JPH11262950A - ウエブの厚み出し加工方法及びその装置 - Google Patents

ウエブの厚み出し加工方法及びその装置

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JPH11262950A
JPH11262950A JP9498098A JP9498098A JPH11262950A JP H11262950 A JPH11262950 A JP H11262950A JP 9498098 A JP9498098 A JP 9498098A JP 9498098 A JP9498098 A JP 9498098A JP H11262950 A JPH11262950 A JP H11262950A
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JP
Japan
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web
thickness
plastic film
small
thickening
Prior art date
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Pending
Application number
JP9498098A
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English (en)
Inventor
Daisuke Fujikura
大介 藤倉
Masayuki Kawarada
正幸 川原田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚み出し加工し易いローレットローラを有する
熱可塑性ウエブの厚み出し加工方法及びその装置を提供
する。 【解決手段】本発明は、ローレットローラ12の歯20
の形状を角錐形状に形成し、且つ、歯先角度を90〜1
30°に形成した。これにより、本発明は、巻きズレ等
において最良の効果を得ることができる。また、熱可塑
性ウエブ10として、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート等のプラスチックフイルムを使
用した場合、ローレットローラの歯温度を50℃以上で
プラスチックフイルムの融点以下に加熱することによ
り、経時変形のより少ない厚み出し加工が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウエブの厚み出し加
工方法及びその装置に関し、特に熱可塑性ウエブを巻取
ロールに巻き取る際にウエブの縁部の厚みを厚くするこ
とにより、巻きズレやスリップによるウエブの傷付きを
を防止する厚み出し加工方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱可塑性ウエブの両縁部を、
ローレットローラによってローレット目を付けることに
より厚く変形させて、ウエブが巻取ロールに巻き取られ
る際における巻きズレや、スリップによるウエブの中央
面の傷付きを防止する厚み出し加工に関して提案がなさ
れている。
【0003】特開昭52−96678号公報には、小さ
な突出部を有するエンボスローラをシート(ウエブ)の
融点以上に加熱して、このエンボスローラをウエブの縁
部に短時間接触させることにより、ウエブの縁部にロー
レット目を付けて厚く変形させる厚み出し加工装置が開
示されている。特開昭58−54007号公報には、ロ
ーレットウイールをウエブの縁部の表面層を軟化させる
温度まで加熱して厚み出しする厚み出し加工装置が開示
されている。
【0004】特公昭47−16064号公報には、ポリ
エチレンテレフタレートシートを77〜138℃で厚み
出しされる縁部を予熱した後、この縁部をエンボス厚み
出しする厚み出し加工装置が開示されている。特開昭5
8−54007号公報には、フイルム(ウエブ)のガラ
ス転移点温度Tg〜Tg+60℃の範囲内で厚み出し加
工装置を行い、この後にフイルムを厚み出し加工時の温
度よりも30°高い温度で熱処理する厚み出し加工装置
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たいずれの厚み出し加工装置は、ウエブやローレット目
を付けるローラを加熱させて厚み出し加工する内容につ
いて記載されているが、厚み出し加工し易いローレット
ロール(粗面体)のローレット歯(小突部)の形状につ
いては記載されていない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、厚み出し加工し易い粗面体を有するウエブの
厚み出し加工方法及びその装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、帯状に形成されたウエブの縁部に、多数の
小突部が形成された粗面体を押しつけることにより、前
記縁部の表面を凹凸状に変形させるウエブの厚み出し加
工方法において、前記小突部が角錐形状で、且つ小突部
の歯先角度が90〜130°である粗面体で厚み出し加
工することを特徴としている。
【0008】本発明は、小突部の形状が様々な多数の粗
面体を揃え、これらの粗面体で厚み出しした結果、小突
部が角錐形状で、且つ、小突部の歯先角度が90〜13
0°に形成したものが、巻きズレ等において最良の効果
を得ることを確認した。これにより、本発明は、厚み出
し加工し易い粗面体を提供することができる。また、本
発明は、ウエブとして、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、セルローストリアセテート
等のプラスチックフイルムを使用した場合、前記粗面体
を50℃以上でプラスチックフイルムの融点以下に加熱
することにより、経時変形のより少ない厚み出し加工が
できることを確認した。これにより、本発明は、巻きズ
レ等において長時間効果を維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明にウ
エブの厚み出し加工方法及びその装置の好ましい実施の
形態について詳説する。図1は、本発明の実施の形態の
厚み出し加工装置の要部を示す斜視図である。同図に示
すようにウエブ10は、図示しない給送装置によって図
中矢印方向に給送され、この給送中に厚み出し加工装置
のローレットローラ(粗面体)12、12…によって厚
み出しされる。ここで両方のローレットローラが粗面体
であっても良いし、片側のみが粗面体であり、もう一方
が表面平滑な金属ローラであっても良い。前記ローレッ
トローラ12は、ウエブ10を挟んで上下にそれぞれ一
対設けられており、上側のローレットローラ12、1
2、及び下側のローレットローラ12、12(一方のロ
ーレットローラ12は不図示)はそれぞれ回転軸14を
介して回転可能に連結されている。即ち、前記ローレッ
トローラ12、12…は、ウエブ10の両端部11、1
1を上下に挟み込んで、その両端部11、11の表裏面
にローレット目13、13…を付けることにより、ウエ
ブ10を厚み出し加工する。また、前記ローレットロー
ラ12、12…にはヒータ16が接続され、ヒータ16
によって加熱されることにより、所定の温度に制御され
ている。なお、本実施の形態で適用されるウエブ10と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、セルローストリアセテート等のプラスチッ
クフイルムが例示される。
【0010】図2は、前記ローレットローラ12の正面
図である。このローレットローラ12は、周部の中央部
に凸条18が形成されており、この凸条18の表面にロ
ーレット目を付けるための多数の歯(小突部)20、2
0…が刻設されている。図3は、図2のA部の拡大図で
あり、前記歯20、20…を示している。同図に示すよ
うに歯20、20…は、微小の間隔をもって規則的に配
列形成され、その一つ一つは図4に示すように角錐台形
状に形成されている。
【0011】本発明は、ローレットローラ12の歯20
の形状に係るものである。即ち、本実施の形態の歯20
がローレット目を形成するうえで容易であり、また、形
成されたローレット目が経時変形し難いことを確認する
ため、歯の形状が様々な多数の粗面体を揃えて実験を行
った。この結果、図4に示すように歯20が角錐形状
で、且つ、図5に示す歯20の歯先角度θが90〜13
0°に形成したものが、巻きズレ等において最良の効果
を得ることを確認した。これにより、前記ローレットロ
ーラ12を用いて厚み出し加工することにより、安定し
た厚み出しを行うことができる。
【0012】一方、ウエブ10として、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、セルロース
トリアセテート等のプラスチックフイルムを使用した場
合、前記ローレットローラ12を、ヒータ16によって
50℃以上でプラスチックフイルムの融点以下に加熱す
ることにより、経時変形のより少ない厚み出し加工がで
きることを確認した。これにより、本実施の形態の厚み
出し加工装置は、巻きズレ等において長時間効果を維持
することができる。
【0013】
【実施例1】ウエブとして、厚さ80μmのセルロース
トリアセテート(ガラス転移点Tg:130℃)を使用
し、ローレットローラに対してセルローストリアセテー
トの反対側には平滑な表面の金属ローラを配置して、こ
の金属ローラで受けるようにした。そして、ヒータを駆
動してローレットローラの歯の温度を所定の温度に設定
し、その温度における厚み出し量、及び状況を確認し
た。この結果を下記表に示す。なお、歯の高さは0.5
mmである。
【0014】
【表1】 上記表に示すように、ウエブとしてセルローストリアセ
テートを適用した場合には、歯温度を110℃以上に設
定するのが好ましい。
【0015】
【実施例2】ウエブとして、厚さ100μmのポリエチ
レンテレフタレート(ガラス転移点Tg:75℃)を使
用した。この場合には、歯温度が50℃以上の時に、十
分な厚み出し加工が可能となった。
【0016】なお、実験により、歯温度は50℃〜Tg
+50℃が好ましく、より好ましくはTg−20℃〜T
g+40℃であることが判明した。また、歯先角度は、
90 °〜125°が好ましく、より好ましくは90°〜
120°であることが判明した。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るウエブ
の厚み出し加工方法及びその装置によれば、粗面体の歯
を角錐形状に形成し、歯の歯先角度を90〜130°に
形成したので、厚み出し加工が容易になる。また、本発
明は、ウエブとして、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート等のプラスチックフイルムを使
用した場合に、前記粗面体を50℃以上でプラスチック
フイルムの融点以下に加熱したので、経時変形のより少
ない厚み出し加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る厚み出し加工装置の
要部斜視図
【図2】図1の厚み出し加工装置に適用されたローレッ
トローラの正面図
【図3】図2のA部を拡大してローレット歯を示した図
【図4】一個のローレット歯の拡大斜視図
【図5】ローレット歯の歯先角度を説明するためのロー
レット歯の正面図
【符号の説明】
10…ウエブ 12…ローレットローラ 16…ヒータ 18…凸条 20…歯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状に形成されたウエブの縁部に、多数の
    小突部が形成された粗面体を押しつけることにより、前
    記縁部の表面を凹凸状に変形させるウエブの厚み出し加
    工方法において、 前記小突部が角錐形状で、且つ小突部の歯先角度が90
    〜130°である粗面体で厚み出し加工することを特徴
    とするウエブの厚み出し加工方法。
  2. 【請求項2】前記ウエブは、ポリエチレンテレフタレー
    ト、ポリエチレンナフタレート、セルローストリアセテ
    ート等のプラスチックフイルムであることを特徴とする
    請求項1記載のウエブの厚み出し加工方法。
  3. 【請求項3】前記粗面体を、50℃以上で前記プラスチ
    ックフイルムの融点以下に加熱した状態で厚み出し加工
    することを特徴とする請求項2記載のウエブの厚み出し
    加工方法。
  4. 【請求項4】帯状に形成されたウエブの縁部に、多数の
    小突部が形成された粗面体を押しつけることにより、前
    記縁部の表面を凹凸状に変形させるウエブの厚み出し加
    工装置において、 前記粗面体の小突部は角錐形状に形成されて、その小突
    部の歯先角度は90〜130°に形成されていることを
    特徴とするウエブの厚み出し加工装置。
  5. 【請求項5】前記ウエブは、ポリエチレンテレフタレー
    ト、ポリエチレンナフタレート、セルローストリアセテ
    ート等のプラスチックフイルムであることを特徴とする
    請求項4記載のウエブの厚み出し加工装置。
JP9498098A 1998-01-16 1998-04-07 ウエブの厚み出し加工方法及びその装置 Pending JPH11262950A (ja)

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JP10-6959 1998-01-16
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007054470A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Toyobo Co Ltd 血液浄化用中空糸膜およびその製造方法
CN100395569C (zh) * 2001-11-16 2008-06-18 富士胶片株式会社 薄膜的卷绕方法以及薄膜卷材
JP2011143710A (ja) * 2009-12-14 2011-07-28 Fujifilm Corp ポリマーフィルム、フィルムロール及びナーリング付与ローラ
JP2012206312A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Fujifilm Corp ナーリング形成方法及び装置、溶液製膜方法、並びにポリマーフィルム
KR20140011958A (ko) * 2012-07-19 2014-01-29 후지필름 가부시키가이샤 널링장치, 널링방법, 필름롤 제조방법

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