JPH11261750A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11261750A
JPH11261750A JP10059240A JP5924098A JPH11261750A JP H11261750 A JPH11261750 A JP H11261750A JP 10059240 A JP10059240 A JP 10059240A JP 5924098 A JP5924098 A JP 5924098A JP H11261750 A JPH11261750 A JP H11261750A
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Takashi Nakajima
孝 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置による画像の読取走査中に、原
稿カバーを開放を禁止し、開放時の不具合を解消する。 【解決手段】 スキャナ1は上部に原稿を載置する透明
な原稿台3に対応して、一側端部4にて開閉可能に軸支
される原稿カバー2を備えている。この原稿カバー2を
開放する把手(24)部分にタッチ式、又ま非接触式に
よる検知センサ25が設けられ、読取走査中においてオ
ペレータが把手24の領域にタッチ又は手等を近接する
と、原稿の読取走査中であり、原稿カバー2を開放して
はいけないとのメッセージを表示装置8又は音声装置9
に報知する。これにより、原稿カバー2を開放しないよ
うにオペレータに警告し、開放による不具合を解消する
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を読取るための
読取装置にかかり、特に原稿を透明の載置台(原稿台)
に載置した状態で原稿を画像を読取るようにしたスキャ
ナと称される画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、入力されてくる画像デ
ータを目視できる状態に可視像化し、これをハードコピ
ーとして出力するよにしている。この画像形成装置は、
例えばデジタル複写機によれば、主にガラスで構成され
る透明な原稿台面上に置かれた原稿に対して、これを光
源から発せられる光で光走査し、得られた反射光を読取
素子であるCCD等の光電変換素子の受光部に撮像し、
それぞれの素子により光電変換された画像データを入力
し、これを感光体上に可視像化のために再生し、最終的
にシート等に転写し、ハードコピーを出力するようにし
ている。
【0003】また、画像形成装置としては、上述したよ
うにデジタル複写機に限られることなく、例えばパーソ
ナルコンピュータや、ワードプロセッサ等の情報処理装
置にて作成された画像データを目視できるように再生
し、これをハードコピーとして出力するプリンタ、例え
ばレーザプリンタや、インクジェットプリンタ、サーマ
ルプリンタ等が存在する。
【0004】上述したように画像形成装置は、ユーザが
所望する再生画像を提供できるように構成されている。
これに対して、画像形成装置等に画像データを入力する
ための装置としては、上述したように透明なガラス等に
て形成された載置台、つまり原稿台に原稿を載置し、こ
の載置された原稿の画像を読取手段を介して読取り、こ
の読取データを、画像形成装置にて再生できるように画
像処理を行い、これを画像データとして出力するように
した画像読取装置、通称スキャナがある。
【0005】このスキャナは、デジタル複写機、ファク
シミリ等に常設されており、またパーソナルコンピュー
タ等に接続され、パーソナルコンピュータ側で所望の画
像の編集処理や、文字認識等を行えるようにしている。
【0006】そこで、スキャナにて原稿の画像を読取中
において、原稿台上の原稿を原稿台へと密着させるため
に開閉可能に成した原稿カバーを閉じている。これによ
り、外部からの光を遮蔽し、原稿を原稿台に密着できる
ため、原稿の画像を正確に読取ることができる。そのた
め、原稿の読取り走査が行われている時に、原稿カバー
を開放すれば、原稿台上の原稿が風圧により原稿台より
ずれたり、落下することがある。そのため、再度原稿を
原稿台上に載置する等の作業が必要となる。
【0007】しかも、原稿を光学的に走査を行う時に
は、原稿のずれによる読取不良が生じるだけでなく、原
稿がずれなくとも原稿カバーが開放されることで、外部
光に影響され、読取状態が途中で異なる。そのため読取
った画像データに不具合が発生する。
【0008】そのため、従来では、原稿の読取中にはオ
ペレータ自身で注意を払い、原稿カバーの開放を行わな
いようにしているのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、原稿の読取
中にオペレータが不用意に読取走査が完了したものと思
い込み、原稿カバーを開放するようなことがよく見受け
られる。そのため、原稿の画像を良好に読み取れず、再
度読取りを行うようにしている。
【0010】そこで、原稿カバー自体を原稿の画像読取
中にはロックしておき、開放できないようにすることが
考えられる。しかし、このロック機構を設ける場合、ス
キャナの読取走査が開始されると、閉じられた原稿カバ
ーをロックし、読取走査が完了した時点でロック解除を
行う必要がある。そのため、ロック機構、その解除機
構、さらにそれらを制御する回路を別途必要とし、コス
ト高になると同時に装置が大型化する。
【0011】また、ロック機構及び解除機構を駆動する
ために駆動源への電力供給を行う必要があり、消費電力
が増える。
【0012】本発明は、スキャナを構成する原稿カバー
にロック機構を設けることなく、簡単な手段にて原稿カ
バーの開放による不具合、特に読取不良が生じるのを防
止できるようにしてなる画像読取装置を提供することを
目的としている。
【0013】特に本発明の目的は、原稿の画像を読取っ
ている時に、不用意にオペレータが原稿カバーを開放し
ないように積極的に促すようにオペレータに報知するよ
うにし、読取不良等を防止することにある。
【0014】また、本発明は、不用意にオペレータが原
稿カバーを開放した時にも、原稿の位置ずれを防止し、
原稿カバーの開放による読取不良を最小限、または閉成
状態と同等の状態で読取を行えるようにしたことを目的
としている。
【0015】さらに、本発明の目的は、不用意にもオペ
レータが原稿カバーを開放できないようにし、その時の
消費電力を最小限にする点にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明による画像読取装置は、透明な原稿台上に
載置された原稿を、上部より原稿台へと押圧するために
開閉可能に設けられた原稿カバーを備え、上記原稿台上
の原稿の画像を光学的に走査して読取るようにしてなる
画像読取装置において、上記原稿カバーに該原稿カバー
を開放しようとする状態を事前に検知する検知センサを
設け、上記原稿の画像を光学的に走査している読取走査
中に、上記検知センサによる検知信号を有効として原稿
カバーを開放を禁止するような警告を、報知手段を介し
てメッセージ報知を行うようにした制御手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0017】このような構成によれば、原稿の画像読取
走査中にオペレータが原稿カバーを操作しようとすれ
ば、開放される前に事前に開放しないような警告、例え
ば“開放しないで下さい”なるメッセージ報知がなされ
る。これに促され、オペレータは読取走査中であること
に気づき、開放作業を止める。これにより、読取走査中
の開放時の不具合を解消できる。
【0018】また上述した構成による画像読取装置にお
いて、請求項2記載の発明によれば、上記検知センサが
タッチセンサ、または非接触センサにて構成され、該検
知センサの配置位置に対応してメッセージの報知手段を
設けておくようにすれば、当然原稿カバーが開放される
前に事前に上述したメッセージ報知がなされる。そのた
め、読取走査中での原稿カバーの開放による不具合を防
止できる効果がます。しかも、報知手段が原稿カバーを
開放するのを検知する領域に対応して設けられているこ
とで、オペレータに注意を促すには非常に効果的といえ
る。
【0019】一方、本発明による上述した目的を達成す
るための別の手段である請求項3記載の発明は、透明な
原稿台上に載置された原稿を、上部より原稿台へと押圧
するために開閉可能に設けられた原稿カバーを備え、上
記原稿台上の原稿の画像を光学的に走査して読取るよう
にしてなる画像読取装置において、上記原稿カバーに該
原稿カバーを開放しようとする状態を事前に検知する検
知センサを設け、また上記原稿台にはその載置面に原稿
を吸着保持させるための吸着保持手段が備えられ、上記
原稿の画像を光学的に走査している読取走査中に、上記
検知センサによる検知信号を有効として上記吸着保持手
段を駆動し、原稿を吸着保持させるようにした制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0020】このような構成によれば、原稿カバーが開
放されようとすれば、これが事前に検知センサにより検
知され、吸着保持手段により原稿台上に原稿が吸着保持
される。そのため、もしオペレータが原稿カバーを開放
した時に、原稿の位置ずれが生じるのが阻止される。つ
まり、開放時の風圧による位置ずれが防止される。これ
により、画像の読取走査が継続しても、位置ずれによる
画像不良が生じない。また、画像の読取等の中断及びこ
の時点からの補正処理を開始できる。
【0021】つまり、上述した構成の画像読取装置にお
いて、請求項4記載の画像読取装置は、上記原稿カバー
が開放又は閉成される状態を検知してなる上記開放検知
センサを別途設け、上記制御手段は原稿の読取走査中に
上記開放検知センサによる開放検知に応答し、開放時点
からの読取った画像データに対して補正処理を行うよう
にする。これにより、原稿カバーが実際に開放された時
に、原稿カバーが閉成状態で読取走査された時の画像デ
ータと、開放時点で読取走査を行う時の画像データとが
状況の相違により多少異なる。しかし、その時点で読取
画像データの補正処理を施すことで、この画像データ
は、開放前の閉成時に読取られたされ画像データと同等
にできる。従って、正常なる画像データを外部へと出力
できる。この時、合わせて原稿は位置ずれが生じないよ
うに吸着保持されているため、上述したように補正処理
を簡単に行える。
【0022】また、上述した構成の画像形成装置におい
て、請求項5記載の画像読取装置によれば、上記原稿カ
バーが開放又は閉成される状態を検知してなる上記開放
検知センサを別途設け、上記制御手段は原稿の読取走査
中に開放検知センサによる開放検知に応答し、上記原稿
の画像を光学的に走査する手段を一時停止させ、上記開
放検知センサによる原稿カバーの閉成検知に応答して上
記走査する手段による読取走査を再開させるようにす
る。これによれば、常に原稿カバーを閉じた状態での画
像の読取走査を行え、常に鮮明な画像データを出力でき
る。この場合、当然原稿が吸着保持されているため、原
稿の位置ずれが防止されている。そして、画像の読取走
査を一時停止しても、その位置を原稿カバーの開放検知
センサが検出した時点で記憶させておくことができ、読
取走査の再開時にはその時点が簡単に読取走査を開始で
きる。
【0023】さらに、本発明による上述した目的を達成
するための画像読取装置において、請求項6記載の発明
は、透明な原稿台上に載置された原稿を、上部より原稿
台へと押圧するために開閉可能に設けられた原稿カバー
を備え、上記原稿台上の原稿の画像を光学的に走査して
読取るようにしてなる画像読取装置において、上記原稿
カバーに該原稿カバーを開放しようとする状態を事前に
検知する検知センサを設け、また上記原稿カバーに閉成
状態で係止し開放を阻止する阻止機構を設けてなり、上
記原稿の画像を光学的に走査している読取走査中に、上
記検知センサによる検知信号を有効として上記阻止機構
を駆動して原稿の開放を阻止させ、上記検知センサによ
る非検知信号により上記阻止機構の駆動を停止し、原稿
カバーの開放を可能にしてなる制御手段を設けたことを
特徴とする。
【0024】このような構成によれば、オペレータが原
稿カバーを開放しようとしたことを検知センサが検知し
た時点で、阻止機構が駆動され原稿カバーが開放されな
いようにしている。また、原稿カバーの開放される危険
性、つまりオペレータが開放できないことを知り、原稿
カバーより手を離せば、又は遠ざければ、阻止機構によ
る開放阻止が解除される。そのため、原稿カバーを開放
させる意図がオペレータに全くなければ、阻止機構が動
作せず、消費電力は生じない。しかし、オペレータが開
放作業を行おうとすると、その開放が阻止される時にの
み、電力消費がなされるだけで、無駄な消費電力は生じ
ない。しかも、原稿の読取走査中の原稿カバーの開放が
阻止され、それ以外においては開放操作が簡単に行え
る。
【0025】
【本発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下
に図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明における
画像読取装置であるスキャナの外観を示す斜視図、図2
はスキャナの原稿カバーを開放した状態を示す斜視図、
図3は原稿カバーを開放した時に、原稿台上に読取用の
原稿を載置する状態を示す斜視図である。また、図4は
本発明にかかる画像読取装置における原稿の読取り不良
を解消するための制御回路構成を示すブロック図であ
る。つまり、原稿カバーの開放を禁止、又は阻止するよ
うにした制御回路構成である。
【0026】この図1乃至図3に示すスキャナ、つまり
画像形成装置は、スキャナ単体で示しているが、このス
キャナはデジタル複写機によれば、複写機本体の上部に
常設されており、またファクシミリ装置においても同様
に常設されている。また、パーソナルコンピュータにお
いては、通信ケーブル等を介して接続され、読取指令に
基づいてスキャナ側では原稿の画像の読取りを行い、そ
の読取った画像データをパーソナルコンピュータへと送
るようになっている。
【0027】まず、図1乃至図3に基づいて、本発明に
かかる画像読取装置の構成を説明する。
【0028】画像読取装置であるスキャナ1は、上部に
開閉可能に原稿カバー2が設けられている。この原稿カ
バー2は、スキャナ1上部の透明ガラス等からなる原稿
の載置部を構成する原稿台3に対応して開閉されるもの
で、その一側端部4が、スキャナ1上部本体側に軸支さ
れている。
【0029】原稿カバー2は、樹脂等にて形成された外
装21に、原稿台3と対向する面側に白色の押圧シート
22を設けており、該押圧シート22は、例えばスポン
ジ部材からなる押圧部材23上に貼り付けられている。
従って、原稿カバー2を閉じることで、原稿台3上に載
置された原稿を原稿台3面へと押圧部材23の作用によ
り押圧し、密着させることができる。
【0030】また、原稿台3の下部のスキャナ1本体内
には、載置された原稿の画像を読取るための走査光学系
5が設けられている。この走査光学系5は、周知の通り
であり原稿に光照射する露光ランプ、原稿からの反射光
を読取ユニット6のスリット61へと反射する複数の反
射ミラー等を備えている。特に走査光学系5は、第1支
持手段に上記露光ランプ及び反射ミラーを有し、該第1
支持手段の走査速度の1/2の速度で駆動走査される第
2支持手段に1組の反射ミラーを支持して構成されてい
る。そして、これら第1及び第2支持手段を、例えば図
2において右側に走行させることで、原稿台3上の原稿
の反射光をスリット61を介して順次読取ユニット6の
読取素子(CCD)に結像されていく。
【0031】読取ユニット6は、周知のように光電変換
する読取素子であるCCD、該CCDの受光面に上記原
稿からの反射光を結像するためにレンズ等が光路の上流
側に配置している。CCDに受光された像は、その光量
に応じた電気信号(アナログ信号)に変換出力され、そ
の信号をデジタル信号に変換することで読取データとし
て出力される。この読取データ(画像データ)は、さら
に必要に応じて画像形成装置にて再生出力できるデータ
に処理することで画像処理データとして出力する。
【0032】原稿7は、例えば図3に示すように原稿7
の一端部7aを原稿台3上の基準端3aに一致させるよ
うに載置される。つまり、原稿台3には、予め基準端3
aが定められている。そして、この基準端3aに、原稿
7の端部7aが一致するようにして載置される。れによ
り、原稿7の読取開始位置等が正確に位置決められるこ
とになる。
【0033】上述したように原稿7が原稿台3の基準位
置に載置されれば、原稿カバー2が閉じられる。その状
態が図1に示される通りである。そこで、スキャナ1
は、パーソナルコンピュータからの読取指令、又はスキ
ャナ1本体側の操作パネル上の読取開始スイッチを操作
することで読取動作が開始する。この時、走査光学系5
の露光ランプが点灯され、原稿7に沿って光学的に走査
されることで、原稿7の全域が順次走査され画像が読取
られる。
【0034】(本発明の第1の実施形態)上述したよう
に図1において載置原稿7を順次読取る状態において、
原稿カバー2が閉成されている場合には、その走査状態
をオペレータが正確に確認できず、画像の読取走査中と
は気づかずに、不用意に原稿カバー2を開放し、読取途
中での載置原稿7の開放時の風圧等にて位置ずれが生
じ、これにより読取不良が生じる。
【0035】そのため、本発明においては、原稿7の画
像を読取るための走査中においては、不用意に原稿カバ
ー2が開かれないようにしたものであり、その一実施形
態を以下に説明する。
【0036】図1において、原稿カバー2には、該原稿
カバー2を開閉するための把手(軸支部分と反対側の端
部で、図2を参照)24の部分に原稿カバー2か開放さ
れようとする状態を検知するためのタッチセンサ又は非
接触センサ25が設けられている。この検知センサ25
は、オペレータの手が把手24の部分に接触又は近づけ
ることで、それを検知するものである。例えばタッチ式
のセンサは、手等が触れることで、電気的な容量変化や
導通状態等により触れた状態を検知する。また、非接触
方式のセンサは、例えば人体の静電気等(静電容量等の
変化)を検出することで、センサ25に直接触れなくて
も、手等が近くに位置すれば、それを簡単に検知でき
る。これらのセンサは周知のものであって、本発明にお
いて特に新規なものではない。
【0037】また、スキャナ1の本体側には上記検知セ
ンサ25の検知に応答して、原稿の読取走査中において
原稿カバー2にオペレータが触れる又は近付くことで、
走査中であることを知らせる報知用の表示装置8、又は
(及び)報知用の音声装置9が設けられている。表示装
置8及び音声装置9は、検知センサ25の検知状態に応
答して駆動されるものである。例えば、表示装置8は、
点滅することで原稿カバー2を開放してはいけないこと
を表示し、又は音声装置10においては、音声にて“原
稿カバーを開かないで下さい”なるメッセージを報知を
行う。また表示においても“原稿カバーを開かないで下
さい”なるメッセージ表示を行うようにしてもよいこと
は勿論であり、これを点滅させるようにすればより効果
的となる。
【0038】そこで、オペレータが原稿カバー2を閉
じ、載置原稿7の画像を読取るための操作を行う。そし
て、走査光学系5による原稿7の読取走査を開始してい
る状態で、オペレータが原稿カバー2の把手24を持っ
て開放しようとすれば、その前にそれがセンサ25にて
検知される。この検知に応答して、表示装置8や音声装
置9が駆動制御され、オペレータに対して“原稿カバー
を開かないで下さい”なるメッセージの報知される。こ
れに促され、オペレータが原稿カバー2の開放作業を止
めることができる。そして、原稿の読取走査が終了すれ
ば、検知センサ25はオペレータの手等が原稿カバー2
の把手24、つまり検知センサ25の電極領域に触れて
も、上述したメッセージ報知はなされないように制御さ
れている。そのため、オペレータは原稿カバー2を開放
する時には、開放する時にメッセージ報知が行われず
に、その作業を止めることはなく、簡単に作業を行え
る。
【0039】図4は、上述した原稿カバー2の開閉にか
かる時に、原稿の読取走査中にのみメッセージ報知を行
うための制御回路を示すブロック図である。このブロッ
ク図は、原稿の読取走査を行うための制御部分を省いた
状態を示し、本発明にかかる制御部分を図示している。
【0040】この図4において、制御手段であるCPU
10は、図示しない読取開始指令をI/O等を介して受
けることで、図3にて説明した走査光学系5を走行駆動
制御すると同時に、露光ランプを点灯させて読取を開始
させる。このCPU10には、本発明における図1に示
すように検知センサ25からの検知信号を入力してい
る。
【0041】CPU10は、図示していないが、読取開
始指令を受けることで走査光学系5を走行し、その読取
走査が完了すれば、その完了信号を入力している。この
完了信号は、例えば、走査光学系5が原稿台3の最終領
域を走査すれば、元の走査開始位置へと復帰走行される
時に出力される。そのため、終了時点でマイクロスイッ
チ等を動作させるようにしておけば、簡単に終了信号が
出力される。
【0042】従って、CPU10は、原稿の読取走査の
開始時点から終了時点を認識している。そのため、上記
検知センサ25からの検知信号、つまりオペレータが原
稿カバー2を開閉操作する時に、検知センサ25に近づ
くか、あるいは触れることで出力される検知信号がCP
U10に送られてくると、読取走査中においては、CP
U10は、その検知信号を有効に処理する。つまり、割
り込み信号として優先的に処理する。しかし、CPU1
0は、原稿の読取走査中でない時には、上記検知センサ
25からの検知信号を無効にしている。この無効とは、
検知センサ25からの検知信号を入力しても割り込み処
理を行うことなく、無視する状態である。
【0043】一方、CPU10には、スキャナ1本体の
特に原稿カバー2の把手24に対応する部分に設けた表
示装置8、及び音声装置9を駆動制御する駆動回路11
及び12が接続されている。そのため、CPU10は原
稿の読取走査中において、原稿カバー2の開放操作をし
ようとする時のセンサ25の検知信号を受けて、駆動回
路11又は(及び)12に駆動信号を出力する。これに
より、駆動回路11又は(及び)12が、表示装置8、
音声装置9を介して“原稿カバーを開かないで下さい”
といったメッセージを報知することができる。
【0044】なお、図4においてメモリ13は、原稿の
読取操作中に読取られた画像データを逐次記憶する記憶
装置である。このメモリ13は、CPU10の制御に従
って書き込み及び読み出しが行える。また、このメモリ
13は、CPU10が必要となる他の情報を合わせて記
憶されるようになっている。そのため、画像データの記
憶領域と、制御等の情報を記憶する領域が区別され、選
択的に利用される。
【0045】図5は図4に示す本発明にかかる原稿カバ
ー2の開放操作を阻止する状態の制御手順の一例を示す
フローチャートであり、このフローチャートを参照に、
さらにその制御動作を説明する。
【0046】オペレータは、まず原稿の画像を読取るた
めにスキャナ1上部の原稿台3に基準端を揃えて載置す
る。そして、原稿カバー2を閉じれば、操作開始を指令
する。この指令は、スキャナ1本体の操作パネル上の開
始スイッチであり、パーソナルコンピュータからの開始
指令であり、またデジタル複写機においてはコピー開始
スイッチである。この指令をCPU10が受けると、図
5(a)に示すフローチャートのメインルーチンに従っ
て、検知センサ25からの検知信号の入力状態を有効に
する。つまり、検知センサ25からの検知信号を割り込
み許可する(S1)。
【0047】これと同時に、CPU10は走査光学系5
を走行させて載置原稿7の画像の読取走査を実行する
(S2)。この読取走査実行中においては、常時センサ
25からの検知信号の入力状態が図5(b)のフローチ
ャート、つまり割り込み処理ルーチンに従って監視され
る。そこで、図5(b)の割り込みルーチンにおいて、
検知センサ25からの検知信号がなければ(S10)、
表示装置8及び音声装置9を駆動にメッセージ報知する
ための駆動回路11,12への制御信号をCPU10は
出力しない。しかし、オペレータが不用意にも原稿カバ
ー2を開放しようとすれば、それが事前にセンサ25に
て検知される。つまり、検知センサ25にオペレータの
手が触れる又は近づくと、それが検知され、この検知信
号がCPU10に出力される。
【0048】これにより、CPU10側では割り込み処
理ルーチンにおいて、検知信号の入力を確認(S10)
することで、駆動回路11,12に制御信号を出力する
(S12)。そのため、表示装置8や音声装置9を介し
て、オペレータに“原稿カバーを開かないで下さい”な
るメッセージが報知される。よって、オペレータが開放
してはいけないことを知り、その開放操作を止める。そ
して、原稿の画像読取走査が完了するのを待つ。
【0049】このようにして、原稿の画像読取走査が完
了すれば、CPU10は割り込み処理ルーチンへの移行
を禁止するために、検知センサ25からの検知信号によ
る割り込み禁止(S3)処理を行う。そのため、上記検
知センサ25からの検知信号をCPU10が入力して
も、右側の割り込み処理ルーチンに移行することがない
ため、その信号を無視する。もし、オペレータに原稿カ
バー2の開放を禁止するような報知を、割り込み処理ル
ーチンにおいて実行している時には、その状態を停止さ
せ、次の原稿の画像読取りに待機する。
【0050】以上説明したように、本発明によれば、原
稿7の画像読取走査中においては、オペレータが原稿カ
バー2を不用意にも開放しようとすると、その開放を止
めるようにスキャナ1本体側よりメッセージ報知がなさ
れる。これにより、オペレータは、開放するのを止める
ように促される。これは、原稿の画像読取走査中である
ことをオペレータは容易に知ることになる。そのため、
原稿の画像読取が不良になることはなく、読取られた画
像データがメモリ13に記憶されることになる。この画
像データはメモリ13に記憶されることなく、直接外部
へと出力処理されることもある。
【0051】また、原稿カバー2を原稿の画像読取走査
中に継続してロックし、また読取終了に応じて解除する
ものでないため、そのための電力消費は全く生じない。
そして、原稿カバー2をオペレータが操作しようとしな
ければ、上述したメッセージ報知もされない。
【0052】(第1の実施形態における各種実施態様)
ここで、表示装置8は、原稿カバー2の把手24に対応
するスキャナ1本体に設けるようにしている。そのた
め、原稿カバー2を開放しようと把手24を持つ、又は
待つ前にメッセージ表示が成される。例えば点滅等が行
われれば、開放してはいけないことを確実にオペレータ
に知らせることができる。即ち、オペレータが原稿カバ
ー2を開放しようとすると、その位置付近でのメッセー
ジ報知がなされるため、容易にオペレータがそのメッセ
ージの意図を知り得ることができる。
【0053】また、原稿カバー2の把手24の領域にタ
ッチ式、又は非接触式の検知センサ25を設けるように
しているため、原稿カバー2を開放しようとする前の状
態を、確実に検知できる。そして、その検知による上述
したように確実にオペレータに報知できる。
【0054】よって、画像の読取走査中での原稿カバー
2の開放を禁止する効果が高まる。しかも、この開放を
禁止するようにオペレータに知らせる(促す)報知は、
原稿の読取走査中のみであり、それ以外の時には検知セ
ンサ25の検知信号が出力されようとも、メッセージ報
知がなされることはない。そのため、オペレータに対す
る不安感や、報知による煩わしさも全く生じない。
【0055】(本発明の第2の実施形態)以上説明した
第1の実施形態によれば、原稿カバー2にはロック機構
が存在しない。しかし、メッセージ表示により開放でき
ない理由、つまり画像読取中であることをオペレータに
確実に伝えること可能となる。つまり、オペレータ側で
は、メッセージ報知により、その作業が読取において不
具合であることを簡単に知ることができる。
【0056】これに対して、メッセージ報知によりオペ
レータに開放の禁止を促しても、不用意にも原稿カバー
2が開放されることが考えられる。その時の原稿カバー
2の開放により原稿7が風圧に位置ずれや原稿台3より
落下することが考えられる。
【0057】この時、原稿7の位置ずれることがなけれ
ば、開放されても画像の読取をそのまま継続させても外
部光の影響により多少読取状態が変化するとしても、画
像の大きなずれによる読取不良が生じることはない。そ
のため、原稿カバー2が開放されようとした時に、これ
を検知センサ25が検知することで、原稿7を原稿台3
上に吸着させて保持させるようにしておけば、継続して
画像読取走査を行い、その後に画像処理の補正を施すこ
とで忠実に画像データを容易に得ることが可能となる。
【0058】そのために、この第2の実施形態において
は、原稿台3側に工夫がこらされている。つまり、原稿
台3は、図6に示すように透明のガラス31表面に、原
稿7を静電的に吸着保持できる静電吸着部32を設け、
さらにその上面に保護用の透明の防電シート33を設け
て構成される。静電吸着部32は、例えば透明電極部を
備えその透明電極部に静電吸着用の電圧34を切換スイ
ッチ35を介して供給するようにしている。切換スイッ
チ35は、図4に示すCPU10を介して行われるよう
になっており、そのためCPU10からの切換制御信号
に応じて切換駆動回路14にて切換制御される。
【0059】なお、切換スイッチ35は、図6に示す通
り、吸着用の電圧34側と接地側に切換制御される。そ
のため、接地側に切換スイッチ35が切換られれば、吸
着部32に供給された電荷が放電、つまり接地側へと逃
げる。これにより、原稿台3表面の原稿7の静電吸着が
解除され、容易に除去可能となる。
【0060】上記切換スイッチ35は、吸着用の電圧3
4を静電吸着部32に供給する端子と、静電吸着部32
を接地する電位側の端子に上述したように選択的に接続
されるようになっている。そして、切換駆動回路14に
て、いずれか一方の端子側に電気的に接続され、その状
態が維持させるようになっている。
【0061】そこで、図7に示す制御フローチャートを
参照してその制御動作を説明する。まず、図1に示すよ
うに原稿カバー2を閉じ読取開始指令が成されると、ス
キャナ1本体側、つまりCPU10は図7(a)に示す
メインルーチンによる処理を実行し、まず検知センサ2
5の検知信号の割り込み処理を許可する(S1)。同時
に画像の読取走査が実行される(S2)。この時、検知
センサ25からの検知信号の出力状態が図7(b)に示
す割り込み処理ルーチンにて常時CPU10にて監視さ
れる。
【0062】もし、検知センサ25の検知信号が出力さ
れなければ、駆動回路11,12に制御信号をCPU1
0は出力することはなく(S10→S11)、また切換
スイッチ35を切換制御する切換駆動回路14へも制御
信号は出力さらることはない(S13)。つまり、切換
スイッチ35は、接地側に切換駆動回路14にて切換制
御されている。
【0063】しかし、オペレータが不用意にも原稿の読
取走査が完了したものと思い込み、原稿カバー2を開放
しようとすれば、その状態が事前に検知センサ25にて
検知される。この検知センサ25の検知信号に応答し
て、駆動回路11,12を経由して、表示装置8、音声
装置9が駆動され、オペレータに開放が禁止されている
ことを促す報知が行われる(S12)。同時に、載置原
稿7を原稿台3に吸着保持し、原稿カバー2が開放され
る時の風圧等にて原稿ずれが生じないようにする。その
ため、CPU10から制御信号が出力され、切換駆動回
路14は、切換スイッチ35を吸着電圧34側に切変え
る。これにより、静電吸着部32に吸着電圧34が供給
され、原稿台7に載置された原稿7が吸着保持される。
【0064】つまり、静電吸着部32は、原稿の載置操
作時には、切換スイッチ35にて接地状態に接続されて
いる。そのため、原稿7を簡単に載置できる。そして、
原稿の読取走査中においては、上述したように検知セン
サ25の検知信号により、CPU10が制御信号を切換
駆動回路14に送り、切換スイッチ35が吸着電圧34
側に切換えられる。
【0065】そのため、オペレータが開放禁止のメッセ
ージを無視して原稿カバー2を開放したとしても、原稿
7の載置位置が静電的に保持され、ずれることはない。
よって、原稿7の画像読取走査中に原稿ずれによる画像
読取不良を防止できる。また、原稿7が吸着保持されて
いても、原稿カバー2が開放されなければ、原稿7はそ
のままの位置で保持されているだけで、何ら不都合とは
ならない。
【0066】ここで、オペレータが原稿走査中に原稿カ
バー2を開放しようとして、その開放操作を止めれば、
割り込み処理ルーチンにおいて、検知センサ25による
検知状態が非検知状態に変化すれば、CPU10側では
ステップS11及びS13の処理を行い、吸着動作を解
除する。つまり、切換スイッチ35は、接地電位側に切
換えられ吸着部32による吸着保持が解除される。
【0067】上述のようにして、原稿の画像の読取走査
が完了すれば、CPU10はそれを認識し、割り込み処
理ルーチンへの移行を阻止すべく、検知センサ25から
の検知信号による割り込み処理を禁止(S3)し、切換
スイッチ35が吸着電圧34側、又は接地側のいずれの
位置に切換制御されていても、それに関係することな
く、接地側に吸着部32が接続されるように切換制御が
行われる(S5)。
【0068】以上のようにして、読取走査が完了すれ
ば、原稿カバー2を開放しても、メッセージ表示は行わ
れず、また載置された原稿7の吸着状態が解除されてい
るため、簡単に除去できる。また、次の原稿7を簡単に
載置できる。しかも、読取った画像データは正常な状態
でメモリ13に蓄えられる。
【0069】なお、この第2の実施形態においては、原
稿7を吸着保持させることを要旨としており、オペレー
タに原稿カバー2の開放を止めるようなメッセージ報知
を行う手段を設けることは必須の要件ではない。そのた
め、このメッセージ報知を設けることなく、第2実施形
態において説明した構成にて、原稿の位置ずれによる読
取不具合を解消できる。しかし、このメッセージ報知を
合わせて設けることで、上述したように画像の読取走査
中の開放をオペレータに止めされるようにすることが可
能となる。
【0070】(第2の実施形態による別の形態)上述し
た第2の実施形態においては、原稿カバー2が実際に開
放された時に、その時の読取形態が閉成状態とは異な
る。つまり、原稿カバー2が存在する時には白色シート
22にて、原稿が存在しない領域においても反射光が存
在する。しかし、原稿カバー2が存在しないため、その
反射光がなく、原稿7の周囲が黒く読取られる。これら
を含めて、開放状態での不具合を解消するために、通常
ブライトネス・コントラスト補正を施すようにしてい
る。これは、読取原稿7が、シートでなくブック等の厚
物でれあば、原稿カバー2が完全に閉じられず、開放さ
れた状態となる。このような時の補正処理に利用されて
いる。
【0071】そのため、図4に示すようにCPU10に
は補正手段15が接続されている。しかも、この補正手
段15を利用して補正処理を行うために、実際に原稿カ
バー2が開放された状態を検知する必要がある。このよ
うな開放センサは、通常スキャナ1本体に備わってい
る。つまり、原稿カバー2が閉位置にないことを検知す
るのが開放検知センサである。この開放検知センサ16
からの開放検知信号がCPU10に入力されるように構
成されている。この開放検知センサ16は、原稿カバー
2の開放状態のみを検知するものではなく、当然原稿カ
バー2が閉成された時にも、その閉成状態を検知する。
【0072】そこで、図8の制御フローチャートを参照
し、画像補正処理における制御動作を説明する。図8
は、図7の制御フローチャートに示す制御とほぼ同一で
あり、原稿カバー2の開放検知センサ16による検知信
号による制御が加わわっており、その他の制御は同一で
ある。即ち、図8(a)に示すメインルーチンにおい
て、ステップS1とステップS2の間で、原稿カバー2
の開放検知センサ16による検知信号の割り込み許可
(S1−1)をCPU10が行う。そして、画像読取走
査が完了すれば、CPU10は検知センサ25により検
知信号の割り込み処理を禁止(S3)すると共に、開放
検知センサ16による検知信号の割り込み処理の禁止
(S3−1)を合わせて行う。
【0073】図8に示す制御フローチャートにおいて、
原稿カバー2の開放検知センサ16が開放状態を検出す
れば、ブライトネス・コントラスト補正手段15を介し
てCCDにて読取った画像データによる補正処理を行わ
せる。そして、必要に応じて補正処理された画像データ
を原稿カバー2が開放される前の画像データと合わせて
順次メモリ13に記憶させる。この場合、メモリ13に
記憶させない場合には、直接画像データを出力すること
となる。
【0074】そこで、原稿カバー2の開放が検知されな
い状態では、図8(b)に示す割り込み処理ルーチンに
おいて、ステップS22にて補正手段15による補正処
理を行うことなく、画像データを外部へと出力する。そ
して、途中で原稿カバー2が開放されれば、補正手段1
5を経由し、補正処理された画像データを外部へと出力
する。
【0075】従って、原稿カバー2が途中で開放されて
も、原稿カバー2が閉じられている状態での読取画像デ
ータと同等の画像データを出力処理できる。そして、原
稿カバー2が再度閉じられると、ブライトネス・コント
ラスト補正手段による補正処理が行われず(S21〜S
23)、読取画像データが出力される。
【0076】原稿カバー2が実際に開放されても、図7
に示すように割り込み処理ルーチンに示す通り、オペレ
ータが原稿カバー2に触れる又は近づくと、それが検知
センサ25にて検知されるため、ステップS14による
吸着処理が行われている。これにより、原稿カバー2が
実際に開放されるような場合においても、原稿7が載置
位置からずれることはない。
【0077】(第2の実施形態によるその他の形態)以
上は、原稿カバー2の開放状態を実際に検知し、これに
応じてブライトネス・コントラスト補正を行うことによ
り、原稿カバー2の途中の開放時に関係なく継続して読
取走査を行うようにしている。これとは別に、読取走査
を途中で中断し、原稿カバー2が再度閉じられた時に走
査を再開させるようにすることもできる。そのため、C
PU10は走査光学系5を駆動制御するための走査駆動
装置17を制御する。つまり、原稿カバー2の開放状態
が検知されれば、その時点でCPU10は走査光学系5
の走査を停止させるために、走査駆動装置17を停止さ
せる制御を行う。そして、原稿カバー2が閉じられたこ
とを開放検知センサ16が検出した時点で駆動装置17
を駆動させ、光学走査系5の走査を開始させる。
【0078】その駆動制御を図9に示している。この駆
動制御を行う前の段階としては、図8に示す制御フロー
チャートのステップS1→S1−1→S2を経て、原稿
カバー2の開放検知センサ16の検出信号の割り込み許
可を可能にしている。そして、オペレータが原稿カバー
2の開放を行おうとするれば、検知センサ25がそれを
検知することで、開放禁止のためのメッセージ報知を行
うと同時に原稿7の吸着処理が行われる。これは、先に
説明した通り、図7のステップS10〜S14の処理に
より必要時に実行される。
【0079】そこで、実際にオペレータがメッセージ報
知に促されることなく、不用意に原稿カバー2を開放す
れば、開放検知センサ16にて開放検知信号が出力され
る。これにより、図9に示す割り込みのフローチャート
に従って読取走査を行う走査光学系5を停止(S31)
させる。これは、CPU10が走査駆動装置17を介し
て走査光学系5の走行を停止させる。この停止させた位
置を、今まで読取った画像データと共にメモリ13に記
憶(S32)する。そして、原稿カバー2が閉じられた
かを開放検知センサ16からの出力状態をCPU10が
確認する(S33)。
【0080】そして、原稿カバー2が閉じられると、こ
れを開放検知センサ16が検知する。この閉検知信号を
CPU10が入力すると、走査駆動装置17を動作させ
走査光学系5を先の停止位置から読取走査を開始させる
(S34)。この時、走査光学系5の停止位置、つまり
読取走査が停止した位置が、メモリ13に記憶されてい
る。そのため、その位置より読取走査が開始される。こ
の場合、走査光学系5を一定距離戻した後、走行開始を
行い、上記開始位置から読取走査を開始する。これは、
上記メモリ13にて記憶した位置から読取走査を再開さ
せるようにすることで、安定走査を可能にできる。
【0081】よって、ステップS35にて読取走査が再
開された時点で、図7に示すステップS2による読取制
御が実行される。そして、読取った画像データを処理
し、先にメモリ13に記憶された画像データに継続させ
て順次記憶処理を行える。なお、読取った画像データを
順次外部へと転送処理を行うようにしている場合には、
走査が停止した時の読取画像データを複数ライン分、メ
モリ13に記憶しておき、読取再開時に停止位置から読
取処理を行った時のつなぎ合わせ等に利用し、外部へと
続きの画像データを転送できる。
【0082】以上のようにして画像の読取走査を完了す
れば、図8に示すように原稿カバー2の開放検知センサ
16による割り込み処理を禁止(S3−1)する一方、
センサ5による割り込み処理をも同時に禁止(S3)す
る。以後の制御は同様であり、説明は省略する。
【0083】上述したように、実際に原稿カバー2が開
放されるようなことがあれば、これが検知され、この検
知時点にて原稿の読取走査を一時停止している。そし
て、原稿カバー2が閉成されると、読取走査が一時停止
した位置より再開され、先の読取画像データにつなげて
画像データを出力できる。従って、ブライトネル・コン
トラスト補正等を行うことなく、原稿カバー2が開放さ
れても、原稿カバー2が閉じられる状態で正常なる画像
データを得ることができる。この時、原稿カバー2が開
放され、再度閉成されようとも、吸着手段が駆動(図7
に示すステップS10→S12→S14の処理)され、
原稿7のずれ等の問題は解消される。
【0084】この第2の実施形態における別の形態及び
他の形態においても、検知センサ25の出力により開放
禁止を促すメッセージ報知を行うようにしている。この
メッセージ報知を行うことなく、上述した原稿7の吸着
保持制御を行うことで、十分に本発明の目的を達成でき
る。しかし、メッセージ報知を行うものとを組み合わせ
ることで、途中で原稿カバー2の開放をオペレータに止
めされる効果があり、原稿カバー2の開放検知センサ1
6の検知による上述した制御を行わずに済めば、それに
こしたことはない。
【0085】(本発明の第3の実施形態)以上の第1及
び第2の実施形態においては、原稿カバー2が開放され
ようとする時には、オペレータに必ず、開放してはいけ
ないことを開放される前に事前にメッセージ報知(表示
又は/及び音声)している。このようなメッセージ報知
に気づかずに、原稿カバー2が開放されうよなことがあ
れば、その開放される時に生じる原稿ずれの防止を行う
と共に、読取走査による画像データが鮮明(良好)にな
るように補正、又は停止、そして読取を再開を行うよう
にしている。
【0086】この第3の実施形態においては、特に原稿
カバー2がオペレータにて開放されようとすると、それ
を上述したように事前に検知し、開放できないように阻
止する。そして、原稿の画像読取走査が完了すれば、原
稿カバー2を自由に開放させるようにしている。しか
も、原稿カバー2が開放できないようにするのは、オペ
レータが原稿カバー2に触れ又は近接した時にのみ開放
をでないようにしたもので、それ以外の時、つまり走査
中であっても、オペレータが原稿カバー2が開放しよう
としなければ、原稿カバー2の開放阻止を行わないよう
にしている。
【0087】第3の実施形態においては、原稿カバー2
が開かないように阻止機構を設けており、その阻止機構
を原稿カバー2がオペレータにて開放されようとする状
態を検知し、駆動するものである。そこで、まず阻止機
構の一構成例を図10に従って説明する。図10(a)
において、原稿カバー2は、その一側端部4がスキャナ
1本体の一側端に支持軸40にて回動可能、つまり開閉
可能に支持されている。この原稿カバー2の両側又は片
側には、扇形状を成した係止片41が一体的に取り付け
又は成型されている。この係止片41には、原稿カバー
2を開放できないようになした阻止機構を構成する円形
の開口42が形成されている。
【0088】そして、上記係止片41に対応して、該係
止片41が入り込むように形成された、溝又はスペース
43がスキャナ1本体側に設けられている。このスペー
ス43部分のスキャナ1本体側には、開口42に貫通す
るようになした係止棒44が配置されている。この係止
棒44は、図10(b),(c)に示すように、従来周
知のソレノイド45に貫通して設けられたプランジャで
あり、ソレノイド45が励磁(通電)されると、図10
(b)において右方向に移動されるようになっている。
このプランジャである係止棒44には一端にフランジ4
6が固定されており、このフランジ46とソレノイド4
5本体の間にスプリング(圧縮バネ)47が介在されて
いる。また、フランジ46に対応してストッパ48がス
キャナ1本体に固定配置されている。そのため、スプリ
ング47の付勢により係止棒44は、係止片41の開口
42より離れる方向に位置し、ストッパ48にフランジ
46が当接して、その移動が停止されている。
【0089】上述のように、阻止機構は、係止片41、
開口42、係止棒44、ソレノイド45涛に構成されて
いる。この阻止機構の構成において、原稿カバー2が閉
成された状態で、ソレノイド45が通電されれば、係止
棒44は係止片41の開口42側へとスプリング47の
付勢力に抗して移動される。これにより、係止棒44
は、開口42を貫通する。この状態が図10(c)に示
されている通りであり、原稿カバー2の開放が阻止され
る。
【0090】図4に示す回路構成において、上記ソレノ
イド45の通電制御は、原稿カバー3の開放を規制する
止具である阻止手段における阻止駆動回路18を介して
行われる。つまりCPU10から駆動制御信号が阻止駆
動回路18に送られると、ソレノイド45が通電され
る。そして、非駆動信号が入力されると、ソレノイド4
5への通電が阻止される。
【0091】そこで、図10に示すような阻止機構を備
えてなる画像読取装置において、以下図4に示す制御回
路による制御手順を図11に示すフローチャートに従っ
て説明する。なお、図11において図5と同一処理ステ
ップ部分を同一符号で示している。また、図4におい
て、止具(阻止)駆動回路18は、阻止機構を駆動制御
すべく、ソレノイド45を通電制御する。
【0092】まず、図1に示すように原稿カバー2を閉
じ読取開始指令が成されると、スキャナ1本体側、つま
りCPU10は図11(a)に示すメインルーチンにお
いて、検知センサ25の検知信号の割り込み処理を許可
する(S1)。同時に画像の読取走査が実行される(S
2)。この時、検知センサ25からの検知信号の出力状
態が常時CPU10にて図11(a)に示す割り込み処
理ルーチンに従って監視される。もし、検知センサ25
の検知信号が出力されなければ、駆動回路11,12に
制御信号をCPU10は出力することはなく(S10→
S11)、またソレノイド45を通電制御する阻止駆動
回路18へも制御信号は出力されない(S15)。
【0093】しかし、オペレータが不用意にも原稿の読
取走査が完了したものと思い込み、原稿カバー2を開放
しようとすれば、その状態が事前に検知センサ25にて
検知される。この検知センサ25の検知信号に応答し
て、駆動回路11,12を経由して、表示装置8、音声
装置9が駆動され、オペレータに開放が禁止されている
ことを促す報知が行われる(S12)。同時に、載置原
稿カバー2が開放されないようにすべく、阻止駆動回路
18にCPU10から駆動制御信号が出力される。これ
により、ソレノイド45が通電され、図10(b)の状
態から図10(c)に示すように係止棒44が開口42
を貫通する。これにより、原稿カバー7の開放が阻止さ
れる(S16)。
【0094】従って、オペレータが不用意にも原稿7の
読取走査中に原稿カバー2を開放しようとすると、これ
を事前に検知センサ25が検知し、図10に示すように
原稿カバー2の阻止機構が動作し、原稿カバー2の開放
を阻止できる。そのため、原稿カバー2の開放時による
不都合、例えば原稿7の位置ずれや、読取時の不良等が
解消される。
【0095】そして、オペレータが原稿カバー2の開放
を行えないことに気づくと、原稿カバー2から手を離
す。これは、検知センサ25にて即座に検知され、ステ
ップS10からS11を経て原稿カバー2の阻止機構を
解除するために、CPU10から駆動停止信号が阻止駆
動回路18へと送られる。これにより、ソレノイド45
への通電が解除され、スプリング47の付勢力より係止
棒44が開口32より離れる。これにより、原稿カバー
2の開放作業が可能になる状態に維持される。
【0096】このように、原稿の画像読取走査中におい
ては、原稿カバー2の開放が阻止される一方、原稿カバ
ー2が開放される危険性がなくなれば、原稿カバー2の
開放が可能な状態になる。そのため、原稿カバー2の開
放を阻止する時にのみ通電による消費電力が生じるのみ
である。しかし、オペレータが開放作業を行おうとしな
けば、そのための消費電力は生じない。
【0097】上述のようにして、原稿の画像の読取走査
が完了すれば、CPU10はそれを認識し、図11
(b)割り込み処理ルーチンから図11(a)のメイン
ルーチンへと移り、検知センサ25からの検知信号によ
る割り込み処理を禁止(S3)し、もし割り込みルーチ
ンにおいて、オペレータに対して開放禁止のメッセージ
等の報知を行っていれば、それを含めて解除(S4)
し、同時に原稿カバー2の開放が阻止されている状態で
あっても、原稿カバー2の阻止機構を解除(S6)し、
原稿カバー2を開放可能にする。
【0098】以上のようにして、読取走査が完了すれ
ば、原稿カバー2の開放は阻止されておらず、自由に開
放できる。また、メッセージ表示が行われることはな
く、原稿7を次の原稿に差し替えることが簡単にでき
る。しかも、読取った画像データは正常な状態でメモリ
13に蓄えられる。なお、原稿7の画像読取走査による
得た画像データは直接他の装置へと転送される場合に
は、メモリ13を必要としないが、1頁分画像を読取っ
た後に転送する場合には、メモリ13に逐次記憶されて
いく。
【0099】第3の実施形態において、図6に示すよう
に原稿7の吸着機構を備え、原稿カバー2を開放しよう
とした時に原稿7のずれを防止する目的で、図7に示す
制御を合わせて行うようにしてもよいことは勿論であ
る。つまり、原稿カバー2を開放しようとしてた時に多
少とも隙間が生じる可能性があれば、原稿ずれを生じる
ことが考えられる。このようなことを防止するために、
上述したように原稿7を原稿台3上に吸着保持すること
は有効な手段といえる。
【0100】なお、この第3の実施形態においても、検
知センサ25が原稿の読取走査中に原稿カバー2が開放
されようとする状態を検知すれば、メッセージ報知を行
うようにしている。しかし、このメッセージ報知を行う
ことなく、図10に示す阻止機構を駆動制御すること
で、原稿ずれ等を阻止でき、これによる読取りの不具合
を解消できることは勿論である。
【0101】なお、検知センサ25は、図1において原
稿カバー2の把手24の領域に対応して電極を設けるよ
うにしている。しかし、原稿カバー2の上面全域に設け
るようにしてもよいことは勿論である。特に、原稿カバ
ー2を開放しようとする場合には、必ず把手24の領域
にオペレータが接触するため、その領域に限定して設け
ても十分にその効果を期待できる。
【0102】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像読取装置によ
れば、原稿の画像読取走査中においては、オペレータに
原稿カバーの開放を禁止すようにメッセージ報知するよ
うにしており、これに促されて原稿カバーの開放を止め
る。これにより、原稿カバーの開放時による多数の不具
合を解消できる。
【0103】また、不用意にも原稿カバーが開放される
ようとした時に、原稿を原稿台上に吸着保持するように
したことで、開放時の原稿ずれを防止し、これによる読
取不良を解消している。この場合、原稿カバーが実際に
開放されると、この開放による原稿の画像読取状態が変
化することで、これを補償するために補正処理を行った
り、読取走査を一時中断する等することで、原稿カバー
が閉成状態での読取処理と同様の画像データを容易に得
ることができる。
【0104】さらに、原稿カバーが開放されようとする
時に、原稿カバーの開放を阻止する阻止機構を動作させ
ることにより、原稿カバーの画像読取走査中での開放が
阻止される。そのため、読取走査中での原稿カバーの開
放による不具合を解消でき、またそのための消費電力は
最小限ですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための画像読取装
置であるスキャナの外観を示す斜視図である。
【図2】図1における画像読取装置のスキャナを構成す
る原稿カバーを開放した状態を示す斜視図である。
【図3】図2における原稿カバーの開放状態での原稿を
原稿台上の基準位置に載置する時の状態を説明するため
の斜視図である。
【図4】本発明による画像読取装置であるスキャナにお
ける原稿カバーの開放禁止等を行うための制御回路構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による原稿カバーの開
放禁止のためのメッセージ報知のための制御手順を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態による原稿台上に載置
される原稿を吸着保持させるための一構成例を示す構成
図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による原稿カバーの開
放禁止のためのメッセージ報知に合わせて原稿の原稿台
への吸着保持制御を行うための制御手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態による原稿カバーの開
放禁止のためのメッセージ報知に合わせて原稿の原稿台
への吸着保持制御を行い、さらに画像補正処理を行うた
めの制御手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態による原稿カバーの開
放禁止のためのメッセージ報知に合わせて原稿の原稿台
への吸着保持制御を行い、さらに原稿カバー開放時にお
ける読取停止を行うための制御手順を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の第3の実施形態による原稿カバーの
開放を阻止する機構の一例を示す図であり、(a)は全
体の構成を示す図、(b)は原稿カバーの開放を阻止し
ていない状態を示す図、(c)は原稿カバーの開放を阻
止している状態を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態による原稿カバーの
開放禁止と共に、原稿カバーの開放を実際に阻止する時
の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スキャナ(画像読取装置) 2 原稿カバー 25 検知センサ(タッチ又は非接触センサ) 3 原稿台 5 走査光学系 6 読取ユニット 7 原稿 8 表示装置(報知装置) 9 音声装置(報知装置) 10 CPU(制御手段) 11 駆動回路(表示装置の駆動回路) 12 駆動回路(音声装置の駆動回路) 13 メモリ(記憶手段) 14 切換駆動回路(吸着部の駆動回路) 15 補正駆動回路 16 開放検知センサ 17 走査駆動回路(走査光学系の駆動回路) 18 阻止駆動回路 31 透明ガラス 32 静電吸着部(吸着保持手段) 33 防電シート 34 吸着電圧 35 切換スイッチ 41 係止片(阻止機構) 42 開口(阻止機構) 44 係止棒(阻止機構) 45 ソレノイド(阻止機構)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な原稿台上に載置された原稿を、上
    部より原稿台へと押圧するために開閉可能に設けられた
    原稿カバーを備え、上記原稿台上の原稿の画像を光学的
    に走査して読取るようにしてなる画像読取装置におい
    て、 上記原稿カバーに該原稿カバーを開放しようとする状態
    を事前に検知する検知センサを設け、 上記原稿の画像を光学的に走査している読取走査中に、
    上記検知センサによる検知信号を有効として原稿カバー
    を開放を禁止するような警告を、報知手段を介してメッ
    セージ報知を行うようにした制御手段を設けたことを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記検知センサはタッチセンサ、または
    非接触センサにて構成され、該検知センサの配置位置に
    対応してメッセージの報知手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 透明な原稿台上に載置された原稿を、上
    部より原稿台へと押圧するために開閉可能に設けられた
    原稿カバーを備え、上記原稿台上の原稿の画像を光学的
    に走査して読取るようにしてなる画像読取装置におい
    て、 上記原稿カバーに該原稿カバーを開放しようとする状態
    を事前に検知する検知センサを設け、また上記原稿台に
    はその載置面に原稿を吸着保持させるための吸着保持手
    段が備えられ、 上記原稿の画像を光学的に走査している読取走査中に、
    上記検知センサによる検知信号を有効として上記吸着保
    持手段を駆動し、原稿を吸着保持させるようにした制御
    手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像読取装置において、
    上記原稿カバーが開放又は閉成される状態を検知してな
    る上記開放検知センサを別途設け、 上記制御手段は原稿の読取走査中に上記開放検知センサ
    による開放検知に応答し、開放時点からの読取った画像
    データに対して補正処理を行うようにしたことを特徴と
    する画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像読取装置において、
    上記原稿カバーが開放又は閉成される状態を検知してな
    る上記開放検知センサを別途設け、 上記制御手段は原稿の読取走査中に開放検知センサによ
    る開放検知に応答し、上記原稿の画像を光学的に走査す
    る手段を一時停止させ、上記開放検知センサによる原稿
    カバーの閉成検知に応答して上記走査する手段による読
    取走査を再開させるようにしたことを特徴とする画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 透明な原稿台上に載置された原稿を、上
    部より原稿台へと押圧するために開閉可能に設けられた
    原稿カバーを備え、上記原稿台上の原稿の画像を光学的
    に走査して読取るようにしてなる画像読取装置におい
    て、 上記原稿カバーに該原稿カバーを開放しようとする状態
    を事前に検知する検知センサを設け、また上記原稿カバ
    ーに閉成状態の時に係止し開放を阻止しうる阻止機構を
    設けてなり、 上記原稿の画像を光学的に走査している読取走査中に、
    上記検知センサによる検知信号を有効として上記阻止機
    構を駆動して原稿の開放を阻止させ、上記検知センサに
    よる非検知信号により上記阻止機構の駆動を停止し、原
    稿カバーの開放を可能にしてなる制御手段を設けたこと
    を特徴とする画像読取装置。
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