JPH11263147A - インストルメントパネルの取付構造 - Google Patents

インストルメントパネルの取付構造

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JPH11263147A
JPH11263147A JP10066504A JP6650498A JPH11263147A JP H11263147 A JPH11263147 A JP H11263147A JP 10066504 A JP10066504 A JP 10066504A JP 6650498 A JP6650498 A JP 6650498A JP H11263147 A JPH11263147 A JP H11263147A
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instrument panel
bush
mounting
vehicle body
pin
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JP10066504A
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Norifumi Izumo
教文 出雲
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動取付け作業が容易で、しかも取付状態時
の外観がよいインストルメントパネルの取付構造を提供
する。 【解決手段】 ブッシュ20を、ラッパ形状に拡大した
入り口部19と、この入り口部19に連続し、車体30
の前方側に延びる内部壁21を持つ本体部16とから形
成する。また、インストルメントパネル1に、このブッ
シュ20に向けてピン10を突出させる。そして、ブッ
シュ20を車体30に固着した後、このピン10をブッ
シュ20に挿入してインストルメントパネル1を車体3
0に係止するインストルメントパネル1の取付構造とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のインスト
ルメントパネルの取付構造に関するものである。詳しく
は、インストルメントパネルを係止して車体に保持する
インストルメントパネルの取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のインストルメントパネル
51の取付構造を適用したインストルメントパネル51
の周辺を、前席シート55側から見た図である。自動車
組立工場において、この図6に示すインストルメントパ
ネル51の、図7に示す車体60への取付けは、現在で
は一般に自動取付け機にて行なわれている。具体的にこ
の自動取付を、図8を参照しながら説明する。まず、車
体60におけるカウリングトップパネル61と、カウリ
ングアッパパネル62に、この両部品にまたがって取付
孔64を配設したブラケット63を溶接等で固着してお
く。次に、インストルメントパネル51は、自動取付け
機にて矢印E方向に水平移動され、インストルメントパ
ネル51に配設されたピン52が取付孔64に挿入され
て車体60に係止される。この係止箇所は図6に示す
B、C箇所にも同様に適用される。そして、図示しない
その他のインストルメントパネル51の車体60への取
付けは、必要に応じて、上記の自動取付け機による車体
60への係止の後工程にてスクリュ等で固着している。
【0003】ところで、インストルメントパネルと車体
との取付構造に関する技術は、実開昭58−82937
号公報や、実開昭62−103741号公報等にも開示
されている。詳しくは、実開昭58−82937号公報
に開示されている技術は、ボデイ(車体)に弾性クリッ
プ(ブッシュ)を固着し、この弾性クリップに計器盤
(インストルメントパネル)に形成されたピンを嵌合し
てボデイに計器盤を取付ける考案である。また、実開昭
62−103741号公報にて開示されている技術は、
基本的には実開昭58−82937号公報に開示されて
いる技術に類似している。しかし、この考案は、ボデイ
に挿入して固着するブッシュに関する考案であり、特徴
は、ブッシュとボデイおよびインストルメントパネルの
ピンとブッシュをそれぞれツメにて係止させたことにあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インストルメントパネ
ルは、図6に示すように自動車部品の中では大型部品で
ある。このため、自動車組立工場においては、現在では
作業者の取付作業負担の軽減や、省力化を目的として自
動取付け機を使用することが一般的である。ところで、
一般には、自動取付け機は、単なる水平方向移動、また
は垂直方向移動のいずれか一方の機能しか持たない単能
機型とすることが通常である。これは、複数の移動方向
機能を持たせるには多額のコストが必要となるからであ
る。このため、図8に示すように、自動取付け機にてイ
ンストルメントパネル51を矢印E方向に水平移動して
取付孔64に取付けるには、ピン52の先端53が取付
孔64の入り口部の径Fの中に入れなければならない。
しかし、入り口部を単なる円錐形状のまま大径化するこ
とは、ブラケット63を大型化する必要があり、これに
は自ずと限界がある。また、入り口部は、鋼板等の材料
をプレス加工等により形成したものである。このため、
自動取付けを容易にするために、特殊な形状や特別な製
作公差を設定したりすると、特殊なプレス型やプレス加
工自体に多大な管理工数を必要とする。実開昭58−8
2937号公報や実開昭62−103741号公報に開
示されている、車体とインストルメントパネルとを単に
ブッシュを介して取付ける方法は、自動車組立工場の組
立ラインにおいては、上記従来例よりさらに大きな問題
がある。これは、この考案を適用すると、ブッシュを装
着することで嵌合部のはめあいがきつくなるからであ
る。従って、この考案を適用してインストルメントパネ
ルと車体とを、自動取付け機により嵌合させようとする
と作業性が極端に低下することは明かである。また、こ
の取付作業は、前席シート側から嵌合部が全く見えない
状態で大型のインストルメントパネルを車体に取付ける
作業である。このため、インストルメントパネルを保持
する治具の精度が確保されていないと取付けには困難が
伴う。そして、治具によるインストルメントパネルの保
持が作業者のカンに頼る作業となることが多くなり、作
業が安定しない工程となることがある。
【0005】また、インストルメントパネルは一般に材
料を樹脂とする場合が多い。中でもインストルメントパ
ネルが大型の場合は、材料が樹脂であることに起因する
特有の問題点が存在する。この問題点とは、樹脂成形は
一般にインジェクション成形等にておこなわれるが、成
形型の冷却水温度や、成形型自身の温度等の樹脂成形条
件を厳しく管理しないと、樹脂成形後の成形品形状にば
らつきが発生しやすいことである。具体的には、成形品
に、そり、かえり、等が発生し設計寸法が確保できない
こと等であり、特にインストルメントパネルのように大
型の製品では、車体と嵌合するピンの設計寸法がばらつ
いてしまうことである。この樹脂成形によるばらつきを
抑えるには、成形型の寸法精度を厳しくしたり、樹脂成
形条件を厳しく管理する等の対策方法があるが、管理工
数がかかり、多大な管理費用を必要とする割には、対策
効果が上がりにくいのが実状である。
【0006】さらに、図8に示すように、従来のインス
トルメントパネルの車体前方側の形状は、ピンより車体
前方側となる部分Nが長い。言い替えれば、従来のイン
ストルメントパネルは、ピンによる片持ち支持部分Nが
長い。このため、インストルメントパネルの車体前方側
端部が矢印Dに示すように、自動車の運転中に上下に振
動しやすく、不快な騒音の原因となり易い。また、この
ピンによる片持ち支持部分Nが長いと、振動によりイン
ストルメントパネルの車体との突き合わせ部にズレが生
じたり、浮き上がったりして、インストルメントパネル
周辺の外観低下の原因となりやすい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、インストルメントパネル取付面に配設さ
れた取付孔と、この取付孔に固着されたブッシュとから
なる車体に、インストルメントパネルを係止するインス
トルメントパネルの取付構造を、下記の構造とする。ま
ず、ブッシュをラッパ形状に拡大した入り口部と、この
入り口部に連続し、かつ車体前方側に延びる内部壁を持
つ本体部とから形成する。一方、インストルメントパネ
ルには、このブッシュに向けてピンを突出させる。そし
て、このピンを、ブッシュに挿入してインストルメント
パネルを車体に係止するインストルメントパネルの取付
構造とするものである。なお、上記インストルメントパ
ネル取付面とは、インストルメントパネルに近接する車
体構成部品を意味する。従って、車幅方向に長いインス
トルメントパネルに近接する車体部品の全てがこれに該
当し、車体については、モノコック型でもシャシフレー
ム型等のどの型でもよい。
【0008】そして、インストルメントパネルのピン
を、インストルメントパネルの車体前方側端部より車体
前方側に突出させるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1から図5は本発明の実施例を
示す。詳しくは、図1は、本発明を適用したインストル
メントパネルの取付構造において、インストルメントパ
ネルの取付作業を、自動取付け機を使用して実施してい
る状態を示す図、図2は、本発明を適用したインストル
メントパネルの取付構造に使用するブッシュの斜視図で
ある。図3は、図1における断面L−L図、図4は、本
発明を適用したインストルメントパネルの取付構造を示
す図である。そして、図5は、本発明を適用したインス
トルメントパネルの取付構造において、インストルメン
トパネル取付時に、インストルメントパネルを車体に仮
りに取付けした状態を示す図である。
【0010】本発明を適用するインストルメントパネル
1の自動車におけるその取付位置は、図6に示す従来例
と基本的に同じであり、インストルメントパネル1の形
状は、車幅方向に長く、大型で、車室の内装部品の一つ
として車室内の外観を向上させている。そして、本発明
を適用するインストルメントパネル1の取付面は、従来
例と同様で、図1に示すように、フロントガラス4の下
方の、車体30の車室前部に配設されるカウリングトッ
プパネル2である。また、カウリングトップパネル2
は、その一部がカウリングアッパパネル3で支持されて
いる。そしてさらに、このカウリングトップパネル2
は、リーンフォースメント6にても同時に支持されるこ
とで、カウリングトップパネル2の剛性が確保されてい
る。以上が本発明を適用するインストルメントパネル1
の取付位置、およびその取付相手面の詳細な構造であ
る。
【0011】以下に、本発明に係わるインストルメント
パネル1の取付構造について、さらに図2から図4を参
照しながら具体的に説明する。図4が本発明を適用した
インストルメントパネル1の取付構造の一実施例であ
る。ところで、本発明を適用するに際しては、インスト
ルメントパネル1とカウリングトップパネル2との間に
配設されるブッシュ20とインストルメントパネル1に
配設されるピン10が重要な機能を持っている。従っ
て、具体的な取付構造の説明に入る前に、このブッシュ
20とピン10について説明する。まず、ブッシュ20
を説明する。図2はインストルメントパネル1と車体3
0を構成するカウリングトップパネル2の間に配設され
るブッシュ20の全体を示す斜視図である。このブッシ
ュ20は、概略、カウリングトップパネル2を基準に、
車体30の前方側に延びる本体部16と、インストルメ
ントパネル1側の入り口部19とから構成されている。
詳細には、この本体部16は、先端11を球面形状と
し、断面形状を円形状とする外周壁12と、一対のツメ
13と、一対のリブ15とからなる。そして、ツメ13
とリブ15との間には、カウリングトップパネル2を挟
み込む溝14が形成されている。また、この本体部16
の内部壁21は、袋形状になっている。そして、入り口
部19は、ガイド壁17がラッパ形状にインストルメン
トパネル1側に拡大されており、入り口部19の外周縁
にはリブ18を配設してこの入り口部19の剛性を確保
している。なお、本実施例では、本体部16を、ブッシ
ュ20を取付孔9へ取付ける際の作業性、または防水性
を考慮して袋形状としているが、基本的には、先端11
が開口した筒形状としたものでもよい。
【0012】次に、インストルメントパネル1に配設さ
れ、ブッシュ20に向けて突出する形状としたピン10
を説明する。ピン10は、側面形状を図1に示し、断面
形状を図3のブッシュ20の断面内側に示す形状とした
ものである。詳細には、先端部7を球面形状とし、この
先端部7から連続的にインストルメントパネル1に向け
た円錐形状で、断面形状は円形状である。そして、図1
に示すインストルメントパネル1におけるその配設位置
は、図8に示す従来例と比較して、設計上可能な限り車
体30の前方側端部に近い位置とし、ピン10による片
持ち支持部分Oの寸法を極力小さな値としている。(従
来の片持ち支持部分Nとの寸法関係は、N>Oとす
る。)以上が、本発明を適用するインストルメントパネ
ル1の取付構造における、ブッシュ20とピン10の詳
細である。
【0013】以下に、上記ブッシュ20とピン10を使
用した、インストルメントパネル1の取付構造の具体的
な取付手順を説明する。まず最初に、ブッシュ20をカ
ウリングトップパネル2に配設された取付孔9から、リ
ブ15がカウリングトップパネル2に当接する位置まで
挿入する。なお、この取付孔9には、ブッシュ20に配
設されているツメ13が通過可能な切り欠き部8が配設
されており、取付孔9の直径は、ブッシュ20に配設さ
れているリブ15の最大径より小径としたものである。
次に、このブッシュ20を取付孔9の中心軸40回りに
回転させ、ブッシュ20に配設された溝14にカウリン
グトップパネル2を挟み込むことで取付孔9にブッシュ
20を固着する。このブッシュ20の取付孔9内での回
転角度は、ツメ13の外周プロフィルが切り欠き部8の
プロフィルより外側に出る回転角度であれば基本的には
よい。本実施例では、この回転角度を90度として、取
付孔9の中心軸40回りの一対の切り欠き部8の中間位
置にツメ13を配設する位置として、安定性を一番確保
しやすい回転角度としている。なお、ブッシュ20の先
端11は、リーンフォースメント6を貫通する位置とす
る。しかも、インストルメントパネル1に配設されてい
るピン10の先端部7が、ブッシュ20の本体部16の
内部壁21に底づきしない位置としている。
【0014】そして、インストルメントパネル1を、図
示しない治具に保持して自動取付け機により、図1に示
すように矢印G方向に水平移動する。こうして、このブ
ッシュ20に、インストルメントパネル1に配設された
ピン10を挿入してインストルメントパネル1を係止す
る。本発明は、このようにしてインストルメントパネル
1を、ブッシュ20を介してカウリングトップパネル2
に取付ける。このピン10のブッシュ20への挿入につ
いては、ブッシュ20の入り口部19のガイド壁17が
ラッパ形状に拡大しているので、自動取付け機に取付け
られた治具によるインストルメントパネル1の保持位置
が、図1に示すように、上下方向(矢印I方向、矢印H
方向)にばらついても、ピン10の先端部7を、入り口
部19のガイド壁17のラッパ形状内であるJ、Kの位
置に収めることが可能である。従って、ピン10の先端
部7は、その位置が、J、Kのどちらの位置でもブッシ
ュ20の本体部16の内部に案内され、ピン10がブッ
シュ20に係止されて、インストルメントパネル1がカ
ウリングトップパネル2に取付けられる。また、インス
トルメントパネル1の材料を樹脂として、樹脂成形後の
寸法精度が多少悪かったり、そり、かえり、等でピン1
0が設計値から多少ずれて配設された場合でも、同様に
インストルメントパネル1は、カウリングトップパネル
2に容易に取付け可能としている。
【0015】以上が、インストルメントパネル1のカウ
リングトップパネル2への取付手順である。図4は、本
発明を適用したインストルメントパネル1の取付構造を
示す断面図である。インストルメントパネル1における
この具体的な箇所は、図6に示す従来例の断面AーA部
と同じ位置である。なお、この取付構造は、図6のB
部、C部に示されている他のインストルメントパネル1
のカウリングトップパネル2への取付箇所にも同様に適
用される。また、図4が示すように、インストルメント
パネル1に配設されたピン10の先端部7の位置は、イ
ンストルメントパネル1の車体前方側端部より車体前方
側にMだけ突出している。そして、突出した部分(Mの
範囲)内で、ピン10は、少なくとも一部がブッシュ2
0の内部壁21に接触している。従って、この構造は、
ピン10による片持ち支持部分Oの寸法を従来寸法のN
より小さくして、しかもインストルメントパネル1の車
体30の前方側端部より車体30の前方側でピン10に
よりブッシュ20を介してインストルメントパネル1を
カウリングトップパネル2に取付ける構造としている。
このため、インストルメントパネル1のピン10による
片持ち支持部分Oは、従来構造と比較して、カウリング
トップパネル2側に、より強く押さえつけられる構造で
あるので、振動を防止しやすい取付状態となっている。
【0016】さらに、ピン10とブッシュ20の係止部
の特徴について詳しく説明する。図4に示すように、ブ
ッシュ20は入り口部19のガイド壁17がラッパ形状
に拡大されているが、ピン10とは、フロントガラス4
側は、本体部16の内部壁21と入り口部19のガイド
壁17のラッパ形状部分との両方に全面接触をさせてい
る。一方、カウリングトップパネル2側は、本体部16
の内部壁21のみとしている。この狙いは、インストル
メントパネル1をなるべくカウリングトップパネル2側
に押さえつけて、インストルメントパネル1のピン10
による片持ち支持部分Oの振動を極力低く抑えることを
狙ったものである。そして、これは、ピン10のブッシ
ュ20への挿入の容易性とを両立させたインストルメン
トパネル1の取付構造を狙ったものでもある。
【0017】また、ピン10が備えている、インストル
メントパネル1のカウリングトップパネル2への仮りの
取付け状態におけるピン10の作用について、図5を参
照しながら説明する。図5は、本発明を適用したインス
トルメントパネル1の取付構造において、インストルメ
ントパネル1の取付時に、インストルメントパネル1を
カウリングトップパネル2に仮りに取付けした状態を示
す図である。この図5が示すように、ピン10が、図8
に示す従来のピン52より長いので、このような仮りの
取付け状態において、インストルメントパネル1をピン
10でカウリングトップパネル2に引っかけておくこと
が可能である。このようにインストルメントパネル1を
カウリングトップパネル2に引っかけておくことが可能
であれば、自動車整備工場で自動車を整備する際等に、
インストルメントパネル1に取り付けられる電装品等か
らのワイヤーハーネス42を連結するカップラー43の
接続作業等がしやすくなる。従って、市場における自動
車の整備性が向上し、整備に必要な作業工数を削減する
ことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、インストルメントパネ
ルの車体への取付けを、単なる水平移動機能を持つだけ
の低コストの単能機型の自動取付け機にて実施可能であ
り、しかも、作業者の作業負担の軽減や、省力化を容易
とすることができる。また、自動取付けを実施するため
に、関連部品を特殊な形状や特別な製作公差とする必要
がなく、しかも特殊なプレス型や特別なプレス加工を採
用しなくても、自動取付けを容易とすることができる。
そして、本発明は、実開昭58−82937号公報や、
実開昭62−103741号公報に開示されている、単
なるブッシュを介してインストルメントパネルと車体と
を連結する取付構造より、はるかに取付作業性がよい。
しかも、これら公報に開示されている技術をインストル
メントパネルの自動取付作業に採用するには、ピンとブ
ッシュの正確な位置合わせが不可欠であり、実用化には
困難が伴う。しかし、本発明によれば、自動取付けを自
動車組立工場の組立ラインに容易に導入でき、自動車組
立のサイクルタイムを縮小して自動車の生産性を向上す
ることができる。
【0019】また、インストルメントパネルは生産コス
トを考慮して、材質を樹脂とすることが一般的である。
この材質を樹脂とした場合、樹脂成形の特性上、樹脂成
形後の製品の寸法にばらつきが発生しやすいが、本発明
ではこのばらつきが発生しても、ばらつきを吸収してイ
ンストルメントパネルを車体に容易に取付けることがで
きる。この効果はインストルメントパネルが、大型であ
ればあるほど顕著である。従って、成形型の寸法精度を
厳しくしたり、樹脂成形条件を厳しく管理する等の対策
が不要となり、管理工数の削減およびコストダウンが可
能となる。そして、従来では、取付け寸法のみが基準寸
法よりはずれて不良品となっていたインストルメントパ
ネルも生産に良品として使用が可能となり、生産性向
上、およびコストダウンが可能となる。
【0020】さらに、本発明によれば、インストルメン
トパネルの剛性を、肉厚を厚くしたり、補強のリブを配
設することなく向上することができる。このため、従来
のインストルメントパネルと比べても重量の増加を低く
抑えることができる。また、剛性が確保されているの
で、自動車運転中にインストルメントパネルの車体前方
側端部の振動を防止することができ、不快な騒音を防止
することができる。そして、車体との突き合わせ部のズ
レ、浮き上がりを抑えて、インストルメントパネル周辺
部の外観の低下を防止することもできる。そのうえ、イ
ンストルメントパネルの、車体への仮りの取付状態が可
能であることから、自動車の整備性が向上し、市場にお
ける自動車整備工場での整備に必要な作業工数を削減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインストルメントパネルの取
付構造において、インストルメントパネルの取付作業
を、自動取付け機を使用して実施している状態を示す
図。
【図2】本発明を適用したインストルメントパネルの取
付構造に使用するブッシュの斜視図。
【図3】図1における断面L−L図。
【図4】本発明を適用したインストルメントパネルの取
付構造を示す図。
【図5】本発明を適用したインストルメントパネルの取
付構造において、インストルメントパネル取付時に、イ
ンストルメントパネルを車体に仮りに取付けした状態を
示す図。
【図6】従来のインストルメントパネルの取付構造を適
用したインストルメントパネルの周辺を、前席シート側
から見た図。
【図7】従来のインストルメントパネルの取付構造を適
用した自動車の車体を示す図。
【図8】従来のインストルメントパネルの取付構造にお
いて、インストルメントパネルの取付作業を、自動取付
け機を使用して実施している状態を示す図。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 9 取付孔 10 ピン 16 本体部 19 入り口部 20 ブッシュ 21 内部壁 30 車体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネル取付面に配設さ
    れた取付孔と、該取付孔に固着されたブッシュとからな
    る車体に、インストルメントパネルを係止するインスト
    ルメントパネルの取付構造であって、前記ブッシュが、
    ラッパ形状に拡大した入り口部と、該入り口部に連続
    し、かつ前記車体前方側に延びる内部壁を持つ本体部と
    からなり、前記係止を、前記ブッシュに、前記インスト
    ルメントパネルに該ブッシュに向けて突出して配設され
    たピンを挿入して行うことを特徴とするインストルメン
    トパネルの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ピンを、前記インストルメントパネ
    ルの車体前方側端部より車体前方側に突出させることを
    特徴とする請求項1記載のインストルメントパネルの取
    付構造。
JP10066504A 1998-03-17 1998-03-17 インストルメントパネルの取付構造 Pending JPH11263147A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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