JPH11261506A - 単一搬送波ステレオ送受信方式とこの送受信方式に使用される送信機及び受信機 - Google Patents

単一搬送波ステレオ送受信方式とこの送受信方式に使用される送信機及び受信機

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JPH11261506A
JPH11261506A JP6134698A JP6134698A JPH11261506A JP H11261506 A JPH11261506 A JP H11261506A JP 6134698 A JP6134698 A JP 6134698A JP 6134698 A JP6134698 A JP 6134698A JP H11261506 A JPH11261506 A JP H11261506A
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signal
stereo
circuit
carrier
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JP6134698A
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Yoichi Tajima
田嶋羊一
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振幅変調波に位相変調を行なった搬送波を使
用して単一搬送波でステレオ信号の送受信を行なうよう
にした、送受信方式の主流になりつつあるのがモトロー
ラ方式があるが、この方式は比較的高い電圧で動作する
ICを使用することが必要で、そのSN比も30db程
度であり、質的にも十分でなく又、受信側の信号伝送の
過程で、振幅変調波に歪みが生じる等の問題があった。 【解決手段】 本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式
は、前縁をステレオ信号の左信号で変調し後縁を右信号
で変調した方形波と無変調の方形波をとを交互に搬送波
として送信することにより、単一の搬送波にステレオ信
号をのせて送信するようにして、これを受信側でステレ
オ信号に再生するようにし、受信側ではステレオ信号を
復調するために、受信信号でフリップフロップ回路とを
駆動し、片側エッジ無変調で他方エッジ変調有のパルス
幅変調の形で、右信号Rと左信号Lとのを摘出し、これ
らの二つの信号をぞぞれ積分処理することにより、右信
号Rと左信号Lとの一組みのステレオ信号のオーディオ
出力を得るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の搬送波にス
テレオ信号をのせて送信し、これを受信側でステレオ信
号に再生するようにした単一搬送波ステレオ送受信方式
とこの送受信方式に使用される送信機及び受信機に関す
る。本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式は、フロン
トエッジをステレオ信号の一方の信号で変調しリヤエッ
ジをステレオ信号の他方の信号で変調した方形波と無変
調の方形波をとを交互に搬送波として送信することによ
り、単一の搬送波にステレオ信号をのせて送信するよう
にして、これを受信側でステレオ信号に再生するように
したものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】現在、振幅変調波に位
相変調を行なった搬送波を使用して単一搬送波でステレ
オ信号の送受信を行なうようにした、いわゆるAMステ
レオ放送方式が知られている。このような単一搬送波の
ステレオ送受信方式は、振幅変調と位相変調との二つの
変調方式の質にSN比等の差が有るために、右信号Rと
左信号Lとの和(R+L)と、右信号Rと左信号Lとの
差(R−L)の信号を送って、受信側出これらの信号よ
り、右信号Rと左信号Lを分離するようにしだ方法が各
種提案されている。
【0003】このような単一搬送波のステレオ送受信方
式の主流になりつつあるのが、モトローラ方式である
が、動作余裕度の高い比較的高電圧動作のICを使用す
ることが必要であり、そのSN比も30db程度であ
り、質的にも十分であるとは言いがたい状態にある。
又、モトローラ方式では、受信側の信号伝送の過程で、
振幅変調波に歪みが生じたり、いわゆる「搬送波切れ」
の状態になった場合には信号の質の復元が困難になる等
の問題があった。本発明は、このような従来の単一搬送
波ステレオ送受信方式の課題を解決した新規な単一搬送
波ステレオ送受信方式とこの送受信方式に使用される送
信機及び受信機を提案することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の単一搬送波ステ
レオ送受信方式とこの送受信方式に使用される送信機及
び受信機は、フロントエッジをステレオ信号の一方の信
号で変調しリヤエッジをステレオ信号の他方の信号で変
調した方形波と無変調の方形波をとを交互に搬送波とし
て送信することにより、単一の搬送波にステレオ信号を
のせて送信するようにして、これを受信側でステレオ信
号に再生するようにし、受信側ではステレオ信号を復調
するために、受信信号でフリップフロップ回路とを駆動
し、片側エッジ無変調で他方エッジ変調有のパルス幅変
調の形で、右信号Rと左信号Lとのを摘出し、これらの
二つの信号をぞぞれ積分処理することにより、右信号R
と左信号Lとの一組みのステレオ信号のオーディオ出力
を得るようにしたものである。本発明の単一搬送波ステ
レオ送受信方式とこの送受信方式に使用される送信機及
び受信機では、搬送波を変調するためにパルス幅変調だ
けを使用しているので、変調方式の質にSN比等の差が
生じることが無く、高い品質のステレオ信号の送受信を
比較的簡単な回路構成出行なうことが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は、本発明の単一搬送波ステレオ送受信
方式の送信回路部の構成を示した接続図である。図1に
おいて、CINは搬送波信号の入力端子、COUTは変
調された搬送波信号の出力端子である。RINはステレ
オの右信号の入力端子、LINはステレオの左信号の入
力端子である。CGは2相方形波形成回路、PM1は第
一の位相変調回路、PM2は第二の位相変調回路であ
る。PMは左右被変調エッジ摘出回路、DLは遅延回
路、SGは整列回路である。
【0006】2相方形波形成回路CGにおいて、FFは
フリップフロップ回路、AG1,AG2はアンドゲート
回路である。フリップフロップ回路FFの信号入力端子
clはアンドゲート回路AG1,AG2の信号入力端子
に接続されている。又、フリップフロップ回路FFの各
出力端子q1,q2はアンドゲート回路AG1,AG2
の信号入力端子に接続されている。第一の位相変調回路
PM1において、CN1は搬送波信号の入力端子、SN
1は変調信号の入力端子、OT1は変調信号の出力端子
である。CV11,CV12は可変容量ダイオード、G
11,G12はゲート回路、+は電源端子である。ゲー
ト回路G11、コンデンサー、可変容量ダイオードCV
11、抵抗により第一のCR遅延回路が構成され、ゲー
ト回路G12、コンデンサー、可変容量ダイオードCV
12、抵抗により第二のCR遅延回路が構成されてい
る。
【0007】搬送波信号の入力端子CN1は抵抗を介し
て第一のCR遅延回路の入力に接続されている。第一の
CR遅延回路の出力は抵抗を介して第二のCR遅延回路
の入力に接続され、第二のCR遅延回路の出力は変調信
号の出力端子OT1に接続されている。変調信号の入力
端子SN1はコンデンサー、抵抗を介して第一,第二の
CR遅延回路の可変容量ダイオードCV11,CV12
に接続されている。第二の位相変調回路PM2におい
て、CN2は搬送波信号の入力端子、SN2は変調信号
の入力端子、OT2は変調信号の出力端子である。CV
21,CV222は可変容量ダイオード、G21,G2
2はゲート回路、+は電源端子である。
【0008】ゲート回路G21、コンデンサー、可変容
量ダイオードCV21、抵抗により第一のCR遅延回路
が構成され、ゲート回路G22、コンデンサー、可変容
量ダイオードCV22、抵抗により第二のCR遅延回路
が構成されている。搬送波信号の入力端子CN2は抵抗
を介して第一のCR遅延回路の入力に接続されている。
第一のCR遅延回路の出力は抵抗を介して第二のCR遅
延回路の入力に接続され、第二のCR遅延回路の出力は
変調信号の出力端子OT2に接続されている。変調信号
の入力端子SN2はコンデンサー、抵抗を介して第一,
第二のCR遅延回路の可変容量ダイオードCV21,C
V22に接続されている。左右被変調エッジ摘出回路P
Mは、オアゲート回路G01とフリップフロップ回路F
Fmにより構成されている。又、整列回路SGはオアゲ
ート回路G02により構成されている。
【0009】搬送波信号の入力端子CINは、2相方形
波形成回路CGの入力端子に接続されている。2相方形
波形成回路CGの一方のアンドゲート回路AG1の信号
出力端子は、第一の位相変調回路PM1の搬送波信号の
入力端子CN1に接続されている。2相方形波形成回路
CGの他方のアンドゲート回路AG2信号出力端子は、
第二の位相変調回路PM2の搬送波信号の入力端子CN
2と遅延回路DLの入力端子に接続されている。第一の
パルス幅変調回路PW1の変調信号の出力端子OT1と
第二のパルス幅変調回路PW2の変調信号の出力端子O
T2は、左右被変調エッジ摘出回路PMのオアゲート回
路G01の入力端子に接続されている。左右被変調エッ
ジ摘出回路PMのフリップフロップ回路FFmの出力端
子は、整列回路SGのオアゲート回路G02を介して変
調された搬送波信号の出力端子COUTに接続されてい
る。ステレオの右信号の入力端子RINは第二の位相変
調回路PM2の変調信号入力端子SN2に接続され、
又、ステレオの左信号の入力端子LINは第一の位相変
調回路PM1の変調信号入力端子SN1に接続されてい
る。
【0010】このように構成された、本発明の単一搬送
波ステレオ送受信方式使用した送信回路部の動作を、図
4の波形図を使用して説明する。図4は、本発明の単一
搬送波ステレオ送受信方式使用した送信回路部の動作を
説明するための波形図である。搬送波信号の入力端子C
INには、図4の(a)に示す方形波の搬送波信号が加
えられる。図4の(a)の搬送波信号は、2相方形波形
成回路CGのフリップフロップ回路FFの信号入力端子
clに加えられ、フリップフロップ回路FFの信号出力
端子q1とq2より、図4の(b),(c)に示すよう
な位相の反転した方形波信号が出力されている。
【0011】フリップフロップ回路FFの信号出力端子
q1の図4の(b)に示す方形波信号は、図4の(a)
に示す方形波の搬送波信号が加えられているアンドゲー
ト回路AG1信号入力端子に加えら、二つの信号論理積
の演算が行われる。又、フリップフロップ回路FFの信
号出力端子q2の図4の(c)に示す方形波信号は、図
4の(a)に示す方形波の搬送波信号が加えられている
アンドゲート回路AG2信号入力端子に加えら、二つの
信号論理積の演算が行われる。アンドゲート回路AG2
は、その入力端子に加えられている信号が全てHレベル
の時にのみ、その出力端子がHレベルとなり、これ以外
の場合にはその出力端子がLレベルとなる。
【0012】この結果、2相方形波形成回路CGのアン
ドゲート回路AG1,AG2各出力端子には、図4の
(d),(e)に示すフリップフロップ回路FFの信号
入力端子clに加えられる信号の周波数を1/2に低減
した180°位相の異なる方形波信号が出力され、第一
の位相変調回路PW1と第二の位相変調回路PW2の各
搬送波信号の入力端子CN1,CN2に加えられる。第
一の位相変調回路PW1の信号入力端子CN1に加えら
れた、2相方形波形成回路CGの図4の(d)の方形波
信号信号は、第一,第二のCR遅延回路において、その
可変容量ダイオードCV11,CV12への充電が行わ
れ、図4の(f)に示すような積分波形になる。図4の
(f)に示す可変容量ダイオードCV11,CV12の
充電電圧は、第一,第二のCR遅延回路のゲート回路G
11,G12に加えられる。第一,第二のCR遅延回路
を2段使用しているのは、変調の度合を深めるためであ
る。
【0013】第一,第二のCR遅延回路のゲート回路G
11,G12は、通常はMOSトランジスタが使用され
ているので0.7VDDで跳躍的にHレベルになり、0.
3VDDでLレベルに変わるので、第二のCR遅延回路の
ゲート回路G12の出力は、図4の(g)に示すような
方形波の信号に変換され変調信号の出力端子OT1に送
出される。図4の(g)に示す、変調信号の出力端子O
T1の信号は、第一の位相変調回路PW1の信号入力端
子CN1に加えられた、図4の(d)に示す方形波の信
号に比べて、その位相が第一,第二のCR遅延回路によ
り遅延された量だけ、平均してЛ/2だけ遅れており、
この遅れは方形波立ち上がりと立ち下がりの一でも同じ
である。この遅延の量は、第一,第二のCR遅延回路の
可変容量ダイオードCV11,CV12の容量を変調信
号の入力端子SN1に加えられる変調信号により変化さ
せることにより変えられるので、位相変調を行なうこと
が出来る。
【0014】第二の位相変調回路PW2の信号入力端子
CN2に加えられた、2相方形波形成回路CGの図4の
(e)の方形波信号信号は、第一,第二のCR遅延回路
において、その可変容量ダイオードCV21,CV22
への充電が行われ、図4の(h)に示すような積分波形
になる。図4の(h)に示す可変容量ダイオードCV2
1,CV22の充電電圧は、第一,第二のCR遅延回路
のゲート回路G21,G22に加えられる。第一,第二
のCR遅延回路を2段使用しているのは、変調の度合を
深めるためである。
【0015】第一,第二のCR遅延回路のゲート回路G
21,G22は、通常はMOSトランジスタが使用され
ているので0.7VDDで跳躍的にHレベルになり、0.
3VDDでLレベルに変わるので、第二のCR遅延回路の
ゲート回路G22の出力は、図4の(i)に示すような
方形波の信号に変換され変調信号の出力端子OT2に送
出される。図4の(i)に示す、変調信号の出力端子O
T2の信号は、第二の位相変調回路PW2の信号入力端
子CN2に加えられた、図4の(e)に示す方形波の信
号に比べて、その位相が第一,第二のCR遅延回路によ
り遅延された量だけ、平均してЛ/2だけ遅れており、
この遅れは方形波立ち上がりと立ち下がりの一でも同じ
である。この遅延の量は、第一,第二のCR遅延回路の
可変容量ダイオードCV21,CV22の容量を変調信
号の入力端子SN2に加えられる変調信号により変化さ
せることにより変えられるので、位相変調を行なうこと
が出来る。
【0016】第一の位相変調回路PW1の出力の図4の
(g)に示すの方形波信号と、第二の位相変調回路PW
2の出力の図4の(i)に示すの方形波信号とは、左右
被変調エッジ摘出回路PMのオアゲート回路G01によ
り論理和の演算が行われ、オアゲート回路G01の出力
に図4の(j)に示すの方形波信号が出力される。オア
ゲート回路G01の出力はフリップフロップ回路FFm
のクロック端子に加えられるので、フリップフロップ回
路FFmの出力端子には、図4の(k)に示す方形波信
号が出力される。図4の(k)に示す信号は、そのフロ
ントエッジ部がステレオの右信号によりの位相変調さ
れ、リヤーエッジ部がステレオの左信号によりの位相変
調されたパルス幅変調波である。
【0017】遅延回路DLにより一定帰還遅らされた2
相方形波形成回路CGのアンドゲート回路AG2の出力
端子の、図4の(e)に示す信号と、左右被変調エッジ
摘出回路PMの出力の図4の(k)に示す信号とは、整
列回路SGのオアゲート回路GO2により加算されて、
図4の(l)に示すような、そのフロントエッジ部がス
テレオの右信号によりの位相変調され、リヤーエッジ部
がステレオの左信号によりの位相変調されたパルス幅変
調波と無変調のパルス幅変調信号が交互に送り出される
搬送は信号となる。この信号の周波数は、変調された搬
送波信号の出力端子COUTより出力され送信される。
この時の変調された搬送波信号の出力端子COUTより
送信される信号の周波数は搬送波信号の入力端子CIN
に加えられた信号の周波数と同一である。
【0018】図2は本発明の単一搬送波ステレオ送受信
方式の送信回路部の他の実施例を示す接続図である。図
2において、図1の実施例と同一の部分には同一の符合
を付けてその説明を省略する。図2と、図1の実施例の
回路との相違点は、図1の実施例の回路では、左右のス
テレオ信号により、搬送波の方形波のフロントエッジ部
とリアエッジ部を位相変調するための、第一の位相変調
回路PW1と第二の位相変調回路PW2の位相変調回路
に一段の変調回路を使用していたのに対して、図2の実
施例の回路では第一の位相変調回路PW1と第二の位相
変調回路PW2の位相変調回路を2段従属接続して、可
変容量ダイオードによる位相変調を4段の従属変調とし
た点である。図2の実施例の回路では、第一の位相変調
回路PW1と第二の位相変調回路PW2の位相変調回路
を2段従属接続したために、図1の実施例の回路に比べ
て、より深い変調を行なうことが出来るので質の良い変
調信号を得ることが出来る。尚、図2の実施例の回路の
動作は、上記に説明した図1の実施例の動作と同一であ
るのでその説明は省略する。
【0019】図3は、本発明の単一搬送波ステレオ送受
信方式の、受信復調回路の一実施例を示す接続図であ
る。図3において、MINは変調信号の入力端子、FF
1,FF2はフリップフロップ回路、IVはインバータ
ー回路、FL1,FL2はフィルター回路である。LO
UTはステレオの左再生信号(左オーディオ信号)の出
力端子、ROUTステレオの右再生信号(右オーディオ
信号)の出力端子である。変調信号の入力端子MIN
は、フリップフロップ回路FF1に、又、インバータ回
路IVを介してフリップフロップ回路FF2の信号入力
端子に接続されている。フリップフロップ回路FF1の
信号出力端子はフィルター回路FL1を介してステレオ
の左再生信号出力端子LOUTに接続されている。又、
フリップフロップ回路FF2の信号出力端子はフィルタ
ー回路FL2を介してステレオの右再生信号出力端子R
OUTに接続されている。
【0020】このように構成された、本発明の単一搬送
波ステレオ送受信方式の受信復調回路部の動作を、図5
の波形図を使用して説明する。図5は、本発明の単一搬
送波ステレオ送受信方式の受信復調回路部の動作を説明
するための波形図である。変調信号の入力端子MINに
は、図4の(l)に示す変調された搬送波を受信した、
図5の(a)に示すような、受信信号が加えられる。図
5の(a)の信号は、そのフロントエッジ部がステレオ
の右信号によりの位相変調され、リヤーエッジ部がステ
レオの左信号によりの位相変調されたパルス幅変調波と
無変調のパルス幅変調信号が交互に来る信号である。入
力端子MINに加えられた信号は、フリップフロップ回
路FF1の入力端子に加えられ、又、インバータ回路I
V2によりその位相が反転されて図5の(b)に示すよ
うな信号となり、フリップフロップ回路FF2の信号入
力端子に加えられる。
【0021】この結果、フリップフロップ回路FF1の
出力端子からは、図5の(c)(d)に示すような、フ
ロントエッジが位相変調されリヤーエッジ部が無変調の
パルス幅変調信号が出力される。このフリップフロップ
回路FF1の出力信号は、ステレオ信号の左信号に対応
したものである。又、フリップフロップ回路FF2の出
力端子からは、図2の(e)(f)に示すような、フロ
ントエッジ部が無変調、リヤーエッジが位相変調された
パルス幅変調信号が出力される。このフリップフロップ
回路FF2の出力信号は、ステレオ信号の右信号に対応
したものである。フリップフロップ回路FF1の一方の
出力信号は、フィルター回路FL1により平滑されて、
オーディオ信号となり、ステレオの左再生信号出力端子
LOUTに出力される。又、フリップフロップ回路FF
2の一方の信号出力信号はフィルター回路FL2により
平滑されて、オーディオ信号となり、テレオの右再生信
号出力端子ROUTに出力される。
【0022】このようにして、単一の搬送波の受信信号
より、フリップフロップ回路FF1とフリップフロップ
回路FF2の出力よりステレオ信号が再生され、単一の
搬送波によるステレオ信号の送受信が実現出来る。本発
明の本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式のステレオ
信号の送受信の品質は、送信回路の位相変調回路の特性
に依存する割合が大きいので、図1の送信回路の位相変
調ゲート入出力端子の波形の実測データを図6に示す。
図6より明らかなように、4%THDレベル入力時のS
N比73から55dB,に対する、−20dB変調入力
時の歪みは0.6%から0.8%,クロストークは約5
3から55dB等、100KHzに及ぶ周波数依存性の
無い実用性の十分な性能を得ることが出来た。
【0023】図7に、本発明の単一搬送波ステレオ送受
信方式の、オーディオ信号の可聴上限周波数20KHz
変調での、サイドバンドの発生位置とそのレベル示す。
図7に示すように、搬送波の上下20KHzのみ、4%
THDレベル入力時で、搬送波対比−10db(レベル
は変調入力比例)であり、変調周波数の2倍の占有帯域
幅のみの狭帯域で、高品質のステレオ信号の送受信が可
能になる。図8に、本発明の単一搬送波ステレオ送受信
方式を使用した受信回路における、変調−再生特性の測
定データを示す。図8に示した変調−再生特性は、搬送
周波数2.1MHzで、変調周波数が0〜100KHz
における、ステレオの出力信号の変調を、最大変調のS
/N=75dBと、これより約20dB下げた平均的な
変調のS/N=54dBの場合の、ステレオ信号のレベ
ル、総合歪率(T.H.D)、ノイズレベル、及び最大
変調時のクロストーク(ステレオの一方の信号をカット
した場合のクロストーク)の状態を示したものである。
図8のグラフで、○印はステレオの一方の信号を、*印
はステレオの他方の信号のデータを示している。
【0024】図8の変調−再生特性の測定データより明
らかなように、本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式
の変調−再生特性は、最大変調時及び平均的な変調時に
於いても、ステレオの左右の信号はほぼ同じレベルで、
変調周波数が変わっても安定した再生特性を保っている
ことを示している。本発明の単一搬送波ステレオ送受信
方式では、ステレオ信号の左、右信号のいずれかを位相
反転して変調した時は、被変調波と無変調波の交互に配
列された搬送波を送信し、その受信信号を直接積分する
ことにより、モノーラル再生が可能になる。このため、
AM式モノーラル受信方式とのステレオコンパチ方式の
構築が可能になる。又、本発明の本発明の単一搬送波ス
テレオ送受信方式は、HCタイプのCMOSを使用した
ばういでも1.8Vで動作するので、低電圧の電源で動
作を行なわせることが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式は、そのフロ
ントエッジ部がステレオの右信号によりの位相変調さ
れ、リヤーエッジ部がステレオの左信号によりの位相変
調されたパルス幅変調波と無変調のパルス幅変調信号と
を交互に送信することにより、単一の搬送波にステレオ
信号をのせて送信するようにして、これを受信側でステ
レオ信号に再生するようにし、受信側ではステレオ信号
を復調するために、受信信号で直接駆動されるフリップ
フロップ回路と、受信信号を位相反転した信号により駆
動されるフリップフロップ回路とにより、右信号Rと左
信号Lとのパルス幅信号を摘出し、これらの二つの信号
をぞぞれ積分処理することにより、右信号Rと左信号L
との一組みのステレオ信号のオーディオ出力を得ること
が出来る。
【0026】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式で
は、単一の搬送波にステレオ信号をのせて送信するよう
にして、これを受信側でステレオ信号に再生するように
したために、搬送波を変調するためにパルス幅変調だけ
を使用しているので、変調方式の質にSN比等の差が生
じることが無く、高い品質のステレオ信号の送受信を比
較的簡単な回路構で実現することが出来る。このため
に、従来の振幅変調波に位相変調を行なった搬送波を使
用して単一搬送波でステレオ信号の送受信を行なうよう
にした、いわゆるAMステレオ放送方式で行われていた
ような、振幅変調と位相変調との二つの変調方式の差を
補正するための各種の対策も不要になる。又、動作余裕
度の高い比較的高電圧動作のICを使用する必要が無
く、受信側の信号伝送の過程で、振幅変調波に歪みが生
じたり、いわゆる「搬送波切れ」の状態になった場合に
は信号の質の復元が困難になる等の問題も解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式の送信
回路部の一実施例の構成を示した接続図である。
【図2】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式の送信
回路部の他の実施例の構成を示した接続図である。
【図3】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式の受信
復調回路部の構成を示した接続図である。
【図4】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式使用し
た送信回路部の動作を説明するための波形図である。
【図5】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式の受信
復調回路部の動作を説明するための波形図である。
【図6】単一搬送波ステレオ送受信方式のステレオ信号
の送受信の品質を示すための図1の送信回路の位相変調
ゲート入出力端子の波形の実測データをに示したもので
ある。
【図7】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式の、オ
ーディオ信号の可聴上限周波数20KHz変調での、サ
イドバンドの発生位置とそのレベル示したものである。
【図8】本発明の単一搬送波ステレオ送受信方式を使用
した受信回路における、変調−再生特性の測定データを
示したものである。
【符号の説明】
CIN・・・搬送波信号の入力端子, COUT・
・・変調された搬送波信号の出力端子, RIN・
・・ステレオの右信号の入力端子, LIN・・・
ステレオの左信号の入力端子, CG・・・2相方
形波形成回路,PM1・・・第一の位相変調回路,
PM2・・・第二の位相変調回路, FF,Ff
m・・・フリップフロップ回路, AG1,AG2
・・・アンドゲート回路, CN1,CN2・・・
搬送波信号の入力端子,SN1,SN2・・・変調信号
の入力端子, OT1,OT2・・・変調信号の出
力端子, CV11,CV12,CV21,CV2
2・・・可変容量ダイオード, G11,G12・
・・ゲート回路, DL・・・遅延回路, G
01,G02・・・オアゲート回路, +・・・電
源端子,MIN・・・は変調信号の入力端子, F
F1,FF2・・・フリップフロップ回路, IV
・・・インバーター回路, FL1,FL2・・・
フィルター回路, LOUT・・・ステレオの左再
生信号(左オーディオ信号)の出力端子, ROU
T・・・ステレオの右再生信号(右オーディオ信号)の
出力端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前縁をステレオ信号の一方の信号で変調
    し後縁をステレオ信号の他方の信号で変調した方形波と
    無変調の方形波とを交互に搬送波として送信することに
    より、 単一の搬送波にステレオ信号をのせて送信するようにし
    て、 単一の搬送波を受信した信号で直接駆動されるフリップ
    フロップ回路によりステレオ信号の一方の信号に対応し
    たパルス幅信号を摘出し、 単一の搬送波を受信した信号を位相反転した信号により
    駆動されるフリップフロップ回路によりステレオ信号の
    他方の信号に対応したパルス幅信号を摘出し、 これらの二つの信号をぞぞれ積分処理することにより、
    一組みのステレオ信号を再生するようにした単一搬送波
    ステレオ送受信方式。
  2. 【請求項2】 前縁をステレオ信号の一方の信号で変調
    し後縁をステレオ信号の他方の信号で変調した方形波と
    無変調の方形波とを交互に搬送波として送信する送信手
    段、 該送信手段より送信される信号を受信した受信信号で直
    接駆動されるフリップフロップ回路によりステレオ信号
    の一方の信号に対応したパルス幅信号を摘出し、受信信
    号を位相反転した信号により駆動されるフリップフロッ
    プ回路とによりステレオ信号の他方の信号に対応したパ
    ルス幅信号を摘出し、 これらの二つの信号をぞぞれ積分処理することにより、
    一組みのステレオ信号を再生するようにした受信手段と
    より成る単一搬送波ステレオ送受信方式。
  3. 【請求項3】 搬送波信号の前縁をステレオ信号の一方
    の信号により位相変調する第一の位相変調回路、 搬送波信号の後縁をステレオ信号の他方の信号により位
    相変調する第二の位相変調回路、 前記第一の位相変調回路の出力と第二の位相変調回路の
    出力を加え合わせて出力するオアゲート回路、 該オアゲート回路の出力により駆動されその出力を変調
    された搬送波信号の出力端子に送出するフリップフロッ
    プ回路、 より成る単一搬送波ステレオ送信回路と該単一搬送波ス
    テレオ送信回路より送信される信号を受信した受信信号
    で直接駆動されるフリップフロップ回路によりステレオ
    信号の一方の信号に対応したパルス幅信号を摘出し、 前記単一搬送波ステレオ送信回路より送信される信号を
    受信した受信信号を位相反転した信号により駆動される
    フリップフロップ回路とによりステレオ信号の他方の信
    号に対応したパルス幅信号を摘出し、 これらの二つの信号をぞぞれ積分処理することにより、
    一組みのステレオ信号を再生するようにした受信回路と
    より成る単一搬送波ステレオ送受信方式。
  4. 【請求項4】 搬送波信号の前縁をステレオ信号の一方
    の信号によりその容量が変えられる可変容量ダイオード
    とゲート回路の2段接続回路を使用して位相変調する第
    一の位相変調回路、 搬送波信号の後縁をステレオ信号の他方の信号によりそ
    の容量が変えられる可変容量ダイオードとゲート回路の
    2段接続回路を使用して位相変調する第二の位相変調回
    路、 第一の位相変調回路の出力と第二の位相変調回路の出力
    を加え合わせて出力するオアゲート回路、 オアゲート回路の出力により駆動されその出力を変調さ
    れた搬送波信号の出力端子に送出するフリップフロップ
    回路より成る単一搬送波ステレオ送信機と該単一搬送波
    ステレオ送信機より送信される信号を受信した受信信号
    で直接駆動されるフリップフロップ回路によりステレオ
    信号の一方の信号に対応したパルス幅信号を摘出し、 前記一搬送波ステレオ送信機より送信される信号を受信
    した受信信号を位相反転した信号により駆動されるフリ
    ップフロップ回路とによりステレオ信号の他方の信号に
    対応したパルス幅信号を摘出し、 これらの二つの信号をぞぞれ積分処理することにより、
    一組みのステレオ信号を再生するようにした受信機とよ
    り成る単一搬送波ステレオ送受信方式。
  5. 【請求項5】 搬送波信号の前縁をステレオ信号の一方
    の信号により位相変調する第一の位相変調回路、 搬送波信号の後縁をステレオ信号の他方の信号により位
    相変調する第二の位相変調回路、 前記第一の位相変調回路の出力と前記第二の位相変調回
    路の出力を加え合わせて出力するオアゲート回路、 該オアゲート回路の出力により駆動されその出力を変調
    された搬送波信号の出力端子に送出するフリップフロッ
    プ回路より成り、 フロントエッジをステレオ信号の一方の信号で変調しリ
    ヤエッジをステレオ信号の他方の信号で変調した方形波
    と無変調の方形波をとを交互に搬送波として送信する単
    一搬送波ステレオ送信機。
  6. 【請求項6】 搬送波信号の前縁をステレオ信号の一方
    の信号によりその容量が変えられる可変容量ダイオード
    とゲート回路の2段接続回路を使用して位相変調する第
    一の位相変調回路、 搬送波信号の後縁をステレオ信号の他方の信号によりそ
    の容量が変えられる可変容量ダイオードとゲート回路の
    2段接続回路を使用して位相変調する第二の位相変調回
    路、 前記第一の位相変調回路の出力と前記第二の位相変調回
    路の出力を加え合わせて出力するオアゲート回路、 該オアゲート回路の出力により駆動されその出力を変調
    された搬送波信号の出力端子に送出するフリップフロッ
    プ回路より成り、 フロントエッジをステレオ信号の一方の信号で変調しリ
    ヤエッジをステレオ信号の他方の信号で変調した方形波
    と無変調の方形波とを交互に搬送波として送信する単一
    搬送波ステレオ送信機。
  7. 【請求項7】 前縁をステレオ信号の一方の信号で変調
    し後縁をステレオ信号の他方の信号で変調した方形波と
    無変調の方形波とを交互に搬送波として送信する単一搬
    送波ステレオ送信信号を受信した信号で直接駆動される
    第一のフリップフロップ回路、 フロントエッジをステレオ信号の一方の信号で変調しリ
    ヤエッジをステレオ信号の他方の信号で変調した方形波
    と無変調の方形波をとを交互に搬送波として送信する単
    一搬送波ステレオ送信信号を受信した信号を位相反転す
    るインバータ回路、 該インバータ回路の出力信号により駆動される第二のフ
    リップフロップ回路、 前記第一のフリップフロップ回路の出力信号を積分する
    ことによりステレオ信号の一方の信号を摘出第一のフィ
    ルター回路、 前記第二のフリップフロップ回路の出力信号を積分する
    ことによりステレオ信号の他方の信号を摘出する第二の
    フィルター回路、より成る単一搬送波ステレオ受信機。
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