装置の
ロール径検出値を記憶する欠点ロール径記憶装置と、を
備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ロール径検出装置は、前記巻取りロー
ルのロール径の変化に応じたデータ信号を出力するアブ
ソリュート・エンコーダと、このアブソリュート・エン
コーダが出力するデータ信号に基づき前記巻取りロール
のロール径を演算するロール径演算回路と、前記リール
ドラムの回転数に応じた回転数検出信号を出力するリー
ルドラム回転検出器と、前記アブソリュート・エンコー
ダ及び前記リールドラムからの各信号を入力し、アブソ
リュート・エンコーダの分解能を単位とした前記データ
信号のデータ値間における前記リールドラム回転数検出
器の回転数検出値の変化に基づいて、前記ロール径演算
回路が演算したロール径の補正量を演算する補正量演算
回路と、を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記アブソリュート・エンコーダの分解能
をαとし、この分解能αを単位とした前記データ信号の
3つの連続する値をそれぞれV1 ,V2 ,V3 とし、V
1 ,V2 間における前記リールドラム回転数検出器の回
転数検出値をN1 とすると共にV2 ,V3 間における前
記リールドラム回転数検出器の回転数検出値をN2 と
し、さらに、前記欠点検出器の欠点部分検出時点が前記
アブソリュート・エンコーダのデータ値V2 ,V3 の出
力時点の間である場合に、前記補正量演算回路は、補正
量△Dを△D=α×(N2 /N1 )の式を用いて演算
し、前記ロール径検出装置は、前記ロール径演算回路が
前記データ値V2 に基づき演算した巻取りロールのロー
ル径D2 にこの補正量△Dを加えた値を欠点検出時点の
ロール径として出力するものである、ことを特徴とす
る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記紙の紙厚をtとし、前記アブソリュー
ト・エンコーダの分解能を単位とした前記データ信号の
2つの連続する値をそれぞれV1 ,V2 とし、V1 ,V
2 間における前記リールドラム回転数検出器の回転数検
出値に基づき得られる紙の巻取り長をLとし、前記ロー
ル径演算回路が前記データ値V1 に基づき演算した巻取
りロールのロール径をD1 とし、さらに、前記欠点検出
器の欠点部分検出時点が前記アブソリュート・エンコー
ダのデータ値V1 ,V2 の出力時点の間である場合に、
前記補正量演算回路は、補正量△Dを、t・L=(π/
4)・〔(D1 +△D)2 −D1 2 〕の関係式から求
め、前記ロール径検出装置は、前記ロール径D1 にこの
補正量△Dを加えた値を欠点検出時点のロール径として
出力するものである、ことを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ロール径検出装置は、前記巻取りドラ
ムの回転数に応じた回転数検出信号を出力する巻取りド
ラム回転検出器と、前記リールドラムの回転数に応じた
回転数検出信号を出力するリールドラム回転検出器と、
前記巻取りドラム回転検出器及び前記リールドラム回転
検出器からの各回転数検出信号並びに前記リールドラム
のドラム径に基づいて、前記巻取りロールのロール径を
演算するロール径演算回路と、を備えたことを特徴とす
る。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれかに記載の発明において、前記欠点ロール径記憶
装置に記憶された欠点部分検出時点でロール径検出値
は、欠点部分補修装置に出力されるものである、ことを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図4に基づき説明する。図1は本発明の第1の実施形
態の構成図である。この図において、上流側から巻出さ
れてくる紙1は、リールドラム2に案内されて巻取りド
ラム3に巻取られ、巻取りロール4を形成するようにな
っている。紙1に含まれる欠点部分は、欠点検出器5に
より検出されるようになっているが、この欠点検出器5
は光学式センサあるいはカメラ等により構成されるもの
であって従来から用いられているものと同様のものであ
る。
【0016】本発明では、紙1が巻取られていくことに
よって形成されていく巻取りロール4のロール径がロー
ル径検出装置6により正確に検出されるようになってい
る。ロール径検出装置6から出力される巻取りロール4
のロール径検出値は、欠点ロール径記憶装置7に入力さ
れるようになっており、また、欠点検出器5からの欠点
検出信号も欠点ロール径記憶装置7に入力されるように
なっている。そして、欠点ロール径記憶装置7は、欠点
検出器5から欠点検出信号を入力した時点におけるロー
ル径検出装置6からのロール径検出値を記憶するように
なっている。
【0017】ロール径検出装置6は、巻取りドラム3に
取り付けられ巻取りロール4のロール径の変化に応じた
データ信号を出力するアブソリュート・エンコーダ8
と、このアブソリュート・エンコーダ8が出力するデー
タ信号に基づき巻取りロール4のロール径を演算するロ
ール径演算回路9と、リールドラム2の回転数に応じた
回転数検出信号を出力するリールドラム回転検出器10
と、アブソリュート・エンコーダ8及びリールドラム回
転検出器10からの各検出信号を入力し巻取りロール4
のロール径についての補正量を演算する補正量演算回路
11と、ロール径演算回路9からの出力に補正量演算回
路11からの出力を加算し、これを欠点ロール径記憶装
置7に出力する欠点ロール径記憶装置7とを有してい
る。
【0018】欠点部分1aの位置は、従来、欠点検出時
における巻取り長さあるいは巻戻し長さによって特定さ
れるようになっていたが、本発明では、欠点検出時にお
ける巻取りロール4のロール径により特定されるように
なっている。上記の欠点ロール径記憶装置7は、逐次変
化する巻取りロール4のロール径を常時検出しており、
欠点検出器5が欠点部分1aを検出した時点におけるロ
ール径検出値が欠点ロール径記憶装置7に記憶されるこ
とになる。巻取りロール4のこのような欠点検出時のロ
ール径は絶対値であり、欠点部分1aが検出された後に
作業員が切りさばき作業を行ったとしても、その欠点検
出時のロール径の値が切りさばきによって除去された部
分があるために変化するわけではない。したがって、巻
取りロール4の欠点検出時のロール径を正確に検出する
ことができれば、欠点部分1aの位置を正確に特定する
ことができることになる。
【0019】ここで、アブソリュート・エンコーダ8に
は、高分解能で高価格のものではなく、低分解能で低価
格のものを用いている。例えば、巻取りロール4の最大
ロール径が3200mm程度であり、紙1の厚さが0.
1mm程度であるとすると、欠点部分1aの位置を正確
に特定するためには、アブソリュート・エンコーダ8の
分解能αの値としては少なくとも1/32000以下の
高分解能値が要求されることになる。しかし、このよう
な高分解能値を有するアブソリュート・エンコーダは、
かなり高価なものであり装置のコストを大幅に引き上げ
る要因となってしまう。そこで、本実施形態では、低分
解能値で低価格のアブソリュート・エンコーダを採用
し、代わりに補正量演算回路11を設けることによっ
て、低分解能のアブソリュート・エンコーダであっても
充分に正確に巻取りロール4のロール径を検出できる構
成としてある。
【0020】次に、上記のように構成される第1の実施
形態の動作につき説明する。図1において、上流側から
巻出されてきた紙1は、リールドラム2に案内されて巻
取りドラム3に逐次巻取られていき、巻取りロール4を
形成していく。アブソリュート・エンコーダ8は、巻取
りロール4の逐次変化していくロール径を検出し、この
ロール径に応じたデータ信号を出力する。ロール径演算
回路9は、アブソリュート・エンコーダ8からのデータ
信号の入力に基づき巻取りロール4のロール径Dを演算
し、その演算値を加算器12に出力する。
【0021】一方、リールドラム回転検出器10はリー
ルドラム2の回転数を検出しており、その回転数に応じ
た検出信号を出力している。補正量演算回路11は、ア
ブソリュート・エンコーダ8及びリールドラム回転検出
器10からの各信号を入力し、これらの信号に基づいて
ロール径演算回路9が演算したロール径Dについての補
正量△Dを演算し、その演算値を加算器12に出力す
る。ロール径演算回路9及び補正量演算回路11の各演
算値は加算器12により加算され、この加算値がロール
径検出装置6によるロール径検出値として欠点ロール径
記憶装置7に出力される。
【0022】ここで、補正量演算回路11は補正量△D
を次のようにして演算している。すなわち、アブソリュ
ート・エンコーダ8から補正量演算回路11に逐次入力
されるデータ信号について、連続するデータ値V1 ,V
2 ,V3 をそれぞれ有する3つの信号を考えてみる。こ
れらの信号は、そのデータ値V1 ,V2 ,V3 がアブソ
リュート・エンコーダ8の分解能αを単位として連続す
るものであり、巻取りロール4のロール径が逐次増大す
るにしたがってV1 ,V2 ,V3 の順序で値が変化する
(この時、ロール径演算回路9はこれらのデータ値V1
,V2 ,V3 に基づきロール径D1 ,D2 ,D3 を演
算している。)。
【0023】いま、欠点検出器5が欠点部分1aを検出
した時点が、アブソリュート・エンコーダ8がデータ値
V2 ,V3 を出力した各時点の間であったとする。この
場合、欠点部分1aの検出時点に正確に対応するデータ
値は、本来、V2 ,V3 間に存在する或る値であるが、
本実施形態で用いているアブソリュート・エンコーダ8
の分解能では、このようなV2 ,V3 間の或る値を直接
検出することは不可能である。しかし、補正量演算回路
11は、アブソリュート・エンコーダ8の出力値がV1
からV2 に変化するまでの間のリールドラム2の回転数
N1 と、アブソリュート・エンコーダ8の出力値がV2
からV3 に変化するまでの間のリールドラム2の回転数
N2 とを求め、これらの回転数N1 ,N2 とアブソリュ
ート・エンコーダ8の分解能αとを用いて下式(1)に
より補正量△Dを演算する。 △D=α×(N2 /N1 )…(1)
【0024】そして、加算器12においてこの補正量△
Dが、ロール径演算回路9が演算したロール径D2 に加
算され、この加算値D2 +△Dが前述したように欠点ロ
ール径記憶装置7に出力され記憶される。つまり、本実
施形態では低分解能のアブソリュート・エンコーダ8を
用いているため、欠点検出器5が欠点部分1aを検出し
た時点に正確に対応するV2 ,V3 間の或る値を直接的
に検出することはできないが、補正量演算回路11がリ
ールドラム回転検出器10により得られるリールドラム
2の回転数変化を用いることにより、この値の間接的な
検出を可能にしている。したがって、アブソリュート・
エンコーダ8が低分解能のものであるにもかかわらず、
ロール径検出装置6は、充分に正確な巻取りロール4の
ロール径検出値を出力することができる。
【0025】次に、本発明の第2の実施形態につき説明
する。図2は、この第2の実施形態の構成図である。図
2が図1と異なる点はロール径検出装置6A及び補正量
演算回路11Aの符号のみであり、実質的には補正量演
算回路11Aの演算内容のみである。
【0026】補正量演算回路11Aは補正量△Dを次の
ようにして演算している。すなわち、アブソリュート・
エンコーダ8から補正量演算回路11Aに逐次入力され
るデータ信号について、連続するデータ値V1 ,V2 を
それぞれ有する2つの信号を考えてみる。これらの信号
は、そのデータ値V1 ,V2 がアブソリュート・エンコ
ーダ8の分解能αを単位として連続するものであり、巻
取りロール4のロール径が逐次増大するにしたがってV
1 ,V2 の順序で値が変化する(この時、ロール径演算
回路9はこれらのデータ値V1 ,V2 に基づきロール径
D1 ,D2 を演算している。)。
【0027】いま、欠点検出器5が欠点部分1aを検出
した時点が、アブソリュート・エンコーダ8がデータ値
V1 ,V2 を出力した各時点の間であったとする。この
場合、欠点部分1aの検出時点に正確に対応するデータ
値は、本来、V1 ,V2 間に存在する或る値であるが、
本実施形態で用いているアブソリュート・エンコーダ8
の分解能では、このようなV1 ,V2 間の或る値を直接
検出することは不可能である。しかし、補正量演算回路
11Aは、アブソリュート・エンコーダ8の出力値がV
1 からV2 に変化するまでの間の巻取りロール4の巻取
り長Lと補正量△Dとの間に成立する下式(2)の関係
式を用いて補正量△Dを演算している。 t・L=(π/4)・〔(D1 +△D)2 −D1 2 〕…(2) 上記の(2)式において、tは紙1の紙厚であり既知の
値である。また、巻取りロール4の巻取り長Lは、アブ
ソリュート・エンコーダ8からのデータ値がV1 からV
2 に変化するまでの間のリールドラム回転検出器10の
回転数検出値から容易に演算することができるものであ
る。
【0028】そして、加算器12においてこの補正量△
Dが、ロール径演算回路9が演算したロール径D1 に加
算され、この加算値D1 +△Dが前述したように欠点ロ
ール径記憶装置7に出力され記憶される。つまり、本実
施形態では低分解能のアブソリュート・エンコーダ8を
用いているため、欠点検出器5が欠点部分1aを検出し
た時点に正確に対応するV1 ,V2 間の或る値を直接的
に検出することはできないが、補正量演算回路11Aが
巻取り長Lと補正量△Dとの間に成立する関係式を用い
ることにより、この値の間接的な検出を可能にしてい
る。したがって、アブソリュート・エンコーダ8が低分
解能のものであるにもかかわらず、ロール径検出装置6
Aは、充分に正確な巻取りロール4のロール径検出値を
出力することができる。
【0029】次に、本発明の第3の実施形態につき説明
する。図3は、この第3の実施形態の構成図である。こ
の第3の実施形態におけるロール径検出装置6Bは、ロ
ール径演算回路9A、リールドラム回転検出器10、巻
取りドラム回転検出器13により構成されており、アブ
ソリュート・エンコーダを用いない構成となっている。
【0030】上記のロール径検出装置6Bは、次のよう
にして巻取りロール4のロール径を検出する。すなわ
ち、リールドラム回転検出器10はリールドラム2の回
転数に応じた回転数検出信号(パルス信号)をロール径
演算回路9Aに出力し、また、巻取りドラム回転検出器
13は巻取りドラム3の回転数に応じた回転数検出信号
(パルス信号)をロール径演算回路9Aに出力する。
【0031】いま、リールドラム回転検出器10が出力
するパルス数をPr 、巻取りドラム回転検出器13が出
力するパルス数をPw 、リールドラム2のドラム径をD
r (既知の値)、求めるべき巻取りロール4のロール径
をDw とすると、これらPr,Pw ,Dr ,Dw との間
には次の(3)式が成立する。この(3)式は、巻取り
ロール4のロール径Dw がパルス数Pw に反比例するこ
と、つまり巻取りロール4のロール径が大きくなるに従
って巻取りドラム3の回転速度が遅くなることを示して
いる。この(3)式から導かれる(4)式を用いて、ロ
ール径演算回路9Aはロール径Dw についての演算を行
う。 Dw ×Pw =Dr ×Pr …(3) Dw =Dr ・(Pr /Pw ) …(4)
【0032】上記リールドラム回転検出器10及び巻取
りドラム回転検出器13は、既存の通常の抄紙機制御装
置には大抵設置されているものである。したがって、こ
の第3の実施形態のロール径検出装置6Bは、第1及び
第2の実施形態におけるロール径検出装置6,6Aより
もより安価に構成することができるというメリットを有
している。
【0033】図4は本発明の第4の実施形態の構成図で
ある。この実施形態では、欠点ロール径記憶装置7に記
憶された欠点部分1aの検出時点での巻取りロール4の
ロール径が欠点部分補修装置14に出力されるようにな
っている。したがって、巻取りロール4の巻取りが終了
した後に巻取りロール4を巻戻す場合に、巻取りロール
4に対する切りさばき作業の有無にかかわらず速やかに
所定の補修位置に欠点部分1aを正確に停止させること
ができ、作業の効率化を図ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来、
巻取りロールの巻取り長あるいは巻戻し長によって特定
されていた欠点部分の位置を、絶対値である巻取りロー
ルのロール径によって特定する構成としたので、切りさ
ばき作業を行った後の巻取りロールについても、その中
に点在する欠点部分の個所を補修工程の巻戻し作業中に
おいて、補修位置に正確に停止させることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態の構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態の構成図。
【図4】本発明の第4の実施形態の構成図。
【図5】欠点補修工程において巻取りロールから巻き戻
される紙の状態を示した説明図。
【図6】切りさばき作業についての説明図。
【符号の説明】
1 紙 1a 欠点部分 1b 切り込み部 1c 除去部分 2 リールドラム 3 巻取りドラム 4 巻取りロール 5 欠点検出器 6,6A,6B ロール径検出装置 7 欠点ロール径記憶装置 8 アブソリュート・エンコーダ 9,9A ロール径演算回路 10 リールドラム回転検出器 11,11A 補正量演算回路 12 加算器 13 巻取りドラム回転検出器 14 欠点部分補修装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リールドラムに案内され送られてきた紙
    を、巻取りドラムに巻取って巻取りロールを形成する際
    に、紙に含まれる欠点部分を検出する欠点検出器を有す
    る抄紙機制御装置において、 前記巻取りドラムに巻取られていく巻取りロールのロー
    ル径を検出するロール径検出装置と、 前記欠点検出器が前記欠点部分を検出した時点での前記
    ロール径検出装置のロール径検出値を記憶する欠点ロー
    ル径記憶装置と、 を備えたことを特徴とする抄紙機制御装置。
  2. 【請求項2】前記ロール径検出装置は、 前記巻取りロールのロール径の変化に応じたデータ信号
    を出力するアブソリュート・エンコーダと、 このアブソリュート・エンコーダが出力するデータ信号
    に基づき前記巻取りロールのロール径を演算するロール
    径演算回路と、 前記リールドラムの回転数に応じた回転数検出信号を出
    力するリールドラム回転検出器と、 前記アブソリュート・エンコーダ及び前記リールドラム
    からの各信号を入力し、アブソリュート・エンコーダの
    分解能を単位とした前記データ信号のデータ値間におけ
    る前記リールドラム回転数検出器の回転数検出値の変化
    に基づいて、前記ロール径演算回路が演算したロール径
    の補正量を演算する補正量演算回路と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の抄紙機制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記アブソリュート・エンコーダの分解能
    をαとし、この分解能αを単位とした前記データ信号の
    3つの連続する値をそれぞれV1 ,V2 ,V3 とし、V
    1 ,V2 間における前記リールドラム回転数検出器の回
    転数検出値をN1 とすると共にV2 ,V3 間における前
    記リールドラム回転数検出器の回転数検出値をN2 と
    し、さらに、前記欠点検出器の欠点部分検出時点が前記
    アブソリュート・エンコーダのデータ値V2 ,V3 の出
    力時点の間である場合に、 前記補正量演算回路は、補正量△Dを△D=α×(N2
    /N1 )の式を用いて演算し、 前記ロール径検出装置は、前記ロール径演算回路が前記
    データ値V2 に基づき演算した巻取りロールのロール径
    D2 にこの補正量△Dを加えた値を欠点検出時点のロー
    ル径として出力するものである、 ことを特徴とする請求項2記載の抄紙機制御装置。
  4. 【請求項4】前記紙の紙厚をtとし、前記アブソリュー
    ト・エンコーダの分解能を単位とした前記データ信号の
    2つの連続する値をそれぞれV1 ,V2 とし、V1 ,V
    2 間における前記リールドラム回転数検出器の回転数検
    出値に基づき得られる紙の巻取り長をLとし、前記ロー
    ル径演算回路が前記データ値V1 に基づき演算した巻取
    りロールのロール径をD1 とし、さらに、前記欠点検出
    器の欠点部分検出時点が前記アブソリュート・エンコー
    ダのデータ値V1 ,V2 の出力時点の間である場合に、 前記補正量演算回路は、補正量△Dを、 t・L=(π
    /4)・〔(D1 +△D)2 −D1 2 〕の関係式から求
    め、 前記ロール径検出装置は、前記ロール径D1 にこの補正
    量△Dを加えた値を欠点検出時点のロール径として出力
    するものである、 ことを特徴とする請求項2記載の抄紙機制御装置。
  5. 【請求項5】前記ロール径検出装置は、 前記巻取りドラムの回転数に応じた回転数検出信号を出
    力する巻取りドラム回転検出器と、 前記リールドラムの回転数に応じた回転数検出信号を出
    力するリールドラム回転検出器と、 前記巻取りドラム回転検出器及び前記リールドラム回転
    検出器からの各回転数検出信号並びに前記リールドラム
    のドラム径に基づいて、前記巻取りロールのロール径を
    演算するロール径演算回路と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の抄紙機制御装
    置。
  6. 【請求項6】前記欠点ロール径記憶装置に記憶された欠
    点部分検出時点でロール径検出値は、欠点部分補修装置
    に出力されるものである、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の抄
    紙機制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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