JPH11258823A - 感光性平版印刷版用フィニッシング液 - Google Patents

感光性平版印刷版用フィニッシング液

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JPH11258823A
JPH11258823A JP6515298A JP6515298A JPH11258823A JP H11258823 A JPH11258823 A JP H11258823A JP 6515298 A JP6515298 A JP 6515298A JP 6515298 A JP6515298 A JP 6515298A JP H11258823 A JPH11258823 A JP H11258823A
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JP
Japan
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acid
solution
printing plate
bath
lithographic printing
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JP6515298A
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English (en)
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Tadao Toyama
忠夫 登山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平版印刷版を長期間処理しても不感脂化浴ま
たはリンス浴に感光層成分が析出しない、感光性平版印
刷版用フィニッシング液を提供する。また、廃液処理の
ため、該フィニッシング液の廃液と、アルカリ性の現像
廃液を混合したとき、現像廃液のpHを効果的に下げる
ことができる感光性平版印刷版用フィニッシング液を提
供する。 【解決手段】 還元糖を含有していることを特徴とする
感光性平版印刷版用フィニッシング液であって、該還元
糖が単糖類及び二糖類からなる群から選ばれる少なくと
も1種であるフィニッシング液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性平版印刷版
を現像した後の更なる処理に用いるフィニッシング液に
関する。ここでフィニッシング液とは、水溶性樹脂を含
有する不感脂化液あるいは界面活性剤を含有する水溶液
(以下リンス液とする)を意味する。本発明は廃液処理
のため、該フィニッシング液の廃液と、アルカリ性の現
像廃液を混合したとき、現像廃液のpHを効果的に下げ
ることができるフィニッシング液に関する。本発明は更
に、フィニッシング処理浴中でカスが生じにくいフィニ
ッシング液に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版は現像、水洗処理後ま
たは水洗しないで版面の洗浄・保護を主な目的とした不
感脂化液による処理、または版面の洗浄を主な目的とし
たリンス液による処理が行われる。ここで不感脂化液は
水溶性樹脂、界面活性剤、親油性物質等を主成分とした
水溶液またはエマルジョンからなり、またリンス液は界
面活性剤を主成分とした水溶液からなっている。近年、
製版・印刷業界では製版作業の合理化および標準化のた
め、感光性平版印刷版用自動現像機が広く用いられてい
る。この自動現像機は、一般に感光性平版印刷版を搬送
する装置とスプレー装置、現像浴および後処理浴からな
る。後処理浴は通常、水洗浴および不感脂化浴またはリ
ンス浴からなる。現像浴から出てきた版面上には感光層
成分が溶解したアルカリ性現像液がのっているため、そ
れが通常、鉱酸や有機カルボン酸を含む酸性の不感脂化
液又はリンス液と触れた瞬間に中和されて急激に低pH
化し、溶解していた感光層成分(主としてバインダー)
が析出する。これが、フィルターやスプレーの目詰まり
を引き起こし、長期にわたる安定処理を不可能にしてい
た。また、版上に付着して、平版印刷版のインキ着肉不
良や印刷時の汚れの原因となる。
【0003】一方では、アルカリ性の現像廃液は金属腐
食や皮膚刺激性などの問題があり、pHを下げて廃出す
ることが好ましい。特に、感光性平版印刷版の現像廃液
のpHはおよそ13であり、該廃液の廃棄処理にあたっ
ては近年特別な管理ガ義務付けられている。現像廃液の
pHを下げる手段として、特開平6−222565号公
報には、現像廃液に炭酸ガスを吹き込む方法、及び例え
ば蓚酸、酒石酸、パラヒドロキシ安息香酸、スルファニ
ル酸、硫酸水素ナトリウム等の炭酸を除く酸又はその塩
を用いてpHを下げる方法が、特開平6−250398
号公報には、酸解離定数9〜11の有機化合物を、特開
平6−258845号公報には、ピロリン酸、ヘキサメ
タリン酸、亜リン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレ
ンホスホン酸)等の酸性酸化リン化合物を、特開平6−
258846号公報には、炭酸水素アルカリ金属及びア
ンモニウム塩、及び炭酸二アンモニウムをpH低下剤と
して用いる方法が、また、特開平6−273938号公
報には、感光性平版印刷版の現像処理廃液に、1.0 重量
%水溶液のpHが6.0 〜11.5の水素塩を添加するpH低
下方法が、特開平7−49574号公報には、平版印刷
版のアルカリ性処理廃液中に少なくとも二酸化炭素を含
有する気体を吹き込む処理方法が、特開平7−2321
81号公報には、炭酸水素塩及び炭酸塩を含有する水溶
液を添加する現像処理廃液のpH低下方法が、更には特
開平7−246391号公報には、珪酸塩を含む現像液
を添加する現像廃液を、酸解離定数pK値が11.5以
上、pH値が7.5〜10.0、現像廃液1リットル当たり
の添加量が120ml以下の条件を満たすpH低下剤を用
いてpH値を12.5以下にする方法が開示されている。
しかしながら、これらの炭酸ガスやpH低下剤を用いた
方法においては、炭酸ガス吹き込み装置や中和剤が必要
であり、処理が煩雑且つコスト的に不利であった。
【0004】特開平2−157084号公報には、現像
廃液とフィニッシング廃液を混合することが開示されて
おり、また、特開平6−222565号公報には現像廃
液とフィニッシング廃液とを混合して、廃液のpHを下
げることが開示されている。しかしながら、現像廃液と
フィニッシング廃液を混合したとき、十分に(好ましく
は、pH12.5未満に)pHを下げることができるフィ
ニッシング液は、酸性が強く、前述の感光層成分(主と
してバインダー)の析出の問題が避けられない。逆に、
感光層成分の析出がないような弱酸性のフィニッシング
液では現像廃液のノ pHを十分に下げることができなっ
た。
【0005】水洗浴は、現像された感光性平版印刷版上
の現像液やそれに溶出した感光層成分が、不感脂化浴ま
たはリンス浴へ持ち込まれる量を少なくするための水洗
処理をおこなう。水洗処理は通常、節水等の目的で水洗
水を循環して繰り返し使用し、水洗浴中の感光層成分の
濃度上昇を防ぐために少量の新鮮水を補充しながら行わ
れる。しかしながら、感光性平版印刷版の処理量の増加
と共に不感脂化浴またはリンス浴へ持ち込まれる感光層
成分が徐々に増加することは避けられず、持ち込まれた
感光層成分に起因した沈殿が発生することを完全に防止
することは難しかった。この問題を解決するには、補充
する水洗水を増量する方法や、不感脂化浴またはリンス
浴への補充をおこないさらにはその補充量を増加する方
法などがあげられるが、それに伴い廃液量も増加し、昨
今の環境への配慮と逆行したものになり新たな問題が発
生した。一方、感光層成分の沈殿を防止するために、各
種の界面活性剤を不感脂化液またはリンス液に添加する
ことも提案されているが、十分な効果は得られていなか
った。
【0006】また特開昭54−8002号公報では省ス
ペースや、廃液量削減の観点から自動現像機の水洗浴を
省略することを提案しているが、この場合には単位処理
量あたりの不感脂化浴またはリンス浴へ持ち込まれる感
光層成分はさらに多くなり、より短期間で沈殿が発生す
るという問題がある。加えて水洗処理を省略した場合、
強アルカリ性の現像液成分が不感脂化浴またはリンス浴
に大量に持ち込まれるため、短期間で処理液を強アルカ
リ性に変えてしまい、感光性平版印刷版を製版し、良好
な印刷物を得るという機能が損なわれてしまう問題があ
った。この問題を解決するにも、特開平3−69947
号公報に記載されているように、不感脂化補充液または
リンス補充液を増量する方法があげられるが、それに伴
い廃液量も増加するという問題を伴うものだった。また
特開平3−71135号公報には各種界面活性剤を添加
した不感脂化液、リンス液で処理することを提案してい
るが、十分な効果が認められるものはなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、平版印刷版を長期間処理しても不感脂化浴またはリ
ンス浴に感光層成分が析出しない、感光性平版印刷版用
フィニッシング液を提供することである。延いては、良
好な印刷物を供給することのできる感光性平版印刷版用
フィニッシング液を提供することである。本発明の目的
はまた、廃液処理のため、該フィニッシング液の廃液
と、アルカリ性の現像廃液を混合したとき、現像廃液の
pHを効果的に下げることができる感光性平版印刷版用
フィニッシング液を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、還元糖はアルカリ
と混ざると徐々に分解しカルボン酸を発生して次第にp
Hを下げていく作用があることを見いだし、フィニッシ
ング液に還元糖を含有させておくことにより、不感脂化
浴またはリンス浴における感光層成分の析出、及び廃液
処理のため、該フィニッシング液の廃液とアルカリ性の
現像廃液を混合したとき、現像廃液のpHを効果的に下
げることができることを見出し、本発明を完成するに至
ったものである。従って本発明は、還元糖を含有してい
ることを特徴とする感光性平版印刷版用フィニッシング
液であって、該還元糖が単糖類及び二糖類からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種であるフィニッシング液に関
する。ここでフィニッシング液は、界面活性剤を主成分
として含有するリンス液でも、水溶性樹脂を含有する不
感脂化液であってもよい。また、フィニッシング液とフ
ィニッシング補充液を一括して、フィニッシング液と称
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のフィニッシング液に使用
する還元糖としては、グルコース、ガラクトース、キシ
ロース、フルクトース、マンノース等の単糖類、ラクト
ース、マルトース、サロビオース、ゲンチオビオース、
メリビオース、ツラノース、ソホロースなどの二糖類が
挙げられる。中でも好ましいものとして、グルコース、
ガラクト、ラクトースが挙げられる。また、還元糖は1
種類を使用しても、2種以上を組み合わせて使用しても
よい。好ましい組み合わせとしては、グルコースとラク
トースがある。還元糖の使用量は、フィニッシング液の
全重量に基づいて1〜20重量%が適当であり、より好
ましくは2〜10重量%である。
【0010】フィニッシング液は一般的には現像液より
低いpH3〜12の範囲で使用することが有利である。
pHを3〜12にするためには一般的にフィニッシング
液中に鉱酸、有機酸又は無機塩等を添加し調節する。そ
の添加量は0.01〜2重量%である。例えば鉱酸として
は硝酸、硫酸、リン酸、メタリン酸等が挙げられる。有
機酸としてはクエン酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、
リンゴ酸、乳酸、レブリン酸、フィチン酸、有機ホスホ
ン酸、またグリシン、α−アラニン、β−アラニンなど
のアミノ酸等が挙げられる。無機塩としては硝酸マグネ
シウム、第1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウ
ム、硫酸ニッケル、ヘキサメタリン酸ナトリウム、トリ
ポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。鉱酸、有機酸又
は無機塩等の少なくとも1種もしくは2種以上を併用し
てもよい。
【0011】本発明のフィニッシング液が界面活性剤を
含有するリンス液である場合、上記のpH調整剤の他
に、親油性物質、防腐剤、防黴剤、消泡剤などを含有さ
せておくことができる。リンス液の主成分である界面活
性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤が挙げら
れる。アニオン界面活性剤としては脂肪酸塩類、アビエ
チン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アル
カンスルホン酸塩類、α−オレフィンスルホン酸塩類、
ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、ア
ルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシ
ポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキ
シエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−
メチル−N−オレイルタウリンナトリウム類、N−アル
キルスルホコハク酸モノアミド二ナトリウム塩類、
【0012】石油スルホン酸塩類、硫酸化ヒマシ油、硫
酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩
類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリ
ド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル燐
酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル燐酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン
酸共重合物の部分ケン化物類、オレフィン−無水マレイ
ン酸共重合物の部分ケン化物類、ナフタレンスルホン酸
塩ホルマリン縮合物類等が挙げられる。これらの中でも
ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキル硫酸エステル
塩類及びアルキルナフタレンスルホン酸塩類およびα−
オレフィンスルホン酸塩類、アルキルジフェニルエーテ
ルジスルホン酸塩類、が特に好ましく用いられる。カチ
オン界面活性剤としては、アルキルアミン塩類、第4級
アンモニウム塩類等が用いられる。
【0013】両性界面活性剤としては、アルキルカルボ
キシベタイン類、アルキルイミダゾリン類、アルキルア
ミノカルボン酸類等が用いられる。ノニオン界面活性剤
としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオ
キシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グ
リセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分
エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル
類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ショ糖
脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール
脂肪酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、
【0014】ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸
ジエタノールアミド類、N,N−ビス−2−ヒドロキシ
アルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキ
ルアミンオキシド、ポリプロピレングリコールの分子量
200〜5000、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン又はソルビトールのポリオキシエチレン又はポリオキ
シプロピレンの付加物、アセチレングリコール系等が挙
げられる。又、弗素系、シリコン系のノニオン界面活性
剤も同様に使用することができる。該界面活性剤は二種
以上併用することができる。使用量は特に限定する必要
はないが、好ましい範囲としてはリンス液の全重量に基
づいて0.01〜20重量%が適当であり、好ましくは0.
05〜10重量%である。
【0015】また、リンス液に使用する防腐剤としては
繊維、木材加工、食品、医薬、化粧品、農薬分野等で使
用されている公知の物が使用できる。例えば第4級アン
モニウム塩、一価フェノール誘導体、二価フェノール誘
導体、多価フェノール誘導体、イミダゾール誘導体、ピ
ラゾロピリミジン誘導体、一価ナフトール、カーボネー
ト類、スルホン誘導体、有機スズ化合物、シクロペンタ
ン誘導体、フェニル誘導体、フェノールエーテル誘導
体、フェノールエステル誘導体、ヒドロキシルアミン誘
導体、ニトリル誘導体、ナフタリン類、ピロール誘導
体、キノリン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、第2級
アミン、1,3,5トリアジン誘導体、チアジアゾール
誘導体、アニリド誘導体、ピロール誘導体、ハロゲン誘
導体、二価アルコール誘導体、ジチオール類、シアン酸
誘導体、チオカルバミド酸誘導体、ジアミン誘導体、イ
ソチアゾール誘導体、一価アルコール、飽和アルデヒ
ド、不飽和モノカルボン酸、飽和エーテル、不飽和エー
テル、
【0016】ラクトン類、アミノ酸誘導体、ヒダントイ
ン、シアヌール酸誘導体、グアニジン誘導体、ピリジン
誘導体、飽和モノカルボン酸、ベンゼンカルボン酸誘導
体、ヒドロキシカルボン酸誘導体、ビフェニル、ヒドロ
キサム酸誘導体、芳香族アルコール、ハロゲノフェノー
ル誘導体、ベンゼンカルボン酸誘導体、メルカプトカル
ボン酸誘導体、第4級アンモニウム塩誘導体、トリフェ
ニルメタン誘導体、ヒノキチオール、フラン誘導体、ベ
ンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、イソキノリン誘
導体、アルシン誘導体、チオカルバミン酸誘導体、リン
酸エステル、ハロゲノベンゼン誘導体、キノン誘導体、
ベンゼンスルホン酸誘導体、モノアミン誘導体、有機リ
ン酸エステル、ピペラジン誘導体、フェナジン誘導体、
ピリミジン誘導体、チオファネート誘導体、イミダゾリ
ン誘導体、イソオキサゾール誘導体、アンモニウム塩誘
導体等の中の公知の防腐剤が使用できる。
【0017】特に好ましい防腐剤として、ピリジンチオ
ール−1−オキシドの塩、サリチル酸およびその塩、
1,3,5−トリスヒドロキシエチルヘキサヒドロ−S
−トリアジン、1,3,5−トリスヒドロキシメチルヘ
キサヒドロ−S−トリアジン、1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オン、5−クロル−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,
3−プロパンジオールが挙げられる。好ましい添加量
は、細菌、カビ、酵母等に対して、安定に効力を発揮す
る量であって、細菌、カビ、酵母の種類によっても異な
るが、使用時の不感脂化液に対して0.01〜4重量%
の範囲が好ましく、また種々のカビ、細菌に対して効力
のあるように2種以上の防腐剤を併用することが好まし
い。
【0018】本発明におけるリンス液にはまた、親油性
物質を含有させておくこともできる。これにより、平版
印刷版の画像部がより高い感脂性を示すようになり、現
像インキ盛り(現像後、画像を見易くするためと、画像
の感脂性を高め保持するためにエマルジョン型のインキ
(通常黒色)を画像上にのせること)が容易になるばか
りでなく、該水溶液による処理の後、版面保護剤処理を
行う場合は、画像部の感脂性の低下を強く抑えることが
できる。好ましい親油性物質には、例えばオレイン酸、
ラノリン酸、吉草酸、ノニル酸、カプリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸などのような炭素数が5〜25の有
機カルボン酸、ひまし油などが含まれる。これらの親油
性物質は単独もしくは2以上を組み合わせて使用するこ
とができる。リンス液中に含ませる親油性物質は、その
総重量に対して0.005〜10重量%、より好ましくは
0.05〜5重量%の範囲である。また、消泡剤を添加す
ることもでき、特にシリコン消泡剤が好ましい。その中
で乳化分散型及び可溶化型等がいずれも使用できる。好
ましくは使用時のリンス液に対して0.001〜1.0重量
%の範囲が最適である。
【0019】本発明のフィニッシング液が水溶性樹脂を
含有する不感脂化液である場合、前述のpH調整剤、界
面活性剤、防腐剤、防黴剤、消泡剤を含有させておくこ
とができる。不感脂化液は、基本的にアラビアガムの約
15〜20%の水溶液が用いられることが多い。アラビ
アガム以外にも種々の水溶性樹脂が不感脂化液の主成分
として用いられる。例えば、デキストリン、ステラビッ
ク、ストラクタン、アルギン酸塩類、ポリアクリル酸塩
類、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
カルボキシアルキルセルロース塩、大豆のオカラから抽
出した水溶性多糖類が好ましく、また、プルランまたは
プルラン誘導体、ポリビニルアルコールも好ましい。
【0020】さらに、変成澱粉誘導体としてブリティッ
シュガム等の焙焼澱粉、酵素デキストリンおよびシャー
ディンガーデキストリン等の酵素変成デキストリン、可
溶化澱粉に示される酸化澱粉、変成アルファー化澱粉お
よび無変成アルファー化澱粉等のアルファー化澱粉、燐
酸澱粉、脂肪澱粉、硫酸澱粉、硝酸澱粉、キサントゲン
酸澱粉およびカルバミン酸澱粉等のエステル化澱粉、カ
ルボキシアルキル澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉、スル
フォアルキル澱粉、シアノエチル澱粉、アリル澱粉、ベ
ンジル澱粉、カルバミルエチル澱粉、ジアルキルアミノ
澱粉等のエーテル化澱粉、メチロール架橋澱粉、ヒドロ
キシアルキル架橋澱粉、燐酸架橋澱粉、ジカルボン酸架
橋澱粉等の架橋澱粉、澱粉ポリアクリロアミド共重合
体、澱粉ポリアクリル酸共重合体、澱粉ポリ酢酸ビニル
共重合体、澱粉ポリアクリロニトリル共重合体、カオチ
ン性澱粉ポリアクリル酸エステル共重合体、
【0021】カオチン性澱粉ビニルポリマー共重合体、
澱粉ポリスチレンマレイン酸共重合体、澱粉ポリエチレ
ンオキサイド共重合体、澱粉ポリプロピレン共重合体等
の澱粉グラフト重合体が好ましい。また天然高分子化合
物としては、かんしょ澱粉、ばれいしょ澱粉、タピオカ
澱粉、小麦澱粉およびコーンスターチ等の澱粉類、カラ
ジーナン、ラミナラン、海ソウマンナン、ふのり、アイ
リッシュモス、寒天およびアルギン酸ナトリウム等の藻
類から得られるもの、トロロアオイ、マンナン、クイン
スシード、ペクチン、トラガカントガム、カラヤガム、
キサンチンガム、グアービンガム、ローカストビンガ
ム、キャロブガム、ベンゾインガム等の植物性粘質物、
デキストラン、グルカン、レバン等のホモ多糖ならびに
サクシノグルカンおよびサンタンガム等のヘトロ多糖等
の微生物粘質物、にかわ、ゼラチン、カゼインおよびコ
ラーゲン等の蛋白質が好ましい。これらの水溶性樹脂は
2種以上組み合わせても使用でき、不感脂化液の全重量
に基づいて好ましくは5〜40重量%、より好ましくは
10〜30重量%の範囲で含有させることができる。
【0022】不感脂化液には、前述のリンス液に関して
記載した界面活性剤を含ませることができる。その含有
量は、不感脂化液の全重量に基づいて、0.01〜20重
量%程度が適当である。その他、不感脂化液には必要に
より湿潤剤としてグリセリン、エチレングリコール、ト
リエチレングリコール等を添加することができる。これ
らの湿潤剤の好ましい使用量としては0.1〜5重量%で
ある。
【0023】また、不感脂化液にはキレート化合物を添
加してもよい。通常、不感脂化液は濃縮液として市販さ
れ、使用時に水道水、井戸水等を加えて希釈して使用さ
れる。この希釈する水道水や井戸水に含まれているカル
シウムイオン等が印刷に悪影響を与え、印刷物を汚れ易
くする原因となることもあるので、キレート化合物を添
加して、上記欠点を解消することができる。好ましいキ
レート化合物としては、例えば、エチレンジアミンテト
ラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ジエチレ
ントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリ
ウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、そのカリ
ウム塩、そのナトリウム塩、ヒドロキシエチルエチレン
ジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム
塩;ニトリロトリ酢酸、そのナトリウム塩;1−ヒドロ
キシエタン−1,1−ジホスホン酸、そのカリウム塩、
そのナトリウム塩;アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、そのカリウム塩、そのナトリウム塩などのような
有機ホスホン酸類あるいはホスホノアルカントリカルボ
ン酸類を挙げることが出来る。上記キレート剤のナトリ
ウム塩、カリウム塩の代りに有機アミンの塩も有効であ
る。これらキレート剤は不感脂化液組成中に安定に存在
し、印刷性を阻害しないものが選ばれる。添加量として
は使用時の不感脂化液に対して0.001〜1.0重量%が
適当である。本発明の不感脂化液は乳化分散型でもよ
く、その油相としては有機溶剤が用いられ又、可溶化剤
の助けを借りて、可溶化型にしてもよい。
【0024】フィニッシング液の残余の成分は水であ
る。本発明のフィニッシング液は、使用時よりも水の含
有量を少なくした濃縮液としておき、使用時に水で希釈
するようにしておくことが運搬上有利である。この場合
の濃縮度は各成分が分離や析出を起こさない程度が適当
である。また、スプレードライ法等で水分を除去する
か、或いは固形原料を混合した固形化フィニッシング剤
も好ましい態様である。
【0025】本発明のフィニッシング液を使用する製版
過程は特に限定されるものではなく、例えば現像→不感
脂化、現像→リンス、現像→水洗→不感脂化、現像→水
洗→リンス、現像→多段階の水洗→不感脂化、現像→多
段階の水洗→リンス、現像→不感脂化→不感脂化、現像
→リンス→リンス、現像→リンス→不感脂化といった製
版過程の不感脂化処理あるいはリンス処理に用いること
ができる。本発明のフィニッシング液は好ましくは自動
現像機を使った処理に用いられる。また、現像液やフィ
ニッシング液を補充しながら使用することが、好ましい
使用態様の1つである。自動現像機は、現像処理浴と後
処理浴(水洗浴、リンス処理浴、不感脂化処理浴など)
からなり、感光性平版印刷版を搬送する装置と、各処理
浴及びスプレー装置などで構成され、さらには後段の後
処理浴から前段の後処理浴へのオーバーフロー部を有す
るものもある。このような自動現像機は露光済みの感光
性平版印刷版を水平に搬送しながら、ポンプで汲み上げ
た各処理液をスプレーノズルから吹き付けて現像及び後
処理するものである。また、最近は処理液が満たされた
処理浴中に液中ガイドロールなどによって感光性平版印
刷版を浸漬搬送させて現像処理する方法も知られてい
る。自動処理においては、現像浴及び後処理浴に処理量
や稼働時間に応じてそれぞれの補充液を補充しながら処
理することができる。
【0026】本発明のフィニッシング液は特に、支持体
上に感光層を有する感光性平版印刷版を露光、補充液を
補充しながら循環使用する現像液で現像後、不感脂化処
理又はリンス処理を2浴以上の処理浴で行い、その補充
液を最終の処理浴に補充し、そのオーバーフロー排液を
前段の処理浴に排出し、同様にして順次オーバーフロー
排液を前段の処理浴へ補充していくような処理方法に好
ましく適用される。この場合、現像処理と不感脂化処理
又はリンス処理の間には水洗処理がなくてもよい。例え
ば不感脂化処理でいえば、現像後、水洗せずに不感脂化
処理する工程において、該不感脂化処理を2浴以上の処
理浴で行い、かつ不感脂化補充液を最終の不感脂化処理
浴に補充し、そのオーバーフロー排液を前段の不感脂化
処理浴に排出し、同様にして順次オーバーフロー排液を
前段の不感脂化処理浴へ補充してく。このような方法に
より、処理液の廃液量を抑え、かつ長時間にわたって安
定な処理を行うことができる。自動現像機の簡略化、設
置スペース、製造コスト等から、自動現像機は2段階の
不感脂化処理浴又はリンス処理浴を有することが好まし
い。
【0027】処理液を廃液する際に、現像液廃液とフィ
ニッシング液廃液を混合して廃液することは、例えば特
開平2−1557084号公報や特開平6−22256
5号公報に記載されているように通常行われている。本
発明のフィニッシング液の廃液は、常法に従って現像液
廃液と混合して廃液する際、その中にある還元糖が分解
してカルボン酸を発生し、次第にpHを下げていく。
【0028】本発明のフィニッシング液が適用される感
光性平版印刷版は特に限定されるものではなく、従来の
ポジ型・ネガ型感光性平版印刷版、光重合型感光性平版
印刷版、ポジ型・ネガ型赤外線感光性平版印刷版等があ
げられる。以下、感光性平版印刷版及び現像液について
述べる。
【ポジ型感光性平版印刷版】ポジ型感光性平版印刷版と
しては高分子バインダーとo- キノンジアジド化合物を
主成分とする感光層を有するものが挙げられるが、特に
好ましい例としては特開平9−134002号公報に記
載のポジ型感光性平版印刷版が用いられる。
【0029】
【ネガ型感光性平版印刷版】ネガ型感光性平版印刷版と
しては、感光性ジアゾ化合物を含む感光層、光架橋性感
光層などを有するものが挙げられるが、特に好ましい例
としては特開平6−282079号公報に詳しく記載さ
れているネガ型感光層を有する感光性平版印刷版を挙げ
ることができる。
【光重合型感光性平版印刷版】光重合型感光性平版印刷
版としては、特開平8−220758号公報に詳しく記
載されている光重合性組成物を用いた平版印刷版を挙げ
ることができる。
【0030】
【赤外線感光性平版印刷版】赤外線感光性平版印刷版に
は、以下に示したようなネガ型赤外線感光性平版印刷版
およびポジ型赤外線感光性平版印刷版が好適に用いられ
るが、これらに限定されるものではない。
【ネガ型赤外線感光性平版印刷版】ネガ型赤外線感光性
平版印刷版の感光性組成物層は(A)光又は熱により分
解して酸を発生する化合物、(B)酸により架橋する架
橋剤、(C)アルカリ可溶性樹脂の少なくとも1種、
(D)赤外線吸収剤、(E)その他添加物を含有する。
ネガ型赤外線感光性平版印刷版においては、赤外線を放
射する固体レーザ及び半導体レーザにより付与されたエ
ネルギーが、(D)赤外線吸収剤によって熱エネルギー
に変換され、それによって(A)光又は熱により分解し
て酸を発生する化合物が分解して酸を発生し、この酸
が、(B)酸により架橋する架橋剤と(C)アルカリ可
溶性樹脂との架橋反応を促進することにより画像形成が
行われるものである。
【0031】
【ポジ型赤外線感光性平版印刷版】次にポジ型赤外線感
光性平版印刷版について述べる。従来公知のポジ型赤外
線感光性平版印刷版材料としては、例えば特開平7−2
85275号公報記載の、ノボラック樹脂等のフェノー
ル性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂に、光を吸収し
熱を発生する物質と、種々のオニウム塩、キノンジアジ
ド化合物類等を添加した画像記録材料が挙げられる。他
方、光を吸収し熱を発生する物質と、フェノール性水酸
基を有するアルカリ水溶液可溶性樹脂、および下記
(a)から(c)のうち少なくとも一つを共重合成分と
して10モル%以上含む共重合体とからなるポジ型赤外
線感光性平版印刷版を提示している。この系では、二種
の樹脂の強い相互作用によりアルカリ水溶液に不溶化す
るが、加熱された場合には、熱によりその相互作用が弱
まりアルカリ水溶液に可溶化するものと推定される。 (a)1分子中に、窒素原子上に少なくとも一つの水素
原子が結合したスルホンアミド基を有するモノマー (b)1分子中に、活性イミノ基を有するモノマー (c)それぞれフェノール性水酸基を有するアクリルア
ミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、またはヒドロキシスチレン。 本発明においては、これらのポジ型赤外線感光性平版印
刷版が好適に用いられる。
【0032】
【共通処理】ポジ型・ネガ型感光性平版印刷版、光重合
型感光性平版印刷版、およびネガ型およびポジ型赤外線
感光性平版印刷版を同一の自動現像機で、同一の処理液
を用いて共通処理することが可能である。
【0033】
【露光・現像・後処理】赤外線感光性平版印刷版は、近
赤外から赤外領域に発光波長を持つレーザーを搭載した
プレートセッターなどにより露光される。かかるレーザ
ーとしては波長760nmから1200nmの赤外線を放射
する固体レーザ及び半導体レーザが好ましい。レーザ照
射後すぐに現像処理を行っても良いが、レーザ照射工程
と現像工程の間に加熱処理を行うことが好ましい。加熱
処理の条件は、80℃〜150℃の範囲内で10秒〜5
分間行うことが好ましい。この加熱処理により、レーザ
照射時、記録に必要なレーザエネルギーを減少させるこ
とができる。必要に応じて加熱処理を行った後、現像、
不感脂化又はリンス処理される。また、紫外・可視光線
感光性平版印刷版は透明原画を通して、例えば、水銀
灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカル
ランプ、タングステンランプ、カーボンアーク灯等によ
り露光された後、現像、不感脂化又はリンス処理され
る。また光重合型感光性平版印刷版はアルゴンレーザ
ー、YAGレーザーで走査露光された後、必要により加
熱処理を行って現像、不感脂化又はリンス処理される。
【0034】
【現像液】特に記載のない限り、現像液及び現像補充液
を一括して現像液と称す。 [アルカリ剤]現像液としては従来より知られているア
ルカリ水溶液が使用できる。例えば珪酸ナトリウム、同
カリウム、第3リン酸ナトリウム、同カリウム、同アン
モニウム、第二リン酸ナトリウム、同カリウム、同アン
モニウム、炭酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウ
ム、炭酸水素ナトリウム、同カリウム、同アンモニウ
ム、ほう酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、
水酸化ナトリウム、同アンモニウム、同カリウムおよび
同リチウムなどの無機アルカリ剤が挙げられる。また、
モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア
ミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミン、エチレンイミン、エチレンジアミン、ピ
リジンなどの有機アルカリ剤も用いられる。
【0035】これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以
上を組み合わせて用いられる。これらのアルカリ剤の中
で好ましいのは珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等の珪酸
塩の水溶液である。その理由は珪酸塩の成分である酸化
珪素SiO2とアルカリ金属酸化物M2O の比率(一般に「 S
iO2 」/「 M2O」のモル比で表す)と濃度によってある
程度現像性の調節が可能とされるためであり、例えば、
特開昭54−62004号公報に開示されているよう
な、 SiO2 / M2Oのモル比が1.0〜1.5(即ち「SiO2
/「 M2O」が1.0〜1.5)であって、 SiO2 の含有量が
1〜4重量%の珪酸ナトリウムの水溶液や、特公昭57
−7427号公報に記載されているような、「 SiO2
/「M2O 」が0.5から0.75(即ち「 SiO2 」/「M2O
」が1.0〜1.5)であって、 SiO2 の濃度が1〜4重
量%であり、かつ該現像液かその中に存在する全アルカ
リ金属のグラム原子を基準にして少なくとも20%のカ
リウムを含有していることからなるアルカリ金属珪酸塩
が好適に用いられる。
【0036】自動現像機を用いて、感光性平版印刷版を
現像する場合に、現像液よりもアルカリ強度の高い水溶
液(補充液)を現像液に加えることによって、長時間現
像タンク中の現像液を交換することなく、多量の感光性
複写材料を処理することができることが知られている。
この補充方式が好ましく適用される。例えば、特開昭5
4−62004号公報に開示されているような現像液の
SiO2 /Na2Oのモル比が1.0〜1.5(即ち「SiO2」/
「Na2O」が1.0〜1.5)であって、 SiO2 の量が1〜4
重量%の珪酸ナトリウムの水溶液を使用し、しかもポジ
型感光平板印刷版の処理量に応じて連続的または断続的
にSiO2/Na2Oのモル比が1.0〜1.5(即ち「SiO2」/
「Na2O」が1.0〜1.5)の珪酸ナトリウム水溶液(補充
液)を現像液に加える方法がある。
【0037】更には、特公昭57−7427号公報に開
示されている、「 SiO2 」/「 M」が0.5から0.75
(即ち「 SiO2 」/「 M2O」が1.0〜1.5)であって、
SiO2の濃度が1〜4重量%であるアルカリ金属珪酸塩
の現像液を用い、補充液として用いるアルカリ金属珪酸
塩の「 SiO2 」/「 M」が0.25〜0.75(即ち「 SiO
2 」/「M2O 」が0.5〜1.5であり、かつ該現像液およ
び該補充液のいずれもがその中に存在する全アルカリ金
属のグラム原子を基準にして少なくとも20%のカリウ
ムを含有していることからなる現像方法が好適に用いら
れる。更にはランニングコストや廃液量の削減の為、活
性度の高い現像液として SiO2 /M2O のモル比が0.7〜
1.5であってSiO2の濃度が1.0〜4.0重量%のアルカリ
金属珪酸塩の水溶液からなり、また、補充液がSiO2/M2
O のモル比が0.3〜1.0であって、SiO2の濃度が0.5〜
4.0重量%のアルカリ金属珪酸塩の水溶液であるような
系も好適に用いられる。
【0038】またさらに、現像液は非珪酸塩を主成分と
することも好ましい。かかる現像液としては、特開平8
−160631号公報や特開平8−234447号公報
記載の現像液が好ましく用いられる。中でも好ましい例
としては、特開平8−305039号公報記載の現像液
が挙げられる。好ましい現像液を具体的に説明すると、
非還元糖から選ばれる少なくとも一つの化合物と、少な
くとも一種の塩基からなり、pHが9.0〜13.8の範囲
である現像液である。
【0039】かかる非還元糖とは、遊離のアルデヒド基
やケトン基を持たず、還元性を示さない糖類であり、還
元基同士の結合したトレハロース型少糖類、糖類の還元
基と非糖類が結合した配糖体および糖類に水素添加して
還元した糖アルコールに分類され、何れも好適に用いら
れる。トレハロース型少糖類には、サッカロースやトレ
ハロースがあり、配糖体としては、アルキル配糖体、フ
ェノール配糖体、カラシ油配糖体などが挙げられる。ま
た糖アルコールとしてはD,L−アラビット、リビッ
ト、キシリット、D,L−ソルビット、D,L−マンニ
ット、D,L−イジット、D,L−タリット、ズリシッ
トおよびアロズルシットなどが挙げられる。更に二糖類
のマルトースに水素添加したマルチトールおよびオリゴ
糖の水素添加で得られる還元体(還元水あめ)が好適に
用いられる。これらの中で好ましい非還元糖は糖アルコ
ールとトレハロース型少糖類であり、中でもD−ソルビ
ット、サッカロース、還元水あめが適度なpH領域に緩
衝作用があることと、低価格であることで好ましい。
【0040】これらの非還元糖は、単独もしくは二種以
上を組み合わせて使用でき、それらの現像液中に占める
割合は0.1〜30重量%が好ましく、更に好ましくは、
1〜20重量%である。この範囲以下では十分な緩衝作
用が得られず、またこの範囲以上の濃度では、高濃縮化
し難く、また原価アップの問題が出てくる。非還元糖に
組み合わせる塩基としては従来より知られているアルカ
リ剤が使用できる。例えば、水酸化ナトリウム、同カリ
ウム、同リチウム、燐酸三ナトリウム、同カリウム、同
アンモニウム、燐酸二ナトリウム、同カリウム、同アン
モニウム、炭酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウ
ム、炭酸水素ナトリウム、同カリウム、同アンモニウ
ム、硼酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウムなど
の無機アルカリ剤が挙げられる。また、モノメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプ
ロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソ
プロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチ
レンイミン、エチレンジアミン、ピリジンなどの有機ア
ルカリ剤も用いられる。
【0041】これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以
上を組み合わせて用いられる。これらの中で好ましいの
は水酸化ナトリウム、同カリウムである。その理由は、
非還元糖に対するこれらの量を調整することにより広い
pH領域でpH調整が可能となるためである。また、燐
酸三ナトリウム、同カリウム、炭酸ナトリウム、同カリ
ウムなどもそれ自身に緩衝作用があるので好ましい。こ
れらのアルカリ剤は該現像液組成物のpHを9.0〜13.
8の範囲になるように添加され、その添加量は所望のp
H、非還元糖の種類と添加量によって決められるが、よ
り好ましいpH範囲は10.0〜13.2である。尚、現像
液には、非還元糖とアルカリ剤の組み合わせに代えて、
非還元糖のアルカリ金属塩を主成分として用いることも
できる。該非還元糖塩は非還元糖とアルカリ金属水酸化
物とを混合し該非還元糖の融点以上に加熱し、脱水する
こと、或いは非還元糖とアルカリ金属水酸化物の混合水
溶液を乾燥することによって得られる。
【0042】現像液には更に、特開平8−160631
号公報や特開平8−134447号公報記載の、糖類以
外の弱酸と強塩基からなるアルカリ性緩衝液が併用でき
る。かかる緩衝液として用いられる弱酸としては、解離
定数(pKa )が10.0〜13.2のものが好ましい。こ
のような弱酸としては、PergamonPress社
発行のIONISATION CONSTANTS O
F ORGANICACIDS IN AQUEOUS
SOLUTIONなどに記載されているものから選ば
れ、例えば2,2,3,3 - テトラフルオロプロパノール-1
(pKa 12.74)、トリフルオロエタノール(同12.
37)、トリクロロエタノール(同12.24)などのア
ルコール類、ピリジン−2−アルデヒド(同12.6
8)、ピリジン−4−アルデヒド(同12.05)などの
アルデヒド類、サリチル酸(同13.0)、3-ヒドロキシ
-2- ナフトエ酸(同12.84)、カテコール(同12.
6)、没食子酸(同12.4)、スルホサリチル酸(同1
1.7)、3,4-ジヒドロキシスルホン酸(同12.2)、3,
4-ジヒドロキシ安息香酸(同11.94)、1,2,4-トリヒ
ドロキシベンゼン(同11.82)、ハイドロキノン(同
11.56)、ピロガロール(同11.34)、o- クレゾ
ール(同10.33)、レゾルシノール(同11.27)、
p- クレゾール(同10.27)、m- クレゾール(同1
0.09)などのフェノール性水酸基を有する化合物、
【0043】2−ブタノンオキシム(同12.45)、ア
セトキシム(同12.42)、1,2-シクロヘプタンジオン
ジオキシム(同12.3)、2-ヒドロキシベンズアルデヒ
ドオキシム(同12.10)、ジメチルグリオキシム(同
11.9)、エタンジアミドジオキシム(同11.37)、
アセトフェノンオキシム(同11.35)などのオキシム
類、アデノシン(同12.56)、イノシン(同12.
5)、グアニン(同12.3)、シトシン(同12.2)、
ヒポキサンチン(同12.1)、キサンチン(同11.9)
などの核酸関連物質、他に、ジエチルアミノメチルホス
ホン酸(同12.32)、1-アミノ-3,3,3- トリフルオロ
安息香酸(同12.29)、イソプロピリデンジホスホン
酸(同12.10)、1,1-エチリデンジホスホン酸(同1
1.54)、1,1-エチリデンジホスホン-1- ヒドロキシ
(同11.52)、ベンズイミダゾール(同12.86)、
チオベンズアミド(同12.8)、ピコリンチオアミド
(同12.55)、バルビツル酸(同12.5)などの弱酸
が挙げられる。
【0044】これらの弱酸の中で好ましいのは、スルホ
サリチル酸、サリチル酸である。これらの弱酸に組み合
わせる塩基としては、水酸化ナトリウム、同アンモニウ
ム、同カリウムおよび同リチウムが好適に用いられる。
これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以上を組み合わ
せて用いられる。上記の各種アルカリ剤は濃度および組
み合わせによりpHを好ましい範囲内に調整して使用さ
れる。
【0045】[界面活性剤]現像液には、現像性の促進
や現像カスの分散および印刷版画像部の親インキ性を高
める目的で必要に応じて種々界面活性剤や有機溶剤を添
加できる。好ましい界面活性剤としては、アニオン系、
カチオン系、ノニオン系および両性界面活性剤が挙げら
れる。界面活性剤の好ましい例としては、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリ
ルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル類、グリセリン脂肪酸部分
エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタ
エリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリ
コールモノ脂肪酸エステル類、しょ糖脂肪酸部分エステ
ル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステ
ル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エス
テル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポ
リグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレ
ン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
部分エステル類、
【0046】脂肪酸ジエタノールアミド類、N,N−ビ
ス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エス
テル、トリアルキルアミンオキシドなどの非イオン性界
面活性剤、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシ
アルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジ
アルキルスルホ琥珀酸エステル塩類、αオレフィンスル
ホン酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分
岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエ
チレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンア
ルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−
オレイルタウリンナトリウム塩、N−アルキルスルホ琥
珀酸モノアミド二ナトリウム塩、石油スルホン酸塩類、
硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル
塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸エステル塩類、
【0047】脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテ
ル硫酸エステル塩類、アルキルリン酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン
酸エステル塩類、スチレン/無水マレイン酸共重合物の
部分鹸化物類、オレフィン/無水マレイン酸共重合物の
部分鹸化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合
物類などのアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩類、
テトラブチルアンモニウムブロミド等の第四級アンモニ
ウム塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポ
リエチレンポリアミン誘導体などのカチオン性界面活性
剤、カルボキシベタイン類、アルキルアミノカルボン酸
類、スルホベタイン類、アミノ硫酸エステル類、イミダ
ゾリン類などの両性界面活性剤が挙げられる。以上挙げ
た界面活性剤の中でポリオキシエチレンとあるものは、
ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキ
シブチレンなどのポリオキシアルキレンに読み替えるこ
ともでき、それらの界面活性剤もまた包含される。
【0048】更に好ましい界面活性剤は分子内にパーフ
ルオロアルキル基を含有するフッ素系の界面活性剤であ
る。かかるフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロ
アルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン
酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどのアニ
オン型、パーフルオロアルキルベタインなどの両性型、
パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩などの
カチオン型およびパーフルオロアルキルアミンオキサイ
ド、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキル基および親水性基含有オリゴマー、
パーフルオロアルキル基および親油性基含有オリゴマ
ー、パーフルオロアルキル基、親水性基および親油性基
含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基および親油性
基含有ウレタンなどの非イオン型が挙げられる。上記の
界面活性剤は、単独もしくは2種以上を組み合わせて使
用することができ、現像液中に0.001〜10重量
%、より好ましくは0.01〜5重量%の範囲で添加さ
れる。
【0049】[現像安定化剤]現像液には、種々現像安
定化剤が用いられる。それらの好ましい例として、特開
平6−282079号公報記載の糖アルコールのポリエ
チレングリコール付加物、テトラブチルアンモニウムヒ
ドロキシドなどのテトラアルキルアンモニウム塩、テト
ラブチルホスホニウムブロマイドなどのホスホニウム塩
およびジフェニルヨードニウムクロライドなどのヨード
ニウム塩が好ましい例として挙げられる。更には、特開
昭50−51324号公報記載のアニオン界面活性剤ま
たは両性界面活性剤、また特開昭55−95946号公
報記載の水溶性カチオニックポリマー、特開昭56−1
42528号公報に記載されている水溶性の両性高分子
電解質がある。
【0050】更に、特開昭59−84241号公報のア
ルキレングリコールが付加された有機ホウ素化合物、特
開昭60−111246号公報記載のポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロック重合型の水溶性界面
活性剤、特開昭60−129750号公報のポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンを置換したアルキレン
ジアミン化合物、特開昭61−215554号公報記載
の重量平均分子量300以上のポリエチレングリコー
ル、特開昭63−175858号公報のカチオン性基を
有する含フッ素界面活性剤、特開平2−39157号公
報の酸またはアルコールに4モル以上のエチレンオキシ
ドを付加して得られる水溶性エチレンオキシド付加化合
物と、水溶性ポリアルキレン化合物などが挙げられる。
【0051】[有機溶剤]現像液には更に必要により有
機溶剤が加えられる。かかる有機溶剤としては、水に対
する溶解度が約10重量%以下のものが適しており、好
ましくは5重量%以下のものから選ばれる。例えば、1
−フェニルエタノール、2−フェニルエタノール、3−
フェニル−1−プロパノール、4−フェニル−1−ブタ
ノール、4−フェニル−2−ブタノール、2−フェニル
−1−ブタノール、2−フェノキシエタノール、2−ベ
ンジルオキシエタノール、o−メトキシベンジルアルコ
ール、m−メトキシベンジルアルコール、p−メトキシ
ベンジルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキ
サノール、2−メチルシクロヘキサノール、3−メチル
シクロヘキサノールおよび4−メチルシクロヘキサノー
ル、N−フェニルエタノールアミンおよびN−フェニル
ジエタノールアミンなどを挙げることができる。有機溶
剤の含有量は使用液の総重量に対して0.1〜5重量%
である。その使用量は界面活性剤の使用量と密接な関係
があり、有機溶剤の量が増すにつれ、界面活性剤の量は
増加させることが好ましい。これは界面活性剤の量が少
なく、有機溶剤の量を多く用いると有機溶剤が完全に溶
解せず、従って、良好な現像性の確保が期待できなくな
るからである。
【0052】[還元剤]現像液には更に還元剤が加えら
れてもよい。これは印刷版の汚れを防止するものであ
る。好ましい有機還元剤としては、チオサリチル酸、ハ
イドロキノン、メトール、メトキシキノン、レゾルシ
ン、2−メチルレゾルシンなどのフェノール化合物、フ
ェニレンジアミン、フェニルヒドラジンなどのアミン化
合物が挙げられる。更に好ましい無機の還元剤として
は、亜硫酸、亜硫酸水素酸、亜リン酸、亜リン酸水素
酸、亜リン酸二水素酸、チオ硫酸および亜ジチオン酸な
どの無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩などを挙げることができる。これらの還元剤のうち汚
れ防止効果が特に優れているのは亜硫酸塩である。これ
らの還元剤は使用時の現像液に対して好ましくは、0.0
5〜5重量%の範囲で含有される。
【0053】[有機カルボン酸]現像液には更に有機カ
ルボン酸を加えることもできる。好ましい有機カルボン
酸は炭素原子数6〜20の脂肪族カルボン酸および芳香
族カルボン酸である。脂肪族カルボン酸の具体的な例と
しては、カプロン酸、エナンチル酸、カプリル酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン
酸などがあり、特に好ましいのは炭素数8〜12のアル
カン酸である。また炭素鎖中に二重結合を有する不飽和
脂肪酸でも、枝分かれした炭素鎖のものでもよい。芳香
族カルボン酸としてはベンゼン環、ナフタレン環、アン
トラセン環などにカルボキシル基が置換された化合物
で、具体的には、o−クロロ安息香酸、p−クロロ安息
香酸、o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香
酸、o−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2,4
−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香
酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、没食子
酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、
1−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸などがあるがヒドロキ
シナフトエ酸は特に有効である。
【0054】上記脂肪族および芳香族カルボン酸は水溶
性を高めるためにナトリウム塩やカリウム塩またはアン
モニウム塩として用いるのが好ましい。現像液の有機カ
ルボン酸の含有量は格別な制限はないが、0.1重量%よ
り低いと効果が十分でなく、また10重量%以上ではそ
れ以上の効果の改善が計れないばかりか、別の添加剤を
併用する時に溶解を妨げることがある。従って、好まし
い添加量は使用時の現像液に対して0.1〜10重量%で
あり、よりこのましくは0.5〜4重量%である。
【0055】[その他]現像液には、更に必要に応じ
て、防腐剤、着色剤、増粘剤、消泡剤および硬水軟化剤
などを含有させることもできる。硬水軟化剤としては例
えば、ポリ燐酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩お
よびアンモニウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジ
エチレントリアミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラミ
ンヘキサ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ
酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,2−ジアミノシクロヘキ
サンテトラ酢酸および1,3−ジアミノ−2−プロパノ
ールテトラ酢酸などのアミノポリカルボン酸およびそれ
らのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩、
アミノトリ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミン
テトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミン
ペンタ(メチレンホスホン酸)、トリエチレンテトラミ
ンヘキサ(メチレンホスホン酸)、ヒドロキシエチルエ
チレンジアミントリ(メチレンホスホン酸)および1−
ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸やそれらのナ
トリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩を挙げる
ことができる。
【0056】このような硬水軟化剤はそのキレート化力
と使用される硬水の硬度および硬水の量によって最適値
が変化するが、一般的な使用量を示せば、使用時の現像
液に0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜0.5重
量%の範囲である。この範囲より少ない添加量では所期
の目的が十分に達成されず、添加量がこの範囲より多い
場合は、色抜けなど、画像部への悪影響がでてくる。現
像液の残余の成分は水である。現像液は使用時よりも水
の含有量を少なくした濃縮液としておき、使用時に水で
希釈するようにしておくことが運搬上有利である。この
場合の濃縮度は各成分が分離や析出を起こさない程度が
適当である。また、スプレードライ法等で水分を除去す
るか、或いは固形原料を混合した固形化現像剤も好まし
い態様である。
【0057】
【発明の効果】本発明の平版印刷版用フィニッシング液
によれば、現像廃液を該フィニッシング液と混合するこ
とによって、現像廃液を比較的安全なアルカリ度のpH
まで下げることができる。更には、不感脂化処理浴また
はリンス浴に感光層成分の析出物を生ずることなく長期
間、大量に処理できる。延いては、インキ着肉不良や印
刷時の汚れを起こさない平版印刷版を提供し、良好な印
刷物を提供することができる。
【0058】
【実施例】
【実施例1】以下実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、下記実施例におけるパーセントは、他に指定
のない限り、すべて重量%である。 (基板の作成)厚さ0.24mmのJIS A1050ア
ルミニウム板の表面をナイロンブラシと400メッシュ
のパミストンの水懸濁液を用い砂目立てした後、よく水
で洗浄した。10%水酸化ナトリウム水溶液に70℃で
60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後、2
0%HNO3 で中和洗浄、水洗した。これをVA =1
2.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%
硝酸水溶液中で260クーロン/dm2 の陽極時電気量で
電解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したとこ
ろ0.6μm(Ra表示)であった。ひきつづいて30
%のH2 SO4 水溶液中に浸漬し、55℃で2分間デス
マットした後、20%H2 SO4 水溶液中で電流密度1
4A/dm2 、陽極酸化皮膜量が2.5g/m2 相当にな
るように陽極酸化し、水洗後、珪酸ナトリウム2.5重
量%水溶液で30℃で10秒処理し、水洗して基板を作
成した。この様にして処理された基板の表面に下記に示
す高分子化合物[a]を塗布し、90℃で10秒間乾燥
した。乾燥後の被覆量は、10mg/m2 であった。 高分子化合物[a](下記式参照) 0.2g メタノール 100g 水 1g
【0059】
【化1】
【0060】このようにして基板[A]を作成した。こ
の基板[A]上に下記感光液[A]を塗布することによ
り感光層を設けた。乾燥後の感光層塗膜量は1.8g/
m2であった。 感光液[A] 1,2−ジアゾナフトキノン−5−スルホニルクロリドと ピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化物(米国特 許第3,635,709 号明細書の実施例1に記載されているもの) 0.8g バインダー ノボラックI(下記式参照) 1.5g ノボラックII(下記式参照) 0.2g ノボラック以外の樹脂III (下記式参照) 0.4g p−ノルマルオクチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂 (米国特許第4,123,279 号明細書に記載されているもの) 0.02g ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド 0.01g テトラヒドロ無水フタル酸 0.02g 安息香酸 0.02g ピロガロール 0.05g 4−〔p−N,N−ビス(エトキシカルボニルメチル) アミノフェニル〕−2,6−ビス(トリクロロメチル) −S−トリアジン 0.07g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製の 対アニオンを1−ナフタレンスルホン酸に変えた染料) 0.045g F176PF(フッ素系界面活性剤) (大日本インキ化学工業(株)製) 0.01g メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 10g
【0061】
【化2】
【0062】更に、真空密着時間を短縮させるため、以
下の方法でマット層を形成した。マット層形成用樹脂液
としてメチルメタクリレート/エチルアクリレート/ア
クリル酸(仕込み重量比65:20:15)共重合体の
一部をナトリウム塩とした12%水溶液を準備し、回転
霧化静電塗布機で霧化頭回転数25,000rpm、樹脂
液の送液量は40ml/分、霧化頭への印加電圧は−9
0kV、塗布時の周囲温度は25℃、相対湿度は50%
とし、塗布後2.5秒で塗布面に蒸気を吹き付けて湿潤
させ、ついで湿潤した3秒後に温度60℃、湿度10%
の温風を5秒間吹き付けて乾燥させた。マットの高さは
約6μm、大きさは約30μm、個数は150個/mm2
であった。このようにしてポジ型感光性平版印刷版を作
成した。
【0063】このように作成した感光性平版印刷版を1
003mm×800mmに裁断、多数枚用意した。1m
の距離から3kWのメタルハライドランプにより1分間
画像露光した後、現像処理浴の後に第1の不感脂化処理
浴と第2の不感脂化処理浴を有し、現像浴および第2の
不感脂化処理浴に補充液を補充する機構をもち、第2の
不感脂化処理浴のオーバーフロー液を第1の不感脂化処
理浴に排出する機構を持った自動現像機で処理した。そ
の際、現像浴には次に示す現像液[A]を20L仕込
み、30℃で12秒間現像処理し、第1の不感脂化処理
浴には下記の不感脂化液[A]を4L仕込み、また第2
の不感脂化処理浴にも不感脂化液[A]を4L仕込んで
開始した。
【0064】 現像液[A] D−ソルビット 27.0 g 水酸化カリウム 12.6 g トリエタノールアミンのエチレンオキシド30モル付加物 0.16g DEQUEST 2066(米国モンサント社製キレート剤) 0.34g 水 70.8 g
【0065】 不感脂化液[A] アラビアガム 16.8 g ヒドロキシプロピル化酵素変性馬鈴薯澱粉 92.6 g 燐酸化ワキシ−玉蜀黍澱粉 8.4 g ジオクチルスルホコハク酸エステルのナトリウム塩(80%水溶液)1.4g グルコース 28.5 g クエン酸 0.5 g αアラニン 1.2 g アジピン酸 1.1 g EDTA−四ナトリウム塩 1.0 g エチレングリコール 8.4 g ベンジルアルコール 9.3 g ドデシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸二ナトリウム塩 (47%水溶液) 3.8 g 燐酸二水素アンモニウム 0.8 g デヒドロ酢酸ナトリウム 1.0 g エマルジョン型シリコン消泡剤 0.16g 水 900.0 g
【0066】処理は一日あたり15版、3ヶ月間連続し
て行った。現像浴へは下記の現像補充液[A]を1m2
たり80cc補充した。不感脂化浴へは上記不感脂化液
[A]を1m2あたり20cc補充した。 現像補充液[A] D−ソルビット 58.3 g 水酸化カリウム 25.9 g トリエタノールアミンのエチレンオキシド30モル付加物 0.24g DEQUEST 2066(米国、モンサント社製キレート剤)1.2 g 水 61.36g
【0067】これらの補充によって、現像浴から排出し
た現像廃液のpHは13.05であった。この現像廃液
と第1の不感脂化処理浴の廃液をそれぞれ塩ビホースに
よって一つの廃液タンクに導いた。20リットルの廃液
タンクが満杯になるのに3週間を要した。その時点でこ
の混合廃液のpHを測定したところ12.38であり、
アルカリ度の低減が図れた。この処理を3ヶ月間続けた
が、処理した版には付着物等は認められず、また印刷も
問題なく行うことができた。処理終了後、自動現像機内
部を観察した結果、第1、第2の不感脂化処理浴とも沈
殿は見られず、またスプレーパイプの詰まりも認められ
なかった。
【0068】
【実施例2】実施例1の不感脂化液[A]のグルコース
をラクトースの同量に替えた不感脂化液[B]を用いた
ほかは全て実施例1と同様の処理を行った。廃液タンク
内の混合廃液pHは12.35と実施例1と同様にpH
の低減がはかれた。また版への付着物もなく、実施例1
と同様に良好な結果が得られた。
【0069】
【比較例1】実施例1において、不感脂化液[A]から
グルコースを除いた不感脂化液[C]を用いた他は全て
実施例1と全く同様の処理を行った。廃液タンク中の混
合廃液のpHは12.7であり、pHの低減は不十分で
あった。しかし、この処理を3ヶ月間続けたが、処理し
た版には付着物等は認められず、また印刷も問題なく行
うことができた。処理終了後、自動現像機内部を観察し
た結果、第1、第2の不感脂化処理浴とも沈殿は見られ
ず、またスプレーパイプの詰まりも認められなかった。
【0070】
【比較例2】実施例1において、不感脂化液[A]から
グルコースを除き、かつクエン酸を増量した下記不感脂
化液[D]を用いた他は全て実施例1と全く同様の処理
を行った。廃液タンク中の混合廃液のpHは12.40
と、アルカリ度の低減がはかれたが、処理した版にはカ
スが付着し、印刷においても点状の汚れが生じた。ま
た、自動現像機内部を観察した結果、第1の不感脂化処
理浴にヘドロ状のカスが沈殿しており、またスプレーパ
イプも目詰まりしていた。
【0071】 不感脂化液[D] アラビアガム 16.8 g ヒドロキシプロピル化酵素変性馬鈴薯澱粉 92.6 g 燐酸化ワキシ−玉蜀黍澱粉 8.4 g ジオクチルスルホコハク酸エステルのナトリウム塩(80%水溶液)1.4 g クエン酸 3.5 g αアラニン 1.2 g アジピン酸 1.1 g EDTA−四ナトリウム塩 1.0 g エチレングリコール 8.4 g ベンジルアルコール 9.3 g ドデシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸二ナトリウム塩 (47%水溶液) 3.8 g 燐酸二水素アンモニウム 0.8 g デヒドロ酢酸ナトリウム 1.0 g エマルジョン型シリコン消泡剤 0.16g 水 900.0 g
【0072】
【実施例3】実施例1において感光性平版印刷版の30
%を基板[A]に感光液[B]を1.8g/m2塗布した
ポジ型赤外線感光性平版印刷版に変えたほかは、実施例
2と同様に処理した。 感光液[B] 特定の共重合体1(下記の方法にて合成) 0.75 g m,p−クレゾールノボラック (m,p比=6/4、重量平均分子量3,500、未反応クレゾール0.5重量 %含有) 0.25 g p−トルエンスルホン酸 0.003g テトラヒドロ無水フタル酸 0.03 g シアニン染料A(下記構造式参照) 0.017g ビクトリアピュアブルーBOHの対イオンを1−ナフタレンスルホン酸アニオ ンにした染料 0.015g メガファックF−177 (大日本インキ化学工業(株)製、フッ素系界面活性剤)0.05 g γ−ブチルラクトン 10 g メチルエチルケトン 10 g 1−メトキシ−2−プロパノール 1 g
【0073】
【化3】
【0074】(特定の共重合体1の合成方法)撹拌機、
冷却管及び滴下ロートを備えた500ml三ツ口フラス
コにメタクリル酸31.0g(0.36モル)、クロロ
ギ酸エチル39.1g(0.36モル)及びアセトニト
リル200mlを入れ、氷水浴で冷却しながら混合物を
撹拌した。この混合物にトリエチルアミン36.4g
(0.36モル)を約1時間かけて滴下ロートにより滴
下した。滴下終了後、氷水浴をとり去り、室温下で30
分間混合物を撹拌した。この反応混合物に、p−アミノ
ベンゼンスルホンアミド51.7g(0.30モル)を
加え、油浴にて70℃に温めながら混合物を1時間撹拌
した。反応終了後、この混合物を水1リットルにこの水
を撹拌しながら投入し、30分間得られた混合物を撹拌
した。この混合物をろ過して析出物を取り出し、これを
水500mlでスラリーにした後、このスラリーをろ過
し、得られた固体を乾燥することによりN−(p−アミ
ノスルホニルフェニル)メタクリルアミドの白色固体が
得られた(収量46.9g)。
【0075】次に撹拌機、冷却管及び滴下ロートを備え
た20ml三ツ口フラスコに、N−(p−アミノスルホ
ニルフェニル)メタクリルアミド4.61g(0.01
92モル)、メタクリル酸エチル2.94g(0.02
58モル)、アクリロニトリル0.80g(0.015
モル)及びN,N−ジメチルアセトアミド20gを入
れ、湯水浴により65℃に加熱しながら混合物を撹拌し
た。この混合物に「V−65」(和光純薬(株)製)
0.15gを加え65℃に保ちながら窒素気流下2時間
混合物を撹拌した。この反応混合物にさらにN−(p−
アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド4.61
g、メタクリル酸エチル2.94g、アクリロニトリル
0.80g、N,N−ジメチルアセトアミド及び「V−
65」0.15gの混合物を2時間かけて滴下ロートに
より滴下した。滴下終了後さらに65℃で2時間得られ
た混合物を撹拌した。反応終了後メタノール40gを混
合物に加え、冷却し、得られた混合物を水2リットルに
この水を撹拌しながら投入し、30分混合物を撹拌した
後、析出物をろ過により取り出し、乾燥することにより
15gの白色固体を得た。ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーによりこの特定の共重合体1の重量平均分
子量(ポリスチレン標準)を測定したところ53,00
0であった。
【0076】これらの補充によって、現像浴から排出し
た現像廃液のpHは13.0であった。また、混合廃液
のpHは12.3であった。この処理を実施例1と同様
に3ヶ月間続けたが、処理した版には付着物等は認めら
れず、また印刷も問題なく行うことができた。処理終了
後、自動現像機内部を観察した結果、第1、第2の不感
脂化処理浴とも沈殿は見られず、またスプレーパイプの
詰まりも認められなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元糖を含有していることを特徴とする
    感光性平版印刷版用フィニッシング液であって、該還元
    糖が単糖類及び二糖類からなる群から選ばれる少なくと
    も1種であるフィニッシング液。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011212889A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Mitsubishi Paper Mills Ltd 感熱型平版印刷版の印刷方法
CN104194908A (zh) * 2014-09-22 2014-12-10 孝感市江雁化工有限公司 热镀锌板用光整液及其制备方法
WO2023054210A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 富士フイルム株式会社 平版印刷方法、及び、機上現像型平版印刷版用版面洗浄剤

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