JPH11258763A - マガジン装填部構造 - Google Patents

マガジン装填部構造

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JPH11258763A
JPH11258763A JP5835498A JP5835498A JPH11258763A JP H11258763 A JPH11258763 A JP H11258763A JP 5835498 A JP5835498 A JP 5835498A JP 5835498 A JP5835498 A JP 5835498A JP H11258763 A JPH11258763 A JP H11258763A
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JP
Japan
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magazine
loaded
width
film
photosensitive material
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JP5835498A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kenmochi
貴弘 剣持
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マガジンの誤装填を防止するマガジン装填部
構造。 【解決手段】 マガジン装填部94にマガジン90を誤
装填したときには、ピン162が切り込み172Bに入
り込んで枠体158が浮き上がってがたつきが生じる。
また、枠体に設けている脚部168の一方がベース部1
48の脚孔174に入り込むと共に他方が突起176に
当接して、枠体が傾く。このように、マガジンを誤装填
したときに、装填した枠体ががたついたり、一部が突出
することにより、誤装填であると明確に判断することが
でき、誤装填の防止と共に、誤装填に気づかずに、ロー
ルフィルムの送り出しが行われることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールフィルム等
の帯状体を収容したマガジンを帯状体の幅寸法に応じた
位置に装填するマガジン装填部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム等の感光材料を処理する自動現
像装置には、フィルム挿入口の近傍にオートフィーダを
装着することにより、オートフィーダから送り込まれる
フィルムを連続して処理できるようになっている。この
ような自動現像装置によって処理される感光材料には、
シート状のフィルムに加えてロール状に巻き取られてい
るロールフィルムがあり、一般にシートフィルム用のオ
ートフィーダとロールフィルム用のオートフィーダで
は、構造が異なっている。
【0003】シートフィルムの処理に用いられるオート
フィーダは、内部のトレイ上にに多数枚のシートフィル
ムを積層して装填可能となっており、積層されたシート
フィルムを最表層から1枚ずつ取り出して、自動現像装
置のフィルム挿入口へ挿入するようになっている。ま
た、サイズの異なるシートフィルムの何れの処理も可能
な自動現像装置では、オートフィーダのトレイも処理可
能なサイズのうちの最大サイズのシートフィルムの寸法
に合わせられている。
【0004】一方、ロールフィルムの処理に用いられる
オートフィーダには、ロールフィルムが収容されている
略矩形箱体形状のマガジンが装填され、自動現像装置で
は、マガジンから引き出されたロールフィルムの外周端
がフィルム挿入口へ挿入されることによりロールフィル
ムを引き入れる。また、ロールフィルムを自動現像装置
へ挿入する場合、ロールフィルムの長手方向を自動現像
装置の挿入方向と一致させる必要があり、このために、
マガジンとフィルム挿入口の間にロールフィルムの幅寸
法に合わせたガイドが配置される。
【0005】近年、シートフィルムを処理する自動現像
装置によるロールフィルムの処理が望まれている。シー
トフィルムを処理する自動現像装置を用いてロールフィ
ルムを処理する場合、シートフィルム用のオートフィー
ダを取り外して、ロールフィルムを収容しているマガジ
ンが装填されるロールフィルム用のオートフィーダ等を
取付ける必要がある。シートフィルム用のオートフィー
ダが装填されている自動現像装置でロールフィルムを処
理しようとする場合、シートフィルム用のオートフィー
ダを取り外して、ロールフィルム用のオートフィーダを
装着し直さなければならない。このようなオートフィー
ダの交換作業を簡略化する方法の一つとして、例えばシ
ートフィルム用のオートフィーダへロールフィルムを収
容しているマガジンを装填できるようにする改良が検討
されている。
【0006】シートフィルム用のオートフィーダをロー
ルフィルムの処理に用いる場合、ロールフィルムを真っ
直ぐに自動現像装置へ案内するためのガイドと、ガイド
に合わせてロールフィルムを収容しているマガジンを装
填する必要がある。
【0007】一方、シートフィルムとロールフィルムで
は、一般にロールフィルムの幅寸法が、シートフィルム
の幅寸法(自動現像装置への挿入方向と直交する方向に
沿った寸法)より狭いため、例えば、同時に2本のロー
ルフィルムを自動現像装置へ挿入して処理することがで
きる。
【0008】このため、サイズ(幅寸法)の異なるロー
ルフィルムを並行して処理するときには、それぞれの幅
寸法に対応したガイドに合わせてロールフィルムを収容
しているマガジンを正確に位置決めする必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロール
フィルムのサイズ(幅寸法)に合わせてガイドを配置し
た場合、ロールフィルムがガイドに対して一定の位置に
装填されなければならない。すなわち、ガイドに対して
ロールフィルムを収容しているマガジンを位置決めして
装着する必要がある。このとき、ガイドに対応したサイ
ズのロールフィルムを収容したマガジンが正確に位置決
めされる必要がある。
【0010】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、ガイドに対してサイズが対応するマガジンを正確
に位置決めできるようにすると共に、ガイドに対して不
適切なサイズのマガジンが誤って装填されるマガジンの
誤装填を防止したオートフィーダへのマガジン装填部構
造を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ロール状の感光材料を収容したマガジンを感光材料の幅
寸法に応じて定めた位置に装填するマガジン装填部構造
であって、内部に収容している感光材料の幅寸法に応じ
て前記マガジンの所定の位置にピンを突設すると共に、
前記マガジンが装填されるマガジン装填部に、前記マガ
ジンを装填したときに前記ピンが入り込むことにより前
記マガジンの底部が前記マガジン装填部のベース板に当
接する深さに第1の切り込みを形成すると共に、幅寸法
の異なる感光材料を収容しているマガジンが装填された
ときに、このマガジンのピンが入り込むことにより前記
マガジンの底部が前記ベース板から浮き上がるように第
2の切り込みを形成した位置決め手段を設けたことを特
徴とする。
【0012】この発明によれば、収容している感光材料
の幅寸法(サイズ)に応じた位置にマガジンを装填した
ときには、マガジンから突設されているピンが第1の切
り込みに入り込んで、マガジンの底部がベース板に当接
する。これにより、マガジンがベース板上の所定の位置
に安定した状態で装填される。
【0013】一方、収容している感光材料のサイズに合
わない位置にマガジンを装填しようとしたときには、マ
ガジンのピンが第2の切り込みに入り込む。この第2の
切り込みは、第1の切り込みよりも浅くなっているの
で、マガジンの底部の端部(ピンと反対側の端部)がベ
ース板に接し、ピン側の大部分がベース板から浮き上が
った状態となる。したがって、収容している感光材料の
サイズに合わない位置にマガジンを挿入したときには、
マガジンの一部が浮き上がるので、マガジンが収容して
いる感光材料のサイズに合わない位置に装填されている
と明確に判断することができる。
【0014】請求項2に係る発明は、ロール状の感光材
料を収容したマガジンを感光材料の幅寸法に応じて定め
た位置に装填するマガジン装填部構造であって、内部に
収容している感光材料の幅寸法に応じたマガジンの所定
の位置に切り込み深さの異なる第1及び第2の切り込み
を形成すると共に、前記マガジン装填部に所定の幅寸法
の感光材料を収容しているマガジンが装填されたときに
前記マガジンの第1の切り込みに入り込んで前記マガジ
ンの底部をベース板に当接可能とすると共に、幅寸法の
異なる感光材料を収容しているマガジンが装填されたと
きに前記第2の切り込みに入り込んで前記マガジンの底
部を前記ベース板から浮かせるピンを位置決め手段とし
て設けたことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、マガジンに第1及び第
2の切り込みを設け、マガジン装填部にピンを設けてい
る。
【0016】これにより、収容している感光材料の幅寸
法に応じた位置にマガジンを装填したときには、第1の
切り込みにピンが入り込んで、マガジンがベース板上の
所定の位置に安定した状態で装填され、収容している感
光材料のサイズに合わない位置にマガジンを装填しよう
としたときには、ピンが第2の切り込みに入り込んで、
マガジンが誤った位置に装填されたと明確に判断するこ
とができる。
【0017】マガジンに形成する第1及び第2の切り込
みとしては、マガジンの枠体に溝状に形成し、マガジン
装填部へマガジンを装填したときに、ピンが開放された
溝の一端側から入り込んで他端側の端部周縁に当接する
ものであっても良い。
【0018】請求項3に係る発明は、前記マガジンの底
部に前記感光材料の幅寸法に応じて予め定めた位置に一
対の脚部を設けると共に、前記ベース板に前記感光材料
の所定の幅寸法に応じた位置に一対の脚部が入り込む第
1の孔部を設け、所定の幅寸法の感光材料を収容してい
るマガジンが装填されたときにのみ、前記一対の脚部が
前記孔部へ入り込むことを特徴とする。この発明によれ
ば、マガジンを収容している感光材料のサイズに応じた
位置に装填することにより、マガジンの底部に設けてい
る脚部が第1の孔部に入り込む。一方、収容している感
光材料のサイズと異なるサイズの感光材料を収容してい
るマガジンが装填されるべき位置に装填したときには、
脚部が第1の孔部に入り込むことがないので、マガジン
が浮き上がり、誤った位置にマガジンを装填したと明確
に判断することができる。
【0019】請求項4に係る発明は、前記マガジンの底
部に前記感光材料の幅寸法に応じて予め定めた位置に一
対の脚部を設けると共に、前記ベース板に前記所定の幅
寸法と異なる幅寸法の感光材料を収容しているマガジン
が装填されたときに前記一対の脚部の一方のみが入り込
む第2の孔部を形成していることを特徴とする。
【0020】請求項5に係る発明は前記ベース板に所定
の幅寸法と異なる幅寸法の感光材料を収容しているマガ
ジンが装填されたときに前記一対の脚部の他方のみが当
接する突起部を設けていることを特徴とする。
【0021】請求項4に係る発明によれば、異なるサイ
ズの感光材料を収容しているマガジンが装填されたとき
に、マガジンに設けている脚部の一方のみが第2の孔部
に入り込むようにしている。
【0022】また、請求項5に係る発明によれば、異な
るサイズの感光材料を収容しているマガジンが装填され
たときに、マガジンに設けている脚部の他方のみが当接
する突起部を設けている。
【0023】マガジンに設けている一対の脚部の一方の
みが第2の孔部に入り込んだり、他方のみが突起部に当
接することにより、マガジンがベース板に対し傾きが生
じる。また、誤って装填されたマガジンにがたつきが生
じて安定した状態で保持されなくなる。これにより、誤
ったサイズの感光材料を収容しているマガジンが装填さ
れていることを明確に判断することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0025】図1には、本実施の形態に係るオートフィ
ーダ10を自動現像装置12に取り付けた状態を示して
いる。図2及び図4に示されるように、自動現像装置1
2としては、フィルム挿入口14から挿入されるシート
フィルムSやロールフィルムR等の感光材料(以下、区
別しないときには「フィルムF」と言う)を、フィルム
挿入口14の近傍に設けている挿入ローラ対16によっ
て挟持して引き入れる。この後、自動現像装置12で
は、このフィルムFを搬送しながら現像液、定着液、水
洗水等の処理液に浸漬して処理液処理した後に、乾燥処
理を施して仕上げる一般的構成を用いることができる。
【0026】なお、自動現像装置12には、フィルム挿
入口14の近傍に挿入センサ18が設けられており、フ
ィルムFの処理が可能な状態(レディ状態)となってい
るときに、フィルム挿入口14から挿入されるフィルム
Fを検出することにより駆動手段を作動させ、このフィ
ルムFを引き入れる。
【0027】この自動現像装置12と以下で説明するオ
ートフィーダ10は、電気的に接続されており、自動現
像装置12の図示しない電源スイッチがオンされること
により、オートフィーダ10に運転用の電力が供給され
る。また、自動現像装置12は、レディ状態であること
を示す信号と挿入センサ18がフィルムFを検出してい
ることを示す信号をオートフィーダ10へ出力する。
【0028】オートフィーダ10は、ケーシング20に
形成されている送り出し口22を自動現像装置12のフ
ィルム挿入口14に対向させて自動現像装置12に装着
される。また、図2乃至図4に示されるように、オート
フィーダ10は、ケーシング20内の自動現像装置12
側に搬送部24が設けられ、この搬送部24の上方に枚
葉部26が設けられている。また、ケーシング20に
は、自動現像装置12と反対側に突設された装填部28
が設けられている。なお、搬送部24と枚葉部26の概
略は図3に示し、図2及び図4では、搬送部24と枚葉
部26の構成の図示を省略している図2に示されるよう
に、装填部28には、シートフィルムSが載置されるト
レイ部30が設けられている。また、ケーシング20
は、トレイ部30の上方側に開閉蓋32が設けられてい
る。この開閉蓋32は、自動現像装置12側の端部に設
けられているヒンジ部34を中心に回動させることによ
り、トレイ部30の上方が開放される。また、ケーシン
グ20は、開閉蓋32を閉止することにより内部が遮光
される。
【0029】このトレイ部30は、自動現像装置12側
が下方となるように所定の角度で傾斜されており、ま
た、最下端となる自動現像装置12側の端部には、前壁
36が立設されている。トレイ部30上に載置されるシ
ートフィルムSは、自動現像装置12側の先端が前壁3
6に突き当てられることにより、自動現像装置12への
送り出し方向(矢印A方向)に沿った位置決めがなされ
る。
【0030】また、トレイ部30の送り出し方向と直交
する方向(フィルムFの幅方向、図2の紙面表裏方向)
の両側には、側壁38、40(側壁40は図5参照)が
対で立設され、トレイ部30上に載置されるシートフィ
ルムSは、一方の側壁38へ突き当てられることにより
幅方向の位置決めがなされる。なお、図2では、紙面奥
側の側壁38を図示している。
【0031】画像が焼付けられたシートフィルムSをオ
ートフィーダ10によって自動現像装置12へ送り込む
ときには、暗室状態で開閉蓋32を開いてトレイ部30
上に積層して載置する。
【0032】図3に示されるように、オートフィーダ1
0の搬送部24には、搬送ローラ42と、送り出しロー
ラ対44が設けられている。搬送ローラ42は、前壁3
6の上方で自動現像装置12側に偏寄した位置に配置さ
れ、送り出しローラ対44は、送り出し口22と搬送ロ
ーラ42の間に配置されている。また、送り出しローラ
対44の自動現像装置12側には、ガイド46が設けら
れており、このガイド46が送り出し口22からケーシ
ング20の外方へ突出されて、自動現像装置12のフィ
ルム挿入口14へ挿入されている(図2及び図4参
照)。
【0033】搬送ローラ対44の下方には、プーリ48
Aが設けられており、このプーリ48Aと搬送ローラ4
2の回転軸42Aに設けているプーリ48B及び送り出
しローラ対44の一方のローラの回転軸44Aに設けて
いるプーリ48Cとの間に、無端の駆動ベルト50が巻
きかけられている。この駆動ベルト50は、プーリ48
Aが送り出しモータ52の駆動によって回転されること
により、送り出しモータ52の駆動力を搬送ローラ42
及び送り出しローラ対44へ伝達して、フィルムFの送
り出し方向へ回転駆動させるようになっている。
【0034】これにより、搬送ローラ42は上側に接触
するフィルムFに搬送力を付与して送り出しローラ対4
4へ向けて搬送する。また、送り出しローラ対44は、
このフィルムFを挟持すると、自動現像装置12のフィ
ルム挿入口14へ向けて送り出す。
【0035】一方、枚葉部26には、トレイ部30上に
積層されている最表層のシートフィルムSの先端を持ち
上げて搬送ローラ42の上方へ移動させる枚葉機構56
が設けられている。
【0036】枚葉機構56は、前壁36の上方及び下方
に設けられているプーリ58A、58Bとプーリ58A
とプーリ58Bの間で搬送ローラ42の下方に配置され
ているプーリ58Cとの間に無端の駆動ベルト60が巻
きかけられている。なお、プーリ58A〜58Cのそれ
ぞれは、フィルムFの幅方向に沿った両側に同軸的に対
で配置されている。
【0037】プーリ58Cは、昇降モータ62の駆動軸
62Aに連結されており、この昇降モータ62の駆動に
よってプーリ58A、58Bの間で駆動ベルト60が上
下方向に移動するようになっている。また、プーリ58
Cが搬送ローラ42の下方に配置されていることによ
り、駆動ベルト60は、プーリ58Aとプーリ58Cの
間で搬送ローラ42の軸心を通過する線に沿って移動す
るようになっている。
【0038】駆動ベルト60のそれぞれには、支持板6
4が取り付けられている。すなわち、支持板64は、フ
ィルムFの幅方向の両側に対で配置されている。この支
持板64は、ピン64Aを介して駆動ベルト60に軸支
されており、駆動ベルト60の駆動によってピン64A
の取り付け位置が移動することにより、支持板64も一
体で移動するようになっている。
【0039】この支持板64の間には、断面が略コ字状
の吸盤支持材66が掛け渡されている。これにより、駆
動ベルト60が駆動されると、支持板64と共に吸盤支
持材66が移動するようになっている。
【0040】また、ケーシング20内には、プーリ58
Aの上方にガイド板68が配置されている。ガイド板6
8は、支持板64にそれぞれに対向して対(図3では一
方のみ図示)で配置され長手方向の一端部に挿入されて
いるピン68Aに軸支されて取り付けられ、他端が下方
へ垂下されている。
【0041】このガイド板68には、下端部から長手方
向に沿ってガイド溝70が形成されている。このガイド
溝70には、支持板64に取付けられているガイドロー
ラ72が、ガイド板68の長手方向に沿って移動可能に
挿入されている。
【0042】このガイド板68は、図示しない付勢手段
によって下端部が送り出し方向と反対方向に付勢されて
いる。また、ピン64Aとガイドローラ72の支持板6
4への取り付け位置は、支持板64の長手方向に沿って
ずらされている。
【0043】これにより、駆動ベルト60の駆動により
支持板64がプーリ58Aとプーリ58Bとの間を移動
すると吸盤支持材66は、プーリ58Aとプーリ58B
の間を、下面がトレイ部30の表面と略平行に昇降され
る。このとき、吸盤支持材66がプーリ58Aの近傍ま
で上昇すると、ガイド溝70にガイドローラ72が入り
込む。したがって、支持板64が取り付けられているピ
ン64Aが、プーリ58Aとプーリ58Cの間を移動す
るときには、ガイド板68が図示しない付勢手段の付勢
力に抗して回動し、吸盤支持材66は、下面が搬送ロー
ラ42へ向けられた状態で、搬送ローラ42の軸心へ向
けて移動するようになっている。
【0044】この吸盤支持材66には、吸盤74及びバ
ックアップローラ76が取り付けられている。吸盤74
は、吸盤支持材66の下面に吸着面が下方へ向けられて
配置され、図示しない付勢手段の付勢力によって吸盤支
持材66の下面から離間されて取付けられている。この
吸盤74は、図示しない負圧源から供給される負圧によ
ってシートフィルムSを吸着するようになっている。
【0045】また、バックアップローラ76は、吸盤支
持材66を貫通して下方へ突出されたシャフト78の先
端に、ブラケット80を介して取付けられている。この
ブラケット80は、図示しない付勢手段の付勢力によっ
て吸盤支持材66の下面から離間する方向へ付勢されて
いる。通常、バックアップローラ76は、吸盤74より
下方に突出しているが、吸盤支持材66を下方移動させ
ることによりトレイ部30ないしトレイ部30上に積層
されているシートフィルムSの表面に当接することによ
り、付勢力に抗して吸盤支持材66へ接近する方向へ移
動する。
【0046】このように構成されてい枚葉機構56は、
支持板64が最も上方へ移動した位置、すなわち、駆動
ベルト60に取り付けられたピン64Aが、プーリ58
Aの上側にある位置が待機位置となっている。
【0047】枚葉機構56は、トレイ部30からシート
フィルムSを取り出すときに、この待機位置から吸盤支
持材66を下方移動させ、吸盤74と共にバックアップ
ローラ76をトレイ部30上に積層されている最表層の
シートフィルムSへ向けて移動させる。このとき、吸盤
74に図示しない負圧源から負圧が供給されていること
により、吸盤74がシートフィルムSに接触すると、シ
ートフィルムSの送り出し方向側の端部が吸盤74によ
って吸着される。
【0048】枚葉機構56は、吸盤74がシートフィル
ムSを吸着すると、駆動ベルト60を逆転駆動する。こ
れにより、吸盤支持材66が、上方移動し、トレイ部3
0から最表層のシートフィルムSが持ち上げられる。
【0049】さらに、ピン64Aがプーリ58Aの周囲
を回って、プーリ58Cへ向けて移動すると、シートフ
ィルムSを吸着している吸盤74と共にバックアップロ
ーラ76が、搬送ローラ42へ向けて移動し、シートフ
ィルムSの送り出し方向の先端部を搬送ローラ42の上
方へ配置する。このとき、バックアップローラ76が付
勢手段の付勢力によって吸盤74より突出していること
により、シートフィルムSは、バックアップローラ76
の間に挟持される。
【0050】オートフィーダ10では、バックアップロ
ーラ76が搬送ローラ42に接触する前に吸盤74への
負圧の供給を解除するようになっており、また、送り出
しモータ52を枚葉機構56の作動に先立って駆動す
る。これにより、シートフィルムSは、バックアップロ
ーラ76と搬送ローラ42によって挟持されると、搬送
ローラ42によって、送り出しローラ対44へ向けて送
り出される。なお、シートフィルムSの送り出しは、従
来公知のシートフィルム用のオートフィーダの構成を用
いることができ、本実施の形態では詳細な説明を省略す
る。
【0051】一方、図2に示されるように、オートフィ
ーダ10では、ケーシング20内に設けられているトレ
イ部30が自動現像装置12側の前板82と、自動現像
装置12と反対側の後板84とに分割しており、後板8
4が取り外しできるようになっている。
【0052】また、ケーシング20の装填部28側の底
板86は、トレイ部30の後板84に対向する位置に開
口部86Aが形成されている。図2、図4及び図6に示
されるように、ケーシング20には、この開口部86A
の下方を塞ぐように矩形箱体形状の受け箱88が取り付
けられている。受け箱88は、上方側の面が開口されて
おり、これによって、装填部28内に、ロールフィルム
Rを収容しているマガジン90を装填する矩形形状の凹
部が、マガジン装填部94として形成されている。
【0053】図4及び図5に示されるように、オートフ
ィーダ10は、装填部28の前板82にガイドユニット
92を装填すると共に、後板84を取り外してマガジン
90を装填することにより、マガジン90に収容されて
いるロールフィルムRの処理用となる。すなわち、オー
トフィーダ10は、シートフィルムS用とロールフィル
ムR用の兼用となっている。以下にロールフィルムR用
として用いるときのオートフィーダ10について説明す
る。なお、図5では、搬送部24及び枚葉部26の図示
を省略している。
【0054】本実施の形態に適用したオートフィーダ1
0は、狭幅のロールフィルムRaを収容したマガジン9
0Aと太幅のロールフィルムRbを収容したマガジン9
0Bの2個のマガジン90を並べて装填できるようにな
っており、これにより、オートフィーダ10から自動現
像装置12へ、ロールフィルムRaとロールフィルムR
bの2条のロールフィルムRを同時に送り込むことがで
きるようになっている。以下の説明では、マガジン装填
部94の自動現像装置12のフィルム挿入口14に向か
って右側にロールフィルムRaを装填し(右装填部94
Aとする)、左側にロールフィルムRbを装填する(左
装填部94Bとする)ものとして説明する。
【0055】図7には、装填部28の前板82上に装填
するガイドユニット92が示されている。このガイドユ
ニット92には、略矩形平板形状のベース板96に、ロ
ールフィルムRa用のガイド枠98Aと、ロールフィル
ムRb用のガイド枠98Bが取り付けられる(以下総称
するときは「ガイド枠98」と言う)。
【0056】ガイド枠98は、長手方向がフィルムF
(ロールフィルムR)の送り出し方向と一致するように
配置される。ガイド枠98には、ロールフィルムRの幅
方向の両端に対向する側板102が立設されており、こ
の側板102の間隔(内寸)が、ガイド枠98を通過す
るロールフィルムRの幅寸法に合わせられている。これ
により、ロールフィルムRがガイド枠98を通過して送
り出されることにより、ロールフィルムRの長手方向が
送り出し方向に対して傾くのを防止している。すなわ
ち、ロールフィルムRが、送り出し方向に沿って真っ直
ぐに送り出されるようにしている。
【0057】また、ガイド枠98には、送り出し方向に
沿った中間部にシャフト104が配置されている。この
シャフト104は、ガイド枠98の上面から所定の高さ
の位置に配置されて一対の側板102に掛け渡されてい
る。
【0058】図6に示されるように、ロールフィルムR
には、PET(ポリエチレンテレフタレート)等によっ
て形成した薄肉(例えば0.3mm程度)のリーダ106
が、接合テープ108等によって先端に貼り付けられ
る。このリーダ106をガイド枠98のシャフト104
の下方へ挿入し、さらに、このリーダ106を搬送ロー
ラ42上を経て送り出しローラ対44の間へ挿入するこ
とにより、ロールフィルムRがリーダ106と共に自動
現像装置12へ送り込まれ、リーダ106の先導によっ
て自動現像装置12内を搬送される。
【0059】図7に示されるように、ガイド枠98A、
98Bのそれぞれの下面には、複数の脚100が突設さ
れている。これらの脚100は、通過するロールフィル
ムRのサイズ(幅寸法)に応じて定めた位置に取付けら
れている。
【0060】ベース板96には、ガイド枠98A、98
Bを取り付けるときにガイド枠98A、98Bの脚10
0が入り込む円孔96Aが形成されている。これらの円
孔96Aは、ガイド枠98A、98Bが配置される領域
内にガイド枠98A、98Bに設けられている脚100
の位置に合わせて形成されている。
【0061】これにより、脚100をベース板96の円
孔96Aに合わせてガイド枠98A、98Bを取付ける
ことにより、ガイド枠98A、98Bがベース板96に
対して位置決めされると共に、ガイド枠98Aとガイド
枠98Bを入れ違える誤装着を防止できるようにしてい
る。
【0062】ベース板96の幅方向の両端部には、脚1
10、112が対で取り付けられている。ガイドユニッ
ト92は、脚110、112のそれぞれの下面を前板8
2に当接させて前板82上に載せられる。図4に示され
るように、脚110、112は、トレイ部30の傾斜に
合わせた略三角形状に形成されており、ガイドユニット
92は、ベース板96の上面が略水平に搬送ローラ対4
4へ向けられるように装着される。
【0063】図4及び図7に示されるように、脚11
0、112は、下端部に送り出し方向に沿って延設され
た延設部114が形成されており、この延設部114の
先端部が前壁36へ当接することによりガイドユニット
92の送り出し方向に沿った位置決めがなされるように
なっている。
【0064】脚110、112の延設部114には、送
り出し方向の先端に位置決め用のピン116が突設され
ている。また、装填部28の前壁36には、ピン116
に対応して位置決め用のピン孔118が穿設されてい
る。ガイドユニット92は、延設部114を前壁36に
当接させたときに、ピン116のそれぞれが、ピン孔1
18へ入り込むことにより幅方向の位置決めがなされ
る。
【0065】図7に示されるように、脚110、112
のうちの一方の脚110には、下端部に断面が矩形形状
に突出されたレール部120が形成されている。
【0066】一方、装填部28の前板82には、脚11
0に対向する側の端部に、段差部122が形成されてい
る。この段差部122は、幅方向の断面が矩形形状の切
欠きを、送り出し方向に沿って形成した形状となってい
る。これにより、前板82と側壁40の間には、ガイド
ユニット92の脚110に形成しているレール部120
が嵌まり込むガイド溝124が形成されるようにしてい
る。
【0067】ガイドユニット92は、脚112の下面を
トレイ部30の前板82の上面に当接させると共に脚1
10のレール部120をガイド溝124に嵌め込むこと
により、ガイド溝124と前板82の傾斜によって円滑
に送り出し方向へ移動可能となっていると共に、脚11
0、112の先端の延設部114に設けている位置きめ
用のピン116が、ピン孔118へ嵌まり込むようにな
っている。
【0068】図7に示されるように、ガイドユニット9
2のベース板96上には、ガイド枠98の取り付け位置
の両側に一対のブラケット126が立設されている。ブ
ラケット126は、送り出し方向側が低くなるように上
端部が傾斜されており、送り出し方向と反対側の上端部
にリブ128が形成されている。このリブ128は、互
いに対向するブラケット126へ向けて折曲されてい
る。
【0069】ブラケット126の間には、抑え板130
が掛け渡されている。抑え板130は、長手方向がフィ
ルムFの幅方向に沿うように配置され、フィルムFの送
り出し方向側の端部に同軸的に形成されているピン13
2のそれぞれが、一対のブラケット126の送り出し方
向側端部に挿入されて軸支されている。これにより、抑
え板130は、ピン132を軸にシャフト104の上方
を覆う位置と、シャフト104の上方を開放する位置と
の間で回動可能となっている。抑え板130がシャフト
104の上方を覆う位置では、ピン132の反対側の端
部が、ブラケット126のリブ128に当接するように
なっている。
【0070】ベース板96には、ガイド枠98A、98
Bの間にマグネット134が取り付けられている。ま
た、抑え板130には、その長手方向の中間部で送り出
し方向と反対側の端部に、送り出し方向へ向けて折り返
されるように折曲されたブラケット136が形成されて
いる。このブラケット136には、マグネット134に
対向する面に例えばスチール製のプレート138が取り
付けられている。抑え板130は、プレート138がマ
グネット134に当接して吸着されることにより、ブラ
ケット126のリブ128に当接した位置に保持され
る。
【0071】この抑え板130には、ガイド枠98A、
98Bのそれぞれに対向するガイドプレート140A、
140Bが取り付けられている。ガイドプレート140
A、140Bは、抑え板130の送り出し方向と反対側
に形成されているリブ142に一端が連結されて取付け
られ、他端が、ガイド枠98に設けられているシャフト
104へ向けて延設されている。
【0072】これにより、送り出し方向と反対側からガ
イド枠98に挿入されるロールフィルムRにカール等が
生じていたり、リーダ106との接続部に曲がりが生じ
ていても、円滑にシャフト104の下方へ案内できるよ
うにしている。
【0073】このベース板96には、送り出し方向及び
送り出し方向と反対側の端面に、ガイドローラ142が
取り付けられている。ガイドローラ142は、ガイド枠
98を通過するロールフィルムRがベース板96のエッ
ジに接触するのを防止して、円滑に通過するようにして
いる。
【0074】また、ベース板96には、幅方向の中間部
に把手144が取り付けられている。この把手144
は、送り出し方向と反対側へ向けてベース板96から突
設されており、ガイドユニット92は、この把手144
を把持した片持ち状態で前板82上に装填可能となって
いる。
【0075】一方、図4及び図6に示されるように、マ
ガジン90が装填される受け箱88内には、受け板14
6が取り付けられている。受け板146は、受け箱88
の底板88Aに対向するベース部148とベース部14
8の送り出し方向側及び送り出し方向と反対側に形成さ
れた立壁150、152によって断面が略コ字状となっ
ている。
【0076】図4、図6及び図7に示されるように、受
け箱88内に取り付けられる受け板146には、フィル
ムFの幅方向に沿った中間部に、ブラケット154が取
り付けられている。このブラケット154は、板厚の厚
い板材によって形成されており、上面にガイド溝156
が刻設されている。このガイド溝156は、送り出し方
向側が溝底を深くした深溝部156Aとなっており、送
り出し方向と反対側が溝底を浅くした浅溝部156Bと
なっており、深溝部156Aと浅溝部156Bの間に段
差が形成されている。
【0077】このガイド溝156の溝幅は、ガイドユニ
ット92に取付けられている把手144の肉圧に合わせ
られている。また、把手144は、送り出し方向と反対
側の端部が下方へ向けて延設されることにより略矩形形
状の突出部144Aが形成された略L字形状となってお
り、この突出部144Aの下端部がガイド溝156内に
入り込むようになっている。
【0078】ガイドユニット92を前板82上に装填す
るときに、把手144の突出部144Aをガイド溝15
6の浅溝部156Bへ入り込ませることにより、ガイド
ユニット92は、脚110、112と把手144によっ
て支持される。把手144の突出部144Aは、ガイド
ユニット92が前板82上を送り出し方向へ移動するこ
とによりガイド溝156の浅溝部156Bを滑って移動
し、脚110、112の延設部114の先端が前壁36
に当接するときに、突出部144Aが深溝部156Aへ
嵌まり込み、深溝部156Aと浅溝部156Bの間の段
差によって、ガイドユニット92の送り出し方向と反対
方向への移動が阻止されるようにしている。これによ
り、ガイドユニット94は、自重で前板82上の所定の
位置に固定されるようにしている。
【0079】図4及び図6に示されるように、マガジン
90は、略矩形箱体形状の枠体158内にロールフィル
ムRを収容している。枠体158は、ロールフィルムR
の引き出し方向に沿った長さ及び高さは略同じである
が、ロールフィルムRの引き出し方向と直交する方向、
すなわち、ロールフィルムRの幅方向の長さが、ロール
フィルムRの幅寸法に応じて変えられている。以下で
は、ロールフィルムRaのマガジン90Aの枠体158
を枠体158Aとし、ロールフィルムRbのマガジン9
0Bの枠体158を枠体158Bとして説明する。受け
板146の立壁150、152の間には、この枠体15
8A、158Bが装填される。
【0080】図6に示されるように、枠体158A、1
58Bには、ロールフィルムRが引き出される引き出し
口側の面の所定の位置に突起部160が設けられてい
る。この突起部160は、帯状の板材を折曲して形成さ
れている。また、枠体158A、158Bの引き出し口
と反対側の面には、所定の位置にピン162が突設され
ている。このピン162は、枠体158内に収容されて
いるロールフィルムRのサイズ(幅寸法)に応じて予め
設定されている高さ及び位置に取り付けられている。
【0081】例えば、枠体158A、158Bには、ガ
イド枠98A、98Bに合わせて突起部160が設けら
れ、この突起部160に対してロールフィルムRのサイ
ズに応じて予め定めた位置にピン158が取り付けられ
ている。
【0082】一方、受け板146の送り出し方向側の立
壁150には、右装填部94A、左装填部94Bに対応
する所定の位置に矩形形状の切欠き164が形成されて
いる。また、立壁150に対向する立壁152には、右
装填部94A及び左装填部94Bの所定の位置に溝状の
切り込み166A、166Bが形成されている。
【0083】切欠き164の位置は、右装填部94A及
び左装填部94Bのそれぞれにマガジン90A、90B
を装填するときに、枠体158A及び枠体158Bの突
起部160を切欠き164へ嵌め込むことにより、枠体
158A、158BからのロールフィルムRの引き出し
口がガイド枠98A、98Bに一致するようになってい
る。
【0084】また、右装填部94Aの切り込み166A
は、枠体158Aの突起部160を右装填部94Aの切
欠き164に合わせたときに、枠体158Aに設けてい
るピン162が合うようになっており、左装填部94B
の切り込み166Bは、枠体158Bの突起部160を
左装填部94Bの切欠き164に合わせたときに、枠体
158Bに設けているピン162が合うようになってい
る。
【0085】これにより、マガジン90Aを右装填部9
4Aに装填するときには、脚部168のそれぞれを脚孔
170へ嵌め込み、ピン162を切り込み166Aに嵌
め込むことにより、マガジン90Aがガイド枠98Aに
対して位置決めされる。また、マガジン90Bを左装填
部94Bに装填するときには、脚部168のそれぞれを
脚孔170へ嵌め込み、ピン162を切り込み166B
に嵌め込むことにより、マガジン90Bがガイド枠98
Bに対して位置決めされる。
【0086】このときに、枠体158A、158Bの底
面周縁がベース部148の上面に当接して、枠体158
A、158Bのそれぞれが受け板146に安定した状態
で保持される。マガジン90A、90Bのそれぞれに
は、枠体158A、158Bの底面に一対の脚部168
が、ロールフィルムRのサイズに応じて予め定めた位置
に取り付けられている。受け板146には、脚部168
に対応した位置に脚孔170が対で設けられている。右
装填部94A側の脚孔170の位置は、右装填部94A
にマガジン90Aを装填したときにのみ枠体158Aの
一対の脚部168が入り込むようになっており、左装填
部94Bの脚孔170の位置は、左装填部94Bにマガ
ジン90Bを装填したときにのみ枠体158Bの脚部1
68が入り込むようになっている。枠体158A、15
8Bは、脚部168が脚孔170へ入り込むことによ
り、底部がベース部148から浮き上がることがない。
【0087】一方、立壁152には、切り込み166
A、166Bに隣接した所定の位置に、切り込み166
A、166Bより浅い切り込み172A、172Bが形
成されている。右装填部94Aでは、マガジン90Bの
枠体158Bに設けている突起部160を切欠き164
に合わせることにより、枠体158Bのピン162が切
り込み172Aに合うようになっており、左装填部94
Bでは、マガジン90Aの枠体158Aに設けている突
起部160を切欠き164に合わせることにより、枠体
158Aのピン162が切り込み172Bに合うように
なっている。
【0088】また、ベース部148には、右装填部94
A及び左装填部94Bのそれぞれに、脚孔170に隣接
した所定の位置に脚孔174と突起176が設けられて
いる。右装填部94Aの脚孔174は、右装填部94A
にマガジン90Bを装填したときに、枠体158Bに設
けている一対の脚部168の一方が入り込むようになっ
ており、突起176には、一対の脚部168の他方が当
接するようになっている。左装填部94Bの脚孔174
は、左装填部94Bにマガジン90Aを装填したとき
に、枠体158Aに設けている一対の脚部168の一方
が入り込むようになっており、突起176には、一対の
脚部168の他方が当接するようになっている。
【0089】したがって、例えば、右装填部94Aにマ
ガジン90Aではなく、マガジン90Bを装填したとき
には、枠体158Bのピン162が切り込み166Aよ
りも浅い切り込み172Aに入り込むことによりマガジ
ン90Bの送り出し方向と反対方向側がベース部148
から浮き上がると共に、一対の脚部168の一方が脚孔
174に入り込み、他方が突起176に当接する。これ
により、右装填部94Aに装填されたマガジン90B
は、枠体158Bが送り出し方向と反対側が上方へ突出
すると共に、枠体158B自体が、切欠き164に入り
込んだ突起部160と切り込み172Aに入り込んだピ
ン162を支点として揺動可能となる。すなわち、枠体
158Bが右装填部94A内でがたつきを起こすように
なっている。
【0090】なお、脚孔174は脚孔170と同様に枠
体158A、158Bに取り付けている脚部168が入
り込む大きさとなっており、また、突起176は、例え
ばネジをベース部148に螺合したときにベース部14
8から突出する頭を用いることができる。
【0091】オートフィーダ10は、マガジン90が装
填された状態で、開閉蓋32が閉じられることにより、
マガジン90からロールフィルムRを引き出しながら自
動現像装置12へ送り込むようになっている。なお、開
閉蓋32は、右装填部94A又は左装填部94Bの何れ
か少なく共に一方に、誤ったサイズのロールフィルムR
を収容しているマガジン90の一部が浮き上がった状態
で装填されたときに、完全な閉止が困難となるようにし
ても良い。
【0092】以下に本実施の形態の作用を説明する。オ
ートフィーダ10を用いて、マガジン90に収容してい
るロールフィルムRを自動現像装置12へ送り込むとき
には、トレイ部30の後板84を取り外すと共に、前板
82上にガイドユニット92を装着する。オートフィー
ダ10では、ガイドユニット92を前板82上に装填す
ると図示しないセンサがガイドユニット92を検出す
る。この検出結果に基づいて、オートフィーダ10は、
ロールフィルムR用に切り換わる。
【0093】この後、右装填部94Aないし左装填部9
4Bに予め設定されているサイズのロールフィルムRを
収容しているマガジン90を装填する。オートフィーダ
10では、右装填部94AにロールフィルムRaを収容
しているマガジン90Aを装填するようになっており、
左装填部94BにロールフィルムRbを収容しているマ
ガジン90Bを装填する。
【0094】例えば、図8(A)に示されるように、左
装填部94BにロールフィルムRaより幅寸法の大きい
ロールフィルムRbを収容しているマガジン90Bを装
填すると、マガジン90Bの枠体158Bに設けられて
いるピン162が立壁152に形成している切り込み1
66Bに入り込む。また、図8(B)に示されるよう
に、マガジン90Bの枠体158Bの底部に設けている
脚部168が、受け板146のベース部148に形成し
ている脚孔170へ入り込む。
【0095】これにより、マガジン90Bは、枠体15
8Bの底部が受け板146のベース部148に当接し
て、左装填部94B内に安定した状態で保持される。
【0096】なお、マガジン90を装填するときに、マ
ガジン90からロールフィルムRの先端の非画像部分を
引き出し、引き出したロールフィルムRの先端にリーダ
106を接合テープ108によって接続すると共に、こ
のリーダ106を、ガイド枠98のシャフト104の下
方を通して搬送ローラ42の上方へ挿入し、リーダ10
6の先端を送り出しローラ対44の間に挟み込ませる。
【0097】送り出しモータ52は、開閉蓋32を開く
ことにより駆動を開始して搬送ローラ42及び送り出し
ローラ44を回転駆動する。したがって、このようにし
て収容しているロールフィルムRのサイズに応じた位置
にマガジン90を装填すると共にロールフィルムRを装
着して開閉蓋32を閉じることにより、リーダ106の
先端を挟んでいる送り出しローラ対44が、ロールフィ
ルムRをマガジン90から引き出しながら自動現像装置
12へ送り込む。
【0098】ロールフィルムRは、マガジン90をサイ
ズに応じて設定されている所定の位置に装填されること
により、サイズに応じた適切なガイド枠98を通過し
て、蛇行したり斜行することなく、真っ直ぐに自動現像
装置12へ送り込まれる。
【0099】ところで、オートフィーダ10では、間違
ったサイズのロールフィルムRを収容しているマガジン
90が装填されたときに、装填する場所が間違っている
と容易に判断できるようにすることにより誤装填を防止
している。
【0100】例えば、左装填部94Bに幅寸法の狭いロ
ールフィルムRaを収容しているマガジン90Aを装填
するために、マガジン90Aの枠体158Aに設けてい
る突起部160を左装填部94Bの切欠き164に合わ
せることにより、枠体158Aに設けているピン162
が、切り込み166Bではなく切り込み166Bよりも
浅い切り込み172Bに合うようになっている。
【0101】この状態で、マガジン90Aを左装填部9
4Bに装填することにより、枠体158Aのピン162
が切り込み172Bに入り込む。これにより、図9
(A)に示されるように、マガジン90Aの枠体158
Aは、送り出し方向と反対側(図9(A)の紙面手前
側)の端部が浮き上がる。また、マガジン90Aは、底
部がベース部148から浮き上がり、がたつきが生じ
る。
【0102】一方、図9(B)に示されるように、左装
填部94Bにマガジン90Aを装填したときには、枠体
158Aに設けている脚部168の一方が脚孔174に
入り込み、他方がベース部148に設けている突起17
6に当接する。これにより、。マガジン90Aの枠体1
58Aは、脚部168が脚孔174に入り込んでいる側
(図9(B)の紙面右側)のみが下がると共に、突起1
76に当接している脚部186側(図9(B)の紙面左
側)が逆に高くなるため、枠体158Aが幅方向に沿っ
て大きく傾く。
【0103】このように、オートフィーダ10では、誤
った位置にマガジン90が装填されることにより、この
マガジン90の枠体158が傾くと共にがたつきが生じ
ることにより、マガジン90の誤装填であると確実に気
づかせることができる。
【0104】左装填部94Bにガイド枠98Bと合わな
いロールフィルムRaを収容しているマガジン90Aが
装填された場合、ガイド枠98Bの幅がロールフィルム
Raの幅よりも広いので、誤装填と気づかなければその
まま、ロールフィルムRaがガイド枠98Bを通って送
り出されてしまう。この場合、ガイド枠98Bがロール
フィルムRaの幅寸法よりも広いので、ロールフィルム
Raはガイド枠98Bを通過するが、ガイド枠98Bに
よってロールフィルムRaを真っ直ぐ送り出すことが困
難となり、ロールフィルムRaに斜行が生じる恐れがあ
る。
【0105】これに対して、誤装填であることを確実に
気づかせることにより、自動現像装置12へ送り込むロ
ールフィルムRの斜行等の発生を確実に防止でき、ロー
ルフィルムRを安定した状態で搬送しながら処理するこ
とができる。
【0106】なお、本実施の形態では、受け板146の
ベース部148に間違ったマガジン90が装填されたと
きに、枠体158の脚部168が入り込む脚孔174
と、脚部168に当接する突起176を設けたが、脚部
168が脚孔170に入り込まずにベース部148に当
接して、枠体158が所定位置まで下がらないようにし
ても良い。さらに、誤装填であることを明確にするため
に枠体158を傾ける構成であることがより好ましく、
例えば、脚孔174と突起176の何れか一方のみを設
けたものであっても良い。
【0107】また、本実施の形態では、マガジン90の
枠体158にピン162を設け、受け板146の立壁1
52に第1及び第2の切り込みとして切り込み166
A、166B、172A、172Bを形成したが、受け
板146の立壁52にピンを設け、マガジン90の枠体
158に第1及び第2の切り込みを形成しても良い。こ
の場合、マガジン90の枠体に下方側の端部が開口され
た溝状に形成し、ピンが第2の切り込みとして形成した
溝内に入り込んで上端部に当接することにより、枠体1
58の底部がベース部148から浮き上がるようにすれ
ば良い。
【0108】また、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一適用例を示すものであり、本発明の構成を限定す
るものではない。例えば、本実施の形態では、自動現像
装置12へロールフィルムRを送り込むオートフィーダ
10を用いて説明したが、ロールフィルムRに限らず、
印画紙等の他の長尺の感光材料を自動現像装置へ送り込
むオートフィーダに適用しても良い。また、本実施の形
態に適用したオートフィーダ10は、シートフィルムS
とロールフィルムRの兼用としているが、ロールフィル
ムRの処理専用のオートフィーダに適用しても良い。
【0109】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、所
定の幅寸法と異なる幅寸法のサイズの感光材料を収容し
ているマガジンが装填されたときに、このマガジンのピ
ンを第1の切り込みではなく第2の切り込みに入り込ま
せる。これにより、マガジンをマガジンを傾かせると共
に、マガジンを装填したときにがたつきが生じるように
する。また、本発明では、マガジンに脚部を設け、この
脚部とベース板に設けた孔部ないし突起によって、マガ
ジンの誤装填時にマガジンの浮や傾きを生じさせる。こ
のような簡単な構成により、マガジンが適切な位置に装
填されていないことを確実に気づかせることができ、的
確にマガジンの誤装填を防止することができると言う優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るオートフィーダを自動現像
装置へ装着した状態を示す概略斜視図である。
【図2】本実施の形態に適用したオートフィーダのシー
トフィルム処理時の概略構成図である。
【図3】オートフィーダの搬送部と枚葉部を示す概略構
成図である。
【図4】本実施の形態に適用したオートフィーダのロー
ルフィルム処理時の概略構成図である。
【図5】ロールフィルム処理時のオートフィーダの装填
部を示す概略斜視図である。
【図6】オートフィーダのマガジン装填部とマガジンを
示す概略斜視図である。
【図7】ロールフィルム処理時に装填部に取付けられる
ガイドユニットの概略を示す分解斜視図である。
【図8】(A)及び(B)は収容しているロールフィル
ムのサイズに合った位置にマガジンを装填した状態を示
しており、(A)はマガジン装填部を送り出し方向と反
対側から見た概略図であり、(B)はマガジン装填部を
送り出し方向側から見た概略図である。
【図9】(A)及び(B)は収容しているロールフィル
ムのサイズに合わない位置にマガジンを装填した誤装填
状態を示しており、(A)はマガジン装填部を送り出し
方向と反対側から見た概略図であり、(B)はマガジン
装填部を送り出し方向側から見た概略図である。
【符号の説明】
10 オートフィーダ 12 自動現像装置 28 装填部 42 搬送ローラ 44 送り出しローラ対 88 受け箱 90(90A、90B) マガジン 92 ガイドユニット 94 マガジン装填部 94A 右装填部 94B 左装填部 98(98A、98B) ガイド枠 158(158A、158B) 枠体 160 突起部(案内手段) 162 ピン 164 切欠き(案内手段) 166A、166B 切り込み(第1の切り込み) 168 脚部 170 脚孔(第1の孔部) 172A、172B 切り込み(第2の切り込み) 174 脚孔(第2の孔部) 176 突起(突起部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状の感光材料を収容したマガジン
    を感光材料の幅寸法に応じて定めた位置に装填するマガ
    ジン装填部構造であって、内部に収容している感光材料
    の幅寸法に応じて前記マガジンの所定の位置にピンを突
    設すると共に、前記マガジンが装填されるマガジン装填
    部に、前記マガジンを装填したときに前記ピンが入り込
    むことにより前記マガジンの底部が前記マガジン装填部
    のベース板に当接する深さに第1の切り込みを形成する
    と共に、幅寸法の異なる感光材料を収容しているマガジ
    ンが装填されたときに、このマガジンのピンが入り込む
    ことにより前記マガジンの底部が前記ベース板から浮き
    上がるように第2の切り込みを形成した位置決め手段を
    設けたことを特徴とするマガジン装填部構造。
  2. 【請求項2】 ロール状の感光材料を収容したマガジン
    を感光材料の幅寸法に応じて定めた位置に装填するマガ
    ジン装填部構造であって、内部に収容している感光材料
    の幅寸法に応じたマガジンの所定の位置に切り込み深さ
    の異なる第1及び第2の切り込みを形成すると共に、前
    記マガジン装填部に所定の幅寸法の感光材料を収容して
    いるマガジンが装填されたときに前記マガジンの第1の
    切り込みに入り込んで前記マガジンの底部をベース板に
    当接可能とすると共に、幅寸法の異なる感光材料を収容
    しているマガジンが装填されたときに前記第2の切り込
    みに入り込んで前記マガジンの底部を前記ベース板から
    浮かせるピンを位置決め手段として設けたことを特徴と
    するマガジン装填部構造。
  3. 【請求項3】 前記マガジンの底部に前記感光材料の幅
    寸法に応じて予め定めた位置に一対の脚部を設けると共
    に、 前記ベース板に前記感光材料の所定の幅寸法に応じた位
    置に一対の脚部が入り込む第1の孔部を設け、所定の幅
    寸法の感光材料を収容しているマガジンが装填されたと
    きにのみ、前記一対の脚部が前記孔部へ入り込むことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマガジン装填
    部構造。
  4. 【請求項4】 前記マガジンの底部に前記感光材料の幅
    寸法に応じて予め定めた位置に一対の脚部を設けると共
    に、前記ベース板に前記所定の幅寸法と異なる幅寸法の
    感光材料を収容しているマガジンが装填されたときに前
    記一対の脚部の一方のみが入り込む第2の孔部を形成し
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のマガジン装填部構造。
  5. 【請求項5】 前記ベース板に所定の幅寸法と異なる幅
    寸法の感光材料を収容しているマガジンが装填されたと
    きに前記一対の脚部の他方のみが当接する突起部を設け
    ていることを特徴とする請求項4に記載のマガジン装填
    部構造。
JP5835498A 1998-03-10 1998-03-10 マガジン装填部構造 Pending JPH11258763A (ja)

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