JPH11258926A - 転写材担持体 - Google Patents

転写材担持体

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JPH11258926A
JPH11258926A JP10082558A JP8255898A JPH11258926A JP H11258926 A JPH11258926 A JP H11258926A JP 10082558 A JP10082558 A JP 10082558A JP 8255898 A JP8255898 A JP 8255898A JP H11258926 A JPH11258926 A JP H11258926A
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JP
Japan
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resin
transfer material
material carrier
pentagon
reduced viscosity
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Ceased
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JP10082558A
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English (en)
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Kakichi Teramoto
嘉吉 寺本
Hideki Kitamura
秀樹 北村
Satoru Matsunaga
悟 松永
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/163Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap
    • G03G15/1635Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap the field being produced by laying down an electrostatic charge behind the base or the recording member, e.g. by a corona device
    • G03G15/165Arrangements for supporting or transporting the second base in the transfer area, e.g. guides
    • G03G15/1655Arrangements for supporting or transporting the second base in the transfer area, e.g. guides comprising a rotatable holding member to which the second base is attached or attracted, e.g. screen transfer holding drum
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/914Transfer or decalcomania

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的疲労耐久性、引張破断伸度、機械的耐
久性、剛性などに優れ、しかも比誘電率が高く、繰り返
し充放電時に必要となる電圧を低くすることができる転
写材担持体を提供すること。 【解決手段】 (A)主たる繰り返し単位がエチレンテ
レフタレートで構成され、還元粘度が0.9dl/g以
上のポリエステル樹脂、(B)ポリアミド樹脂、及び
(C)ポリカーボネート樹脂からなる群より選ばれる少
なくとも2種の樹脂を含有し、かつ、各樹脂の質量%に
よる組成割合が、前記順(A,B,C)で表示された三
角座標で表わした時、(98,2,0)、(85,1
5,0)、(65,15,20)、(72,0,2
8)、及び(90,0,10)の各点を頂点とする五角
形の範囲に含まれる樹脂組成物から形成された転写材担
持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物から形
成された転写材担持体に関し、さらに詳しくは、電子写
真方式による複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像
形成装置で使用される転写材担持体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による複写機やプリンタ、
ファクシミリなどの画像形成装置(電子写真複写機、静
電記録装置など)においては、帯電、露光、現像、転
写、定着などの各工程を経て、画像が形成される。この
画像形成装置において、帯電、露光、及び現像の各工程
により感光ドラム上に形成されたトナー像は、転写紙や
OHPフィルムなどの転写材上に転写され、次いで、加
熱等の手段により転写材上に定着される。画像形成装置
の転写工程においては、転写材を担持し、転写位置まで
搬送し、トナー像を転写材に転写した後、転写材を分離
して定着工程へ送る等の機能を持つ転写材担持体が使用
されている。
【0003】従来、このような転写材担持体としては、
誘電体または導電体フィルムが使用されている。多くの
場合、転写材担持体は、ドラム状または無端ベルト状に
形成されたものである。転写材担持体に使用される材料
は、転写材担持体の電気的特性を好ましい範囲に制御で
きるものであることが非常に重要であるが、それと同時
に、転写材担持体には機械的構造体としての役割をも担
うことが要求されるため、機械的特性にも優れているこ
とが必要である。
【0004】転写材担持体用の樹脂材料として、ポリカ
ーボネート樹脂を主成分とする樹脂材料が提案されてい
る(特開平7−311472号公報)。また、当該技術
分野では、この他に、ポリエチレンテレフタレートやポ
リブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポ
リフッ化ビニリデンなどのフッ素樹脂などが樹脂材料と
して使用されている。しかし、これらの樹脂材料には、
それぞれ一長一短があって、転写材担持体に要求される
高度の電気的特性及び機械的物性を充分に満足するもの
ではない。
【0005】例えば、ポリカーボネート樹脂から形成さ
れた転写材担持体は、非常に優れた疲労耐久性を示すも
のの、誘電率などの電気的特性は充分ではなく、引張破
断伸度も不充分である。すなわち、ポリカーボネート樹
脂は、剛性に優れるが、同時に脆性的な特性を強く有す
る。このためポリカーボネート樹脂製の転写材担持体
は、機械的耐久性の限界を超えた場合、脆性破壊を起こ
す傾向がある。これは、機械的な部品としての信頼性に
欠ける可能性を示唆するものである。高性能な転写材担
持体としては、剛性を有し、かつ破壊の態様が延性的で
あるものが望ましいが、ポリカーボネート樹脂を主成分
とする樹脂材料では、これらの特性が充分ではない。
【0006】また、ポリカーボネート樹脂は、誘電率が
小さい。ポリエステル樹脂も、誘電率がそれほど大きく
ない。転写材担持体には、使用時に帯電・除電が繰り返
されるが、その誘電率が小さいと、印加電圧を大きくす
る必要がある。すなわち、帯電動作時において、荷電量
は、式(1) Q=CV (1) (ただし、Q=電荷量、C=静電容量、V=印加電圧で
ある)で表わせるが、C(∝ε:誘電率)が小さいと、
一定のQを得るためにはVを大きくする必要がある。V
を大きくするには、電源装置の大型化が必要となり、装
置全体としてのコストが上がることになる。また、高電
圧を印加すると、周辺の金属部材等への放電も起こりや
すくなるため、絶縁対策を施す必要が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、機械
的疲労耐久性、引張破断伸度、機械的耐久性、剛性など
に優れ、しかも比誘電率が高く、繰り返し充放電時に必
要となる電圧を低くすることができる転写材担持体を提
供することにある。本発明者らは、前記従来技術の問題
点を克服するために鋭意研究した結果、主たる繰り返し
単位がエチレンテレフタレートであって、特定の還元粘
度を有するポリエステル樹脂と、ポリアミド樹脂及び/
またはポリカーボネート樹脂を、特定の選択された組成
割合で含有する樹脂組成物により、優れた機械的物性及
び電気的特性を示す転写材担持体の得られることを見い
出し、その知見に基づいて、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートで構成さ
れ、還元粘度が0.9dl/g以上のポリエステル樹
脂、(B)ポリアミド樹脂、及び(C)ポリカーボネー
ト樹脂からなる群より選ばれる少なくとも2種の樹脂を
含有し、かつ、各樹脂の質量%による組成割合が、前記
順(A,B,C)で表示された三角座標で表わした時、
(98,2,0)、(85,15,0)、(65,1
5,20)、(72,0,28)、及び(90,0,1
0)の各点を頂点とする五角形の範囲に含まれる樹脂組
成物から形成された転写材担持体が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用するポリエステル樹
脂は、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートで
構成されているものであって、好ましくは酸成分の80
モル%以上、より好ましくは90モル%以上がテレフタ
ル酸であり、好ましくはグリコール成分の80モル%以
上、より好ましくは90モル%以上がエチレングリコー
ルであるポリエチレンテレフタレート系樹脂が用いられ
る。他の酸成分としては、イソフタル酸、アジピン酸、
セバシン酸、ヘキサヒドロフタル酸、ジフェニルエーテ
ル−4,4′−ジカルボン酸、ナフタレン−1,4−ジ
カルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、デカ
ン−1,10−ジカルボン酸、p−β−オキシエトキシ
安息香酸、4,4′−ジカルボキシベンゾフェノン、シ
クロヘキサン−1,4−ジカルボン酸などが用いられ
る。他のグリコール成分としては、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノールなど
が用いられる。さらに、他の共重合成分として、少量の
アミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネー
ト結合等を有する化合物が含まれていてもよい。
【0010】このようなポリエステル樹脂の重合方法と
しては、公知の方法、例えば、直接エステル化法やエス
テル交換法等が用いられる。また、反応触媒や安定剤等
の添加物についても、公知の材料が任意に使用できる。
本発明に用いられるポリエステル樹脂は、機械的特性を
満足させるために、還元粘度が0.9dl/g以上、好
ましくは1.0dl/g以上、より好ましくは1.1d
l/g以上のものが用いられる。ポリエステル樹脂の還
元粘度が低すぎると、引張破断伸度が著しく低下し、耐
久性が損なわれる。還元粘度の上限は、通常、2.0d
l/g程度である。還元粘度は,ASTM D4603
に準じ、トリフロロ酢酸を溶媒とした濃度(C0)=
0.5g/dlの溶液の20℃における相対粘度(η
rel)をウベローデ型粘度計で測定し、式(2)により
還元粘度(単位=dl/g)を算出したものである。 還元粘度=(ηrel −1)/C0 (2)
【0011】本発明に用いられるポリアミド樹脂として
は、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、ピペ
ラジン等の脂環式ジアミン、メタキシリレンジアミン等
の芳香族ジアミン、ε−カプロラクタム等のラクタム等
から得られる樹脂が挙げられる。ポリアミド樹脂は、ホ
モポリマーまたはコポリマー、もしくは2種以上の混合
物であってもよい。成形時の加工安定性の観点からは、
メタキシリレン基を含有する樹脂(例えば、ポリメタキ
シリレンアジパミド、ポリメタキシリレンピメラミド、
ポリメタキシリレンアゼラミド等)や、イソ及び/また
はテレフタル酸とヘキサメチレンジアミンとの共重合体
などの芳香族環を有する樹脂が好ましく用いられる。ポ
リアミド樹脂の重量平均分子量は、通常の範囲であれば
よいが、成形加工性及び物性上の観点からは、好ましく
は5,000〜60,000、より好ましくは20,0
00〜45,000であることが望ましい。
【0012】本発明に用いられるポリカーボネート樹脂
としては、芳香族ポリカーボネートが好適に用いられる
が、特に好ましくは、ビスフェノールA基を含む樹脂が
用いられる。ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量
は、通常の範囲であればよいが、成形加工性及び物性上
の観点からは、好ましくは15,000〜40,00
0、より好ましくは18,000〜35,000である
ことが望ましい。本発明に用いられるポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、及びポリアミド樹脂には、
抗酸化剤、紫外線吸収剤、加工助剤、ハロゲン系または
非ハロゲン系の難燃剤、難燃助剤等が添加されていても
よい。
【0013】本発明では、転写材担持体を形成する樹脂
材料として、(A)主たる繰り返し単位がエチレンテレ
フタレートで構成され、還元粘度が0.9dl/g以上
のポリエステル樹脂、(B)ポリアミド樹脂、及び
(C)ポリカーボネート樹脂からなる群より選ばれる少
なくとも2種の樹脂を含有し、かつ、各樹脂の質量%に
よる組成割合が、前記順(A,B,C)で表示された三
角座標で表わした時、(98,2,0)、(85,1
5,0)、(65,15,20)、(72,0,2
8)、及び(90,0,10)の各点を頂点とする五角
形の範囲に含まれる樹脂組成物を使用する。図1に、ポ
リエステル樹脂(PET)、ポリアミド樹脂(PA)、
及びポリカーボネート樹脂(PC)の質量%による組成
割合が、三角座標で表した時、前記の各点を頂点とする
五角形を形成することを示す。図1中、○と点線で囲ま
れた五角形である。
【0014】各樹脂成分の組成割合が、前記五角形の範
囲内にある場合に、引張破断伸度、疲労耐久性、剛性、
比誘電率などが高度にバランスし、転写材担持体に適し
た樹脂組成物を得ることができる。各樹脂成分の組成割
合が前記五角形の範囲外の樹脂材料は、前記諸特性のい
ずれか1つ以上が不充分なものとなる。また、各樹脂の
質量%による組成割合が、前記順(A,B,C)で表示
された三角座標で表わした時、(93,3,4)、(8
4,13,3)、(68,13,19)、(74,1,
25)、及び(89,1,10)の各点を頂点とする五
角形の範囲に含まれる樹脂組成物が好ましい。図1中、
□と破線で囲まれた五角形である。さらに、各樹脂の質
量%による組成割合が、前記順(A,B,C)で表示さ
れた三角座標で表わした時、(90,4,6)、(8
3,10,7)、(72,10,18)、(76,2,
22)、及び(88,2,10)の各点を頂点とする五
角形の範囲に含まれる樹脂組成物がより好ましい。図1
中、△と破線で囲まれた五角形である。
【0015】本発明の転写材担持体は、前記樹脂組成物
を例えばフィルム、シート、チューブ、ベルト状などに
成形した成形物である。転写材担持体の形状及び大きさ
などは、各種画像形成装置に装着することができるもの
であればよい。樹脂組成物を調製する方法としては、各
原料を予め一軸または二軸のスクリューを備えた押出機
を用いて混合しペレット化する方法や、フィルム、シー
ト、チューブ、ベルト等を成形する際に、各原料ペレッ
トを混合して成形する方法など、公知の方法が用いられ
る。チューブまたはベルトは、予めシート状に成形した
樹脂材料の両端部を接合して無端状にしてもよく、ま
た、円形の口金を有する押出機を用いて連続的に無端状
の成形物を作成してもよい。本発明の転写材担持体は、
その成形時に、加工安定剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、
難燃剤、着色剤等を本発明の趣旨を損なわない範囲で含
有してもよい。
【0016】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明
についてより具体的に説明する。物性評価は、以下の通
りである。 (1)ポリエステル樹脂の還元粘度 ポリエステル樹脂の還元粘度は、ASTM D4603
に準じて測定した。より具体的には、トリフロロ酢酸を
溶媒とした濃度(C0)=0.5g/dlの溶液の相対
粘度(ηrel)を、20℃においてウベローデ型粘度計
で測定した。還元粘度は、式(2)により算出した。 還元粘度=(ηrel −1)/C0 (2)
【0017】(2)引張破断伸度 引張破断伸度は、ASTM D882に準じて測定し
た。測定装置として、株式会社オリエンテック製テンシ
ロンRTM−100を用いた。測定回数n=5の平均値
を求めた。測定環境は、23℃、50%RH(相対湿
度)である。 (3)機械的耐久性(ロール通過回数) 幅10mm、長さ110mmの短冊状に切り出したサン
プルの長さ方向の両端に29.4Nの荷重を加え、自由
回転する直径20mmのロール上を往復走行させ、サン
プルが破断するまでのロール通過回数を測定した。ロー
ル通過回数は、往復回数の倍に相当する。サンプルの振
幅は25mm、往復の速度は140回/分とした。この
往復速度は、平均の速度に換算すると7m/分に相当す
る。この評価方法は、通常この分野で使用されている疲
労破壊試験機の加速試験に相当する。n=3の平均値を
求めた。測定環境は、23℃、50%RHである。
【0018】(4)クラーク剛度 クラーク剛度は、JIS P8143に準じて、測定装
置として熊谷工業株式会社製2047を用いて測定し
た。n=3の平均値を求めた。測定環境は、23℃、5
0%RHである。 (5)比誘電率 比誘電率は、ASTM−D150に準じて測定した。測
定装置としてヒューレットパッカード製LCRメーター
HP4274Aを用い、1kHzにおける静電容量から
比誘電率を算出した。n=3の平均値を求めた。測定環
境は、23℃、50%RHである。
【0019】[実施例1〜10、及び比較例1〜8]原
料として、以下のa〜gのポリエステル樹脂、f〜hの
ポリアミド樹脂、及びi〜kのポリカーボネート樹脂を
用いた。これらの原料を表1に示す組成割合で使用し、
Tダイを備えた単軸押出機を用いて、厚さ130μmの
シートを成形した。得られたシートの物性値を表2に示
す。 <ポリエステル樹脂> (a)株式会社クラレ製「クラペットKS710B−
4」、還元粘度=1.13dl/g (b)鐘淵化学株式会社製「ベルペットFFG5H」、
還元粘度=1.40dl/g (c)三井デュポンポリケミカル株式会社製「シーラー
PT7067」、還元粘度=1.17dl/g (d)三井デュポンポリケミカル株式会社製「シーラー
PT8111」、還元粘度=0.85dl/g (e)鐘淵化学株式会社製「ベルペットEFG6C」、
還元粘度=0.82dl/g <ポリアミド樹脂> (f)三菱瓦斯化学株式会社製「MXナイロン612
1」 (g)三菱化学株式会社製「ノバミドX21」 (h)東レ株式会社製「アミラン1021」 <ポリカーボネート樹脂> (i)出光石油株式会社製「タフロンIRE2200」 (j)帝人株式会社製「パンライトLN1250」 (k)三菱化学製「ノバレックス7030A」
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】これらの実施例1〜10及び比較例1〜8
の樹脂組成物の組成割合について、図1にプロットし
た。図1中、実1、実2・・・等は、それぞれ実施例を
示し、比1、比2・・・等は、それぞれ比較例を示す。
表1及び表2から明らかなように、本発明の樹脂組成物
から形成されたシートサンプル(実施例1〜10)は、
機械的疲労耐久性(ロール通過回数)に優れ、かつ機械
的伸度(引張破断伸度)が高いため、延性的な破壊態様
となるので機械的信頼性が改善される。また、本発明の
樹脂組成物から形成されたシートサンプルは、比誘電率
が一般のポリエステル樹脂(比較例1)に比べ高いた
め、繰り返し充放電時に必要となる電圧を低下せしめる
ことが可能となる。例えば、実施例1のサンプルと比較
例1のサンプルとでは、実施例1のサンプルの方の比誘
電率が1.1倍となるため、V=Q/Cの関係から見
て、一定の電荷量Qを得るための電圧は、実施例1のサ
ンプルの方が1割小さくともよい。したがって、本発明
の樹脂組成物から形成される転写材担持体は、電源装置
を小型化できる等の利点をも有するものである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、機械的疲労耐久性、引
張破断伸度、機械的耐久性、剛性などに優れ、しかも比
誘電率が高く、繰り返し充放電時に必要となる電圧を低
くすることができる転写材担持体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で使用する樹脂組成物の各樹脂
の質量%による組成割合を示す三角座標図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 69:00)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)主たる繰り返し単位がエチレンテ
    レフタレートで構成され、還元粘度が0.9dl/g以
    上のポリエステル樹脂、(B)ポリアミド樹脂、及び
    (C)ポリカーボネート樹脂からなる群より選ばれる少
    なくとも2種の樹脂を含有し、かつ、各樹脂の質量%に
    よる組成割合が、前記順(A,B,C)で表示された三
    角座標で表わした時、(98,2,0)、(85,1
    5,0)、(65,15,20)、(72,0,2
    8)、及び(90,0,10)の各点を頂点とする五角
    形の範囲に含まれる樹脂組成物から形成された転写材担
    持体。
  2. 【請求項2】 各樹脂の質量%による組成割合が、前記
    順(A,B,C)で表示された三角座標で表わした時、
    (93,3,4)、(84,13,3)、(68,1
    3,19)、(74,1,25)、及び(89,1,1
    0)の各点を頂点とする五角形の範囲に含まれる樹脂組
    成物から形成された請求項1記載の転写材担持体。
  3. 【請求項3】 各樹脂の質量%による組成割合が、前記
    順(A,B,C)で表示された三角座標で表わした時、
    (90,4,6)、(83,10,7)、(72,1
    0,18)、(76,2,22)、及び(88,2,1
    0)の各点を頂点とする五角形の範囲に含まれる樹脂組
    成物から形成された請求項1記載の転写材担持体。
  4. 【請求項4】 (B)ポリアミド樹脂が、メタキシリレ
    ン基を含有するものである請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の転写材担持体。
  5. 【請求項5】 (B)ポリアミド樹脂が、フタル酸基を
    含有するものである請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載の転写材担持体。
  6. 【請求項6】 (C)ポリカーボネート樹脂が、ビスフ
    ェノールA基を含有するものである請求項1ないし5の
    いずれか1項に記載の転写材担持体。
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