JPH11259081A - 歌唱採点表示カラオケ装置 - Google Patents

歌唱採点表示カラオケ装置

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JPH11259081A
JPH11259081A JP10062563A JP6256398A JPH11259081A JP H11259081 A JPH11259081 A JP H11259081A JP 10062563 A JP10062563 A JP 10062563A JP 6256398 A JP6256398 A JP 6256398A JP H11259081 A JPH11259081 A JP H11259081A
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JP
Japan
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singing
scoring
signal
unit
karaoke
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Application number
JP10062563A
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English (en)
Inventor
Koji Hakoyama
浩司 箱山
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歌手などの模範歌唱と素人などの歌い手の歌
唱の類似度を正確に採点して表示する。 【解決手段】 類似採点装置8がカラオケ再生装置1か
らの模範歌唱信号Sbと歌唱信号Scとの音声の特徴点
を抽出して、特定話者単語音声認識処理を行う。この処
理によって得られる音質、発生単語の長さを比較し、こ
の比較での離れ状態の距離値から歌手などの模範歌唱
(模範歌唱信号Sb)と歌い手の歌唱(歌唱信号Sc)
との類似度を示す採点映像信号Sdを出力する。カラオ
ケ再生装置1が再生した伴奏信号Sa、歌手などの模範
歌唱信号Sb及び歌唱信号Scを合成した音声信号をス
ピーカ9から出力する。カラオケ再生装置1からの映像
信号Sv及び類似採点装置8からの採点映像信号Sdの
採点結果をモニタ装置10で画面表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歌手などの模範歌
唱に対する歌い手の歌唱の類似度(ものまねの度合い)
を採点して表示する歌唱採点表示カラオケ装置に関し、
特に、模範歌唱と歌唱とのそれぞれ音声の特徴点に対す
る特定話者単語音声認識処理を行って得られる音質、発
生単語の長さを比較し、この比較での離れ状態である距
離値から類似度を採点する歌唱採点表示カラオケ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、伴奏を自動演奏し、かつ、歌詞及
び映像を映し出すカラオケ装置では、歌い手の歌唱と、
例えば、採点対象の歌手などの模範歌唱との類似度(も
のまねの度合い)を判断し、その採点をモニタ装置に画
面表示する歌唱採点表示装置が用いられている。
【0003】この種の模範歌唱に対する素人の歌唱の類
似度を採点して表示する従来例として、特開昭59ー8
4306号「カラオケ装置の自動採点装置」公報の例が
あり、この例は、マイクロホンからの入力音声信号とモ
デルの歌唱とのそれぞれの基本周波数成分の分布状態を
比較した評価を表示している。また、他の従来例である
特開平4ー362696号「自動演奏装置」公報の例
は、伴奏の演奏に同期したメロディーの音量値とマイク
ロホンからの歌唱の音量値とを時間軸上で順次比較し、
この比較した採点結果を歌い手に報知している。
【0004】更に、特開平5ー181407号「歌唱力
採点機能付自動演奏装置」公報の従来例は、歌い手が歌
唱する際のマイクロホンと歌唱者の口元との距離の遠近
を検出している。そして、この検出における距離の遠近
値と、予め記憶された歌唱の手本となるメロディーの音
量値の大小を比較し、この比較の評価によって歌い手の
歌唱力を採点している。また、特開平7ー56587号
「カラオケシステムにおける歌の点数採点装置」公報の
従来例は、伴奏(メロディー)信号と音源信号(マイク
ロホンが出力する歌い手の歌唱信号)との類似状態を比
較する相互相関器を利用して音源の点数を算定してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、いずれも自動演奏されるメロディーと歌い手の
歌唱とを比較して、その評価を行っている。したがっ
て、歌手などの模範歌唱と歌い手の歌唱とを比較した場
合、その正確な類似(ものまね)の度合いが判明しない
という欠点がある。
【0006】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、歌手などの模範歌唱と歌い
手の歌唱との類似度を、それぞれ音声の特徴点を特定話
者単語音声認識処理して得られる音質、発生単語の長さ
を比較し、この比較での離れ状態である距離値によって
採点できるようになり、その模範歌唱に対する歌唱の正
確な類似度の採点結果が表示可能になる歌唱採点表示カ
ラオケ装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の歌唱採点表示カラオケ装置は、模範歌唱及
び歌唱の音声信号から抽出したそれぞれの音声の特徴点
に対する特定話者単語音声認識処理を行、この処理で得
られる音質、発生単語の長さを比較し、この比較での離
れ状態である距離値から模範歌唱と歌唱との類似度を示
す採点信号を出力する類似採点手段と、類似採点手段か
らの採点信号を表示する表示手段とを備える構成として
ある。
【0008】前記類似採点手段として、模範歌唱及び歌
唱のそれぞれの信号をデジタル信号に変換するデジタル
信号変換部と、デジタル信号変換部からの模範歌唱及び
歌唱のそれぞれの音声データ及び音声の特徴点データを
記憶する記憶部と、記憶部に記憶した模範歌唱及び歌唱
の音声データからそれぞれの音声の特徴点を抽出して記
憶部に記憶し、かつ、この記憶した二つの音声の特徴点
に対する特定話者単語音声認識処理を行って得られる音
質、発生単語の長さを比較し、この比較での離れ状態で
ある距離値を生成する制御を行う制御部と、制御部が生
成した距離値に対応した模範歌唱と歌唱との類似度を示
す採点信号を生成して送出する採点処理部と、表示手段
として、採点処理部からの採点信号を文字、数字、マー
クを含む画面で表示する画面表示部とを備える構成とし
てある。
【0009】前記表示手段として、採点処理部からの採
点信号を、音出力によって報知する音報知部を更に備
え、また、他の表示手段として、採点処理部からの採点
信号を文字、数字、マークを含む画面で表示する画面表
示部と、採点処理部からの採点信号を音出力によって報
知する音報知部と、画面表示部及び/又は音報知部を選
択する選択部とを備える構成としてある。
【0010】更に、前記画面表示部が、採点処理部から
の採点信号を文字、数字、マークを含む画面で表示し、
かつ、この採点の画面表示と共に、外部から供給される
カラオケ映像信号を合わせて画面表示すると共に、前記
音報知部が歌唱及び外部から供給される伴奏の信号と共
に、採点処理部からの採点信号を音出力する。
【0011】また、本発明の歌唱採点表示カラオケ装置
は、前記音報知部から、模範歌唱を選択的に出力する指
示を行うための出力指示部を更に備えると共に、前記選
択部として、画面表示部及び/又は音報知部を遠隔操作
で選択するための遠隔操作送信装置と、この遠隔操作送
信装置からの選択コマンドを受信して画面表示部及び/
又は音報知部の選択切り替えを行う切替部とを備え、又
は、画面表示部及び/又は音報知部の選択切り替えを手
動スイッチで選択する手動切替部を備える構成としてあ
る。
【0012】更に、本発明の歌唱採点表示カラオケ装置
は、前記模範歌唱及び歌唱のそれぞれの信号を送出する
装置として、複数の情報記憶媒体から再生する情報記憶
媒体を選択し、この情報記憶媒体に記憶した伴奏及びカ
ラオケ映像を再生して出力するカラオケ再生装置を用
い、又は、模範歌唱、歌唱及び伴奏の信号を通信回線で
受信して出力し、かつ、映像信号を送出する通信カラオ
ケ装置を用いる構成としてある。
【0013】このような構成の発明の歌唱採点表示カラ
オケ装置は、模範歌唱及び歌唱の音声信号からそれぞれ
抽出した音声の特徴点に対する特定話者単語音声認識処
理を行い、この処理で得られる音質、発生単語の長さを
比較し、この比較での離れ状態である距離値を採点信号
として出力している。この結果、歌手などの模範歌唱と
歌い手の歌唱との類似度(ものまねの度合い)を正確に
採点して表示できるようになる。
【0014】また、本発明の歌唱採点表示カラオケ装置
は、採点結果の画面表示及び/又は音報知を遠隔操作で
選択し、又は、手動切り替えによって選択している。こ
の場合、使用者が装置を使用する際の利便性が、より向
上する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の歌唱採点表示カラ
オケ装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の歌唱採点表示カラオケ装置の第1実
施形態における構成を示すブロック図である。この歌唱
採点表示カラオケ装置は、カラオケ伴奏の伴奏信号S
a、歌手などが歌唱した模範歌唱信号Sb、素人などの
歌い手が歌唱した際の歌唱信号Sc及び歌詞(文字)デ
ータを含む映像信号Svを送出するカラオケ再生装置1
と、カラオケ再生装置1が再生するための伴奏、模範歌
唱、歌詞を含む映像の情報を格納したレーザディスク3
とを有している。
【0016】また、この歌唱採点表示カラオケ装置は、
歌い手の歌唱に伴う音声信号をカラオケ再生装置1に送
出するマイクロホン4と、カラオケ再生装置1が再生し
た映像信号Svと採点映像信号Sdとを合成した合成映
像信号Sgを出力する映像信号合成部6と、カラオケ再
生装置1が再生した伴奏信号Sa及び模範歌唱信号Sb
を合成した合成音声信号Sfを出力する音声信号合成部
7とを有している。
【0017】更に、この歌唱採点表示カラオケ装置は、
カラオケ再生装置1からの模範歌唱信号Sbと歌唱信号
Scとに対する二つの音声の特徴点を抽出し、この特徴
点に対する特定話者単語音声認識処理を行って得られた
音質、発生単語の長さを比較し、この比較での離れ状態
である距離値から類似度を示す採点映像信号Sdを出力
する類似採点装置8とを有している。また、カラオケ再
生装置1が再生した伴奏信号Sa、模範歌唱信号Sb及
び歌唱信号Scを合成した音声信号を音声出力する表示
手段としてのスピーカ9と、カラオケ再生装置1からの
映像信号Sv及び類似採点装置8からの採点映像信号S
dとをブラウン管(CRT)などに映し出す表示手段と
してのモニタ装置10とを有している。
【0018】なお、カラオケ再生装置1から出力される
採点音声信号Seを、音声信号合成部7に送出している
が、この採点音声信号Seは、あとで説明する第2実施
形態で使用するものである。
【0019】図2は第1実施形態における類似採点装置
8の詳細な構成を示すブロック図である。この類似採点
装置8は、カラオケ再生装置1が再生した歌手などの模
範歌唱信号Sbを、デジタル信号に変換して出力するデ
ジタル信号変換部としてのA/D変換器21と、カラオ
ケ再生装置1からの歌唱信号Scを、デジタル信号に変
換して出力するデジタル信号変換部としてのA/D変換
器22と、各部を制御し、カラオケ再生装置1からの模
範歌唱信号Sbと歌唱信号Scとに対する二つの音声の
特徴点を抽出して、特定話者単語音声認識処理を行って
得られる音質、発生単語の長さを比較し、この比較によ
る離れ状態である距離値から類似度を示す採点映像信号
Sdを出力する制御を行う制御部としてのCPU23と
を有している。
【0020】更に、この類似採点装置8は、A/D変換
器21,22からのデジタル変換した模範歌唱信号Sb
及び歌唱信号Scの二つの音声データを記憶し、かつ、
この二つの音声データのそれぞれの特徴点を抽出すると
共に、特定話者単語音声認識処理を行って得られる音
質、発生単語の長さを比較し、この比較での離れ状態で
ある距離値を生成するための記憶部としてのメモリ24
と、模範歌唱信号Sbの特徴点の抽出データを格納する
記憶部としてのメモリ(例えばDRAM)25と、歌唱
信号Scの特徴点の抽出データを格納する記憶部として
のメモリ(例えばDRAM)26とを有している。ま
た、メモリ24からの距離値を、採点データに生成して
出力する採点処理部27とを有している。
【0021】また、この類似採点装置8は、採点処理部
27からの採点データを画面表示するための採点付加映
像データ(合成映像信号Sg)を生成して映像信号合成
部6へ送出する表示手段としての映像信号処理部28
と、更に、この映像信号処理部28が採点付加映像デー
タを生成する際の、例えば、10段階の評価における
「8点です」の文字表示を行うための文字データや、1
0個の拍手する絵柄を、その採点が8点の場合に8個を
赤色などに色付けして画面表示するための画像データを
送出する表示手段としての採点付加映像信号送出部29
とを有している。
【0022】このようなカラオケ再生装置1には、選曲
や音量調整を遠隔操作するリモートコントローラRCを
備えるのが一般的である。
【0023】次に、この第1実施形態の動作について説
明する。図1において、カラオケ再生装置1は、レーザ
ディスク3の再生を行い、その再生した伴奏信号Sa、
模範歌唱信号Sb、歌唱信号Sc及び歌詞を含む映像信
号Svを送出する。なお、歌手などの模範歌唱信号Sb
は、歌い手が参考として聴取する場合のみ、リモートコ
ントローラRCの遠隔操作によって選択的にスピーカ9
から音声出力される。更に、カラオケ再生装置1から
は、モニタ装置10で映し出される歌詞に合わせて歌い
手が歌唱したマイクロホン4からの音声信号を増幅した
歌唱信号Scが出力される。カラオケ再生装置1からの
伴奏信号Saが、音声信号合成部7へ送出され、伴奏信
号Saがスピーカ9に送出されて、その伴奏が出力され
る。
【0024】同時に、カラオケ再生装置1からの模範歌
唱信号Sb及び歌唱信号Scが類似採点装置8に入力さ
れる。この類似採点装置8では、模範歌唱信号Sb及び
歌唱信号Scのそれぞれの音声の特徴点を抽出する。更
に、この二つの特徴点に対する特定話者単語音声認識処
理を行い、この処理で得られた音質、発生単語の長さを
比較した際の離れ状態である距離値から模範歌唱(模範
歌唱信号Sb)と歌い手の歌唱(歌唱信号Sc)との類
似度を示す採点映像信号Sdを映像信号合成部6へ出力
する。映像信号合成部6には、カラオケ再生装置1から
の映像信号Svが採点映像信号Sdと共に入力される。
【0025】この映像信号合成部6は、カラオケ再生装
置1が再生した映像信号Svと採点映像信号Sdとを合
成した合成映像信号Sgをモニタ装置10に送出し、こ
こで画面表示する。この採点の画面表示は、例えば、
「8点です」の文字表示したり、又は、10個の拍手す
る絵柄を画面表示し、その採点が8点の場合に8個の拍
手する絵柄を赤色などに色付けして画面表示するなどの
例がある。
【0026】次に、類似採点装置8の動作を詳細に説明
する。図1及び図2において、カラオケ再生装置1によ
ってレーザディスク3を再生した模範歌唱信号Sb及び
マイクロホン4からの音声信号を増幅した歌唱信号Sc
が、類似採点装置8に入力される。図2に示す類似採点
装置8では、模範歌唱信号SbがA/D変換器21に入
力され、ここでデジタル信号に変換し、メモリ24にC
PU23の制御で記憶される。
【0027】更に、CPU23の制御で模範歌唱信号S
bをフーリエ変換し、模範歌唱信号Sbの音声の特徴点
の抽出データをDRAM25に格納する。更に、類似採
点装置8では、歌唱信号ScがA/D変換器22に入力
され、ここでデジタル信号に変換し、メモリ24にCP
U23の制御で入力される。更に、CPU23の制御で
歌唱信号Scをフーリエ変換し、音声の特徴点の抽出デ
ータをDRAM26に格納する。
【0028】この後、DRAM25に格納している模範
歌唱信号Sbの特徴点の抽出データと、DRAM26に
格納している歌唱信号Scの特徴点の抽出データを、C
PU23の制御でメモリ24に読み出し、ここでそれぞ
れの抽出データに対する特定話者単語音声認識処理を行
う。この処理で得られる二つの音質、発生単語の長さを
比較し、この比較での離れ状態である距離値をメモリ2
4から採点処理部27に送出する。このような特定話者
単語音声認識処理は、連続する発生単語の特徴点パター
ン(特徴点の抽出データ)と標準パターン群とのパター
ンマッチングを行い、この特定話者単語音声認識処理に
よって音質、発生単語の長さを比較した際の距離値(類
似度)を得るものである(例えば、「音声認識のはな
し」 小畑秀文著 日刊工業新聞社発行を参照)。
【0029】この距離値の大小は、歌手などの模範歌唱
(模範歌唱信号Sb)と、歌い手の歌唱(歌唱信号S
c)との類似度の相違である。すなわち、距離値が小さ
い程、歌手などの模範歌唱(模範歌唱信号Sb)と、歌
い手の歌唱(歌唱信号Sc)とが類似しており、いわゆ
る「ものまね」が上手であると採点される。距離値が大
きくなると、模範歌唱(模範歌唱信号Sb)と、歌い手
の歌唱(歌唱信号Sc)とが類似しておらず、いわゆる
「ものまね」が下手であると採点される。採点処理部2
7では、距離値の大小を採点データに生成して出力す
る。例えば、「ものまね」を10段階に区分けし、この
10段階に対する採点データを出力する。
【0030】採点処理部27からの採点データが、映像
信号処理部28に入力される。映像信号処理部28で
は、採点データに対応した採点付加映像データを送出す
る。例えば、「8点です」の文字表示を行うための文字
データや、10個の拍手する絵柄を画面表示し、その採
点が8点の場合に8個の拍手の絵柄を赤色などに色付け
して画面表示するための表示データを、採点付加映像信
号送出部29から読み出して生成した採点映像信号Sd
が映像信号合成部6へ出力される。映像信号合成部6
は、カラオケ再生装置1が再生した映像信号Svを採点
映像信号Sdと合成し、この合成映像信号Sgをモニタ
装置10に送出し、ここで画面表示する。
【0031】図3は第2実施形態における類似採点装置
8Aの詳細な構成を示すブロック図である。この類似採
点装置8Aは、図2中に示す第1実施形態と同様の構成
に、更に、追加して設けられる採点付加音声信号送出部
30及び採点付加音声信号送出部31を有している。採
点付加音声信号送出部30は、採点処理部27からの採
点データに対応した採点付加音声データを、音声データ
に基づいて生成し、この採点音声信号Se(採点付加音
声データ)を音声信号合成部7へ出力する。採点付加音
声信号送出部31は、採点付加音声信号送出部30への
音声データ、例えば、「8点です」の音声データや、
「ものまねが上手です/普通です/下手です」等の音声
データを送出する。
【0032】なお、この第2実施形態では図1中のカラ
オケ再生装置1から出力される採点音声信号Seが音声
信号合成部7に送出される。
【0033】次に、この第2実施形態の動作について説
明する。カラオケ再生装置1では、第1実施形態と同様
にレーザディスク3を再生した伴奏信号Sa、模範歌唱
信号Sb、歌唱信号Sc及び歌詞を含む映像信号Svを
送出する。更に、カラオケ再生装置1は、モニタ装置1
0で映し出される歌詞に合わせて歌い手が歌唱したマイ
クロホン4からの音声信号である歌唱信号Scを出力す
る。カラオケ再生装置1からの伴奏信号Saが、音声信
号合成部7へ送出され、伴奏信号Sa及び、次に説明す
る歌い手が歌唱を行った後の採点結果がスピーカ9に送
出される。このスピーカ9から、伴奏と共に合成音声に
よる採点結果が音声出力される。
【0034】同時にカラオケ再生装置1からの模範歌唱
信号Sb及び歌唱信号Scが、類似採点装置8に入力さ
れる。この類似採点装置8では、模範歌唱信号Sb及び
歌唱信号Scの音声の特徴点を特定話者単語音声認識処
理して得られる音質、発生、単語の長さを比較する。こ
の比較での離れ状態の距離値によって類似度を採点し、
この採点音声信号Se及び採点映像信号Sdを、それぞ
れ音声信号合成部7及び映像信号合成部6へ出力する。
この映像信号合成部6には、カラオケ再生装置1からの
映像信号Svが、採点映像信号Sdと共に入力される。
【0035】この映像信号合成部6は、カラオケ再生装
置1が再生した映像信号Svと採点映像信号Sdとを合
成した合成映像信号Sgをモニタ装置10に送出し、こ
こで画面表示する。この採点の画面表示は、例えば、
「8点です」の文字表示や、10個の拍手する絵柄を、
その採点が8点の場合に8個を赤色などに色付けして画
面表示するなどの例がある。
【0036】次に、この第2実施形態の類似採点装置8
Aの動作について説明する。図1及び図3において、カ
ラオケ再生装置1からの模範歌唱信号Sb及び歌唱信号
Scが、類似採点装置8中のA/D変換器21及びA/
D変換器22に入力され、ここでデジタル信号に変換さ
れてメモリ24にCPU23の制御で記憶される。更
に、CPU23の制御によって、模範歌唱信号Sb及び
歌唱信号Scをフーリエ変換し、模範歌唱信号Sb及び
歌唱信号Scのそれぞれ音声の特徴点の抽出データをD
RAM25及びDRAM26に格納する。模範歌唱信号
Sbの音声の特徴点の抽出データが類似度を判断する基
準データとなる。
【0037】この後、DRAM25及びDRAM26に
格納している模範歌唱信号Sb及び及び歌唱信号Scの
音声の特徴点の抽出データをCPU23の制御でメモリ
24に読み出し、ここで特定話者単語音声認識処理を行
う。この処理で得られた音質、発生単語の長さを比較
し、この比較による離れ状態の距離値をメモリ24から
採点処理部27に送出する。
【0038】この距離値の大小が、歌手などの模範歌唱
(模範歌唱信号Sb)と、歌い手の歌唱(歌唱信号S
c)との類似度の相違となる。採点処理部27では、距
離値の大小を採点データに生成して出力する。採点処理
部27からの採点データが、映像信号処理部28に入力
される。映像信号処理部28では、採点データに対応し
た上記の採点付加映像データを、採点付加映像信号送出
部29から読み出した表示データに基づいて生成し、こ
の採点映像信号Sdを映像信号合成部6へ出力する。映
像信号合成部6は、カラオケ再生装置1が再生した映像
信号Svを採点映像信号Sdと合成した合成映像信号S
gをモニタ装置10に送出し、ここで画面表示する。
【0039】また、採点処理部27からの「距離値」の
大小を示す採点データが、採点付加音声信号送出部30
へ出力される。採点付加音声信号送出部30では、採点
データに対応した上記の採点付加音声データを生成す
る。すなわち、採点付加音声信号送出部31から読み出
した音声データに基づいて生成した採点音声信号Seを
音声信号合成部7へ出力する。音声信号合成部7は、カ
ラオケ再生装置1が再生した伴奏信号Saと採点音声信
号Seとを合成した合成音声信号Sfを、スピーカ9に
送出し、ここで音声出力される。
【0040】図4は第3実施形態における類似採点装置
8Bの詳細な構成を示すブロック図である。この類似採
点装置8Bは、合成音声、画面表示の一方又は両方の採
点結果を遠隔操作によって選択する。このためのコマン
ド赤外信号を送出する赤外線受信部32と、この赤外線
受信部32からのコマンド信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器、デコーダなどを備えた解析部33と、
遠隔操作によって採点結果を合成音声、画面表示の一方
又は両方で選択するための信号、例えば、パルス数が異
なる赤外線コマンド信号を、赤外線受信部32へ送信す
る遠隔操作装置(リモートコントローラ)34とが図3
中に示す第2実施形態の構成に追加されている。
【0041】次に、この第3実施形態の動作について説
明する。図4に示す構成における遠隔操作以外の動作
は、図1及び図3に示す第2実施形態と同様である。図
4に示す類似採点装置8Bは、遠隔操作装置34を操作
して、採点結果を合成音声、画面表示の一方又は両方で
選択するための信号、例えば、パルス数が異なる赤外線
コマンド信号を、赤外線受信部32へ送信する。赤外線
受信部32は受信した赤外線コマンド信号を解析部33
へ送出する。
【0042】解析部33は赤外線受信部32からの受信
コマンド信号をデジタル信号に変換し、かつ、デコード
して、採点結果を合成音声、画面表示の一方又は両方で
行うかの選択にかかる解析を行い、この解析信号をCP
U23に送出する。CPU23は、取り込んだ解析信号
に基づいて、映像信号処理部28及び採点付加映像信号
送出部29、採点付加音声信号送出部30及び採点付加
音声信号送出部31の一方又は両方を制御する。この制
御で、映像信号処理部28及び/又は採点付加音声信号
送出部30から採点音声信号Se及び/又は採点映像信
号Sdを出力して、その合成音声、画面表示の一方又は
両方による採点表示を行う。
【0043】なお、上記第1、第2及び第3実施形態で
は、レーザディスク3を装備するカラオケ再生装置1の
例をもって説明したが、通信回線を通じて伝送される伴
奏信号Sa及び模範歌唱信号Sbを受信装置が受信し
て、その出力を行い、更に、この受信装置から歌詞デー
タを含む映像信号Svを送出する装置、いわゆる、通信
カラオケ装置を使用した場合も、そのまま適用可能であ
る。
【0044】また、上記第1、第2及び第3実施形態で
は、採点結果の画面表示を、カラオケ映像を映し出すモ
ニタ装置10で行っているが、採点結果を画面表示する
専用の表示装置を用いても良い。例えば、採点結果を数
字で表示する発光ダイオード(LED)ボードを用いて
も良い。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の歌唱採点表示カラオケ装置によれば、模範歌唱及び歌
唱の音声信号からそれぞれ抽出した音声の特徴点に対す
る特定話者単語音声認識処理を行って得られる音質、発
生単語の長さを比較し、この比較での離れ状態である距
離値を採点信号として出力している。この結果、歌手な
どの模範歌唱と歌い手の歌唱との類似度(ものまねの度
合い)を正確に採点して表示できるようになる。
【0046】また、本発明の歌唱採点表示カラオケ装置
によれば、採点結果の画面表示及び/又は音報知を遠隔
操作で選択し、又は、手動切り替えによって選択してい
るため、使用者が装置を使用する際の利便性が、より向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歌唱採点表示カラオケ装置の実施形態
における構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の類似採点装置の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図3】第2実施形態における類似採点装置の詳細な構
成を示すブロック図である。
【図4】第3実施形態における類似採点装置の詳細な構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 カラオケ再生装置 3 レーザディスク 4 マイクロホン 6 映像信号合成部 7 音声信号合成部 8,8A,8B 類似採点装置 9 スピーカ 10 モニタ装置 21,22 A/D変換器 23 CPU 24 メモリ 25,26 DRAM 27 採点処理部 28 映像信号処理部 29 採点付加映像信号送出部 30 採点付加音声信号送出部 31 採点付加音声信号送出部 32 赤外線受信部 33 解析部 34 遠隔操作装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模範歌唱に対する歌い手の歌唱の類似度
    を表示する歌唱採点表示カラオケ装置において、 前記模範歌唱及び歌唱の音声信号から抽出したそれぞれ
    の音声の特徴点に対する特定話者単語音声認識処理を行
    い、この処理で得られる音質、発生単語の長さを比較
    し、この比較での離れ状態である距離値から前記模範歌
    唱と歌唱との類似度を示す採点信号を出力する類似採点
    手段と、 前記類似採点手段からの採点信号を表示する表示手段
    と、 を備えることを特徴とする歌唱採点表示カラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記類似採点手段として、 模範歌唱及び歌唱のそれぞれの信号をデジタル信号に変
    換するデジタル信号変換部と、 前記デジタル信号変換部からの模範歌唱及び歌唱のそれ
    ぞれの音声データ及び音声の特徴点データを記憶する記
    憶部と、 前記記憶部に記憶した模範歌唱及び歌唱の音声データか
    らそれぞれの音声の特徴点を抽出して前記記憶部に記憶
    し、かつ、この記憶した二つの音声の特徴点に対する特
    定話者単語音声認識処理を行って得られる音質、発生単
    語の長さを比較し、この比較での離れ状態である距離値
    を生成する制御を行う制御部と、 前記制御部が生成した距離値に対応した模範歌唱と歌唱
    との類似度を示す採点信号を生成して送出する採点処理
    部と、 前記表示手段として、 前記採点処理部からの採点信号を文字、数字、マークを
    含む画面で表示する画面表示部と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の歌唱採点表示
    カラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段として、 採点処理部からの採点信号を、音出力によって報知する
    音報知部を更に備えることを特徴とする請求項2記載の
    歌唱採点表示カラオケ装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段として、 採点処理部からの採点信号を文字、数字、マークを含む
    画面で表示する画面表示部と、 前記採点処理部からの採点信号を音出力によって報知す
    る音報知部と、 前記画面表示部及び/又は音報知部を選択する選択部
    と、 を備えることを特徴とする請求項2記載の歌唱採点表示
    カラオケ装置。
  5. 【請求項5】 前記画面表示部が、 採点処理部からの採点信号を文字、数字、マークを含む
    画面で表示し、かつ、この採点の画面表示と共に、外部
    から供給されるカラオケ映像信号を合わせて画面表示す
    ることを特徴とする請求項2記載の歌唱採点表示カラオ
    ケ装置。
  6. 【請求項6】 前記音報知部が、 歌唱及び外部から供給される伴奏の信号と共に、採点処
    理部からの採点信号を音出力することを特徴とする請求
    項3記載の歌唱採点表示カラオケ装置。
  7. 【請求項7】 前記音報知部から、模範歌唱信号を選択
    的に出力する指示を行うための出力指示部を更に備える
    ことを特徴とする請求項6記載の歌唱採点表示カラオケ
    装置。
  8. 【請求項8】 前記選択部として、 画面表示部及び/又は音報知部を遠隔操作で選択するた
    めの遠隔操作送信装置と、この遠隔操作送信装置からの
    選択コマンドを受信して前記画面表示部及び/又は音報
    知部の選択切り替えを行う切替部とを備え、又は、前記
    画面表示部及び/又は音報知部の選択切り替えを手動ス
    イッチで選択する手動切替部を備えることを特徴とする
    請求項4記載の歌唱採点表示カラオケ装置。
  9. 【請求項9】 前記模範歌唱及び歌唱のそれぞれの信号
    を送出する装置として、 複数の情報記憶媒体から再生する情報記憶媒体を選択
    し、この情報記憶媒体に記憶した伴奏及びカラオケ映像
    を再生して出力するカラオケ再生装置を用い、又は、模
    範歌唱、歌唱及び伴奏の信号を通信回線で受信して出力
    し、かつ、映像信号を送出する通信カラオケ装置を用い
    ることを特徴とする請求項1記載の歌唱採点表示カラオ
    ケ装置。
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