JPH11344812A - 感光性平版印刷版の製版処理廃液の処理方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の製版処理廃液の処理方法

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JPH11344812A
JPH11344812A JP15438198A JP15438198A JPH11344812A JP H11344812 A JPH11344812 A JP H11344812A JP 15438198 A JP15438198 A JP 15438198A JP 15438198 A JP15438198 A JP 15438198A JP H11344812 A JPH11344812 A JP H11344812A
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acid
desensitizing
solution
printing plate
bath
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JP15438198A
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Tadao Toyama
忠夫 登山
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃液処理のため現像廃液と不感脂化液廃液と
を混合したとき、現像廃液のpHを効果的に下げることが
できる感光性平版印刷版の製版処理廃液の処理方法を提
供する。 【解決手段】 現像浴と不感脂化浴とを有する自動現像
機を用いて、感光性平版印刷版を現像した後、不感脂化
処理し、上記処理によって生じた現像廃液と不感脂化処
理廃液とを混合して廃液タンクに回収する感光性平版印
刷版の製版処理廃液の処理方法であって、上記現像浴へ
の現像補充液補充量が上記不感脂化浴への不感脂化補充
液補充量と比例することを特徴とする処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性平版印刷版
の製版処理廃液の処理方法に関するものであり、特に、
廃液処理のため現像廃液と不感脂化処理廃液とを混合し
たとき、現像廃液のpHを効果的に下げることができ、長
期間の安定処理に適した感光性平版印刷版の処理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、広く使用されている感光性平
版印刷版は、支持体としてのアルミニウム板上に、光分
解性あるいは光硬化性の感光層を設けたものである。こ
れらの感光層は活性光線によって、前者は現像液に可溶
化し、後者は不溶性となる。従って、これを現像すると
当該感光層の現像液可溶部のみが除去されて支持体表面
が露出する。アルミニウム支持体の表面は親水性なので
現像で支持体の表面が露出された部分(非画像部)は水
を保持して油性インキを反発する。一方、現像によって
感光層が除去されなかった領域(画像部)は、親油性な
ので水を反発し、インキを受けつける。
【0003】かかる感光性平版印刷版の現像液として
は、一般にアルカリ性水溶液が用いられてきた。中で
も、最も一般的に使用されているのは珪酸ナトリウム、
珪酸カリウム等の珪酸塩水溶液である。しかしながら、
珪酸塩はアルカリ領域では安定であるが、中性でゲル
化、不溶化し、また蒸発乾固するとフッ化水素酸のよう
な強烈な酸にしか溶けなくなる欠点を持っている。この
ような問題点を解決するために、珪酸塩以外のアルカリ
剤を用いる試みがなされ、例えば非還元糖と塩基(珪酸
塩を除く)を含有する現像液が提案されている。一般
に、感光性平版印刷版は現像処理した後、不感脂化液に
よる処理が行われて印刷に供される。不感脂化液は水溶
性樹脂、界面活性剤等を主成分とした水溶液またはエマ
ルジョンからなっている。通常、これらの現像及び洗
浄、不感脂化処理は自動現像機で一貫して行われる。
【0004】アルカリ性の現像廃液は金属腐食や皮膚刺
激性などの問題があり、pHを下げて廃出することが好ま
しい。特に、感光性平版印刷版の現像廃液のpHはおよそ
13であり、該廃液の廃棄処理に当たっては近年特別な
管理が義務付けられている。現像廃液のpHを下げる手段
として、特開平2−157084号公報には、現像廃液
とフィニッシング廃液を混合することが開示されてお
り、また、特開平6−222565号公報には現像廃液
とフィニッシング廃液とを混合して、廃液のpHを下げる
ことが開示されている。しかしながら、現像廃液量とフ
ィニッシング廃液量との比は条件によってさまざまであ
る。つまり、フィニッシング廃液量は通常、版の処理面
積と比例しており、一方現像廃液量は版の処理による疲
労と、炭酸ガスによる疲労とがあるため、版の処理面積
と処理時間との双方の関数になる。従って、現像廃液は
処理面積が少ない時は処理時間の影響が大きく、単位処
理面積当たりの排出量が大きくなる。この場合、処理面
積に比例したフィニッシング液量では、現像廃液のpH
を低下させるには少なすぎることになり、結局、安定し
たpH低下は望めない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、現像廃液のpHを比較的安全なpHまで簡便な方法で
下げることができる処理方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、現像液補充量と不
感脂化液補充量を比例させて感光性平版印刷版を処理す
ることにより、長期間安定に処理することができるとと
もに、廃液処理を効率よく行うことができることを見出
し、本発明を完成するに至ったものである。すなわち本
発明は、現像浴と不感脂化浴とを有する自動現像機を用
いて、感光性平版印刷版を現像した後、不感脂化処理
し、上記処理によって生じた現像廃液と不感脂化処理廃
液とを混合して廃液タンクに回収する感光性平版印刷版
の製版処理廃液の処理方法であって、上記現像浴への現
像補充液補充量が上記不感脂化浴への不感脂化補充液補
充量と比例することを特徴とする処理方法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の感光性平版印刷版
の製版処理廃液の処理方法について詳しく述べる。本発
明では不感脂化処理浴に、該現像補充液補充量に比例し
た量の不感脂化液補充液を補充して不感脂化処理するこ
とを特徴としている。これによって、様々な処理条件に
おいても常に現像廃液の量に比例した不感脂化液廃液が
排出されることになり、双方の廃液を混合することによ
って、アルカリ性の現像廃液のpHを比較的安全なpHま
で確実に下げることができる。
【0008】現像液補充量に比例した量の不感脂化補充
液を補充する具体的な手段としては、現像液補充ポンプ
の吐出時間に比例するように不感脂化液補充ポンプの吐
出時間を決める方法、また現像補充液補充ポンプと不感
脂化液補充液補充ポンプの時間当たりの吐出量比を設定
し、現像補充液補充ポンプへの吐出信号を不感脂化補充
液補充ポンプにも送る方法などが挙げられる。かかる、
現像補充液補充量と不感脂化液補充液補充量の好ましい
比率は、現像廃液のアルカリ強度と不感脂化液廃液の中
和力にもよるが、容量で現像補充液補充量100に対し
て不感脂化補充液補充量が20〜200の範囲が好まし
く、更に好ましくは30〜80の範囲である。不感脂化
補充液補充量比がこの範囲より小さい場合は、現像廃液
のpH低下が不十分になるか、または不感脂化液に多量
の酸性物質の添加が必要になる。また、この範囲より大
きな場合は不感脂化液の使用量が大幅に増え、ランニン
グコストアップになってしまう。
【0009】自動現像機を用いる現像処理方法におい
て、補充方式としては例えば、特開昭55−11503
9号公報記載のPS版の処理および経時による現像性の
劣化を連続または間欠的に補充する方法、特開昭58−
95349号公報記載の現像ゾーンの途中で感光層の溶
出度をセンサーで検出し、溶出度の低下に応じて補充液
を補充する方法、特開平1−21451号、特開平1−
180548号公報記載の測定した現像液のインピーダ
ンス値をコンピューター処理し、検出された現像液の劣
化に応じて補充する方法などが挙げられる。この際、補
充量に応じてオーバーフロー廃液が排出される。
【0010】本発明の処理方法において、平版印刷版の
不感脂化処理は、第1の不感脂化処理浴から最終の不感
脂化処理浴を通して2浴以上で行われることが好まし
く、この場合、現像処理と不感脂化処理の間に水洗処理
を特に設ける必要はない。また、不感脂化液補充液の補
充を最終の不感脂化処理浴に対して行い、そのオーバー
フロー排液を前段の不感脂化処理浴へ排出し、同様にし
て順次オーバーフロー排液を前段の不感脂化処理浴へ補
充していくのが望ましい。このような方法により、処理
液の廃液量を抑え、かつ長時間にわたって安定な処理を
行うことができる。
【0011】従って、使用する自動現像機は現像処理浴
と複数の不感脂化浴からなり、後段の不感脂化浴から前
段の不感脂化浴へ不感脂化液をオーバーフローさせる機
構を備えていることが好ましい。かかる自動現像機は、
感光性平版印刷版を搬送する装置と、各処理浴およびス
プレ−装置および後段の不感脂化処理浴から前段の不感
脂化処理浴へのオーバーフロー部などで構成され、露光
済みの感光性平版印刷版を水平に搬送しながら、ポンプ
で汲み上げた各処理液をスプレ−ノズルから吹き付けて
現像および不感脂化処理するものである。また、最近は
処理液が満たされた処理浴中に液中ガイドロ−ルなどに
よって感光性平版印刷版を浸漬搬送させて現像処理する
方法も知られている。現像後、平版印刷版はアラビアガ
ムや澱粉誘導体等の水溶性樹脂を主成分とする不感脂化
液で処理される。自動現像機の簡略化、設置スペース、
製造コスト等から、自動現像機は第1および第2の不感
脂化処理浴からなる2段階の不感脂化処理浴を有するこ
とが好ましい。
【0012】本発明の感光性平版印刷版の処理方法に用
いられる感光性平版印刷版としては、従来のポジ型・ネ
ガ型感光性平版印刷版、光重合型感光性平版印刷版、ポ
ジ型・ネガ型赤外線感光性平版印刷版等が挙げられる。
【ポジ型感光性平版印刷版】ポジ型感光性平版印刷版と
しては高分子バインダーとo- キノンジアジド化合物を
主成分とする感光層を有するものが挙げられるが、特に
好ましい例としては特開平9−134002号公報に記
載のポジ型感光性平版印刷版が用いられる。
【ネガ型感光性平版印刷版】ネガ型感光性平版印刷版と
しては、感光性ジアゾ化合物を含む感光層、光架橋性感
光層などを有するものが挙げられるが、特に好ましい例
としては特開平6−282079号公報に詳しく記載さ
れているネガ型感光層を有する感光性平版印刷版を挙げ
ることができる。
【光重合型感光性平版印刷版】光重合型感光性平版印刷
版としては、特開平8−220758号公報に詳しく記
載されている光重合性組成物を用いた平版印刷版を挙げ
ることができる。
【0013】
【赤外線感光性平版印刷版】赤外線感光性平版印刷版に
は、以下に示したようなネガ型赤外線感光性平版印刷版
及びポジ型赤外線感光性平版印刷版などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【ネガ型赤外線感光性平版印刷版】ネガ型赤外線感光性
平版印刷版の感光性組成物層は(A)光又は熱により分
解して酸を発生する化合物、(B)酸により架橋する架
橋剤、(C)アルカリ可溶性樹脂の少なくとも1種、
(D)赤外線吸収剤、(E)その他添加物を含有する。
ネガ型赤外線感光性平版印刷版においては、赤外線を放
射する固体レーザ及び半導体レーザにより付与されたエ
ネルギーが、(D)赤外線吸収剤によって熱エネルギー
に変換され、それによって(A)光又は熱により分解し
て酸を発生する化合物が分解して酸を発生し、この酸
が、(B)酸により架橋する架橋剤と(C)アルカリ可
溶性樹脂との架橋反応を促進することにより画像形成が
行われるものである。
【0014】
【ポジ型赤外線感光性平版印刷版】従来公知のポジ型赤
外線感光性平版印刷版材料としては、例えば特開平7−
285275号公報記載の、ノボラック樹脂等のフェノ
ール性水酸基を有するアルカリ可溶性樹脂に、光を吸収
し熱を発生する物質と、種々のオニウム塩、キノンジア
ジド化合物類等を添加した画像記録材料が挙げられる。
他方、光を吸収し熱を発生する物質と、フェノール性水
酸基を有するアルカリ水溶液可溶性樹脂、および下記
(a)から(c)のうち少なくとも一つを共重合成分と
して10モル%以上含む共重合体とからなるポジ型赤外
線感光性平版印刷版を提示している。この系では、二種
の樹脂の強い相互作用によりアルカリ水溶液に不溶化す
るが、加熱された場合には、熱によりその相互作用が弱
まりアルカリ水溶液に可溶化するものと推定される。 (a)1分子中に、窒素原子上に少なくとも一つの水素
原子が結合したスルホンアミド基を有するモノマー (b)1分子中に、活性イミノ基を有するモノマー (c)それぞれフェノール性水酸基を有するアクリルア
ミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、またはヒドロキシスチレン。 本発明においてはこれらのポジ型赤外線感光性平版印刷
版が好適に用いられる。
【0015】
【共通処理】本発明の感光性平版印刷版の処理方法で
は、ポジ型・ネガ型感光性平版印刷版、光重合型感光性
平版印刷版、およびネガ型およびポジ型赤外線感光性平
版印刷版を同一の自動現像機で、同一の処理液を用いて
共通処理することが可能である。
【0016】
【露光・現像・後処理】赤外線感光性平版印刷版は、近
赤外から赤外領域に発光波長を持つレーザーを搭載した
プレートセッターなどにより露光される。かかるレーザ
ーとしては波長760nmから1200nmの赤外線を放射
する固体レーザ及び半導体レーザが好ましい。本発明に
おいては、レーザ照射後すぐに現像処理を行っても良い
が、レーザ照射工程と現像工程の間に加熱処理を行うこ
とが好ましい。加熱処理の条件は、80℃〜150℃の
範囲内で10秒〜5分間行うことが好ましい。この加熱
処理により、レーザ照射時、記録に必要なレーザエネル
ギーを減少させることができる。必要に応じて加熱処理
を行った後、発明の処理方法で現像、不感脂化処理され
る。また、紫外・可視光線感光性平版印刷版は透明原画
を通して、例えば、水銀灯、メタルハライドランプ、キ
セノンランプ、ケミカルランプ、タングステンランプ、
カーボンアーク灯等により露光された後、本発明の処理
方法で現像、不感脂化処理される。また光重合型感光性
平版印刷版はアルゴンレーザー、YAGレーザーで走査
露光された後、必要により加熱処理を行って本発明の処
理方法で現像、不感脂化処理される。
【0017】
【現像液】特に記載のない限り、現像液及び現像補充液
を一括して現像液と称す。 [アルカリ剤]本発明に用いられる現像液としては従来
より知られているアルカリ水溶液が使用できる。例えば
珪酸ナトリウム、同カリウム、第3リン酸ナトリウム、
同カリウム、同アンモニウム、第二リン酸ナトリウム、
同カリウム、同アンモニウム、炭酸ナトリウム、同カリ
ウム、同アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、同カリウ
ム、同アンモニウム、ほう酸ナトリウム、同カリウム、
同アンモニウム、水酸化ナトリウム、同アンモニウム、
同カリウムおよび同リチウムなどの無機アルカリ剤が挙
げられる。また、モノメチルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイ
ソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、n−ブチ
ルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチ
レンジアミン、ピリジンなどの有機アルカリ剤も用いら
れる。
【0018】これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以
上を組み合わせて用いられる。これらのアルカリ剤の中
で好ましいのは珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等の珪酸
塩の水溶液である。その理由は珪酸塩の成分である酸化
珪素SiO2とアルカリ金属酸化物M2O の比率(一般に「 S
iO2 」/「 M2O」のモル比で表す)と濃度によってある
程度現像性の調節が可能とされるためであり、例えば、
特開昭54−62004号公報に開示されているよう
な、 SiO2 / M2Oのモル比が1.0〜1.5(即ち「Si
O2 」/「 M2O」が1.0〜1.5)であって、 SiO2 の含
有量が1〜4重量%の珪酸ナトリウムの水溶液や、特公
昭57−7427号公報に記載されているような、「 S
iO2 」/「 M」が0.5から0.75(即ち「 SiO2 」/
「 M2O」が1.0〜1.5)であって、 SiO2 の濃度が1〜
4重量%であり、かつ該現像液かその中に存在する全ア
ルカリ金属のグラム原子を基準にして少なくとも20%
のカリウムを含有していることからなるアルカリ金属珪
酸塩が好適に用いられる。
【0019】自動現像機を用いて、感光性平版印刷版を
現像する場合に、現像液よりもアルカリ強度の高い水溶
液(補充液)を現像液に加えることによって、長時間現
像タンク中の現像液を交換することなく、多量の感光性
複写材料を処理することができることが知られている。
本発明においてもこの補充方式が好ましく適用される。
例えば、特開昭54−62004号公報に開示されてい
るような現像液の SiO 2 /Na2Oのモル比が1.0〜1.5
(即ち「SiO2」/「Na2O」が1.0〜1.5)であって、 S
iO2 の含有量が1〜4重量%の珪酸ナトリウムの水溶液
を使用し、しかもポジ型感光平板印刷版の処理量に応じ
て連続的または断続的にSiO2/Na2Oのモル比が1.0〜1.
5(即ち「SiO2」/「Na2O」が1.0〜1.5)の珪酸ナト
リウム水溶液(補充液)を現像液に加える方法がある。
【0020】更には、特公昭57−7427号公報に開
示されている、「 SiO2 」/「 M」が0.5から0.75
(即ち「 SiO2 」/「 M2O」が1.0〜1.5)であって、
SiO2の濃度が1〜4重量%であるアルカリ金属珪酸塩
の現像液を用い、補充液として用いるアルカリ金属珪酸
塩の「 SiO2 」/「 M」が0.25〜0.75(即ち「 SiO
2 」/「 M2O」が0.5〜1.5であり、かつ該現像液およ
び該補充液のいずれもがその中に存在する全アルカリ金
属のグラム原子を基準にして少なくとも20%のカリウ
ムを含有していることからなる現像方法が好適に用いら
れる。更にはランニングコストや廃液量の削減の為、活
性度の高い現像液として SiO2 / M2Oのモル比が0.7〜
1.5であってSiO2の濃度が1.0〜4.0重量%のアルカリ
金属珪酸塩の水溶液からなり、また、補充液がSiO2/M2
O のモル比が0.3〜1.0であって、SiO2の濃度が0.5〜
4.0重量%のアルカリ金属珪酸塩の水溶液であるような
系も好適に用いられる。
【0021】またさらに、本発明の処理方法に用いられ
る現像液は非珪酸塩を主成分とすることも好ましい。か
かる現像液としては、特開平8−160631号公報や
特開平8−234447号公報記載の現像液が好ましく
用いられる。中でも好ましい例としては、特開平8−3
05039号公報記載の現像液が挙げられる。好ましい
現像液を具体的に説明すると、非還元糖から選ばれる少
なくとも一つの化合物と、少なくとも一種の塩基からな
り、pHが9.0〜13.8の範囲である現像液である。
【0022】かかる非還元糖とは、遊離のアルデヒド基
やケトン基を持たず、還元性を示さない糖類であり、還
元基同士の結合したトレハロース型少糖類、糖類の還元
基と非糖類が結合した配糖体および糖類に水素添加して
還元した糖アルコールに分類され、何れも本発明に好適
に用いられる。トレハロース型少糖類には、サッカロー
スやトレハロースがあり、配糖体としては、アルキル配
糖体、フェノール配糖体、カラシ油配糖体などが挙げら
れる。また糖アルコールとしてはD,L−アラビット、
リビット、キシリット、D,L−ソルビット、D,L−
マンニット、D,L−イジット、D,L−タリット、ズ
リシットおよびアロズルシットなどが挙げられる。更に
二糖類のマルトースに水素添加したマルチトールおよび
オリゴ糖の水素添加で得られる還元体(還元水あめ)が
好適に用いられる。これらの中で本発明に好ましい非還
元糖は糖アルコールとトレハロース型少糖類であり、中
でもD−ソルビット、サッカロース、還元水あめが適度
なpH領域に緩衝作用があることと、低価格であること
で好ましい。
【0023】これらの非還元糖は、単独もしくは二種以
上を組み合わせて使用でき、それらの現像液中に占める
割合は0.1〜30重量%が好ましく、更に好ましくは、
1〜20重量%である。この範囲以下では十分な緩衝作
用が得られず、またこの範囲以上の濃度では、高濃縮化
し難く、また原価アップの問題が出てくる。非還元糖に
組み合わせる塩基としては従来より知られているアルカ
リ剤が使用できる。例えば、水酸化ナトリウム、同カリ
ウム、同リチウム、燐酸三ナトリウム、同カリウム、同
アンモニウム、燐酸二ナトリウム、同カリウム、同アン
モニウム、炭酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウ
ム、炭酸水素ナトリウム、同カリウム、同アンモニウ
ム、硼酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウムなど
の無機アルカリ剤が挙げられる。また、モノメチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプ
ロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソ
プロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチ
レンイミン、エチレンジアミン、ピリジンなどの有機ア
ルカリ剤も用いられる。
【0024】これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以
上を組み合わせて用いられる。これらの中で好ましいの
は水酸化ナトリウム、同カリウムである。その理由は、
非還元糖に対するこれらの量を調整することにより広い
pH領域でpH調整が可能となるためである。また、燐
酸三ナトリウム、同カリウム、炭酸ナトリウム、同カリ
ウムなどもそれ自身に緩衝作用があるので好ましい。こ
れらのアルカリ剤は該現像液組成物のpHを9.0〜13.
8の範囲になるように添加され、その添加量は所望のp
H、非還元糖の種類と添加量によって決められるが、よ
り好ましいpH範囲は10.0〜13.2である。尚、本発
明の処理方法に用いられる現像液には、非還元糖とアル
カリ剤の組み合わせに代えて、非還元糖のアルカリ金属
塩を主成分として用いることもできる。該非還元糖塩は
非還元糖とアルカリ金属水酸化物とを混合し該非還元糖
の融点以上に加熱し、脱水すること、或いは非還元糖と
アルカリ金属水酸化物の混合水溶液を乾燥することによ
って得られる。
【0025】現像液には更に、特開平8−160631
号公報や特開平8−134447号公報記載の、糖類以
外の弱酸と強塩基からなるアルカリ性緩衝液が併用でき
る。かかる緩衝液として用いられる弱酸としては、解離
定数(pKa )が10.0〜13.2のものが好ましい。こ
のような弱酸としては、PergamonPress社
発行のIONISATION CONSTANTS O
F ORGANICACIDS IN AQUEOUS
SOLUTIONなどに記載されているものから選ば
れ、例えば2,2,3,3 - テトラフルオロプロパノール-1
(pKa 12.74)、トリフルオロエタノール(同12.
37)、トリクロロエタノール(同12.24)などのア
ルコール類、ピリジン−2−アルデヒド(同12.6
8)、ピリジン−4−アルデヒド(同12.05)などの
アルデヒド類、サリチル酸(同13.0)、3-ヒドロキシ
-2- ナフトエ酸(同12.84)、カテコール(同12.
6)、没食子酸(同12.4)、スルホサリチル酸(同1
1.7)、3,4-ジヒドロキシスルホン酸(同12.2)、3,
4-ジヒドロキシ安息香酸(同11.94)、1,2,4-トリヒ
ドロキシベンゼン(同11.82)、ハイドロキノン(同
11.56)、ピロガロール(同11.34)、o- クレゾ
ール(同10.33)、レゾルシノール(同11.27)、
p- クレゾール(同10.27)、m- クレゾール(同1
0.09)などのフェノール性水酸基を有する化合物、
【0026】2−ブタノンオキシム(同12.45)、ア
セトキシム(同12.42)、1,2-シクロヘプタンジオン
ジオキシム(同12.3)、2-ヒドロキシベンズアルデヒ
ドオキシム(同12.10)、ジメチルグリオキシム(同
11.9)、エタンジアミドジオキシム(同11.37)、
アセトフェノンオキシム(同11.35)などのオキシム
類、アデノシン(同12.56)、イノシン(同12.
5)、グアニン(同12.3)、シトシン(同12.2)、
ヒポキサンチン(同12.1)、キサンチン(同11.9)
などの核酸関連物質、他に、ジエチルアミノメチルホス
ホン酸(同12.32)、1-アミノ-3,3,3- トリフルオロ
安息香酸(同12.29)、イソプロピリデンジホスホン
酸(同12.10)、1,1-エチリデンジホスホン酸(同1
1.54)、1,1-エチリデンジホスホン-1- ヒドロキシ
(同11.52)、ベンズイミダゾール(同12.86)、
チオベンズアミド(同12.8)、ピコリンチオアミド
(同12.55)、バルビツル酸(同12.5)などの弱酸
が挙げられる。
【0027】これらの弱酸の中で好ましいのは、スルホ
サリチル酸、サリチル酸である。これらの弱酸に組み合
わせる塩基としては、水酸化ナトリウム、同アンモニウ
ム、同カリウムおよび同リチウムが好適に用いられる。
これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以上を組み合わ
せて用いられる。上記の各種アルカリ剤は濃度および組
み合わせによりpHを好ましい範囲内に調整して使用さ
れる。
【0028】[界面活性剤]本発明に用いられる現像液
には、現像性の促進や現像カスの分散および印刷版画像
部の親インキ性を高める目的で必要に応じて種々界面活
性剤や有機溶剤を添加できる。好ましい界面活性剤とし
ては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系および両性
界面活性剤が挙げられる。界面活性剤の好ましい例とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グ
リセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分
エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル
類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、しょ
糖脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビト
ール脂肪酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル
類、ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸部分エステル類、
【0029】脂肪酸ジエタノールアミド類、N,N−ビ
ス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エス
テル、トリアルキルアミンオキシドなどの非イオン性界
面活性剤、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシ
アルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジ
アルキルスルホ琥珀酸エステル塩類、αオレフィンスル
ホン酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分
岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエ
チレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンア
ルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−
オレイルタウリンナトリウム塩、N−アルキルスルホ琥
珀酸モノアミド二ナトリウム塩、石油スルホン酸塩類、
硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル
塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸エステル塩類、
【0030】脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス
テル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテ
ル硫酸エステル塩類、アルキルリン酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン
酸エステル塩類、スチレン/無水マレイン酸共重合物の
部分鹸化物類、オレフィン/無水マレイン酸共重合物の
部分鹸化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合
物類などのアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩類、
テトラブチルアンモニウムブロミド等の第四級アンモニ
ウム塩類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポ
リエチレンポリアミン誘導体などのカチオン性界面活性
剤、カルボキシベタイン類、アルキルアミノカルボン酸
類、スルホベタイン類、アミノ硫酸エステル類、イミダ
ゾリン類などの両性界面活性剤が挙げられる。以上挙げ
た界面活性剤の中でポリオキシエチレンとあるものは、
ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキ
シブチレンなどのポリオキシアルキレンに読み替えるこ
ともでき、それらの界面活性剤もまた包含される。
【0031】更に好ましい界面活性剤は分子内にパーフ
ルオロアルキル基を含有するフッ素系の界面活性剤であ
る。かかるフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロ
アルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン
酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどのアニ
オン型、パーフルオロアルキルベタインなどの両性型、
パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩などの
カチオン型およびパーフルオロアルキルアミンオキサイ
ド、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキル基および親水性基含有オリゴマー、
パーフルオロアルキル基および親油性基含有オリゴマ
ー、パーフルオロアルキル基、親水性基および親油性基
含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基および親油性
基含有ウレタンなどの非イオン型が挙げられる。上記の
界面活性剤は、単独もしくは2種以上を組み合わせて使
用することができ、現像液中に0.001〜10重量%、
より好ましくは0.01〜5重量%の範囲で添加される。
【0032】[現像安定化剤]本発明の処理方法に用い
られる現像液には、種々現像安定化剤が用いられる。そ
れらの好ましい例として、特開平6−282079号公
報記載の糖アルコールのポリエチレングリコール付加
物、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドなどのテト
ラアルキルアンモニウム塩、テトラブチルホスホニウム
ブロマイドなどのホスホニウム塩およびジフェニルヨー
ドニウムクロライドなどのヨードニウム塩が好ましい例
として挙げられる。更には、特開昭50−51324号
公報記載のアニオン界面活性剤または両性界面活性剤、
また特開昭55−95946号公報記載の水溶性カチオ
ニックポリマー、特開昭56−142528号公報に記
載されている水溶性の両性高分子電解質がある。
【0033】更に、特開昭59−84241号公報のア
ルキレングリコールが付加された有機ホウ素化合物、特
開昭60−111246号公報記載のポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロック重合型の水溶性界面
活性剤、特開昭60−129750号公報のポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンを置換したアルキレン
ジアミン化合物、特開昭61−215554号公報記載
の重量平均分子量300以上のポリエチレングリコー
ル、特開昭63−175858号公報のカチオン性基を
有する含フッ素界面活性剤、特開平2−39157号公
報の酸またはアルコールに4モル以上のエチレンオキシ
ドを付加して得られる水溶性エチレンオキシド付加化合
物と、水溶性ポリアルキレン化合物などが挙げられる。
【0034】[有機溶剤]現像液には更に必要により有
機溶剤が加えられる。かかる有機溶剤としては、水に対
する溶解度が約10重量%以下のものが適しており、好
ましくは5重量%以下のものから選ばれる。例えば、1
−フェニルエタノール、2−フェニルエタノール、3−
フェニル−1−プロパノール、4−フェニル−1−ブタ
ノール、4−フェニル−2−ブタノール、2−フェニル
−1−ブタノール、2−フェノキシエタノール、2−ベ
ンジルオキシエタノール、o−メトキシベンジルアルコ
ール、m−メトキシベンジルアルコール、p−メトキシ
ベンジルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキ
サノール、2−メチルシクロヘキサノール、3−メチル
シクロヘキサノールおよび4−メチルシクロヘキサノー
ル、N−フェニルエタノールアミンおよびN−フェニル
ジエタノールアミンなどを挙げることができる。有機溶
剤の含有量は使用液の総重量に対して0.1〜5重量%で
ある。その使用量は界面活性剤の使用量と密接な関係が
あり、有機溶剤の量が増すにつれ、界面活性剤の量は増
加させることが好ましい。これは界面活性剤の量が少な
く、有機溶剤の量を多く用いると有機溶剤が完全に溶解
せず、従って、良好な現像性の確保が期待できなくなる
からである。
【0035】[還元剤]本発明に用いられる現像液には
更に還元剤が加えられてもよい。これは印刷版の汚れを
防止するものである。好ましい有機還元剤としては、チ
オサリチル酸、ハイドロキノン、メトール、メトキシキ
ノン、レゾルシン、2−メチルレゾルシンなどのフェノ
ール化合物、フェニレンジアミン、フェニルヒドラジン
などのアミン化合物が挙げられる。更に好ましい無機の
還元剤としては、亜硫酸、亜硫酸水素酸、亜リン酸、亜
リン酸水素酸、亜リン酸二水素酸、チオ硫酸および亜ジ
チオン酸などの無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、ア
ンモニウム塩などを挙げることができる。これらの還元
剤のうち汚れ防止効果が特に優れているのは亜硫酸塩で
ある。これらの還元剤は使用時の現像液に対して好まし
くは、0.05〜5重量%の範囲で含有される。
【0036】[有機カルボン酸]現像液には更に有機カ
ルボン酸を加えることもできる。好ましい有機カルボン
酸は炭素原子数6〜20の脂肪族カルボン酸および芳香
族カルボン酸である。脂肪族カルボン酸の具体的な例と
しては、カプロン酸、エナンチル酸、カプリル酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン
酸などがあり、特に好ましいのは炭素数8〜12のアル
カン酸である。また炭素鎖中に二重結合を有する不飽和
脂肪酸でも、枝分かれした炭素鎖のものでもよい。芳香
族カルボン酸としてはベンゼン環、ナフタレン環、アン
トラセン環などにカルボキシル基が置換された化合物
で、具体的には、o−クロロ安息香酸、p−クロロ安息
香酸、o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香
酸、o−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2,4
−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香
酸、2,6−ジヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、没食子
酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、
1−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸などがあるがヒドロキ
シナフトエ酸は特に有効である。
【0037】上記脂肪族および芳香族カルボン酸は水溶
性を高めるためにナトリウム塩やカリウム塩またはアン
モニウム塩として用いるのが好ましい。本発明で用いる
現像液の有機カルボン酸の含有量は格別な制限はない
が、0.1重量%より低いと効果が十分でなく、また10
重量%以上ではそれ以上の効果の改善が計れないばかり
か、別の添加剤を併用する時に溶解を妨げることがあ
る。従って、好ましい添加量は使用時の現像液に対して
0.1〜10重量%であり、よりこのましくは0.5〜4重
量%である。
【0038】[その他]本発明に用いられる現像液に
は、更に必要に応じて、防腐剤、着色剤、増粘剤、消泡
剤および硬水軟化剤などを含有させることもできる。硬
水軟化剤としては例えば、ポリ燐酸およびそのナトリウ
ム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩、エチレンジア
ミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ト
リエチレンテトラミンヘキサ酢酸、ヒドロキシエチルエ
チレンジアミントリ酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,2−
ジアミノシクロヘキサンテトラ酢酸および1,3−ジア
ミノ−2−プロパノールテトラ酢酸などのアミノポリカ
ルボン酸およびそれらのナトリウム塩、カリウム塩およ
びアンモニウム塩、アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン
酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン
酸)、トリエチレンテトラミンヘキサ(メチレンホスホ
ン酸)、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ(メチ
レンホスホン酸)および1−ヒドロキシエタン−1,1
−ジホスホン酸やそれらのナトリウム塩、カリウム塩お
よびアンモニウム塩を挙げることができる。
【0039】このような硬水軟化剤はそのキレート化力
と使用される硬水の硬度および硬水の量によって最適値
が変化するが、一般的な使用量を示せば、使用時の現像
液に0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜0.5重
量%の範囲である。この範囲より少ない添加量では所期
の目的が十分に達成されず、添加量がこの範囲より多い
場合は、色抜けなど、画像部への悪影響がでてくる。現
像液の残余の成分は水である。本発明に用いられる現像
液は使用時よりも水の含有量を少なくした濃縮液として
おき、使用時に水で希釈するようにしておくことが運搬
上有利である。この場合の濃縮度は各成分が分離や析出
を起こさない程度が適当である。また、スプレードライ
法等で水分を除去するか、或いは固形原料を混合した固
形化現像剤も好ましい態様である。
【0040】
【不感脂化液】次に本発明に用いられる不感脂化液及び
不感脂化液補充液の成分について説明するが、特に記載
のない限り、両者を一括して不感脂化液と称す。不感脂
化液としてはアラビアガムの約15〜20%の水溶液
に、必要に応じて、界面活性剤、湿潤剤、pH調整剤、キ
レート剤等を含有させた組成物が適している。アラビア
ガム以外にも種々の水溶性高分子化合物が不感脂化液の
主成分として用いられる。例えば、デキストリン、ステ
ラビック、ストラクタン、アルギン酸塩類、ポリアクリ
ル酸塩類、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリルアミド、メチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、カルボキシアルキルセルロース塩、大豆のオカラ
から抽出した水溶性多糖類が好ましく、また、プルラン
またはプルラン誘導体、ポリビニルアルコールも好まし
い。
【0041】さらに、変成澱粉誘導体としてブリティッ
シュガム等の焙焼澱粉、酵素デキストリンおよびシャー
ディンガーデキストリン等の酵素変成デキストリン、可
溶化澱粉に示される酸化澱粉、変成アルファー化澱粉お
よび無変成アルファー化澱粉等のアルファー化澱粉、燐
酸澱粉、脂肪澱粉、硫酸澱粉、硝酸澱粉、キサントゲン
酸澱粉およびカルバミン酸澱粉等のエステル化澱粉、カ
ルボキシアルキル澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉、スル
フォアルキル澱粉、シアノエチル澱粉、アリル澱粉、ベ
ンジル澱粉、カルバミルエチル澱粉、ジアルキルアミノ
澱粉等のエーテル化澱粉、メチロール架橋澱粉、ヒドロ
キシアルキル架橋澱粉、燐酸架橋澱粉、ジカルボン酸架
橋澱粉等の架橋澱粉、澱粉ポリアクリロアミド共重合
体、澱粉ポリアクリル酸共重合体、澱粉ポリ酢酸ビニル
共重合体、澱粉ポリアクリロニトリル共重合体、カオチ
ン性澱粉ポリアクリル酸エステル共重合体、
【0042】カオチン性澱粉ビニルポリマー共重合体、
澱粉ポリスチレンマレイン酸共重合体、澱粉ポリエチレ
ンオキサイド共重合体、澱粉ポリプロピレン共重合体等
の澱粉グラフト重合体が好ましい。また天然高分子化合
物としては、かんしょ澱粉、ばれいしょ澱粉、タピオカ
澱粉、小麦澱粉およびコーンスターチ等の澱粉類、カラ
ジーナン、ラミナラン、海ソウマンナン、ふのり、アイ
リッシュモス、寒天およびアルギン酸ナトリウム等の藻
類から得られるもの、トロロアオイ、マンナン、クイン
スシード、ペクチン、トラガカントガム、カラヤガム、
キサンチンガム、グアービンガム、ローカストビンガ
ム、キャロブガム、ベンゾインガム等の植物性粘質物、
デキストラン、グルカン、レバン等のホモ多糖ならびに
サクシノグルカンおよびサンタンガム等のヘトロ多糖等
の微生物粘質物、にかわ、ゼラチン、カゼインおよびコ
ラーゲン等の蛋白質が好ましい。これらの水溶性樹脂は
2種以上組み合わせても使用でき、好ましくは5〜40
重量%、より好ましくは10〜30重量%の範囲で含有
させることができる。
【0043】また本発明に用いられる不感脂化液中に界
面活性剤を添加することにより塗膜の面状等が良化す
る。使用できる界面活性剤としてはアニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオ
ン界面活性剤が挙げられる。アニオン界面活性剤として
は脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカン
スルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、α−オレフ
ィンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホコハク酸塩類、
ジフェニルエーテルジスルホン酸塩類、直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキ
ルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩
類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテ
ル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム
類、N−アルキルスルホコハク酸モノアミド二ナトリウ
ム塩類、
【0044】石油スルホン酸塩類、硫酸化ヒマシ油、硫
酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩
類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリ
ド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル燐
酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル燐酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン
酸共重合物の部分ケン化物類、オレフィン−無水マレイ
ン酸共重合物の部分ケン化物類、ナフタレンスルホン酸
塩ホルマリン縮合物類等が挙げられる。これらの中でも
ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキル硫酸エステル
塩類及びアルキルナフタレンスルホン酸塩類およびα−
オレフィンスルホン酸塩類、ジフェニルエーテルジスル
ホン酸塩類、が特に好ましく用いられる。カチオン界面
活性剤としては、アルキルアミン塩類、第4級アンモニ
ウム塩類等が用いられる。
【0045】両性界面活性剤としては、アルキルカルボ
キシベタイン類、アルキルイミダゾリン類、アルキルア
ミノカルボン酸類等が用いられる。ノニオン界面活性剤
としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオ
キシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グ
リセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分
エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル
類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ショ糖
脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール
脂肪酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、
【0046】ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸
ジエタノールアミド類、N,N−ビス−2−ヒドロキシ
アルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキ
ルアミンオキシド、ポリプロピレングリコールの分子量
200〜5000、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン又はソルビトールのポリオキシエチレン又はポリオキ
シプロピレンの付加物、アセチレングリコール系等が挙
げられる。又、弗素系、シリコン系のノニオン界面活性
剤も同様に使用することができる。該界面活性剤は二種
以上併用することができる。使用量は特に限定する必要
はないが、好ましい範囲としては不感脂化液の0.01〜
20重量%である。その他不感脂化液には必要により湿
潤剤としてグリセリン、エチレングリコール、トリエチ
レングリコール等を添加することができる。これらの湿
潤剤の好ましい使用量としては0.1〜5重量%である。
【0047】不感脂化液は、一般的には酸性領域pH3
〜6の範囲で使用する方が有利である。pHを3〜6に
するためには一般的には不感脂化液中に鉱酸、有機酸又
は無機塩等を添加し調節する。その添加量は0.01〜2
重量%である。例えば鉱酸としては硝酸、硫酸、リン
酸、メタリン酸等が挙げられる。有機酸としてはクエン
酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、p−トルエンスルホン酸、
酒石酸、リンゴ酸、乳酸、レブリン酸、フィチン酸、有
機ホスホン酸、またグリシン、α−アラニン、β−アラ
ニンなどのアミノ酸等が挙げられる。無機塩としては硝
酸マグネシウム、第1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナ
トリウム、硫酸ニッケル、ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。鉱酸、
有機酸又は無機塩等の少なくとも1種もしくは2種以上
を併用してもよい。
【0048】上記成分の他必要に応じてキレート化合物
を添加してもよい。通常、不感脂化液は濃縮液として市
販され、使用時に水道水、井戸水等を加えて希釈して使
用される。この希釈する水道水や井戸水に含まれている
カルシウムイオン等が印刷に悪影響を与え、印刷物を汚
れ易くする原因となることもあるので、キレート化合物
を添加して、上記欠点を解消することができる。好まし
いキレート化合物としては、例えば、エチレンジアミン
テトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ジエ
チレントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩、そのナ
トリウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、その
カリウム塩、そのナトリウム塩、ヒドロキシエチルエチ
レンジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウ
ム塩;ニトリロトリ酢酸、そのナトリウム塩;1−ヒド
ロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、そのカリウム
塩、そのナトリウム塩;アミノトリ(メチレンホスホン
酸)、そのカリウム塩、そのナトリウム塩などのような
有機ホスホン酸類あるいはホスホノアルカントリカルボ
ン酸類を挙げることが出来る。上記キレート剤のナトリ
ウム塩、カリウム塩の代りに有機アミンの塩も有効であ
る。これらキレート剤は不感脂化液組成中に安定に存在
し、印刷性を阻害しないものが選ばれる。添加量として
は使用時の不感脂化液に対して0.001〜1.0重量%が
適当である。
【0049】更に本発明に用いられる不感脂化液には、
防腐剤を添加することが好ましい。防腐剤は繊維、木材
加工、食品、医薬、化粧品、農薬分野等で使用されてい
る公知の物が使用できる。例えば第4級アンモニウム
塩、一価フェノール誘導体、二価フェノール誘導体、多
価フェノール誘導体、イミダゾール誘導体、ピラゾロピ
リミジン誘導体、一価ナフトール、カーボネート類、ス
ルホン誘導体、有機スズ化合物、シクロペンタン誘導
体、フェニル誘導体、フェノールエーテル誘導体、フェ
ノールエステル誘導体、ヒドロキシルアミン誘導体、ニ
トリル誘導体、ナフタリン類、ピロール誘導体、キノリ
ン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、第2級アミン、
1,3,5トリアジン誘導体、チアジアゾール誘導体、
アニリド誘導体、ピロール誘導体、ハロゲン誘導体、二
価アルコール誘導体、ジチオール類、シアン酸誘導体、
チオカルバミド酸誘導体、ジアミン誘導体、イソチアゾ
ール誘導体、一価アルコール、飽和アルデヒド、不飽和
モノカルボン酸、飽和エーテル、不飽和エーテル、
【0050】ラクトン類、アミノ酸誘導体、ヒダントイ
ン、シアヌール酸誘導体、グアニジン誘導体、ピリジン
誘導体、飽和モノカルボン酸、ベンゼンカルボン酸誘導
体、ヒドロキシカルボン酸誘導体、ビフェニル、ヒドロ
キサム酸誘導体、芳香族アルコール、ハロゲノフェノー
ル誘導体、ベンゼンカルボン酸誘導体、メルカプトカル
ボン酸誘導体、第4級アンモニウム塩誘導体、トリフェ
ニルメタン誘導体、ヒノキチオール、フラン誘導体、ベ
ンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、イソキノリン誘
導体、アルシン誘導体、チオカルバミン酸誘導体、リン
酸エステル、ハロゲノベンゼン誘導体、キノン誘導体、
ベンゼンスルホン酸誘導体、モノアミン誘導体、有機リ
ン酸エステル、ピペラジン誘導体、フェナジン誘導体、
ピリミジン誘導体、チオファネート誘導体、イミダゾリ
ン誘導体、イソオキサゾール誘導体、アンモニウム塩誘
導体等の中の公知の防腐剤が使用できる。
【0051】特に好ましい防腐剤として、ピリジンチオ
ール−1−オキシドの塩、サリチル酸およびその塩、
1,3,5−トリスヒドロキシエチルヘキサヒドロ−S
−トリアジン、1,3,5−トリスヒドロキシメチルヘ
キサヒドロ−S−トリアジン、1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オン、5−クロル−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,
3−プロパンジオールが挙げられる。好ましい添加量
は、細菌、カビ、酵母等に対して、安定に効力を発揮す
る量であって、細菌、カビ、酵母の種類によっても異な
るが、使用時の不感脂化液に対して0.01〜4重量%の
範囲が好ましく、また種々のカビ、細菌に対して効力の
あるように2種以上の防腐剤を併用することが好まし
い。
【0052】また、消泡剤を添加することもでき、特に
シリコン消泡剤が好ましい。その中で乳化分散型及び可
溶化型等がいずれも使用できる。好ましくは使用時の不
感脂化液に対して0.001〜1.0重量%の範囲が最適で
ある。不感脂化液の残余の成分は水である。本発明に用
いられる不感脂化液は、使用時よりも水の含有量を少な
くした濃縮液としておき、使用時に水で希釈するように
しておくことが運搬上有利である。この場合の濃縮度は
各成分が分離や析出を起こさない程度が適当である。ま
た、スプレードライ法等で水分を除去するか、或いは固
形原料を混合した固形化不感脂化剤も好ましい態様であ
る。本発明に用いられる不感脂化液は乳化分散型でもよ
く、その油相としては有機溶剤が用いられ又、可溶化剤
の助けを借りて、可溶化型にしてもよい。本発明に用い
られる不感脂化液は、感光性平版印刷版の特性に合せて
溶液タイプ、乳化タイプ等容易に設けることができ、画
像部の感脂性の保護と非画像部の親水性保護に優れた効
果を発揮する。
【0053】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版の製版処理廃
液の処理方法によれば、現像廃液と不感脂化処理廃液と
を混合したとき、アルカリ性の現像廃液のpHを比較的安
全なpHまで簡便且つ確実に下げることが可能になる。
また、本発明の処理方法によれば、感光性平版印刷版を
長期間処理しても後処理浴の沈殿やスプレーパイプの詰
まりが発生せず、かつ不感脂化性およびインキ着肉性に
優れた印刷版を得ることが可能となる。特に、非珪酸塩
系現像液を用いることにより、さらに長期にわたっての
安定的な処理が可能になる。本発明の処理方法を実施す
る際に、平版印刷版の不感脂化処理を複数の不感脂化処
理浴を通して行い、不感脂化液補充液の補充を最終の不
感脂化処理浴に対して行い、そのオーバーフロー排液を
前段の不感脂化処理浴へ排出し、同様にして順次オーバ
ーフロー排液を前段の不感脂化処理浴へ補充していく態
様で行えば、処理液の廃液量を抑え、長期間にわたって
より安定な処理を行うことができる。
【0054】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
なお、下記実施例におけるパーセントは、他に指定のな
い限り、すべて重量%である。 (基板の作成)厚さ0.24mmのJIS A1050アル
ミニウム板の表面をナイロンブラシと400メッシュの
パミストンの水懸濁液を用い砂目立てした後、よく水で
洗浄した。10%水酸化ナトリウム水溶液に70℃で6
0秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後、20
%HNO3 で中和洗浄、水洗した。これをVA =12.
7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸
水溶液中で260クーロン/dm2 の陽極時電気量で電解
粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したところ0.
6μm(Ra表示)であった。ひきつづいて30%のH
2 SO4 水溶液中に浸漬し、55℃で2分間デスマット
した後、20%H2 SO4 水溶液中で電流密度14A/
dm2 、陽極酸化皮膜量が2.5g/m2 相当になるように
陽極酸化し、水洗後、珪酸ナトリウム1.1重量%水溶液
で20℃で10秒処理し、水洗して基板を作成した。こ
の様にして処理された基板の表面に下記に示す高分子化
合物[a]を塗布し、90℃で10秒間乾燥した。乾燥
後の被覆量は、10mg/m2 であった。 高分子化合物[a](下記式参照) 0.2g メタノール 100g 水 1g
【0055】
【化1】
【0056】このようにして基板[A]を作成した。
【実施例1】この基板[A]上に下記感光液[A]を塗
布することにより感光層を設けた。乾燥後の感光層塗膜
量は1.8g/m2 であった。 感光液[A] 1,2−ジアゾナフトキノン−5−スルホニルクロリドと ピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化物(米国特 許第3,635,709 号明細書の実施例1に記載されているもの) 0.8g バインダー ノボラックI(下記式参照) 1.5g ノボラックII(下記式参照) 0.2g ノボラック以外の樹脂III (下記式参照) 0.4g p−ノルマルオクチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂 (米国特許第4,123,279 号明細書に記載されているもの) 0.02g ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド 0.01g テトラヒドロ無水フタル酸 0.02g 安息香酸 0.02g ピロガロール 0.05g 4−〔p−N,N−ビス(エトキシカルボニルメチル) アミノフェニル〕−2,6−ビス(トリクロロメチル) −S−トリアジン 0.07g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製の 対アニオンを1−ナフタレンスルホン酸に変えた染料) 0.045g F176PF(フッ素系界面活性剤) (大日本インキ化学工業(株)製) 0.01g メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 10g
【0057】
【化2】
【0058】更に、真空密着時間を短縮させるため、以
下の方法でマット層を形成した。マット層形成用樹脂液
としてメチルメタクリレート/エチルアクリレート/ア
クリル酸(仕込み重量比65:20:15)共重合体の
一部をナトリウム塩とした12%水溶液を準備し、回転
霧化静電塗布機で霧化頭回転数25,000rpm、樹脂
液の送液量は40ml/分、霧化頭への印加電圧は−90
kV、塗布時の周囲温度は25℃、相対湿度は50%と
し、塗布後2.5秒で塗布面に蒸気を吹き付けて湿潤さ
せ、ついで湿潤した3秒後に温度60℃、湿度10%の
温風を5秒間吹き付けて乾燥させた。マットの高さは約
6μm、大きさは約30μm、個数は150個/mm2
あった。このようにしてポジ型感光性平版印刷版を作成
した。
【0059】このように作成した感光性平版印刷版を1
003mm×800mmに裁断、多数枚用意した。1mの距
離から3kWのメタルハライドランプにより1分間画像
露光した後、現像処理浴の後に不感脂化処理浴を有する
自動現像機で処理した。その際、現像浴には次に示す現
像液[A]を20L仕込み、不感脂化処理浴には下記の
不感脂化液[A]を4L仕込んで処理を開始した。尚、
現像は30℃で12秒間の条件で行った。
【0060】 現像液[A] D−ソルビット 27.0 g 水酸化カリウム 12.6 g トリエタノールアミンのエチレンオキシド30モル付加物 0.16g DEQUEST 2066(米国モンサント社製キレート剤) 0.34g 水 70.8 g
【0061】 不感脂化液[A] アラビアガム 16.8 g ヒドロキシプロピル化酵素変性馬鈴薯澱粉 92.6 g 燐酸化ワキシ−玉蜀黍澱粉 8.4 g ジオクチルスルホコハク酸エステルのナトリウム塩(80%水溶液)1.4g クエン酸 0.5 g αアラニン 1.2 g アジピン酸 1.1 g EDTA−四ナトリウム塩 1.0 g エチレングリコール 8.4 g ベンジルアルコール 9.3 g ドデシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸二ナトリウム塩(47%水 溶液) 3.8 g 燐酸二水素アンモニウム 0.8 g デヒドロ酢酸ナトリウム 1.0 g エマルジョン型シリコン消泡剤 0.16g 水 900.0 g
【0062】処理は一日あたり150版、3ヶ月間連続
して行った。現像浴へは下記の現像補充液[A]を補充
した。その際、スタート時の液感度を維持するため、特
開昭55−115039号公報記載のPS版の処理およ
び経時による現像性の劣化を間欠的に補充する方法を用
いた。また、不感脂化浴には、不感脂化液[A]を、現
像補充液と不感脂化液のベローズ型補充ポンプの吐出比
を100:60と設定し、且つ現像補充ポンプへの吐出
指令信号を同時に不感脂化液補充ポンプへも送り、同一
時間作動させるようにして補充した。
【0063】 現像補充液[A] D−ソルビット 58.3 g 水酸化カリウム 25.9 g トリエタノールアミンのエチレンオキシド30モル付加物 0.24g DEQUEST 2066(米国、モンサント社製キレート剤)1.2 g 水 61.36g
【0064】その結果、スタート時の液感度を維持する
には1m2あたり平均32ccの現像補充液の補充が必要で
あった。この補充によって、現像浴から排出した現像廃
液のpHは13.05であった。また不感脂化液の補充量
は1m2あたり平均19ccであった。これらの補充によっ
て、現像浴から排出した現像廃液と第1の不感脂化処理
浴の廃液をそれぞれ塩ビホースによって一つの廃液タン
クに導いた。廃液タンクは3日間の処理で満杯になっ
た。満杯になった廃液タンク内の廃液のpHを測定した
ところ、12.35で、アルカリ度が低減し廃液の取り扱
い安全性向上が図れた。また、廃液タンク中にカスやヘ
ドロは発生してなかった。この処理を1ヶ月間続けた
が、処理した版には付着物等は認められず、また印刷も
問題なく行うことができた。自動現像機内部を観察した
結果、不感脂化処理浴には沈殿は見られず、またスプレ
ーパイプの詰まりも認められなかった。しかし3ケ月後
に処理した版にはカスが付着し、印刷においても点状の
汚れ及び画像部へのインキ着肉不良が発生した。自動現
像機内部を観察した結果、不感脂化処理浴にヘドロ状の
カスが若干見られた。またスプレーパイプの一部が目詰
まりしていた。
【0065】
【実施例2】実施例1で、一日あたりの処理量を15版
とした他は全て実施例1と同様の処理を行った。この
時、スタート時の液感度を維持するには1m2あたり平均
83ccの現像補充液の補充が必要であった。この補充に
よって、現像浴から排出した現像廃液のpHは13.05
であった。また不感脂化液の補充量は1m2あたり平均5
0ccであった。満杯になった廃液タンク内の廃液のpH
を測定したところ、12.4で、アルカリ度の十分な低減
が図れ、印刷性など実施例1と同様に良好な結果が得ら
れた。しかし3ケ月後に処理した版にはカスが付着し、
印刷においても点状の汚れ及び画像部へのインキ着肉不
良が発生した。自動現像機内部を観察した結果、不感脂
化処理浴にヘドロ状のカスが若干見られた。またスプレ
ーパイプの一部が目詰まりしていた。
【0066】
【比較例1】実施例1及び2の操作において不感脂化液
の補充量を現像液補充量と比例させずに、1m2あたり2
0ccの定量補充とした他は、全て実施例1及び2と同様
の処理を行った。その結果、実施例1と同様の一日あた
り150版処理では、廃液タンク内の混合廃液のpHは
12.35で、アルカリ度の十分な低減が図れた。それに
対して、実施例2に対応した一日あたり15版処理では
廃液タンク内の廃液のpHは12.65で、アルカリ度の
低減は不十分であった。
【0067】
【実施例3】実施例1で用いた一浴型不感脂化浴自動現
像機の代わりに、現像処理浴の後に第1と第2の2つの
不感脂化処理浴を有し、第2の不感脂化処理浴に不感脂
化補充液を補充する機構をもち、第2の不感脂化処理浴
のオーバーフロー液を第1の不感脂化処理浴に排出する
機構を持った自動現像機で処理した他は全て実施例1と
同様の処理を行った。尚、現像浴及び不感脂化浴にも実
施例1と同じ方法でそれぞれの補充液を補充した。その
結果、実施例1と同様に現像補充液は1m2あたり平均3
2ccの補充が必要であった。この補充によって、現像浴
から排出した現像廃液のpHは13.05であった。満杯
になった廃液タンク内の廃液のpHを測定したところ、
12.3で、アルカリ度が低減し廃液の取り扱い安全性向
上が図れた。この処理を3ヶ月間続けたが、処理した版
には付着物等は認められず、また印刷も問題なく行うこ
とができた。処理終了後、自動現像機内部を観察した結
果、第1、第2の不感脂化処理浴とも沈殿は見られず、
またスプレーパイプの詰まりも認められなかった。
【0068】
【実施例4】実施例3において感光性平版印刷版の30
%を基板[A]に感光液[B]を1.8g/塗布したポジ
型赤外線感光性平版印刷版に変えたほかは、実施例3と
同様に処理した。 感光液[B] 特定の共重合体1(下記の方法にて合成) 0.75 g m,p−クレゾールノボラック (m,p比=6/4、重量平均分子量3,500、未反応クレゾール0.5重量%含 有) 0.25 g p−トルエンスルホン酸 0.003g テトラヒドロ無水フタル酸 0.03 g シアニン染料A(下記構造式参照) 0.017g ビクトリアピュアブルーBOHの対イオンを1−ナフタレンスルホン酸アニオ ンにした染料 0.015g メガファックF−177 (大日本インキ化学工業(株)製、フッ素系界面活性剤)0.05 g γ−ブチルラクトン 10 g メチルエチルケトン 10 g 1−メトキシ−2−プロパノール 1 g
【0069】
【化3】
【0070】(特定の共重合体1の合成方法)撹拌機、
冷却管及び滴下ロートを備えた500ml三ツ口フラス
コにメタクリル酸31.0g(0.36モル)、クロロギ酸
エチル39.1g(0.36モル)及びアセトニトリル20
0mlを入れ、氷水浴で冷却しながら混合物を撹拌し
た。この混合物にトリエチルアミン36.4g(0.36モ
ル)を約1時間かけて滴下ロートにより滴下した。滴下
終了後、氷水浴をとり去り、室温下で30分間混合物を
撹拌した。この反応混合物に、p−アミノベンゼンスル
ホンアミド51.7g(0.30モル)を加え、油浴にて7
0℃に温めながら混合物を1時間撹拌した。反応終了
後、この混合物を水1リットルにこの水を撹拌しながら
投入し、30分間得られた混合物を撹拌した。この混合
物をろ過して析出物を取り出し、これを水500mlで
スラリーにした後、このスラリーをろ過し、得られた固
体を乾燥することによりN−(p−アミノスルホニルフ
ェニル)メタクリルアミドの白色固体が得られた(収量
46.9g)。
【0071】次に撹拌機、冷却管及び滴下ロートを備え
た20ml三ツ口フラスコに、N−(p−アミノスルホ
ニルフェニル)メタクリルアミド4.61g(0.0192
モル)、メタクリル酸エチル2.94g(0.0258モ
ル)、アクリロニトリル0.80g(0.015モル)及び
N,N−ジメチルアセトアミド20gを入れ、湯水浴に
より65℃に加熱しながら混合物を撹拌した。この混合
物に「V−65」(和光純薬(株)製)0.15gを加え
65℃に保ちながら窒素気流下2時間混合物を撹拌し
た。この反応混合物にさらにN−(p−アミノスルホニ
ルフェニル)メタクリルアミド4.61g、メタクリル酸
エチル2.94g、アクリロニトリル0.80g、N,N−
ジメチルアセトアミド及び「V−65」0.15gの混合
物を2時間かけて滴下ロートにより滴下した。滴下終了
後さらに65℃で2時間得られた混合物を撹拌した。反
応終了後メタノール40gを混合物に加え、冷却し、得
られた混合物を水2リットルにこの水を撹拌しながら投
入し、30分混合物を撹拌した後、析出物をろ過により
取り出し、乾燥することにより15gの白色固体を得
た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによりこ
の特定の共重合体1の重量平均分子量(ポリスチレン標
準)を測定したところ53,000であった。
【0072】処理に伴う補充によって、現像浴から排出
した現像廃液のpHは13.0であった。また、混合廃液
のpHは12.3であった。この処理を実施例3と同様に
3ヶ月間続けたが、処理した版には付着物等は認められ
ず、また印刷も問題なく行うことができた。処理終了
後、自動現像機内部を観察した結果、第1、第2の不感
脂化処理浴とも沈殿は見られず、またスプレーパイプの
詰まりも認められなかった。
【0073】
【実施例5】実施例3において感光性平版印刷版の30
%を、下記の方法で作成した基板[B]に感光液[C]
を1.5g/塗布した光架橋型のネガ型感光性平版印刷版
に変えた他は、実施例3と同様に処理した。 (基板[B]の作成)厚さ0.2mmのアルミニウム板をナ
イロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁液
を用いてその表面を砂目立てした後、良く水で洗浄し
た。10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬し
てエッチングした後、流水で水洗後、これをVA=12.
7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸
水溶液中で160クーロン/dm2の陽極時電気量で電解
粗面化処理を行った。引き続いて30%の硫酸水溶液に
浸漬して、55℃で2分間デスマットした後、20%硫
酸水溶液中、電流密度2A/dm2において厚さが1.5g
/m2になるように陽極酸化し、その後、70℃、2%の
3号珪酸ナトリウム水溶液で親水化処理を行っって基板
を作成した。
【0074】 感光液[C] メチルメタクリレート/N−〔6−(メタクリロイルオキシ)ヘキシル〕− 2,3 −ジメチルマレイミド/メタクリル酸=10/60/30(モル比)共重 合体〔Mw=3.5×104 (GPC)Tg=約40℃(DSC)〕 5 g 3−エトキシカルボニル−7−メチル−チオキサントン 0.25g 4−ジアゾジフェニルアミンとフェノキシ酢酸のホルムアルデヒド 共縮合物のドデシルベンゼンスルホン酸塩 0.20g プロピレングリコールモノメチルエーテル 50g メチルエチルケトン 50g メガファックF−177 (大日本インキ化学製、フッ素系ノニオン系界面活性剤) 0.03g ビクトリアピュアブルーBO(保土谷化学製) 0.10g
【0075】この時、補充によって現像浴から排出した
現像廃液のpHは13.0であった。また、混合廃液のp
Hは12.3であった。処理した版には付着物等は認めら
れず、また印刷も問題なく行うことができた。処理終了
後、自動現像機内部を観察した結果、各処理浴には沈殿
は認められず、またスプレーパイプ等が詰まることもな
かった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像浴と不感脂化浴とを有する自動現像
    機を用いて、感光性平版印刷版を現像した後、不感脂化
    処理し、上記処理によって生じた現像廃液と不感脂化処
    理廃液とを混合して廃液タンクに回収する感光性平版印
    刷版の製版処理廃液の処理方法であって、上記現像浴へ
    の現像補充液補充量が上記不感脂化浴への不感脂化補充
    液補充量と比例することを特徴とする処理方法。
JP15438198A 1998-06-03 1998-06-03 感光性平版印刷版の製版処理廃液の処理方法 Pending JPH11344812A (ja)

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