JPH11261003A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11261003A
JPH11261003A JP5694798A JP5694798A JPH11261003A JP H11261003 A JPH11261003 A JP H11261003A JP 5694798 A JP5694798 A JP 5694798A JP 5694798 A JP5694798 A JP 5694798A JP H11261003 A JPH11261003 A JP H11261003A
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insulating film
film
electrode
forming
groove
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JP5694798A
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Shinji Sugaya
慎二 菅谷
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ回路に適用しうる高精度で高集積化
が可能な容量素子を有する半導体装置の構造及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10に埋め込まれた素子分離
膜30と、素子分離膜30に埋め込まれ、表面の高さ
が、素子分離膜30が形成されていない領域の半導体基
板10の高さとほぼ等しい電極26と、電極26上に形
成されたキャパシタ絶縁膜34と、キャパシタ絶縁膜3
4上に形成された電極38とにより半導体装置を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特に、アナログ回路に適用しうる高
精度で高集積化が容易な容量素子を有する半導体装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のシステムオンチップ化の要求に伴
い、高精度且つ高密度のアナログ回路を集積し、種々の
マクロ回路とともに一つのチップに集積する技術が要求
されている。このため、アナログ回路を構成する素子の
一つである容量素子についても高精度・高密度の容量素
子を実現しうる種々の構造や製造方法が提案されてお
り、これにより半導体装置の高性能化が図られている。
【0003】図13(a)に示す従来の半導体装置は、
半導体基板100中に形成された不純物拡散層102
と、不純物拡散層102上の半導体基板上に形成された
キャパシタ絶縁膜104と、キャパシタ絶縁膜104上
に形成された電極106とによりMOS構造の容量素子
を形成するものである。一般的な半導体装置では、キャ
パシタ絶縁膜104はMOSトランジスタのゲート絶縁
膜108と同時に形成され、電極106はMOSトラン
ジスタのゲート電極110と同時に形成されている。
【0004】図13(a)に示す半導体装置によれば、
容量素子の電極106とMOSトランジスタのゲート電
極110とがほぼ等しい高さに位置するため、電極10
6及びゲート電極110をパターニングするためのリソ
グラフィー工程における焦点深度を浅くし、すなわち加
工精度を高めて加工することができる。これにより、電
極面積を正確に制御することができる。
【0005】しかしながら、図13(a)に示す半導体
装置では、不純物拡散層102と半導体基板100との
間のpn接合により構成される寄生容量が存在するた
め、アナログ回路に用いる容量素子として十分ではなか
った。すなわち、アナログ回路に用いられる容量素子で
は、例えば寄生容量と本来の素子容量との比を10倍以
上確保することを判定基準とするが、pn接合容量の存
在により、この基準を満足することは困難であった。ま
た、pn接合容量は、印加電圧の変化によっても変動す
るため、安定した容量値を実現することはできなかっ
た。
【0006】一方、図13(b)に示す半導体装置は、
pn接合容量による問題を改善すべく、電極114と、
電極114上に形成されたキャパシタ絶縁膜116と、
キャパシタ絶縁膜116上に形成された電極118とに
よりなる容量素子を素子分離膜120上に形成するもの
である。一般的な容量素子では、キャパシタ絶縁膜11
6はMOSトランジスタのゲート絶縁膜108と同時に
形成され、電極118はMOSトランジスタのゲート電
極110と同時に形成されている。
【0007】図13(b)に示す半導体装置によれば、
容量素子がpn接合容量の影響を受けることはないため
容量値の安定性は極めて高い。しかしながら、容量の精
度を向上すべく電極110の加工精度を向上するために
は異方性に優れた条件により加工する必要があるが、異
方性に重きを置くと電極114の側壁部などの下地段差
部に導電膜のエッチング残渣122が発生して短絡故障
をもたらすことがあった。エッチング残渣を除去するた
めには異方性を落とし或いはオーバーエッチング量を増
加することが考えられるが、何れも電極118の加工精
度を低下するものであり、高精度の容量素子を形成する
うえで好ましくはなかった。
【0008】また、図13(b)に示す半導体装置にお
いて、電極114をMOSトランジスタのゲート電極1
10と同時に形成することも行われているが、電極11
0を熱酸化してキャパシタ絶縁膜114を形成する方法
を採用すると、MOSトランジスタのゲート酸化膜10
8の側部にゲートバーズビークが発生し、MOSトラン
ジスタの特性を劣化することがあった。また、キャパシ
タ絶縁膜116をCVD法により形成する方法を採用す
ると、キャパシタ絶縁膜116の膜厚は熱酸化の場合よ
りも厚くせざるを得ないため、電極面積が増加して集積
度を落とす原因となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、図13
(a)に示す従来の半導体装置及びその製造方法では精
度の高い容量素子を形成することは困難であり、また、
図13(b)に示す従来の半導体装置及びその製造方法
は加工性、集積度、歩留りの面で十分ではないため、何
れによっても高精度且つ高集積の容量素子を形成するに
は十分ではなかった。
【0010】本発明の目的は、アナログ回路に適用しう
る高精度且つ高集積の容量素子を形成しうる半導体装置
及びその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
の第1の領域に埋め込まれた素子分離膜と、前記素子分
離膜に埋め込まれ、表面の高さが、前記素子分離膜が形
成されていない前記半導体基板の第2の領域の高さとほ
ぼ等しい第1の電極と、前記第1の電極上に形成された
キャパシタ絶縁膜と、前記キャパシタ絶縁膜上に形成さ
れた第2の電極とを有することを特徴とする半導体装置
によって達成される。このようにして半導体装置を構成
することにより、pn接合に起因する寄生容量が生じる
ことを防止することができる。また、第1の電極が素子
分離膜に埋め込まれ、第2の電極の下層部がほぼ平坦と
なるので、第2の電極を形成する際にエッチング残渣の
発生を抑えることができる。これにより、第2の電極を
高精度でパターニングすることができる。したがって、
容量値の正確な容量素子を形成することができる。
【0012】また、上記の半導体装置において、前記素
子分離膜は、前記第1の電極が形成された領域の深さが
他の領域よりも深い前記溝に埋め込まれていることが望
ましい。このようにして半導体装置を構成すれば、容量
素子の下部における寄生容量を低減することができるの
で、全体的な寄生容量を更に低減することができる。ま
た、上記の半導体装置において、前記半導体基板の前記
第2の領域に形成され、前記半導体基板上に形成された
ゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲー
ト電極とを有するトランジスタを更に有し、前記ゲート
絶縁膜は、前記キャパシタ絶縁膜と同時に形成された膜
であり、前記ゲート電極は、前記第2の電極と同一の導
電層により形成されていることが望ましい。
【0013】また、上記目的は、半導体基板の第1の領
域に溝を形成する溝形成工程と、前記溝が形成された前
記半導体基板上に、前記溝の深さに相当する膜厚よりも
薄い膜厚を有する第1の絶縁膜を形成する第1の絶縁膜
形成工程と、前記溝内の前記第1の絶縁膜上に、表面の
高さが、前記溝が形成されていない前記半導体基板の第
2の領域における前記半導体基板の高さとほぼ等しい第
1の電極を形成する第1の電極形成工程と、前記第1の
電極上及び前記第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜を形成
する第2の絶縁膜形成工程と、前記溝内にのみ前記第1
の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜が残存するように前記第
1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜を平坦に除去し、前記
溝内に埋め込まれ、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶
縁膜よりなる素子分離膜を形成する素子分離膜形成工程
と、前記第1の電極上に、キャパシタ絶縁膜を形成する
キャパシタ絶縁膜形成工程と、前記キャパシタ絶縁膜上
に、第2の電極を形成する第2の電極形成工程とを有す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達
成される。このようにして半導体装置を製造することに
より、第1の電極の表面高さと第2の領域における半導
体基板の表面の高さをほぼ等しくすることができるの
で、第2の電極を形成する際のパターニング過程におい
てエッチング残渣の発生を抑えることができる。また、
リソグラフィーの焦点深度を浅くしてパターニングする
ことができるので、第2の電極を高精度にパターニング
することができる。したがって、容量素子の容量値をも
正確に制御することができる。また、容量素子を素子分
離膜上に形成するので、寄生容量を低減することができ
る。
【0014】また、上記目的は、半導体基板の第1の領
域に溝を形成する溝形成工程と、前記溝が形成された前
記半導体基板上に、前記溝の深さに相当する膜厚よりも
薄い膜厚を有する第1の絶縁膜を形成する第1の絶縁膜
形成工程と、前記溝内の前記第1の絶縁膜上に、表面の
高さが、前記溝が形成されていない前記半導体基板の第
2の領域における前記半導体基板の高さよりも高い導電
膜を形成する導電膜形成工程と、前記導電膜上及び前記
第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜を形成する第2の絶縁
膜形成工程と、前記溝内にのみ前記第1の絶縁膜及び前
記第2の絶縁膜が残存するように前記第1の絶縁膜、前
記第2の絶縁膜及び前記導電膜を平坦に除去し、前記溝
内に埋め込まれ、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁
膜よりなる素子分離膜と、前記素子分離膜に埋め込ま
れ、表面の高さが前記第2の領域における前記半導体基
板の高さとほぼ等しい第1の電極とを形成する第1の電
極形成工程と、前記第1の電極上に、キャパシタ絶縁膜
を形成するキャパシタ絶縁膜形成工程と、前記キャパシ
タ絶縁膜上に、第2の電極を形成する第2の電極形成工
程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法に
よっても達成される。このようにして半導体装置を製造
することにより、第1の電極の表面高さと第2の領域に
おける半導体基板の表面の高さの差を緩和することがで
きるので、第2の電極を形成する際のパターニング過程
においてエッチング残渣の発生を抑えることができる。
また、リソグラフィーの焦点深度を浅くしてパターニン
グすることができるので、第2の電極を高精度にパター
ニングすることができる。したがって、容量素子の容量
値をも正確に制御することができる。また、容量素子を
素子分離膜上に形成するので、寄生容量を低減すること
ができる。
【0015】また、上記目的は、半導体基板の第1の領
域に溝を形成する溝形成工程と、前記溝が形成された前
記半導体基板上に、前記溝の深さに相当する膜厚よりも
薄い膜厚を有する第1の絶縁膜を形成する第1の絶縁膜
形成工程と、前記溝内の前記第1の絶縁膜上に、表面の
高さが、前記溝が形成されていない前記半導体基板の第
2の領域における前記半導体基板の高さよりも高い導電
膜を形成する導電膜形成工程と、前記第1の絶縁膜及び
前記導電膜を平坦に除去し、前記溝内に埋め込まれ、前
記第1の絶縁膜よりなる素子分離膜と、前記素子分離膜
に埋め込まれ、表面の高さが前記第2の領域における前
記半導体基板の高さとほぼ等しい第1の電極とを形成す
る第1の電極形成工程と、前記第1の電極上に、キャパ
シタ絶縁膜を形成するキャパシタ絶縁膜形成工程と、前
記キャパシタ絶縁膜上に、第2の電極を形成する第2の
電極形成工程とを有することを特徴とする半導体装置の
製造方法によっても達成される。このようにして半導体
装置を製造することにより、第1の電極を溝に自己整合
で形成することができるので、リソグラフィー工程を1
工程削減することができる。
【0016】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記溝形成工程の前に、前記半導体基板上に第1の
ストッパ膜を形成するストッパ膜形成工程を更に有し、
前記溝形成工程では、前記ストッパ膜を前記溝と同じパ
ターンに加工し、前記素子分離膜を形成する工程では、
前記ストッパ膜をストッパとして前記第1の絶縁膜、前
記第2の絶縁膜及び前記導電膜を除去することが望まし
い。
【0017】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第1の電極形成工程では、上面が、前記第1の
ストッパ膜とほぼ同一のエッチング特性を有する第2の
ストッパ膜で覆われた前記第1の電極を形成することが
望ましい。また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記溝形成工程では、前記第1の電極が形成される
領域の深さが他の領域よりも深い前記溝を形成すること
が望ましい。このようにして半導体装置を製造すれば、
寄生容量を更に低減することができる。
【0018】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記キャパシタ絶縁膜形成工程では、前記キャパシ
タ絶縁膜の形成と同時に、前記第2の領域の前記半導体
基板上にゲート絶縁膜を形成し、前記第2の電極形成工
程では、前記第2の電極の形成と同時に、前記第2の領
域の前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を同時に形成する
ことが望ましい。このようにして半導体装置を製造すれ
ば、トランジスタの形成後にキャパシタ絶縁膜を形成す
るための酸化工程を行う必要がないので、トランジスタ
にゲートバーズビークが発生することを防止することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による半導体装置及びその製造方法について図1
乃至図4を用いて説明する。図1は本実施形態による半
導体装置の構造を示す概略断面図、図2乃至図4は本実
施形態による半導体装置の製造方法を示す概略断面図で
ある。
【0020】はじめに、本実施形態による半導体装置の
構造について図1を用いて説明する。シリコン基板10
には、シリコン基板10中に埋め込まれた素子分離膜3
0が形成されている。素子分離膜30により画定された
活性領域には、シリコン基板10上にゲート絶縁膜32
を介して形成されたゲート電極36と、シリコン基板1
0中に形成されたソース/ドレイン拡散層40よりなる
MOSトランジスタが形成されている。素子分離膜30
中には、その表面の高さが活性領域におけるシリコン基
板10の高さとほぼ等しい電極26が形成されている。
電極26上には、MOSトランジスタのゲート絶縁膜3
2と同一の工程により形成したキャパシタ絶縁膜34が
形成されている。キャパシタ絶縁膜34上には、ゲート
電極36と同一の導電層により構成された電極38が形
成されている。こうして、電極26と、キャパシタ絶縁
膜34と、電極38とにより容量素子が形成されてい
る。
【0021】ここで、本実施形態による半導体装置は、
電極26が素子分離膜30に埋め込んで形成されてお
り、また、電極26の表面の高さと活性領域におけるシ
リコン基板10の高さとがほぼ等しくなっていることに
特徴がある。このようにして半導体装置を構成すること
により、電極38の加工精度を向上することができ、こ
の結果、容量精度をも高めることができる。
【0022】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図2乃至図4を用いて説明する。まず、シ
リコン基板10上に、例えば熱酸化法により、シリコン
酸化膜12を形成する。次いで、シリコン酸化膜12上
に、例えばCVD法により、シリコン窒化膜14を形成
する(図2(a))。シリコン酸化膜12及びシリコン
窒化膜14は、素子分離膜を埋め込む際の平坦化工程に
おいてストッパとして用いる膜である。
【0023】続いて、素子分離膜を形成すべき領域に開
口部を有するフォトレジスト(図示せず)をマスクとし
て、シリコン窒化膜14、シリコン酸化膜12、シリコ
ン基板10を異方性エッチングし、シリコン基板10
に、素子分離膜を埋め込むための深さ約400nmの溝
16を形成する(図2(b))。溝16の深さは、形成
するデバイスの特性等に応じて適宜設定することが望ま
しい。
【0024】この後、全面に、例えばCVD法により、
膜厚約350nmのシリコン酸化膜18を形成する(図
2(c))。この際、シリコン酸化膜18の膜厚は、溝
16内におけるシリコン酸化膜18の高さが、溝16が
形成されていない領域におけるシリコン基板10の表面
の高さよりも低くなるように設定する。なお、シリコン
酸化膜18の堆積前に、熱酸化法により薄いシリコン酸
化膜を予め形成しておいてもよい。こうすることによ
り、溝16内のエッチングダメージやストレスを緩和す
ることができる。
【0025】次いで、シリコン酸化膜18上に、例えば
CVD法により、膜厚約50nmの高濃度にP(燐)を
含んだポリシリコン膜20を堆積する。この際、ポリシ
リコン膜20の膜厚は、ポリシリコン膜20の表面が、
溝16が形成されていない領域におけるシリコン基板1
0の表面の高さとほぼ等しくなるように設定する。な
お、ポリシリコン膜20へのドーピングは、上述のよう
に成膜と同時に行ってもよいし、成膜後にイオン注入等
により行ってもよい。また、ポリシリコン膜に代えてア
モルファスシリコン膜を用いてもよい。
【0026】続いて、例えば熱酸化法によりポリシリコ
ン膜20の表面を酸化し、シリコン酸化膜12の膜厚と
ほぼ等しい膜厚を有するシリコン酸化膜22を形成す
る。この後、シリコン酸化膜22上に、例えばCVD法
により、シリコン窒化膜14とほぼ等しい膜厚のシリコ
ン窒化膜24を堆積する(図2(d))。次いで、シリ
コン窒化膜24、シリコン酸化膜22、ポリシリコン膜
20とを同一のパターンに加工し、溝16内のシリコン
酸化膜18上に、ポリシリコン膜20よりなる電極26
を形成する(図3(a))。
【0027】なお、容量素子の容量値は、上部電極(電
極38)の面積により制御することができるので、電極
26のパターニングには高精度の加工は要求されない。
したがって、ポリシリコン膜20のエッチングでは等方
的なエッチング成分やオーバーエッチング量を増加する
ことができるので、溝16の側壁などの段差部にエッチ
ング残渣を残さずに容易にパターニングすることができ
る。
【0028】続いて、全面に、例えばCVD法により、
膜厚約300nmのシリコン酸化膜28を形成する(図
3(b))。シリコン酸化膜28は、溝16が十分に埋
め込まれる膜厚とする。この後、シリコン窒化膜14、
24をストッパとして、例えばCMP(化学的機械的研
磨:Chemical Mechanical Polishing)法によりシリコ
ン酸化膜28、18の表面を研磨し、シリコン酸化膜2
8、18の表面を平坦化する(図3(c))。こうし
て、溝16内に埋め込まれ、シリコン酸化膜18、28
よりなる素子分離膜30を形成する。また、素子分離膜
30内には、電極26が埋め込まれることとなる。
【0029】次いで、例えばウェットエッチングによ
り、シリコン窒化膜14、24を選択的に除去する(図
4(a))。続いて、例えばウェットエッチングによ
り、シリコン酸化膜12、22をエッチングし、素子分
離膜30により画定された活性領域にシリコン基板10
を露出する。このエッチングは、ゲート酸化膜形成前の
前処理に相当する。
【0030】なお、シリコン酸化膜12、22をエッチ
ングする際には素子分離膜30もエッチングされるの
で、エッチング膜厚を制御することにより素子分離膜3
0の表面高さをシリコン基板10の表面高さとほぼ等し
くすることができる。こうすることにより基板表面の平
坦性を向上することができるので、後工程のリソグラフ
ィー工程において焦点深度を浅くし、すなわち高精度の
パターニングを行うことができる。
【0031】但し、素子分離膜30を除去しすぎると、
活性領域の周縁部においてMOSトランジスタの閾値電
圧が低下するなどの悪影響を及ぼす虞があるため、後工
程の前処理等を考慮して、少なくとも最終的な素子分離
膜30の表面の高さがシリコン基板10の表面高さとほ
ぼ等しいかそれ以上となるように制御することが望まし
い。
【0032】この後、例えば熱酸化法により、シリコン
基板10の表面及び電極26の表面を熱酸化し、活性領
域のシリコン基板10上にシリコン酸化膜よりなるゲー
ト絶縁膜32を、電極26上にシリコン酸化膜よりなる
キャパシタ絶縁膜34を形成する。なお、ゲート絶縁膜
32及びキャパシタ絶縁膜34の形成前に、電極26に
窒素などのイオン注入を行い、注入ダメージによる増速
酸化を利用して容量部の膜厚を制御してもよい。
【0033】次いで、全面に、例えばCVD法により、
高濃度にPを含んだ多結晶シリコン膜を堆積する。な
お、ポリシリコン膜へのドーピングは、上述のように成
膜と同時に行ってもよいし、成膜後にイオン注入等によ
り行ってもよい。また、ポリシリコン膜に代えてアモル
ファスシリコン膜を堆積してもよい。続いて、通常のリ
ソグラフィー技術及びエッチング技術によりポリシリコ
ン膜をパターニングし、ゲート絶縁膜32上に形成され
たゲート電極36と、キャパシタ絶縁膜34を介して電
極26上に形成された電極38とを形成する(図4
(b))。
【0034】なお、ゲート電極36及び電極38を形成
するためのリソグラフィーは、表面をほぼ平坦にした基
板上において行われるので、リソグラフィーの焦点深度
を十分に小さくすることができ、すなわち、解像度を向
上することができる。したがって、ゲート電極36及び
電極38の加工精度をも高めることができる。この後、
通常のMOSトランジスタの形成方法と同様にして、ゲ
ート電極36の両側のシリコン基板10に、ソース/ド
レイン拡散層40を形成する(図4(c))。
【0035】こうして、ゲート電極36、ゲート絶縁膜
32、ソース/ドレイン拡散層40とを有するMOSト
ランジスタと、電極26、キャパシタ絶縁膜34、電極
38とを有し、電極26が素子分離膜30に埋め込まれ
た容量素子とを形成する。このように、本実施形態によ
れば、電極26を素子分離膜30に埋め込んで形成し、
電極26の表面の高さと活性領域におけるシリコン基板
10の高さとをほぼ等しくするので、電極38の加工精
度を向上することができる。この結果、容量精度をも高
めることができる。
【0036】また、本実施形態による半導体装置では、
2層ポリシリコン型の容量素子を構成するので、図13
(a)に示す従来の半導体装置のように、pn接合に起
因する寄生容量が生じることを防止することができる。
また、本実施形態による半導体装置の製造方法によれ
ば、ゲート電極36、電極38を形成する際の下地を極
めて小さくできるので、ゲート電極36、電極38を形
成する際のパターニング過程においてエッチング残渣が
生じることを防止することができる。
【0037】また、本実施形態による半導体装置は、図
13(b)に示す従来の半導体装置と同様の2層ポリシ
リコン型の容量素子であるが、シリコン基板10上に突
出する部分は上部の電極38のみであるので、図13
(b)に示す従来の半導体装置と比較して、容量素子を
形成した後の表面段差を少なくすることができる。これ
により、更に上層に形成する配線層と容量素子やMOS
トランジスタとを接続するためのコンタクトホールの開
口などを容易にすることができる。
【0038】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法について図5乃至図7
を用いて説明する。なお、第1実施形態による半導体装
置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を
付し、説明を省略或いは簡略にする。図5は本実施形態
による半導体装置の構造を示す概略断面図、図6及び図
7は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程
断面図である。
【0039】第1実施形態による半導体装置では、図1
に示すように、素子分離膜30内に容量素子の電極26
を埋め込むことにより電極38等のパターニング精度を
向上したが、電極26を埋め込んだ領域の素子分離膜3
0の膜厚は、電極26の厚さ分だけ薄くなる。このよう
に素子分離膜30の膜厚が薄くなると、電極26、素子
分離膜30、シリコン基板10により構成される寄生容
量は、その容量値が増大することとなり、容量値の精度
や動作速度を高めるうえでは好ましくない。
【0040】本実施形態では、電極26を素子分離膜3
0に埋め込むことによる寄生容量の増加を低減しうる半
導体装置の構造及びその製造方法を提供する。本実施形
態による半導体装置は、図5に示すように、素子分離膜
30が埋め込まれた溝16が2段階の深さとなってお
り、電極26が、溝16の深い領域上に形成されている
ことに特徴がある。このような素子分離膜30を形成す
ることにより、電極26、素子分離膜30、シリコン基
板10により構成される寄生容量の容量値を低減するこ
とができる。
【0041】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図6及び図7を用いて説明する。まず、例
えば図2(a)に示す第1実施形態による半導体装置の
製造方法と同様にして、シリコン基板10上に、シリコ
ン酸化膜12、シリコン窒化膜14を形成する。
【0042】次いで、素子分離膜を形成すべき領域に開
口部を有するフォトレジスト(図示せず)をマスクとし
て、シリコン窒化膜14、シリコン酸化膜12、シリコ
ン基板10を異方性エッチングし、シリコン基板10
に、素子分離膜を埋め込むための深さ約400nmの溝
16aを形成する(図6(a))。続いて、電極26を
形成する領域を含む領域に開口部を有するフォトレジス
ト(図示せず)をマスクとしてシリコン基板10を更に
異方性エッチングし、溝16a内に溝16bを形成す
る。こうして、深さが2段階の溝16を形成する(図6
(b))。
【0043】この後、例えば図2(c)及び(d)に示
す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にし
て、シリコン酸化膜18、ポリシリコン膜20、シリコ
ン酸化膜22、シリコン窒化膜24を形成する(図6
(c))。次いで、シリコン窒化膜24、シリコン酸化
膜22、ポリシリコン膜20とを同一のパターンに加工
し、溝16内のシリコン酸化膜18上に、ポリシリコン
膜20よりなる電極26を形成する(図7(a))。
【0044】続いて、全面に、例えばCVD法により、
膜厚約300nmのシリコン酸化膜28を形成する(図
7(b))。この後、例えば図3(c)乃至図4(c)
に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様
にして、MOSトランジスタ及び容量素子を形成する。
このように、本実施形態によれば、素子分離膜30を埋
め込む前に、電極26を形成する領域に深い溝16bを
形成しておくので、電極26を素子分離膜30に埋め込
む場合にも素子分離膜30の実効的な膜厚が減少するこ
とはない。これにより、素子分離領域の寄生容量を更に
低減することができる。
【0045】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法について図8乃至図1
1を用いて説明する。なお、第1及び第2実施形態によ
る半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には同
一の符号を付し、説明を省略或いは簡略にする。
【0046】図8は本実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図、図9乃至図11は本実施形態による
半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。第1及
び第2実施形態による半導体装置の製造方法では、電極
26となるポリシリコン膜20上に、シリコン酸化膜2
2、シリコン窒化膜24とを形成し、この積層膜をパタ
ーニングすることによって電極26を形成している。し
かしながら、ポリシリコン膜20のシリコン酸化膜22
及びシリコン窒化膜24は必ずしも必要なわけではな
い。本実施形態では、シリコン酸化膜22及びシリコン
窒化膜24を用いない半導体装置の構造及びその製造方
法について示す。
【0047】はじめに、本実施形態による半導体装置の
構造について図8を用いて説明する。シリコン基板10
には、シリコン基板10中に埋め込まれた素子分離膜3
0が形成されている。素子分離膜30により画定された
活性領域には、シリコン基板10上にゲート絶縁膜32
を介して形成されたゲート電極36と、シリコン基板1
0中に形成されたソース/ドレイン拡散層40よりなる
MOSトランジスタが形成されている。素子分離膜30
中には、電極26が埋め込まれている。電極26上に
は、MOSトランジスタのゲート絶縁膜32と同一の工
程により形成したキャパシタ絶縁膜34が形成されてい
る。キャパシタ絶縁膜34上には、ゲート電極36と同
一の導電層により構成された電極38が形成されてい
る。こうして、電極26と、キャパシタ絶縁膜34と、
電極38とにより容量素子が形成されている。
【0048】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図2乃至図4を用いて説明する。まず、例
えば図2(a)に示す第1実施形態による半導体装置の
製造方法と同様にして、シリコン基板10上に、シリコ
ン酸化膜12と、シリコン窒化膜14を形成する(図9
(a))。
【0049】次いで、素子分離膜を形成すべき領域に開
口部を有するフォトレジスト(図示せず)をマスクとし
て、シリコン窒化膜14、シリコン酸化膜12、シリコ
ン基板10を異方性エッチングし、シリコン基板10
に、素子分離膜を埋め込むための深さ約400nmの溝
16を形成する(図9(b))。続いて、全面に、例え
ばCVD法により、膜厚約350nmのシリコン酸化膜
18を形成する(図9(c))。この際、シリコン酸化
膜18の膜厚は、溝16内におけるシリコン酸化膜18
の高さが、溝16が形成されていない領域におけるシリ
コン基板10の表面の高さよりも低くなるように設定す
る。
【0050】この後、シリコン酸化膜18上に、例えば
CVD法により、高濃度にPを含んだポリシリコン膜2
0を堆積する。この際、ポリシリコン膜20の膜厚は、
ポリシリコン膜20の表面が、シリコン窒化膜14の高
さより高くなるように設定する。次いで、ポリシリコン
膜20を加工し、溝16内のシリコン酸化膜18上にの
みポリシリコン膜20を残存させる(図10(a))。
【0051】続いて、全面に、例えばCVD法により、
膜厚約300nmのシリコン酸化膜28を形成する(図
10(b))。シリコン酸化膜28は、溝16が十分に
埋め込まれる膜厚とする。この後、シリコン窒化膜14
をストッパとして、例えばCMP法によりシリコン酸化
膜28、18、ポリシリコン膜20の表面を研磨し、表
面を平坦化する(図10(c))。こうして、溝16内
に埋め込まれ、シリコン酸化膜18、28よりなる素子
分離膜30と、素子分離膜30内に埋め込まれ、ポリシ
リコン膜20よりなる電極26を形成する。
【0052】なお、このようにして電極26を形成する
と、電極26を形成する必要がない領域の素子分離膜3
0中にまでポリシリコン膜20が残存することもある
が、このポリシリコン膜20はフローティングの状態に
あるので、他の素子の動作に影響を与えることはない。
次いで、例えばウェットエッチングにより、シリコン窒
化膜14、24を選択的に除去する(図11(a))。
【0053】続いて、例えばウェットエッチングによ
り、シリコン酸化膜12をエッチングし、素子分離膜3
0により画定された活性領域にシリコン基板10を露出
する。このエッチングは、ゲート酸化膜形成前の前処理
に相当する。なお、シリコン酸化膜12、22をエッチ
ングする際には素子分離膜30もエッチングされるの
で、エッチング膜厚を制御することにより素子分離膜3
0の表面高さとシリコン基板10の表面高さとの差を緩
和することができる。こうすることにより基板表面の平
坦性を向上することができるので、後工程のリソグラフ
ィー工程において焦点深度を浅くし、すなわち高精度の
パターニングを行うことができる。
【0054】この後、例えば熱酸化法により、シリコン
基板10の表面及び電極26の表面を熱酸化し、活性領
域のシリコン基板10上にシリコン酸化膜よりなるゲー
ト絶縁膜32を、電極26上にシリコン酸化膜よりなる
キャパシタ絶縁膜34を形成する(図11(b))。次
いで、例えば図4(a)及び(b)に示す第1実施形態
による半導体装置の製造方法と同様にして、ゲート電極
36、電極38、ソース/ドレイン拡散層40等を形成
する(図11(c))。
【0055】このように、本実施形態によれば、電極2
6を素子分離膜30に埋め込んで形成し、電極26の表
面の高さと活性領域におけるシリコン基板10の高さと
の段差を緩和するので、電極38の加工精度を向上する
ことができる。この結果、容量精度をも高めることがで
きる。なお、上記実施形態では、図10(a)に示す工
程においてポリシリコン膜20をパターニングしたが、
必ずしもパターニングする必要はない。
【0056】例えば、図9(c)においてシリコン酸化
膜18を形成した後、ポリシリコン膜20を形成し(図
12(a))、シリコン窒化膜14をストッパとしてシ
リコン酸化膜18、ポリシリコン膜20の表面を研磨す
ることにより、溝16内に埋め込まれ、シリコン酸化膜
18よりなる素子分離膜30と、素子分離膜30内に埋
め込まれ、ポリシリコン膜20よりなる電極26を形成
することもできる。すなわち、シリコン酸化膜18、ポ
リシリコン膜20の膜厚、溝16の深さを適宜調整する
ことにより、電極26を溝16に自己整合的に形成する
ことができる。
【0057】また、第2実施形態のように溝16の深さ
を変化する場合には、シリコン酸化膜18の膜厚、溝1
6a、16bの深さを適宜調整することにより、溝16
bが形成された領域にのみ自己整合的に電極26を形成
することもできる。また、上記第1乃至第3実施形態で
は、溝16内にシリコン酸化膜を埋め込んで素子分離膜
30を形成する際にシリコン窒化膜14、24をストッ
パに用いてCMP法により研磨したが、シリコン窒化膜
14、24を必ずしも設ける必要はない。すなわち、シ
リコン窒化膜14、24は、研磨の際に下地のシリコン
基板10に与えるダメージを低減すべく設けられている
ものであり、研磨によるダメージ等を十分に低減できる
ような場合にはシリコン窒化膜14、24を設ける必要
はない。このようにすれば、基板表面の平坦性を更に向
上することができる。
【0058】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、半導体基
板の第1の領域に埋め込まれた素子分離膜と、素子分離
膜に埋め込まれ、表面の高さが、素子分離膜が形成され
ていない半導体基板の第2の領域の高さとほぼ等しい第
1の電極と、第1の電極上に形成されたキャパシタ絶縁
膜と、キャパシタ絶縁膜上に形成された第2の電極とに
より半導体装置を構成するので、pn接合に起因する寄
生容量が生じることを防止することができる。また、第
1の電極は素子分離膜に埋め込まれ、第2の電極の下層
部がほぼ平坦となるので、第2の電極を形成する際にエ
ッチング残渣の発生を抑えることができる。これによ
り、第2の電極を高精度でパターニングすることができ
る。また、容量素子を素子分離膜上に形成するので、寄
生容量を低減することができる。
【0059】また、半導体基板の第1の領域に溝を形成
する溝形成工程と、溝が形成された半導体基板上に、溝
の深さに相当する膜厚よりも薄い膜厚を有する第1の絶
縁膜を形成する第1の絶縁膜形成工程と、溝内の第1の
絶縁膜上に、表面の高さが、溝が形成されていない半導
体基板の第2の領域における半導体基板の高さとほぼ等
しい第1の電極を形成する第1の電極形成工程と、第1
の電極上及び第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜を形成す
る第2の絶縁膜形成工程と、溝内にのみ第1の絶縁膜及
び第2の絶縁膜が残存するように第1の絶縁膜及び第2
の絶縁膜を平坦に除去し、溝内に埋め込まれ、第1の絶
縁膜及び第2の絶縁膜よりなる素子分離膜を形成する素
子分離膜形成工程と、第1の電極上に、キャパシタ絶縁
膜を形成するキャパシタ絶縁膜形成工程と、キャパシタ
絶縁膜上に、第2の電極を形成する第2の電極形成工程
とにより半導体装置を製造するので、第1の電極の表面
高さと第2の領域における半導体基板の表面の高さをほ
ぼ等しくすることができる。これにより、第2の電極を
形成する際のパターニング過程においてエッチング残渣
の発生を抑えることができる。また、リソグラフィーの
焦点深度を浅くしてパターニングすることができるの
で、第2の電極を高精度にパターニングすることができ
る。したがって、容量素子の容量値をも正確に制御する
ことができる。また、容量素子を素子分離膜上に形成す
るので、寄生容量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その3)である。
【図5】本発明の第2実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図7】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図8】本発明の第3実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図10】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図11】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図12】第3実施形態の変形例による半導体装置及び
その製造方法を示す工程断面図である。
【図13】従来の半導体装置の構造を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…シリコン酸化膜 14…シリコン窒化膜 16…溝 18…シリコン酸化膜 20…ポリシリコン膜 22…シリコン酸化膜 24…シリコン窒化膜 26…電極 28…シリコン酸化膜 30…素子分離膜 32…ゲート絶縁膜 34…キャパシタ絶縁膜 36…ゲート電極 38…電極 40…ソース/ドレイン拡散層 100…半導体基板 102…不純物拡散層 104…キャパシタ絶縁膜 106…電極 108…ゲート絶縁膜 110…ゲート電極 112…ソース/ドレイン拡散層 114…電極 116…キャパシタ絶縁膜 118…電極 120…素子分離膜 122…エッチング残渣

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の第1の領域に埋め込まれた
    素子分離膜と、 前記素子分離膜に埋め込まれ、表面の高さが、前記素子
    分離膜が形成されていない前記半導体基板の第2の領域
    の高さとほぼ等しい第1の電極と、 前記第1の電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、 前記キャパシタ絶縁膜上に形成された第2の電極とを有
    することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記素子分離膜は、前記第1の電極が形成された領域の
    深さが他の領域よりも深い前記溝に埋め込まれているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 前記半導体基板の前記第2の領域に形成され、前記半導
    体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁
    膜上に形成されたゲート電極とを有するトランジスタを
    更に有し、 前記ゲート絶縁膜は、前記キャパシタ絶縁膜と同時に形
    成された膜であり、前記ゲート電極は、前記第2の電極
    と同一の導電層により形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板の第1の領域に溝を形成する
    溝形成工程と、 前記溝が形成された前記半導体基板上に、前記溝の深さ
    に相当する膜厚よりも薄い膜厚を有する第1の絶縁膜を
    形成する第1の絶縁膜形成工程と、 前記溝内の前記第1の絶縁膜上に、表面の高さが、前記
    溝が形成されていない前記半導体基板の第2の領域にお
    ける前記半導体基板の高さとほぼ等しい第1の電極を形
    成する第1の電極形成工程と、 前記第1の電極上及び前記第1の絶縁膜上に、第2の絶
    縁膜を形成する第2の絶縁膜形成工程と、 前記溝内にのみ前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜
    が残存するように前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁
    膜を平坦に除去し、前記溝内に埋め込まれ、前記第1の
    絶縁膜及び前記第2の絶縁膜よりなる素子分離膜を形成
    する素子分離膜形成工程と、 前記第1の電極上に、キャパシタ絶縁膜を形成するキャ
    パシタ絶縁膜形成工程と、 前記キャパシタ絶縁膜上に、第2の電極を形成する第2
    の電極形成工程とを有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の第1の領域に溝を形成する
    溝形成工程と、 前記溝が形成された前記半導体基板上に、前記溝の深さ
    に相当する膜厚よりも薄い膜厚を有する第1の絶縁膜を
    形成する第1の絶縁膜形成工程と、 前記溝内の前記第1の絶縁膜上に、表面の高さが、前記
    溝が形成されていない前記半導体基板の第2の領域にお
    ける前記半導体基板の高さよりも高い導電膜を形成する
    導電膜形成工程と、 前記導電膜上及び前記第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜
    を形成する第2の絶縁膜形成工程と、 前記溝内にのみ前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜
    が残存するように前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜
    及び前記導電膜を平坦に除去し、前記溝内に埋め込ま
    れ、前記第1の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜よりなる素
    子分離膜と、前記素子分離膜に埋め込まれ、表面の高さ
    が前記第2の領域における前記半導体基板の高さとほぼ
    等しい第1の電極とを形成する第1の電極形成工程と、 前記第1の電極上に、キャパシタ絶縁膜を形成するキャ
    パシタ絶縁膜形成工程と、 前記キャパシタ絶縁膜上に、第2の電極を形成する第2
    の電極形成工程とを有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板の第1の領域に溝を形成する
    溝形成工程と、 前記溝が形成された前記半導体基板上に、前記溝の深さ
    に相当する膜厚よりも薄い膜厚を有する第1の絶縁膜を
    形成する第1の絶縁膜形成工程と、 前記溝内の前記第1の絶縁膜上に、表面の高さが、前記
    溝が形成されていない前記半導体基板の第2の領域にお
    ける前記半導体基板の高さよりも高い導電膜を形成する
    導電膜形成工程と、 前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を平坦に除去し、前記
    溝内に埋め込まれ、前記第1の絶縁膜よりなる素子分離
    膜と、前記素子分離膜に埋め込まれ、表面の高さが前記
    第2の領域における前記半導体基板の高さとほぼ等しい
    第1の電極とを形成する第1の電極形成工程と、 前記第1の電極上に、キャパシタ絶縁膜を形成するキャ
    パシタ絶縁膜形成工程と、 前記キャパシタ絶縁膜上に、第2の電極を形成する第2
    の電極形成工程とを有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記溝形成工程の前に、前記半導体基板上に第1のスト
    ッパ膜を形成するストッパ膜形成工程を更に有し、 前記溝形成工程では、前記ストッパ膜を前記溝と同じパ
    ターンに加工し、 前記素子分離膜を形成する工程では、前記ストッパ膜を
    ストッパとして前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜及
    び前記導電膜を除去することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1の電極形成工程では、上面が、前記第1のスト
    ッパ膜とほぼ同一のエッチング特性を有する第2のスト
    ッパ膜で覆われた前記第1の電極を形成することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至8のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記溝形成工程では、前記第1の電極が形成される領域
    の深さが他の領域よりも深い前記溝を形成することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至9のいずれか1項に記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記キャパシタ絶縁膜形成工程では、前記キャパシタ絶
    縁膜の形成と同時に、 前記第2の領域の前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形
    成し、 前記第2の電極形成工程では、前記第2の電極の形成と
    同時に、前記第2の領域の前記ゲート絶縁膜上にゲート
    電極を同時に形成することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6664162B2 (en) 2001-09-27 2003-12-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method of manufacturing capacitor

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US6664162B2 (en) 2001-09-27 2003-12-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method of manufacturing capacitor

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