JPH11263017A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH11263017A
JPH11263017A JP6866598A JP6866598A JPH11263017A JP H11263017 A JPH11263017 A JP H11263017A JP 6866598 A JP6866598 A JP 6866598A JP 6866598 A JP6866598 A JP 6866598A JP H11263017 A JPH11263017 A JP H11263017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
voltage
recording
pulse
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6866598A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ishii
浩一 石井
Shuzo Hirahara
修三 平原
Teruo Murakami
照夫 村上
Yasuo Hosaka
靖夫 保坂
Kazushi Nagato
一志 永戸
Hideyuki Nakao
英之 中尾
Hiroko Nomura
裕子 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6866598A priority Critical patent/JPH11263017A/ja
Publication of JPH11263017A publication Critical patent/JPH11263017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画点径の変動を防止して信頼性および画質の向
上を可能とし、インクの選択範囲を広げることができる
インクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】記録紙121上に形成すべき画点に対応し
て個別に設けられ、インクに静電気力を作用させるため
の記録電極109およびその近傍に設けられた補助電極
110と、記録電極109に対応して設けられた凸状ガ
イド部108aからインク滴を飛翔させるインクガイド
108とを有し、インクに静電気力を作用させてインク
滴115を吐出させ、記録紙121上に飛翔させること
で画点形成を行うインクジェット記録装置において、記
録電極109に対してインク滴を吐出させるためのパル
ス電圧からなる吐出電圧を印加し、さらに吐出電圧の印
加後に補助電極110に対して吐出電圧と逆極性のパル
ス電圧を補助電圧として印加する駆動回路を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に係り、特に色剤を分散させた液状インクを用い、
このインク中の少なくとも色剤成分をインク滴として電
極から吐出させ記録媒体上に飛翔させて記録を行うイン
クジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液状インクをインク滴と呼ばれる小さな
液滴として記録媒体上に飛翔させて記録ドットを形成す
ることにより画像を記録する装置は、インクジェットプ
リンタとして実用化されている。インクジェットプリン
タは、他の記録方法のプリンタと比べて騒音が少なく、
現像や定着などの処理が不要であるという利点を有し、
普通紙記録技術として注目されている。インクジェット
プリンタの方式は、現在までに数多く考案されている
が、特に(a)発熱体の熱により発生する蒸気の圧力で
インク滴を飛翔させる方式(例えば、特公昭56−94
29、特公昭61−59911など)や、(b)圧電素
子によって発生される機械的な圧力パルスによりインク
滴を飛翔させる方式(例えば特公昭53−12138な
ど)が代表的なものである。
【0003】インクジェットプリンタに使用される記録
ヘッドは、キャリッジに搭載されて記録紙の搬送方向
(副走査方向)に対し直交する方向(主走査方向)に移
動しながら記録を行うシリアル走査型ヘッドが実用化さ
れている。このシリアル走査型ヘッドは、記録スピード
を速くすることが難しい。そこで、記録ヘッドを記録紙
の幅と同じサイズの長尺ヘッドとして記録スピードを上
げることができるようにした、いわゆるライン走査型ヘ
ッドも考えられているが、このようなライン走査型ヘッ
ドを実現することは、次の理由から簡単ではない。
【0004】インクジェット記録方式は本質的に、溶媒
の蒸発や揮発によって局部的なインクの濃縮が生じやす
く、これが解像度に対応した個別の細いノズルでの目詰
まりの原因となる。さらに、インクジェットの形成に蒸
気の圧力を使う方式では、インクとの熱的あるいは化学
的な反応などによる不溶物の付着が、また圧電素子によ
る圧力を使う方式では、インク流路などでの複雑な構造
がさらに目詰まりを誘起し易くする。数十から百数十程
度のノズルを使用するシリアル走査型ヘッドよりもさら
に多い数千もの多数のノズルを必要とするライン走査型
ヘッドでは、確率的にかなり高い頻度で目詰まりが発生
し、信頼性の点で大きな問題となる。
【0005】さらに、従来のインクジェット記録装置は
解像度の向上には適していないという問題点もある。つ
まり蒸気の圧力を使う方法では、直径20μm(これは
記録紙上に直径50数μmくらいの記録ドットに相当す
る)以下の粒径のインク粒を生成するのが難しく、また
圧電素子が発生する圧力を使う方式では、記録ヘッドが
複雑な構造となるために加工技術上の問題で解像度の高
いヘッドが作りにくいからである。
【0006】これらの欠点を克服するために、基板上に
薄膜からなる複数の個別の記録電極を配列した電極アレ
イに電圧を印加し、静電力を用いてインク液面からイン
クあるいはその中の色剤成分をインク滴として飛翔させ
るインクジェット記録方式が考案された。具体的には、
インクを静電的引力を使ってインク滴を飛翔させる方式
(特開昭49−62024、特開昭56−4467な
ど)や、帯電した色剤成分を含むインクを用い色剤の濃
度を高めてインク滴を飛翔させる方式(特表平7−50
2218号公報)などが考案されている。
【0007】これらの方式は、記録ヘッドの構成が個別
のドット毎のノズルを必要としないスリット状ノズル構
成か、あるいは個別のドット毎のインク流路の隔壁を必
要としないノズルレス構成でも実現可能であり、インク
の目詰まりの防止と復旧に対して有効である。また、後
者は非常に小さい径のインク粒を安定に吐出させ飛翔さ
せることができるため、高解像度化にも適している。
【0008】ところで、上述したような静電力を用いて
インク滴を飛翔させるインクジェット記録装置において
は、記録電極上にインクを供給し、かつ記録電極に電圧
を印加させることで、記録電極上に供給されたインクを
飛翔させる。このようなインクジェット記録装置の駆動
は、一般的にバイアス電圧と信号電圧を重畳して記録電
極に印加することによって行われる。
【0009】図1は、この記録動作を模式的に表したも
のである。同図では、インク1として溶媒2中に正帯電
の色剤粒子3が分散している液体インクを想定してお
り、通常の状態では色剤粒子3の近傍に負イオン4が取
り巻く電気二重層を形成している。インク1は記録電極
5に接触しており、この記録電極5にバイアス電圧Vb
と、記録すべき画像信号に応じた矩形パルスからなる信
号電圧Vsが重畳して印加される。インク1の前方に
は、空隙を介して対向電極6が接地された状態で設けら
れており、通常、この対向電極6の表面上に記録媒体が
存在する。
【0010】記録電極5に対して所定の電圧を印加する
と、インク1の内部に形成された電界により色剤粒子3
の電気二重層が破壊され、正帯電した色剤粒子3はイン
ク表面方向へ、負イオン4は記録電極5の方向へと、内
部電界がゼロになるまである時定数をもって移動する。
【0011】図2は、この様子を等価回路で表した図で
ある。節点N1は対向電極6、節点N2はインク1の表
面、節点N3は記録電極5を示しており、Cair ,C
ink はそれぞれ空隙、インク1の静電容量を表し、R
ink はインク1の抵抗値を表す。Vink はインク1の表
面電位、Vele は記録電極5の電位をそれぞれ示す。イ
ンク1の表面電位Vink は節点N3の電圧である駆動電
圧Vele (=Vs+Vb)に従って変化するが、その追
随性はインク1の静電容量Cink と抵抗値Rink から定
まる時定数に大きく依存する。
【0012】図2の等価回路を用いてインク1の表面電
位を計算すると、図3のような波形が得られる。インク
1の持つ時定数がパルスの繰り返し周期に対して十分短
い場合には、図3(a)に示されるようにインク1の表
面電位は記録電極5に印加された信号電圧Vsとほぼ同
じような変化を示すが、時定数が長いとインク1の内部
での電荷移動が駆動周期に追随しないため、インク1の
表面において電荷の蓄積が生じるようになる。
【0013】その結果、図3(b)に示すように信号電
圧Vsのパルス毎の立上がり、立ち下がり電位が変化し
てしまう。パルス毎の立上がり電位が変化すると、形成
される画点の径が変化してしまい、連続パルスを付与し
た場合には、最初のパルスと最後のパルスとで画点径が
異なることになる。これは画点形成の安定性を欠くもの
であり、記録装置としては当然に大きな問題となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、静電
気力を用いてインク滴を吐出させ記録媒体上に飛翔させ
て記録を行うインクジェット記録装置では、インクの時
定数が駆動周期に比べて十分短くないと、信号電圧のパ
ルスが連続したときにインクの表面電位が変動するた
め、記録データによって画点径の変動が生じ、記録の信
頼性および記録画質を低下させる原因となる。このた
め、時定数の長いインクは高速記録には用いることがで
きず、使用できるインクの範囲が著しく限定されるとい
う問題点があった。
【0015】本発明は上記のような問題点を解消すべく
なされたもので、高速記録時における記録データによる
画点径の変動を防止して、高信頼性および高画質の記録
を行うことができ、使用可能なインクの選択範囲を広げ
ることができるインクジェット記録装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明はインクに静電気力を作用させてインク滴を
吐出させ、そのインク滴を記録媒体上に飛翔させること
で画点形成を行うインクジェット記録装置において、イ
ンクに対して静電気力を作用させるための記録電極と、
この記録電極に対してインク滴を吐出させるためのパル
ス電圧からなる吐出電圧を印加し、さらに吐出電圧のパ
ルス毎のインク表面電位の変動を抑制するための補助電
圧を印加する駆動手段を備えることを基本的な特徴とす
る。
【0017】本発明に係る他のインクジェット記録装置
は、記録媒体上に形成すべき画点に対応して個別に設け
られ、前記インクに対して静電気力を作用させるための
記録電極と、これらの記録電極にそれぞれ対応して設け
られた複数の凸状ガイド部を有し、該凸状ガイド部から
インク滴を飛翔させるインクガイドと、このインクガイ
ドにインクを供給するインク供給手段と、記録電極に対
してインク滴を吐出させるためのパルス電圧からなる吐
出電圧を印加し、さらに該吐出電圧のパルス毎のインク
表面電位の変動を抑制するための補助電圧を印加する駆
動手段とを備えることを特徴とする。
【0018】また、本発明においては記録電極の近傍に
補助電極を設け、インク滴を吐出させるための吐出電圧
は記録電極に印加するが、吐出電圧のパルス毎のインク
表面電位の変動を抑制するための補助電圧は、この補助
電極に印加するように構成してもよい。
【0019】補助電圧の印加に記録電極を用いる場合
も、補助電極を用いる場合も、補助電圧としては吐出電
圧と逆極性のパルス電圧を用い、これを吐出電圧の印加
後に印加するようにすることが望ましい。
【0020】このように吐出電圧の印加後に補助電圧を
印加することによって、インクの時定数が長くともイン
クの電荷の移動速度が向上することで、インクの電荷蓄
積が軽減される。これにより吐出電圧のパルス毎に電荷
密度をリセットする効果が働き、吐出電圧の立上がり時
のインク表面電位が一定値に保たれるため、画点径の変
動が抑制され、記録の信頼性と記録画質の向上が可能と
なるとともに、使用可能なインクの選択範囲が拡大され
る。
【0021】補助電圧は吐出電圧の印加直後に印加して
もよいが、吐出電圧の印加後所定の遅延時間を設けて補
助電圧を印加するようにしてもよく、これにより隣接す
る電極間の最大電圧差が小さくなって電極間の放電が生
じにくくなるので、電極間の距離を小さくして、記録密
度の向上を図ることができる。
【0022】また、階調記録を行う場合のように吐出電
圧のパルス幅が変化する場合は、補助電圧のパルス幅を
吐出電圧のパルス幅に応じて変化させることが望まし
い。これにより、吐出電圧のパルス幅によらず吐出電圧
の立上がり時のインク表面電位が一定値に保たれ、安定
した記録が可能となる。
【0023】さらに、補助電圧を常に吐出電圧の印加後
に印加するのでなく、吐出電圧のパルス間隔が所定の閾
値以内のときにのみ補助電圧を印加するようにしてもよ
い。このようにすると、吐出電圧のパルス間隔がインク
の時定数に比較して十分に長くために、次の吐出電圧の
印加までにインク表面の電荷状態が初期状態に自動回復
するような場合は、補助電圧の印加が無駄に行われるこ
とがなくなることになり、駆動回路の消費電力を低減で
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図4は、本発明の第1の実施形態に
係るインクジェット記録装置の記録ヘッド部の概略構成
を示す断面図である。本発明は記録電極上に接触させ
て、または非接触でインクを供給し、この記録電極に対
して電圧を付与することによりインク滴を吐出する構成
であればいずれにも適用可能であり、図4はこのような
構成のインクジェット記録装置の一例を示している。ま
た、図5は図4の一部を拡大して示す斜視図である。
【0025】図4において、記録ヘッドは絶縁基板10
上に配列した画素対応のノズル状の記録電極20を備え
たヘッド基板90と、このヘッド基板90上に設置され
たインク還流用基板30とからなる。絶縁基板10は記
録電極20を保持するための溝11を上面に有し、残留
インク回収用の溝12を端面と裏面に有する。
【0026】記録電極20は金属材料からなり、図5に
示すように長手方向にV字状溝を有し、かつ先端が先細
り形状となっている。さらに具体的には、記録電極20
は図6に示すように最先端が一側面を欠いた四角錐形状
であり、V字状溝は記録電極20の略中央位置まで形成
されている。記録電極20にはヘッド駆動回路70が接
続されており、この駆動回路70によってインク滴の吐
出動作をコントロールしている。インク還流用基板30
は、記録電極20に対応した溝を傾斜部に形成してい
る。この溝はインク回収流路31となっている。また、
ヘッド基板90とインク還流用基板30を接合したとき
にはヘッド基板90のV状溝の深さ分だけの空間がで
き、インク供給流路21を形成する。
【0027】記録ヘッドには、ポンプおよびインク流路
を含むインク還流機構40が接続されており、このイン
ク還流機構40によりインク50の流れを適正化してい
る。インク50は、プラス帯電性の色剤成分を帯電制御
剤やバインダなどと共に溶媒中にコロイド状に分散させ
浮遊させたものである。ヘッド基板90の下方には、残
留インクを保持するための残留インク保存タンク41が
配置されている。記録ヘッドの前方には、表面に記録媒
体60を保持したプラテンの役割を兼ねる対向ドラム6
1が設置されている。
【0028】インクはインク還流機構40から供給さ
れ、インク供給路21を通して記録ヘッドの先端へと到
達する。供給されたインク量が記録電極20のV字状溝
を埋める程度に達すると、余分なインク50はインク回
収用基板30に形成された溝を通って、回収流路31を
流れる。一方、記録電極20の先端に到達したインクの
うち、インク滴吐出に寄与しなかったインクはヘッド基
板90の端面および裏面に形成された残留インク回収流
路12を経て、残留インク保存タンク41に集められ、
保存される。
【0029】次に、ヘッド駆動回路70について説明す
る。ヘッド駆動回路70は、図7に示す駆動電圧波形を
画像データに応じて記録電極20に対して付与する。こ
の駆動電圧波形は3レベルの電圧からなっており、電圧
の高い方からVH ,VM ,VL とすると、VH は吐出電
圧、VM は待機電圧(従来のインクジェット記録装置に
おけるバイアス電圧Vbに相当)、VL は補助電圧と呼
ぶことにする。インク滴は、記録電極20に吐出電圧V
H が印加された瞬間に吐出する。
【0030】図7の駆動電圧波形が従来の駆動電圧波形
と異なるのは、補助電圧VL の存在である。前述したよ
うに、バイアス電圧Vbに吐出電圧Vsを重畳する従来
の駆動方法においては、インクの誘電率と体積抵抗率か
ら定まる時定数が駆動周期に比較して十分小さくない場
合に、連続パルスを付与するとインクに電荷蓄積が生じ
る。この電荷蓄積によりパルス立上がり毎のインク表面
電位が変化することになり、結果的に記録媒体上に形成
される画点径の変動を来す。
【0031】これに対して、本実施形態では記録電極に
対して、吐出電圧VH の印加後に、補助電圧VL として
吐出電圧VH と逆極性のパルス電圧を印加する。これに
よりインクの表面と記録電極間に形成される電界強度が
高まるために、電荷移動を促進させることができる。こ
の結果、インクの表面に電荷が残留するのを抑制するこ
とができるため、パルス毎にインク内の電荷をリセット
する効果が働く。
【0032】この効果について、図8を用いてさら詳し
く説明する。図8(a)(b)は、それぞれ従来の駆動
方法および本実施形態による駆動方法をそれぞれ用いた
ときのインク表面電位の経時変化を計算した結果であ
る。バイアス電圧(待機電圧)は1400V、吐出電圧
H は1800Vであり、補助電圧VL は1000Vに
設定している。記録周期は1msである。インクの時定
数は2.4msと、記録周期よりも大きい値を設定し
た。
【0033】ここで、最初の吐出電圧VH のパルスの立
ち下がり時のインク表面電位を比較すると、図8(a)
が1415V、図8(b)が1122Vとなっており、
このときの記録電極の電位がそれぞれ1400V,10
00Vであることから、後者ではインク内部で生じる電
位差が122Vであるのに対し、前者では15Vにすぎ
ない。すなわち、この例では後者の駆動方法では、前者
の駆動方法に対して約8倍の内部電界を形成させること
ができ、その分だけ電荷の移動速度が高くなることにな
る。
【0034】次に、吐出電圧VH の第2パルスの立上が
り時におけるインク表面電位を比較すると、図8(a)
で1707V、図8(b)で1695Vであり、後者の
方がインクの残留電荷が多いために、その分表面電位が
上昇している。第1パルスでの立ち上がり電位は両者と
も1693Vであることから、本実施形態による駆動方
法の方が表面電位の変化量を少なくできることが分か
る。インクの残留電荷は、パルス数を増やしていくと蓄
積されていくため、インク表面電位も増加する傾向にあ
る。
【0035】図9は、吐出電圧VH のパルス立上がり時
のインク表面電位の変化を経時的に示したものである。
従来の駆動方法では、インクの蓄積電荷が大きいために
パルスが増す毎に表面電位が上昇してゆくが、本実施形
態による駆動方法では、その上昇分が低く抑えられるこ
とが分かる。
【0036】なお、本実施形態では補助電圧VL を吐出
電圧VH の立ち下がりとほぼ同時に印加するようにして
いるが、これに限定されるものではなく、要するに吐出
電圧VH の立ち下がり後で駆動の一周期内に印加すれば
よい。
【0037】例えば、図10に示すように吐出電圧VH
の立ち下がり後一定の遅延時間τを設けて補助電圧VL
を印加するようにしても構わない。図7に示した駆動方
法では、隣接する記録電極間に、パルスの印加タイミン
グに差が生じた場合も考慮すると、最大でVH −VL
電位差が生じるが、図10の駆動方法における隣接する
記録電極間の最大電位差は、VH またはVL である。す
なわち、図10の駆動方法の方が隣接する記録電極間で
低い電位差を確保することができ、電極間での放電が生
じにくくなることから、電極間の距離を短縮することが
可能となる。従って、高密度記録に対応すべく記録電極
の配列密度を高く場合には、図10の駆動方法が有効で
ある。
【0038】次に、図11を用いて上述した駆動方法を
実現するヘッド駆動回路70の一例を説明する。図11
は、ヘッド駆動回路全体のブロック図である。インクジ
ェット記録装置の各記録電極は駆動回路の出力端子OU
T1〜OUT5に接続されており、出力端子OUT1〜
OUT5には、それぞれ高圧ドライバ201〜205か
らの出力が導かれている。なお、図11では出力端子は
OUT1〜OUT5の5つしか示していないが、実際に
は記録電極の個数分の出力端子を備えている。高圧ドラ
イバ201〜205以外の部分は論理制御回路であり、
5V以下の電圧で動作している。
【0039】まず、図11中の論理制御回路について説
明する。高圧ドライバ201では、少なくとも3レベル
の電圧、つまり補助電圧VL 、待機電圧VM 、吐出電圧
Hを切り替える必要があるので、制御データとしては
少なくとも2ビットが必要である。この2ビットの制御
データは、図10においてDAT1,DAT2で示され
ており、図示しない前段の回路から供給されてくる。こ
れらの制御データDAT1,DAT2は、全く同じ構成
の回路を経て高圧ドライバ201を制御する信号に変換
される。
【0040】すなわち、制御データDAT1は、まずラ
ッチ群211〜215から構成されるシフトレジスタ内
をクロック信号CLK1に従って転送される。記録電極
の個数分の制御データが供給されると、次にラッチ信号
LATCH1が供給され、ラッチ群211〜215に転
送されたデータがラッチ群221〜225の出力端子か
ら出力される。ラッチ群221〜225の出力端子から
出力された制御データは、ゲート群231〜235によ
って記録タイミング信号EN1でゲートされた後、高圧
ドライバ201〜205の一方の入力端子に供給され
る。
【0041】制御データDAT2についても全く同様で
あり、制御データDAT2は、まずラッチ241〜24
5群から構成されるシフトレジスタ内をクロック信号C
LK2に従って転送される。記録電極の個数分のデータ
が供給されると、次にラッチ信号LATCH2が供給さ
れ、ラッチ群241〜245に転送されたデータがラッ
チ群251〜255の出力端子から出力される。ラッチ
群251〜255の出力端子から出力された制御データ
は、ゲート群261〜265によって記録のイミング信
号EN2でゲートされた後、高圧ドライバ201〜20
5の他方の入力端子に供給される。
【0042】次に、図12を用いて高圧ドライバ201
〜205について説明する。図12は、高圧ドライバ2
01〜205の一つを具体的に示した回路図である。ゲ
ート群231〜235より供給される制御信号CNT1
がハイレベルになると、電流制限抵抗R3を介して第1
のトランジスタQ1のベースに電流が流れ、Q1がオン
になる。トランジスタQ1がオンになると、Q1のコレ
クタ電圧が0Vとなり、負荷抵抗R0を介して出力端子
OUTに0Vが出力される。第2のトランジスタQ2の
コレクタは、抵抗R2を介して第1のトランジスタQ1
のコレクタに接続されているため、トランジスタQ1が
オンの場合には出力端子OUTから出力される電圧はト
ランジスタQ2のオン,オフに関わらず0Vとなる。ト
ランジスタQ2のベースには、電流制限抵抗R4を介し
て図11のゲート群261〜265からの制御データC
NT2が入力されいる。
【0043】トランジスQ1がオフ、トランジスタQ2
がオフの場合には、出力端子OUTにはほぼ電源電圧+
Vの値が現れることになる。出力端子OUTに接続され
る負荷が記録電極20であり、ほとんど容量性の負荷で
あることや、放電防止の役目も果たしている負荷抵抗R
0が抵抗R1と比較して非常に大きくなっているためで
ある。
【0044】トランジスタQ1がオフで、トランジスタ
Q2がオンの場合には、出力端子OUTにはほぼV*R
2/(R1+R2)の電圧が現れる。すなわち、この高
圧ドライバの出力には補助電圧VL として0V、待機電
圧VM としてV*R2/(R1+R2)、吐出電圧VH
として+Vがそれぞれ得られることになる。
【0045】具体的な数値例として、電源電圧+Vが4
00V、抵抗R1とR2が1MΩ、抵抗R0が10MΩ
とすると、補助電圧VL =0V、待機電圧VM =200
V、吐出電圧VH =400Vが得られた。なお、実際に
はインク吐出のために、さらに1.4kV程度のバイア
ス電圧の印加が必要である。これに対しては、他の手段
によりバイアス電圧を印加させることが必要であり、例
えば記録ドラムをアース電位から絶縁して−1.4kV
のバイアス電源に接続したり、あるいは記録ドラムの表
面を絶縁体で構成し、ワイヤチャージャや固体イオン発
生器等により記録ドラム表面またはドラム表面に圧接さ
れた記録紙を−1.4kV程度に帯電させる手段などが
有効である。
【0046】(第2の実施形態)次に、図13を用いて
本発明の第2の実施形態について説明する。図13は、
本実施形態による駆動電圧波形を示したものであり、吐
出電圧VH のパルス幅を変化させることによって階調記
録を行う場合を想定している。
【0047】吐出電圧VH のパルス幅が異なると、イン
クの蓄積電荷量に差異が生じるために、インク表面電位
の変化も異なってくる。この場合、第1の実施形態と同
様に一律の補助電圧VL を付与するだけでは、パルス毎
の吐出電圧VH による電位を揃えることが困難となる。
そこで、図13に示すように吐出電圧VH のパルス幅に
応じて、補助電圧VL のパルス幅を変化させることによ
り、インク表面の電荷状態を揃えることが可能となり、
吐出電圧VH のパルス幅によらず第1の実施形態と同様
の効果を得ることができる。
【0048】吐出電圧VH のパルス幅と補助電圧VL
パルス幅との関係については、少なくとも吐出電圧VH
のパルス幅が長いほど補助電圧VL のパルス幅も長くな
るような関係とする必要があるが、その具体的な特性
は、装置構成、特にインク滴吐出部分の電極形状、電極
厚み、インク厚み等により変化するため、それぞれの装
置構成でパルス幅の調整を最適化する必要がある。
【0049】(第3の実施形態)次に、図14を用いて
本発明の第3の実施形態について説明する。図14は、
本実施形態による駆動方法の大まかな流れを示したもの
である。これまで示してきた実施形態においては、吐出
電圧VH が印加される毎に補助電圧VL を印加していた
が、補助電圧VL を印加する目的がインク表面の電荷状
態を初期化することにあることを考えると、必ずしも吐
出電圧VH の印加に付随して毎回補助電圧VL の印加期
間を設ける必要はない。つまり、吐出電圧VH が印加さ
れた場合に、データにより次の吐出電圧VH の印加まで
の時間がインクの時定数と比較して十分長い場合には、
補助電圧VL を印加しなくともインク表面の電荷状態は
初期状態に回復する。このような場合には、わざわざ補
助電圧VLを印加する必要がない。
【0050】図13は、このような場合を考慮したもの
であり、まず記録データが入力されると(ステップS
1)、これが吐出電圧VH を印加すべきデータ“1”か
どうかを調べる(ステップS2)。記録データが“1”
のときは、引き続き記録データの系列を参照して次の
“1”までの時間を算出し、この時間が閾値以下かどう
かを調べる(ステップS3)。この結果、データ“1”
から次のデータ“1”までの時間が閾値以下の場合に
は、インクの蓄積電荷の強制的な除去が必要であるとし
て補助電圧VL を印加してインク滴の吐出を行い(ステ
ップS4)、そうでなければ補助電圧VL を印加せずに
インク滴の吐出を行い(ステップS5)、インクの電荷
状態の回復を自然に任せる。
【0051】ステップS3での閾値は、インクの時定数
を考慮して設定するのが好ましく、実際には装置構成に
より最適化する必要がある。このように補助電圧VL
必要に応じて使用することによって、駆動回路の消費電
力を低減させることが可能となる。なお、図14では2
値駆動の場合を想定しているが、多値駆動においても全
く同様に動作させることができる。
【0052】(第4の実施形態)次に、図15を用いて
本発明の第4の実施形態について述べる。図15は、本
実施形態に係るインクジェット記録装置の要部の構成を
示している。本実施形態のインクジェット記録装置は、
装置の基本構造は図5と同様であるが、記録電極20の
上方に表面にアレイ状の補助電極80を形成した上蓋基
板81を有する点が異なる。補助電極80は記録電極2
0に保持されているインクと接触しており、個別に補助
電圧VL が印加できるように駆動回路71に接続されて
いる。
【0053】図16(a)(b)に、記録電極20およ
び補助電極80に印加する駆動電圧波形を示す。記録電
極20にはバイアス電圧VM と吐出電圧VH が重畳して
印加され、補助電極80にはバイアス電圧VM と補助電
圧VL が印加される。補助電圧VL は、吐出電圧VH
逆極性である。インク吐出がない状態では、個別電極2
0および補助電極80共にバイアス電圧VM が印加され
ており、同電位となっている。
【0054】同図に示されるように、記録データに応じ
て個別電極20に吐出電圧VH が印加されると、その直
後に補助電極80には補助電圧VL が印加される。この
ように駆動すると、吐出電圧VH の印加によって記録電
極20の最先端に移動した電荷は、その後の補助電圧V
L の印加時に個別電極20と補助電極80間に形成され
る電界により、逆方向への移動が促進され、結果として
残留電荷の軽減を図ることができる。
【0055】このように本実施形態では補助電極80を
追加することにより、記録電極20と補助電極80とい
う二つの電極によって残留電荷の抑制を達成でき、しか
も両電極のいずれに対しても2値の駆動で動作を実現す
ることができる。従って、第1の実施形態で示したよう
な3値駆動の駆動回路を必要とせず、より実現性の高い
構成にすることが可能となる。
【0056】(第5の実施形態)次に、図17および図
18を参照して本発明の第5の実施形態を説明する。図
17はライン走査タイプの記録ヘッドの断面図であり、
図18はその要部の平面図である。
【0057】本実施形態においては、記録ヘッドはヘッ
ドブロック101と電極基板103およびインクガイド
108から構成される。電極基板103は、記録紙12
1上に形成すべき画点に対応して設けられた複数の貫通
孔107を有する絶縁性基板104と、この絶縁性基板
104の記録紙121に対向する面上に貫通孔107を
囲むように形成された記録電極109、および絶縁性基
板104の裏面に形成された補助電極110から構成さ
れている。絶縁性基板104は、25μm程度の厚さの
ポリイミドフィルムからなり、記録電極109および補
助電極110は18μm程度の厚さの銅箔からなる。貫
通孔107の内径は、150から300μm程度であ
る。
【0058】インクガイド108は、100μm程度の
一定の厚みを有する絶縁性部材の一方の面側を三角形状
あるいは台形状に切り出し、中心に幅20〜60μm程
度のスリット108bを形成した突起(以下、凸状ガイ
ド部という)108aを有する。このインクガイド10
8は、凸状ガイド部108aが電極基板103の貫通孔
107に対して挿入され、かつインク滴115の吐出方
向に所定距離だけ突出するように設置されており、図1
8に示すように凸状ガイド部108aは貫通孔107の
略中心位置に配置されている。なお、電極基板103お
よびインクガイド108はヘッドブロック101に固定
されている。
【0059】インク100は、プラス帯電性の色剤成分
を帯電制御剤やバインダ等と共に絶縁性の溶媒中にコロ
イド状に分散させ浮遊させたものである。このインク1
00は、図示しないインク供給タンクからインク供給路
を介して記録ヘッド内に供給され、電極基板103の貫
通孔107を満たし、さらに毛管力によりインクガイド
108の凸状ガイド部108a中に設けられたスリット
108bを通って、インク滴吐出ポイント111まで到
達し、ここからインク滴115として吐出した後、対向
電極122の前面に設置された記録紙121上に飛翔し
て、画点を形成する。インク供給タンク内には、インク
100に対する圧力を調整する図示しない圧力調整機構
を備えている。
【0060】本実施形態のインクジェット記録装置の構
成は、インク滴吐出ポイント111を平面方向に展開で
きる点が第1の実施形態に示したインクジェット記録装
置と大きく異なる。
【0061】記録動作時には、記録電極109および補
助電極110に図16(a)(b)に示す電圧波形がそ
れぞれ印加され、インクガイド108の凸状ガイド部1
08aの先端のインク滴吐出ポイント111からのイン
ク滴115の吐出動作を可能とすると同時に、第4の実
施形態と同様に記録電極109および補助電極110と
いう二種類の電極を用いることで、画点変動を抑制する
効果を享受できる。このように記録電極109が平面に
展開した構造のインクジェット記録装置においても、本
発明によって画点変動による画質劣化を防止することが
可能である。
【0062】なお、図17は二種類の電極で駆動するも
のであるが、補助電極110を取り除いた構成とし、第
1〜第3の実施形態と同様に記録電極109のみを駆動
する構成とすることもできる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば記
録電極への吐出電圧の印加後に、例えば吐出電圧と逆極
性のパルス電圧を補助電圧として記録電極またはこれに
近接して設けられた補助電極に印加することにより、イ
ンク内に形成される電界強度を高めて、電荷の移動を促
進させることができる。その結果、インクの電荷蓄積を
極力抑えることができ、吐出電圧のパルスが連続した場
合にもインクの表面電位が変化することがなくなるの
で、常に画点径の大きさを一定に保つことができ、画点
形成の信頼性を高め、一定の記録画質を確保することが
可能となる。
【0064】また、このように時定数の長いインクを用
いた場合でも、画点径を安定化して高い駆動周波数での
使用が可能であるため、インクの選択範囲が広がるとい
う実用上大きな利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク滴吐出ポイントにおける模式図
【図2】インク滴吐出ポイントにおける等価回路を示す
【図3】時定数の短いインクを用いた場合および時定数
の長いインクを用いた場合のインク表面電位変化の説明
【図4】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット
記録装置の概略構成を示す図
【図5】同実施形態の要部を拡大して示す斜視図
【図6】同実施形態の要部を拡大して示す正面図
【図7】同実施形態における駆動電圧波形の一例を示す
【図8】従来技術および本発明におけるインク表面電位
の経時変化を説明する図
【図9】本発明の効果を説明するための吐出電圧のパル
ス立上がり時のインク表面電位の経時変化を示す図
【図10】同実施形態における駆動電圧波形の他の例を
示す図
【図11】同実施形態における駆動回路の一構成例を示
す図
【図12】同駆動回路内の高圧ドライバの一構成例を示
す回路図
【図13】本発明の第2の実施形態における駆動電圧波
形を示す図
【図14】本発明の第3の実施形態による駆動方法を説
明するためのフローチャート
【図15】本発明の第4の実施形態に係るインクジェッ
ト記録装置の要部の概略構成を示す図
【図16】同実施形態における駆動電圧波形を示す図
【図17】本発明の第5の実施形態に係るインクジェッ
ト記録装置の概略構成を示す図
【図18】同実施形態の要部の構成を示す平面図
【符号の説明】
20…記録電極 50…インク 70,71…記録ヘッド駆動回路 80…補助電極 81…上蓋基板 101…ヘッドブロック 103…電極基板 104…絶縁性基板 107…貫通孔 108…インクガイド 108a…凸状ガイド部 108b…スリット 109…記録電極 110…補助電極 111…インク滴吐出ポイント 115…インク滴 121…記録紙 122…対向電極
フロントページの続き (72)発明者 保坂 靖夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 永戸 一志 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 中尾 英之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 野村 裕子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクに静電気力を作用させてインク滴を
    吐出させ、該インク滴を記録媒体上に飛翔させることで
    画点形成を行うインクジェット記録装置において、 前記インクに対して静電気力を作用させるための記録電
    極と、 前記記録電極に対して、インク滴を吐出させるためのパ
    ルス電圧からなる吐出電圧を印加し、さらに該吐出電圧
    のパルス毎のインク表面電位の変動を抑制するための補
    助電圧を印加する駆動手段とを具備することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】インクに静電気力を作用させてインク滴を
    吐出させ、該インク滴を記録媒体上に飛翔させることで
    画点形成を行うインクジェット記録装置において、 前記インクに対して静電気力を作用させるための記録電
    極と、 前記記録電極の近傍に設けられた補助電極と、 前記記録電極に対して、インク滴を吐出させるためのパ
    ルス電圧からなる吐出電圧を印加し、さらに前記補助電
    極に該吐出電圧のパルス毎のインク表面電位の変動を抑
    制するための補助電圧を印加する駆動手段とを具備する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】インクに静電気力を作用させてインク滴を
    吐出させ、該インク滴を記録媒体上に飛翔させることで
    画点形成を行うインクジェット記録装置において、 前記記録媒体上に形成すべき画点に対応して個別に設け
    られ、前記インクに対して静電気力を作用させるための
    記録電極と、 前記記録電極にそれぞれ対応して設けられた複数の凸状
    ガイド部を有し、該凸状ガイド部からインク滴を飛翔さ
    せるインクガイドと、 前記インクガイドに前記インクを供給するインク供給手
    段と、 前記記録電極に対して、インク滴を吐出させるためのパ
    ルス電圧からなる吐出電圧を印加し、さらに該吐出電圧
    のパルス毎のインク表面電位の変動を抑制するための補
    助電圧を印加する駆動手段とを具備することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】インクに静電気力を作用させてインク滴を
    吐出させ、該インク滴を記録媒体上に飛翔させることで
    画点形成を行うインクジェット記録装置において、 前記記録媒体上に形成すべき画点に対応して個別に設け
    られ、前記インクに対して静電気力を作用させるための
    記録電極と、 前記記録電極の近傍に設けられた補助電極と、 前記記録電極にそれぞれ対応して設けられた複数の凸状
    ガイド部を有し、該凸状ガイド部からインク滴を飛翔さ
    せるインクガイドと、 前記インクガイドに前記インクを供給するインク供給手
    段と、 前記記録電極に対して、インク滴を吐出させるためのパ
    ルス電圧からなる吐出電圧を印加し、さらに前記補助電
    極に該吐出電圧のパルス毎のインク表面電位の変動を抑
    制するための補助電圧を印加する駆動手段とを具備する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記駆動手段は、前記吐出電圧の印加後に
    該吐出電圧と逆極性のパルス電圧を前記補助電圧として
    印加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記駆動手段は、前記吐出電圧の印加後所
    定の遅延時間を設けて該吐出電圧と逆極性のパルス電圧
    を前記補助電圧として印加することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項記載のインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】前記駆動手段は、前記補助電圧のパルス幅
    を前記吐出電圧のパルス幅に応じて変化させることを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載のインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記駆動手段は、前記吐出電圧のパルス間
    隔が所定の閾値以内のときにのみ前記補助電圧を印加す
    ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載
    のインクジェット記録装置。
JP6866598A 1998-03-18 1998-03-18 インクジェット記録装置 Pending JPH11263017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6866598A JPH11263017A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6866598A JPH11263017A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11263017A true JPH11263017A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13380247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6866598A Pending JPH11263017A (ja) 1998-03-18 1998-03-18 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11263017A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100416459B1 (ko) 잉크젯프린터및그구동방법
JP3309806B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US6419336B1 (en) Ink ejector
US6224193B1 (en) Inkjet recording apparatus having gate electrodes and print head thereof
JPH11263017A (ja) インクジェット記録装置
JP3480775B2 (ja) インクジェット記録装置
US6428149B1 (en) Electrostatic ink jet recording apparatus
JPH11207963A (ja) 静電インクジェット記録装置
JPH0717062B2 (ja) 画像記録方法
EP1188562B1 (en) Control of inkjet ejection electrodes
JPH09239987A (ja) 画像記録装置
JPH11227219A (ja) インクジェットプリンタ
JPH11263018A (ja) インクジェット記録装置
JP3749339B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2000334960A (ja) 静電式インクジェット記録装置
JPH10100411A (ja) インクジェット記録装置
JPH07232432A (ja) インクジェット記録装置
JP2001030497A (ja) プリンタ
JP2001277520A (ja) 記録ヘッド並びに該記録ヘッドを用いた画像記録装置
JPH11277747A (ja) インクジェット記録装置
JPH11291502A (ja) インクジェット記録装置
JPH11105293A (ja) 静電式インクジェットヘッド及び画像形成装置
JP2001030499A (ja) インクジェット記録装置
JP2001158100A (ja) 静電型インクジェット記録装置
JPH0994960A (ja) 静電式インクジェット記録装置