JPH1126004A - 発電システム - Google Patents

発電システム

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Publication number
JPH1126004A
JPH1126004A JP9176656A JP17665697A JPH1126004A JP H1126004 A JPH1126004 A JP H1126004A JP 9176656 A JP9176656 A JP 9176656A JP 17665697 A JP17665697 A JP 17665697A JP H1126004 A JPH1126004 A JP H1126004A
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JP
Japan
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carbon dioxide
fuel cell
power generation
supplied
gas
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Application number
JP9176656A
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English (en)
Inventor
Takao Nakagaki
隆雄 中垣
Hakaru Ogawa
斗 小川
Michio Hori
美知郎 堀
Masakuni Sasaki
雅國 佐々木
Masafumi Fukuda
雅文 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来は、発電によって生成された二酸化炭素
を、特別な分離装置を設けて分離し回収していた。 【解決手段】燃料電池51には、燃料と酸素とが供給さ
れ、所定の温度下で化学反応をおこし発電する。燃料電
池51から排出されるガスは、燃焼器52に供給され
る。燃焼器52には、酸素、または炭素原子または酸素
原子または水素原子とからなる化合物を主成分とする流
体を有する流体が供給され、燃料電池51から排出され
るガスを含む流体と混合され燃焼される。燃焼器52か
ら排出される流体は、二酸化炭素分離器53に供給され
二酸化炭素と水蒸気とに分離し回収する。この様な構成
により、特別な分離装置を要さず、高効率かつ経済的に
二酸化炭素だけを回収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電システムに係
り、特に燃料電池とガスタービンまたは蒸気タービンと
を用いた複合発電システムによって、二酸化炭素を回収
する発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】化石燃料を主とする火力発電プラントや
燃料電池発電プラントでは、炭化水素系の燃料を、燃焼
や電気化学反応によって、水と二酸化炭素とに変化させ
る時に得られる化学エンタルピの差を電気エネルギに変
換して出力を得ている。
【0003】そして、その性質上、発電プラントから排
出される排出ガスには、必ず二酸化炭素が含まれる。し
かしながら、地球規模の環境対策が叫ばれる中にあっ
て、二酸化炭素の大気中への放出は、地球温暖化を引き
起こす大きな原因であるとされ、エネルギ需要の多い先
進国を中心に、二酸化炭素の大気への排出量を規制する
動きが出てきている。
【0004】実際、これら火力発電プラントから排出さ
れる二酸化炭素は膨大な量であり、従来、二酸化炭素を
回収する方法について、例えばアジ化化合物を使って二
酸化炭素を吸収する特開平4−313326号や、モノ
エタノールアミンを使って二酸化炭素を吸収する特開平
3−97613号や、分離膜を使って二酸化炭素を分離
する特開平3−267109号や、PSA分離法を使っ
て二酸化炭素を分離する特開平4−59785号や、吸
収液を使って二酸化炭素を分離する特開平5−1848
68号等が存在する。
【0005】この様に、プラントからの排出ガスを土類
系多孔質体のゼオライトや活性炭等を用いて物理的に吸
着させる方法や、特殊な膜による分離方法、化学的に吸
収する方法などがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
様に二酸化炭素を回収する方法は、ある程度の規模の発
電プラントには適応可能であるが、実際に火力発電プラ
ントから排出される膨大な量の排出ガス中の数%を占め
る二酸化炭素を効率良く、ほぼ完全に回収することは困
難である。
【0007】また、排出された二酸化炭素を回収する方
法である物理吸着方法や、膜分離方法では、二酸化炭素
の濃縮にエネルギを消費するため、発電所の総合効率を
低下させるという問題もあった。
【0008】そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑み
てなされたもので、例えば火力発電プラントや燃料電池
発電プラントから排出される多量の二酸化炭素を、特別
な分離を必要とせず、効率的かつ経済的に回収する発電
プラントの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の発電プラントは、少なくとも燃料を供給し
て発電する燃料電池と、前記燃料電池から排出されるガ
スを含む流体と、酸素、または炭素原子または酸素原子
または水素原子とからなる化合物を主成分とする流体を
有する流体と、を供給して、燃焼させる燃焼器と、前記
燃焼器から排出される流体から少なくとも二酸化炭素を
分離する二酸化炭素分離器とから構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の構成を図
面を参照しながら説明する。図1は、発電プラントの第
1実施例のブロック図である。燃料電池51内の燃料極
51aと酸化剤極51bには、それぞれ少なくとも燃料
と酸素(通常空気)とが供給され、所定の温度下で化学
反応をおこし発電する。燃料電池51内の燃料極51a
と酸化剤極51bとから排出されるガス(例えば水素ま
たは二酸化炭素)を含む流体は、燃料電池51に接続さ
れる燃焼器52に供給される。燃焼器52には、酸素、
または炭素原子または酸素原子または水素原子とからな
る化合物を主成分とする流体を有する流体が供給され
る。例えば、酸素(純酸素)である。燃焼器52内で
は、燃料電池51から排出されるガスを含む流体と、酸
素、または素原子または酸素原子または水素原子とから
なる化合物を主成分とする流体を有する流体とが混合さ
れ燃焼される。
【0011】燃焼器52から排出される水蒸気と二酸化
炭素を主成分とする流体は、燃焼器52に接続される二
酸化炭素分離器53に供給される。二酸化炭素分離器5
3では、燃焼器52から排出される流体から少なくとも
二酸化炭素と水蒸気とを分離しそれぞれ回収する。
【0012】発電システムは、燃料電池51と燃焼器5
2と二酸化炭素分離器53とから構成される。また、燃
料電池51に供給される燃料は、炭素または水素を含む
化合物であり、例えばメタノール、エタノール、ジメチ
ルエーテル、ジエチルエーテル、メタン、エタン、プロ
パン、ブタン、石炭、一酸化炭素、ぎ酸のうち少なくと
も1種類を含んでいる。このうちメタノールは、改質温
度が300℃程度であり、改質に必要な熱を、燃料電池
の発電時における熱を利用することができ、改質が容易
である。
【0013】また、燃料は、改質または分解またはガス
化されて、燃料電池51に供給される。例えば、メタノ
ールやエタノール等のアルコール類は改質または電気分
解され、石炭はガス化される。
【0014】燃料電池51は、溶融炭酸塩型燃料電池ま
たは固体電解質型燃料電池または固体高分子型燃料電池
またはアルカリ型燃料電池またはリン酸型燃料電池また
は硫酸型燃料電池または炭酸水溶液型燃料電池または固
体プロトン型燃料電池のうち少なくとも1種類を有す
る。例えば、溶融炭酸塩型燃料電池は、500℃から6
50℃までの温度範囲で発電を行い、固体高分子型燃料
電池は、100℃程度で発電する。
【0015】以上述べた様な第1実施例では、二酸化炭
素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要すること
なく、燃焼器52からの排出される流体から水分を取り
除き、二酸化炭素だけを回収することができる。そのた
め、二酸化炭素の大気中への放出を防止することがで
き、地球の温暖化を抑制することができる。
【0016】また、燃焼器3に供給される流体を、少な
くとも酸素を含み炭素原子または酸素原子または水素原
子とからなる化合物を主成分とする流体を有する流体と
することによって、燃焼器52から排出される流体を水
蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化炭素の回
収を容易にすることができる。
【0017】また、燃料電池51内でおこる化学反応に
よって電気エネルギを取り出すため、燃料電池から排出
される二酸化炭素(NOX、SOXを含む)の量は、火
力発電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭
素の量と比較して非常に少なく、環境に悪影響を及ぼす
ことが少ない。
【0018】次に、本発明の第2実施例の構成、動作に
付いて、図2を参照して説明する。尚、以下の各実施例
において、第1実施例と同一構成要素は同一符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0019】図2は、発電システムの第2実施例のブロ
ック図である。二酸化炭素分離器53から分離された二
酸化炭素を、燃料電池51に供給する。
【0020】二酸化炭素を燃料電池51の酸化剤極51
bに供給することで、発電に必要な流体量を補うことが
できる。次に、本発明の第3実施例の構成、動作に付い
て、図3を参照して説明する。
【0021】図3は、発電システムの第3実施例のブロ
ック図である。燃料電池51と燃焼器52との間に、圧
縮機54が接続される。燃料電池51の燃料極51aか
ら排出される流体(少なくとも水素を含む流体)は、圧
縮機54に供給されて圧縮される。圧縮された流体は、
燃焼器52に供給される。
【0022】圧縮機54によって、燃料電池51から排
出される流体を圧縮することで、燃焼器52に供給され
る流体の流量を実質的に増加させることができる。次
に、本発明の第4実施例の構成、動作に付いて、図4を
参照して説明する。
【0023】図4は、発電システムの第4実施例のブロ
ック図である。燃焼器51と二酸化炭素回収部53との
間に、ガスタービン55を設ける。燃料電池51から排
出される流体は、燃焼器52で少なくとも酸素を含む流
体と混合され燃焼された後、ガスタービン55に供給さ
れる。ガスタービン55内では、燃焼された流体が膨張
することによって発電する。ガスタービン55から排出
される流体は、二酸化炭素分離機53に供給される。
【0024】燃料電池51とガスタービン55とのコン
バインドシステムによって発電を行うため、発電システ
ム全体の発電量が増加すると共に、発電効率が向上す
る。次に、本発明の第5実施例の構成、動作に付いて、
図5を参照して説明する。
【0025】図5は、発電システムの第5実施例のブロ
ック図である。燃焼器51と二酸化炭素回収部53との
間に、ガスタービン55を設ける。燃料電池51から排
出される流体は、圧縮機54で圧縮され、燃焼器52で
少なくとも酸素を含む流体と混合され燃焼される。燃焼
された流体は、ガスタービン55に供給される。ガスタ
ービン55内では、燃焼された流体が膨張することによ
って発電する。ガスタービン55から排出される流体
は、二酸化炭素分離機53に供給される。
【0026】燃料電池51とガスタービン55とのコン
バインドシステムによって発電を行うため、発電システ
ム全体の発電量が増加すると共に、発電効率が向上す
る。なお、燃料電池51が加圧型の燃料電池であれば、
燃料電池51から排出される流体の圧力は高いので、圧
縮機54を設けなくとも発電効率を向上させることがで
きる。また、圧縮機54の動作にエネルギを使わないた
め発電システムの発電効率があがる。
【0027】次に、本発明の第6実施例の構成、動作に
付いて、図6を参照して説明する。図6(a)、(b)
は、発電システムの第6実施例のブロック図である。燃
焼器52に、燃料を供給することにより、ガスタービン
55に導入される流体の量を増加することができる。ガ
スタービン55に導入される流体の量が増加すれば、そ
れに伴ってガスタービン55での発電量が増える。ま
た、燃焼器52に供給される燃料によって、燃焼器52
内の温度が所定の温度以上にならないよう冷却材となっ
ている。また、燃焼器52内で燃料を改質または分解ま
たはガス化して、改質、分解、ガス化された流体を燃料
電池51に供給することもできる。
【0028】次に、本発明の第7実施例の構成、動作に
付いて、図7を参照して説明する。図7(a)、(b)
は、発電システムの第7実施例のブロック図である。図
7(a)に示す様に、燃料電池51と燃焼器52との間
に燃料を供給する。燃焼器52に供給される燃料の流量
を増加するとともに、燃焼器52の冷却を効率良く行う
ことができる。また、燃料電池51と燃焼器52との間
に燃料を供給すると共に、酸素、または炭素原子または
水素原子または酸素原子とからなる化合物を主成分とす
る流体を、燃料電池51と燃焼器52の間に、供給して
もよい。
【0029】図7(b)に示す様に、燃料電池51と圧
縮機54との間、または圧縮機54と燃焼器52との間
に、燃料を供給する。燃焼器52に供給される燃料の流
量を増加するとともに、燃焼器52の冷却を効率良く行
うことができる。また、燃料電池51と圧縮機54との
間、または圧縮機54と燃焼器52との間に燃料を供給
すると共に、酸素、または炭素原子または水素原子また
は酸素原子とからなる化合物を主成分とする流体を、燃
料電池51と圧縮機54との間、または圧縮機54と燃
焼器52との間に、供給してもよい。
【0030】次に、本発明の第8実施例の構成、動作に
付いて、図8を参照して説明する。図8(a)、
(b)、(c)、(d)は、発電システムの第8実施例
のブロック図である。
【0031】図8(a)に示す様に、燃料電池51と燃
焼器52との間に、排熱回収部56を設ける。燃料電池
51から排出される流体は、排熱回収部56に供給され
る。排熱回収部56では、燃料電池51から排出される
流体から熱を回収する。燃料電池51から排出された流
体から排熱を回収することで、排熱を有効的に利用する
ことができる。
【0032】図8(b)に示す様に、燃焼器52と二酸
化炭素分離器53との間に、排熱回収部56を設ける。
燃焼器52から排出される流体は、排熱回収部56に供
給される。排熱回収部56では、燃焼器52から排出さ
れる流体から熱を回収する。燃焼器52から排出された
流体から排熱を回収することで、排熱を有効的に利用す
ることができる。
【0033】図8(c)に示す様に、ガスタービン55
と二酸化炭素分離器53との間に、排熱回収部56を設
ける。ガスタービン55から排出される流体は、排熱回
収部56に供給される。排熱回収部56では、ガスター
ビン55から排出される流体から熱を回収する。ガスタ
ービン55から排出された流体から排熱を回収すること
で、排熱を有効的に利用することができる。
【0034】図8(d)に示す様に、ガスタービン55
と二酸化炭素分離器53との間に、排熱回収部56を設
ける。ガスタービン55から排出される流体は、排熱回
収部56に供給される。排熱回収部56では、ガスター
ビン55から排出される流体から熱を回収する。ガスタ
ービン55から排出された流体から排熱を回収すること
で、排熱を有効的に利用することができる。
【0035】排熱回収部56は、燃料電池51または燃
焼器52またはガスタービン55から排出される流体か
ら排熱を回収すればよく、必要に応じて複数設けてもよ
い。排熱回収部56を複数設けることによって、排熱回
収の効率を向上させることができる。
【0036】次に、本発明の第9実施例の構成、動作に
付いて、図9を参照して説明する。図9(a)、
(b)、(c)、(d)、(e)、(f)は、発電シス
テムの第9実施例のブロック図である。
【0037】第8実施例における排熱回収部56は、水
から水蒸気を生成する排熱回収ボイラ57、または燃料
の気化や燃料の加熱や燃料(特に石炭)のガス化や燃料
電池51に供給する酸化剤の加熱や燃料の改質や燃料の
分解を行う排熱改質器58からなる。排熱回収部56
は、図9(a)に示す排熱回収ボイラ57単体、図9
(b)に示す排熱改質器58単体、または図9(c)、
(d)、(e)、(f)に示す排熱回収ボイラ57また
は排熱改質器58とを直列、あるいは並列に接続した構
成である。燃料が改質温度が900℃程度であるメタン
であれば、排熱回収部56は、図9(f)が最適であ
る。また、燃料が改質温度が300℃程度であるメタノ
ールであれば、排熱回収部56は、図9(c)が最適で
ある。
【0038】次に、本発明の第10実施例の構成、動作
に付いて、図10を参照して説明する。図10は、発電
システムの第10実施例のブロック図である。
【0039】排熱回収部56に、水を供給し、燃焼器5
2から排出される流体の熱をもって、水蒸気が生成され
る。生成された水蒸気を含む流体は、蒸気タービン59
に供給される。蒸気タービン59は、供給された水蒸気
によって発電する。蒸気タービン59から排出される流
体は、復水器60に供給される。復水器60で凝縮され
た流体は、二酸化炭素分離器53に供給される。燃焼器
52に供給される流体は、燃料または少なくとも酸素を
含む流体である。
【0040】排熱回収部56で、燃焼器52から排出さ
れる流体の排熱を利用して生成された水蒸気を蒸気ター
ビン59に供給し発電を行うことで、発電システムの発
電量を増加させると共に、発電効率を向上することがで
きる。
【0041】次に、本発明の第11実施例の構成、動作
に付いて、図11を参照して説明する。図11(a)、
(b)、(c)、(d)は、発電システムの第11実施
例のブロック図である。
【0042】図11(a)に示す様に、排熱回収部56
に燃料を供給する。排熱回収部56では、燃料電池51
から排出される流体の熱を利用して、燃料を改質、分
解、気化、加熱、ガス化を行う。改質、分解、気化、加
熱、ガス化された排熱回収部56から排出される流体
は、燃料電池51に供給される。燃料電池51から排出
される流体の熱を用いて、燃料を例えば改質するため、
排熱の利用効率を向上することができる。
【0043】図11(b)に示す様に、排熱回収部56
に燃料を供給する。排熱回収部56では、燃焼器52か
ら排出される流体の熱を利用して、燃料を改質、分解、
気化、加熱、ガス化を行う。改質、分解、気化、加熱、
ガス化された排熱回収部56から排出される流体は、燃
料電池51に供給される。燃焼器52から排出される流
体の熱を用いて、燃料を例えば改質するため、排熱の利
用効率を向上することができる。
【0044】図11(c)に示す様に、排熱回収部56
に燃料を供給する。排熱回収部56では、ガスタービン
55から排出される流体の熱を利用して、燃料を改質、
分解、気化、加熱、ガス化を行う。改質、分解、気化、
加熱、ガス化された排熱回収部56から排出される流体
は、燃料電池51に供給される。ガスタービン55から
排出される流体の熱を用いて、燃料を例えば改質するた
め、排熱の利用効率を向上することができる。
【0045】図11(d)に示す様に、排熱回収部56
に燃料を供給する。排熱回収部56では、ガスタービン
55から排出される流体の熱を利用して、燃料を改質、
分解、気化、加熱、ガス化を行う。改質、分解、気化、
加熱、ガス化された排熱回収部56から排出される流体
は、燃料電池51に供給される。ガスタービン55から
排出される流体の熱を用いて、燃料を例えば改質するた
め、排熱の利用効率を向上することができる。
【0046】次に、本発明の第12実施例の構成、動作
に付いて、図12を参照して説明する。図12(a)、
(b)、(c)、(d)は、発電システムの第12実施
例のブロック図である。
【0047】図12(a)に示す様に、二酸化炭素分離
器53で分離された水を、排熱回収部56に供給する。
排熱回収部56に供給された水は、燃料電池51から排
出される流体が持つ熱によって、水蒸気となる。排熱回
収部56にて水蒸気となった流体は、燃焼器52に供給
される。燃焼器52に供給され燃焼される流体中の水蒸
気の量を補うことができる。また、水蒸気を燃料電池5
1に供給し、水蒸気の熱によって、燃料を改質または分
解またはガス化することもできる。
【0048】図12(b)に示す様に、二酸化炭素分離
器53で分離された水を、排熱回収部56に供給する。
排熱回収部56に供給された水は、燃焼器52から排出
される流体が持つ熱によって、水蒸気となる。排熱回収
部56にて水蒸気となった流体は、燃焼器52に供給さ
れる。燃焼器52に供給され燃焼される流体中の水蒸気
の量を補うことができる。また、水蒸気を燃料電池51
に供給し、水蒸気の熱によって、燃料を例えば改質する
こともできる。
【0049】図12(c)に示す様に、二酸化炭素分離
器53で分離された水を、排熱回収部56に供給する。
排熱回収部56に供給された水は、ガスタービン55か
ら排出される流体が持つ熱によって、水蒸気となる。排
熱回収部56にて水蒸気となった流体は、ガスタービン
55に供給される。ガスタービン55に供給され、ガス
タービン55の作動流体を増加させ発電量を増やすこと
ができる。また、水蒸気を燃料電池51に供給し、水蒸
気の熱によって、燃料を例えば改質することもできる。
【0050】図12(d)に示す様に、二酸化炭素分離
器53で分離された水を、排熱回収部56に供給する。
排熱回収部56に供給された水は、ガスタービン55か
ら排出される流体が持つ熱によって、水蒸気となる。排
熱回収部56にて水蒸気となった流体は、ガスタービン
55に供給される。ガスタービン55に供給され、ガス
タービン55の作動流体を増加させ発電量を増やすこと
ができる。また、水蒸気を燃料電池51に供給し、水蒸
気の熱によって、燃料を例えば改質することもできる。
【0051】次に、本発明の第13実施例の構成、動作
に付いて、図13を参照して説明する。図13(a)、
(b)は、発電システムの第13実施例のブロック図で
ある。
【0052】図13(a)に示す様に、ガスタービン5
5から排出される流体を、燃料電池51に供給する。ガ
スタービン55から排出された流体は、燃料電池51の
燃料極51aまたは酸化剤極51bに供給され、燃料流
量及び酸化剤流量を補うことができる。また、ガスター
ビン55から排出された流体は、温度が600℃程度と
高く、燃料を改質または分解またはガス化することもで
きる。
【0053】図13(b)に示す様に、ガスタービン5
5から排出される流体を、燃料電池51に供給する。ガ
スタービン55から排出された流体は、燃料電池51の
燃料極51aまたは酸化剤極51bに供給され、燃料流
量及び酸化剤流量を補うことができる。また、ガスター
ビン55から排出された流体は、温度が600℃程度と
高く、燃料を改質または分解またはガス化することもで
きる。
【0054】次に、本発明の第14実施例の構成に付い
て、図14を参照して説明する。図14は、発電プラン
トの第14実施例のブロック図である。燃料タンク5に
は、炭化水素系の燃料(メタン、メタノール等)が貯蔵
される。
【0055】燃料タンク5に貯蔵される燃料(以下、燃
料をメタノールとする)は、溶融炭酸塩型燃料電池(燃
料電池)1と燃焼器3に供給される。溶融炭酸塩型燃料
電池1に供給されたメタノールは、溶融炭酸塩型燃料電
池1を構成するアノード電極7へ送られる。
【0056】また、燃焼器3に供給されたメタノール
は、燃焼器3内で、酸素タンク4から供給される酸素
(または純酸素)と、熱交換器13から供給される酸素
及び二酸化炭素と混合され燃焼される。
【0057】燃焼器3で燃焼された燃焼ガスは、燃焼器
3に接続されるガスタービン2に供給される。ガスター
ビン2に供給されガスタービン2を回転させて発電した
燃焼ガスは、熱交換器13から供給される二酸化炭素お
よび水蒸気と混合されて、溶融炭酸塩型燃料電池1を構
成するカソード電極6へ供給される。
【0058】アノード電極7及びカソード電極6では、
それぞれに供給されたガスを、所定の温度(500℃〜
650℃)下で、電気化学反応をおこすことによって発
電する。
【0059】電気化学反応後のカソード電極6から排出
される反応後ガスは、一部が蒸気発生器8に送られ、残
りが再度カソード電極6へ供給される。また、電気化学
反応後のアノード電極7から排出されるガスは、一部が
燃焼器12に送られ、残りが再度アノード電極7へ供給
される。
【0060】蒸気発生器8に送られるカソード電極6か
ら排出された反応後ガスは、蒸気発生器8で熱を奪われ
た後、凝縮器10へ送られる。蒸気発生器8では、カソ
ード電極6からの反応後ガスより奪った熱で加熱された
水蒸気を蒸気タービン9に供給し、タービンを回転させ
て発電する。
【0061】蒸気タービン9から排出されるガスは、再
度蒸気発生器8に送られる。凝縮器10に送られた反応
後ガス中の水分は、凝縮器10によって回収され、その
一部は蒸気タービン9の発電に使用され、残りは排出さ
れる。
【0062】凝縮器10から排出されるガスの主成分
は、二酸化炭素と酸素である。凝縮器10から排出され
たガスは、圧縮器11に送られる。ここで、圧縮器11
の回転軸とガスタービン2の回転軸は連結されている。
【0063】圧縮器11で圧縮されたガスは、熱交換器
13に送られる。熱交換器13には、酸素タンク4から
供給される酸素と、アノード電極7から排出される反応
後ガスとが混合され燃焼される燃焼器12からの燃焼排
ガスも供給される。燃焼排ガスの主成分は、二酸化炭素
と水である。
【0064】熱交換器13から排出されたガスは、再度
燃焼器3に供給される。また、熱交換器13に供給され
た燃焼排ガスは、熱交換器13から、一部はカソード電
極6に送られ、残りは凝縮器14に供給される。
【0065】凝縮器(二酸化炭素分離器)14では、燃
焼排ガス中の水を凝縮させて回収し、また二酸化炭素も
回収している。この発電プラントは、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とで発電を行
う複合発電システムである。
【0066】この様な構成からなる第14実施例の動作
に付いて説明する。炭化水素系の燃料であるメタノール
は、ガスタービンサイクルの高温熱源となる燃焼器3に
供給される。また燃焼器3には、酸素タンク4(酸素液
化酸素タンクあるいは酸素分離装置)から酸素も供給さ
れる。ここで、酸素量は、燃料の完全燃焼に要する理論
混合比よりも過剰に供給する。
【0067】酸素吹きで燃焼した酸素とメタノールの化
学反応は、以下の化学式(1)に示される通りである。
生成される燃焼ガスの成分には、水蒸気、二酸化炭素、
余剰酸素である。
【0068】
【化1】 CH3OH+nO2→CO2+2H2O+(n−(3/2))O2 …(1 ) ただし、n>2である。
【0069】燃焼器3の燃焼ガスは、ガスタービン2へ
と導入され、ガスタービン2で断熱膨張しながらでエネ
ルギを発生させる。ガスタービン2の出口ガスは、溶融
炭酸塩型燃料電池1のカソード電極6へ適当な温度(5
00℃〜600℃)で導入される。同時に、燃料である
メタノールも溶融炭酸塩型燃料電池1のアノード電極7
へ供給され、以下の化学式(2)(改質反応)および化
学式(3)(水性ガスシフト反応)の反応をおこす。こ
の化学反応により、溶融炭酸塩型燃料電池1内部で水性
ガスに改質される。水性ガスの成分は、水素と水蒸気と
一酸化炭素と二酸化炭素である。
【0070】
【化2】 CH3OH+H2O→CO2+3H2 …(2)
【0071】
【化3】CO+H2O→CO2+H2 …(3) 溶融炭酸塩型燃料電池1内部では、カソード電極6およ
びアノード電極7によって、以下の化学式(4)および
化学式(5)の化学反応により電気エネルギを発生す
る。
【0072】
【化4】 (1/2)O2+CO2+2e-→CO32- …(4)
【0073】
【化5】 H2+CO32-→CO2+2e-+H20 …(5) この様な化学反応によって、カソード電極6に供給され
る二酸化炭素がアノード電極7へ移動する。
【0074】アノード電極7からの反応後ガスの一部
を、アノード電極7の入口に、再帰的に戻すことによ
り、化学式(2)に必要な水蒸気を得ている。また、カ
ソード電極6からの反応後ガスの一部を、カソード電極
6の入口に、再帰的に戻すことにより、カソード電極6
に必要なガスの流量を増加させ、溶融炭酸塩型燃料電池
1内部の温度分布の均一化を図ることができる。
【0075】カソード電極6からの反応後ガスは、その
ガスの余熱を利用して、排熱回収ボイラ等の蒸気発生器
8によって蒸気を生成する。生成された蒸気を、蒸気タ
ービン9に供給し、発電を行いエネルギを得る。
【0076】蒸気発生器8から排出されたガスは、凝縮
器10によって水分が取り除かれる。凝縮器13から排
出されたガスの成分は、二酸化炭素と酸素である。凝縮
器10から排出されたガスは、圧縮器11へ導入され
る。
【0077】圧縮器11によって圧縮されたガスは、熱
交換器13にて熱を吸収し、再び燃焼器3へと導入され
る。熱交換器13から排出されるガス中の残留酸素は、
燃焼器3内で、メタノールや酸素と共に燃焼される。
【0078】また、熱交換器13から排出されるガス中
の二酸化炭素は、ガスタービンサイクルの作動流体とし
て循環して使用される。なお、凝縮器10によって、蒸
気発生器8から排出されたガス中から取り除かれた水の
一部は、蒸気タービン9の作動用に使用される。
【0079】アノード電極7からの反応後ガスは、燃焼
器12へ導入され、酸素吹きのもとで燃焼する。燃焼器
12からの排ガスの成分は、二酸化炭素と水蒸気であ
る。燃焼器12からの排ガスは、熱交換器13へ導入さ
れる。排ガスの持つ余熱は、燃焼器3へ導入されるガス
タービン循環ガスの予熱に使用される。その後、溶融炭
酸塩型燃料電池1のカソード電極6へと導入される。
【0080】熱交換器13を通過した燃焼器12からの
排ガスは、凝縮器14によって、水分を取り除かれる。
水分を取り除かれた排ガスは、二酸化炭素回収部15へ
導入される。排ガスに含有する成分は、凝縮器14によ
って、二酸化炭素だけとなり、二酸化炭素回収部によっ
て回収される。
【0081】以上述べた様な第14実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、排ガスから水分を取り除いて、二酸化炭素だけ
を回収することができる。そのため、二酸化炭素の大気
中への放出を防止でき、地球の温暖化を抑制することが
できる。
【0082】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0083】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0084】また、燃焼器3内での燃焼を純酸素吹きに
することにより、溶融炭酸塩型燃料電池1内部のカソー
ド電極6で必要な二酸化炭素を生成することができる。
また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、化学反応によ
って電気エネルギを取り出すため、火力発電プラントか
ら排出されるガスに含まれる二酸化炭素(NOX、SO
Xを含む)の量と比較して非常に少なく、環境に悪影響
を及ぼすことが少ない。
【0085】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、発電システム全
体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効率的で
かつ容易に回収することができる。
【0086】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0087】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0088】次に、本発明の第15実施例の構成、動作
に付いて、図15を参照して説明する。第15実施例の
特徴は、酸素タンク4から供給される酸素(あるいは純
酸素)を、凝縮器10から排出されるガスと混合させて
圧縮器11に送ることで、圧縮効率を向上させたことで
ある。
【0089】図15は、発電システムの第15実施例の
ブロック図である。酸素タンク4に貯蔵される酸素(あ
るいは純酸素)は、燃焼器12に送ることも、また、圧
縮器11に送ることもできる。酸素タンク4からの酸素
は、圧縮器11に供給される前に、凝縮器10から排出
されるガスと混合される。凝縮器10から排出されるガ
スの主成分は、二酸化炭素と酸素である。混合されたガ
スは、圧縮器11に送られ、所定の圧力に圧縮される。
圧縮されたガスは、熱交換器13で予熱された後、燃焼
器3に供給される。燃焼器3では、圧縮ガスと共に、燃
料であるメタノールを混合させ燃焼する。
【0090】以上述べた様な第15実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、排ガスから水分を取り除いて、二酸化炭素だけ
を回収することができる。そのため、二酸化炭素の大気
中への放出を防止でき、地球の温暖化を抑制することが
できる。
【0091】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0092】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0093】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0094】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、発電システム全
体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効率的で
かつ容易に回収することができる。
【0095】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0096】さらに、凝縮器10から排出されたガスに
は、まだ余熱があり、酸素タンク4から供給される酸素
(液体酸素)の冷熱を利用して、排出ガスを冷却し、圧
縮器11による圧縮効率を高めることができる。
【0097】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0098】また、圧縮器11に供給されるガスに酸素
を供給することで、ガスの温度を低下させ、圧縮効率を
向上させる。また、酸素を供給したことで、圧縮器11
によって圧縮されるガスの質量が大きくなるため、ガス
タービンの発電量が増加する。
【0099】次に、本発明の第16実施例の構成に付い
て、図16を参照して説明する。第16実施例の特徴
は、圧縮器11と熱交換器13との間に圧縮器16を設
け、燃焼器3に供給される圧縮されたガスの圧縮効率を
向上させたことである。
【0100】図16は、発電システムの第16実施例の
ブロック図である。圧縮器11と熱交換器13との間
に、圧縮器16を設けて、多段圧縮器を構成する。
【0101】この様な構成からなる第16実施例の動作
に付いて説明する。凝縮器10から排出されたガスは、
圧縮器11に供給され、所望の圧力に圧縮される。圧縮
されたガスは、酸素タンク4に貯蔵された酸素(液体酸
素)と混合され、中間冷却される。酸素によって中間冷
却されたガスは、次段の圧縮器16に供給され、所望の
圧力にまで圧縮される。圧縮された圧縮ガスは、熱交換
器13に送られ、予熱された後、燃焼器3に供給され燃
焼する。
【0102】以上述べた様な第16実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、排ガスから水分を取り除いて、二酸化炭素だけ
を回収することができる。そのため、二酸化炭素の大気
中への放出を防止でき、地球の温暖化を抑制することが
できる。
【0103】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0104】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0105】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0106】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、発電システム全
体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効率的で
かつ容易に回収することができる。
【0107】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0108】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0109】さらに、凝縮器11から排出されたガス
を、酸素タンク4から供給される酸素(液体酸素)の冷
熱によって中間冷却することにより、圧縮器16から排
出される圧縮ガスの圧縮効率を高めることができる。
【0110】また、燃焼器3に供給されるガスを多段で
圧縮すると、圧縮効率が向上し、それに伴って発電効率
も向上する。次に、本発明の第17実施例の構成、動作
に付いて、図17を参照して説明する。第17実施例の
特徴は、酸素タンク4に貯蔵される酸素(液体酸素)
を、圧縮器11から排出された圧縮ガスと混合し、熱交
換器13に供給することで、圧縮機11の仕事量を低減
できることである。
【0111】図17は、発電システムの第17実施例の
ブロック図である。第17実施例では、二酸化炭素の回
収に、特別な分離装置や分離方法を必要することなく、
排ガスから水分を取り除いて、二酸化炭素だけを回収す
ることができる。そのため、二酸化炭素の大気中への放
出を防止でき、地球の温暖化を抑制することができる。
【0112】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0113】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0114】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0115】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、発電システム全
体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効率的で
かつ容易に回収することができる。
【0116】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0117】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0118】さらに、凝縮器11から排出されたガス
を、酸素タンク4から供給される酸素(液体酸素)の冷
熱によって中間冷却することにより、圧縮器16から排
出される圧縮ガスの圧縮効率を高めることができる。
【0119】また、燃焼器3に供給されるガスを多段で
圧縮すると、圧縮効率が向上し、それに伴って発電効率
も向上する。また、酸素を熱交換機13の直前で、圧縮
ガスに混入させることで、圧縮器11による圧縮は凝縮
器10から排出されるガスだけでよく、圧縮による仕事
量が低減できる。
【0120】次に、本発明の第18実施例の構成、動作
に付いて、図18を参照して説明する。第18実施例の
特徴は、カソード電極6から排出されるガスの全量を、
蒸気発生器8に供給し、カソード電極6へのリサイクル
に要する動力損を低減したことである。図18は、発電
システムの第18実施例のブロック図である。
【0121】溶融炭酸塩型燃料電池1内部では、アノー
ド電極7とカソード電極6とに供給されたガスの電気化
学反応により発電を行う。発電に使用され、アノード電
極7から排出されたガスは、一部はアノード電極7に送
られてリサイクルされ、残りは燃焼器12に供給され
る。また、カソード電極6から排出されたガスは、蒸気
発生器8に供給される。
【0122】以上述べた様な第18実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、排ガスから水分を取り除いて、二酸化炭素だけ
を回収することができる。そのため、二酸化炭素の大気
中への放出を防止でき、地球の温暖化を抑制することが
できる。
【0123】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0124】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0125】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0126】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、発電システム全
体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効率的で
かつ容易に回収することができる。
【0127】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0128】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0129】さらに、カソード電極6から排出されるガ
スの全量を、蒸気発生器8に供給するため、溶融炭酸塩
型燃料電池1の発電部分の温度分布を均一化するため
に、ガスタービン9サイクルとカソード電極6の循環ガ
ス量を増加させる必要はあるが、カソード電極6へ局所
的なガスリサイクルを行わないことにより、カソード電
極6のガスリサイクルに要する動力損を低減し、小型化
することができる。
【0130】次に、本発明の第19実施例の構成、動作
に付いて、図19を参照して説明する。第19実施例の
特徴は、アノード電極7から排出されるガスの全量を、
燃焼器12に送り、酸素と共に燃焼させることで、溶融
炭酸塩型燃料電池1での発電効率を向上させたことであ
る。
【0131】図19は、発電システムの第19実施例の
ブロック図である。カソード電極6から排出されるガス
は、一部はカソード電極6へ送られ、残りは蒸気発生器
8に送られる。
【0132】又、アノード電極7から排出されるガス
は、燃焼器12へ送られる。燃焼器12では、アノード
電極7から排出されるガスと、酸素タンク4から供給さ
れる酸素とを混合し燃焼する。燃焼器12から排出され
るガスは、熱交換器13に送られ、圧縮器11から排出
されるガスに熱を与える。熱交換器13にて熱を奪われ
たガスは、一部は凝縮器14に送られ、残りはアノード
電極7へ供給され発電に利用される。凝縮器14に送ら
れたガスは、水と二酸化炭素に分離され、それぞれ回収
される。
【0133】以上述べた様な第19実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、燃焼器12からの排ガスから凝縮によって、水
分を取り除き、二酸化炭素だけを回収することができ
る。そのため、二酸化炭素の大気中への放出を防止で
き、地球の温暖化を抑制することができる。
【0134】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0135】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0136】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0137】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0138】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0139】さらに、アノード電極7から排出されるガ
スの全量を、燃焼器12に供給するため、酸素と共に燃
焼する燃焼器12から排出されるガスの流量が増加す
る。ガスの流量が増加することによって、熱交換器13
における圧縮器13からの排出ガスに、多くの熱を与え
ることができ、十分な予熱が出来るため、燃焼器3にお
けるエネルギ効率を向上させることができる。
【0140】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0141】また、アノード電極7への局所的なガスリ
サイクルを行わないことにより、アノード電極7のガス
リサイクルに要する動力損を低減し、小型化することが
できる。また、熱交換器13から排出されるガスは、二
酸化炭素と水蒸気とを有しており、アノード電極7に必
要な燃料としても利用できる。
【0142】また、排出されるアノードガス全量を、ア
ノード7へ供給することによって、溶融炭酸塩型燃料電
池1内でのカーボンの析出を抑制することができる。次
に、本発明の第20実施例の構成、動作に付いて、図2
0を参照して説明する。
【0143】第20実施例の特徴は、燃焼器12から排
出されるガスを、アノード電極6とカソード電極7とに
供給させることにより、発電効率を向上させることがで
きる。
【0144】図20は、発電システムの第20実施例の
ブロック図である。アノード電極7から排出されるガス
は、燃焼器12に送られる。燃焼器12では、酸素タン
ク4から供給される酸素と、アノード電極7から排出さ
れたガスとを混合し燃焼させる。燃焼後のガスは、熱交
換器13に送られ、圧縮器11から排出されるガスに熱
を与える。熱交換器13にて、燃焼器12から排出され
たガスから熱を奪い予熱されたガスは、燃焼器3に供給
される。
【0145】また、熱交換器13にて熱を奪われたガス
は、一部は凝縮器14に送られ、残りは、アノード電極
6およびカソード電極7に送られる。凝縮器14に送ら
れたガスは、凝縮によって水と二酸化炭素とに分離さ
れ、それぞれ回収される。アノード電極6およびカソー
ド電極7に供給されたガスは、再度発電に使用される。
燃焼器12から排出されたガスには、二酸化炭素と水蒸
気とを含んでいる。
【0146】以上述べた様な第20実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、燃焼器12からの排ガスから凝縮によって、水
分を取り除き、二酸化炭素だけを回収することができ
る。そのため、二酸化炭素の大気中への放出を防止で
き、地球の温暖化を抑制することができる。
【0147】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0148】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0149】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0150】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0151】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0152】さらに、燃焼器12から排出されたガス
が、アノード電極7およびカソード電極6にリサイクル
されるため、発電効率を向上させることができる。ま
た、カソード電極6からアノード電極7に二酸化炭素が
移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴を利用して、二
酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギを取り出すこと
ができるため、物質的にもエネルギ的にも非常に効率の
良いシステムとすることができる。
【0153】また、燃料がLNGやメタノールなどの溶
融炭酸塩型燃料電池1内部で改質することができるもの
であれば、改質を行う装置を必要とせず、さらに発電効
率が向上する。
【0154】また、カソード6に必要な二酸化炭素の量
が不足している場合には、カソード6の排ガスをリサイ
クルさせることで、補うことができる。次に、本発明の
第21実施例の構成に付いて、図21を参照して説明す
る。
【0155】第21実施例の特徴は、アノード電極7か
ら排出されるガスは、燃焼器12に送り、カソード電極
6から排出されるガスは、一部はカソード電極6に、残
りは外部改質器17に供給することで、燃料を溶融炭酸
塩型燃料電池1外部で燃料を改質し、カソード電極6か
ら排出されるガスの排熱を利用し発電効率を上げること
である。
【0156】図21は、発電システムの第21実施例の
ブロック図である。カソード電極6と凝縮器10との間
に外部改質器17を設ける。この様な構成からなる第2
1実施例の動作に付いて説明する。
【0157】燃料タンク5からメタノール等の燃料が、
外部改質器17に供給される。またカソード電極6から
排出されるガスは、一部はカソード電極6のガス入口に
送られ、残りは外部改質器17に供給される。外部改質
器17では、カソード電極6から排出されたガスの余熱
によって、燃料を改質する。改質された燃料ガスは、ア
ノード電極7に供給される。燃料に熱を与えたカソード
電極6から排出されたガスは、凝縮器10に送られる。
凝縮器10では、排出ガス中の二酸化炭素と酸素とを、
水と分離し、二酸化炭素と酸素とは圧縮器11に送られ
る。分離された水は、一部は燃料と共に外部改質器17
に送られ、残りは回収される。
【0158】以上述べた様な第21施例では、二酸化炭
素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要すること
なく、燃焼器12からの排ガスから凝縮によって、水分
を取り除き、二酸化炭素だけを回収することができる。
そのため、二酸化炭素の大気中への放出を防止でき、地
球の温暖化を抑制することができる。
【0159】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0160】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0161】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0162】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0163】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0164】さらに、燃焼器12から排出されたガス
が、カソード電極6にリサイクルされるため、発電効率
を向上させることができる。また、カソード電極6から
アノード電極7に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃
料電池1の特徴を利用して、二酸化炭素を濃縮しなが
ら、電気エネルギを取り出すことができるため、物質的
にもエネルギ的にも非常に効率の良いシステムとするこ
とができる。
【0165】また、カソード電極6から排出されるガス
の余熱を使用して、燃料ガスの改質を行うため、溶融炭
酸塩型燃料電池1内部で改質が困難な燃料であっても燃
料ガスとして使用できる。
【0166】また、カソード6の排熱を利用すること
で、燃料ガスの生成量を制御することができる。次に、
本発明の第22実施例の構成に付いて、図22を参照し
て説明する。
【0167】第22実施例の特徴は、燃焼器12から排
出されるガスを外部改質器17に供給することで燃料を
改質し、排熱を利用し発電効率を向上させたことであ
る。図22は、発電システムの第22実施例のブロック
図である。
【0168】外部改質器17は、燃焼器12とアノード
電極7との間に設けられる。燃焼器12とアノード電極
7との間には、凝縮器14が設けられる。この様な構成
からなる第22実施例の動作に付いて説明する。
【0169】酸素タンク4から送出された酸素と、アノ
ード電極7から排出されたガスとが、燃焼器12に送り
込まれる。燃焼器12で燃焼したガスは、外部改質器1
7に送られる。外部改質器17には、燃焼器12から排
出されたガスが流入すると共に、燃料タンク5からメタ
ノール等の燃料が供給される。外部改質器17内では、
排出されたガスの余熱によって燃料を改質する。改質さ
れた改質ガスは、アノード電極7に供給される。改質に
よって熱を奪われた燃焼排出ガスは、一部は凝縮器14
に送られ、残りはアノード電極7に燃料として供給され
る。凝縮器14で凝縮されて分離された水と二酸化炭素
とは、それぞれ回収される。
【0170】また、カソード電極6から排出されたガス
は、一部はカソード電極6のガス入口に供給され、残り
は熱交換器13に送られる。熱交換器13で熱を奪われ
たガスは、凝縮器10で水を分離して圧縮器11に送ら
れる。凝縮器10で分離された水は、一部は回収され、
残りは外部改質器17に送られる。
【0171】以上述べた様な第22実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、燃焼器12からの排ガスから凝縮によって、水
分を取り除き、二酸化炭素だけを回収することができ
る。そのため、二酸化炭素の大気中への放出を防止で
き、地球の温暖化を抑制することができる。
【0172】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0173】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0174】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0175】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0176】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0177】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0178】また、燃焼器12から排出されるガスの排
熱を利用し燃料を改質するため、総合的な発電効率が向
上する。さらに、燃焼器12から排出されるガスは、非
常に高温であるため、多量の燃料を同時に改質すること
ができ、改質温度が高い燃料においても改質できる。
【0179】また、燃焼器12からの排ガスによって、
燃料ガスの生成量を制御することができる。次に、本発
明の第23実施例の構成、動作に付いて、図23を参照
して説明する。
【0180】第23施例の特徴は、ブロア18を設け、
ブロア18からカソード電極6に空気を供給することに
よって、カソード電極6に供給される空気の純酸素量を
低減し、発電効率を向上させたことである。
【0181】図23は、発電システムの第23実施例の
ブロック図である。燃料タンク5に貯蔵されるメタノー
ルなどの燃料は、溶融炭酸塩型燃料電池1内部のアノー
ド電極7に供給される。
【0182】酸素タンク4に貯蔵される酸素は、燃焼器
3に供給される。燃焼器3内で、純酸素吹きにて完全燃
焼して排出される燃焼排ガスは、ガスタービン2に送ら
れ、ガスタービン2内で膨張しながら発電する。ガスタ
ービン2から排出されたガスは、二酸化炭素と水蒸気と
を成分とし、熱交換器19によって、ブロア18からの
空気に熱を与えて予熱する。
【0183】熱を奪われたガスは、凝縮器14に送られ
る。凝縮器14では、ガス中の水分を凝縮して水と、二
酸化炭素、酸素とに分離する。分離された水は回収され
る。二酸化炭素の一部は、二酸化炭素回収部15に回収
される。残りの二酸化炭素と酸素は、圧縮器11に送ら
れる。圧縮器11にて圧縮されたガスは、熱交換器13
を通って燃焼器3に供給される。
【0184】ブロア18によって外部の空気が取り込ま
れ、熱交換器19を通って、溶融炭酸塩型燃料電池1内
部のカソード電極6に供給される。熱交換器19では、
ガスタービン2から排出されたガスの余熱によって加熱
される。
【0185】アノード電極7に供給された燃料は、溶融
炭酸塩型燃料電池1内部で改質され改質ガスとなる。ア
ノード電極7とカソード電極6とに、それぞれ供給され
た燃料(改質ガス)と空気とが、電池反応によって発電
する。
【0186】電池反応後のアノード電極7から排出され
るガスは、一部は燃料の改質に必要な水蒸気の確保のた
めアノード電極7にリサイクルされ、残りは燃焼器3に
送られる。
【0187】また、電池反応後のカソード電極6から排
出される窒素の含有量が多いガスは、熱交換器13に送
られる。熱交換器13では、カソード電極6から排出さ
れたガスから、圧縮器11から排出された圧縮ガスに熱
を与える。熱を奪われたガスは、一部はカソード電極6
に供給され、残りは回収される。
【0188】以上述べた様な第23実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、燃焼器12からの排ガスから凝縮によって、水
分を取り除き、二酸化炭素だけを回収することができ
る。そのため、二酸化炭素の大気中への放出を防止で
き、地球の温暖化を抑制することができる。
【0189】また、発電プラントが、溶融炭酸塩型燃料
電池1とガスタービン2と蒸気タービン9とからなる複
合発電システムであるため、発電を効率的かつ経済的に
行うことができる。
【0190】また、ガスタービン2の燃焼器3を純酸素
吹きにすることによって、ガスタービン2の作動流体を
酸素と水蒸気と二酸化炭素とにすることができ、二酸化
炭素の回収を容易にすることができる。
【0191】また、溶融炭酸塩型燃料電池1を用いて、
化学反応によって電気エネルギを取り出すため、火力発
電プラントから排出されるガスに含まれる二酸化炭素
(NOX、SOXを含む)の量と比較して非常に少な
く、環境に悪影響を及ぼすことが少ない。
【0192】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0193】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0194】また、カソード電極6からアノード電極7
に二酸化炭素が移動する溶融炭酸塩型燃料電池1の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0195】また、カソード電極6に供給される空は、
外部からブロア18によって取り込んでいるため、シス
テムが簡略化されるとともに、コスト低減ができる。さ
らに、空気は無害であるため取り扱いが容易である。
【0196】次に、本発明の第24実施例の構成、動作
に付いて、図24を参照して説明する。第24実施例の
特徴は、固体電解質型燃料電池20とガスタービン2と
を設け、発電効率を上げたことである。
【0197】図24は、発電システムの第24実施例の
ブロック図である。燃料タンク5に貯蔵されるメタノー
ルなどの燃料は、固体電解質燃料電池20内部のアノー
ド電極7に供給される。
【0198】酸素タンク4に貯蔵される酸素は、理論燃
焼に必要な量の酸素(純酸素)が燃焼器3に供給され
る。燃焼器3内で、純酸素吹きにて完全燃焼し排出され
る燃焼排ガスは、ガスタービン2に送られ、ガスタービ
ン2内で膨張しながらエネルギを取り出し発電する。ガ
スタービン2から排出されたガスは、二酸化炭素と水蒸
気とを成分とし、熱交換器19によって、ブロア18か
らの空気に熱を与えて熱交換を行い空気を予熱する。
【0199】熱を奪われた燃焼排ガスは、凝縮器14に
送られる。凝縮器14では、ガス中の水蒸気を凝縮して
水とし、二酸化炭素、酸素と分離する。分離された水は
回収される。水蒸気と分離された二酸化炭素の一部は、
二酸化炭素回収部15に回収され、残りの二酸化炭素は
酸素と共に、圧縮器11に送られる。圧縮器11によっ
て圧縮されたガスは、熱交換器13を通って燃焼器3に
供給される。
【0200】ブロア18によって外部の空気が取り込ま
れ、取り込まれた空気は熱交換器19を通って、固体電
解質燃料電池20内部のカソード電極6に供給される。
熱交換器19では、ガスタービン2から排出されたガス
の余熱によって空気を加熱する。
【0201】アノード電極7に供給された燃料は、固体
電解質燃料電池20内部で改質され改質ガスとなる。カ
ソード電極6とアノード電極7とに、それぞれ供給され
た空気と、燃料(改質ガス)とが、以下の化学式(6)
と、化学式(7)、(8)の様な電池反応を起こすこと
で発電する。
【0202】
【化6】 (1/2)O2+O2−+2e−→O2− …(6)
【0203】
【化7】H2+O2−→H2O+2e− …(7)
【0204】
【化8】CO+O2−→CO2+2e− …(8) 電池反応後のアノード電極7から排出されるガスは、燃
焼器3に送られる。また、電池反応後のカソード電極6
から排出される窒素の含有量が多いガスは、熱交換器1
3に送られる。熱交換器13では、カソード電極6から
排出されたガスから、圧縮器11から排出された圧縮ガ
スに熱を与える。熱を奪われたガスは、外部へ排出され
る。
【0205】以上述べた様な第24実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、凝縮器14の凝縮によって、水分を取り除き、
二酸化炭素だけを回収することができる。そのため、二
酸化炭素の大気中への放出を防止でき、地球の温暖化を
抑制することができる。
【0206】また、発電プラントが、固体電解質燃料電
池20とガスタービン2とからなる複合発電システムで
あるため、発電を効率的かつ経済的に行うことができ
る。また、固体電解質燃料電池20を用いて、化学反応
によって電気エネルギを取り出すため、火力発電プラン
トから排出されるガスに含まれる二酸化炭素(NOX、
SOXを含む)の量と比較して非常に少なく、環境に悪
影響を及ぼすことが少ない。
【0207】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0208】また、酸素を燃焼器12に導入すること
で、圧縮器11の動力の低減を図ることができる。つま
り、酸素の燃焼器12への導入は、圧縮器11の出口圧
力より高い圧力を必要とし、そのため加圧装置が必要と
なるが、酸素供給施設、具体的には酸素タンク4内の酸
素が液化酸素の場合にあっては、液送ポンプ等で容易に
その圧力を得ることができるため、余分な装置を設ける
必要がなくコスト低減と、小型化ができる。
【0209】また、カソード電極6からアノード電極7
に酸素イオンが移動する固体電解質燃料電池20の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0210】また、カソード電極6に供給される空気
は、外部からブロア18によって取り込んでいるため、
システムが簡略化されるとともに、コスト低減ができ
る。さらに、空気は無害であるため取り扱いが容易であ
る。
【0211】次に、本発明の第25実施例の構成、動作
に付いて、図25を参照して説明する。第25実施例の
特徴は、ガスタービン2から排出されたガスに、酸素タ
ンク4から酸素を混合させ、圧縮器11の圧縮効率を向
上させたことである。
【0212】図25は、発電システムの第25実施例の
ブロック図である。燃料タンク5に貯蔵されるメタノー
ルなどの燃料は、固体電解質燃料電池20内部のアノー
ド電極7に供給される。
【0213】燃焼器3には、固体電解質燃料電池20内
での電池反応後のアノード電極7から排出されるガス
と、圧縮器11から排出される圧縮ガスとが供給され
る。燃焼器3内で、燃焼し排出される燃焼排ガスは、ガ
スタービン2に送られ、ガスタービン2内で膨張しなが
らエネルギを取り出し発電する。ガスタービン2から排
出されたガスは、二酸化炭素と水蒸気とを成分とし、熱
交換器19によって、ブロア18からの空気に熱を与え
て熱交換を行い空気を予熱する。
【0214】熱を奪われた燃焼排ガスは、凝縮器14に
送られる。凝縮器14では、ガス中の水蒸気を凝縮して
水とし、二酸化炭素、酸素と分離する。分離された水は
回収される。水蒸気と分離された二酸化炭素の一部は、
二酸化炭素回収部15に回収され、残りの二酸化炭素は
酸素と共に、圧縮器11に送られる。二酸化炭素と酸素
とが圧縮器11に供給される前に、酸素タンク4に貯蔵
される酸素が混合される。混合されたガスが、圧縮器1
1に供給される。圧縮器11内で凝縮されたガスは、熱
交換器13を通って燃焼器3に供給される。
【0215】ブロア18によって外部の空気が取り込ま
れ、取り込まれた空気は熱交換器19によって熱交換
し、固体電解質燃料電池20内部のカソード電極6に供
給される。熱交換器19では、ガスタービン2から排出
されたガスの余熱によって空気を加熱する。
【0216】アノード電極7に供給された燃料は、固体
電解質燃料電池20内部で改質され改質ガスとなる。カ
ソード電極6と、アノード電極7とに、それぞれ供給さ
れた空気と、燃料(改質ガス)とが、以下の化学式
(9)と、化学式(10)、(11)の様な電池反応を
起こすことで発電する。
【0217】
【化9】 (1/2)O2+2e−→O2− …(9)
【0218】
【化10】 H2+O2−→H2O+2e− …(10)
【0219】
【化11】 CO+O2−→CO2+2e− …(11) 電池反応後のアノード電極7から排出されるガスは、燃
焼器3に送られる。また、電池反応後のカソード電極6
から排出される窒素の含有量が多いガスは、熱交換器1
3に送られる。熱交換器13では、カソード電極6から
排出されたガスから、圧縮器11から排出された圧縮ガ
スに熱を与える熱交換を行う。熱を奪われたガスは、外
部へ排出される。
【0220】以上述べた様な第25実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、凝縮器14の凝縮によって、水分を取り除き、
二酸化炭素だけを回収することができる。そのため、二
酸化炭素の大気中への放出を防止でき、地球の温暖化を
抑制することができる。
【0221】また、発電プラントが、固体電解質燃料電
池20とガスタービン2とからなる複合発電システムで
あるため、発電を効率的かつ経済的に行うことができ
る。また、固体電解質燃料電池20を用いて、化学反応
によって電気エネルギを取り出すため、火力発電プラン
トから排出されるガスに含まれる二酸化炭素(NOX、
SOXを含む)の量と比較して非常に少なく、環境に悪
影響を及ぼすことが少ない。
【0222】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0223】また、カソード電極6からアノード電極7
に酸素イオンが移動する固体電解質燃料電池20の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0224】また、カソード電極6に供給される空気
は、外部からブロア18によって取り込んでいるため、
システムが簡略化されるとともに、コスト低減ができ
る。さらに、空気は無害であるため取り扱いが容易であ
る。
【0225】また、酸素が液体酸素であれば、その冷熱
を利用することで、圧縮器11入口でのガス温度を酸素
が気体である場合よりも低下させることができるため、
圧縮器11の圧縮効率をより高めることができる。
【0226】また、圧縮器11に供給されるガスに酸素
を供給することで、ガスの温度を低下させ、圧縮効率を
向上させる。また、酸素を供給したことで、圧縮器11
によって圧縮されるガスの質量が大きくなるため、ガス
タービンの発電量が増加する。
【0227】次に、本発明の第26実施例の構成、動作
に付いて、図26を参照して説明する。第26実施例の
特徴は、酸素を圧縮器11から排出された圧縮ガスと混
合させ、圧縮器16に供給することで、圧縮効率を向上
させ、発電効率を向上させたことである。図26は、発
電システムの第26実施例のブロック図である。
【0228】燃料タンク5に貯蔵されるメタノールなど
の燃料は、固体電解質燃料電池20内部のアノード電極
7に供給される。燃焼器3には、固体電解質燃料電池2
0内での電池反応後のアノード電極7から排出されるガ
スと、圧縮器16から排出される圧縮ガスとが供給され
る。燃焼器3内で、燃焼し排出される燃焼排ガスは、ガ
スタービン2に送られ、ガスタービン2内で膨張しなが
らエネルギを取り出し発電する。ガスタービン2から排
出されたガスは、二酸化炭素と水蒸気とを成分とし、熱
交換器19によって、ブロア18からの空気に熱を与え
て熱交換を行い空気を予熱する。
【0229】熱を奪われた燃焼排ガスは、凝縮器14に
送られる。凝縮器14では、燃焼排ガス中の水蒸気を凝
縮して水とし、二酸化炭素、酸素と分離する。凝縮器1
4によって分離された水は回収される。水蒸気と分離さ
れた二酸化炭素の一部は、二酸化炭素回収部15に回収
され、残りの二酸化炭素は酸素と共に、圧縮器11に送
られる。圧縮器11によって圧縮された圧縮ガスは、圧
縮器16に送り込まれる前に、酸素タンク4に貯蔵され
る酸素と混合される。混合されたガスは、圧縮器16に
供給される。圧縮器16内で凝縮されたガスは、熱交換
器13を通って燃焼器3に供給される。
【0230】ブロア18によって外部の空気が取り込ま
れ、取り込まれた空気は熱交換器19によって熱交換
し、固体電解質燃料電池20内部のカソード電極6に供
給される。熱交換器19では、ガスタービン2から排出
されたガスの余熱によって空気を加熱する。
【0231】アノード電極7に供給された燃料は、固体
電解質燃料電池20内部で改質され改質ガスとなる。カ
ソード電極6と、アノード電極7とに、それぞれ供給さ
れた酸素と、燃料(改質ガス)とが、以下の化学式(1
2)と、化学式(13)、(14)の様な電池反応を起
こすことで発電する。
【0232】
【化12】 (1/2)O2+2e-→O2- …(12)
【0233】
【化13】 H2+O2-→H2O+2e- …(13)
【0234】
【化14】 CO+O2-→CO2+2e- …(14) 電池反応後のアノード電極7から排出されるガスは、燃
焼器3に送られる。また、電池反応後のカソード電極6
から排出される窒素の含有量が多いガスは、熱交換器1
3に送られる。熱交換器13では、カソード電極6から
排出されたガスから、圧縮器16から排出された圧縮ガ
スに熱を与える熱交換を行う。熱を奪われたガスは、外
部へ排出される。
【0235】以上述べた様な第26実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、凝縮器14の凝縮によって、水分を取り除き、
二酸化炭素だけを回収することができる。そのため、二
酸化炭素の大気中への放出を防止でき、地球の温暖化を
抑制することができる。
【0236】また、発電プラントが、固体電解質燃料電
池20とガスタービン2とからなる複合発電システムで
あるため、発電を効率的かつ経済的に行うことができ
る。また、固体電解質燃料電池20を用いて、化学反応
によって電気エネルギを取り出すため、火力発電プラン
トから排出されるガスに含まれる二酸化炭素(NOX、
SOXを含む)の量と比較して非常に少なく、環境に悪
影響を及ぼすことが少ない。
【0237】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0238】また、カソード電極6からアノード電極7
に酸素イオンが移動する固体電解質燃料電池20の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0239】また、カソード電極6に供給される空気
は、外部からブロア18によって取り込んでいるため、
システムが簡略化されるとともに、コスト低減ができ
る。さらに、空気は無害であるため取り扱いが容易であ
る。
【0240】また、酸素が液体酸素であれば、その冷熱
を利用することで、圧縮器16入口でのガス温度を酸素
が気体である場合よりも低下させることができるため、
圧縮器16の圧縮効率をより高めることができ、発電効
率を向上させることができる。
【0241】次に、本発明の第27実施例の構成、動作
に付いて、図27を参照して説明する。また、燃焼器3
に供給されるガスを多段で圧縮すると、圧縮効率が向上
し、それに伴って発電効率も向上する。
【0242】第27実施例の特徴は、酸素を圧縮器11
から排出された圧縮ガスに供給することで、酸素を圧縮
するための圧縮器11の仕事を低減することである。図
27は、発電システムの第27実施例のブロック図であ
る。
【0243】燃料タンク5に貯蔵されるメタノールなど
の燃料は、固体電解質燃料電池20内部のアノード電極
7に供給される。燃焼器3には、固体電解質燃料電池2
0内での電池反応後のアノード電極7から排出されるガ
スと、圧縮器11から排出される圧縮ガスとが供給され
る。燃焼器3内で、燃焼し排出される燃焼排ガスは、ガ
スタービン2に送られ、ガスタービン2内で膨張しなが
らエネルギを取り出し発電する。ガスタービン2から排
出されたガスは、二酸化炭素と水蒸気とを成分とし、熱
交換器19によって、ブロア18からの空気に熱を与え
て熱交換を行い空気を予熱する。
【0244】熱を奪われた燃焼排ガスは、凝縮器14に
送られる。凝縮器14では、燃焼排ガス中の水蒸気を凝
縮して水とし、二酸化炭素、酸素と分離する。凝縮器1
4によって分離された水は回収される。水蒸気と分離さ
れた二酸化炭素の一部は、二酸化炭素回収部15に回収
され、残りの二酸化炭素は酸素と共に、圧縮器11に送
られる。圧縮器11によって圧縮された圧縮ガスは、熱
交換器13に送り込まれる前に、酸素タンク4に貯蔵さ
れる酸素と混合される。混合されたガスが、熱交換器1
3に供給される。熱交換器13で、熱交換を行った混合
ガスは、燃焼器3に供給される。
【0245】ブロア18によって外部の空気が取り込ま
れ、取り込まれた空気は熱交換器19によって熱交換
し、固体電解質燃料電池20内部のカソード電極6に供
給される。熱交換器19では、ガスタービン2から排出
されたガスの余熱によって空気を加熱する。
【0246】アノード電極7に供給された燃料は、固体
電解質燃料電池20内部で改質され改質ガスとなる。カ
ソード電極6と、アノード電極7とに、それぞれ供給さ
れた酸素と、燃料(改質ガス)とが、以下の化学式(1
5)と、化学式(16)、(17)の様な電池反応を起
こすことで発電する。
【0247】
【化15】 (1/2)O2+2e-→O2- …(15)
【0248】
【化16】 H2+O2-→H2O+2e- …(16)
【0249】
【化17】 CO+O2-→CO2+2e- …(17) 電池反応後のアノード電極7から排出されるガスは、燃
焼器3に送られる。また、電池反応後のカソード電極6
から排出される窒素の含有量が多いガスは、熱交換器1
3に送られる。熱交換器13では、カソード電極6から
排出されたガスから、圧縮器11から排出された圧縮ガ
スに熱を与える熱交換を行う。熱を奪われたガスは、外
部へ排出される。
【0250】以上述べた様な第27実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、凝縮器14の凝縮によって、水分を取り除き、
二酸化炭素だけを回収することができる。そのため、二
酸化炭素の大気中への放出を防止でき、地球の温暖化を
抑制することができる。
【0251】また、発電プラントが、固体電解質燃料電
池20とガスタービン2とからなる複合発電システムで
あるため、発電を効率的かつ経済的に行うことができ
る。また、固体電解質燃料電池20を用いて、化学反応
によって電気エネルギを取り出すため、火力発電プラン
トから排出されるガスに含まれる二酸化炭素(NOX、
SOXを含む)の量と比較して非常に少なく、環境に悪
影響を及ぼすことが少ない。
【0252】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0253】また、カソード電極6からアノード電極7
に酸素イオンが移動する固体電解質燃料電池20の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0254】また、カソード電極6に供給される空気
は、外部からブロア18によって取り込んでいるため、
システムが簡略化されるとともに、コスト低減ができ
る。さらに、空気は無害であるため取り扱いが容易であ
る。
【0255】また、酸素を熱交換機13の直前で、圧縮
ガスに混入させることで、圧縮器11による圧縮は凝縮
器10から排出されるガスだけでよく、圧縮による仕事
量が低減できる。
【0256】次に、本発明の第28実施例の構成、動作
に付いて、図28を参照して説明する。第28実施例の
特徴は、カソード電極6に供給されるガスを酸素(純酸
素)としたことのより発電効率を向上させたことであ
る。
【0257】図28は、発電システムの第28実施例の
ブロック図である。燃料タンク5に貯蔵されるメタノー
ルなどの燃料は、固体電解質燃料電池20内部のアノー
ド電極7に供給される。
【0258】燃焼器3には、固体電解質燃料電池20内
での電池反応後のアノード電極7から排出されるガス
と、圧縮器11から排出される圧縮ガスとが供給され
る。燃焼器3内で、燃焼し排出された燃焼排ガスは、ガ
スタービン2に送られ、ガスタービン2内で膨張しなが
らエネルギを取り出し発電する。ガスタービン2から排
出されたガスは、二酸化炭素と水蒸気とを成分とし、熱
交換器19によって、酸素タンク4から供給される酸素
(純酸素)に熱を与えて熱交換を行い酸素を予熱する。
【0259】熱を奪われた燃焼排ガスは、凝縮器14に
送られる。凝縮器14では、燃焼排ガス中の水蒸気を凝
縮して水とし、二酸化炭素、酸素と分離する。凝縮器1
4によって分離された水は回収される。水蒸気と分離さ
れた二酸化炭素の一部は、二酸化炭素回収部15に回収
され、残りの二酸化炭素は酸素と共に、圧縮器11に送
られる。圧縮器11によって圧縮されるガスは、圧縮器
11に送り込まれる前に、カソード電極6から排出され
熱交換器13を通過したガスと混合される。混合された
ガスは、圧縮器11で圧縮され、熱交換器13に供給さ
れる。圧縮ガスは、熱交換器13で、カソード電極6か
ら排出されたガスから熱を奪って、熱交換を行った後、
燃焼器3に供給される。
【0260】酸素タンク4から供給される酸素は、熱交
換器19によってガスタービン2から排出されたガスと
熱交換し、固体電解質燃料電池20内部のカソード電極
6に供給される。熱交換器19では、ガスタービン2か
ら排出されたガスの余熱によって酸素を加熱する。
【0261】アノード電極7に供給された燃料は、固体
電解質燃料電池20内部で改質され改質ガスとなる。カ
ソード電極6と、アノード電極7とに、それぞれ供給さ
れた空気と、燃料(改質ガス)とが、以下の化学式(1
8)と、化学式(19)、(20)の様な電池反応を起
こすことで発電する。
【0262】
【化18】 (1/2)O2+2e-→O2- …(18)
【0263】
【化19】 H2+O2-→H2O+2e- …(19)
【0264】
【化20】 CO+O2-→CO2+2e- …(20) 電池反応後のアノード電極7から排出されるガスは、燃
焼器3に送られる。また、電池反応後のカソード電極6
から排出されたガスは、熱交換器13に送られる。熱交
換器13では、カソード電極6から排出されたガスか
ら、圧縮器11から排出された圧縮ガスに熱を与える熱
交換を行う。熱を奪われたガスは、圧縮器11に供給さ
れる。
【0265】以上述べた様な第28実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、凝縮器14の凝縮によって、水分を取り除き、
二酸化炭素だけを回収することができる。そのため、二
酸化炭素の大気中への放出を防止でき、地球の温暖化を
抑制することができる。
【0266】また、発電プラントが、固体電解質燃料電
池20とガスタービン2とからなる複合発電システムで
あるため、発電を効率的かつ経済的に行うことができ
る。また、固体電解質燃料電池20を用いて、化学反応
によって電気エネルギを取り出すため、火力発電プラン
トから排出されるガスに含まれる二酸化炭素(NOX、
SOXを含む)の量と比較して非常に少なく、環境に悪
影響を及ぼすことが少ない。
【0267】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器1
2により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿
り二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0268】また、カソード電極6からアノード電極7
に酸素イオンが移動する固体電解質燃料電池20の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0269】また、カソード電極6に供給されるガス
は、酸素(純酸素)であり、電池反応後のカソード電極
6から排出されるガスも酸素(純酸素)となるため、燃
焼器3で燃焼される際に、アノード電極6から排出され
るガスと完全燃焼することによって、燃焼排ガスの成分
を二酸化炭素と水蒸気とにすることができ、回収を容易
にし、またリサイクルすることもできる。
【0270】次に、本発明の第29実施例の構成、動作
に付いて、図29を参照して説明する。第29実施例の
特徴は、固体電解質燃料電池21を加圧型とすること
で、発電効率を向上させたことである。
【0271】図29は、発電システムの第29実施例の
ブロック図である。 燃料タンク5に貯蔵される液体状
のメタノールなどの燃料は、固体電解質燃料電池21内
部のアノード電極7に供給される。
【0272】燃焼器3には、固体電解質燃料電池21内
での電池反応後のアノード電極7から排出されるガス
と、カソード電極6から排出されるガスとが供給され
る。固体電解質燃料電池21は、数気圧の加圧型であ
る。
【0273】燃焼器3内で、燃焼し排出された燃焼排ガ
スは、ガスタービン2に送られ、ガスタービン2内で膨
張しながらエネルギを取り出し発電する。ガスタービン
2から排出されたガスは、二酸化炭素と水蒸気とを成分
とし、熱交換器19によって、酸素タンク4から供給さ
れる酸素(純酸素)に熱を与えて熱交換を行い酸素を予
熱する。
【0274】熱を奪われた燃焼排ガスは、凝縮器14に
送られる。凝縮器14では、燃焼排ガス中の水蒸気を凝
縮して水とし、二酸化炭素、酸素と分離する。凝縮器1
4によって分離された水は回収される。水蒸気と分離さ
れた二酸化炭素の一部は、二酸化炭素回収部15に回収
され、残りの二酸化炭素は排出される。
【0275】酸素タンク4から供給される液体酸素(液
体純酸素)は、熱交換器19によってガスタービン2か
ら排出されたガスと熱交換し、固体電解質燃料電池21
内部のカソード電極6に供給される。熱交換器19で
は、ガスタービン2から排出されたガスの余熱によって
酸素を加熱する。
【0276】アノード電極7に供給された燃料は、固体
電解質燃料電池21内部で気化し、改質され改質ガスと
なる。カソード電極6と、アノード電極7とに、それぞ
れ供給された酸素と、燃料(改質ガス)とが、以下の化
学式(21)と、化学式(22)、(23)の様な電池
反応を起こすことで発電する。
【0277】
【化21】 (1/2)O2+2e-→O2- …(21)
【0278】
【化22】 H2+O2-→H2O+2e- …(22)
【0279】
【化23】 CO+O2-→CO2+2e- …(23) 電池反応後のアノード電極7から排出されるガスと電池
反応後のカソード電極6から排出されたガスとは、燃焼
器3に送られる。
【0280】以上述べた様な第29実施例では、二酸化
炭素の回収に、特別な分離装置や分離方法を必要するこ
となく、凝縮器14の凝縮によって、水分を取り除き、
二酸化炭素だけを回収することができる。そのため、二
酸化炭素の大気中への放出を防止でき、地球の温暖化を
抑制することができる。
【0281】また、発電プラントが、固体電解質燃料電
池21とガスタービン2とからなる複合発電システムで
あるため、発電を効率的かつ経済的に行うことができ
る。また、固体電解質燃料電池21を用いて、化学反応
によって電気エネルギを取り出すため、火力発電プラン
トから排出されるガスに含まれる二酸化炭素(NOX、
SOXを含む)の量と比較して非常に少なく、環境に悪
影響を及ぼすことが少ない。
【0282】また、アノード電極7から排出される二酸
化炭素を濃縮して、二酸化炭素回収部15前の燃焼器3
により完全燃焼させ、窒素等の他の成分を含まない湿り
二酸化炭素として二酸化炭素回収部15に導入するた
め、二酸化炭素と水との分離に特別な装置あるいは方法
を使うことなく、コストの低減ができ、よって発電シス
テム全体の効率も低下させることなく、二酸化炭素を効
率的でかつ容易に回収することができる。
【0283】また、カソード電極6からアノード電極7
に酸素イオンが移動する固体電解質燃料電池21の特徴
を利用して、二酸化炭素を濃縮しながら、電気エネルギ
を取り出すことができるため、物質的にもエネルギ的に
も非常に効率の良いシステムとすることができる。
【0284】また、カソード電極6に供給されるガス
は、酸素(純酸素)であり、電池反応後のカソード電極
6から排出されるガスも酸素(純酸素)となるため、燃
焼器3で燃焼される際に、アノード電極6から排出され
るガスと完全燃焼することによって、燃焼排ガスの成分
を二酸化炭素と水蒸気とにすることができ、回収を容易
にし、またリサイクルすることもできる。
【0285】また、液体燃料および液体酸素を用いるこ
とで、加圧型の固体電解質燃料電池21に適した供給圧
力とすることができ、発電効率を向上させることができ
る。また、アノード電極7とカソード電極6から排出さ
れるガスも加圧されたままであり、圧縮器を必要とせ
ず、直接燃焼器3に供給することができ、ガスの燃焼・
膨張を行うことができる。
【0286】また、アノード電極7とカソード電極6と
に供給される燃料と酸化剤とを液体としたことで取り扱
いも容易になる。なお、本発明は上記実施例に限定され
ず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施でき
ることはいうまでもない。例えば、純酸素の供給先(燃
焼器、圧縮機、熱交換器等)や、酸化剤極に供給される
ガスの種類(空気、純酸素)や、固体電解質型燃料電池
の種類(常圧型、加圧型)等の構成要素は、適宜組み合
わせ可能である。
【0287】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
別な分離装置を設けることなく、二酸化炭素を効率的に
回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発電システムの第1実施例のブロッ
ク図
【図2】 本発明の発電システムの第2実施例のブロッ
ク図
【図3】 本発明の発電システムの第3実施例のブロッ
ク図
【図4】 本発明の発電システムの第4実施例のブロッ
ク図
【図5】 本発明の発電システムの第5実施例のブロッ
ク図
【図6】 本発明の発電システムの第6実施例のブロッ
ク図
【図7】 本発明の発電システムの第7実施例のブロッ
ク図
【図8】 本発明の発電システムの第8実施例のブロッ
ク図
【図9】 本発明の発電システムの第9実施例のブロッ
ク図
【図10】 本発明の発電システムの第10実施例のブ
ロック図
【図11】 本発明の発電システムの第11実施例のブ
ロック図
【図12】 本発明の発電システムの第12実施例のブ
ロック図
【図13】 本発明の発電システムの第13実施例のブ
ロック図
【図14】 本発明の発電システムの第14実施例のブ
ロック図
【図15】 本発明の発電システムの第15実施例のブ
ロック図
【図16】 本発明の発電システムの第16実施例のブ
ロック図
【図17】 本発明の発電システムの第1実施例のブロ
ック図
【図18】 本発明の発電システムの第2実施例のブロ
ック図
【図19】 本発明の発電システムの第3実施例のブロ
ック図
【図20】 本発明の発電システムの第4実施例のブロ
ック図
【図21】 本発明の発電システムの第5実施例のブロ
ック図
【図22】 本発明の発電システムの第6実施例のブロ
ック図
【図23】 本発明の発電システムの第7実施例のブロ
ック図
【図24】 本発明の発電システムの第8実施例のブロ
ック図
【図25】 本発明の発電システムの第9実施例のブロ
ック図
【図26】 本発明の発電システムの第10実施例のブ
ロック図
【図27】 本発明の発電システムの第11実施例のブ
ロック図
【図28】 本発明の発電システムの第12実施例のブ
ロック図
【図29】 本発明の発電システムの第13実施例のブ
ロック図
【符号の説明】
1 溶融炭酸塩型燃料電池 2 ガスタービン 3 燃焼器 4 酸素タンク 5 燃料タンク 6 アノード電極 7 カソード電極 8 蒸気発生器 9 蒸気タービン 10 熱交換器 11 圧縮器 12 燃焼器 13 熱交換器 14 凝縮器 15 二酸化炭素回収部 16 圧縮器 17 外部改質器 18 ブロア 19 熱交換器 20 固体電解質燃料電池 21 固体電解質燃料電池 51 燃料電池 52 燃焼器 53 二酸化炭素分離器 54 圧縮機 55 ガスタービン 56 排熱回収部 57 排熱回収ボイラ 58 排熱改質器 59 蒸気タービン 60 復水器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 雅國 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 福田 雅文 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも燃料を供給して発電する燃料電
    池と、前記燃料電池から排出されるガスを含む流体と、
    酸素、または炭素原子または酸素原子または水素原子と
    からなる化合物を主成分とする流体を有する流体と、を
    供給して、燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器から排出さ
    れる流体から少なくとも二酸化炭素を分離する二酸化炭
    素分離器とから構成されることを特徴とする発電システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記燃料が、炭素または水素を含む化合物
    であり、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、
    ジエチルエーテル、メタン、エタン、プロパン、ブタ
    ン、石炭、一酸化炭素、ぎ酸のうち少なくとも1種類を
    含むことを特徴とする請求項1記載の発電システム。
  3. 【請求項3】前記燃料は、改質または分解またはガス化
    されて前記燃料電池に供給されることを特徴とする請求
    項1記載の発電システム。
  4. 【請求項4】前記燃料電池は、燃料極と酸化剤極とを有
    しており、溶融炭酸塩型燃料電池または固体電解質型燃
    料電池または固体高分子型燃料電池またはアルカリ型燃
    料電池またはリン酸型燃料電池または硫酸型燃料電池ま
    たは炭酸水溶液型燃料電池または固体プロトン型燃料電
    池のうち少なくとも1種類を有することを特徴とする請
    求項1記載の発電システム。
  5. 【請求項5】前記二酸化炭素分離器から分離された二酸
    化炭素を、前記燃料電池に供給することを特徴とする請
    求項1記載の発電システム。
  6. 【請求項6】前記燃料電池から排出される流体を圧縮す
    る圧縮機を設けることを特徴とする請求項1記載の発電
    システム。
  7. 【請求項7】前記燃料電池から排出される流体を用いて
    発電するガスタービンを設けることを特徴とする請求項
    1あるいは6記載の発電システム。
  8. 【請求項8】前記燃焼器に、前記燃料または前記少なく
    とも水素を含むガスを供給することを特徴とする請求項
    1記載の発電システム。
  9. 【請求項9】前記燃焼器に、前記酸素、または炭素原子
    または水素原子または酸素原子とからなる化合物を主成
    分とする流体を供給することを特徴とする請求項1記載
    の発電システム。
  10. 【請求項10】前記燃料電池から排出される流体、また
    は前記燃焼器から排出される流体、または前記ガスター
    ビンから排出される流体から排熱回収を行う排熱回収部
    を設けることを特徴とする請求項7乃至9記載の発電シ
    ステム。
  11. 【請求項11】前記排熱回収部は、排熱改質器または排
    熱回収ボイラからなることを特徴とする請求項10記載
    の発電システム。
  12. 【請求項12】前記排熱回収部では、水蒸気の生成また
    は燃料の改質または燃料の分解または燃料の気化または
    燃料の加熱または燃料のガス化または前記燃料電池に供
    給される酸化剤の加熱を行うことを特徴とする請求項1
    0記載の発電システム。
  13. 【請求項13】前記排熱回収部によって生成された水蒸
    気を含む流体を用いて発電する蒸気タービンを設けるこ
    とを特徴とする請求項10記載の発電システム。
  14. 【請求項14】前記蒸気タービンに復水器が設けられる
    ことを特徴とする請求項13記載の発電システム。
  15. 【請求項15】前記排熱回収部に、燃料を供給すること
    を特徴とする請求項10記載の発電システム。
  16. 【請求項16】前記排熱回収部から排出される燃料を、
    前記燃料電池に供給することを特徴とする請求項10記
    載の発電システム。
  17. 【請求項17】前記燃料電池が、加圧型であることを特
    徴とする請求項1記載の発電システム。
  18. 【請求項18】前記二酸化炭素分離器によって分離され
    た水を、前記排熱回収部に供給することを特徴とする請
    求項10記載の発電システム。
  19. 【請求項19】前記排熱回収部によって生成された水蒸
    気を用いて、前記燃料の改質または分解またはガス化を
    行うことを特徴とする請求項10記載の発電システム。
  20. 【請求項20】前記排熱回収部によって生成された水蒸
    気を、前記ガスタービンに供給することを特徴とする請
    求項10記載の発電システム。
  21. 【請求項21】前記排熱回収部に供給される前記燃料電
    池から排出される流体は、前記燃料電池の燃料極または
    酸化剤極から排出されることを特徴とする請求項10記
    載の発電システム。
  22. 【請求項22】前記ガスタービンから排出された流体
    を、前記燃料電池に供給することを特徴とする請求項7
    記載の発電システム。
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