JPH11258039A - 赤外線検出素子及びその製造方法 - Google Patents

赤外線検出素子及びその製造方法

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JPH11258039A
JPH11258039A JP10076637A JP7663798A JPH11258039A JP H11258039 A JPH11258039 A JP H11258039A JP 10076637 A JP10076637 A JP 10076637A JP 7663798 A JP7663798 A JP 7663798A JP H11258039 A JPH11258039 A JP H11258039A
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etching
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sacrificial layer
infrared
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル幅の大きさを変えずに梁を長くでき、し
かも赤外線検出領域の面積を減らさない赤外線検出素子
とする。 【解決手段】 シリコン基板1の四角錐状の凹部空間内
に囲まれて上面に赤外線吸収膜10を形成する赤外線検
知領域2が設けられ、基枠27から延びる複数の梁11
により、赤外線検知領域が支持される。各梁上に設けら
れたサーモパイルをアルミ配線で接続する。梁を複数の
段付を有するアーチ形状としたので、セル幅Sの大きさ
を変えずに梁を長くできる。よって、赤外線検出領域を
減らさないで並列合成熱抵抗を大きくできる分だけ、赤
外線検出感度を増加させられ、比検出能を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線検出素子及
び赤外線検出素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に赤外線検出素子は、非接触の温度
計として物体の検出や、特殊環境下における温度計測な
どに使用されている。最近の赤外線検出素子には、シリ
コンのマイクロマシーニング技術を用いて熱容量が小さ
く熱抵抗の大きな熱分離構造を形成し、その熱分離構造
部に赤外線検知領域を備え、入射する赤外線の吸収によ
る赤外線検知領域の温度上昇を、サーモパイルで検知す
る方式がある。
【0003】図26は従来の赤外線検出素子を示し、
(a)はその平面図、(b)はそのA−A断面図、
(c)はそのA1−A1断面図である。この赤外線検出
素子は、全体平面形状が四角形のシリコン基板に梁を介
して赤外線検知領域を支持し、梁上にサーモパイルを形
成して構成される。すなわち、シリコン基板31はその
上面が外周の各辺に沿ってポリシリコンエッチングスト
ッパ44で幅寸法を画定された基枠とされ、基枠の内側
は四角錐状の凹部となっている。
【0004】基枠の各角部近傍からは隣接する辺に平行
にかつ所定幅の間隙を設けてシリコン窒化膜の梁38が
いずれも同方向(図26では時計方向)に隣の梁近傍ま
で延びている。各梁38の内側には、さらに各梁38と
の間に所定の間隙を設けて同じくシリコン窒化膜の四角
形の赤外線検知領域32が設けられ、その4つの角部が
それぞれ各梁38の先端に接続している。この接続のた
め各梁38の先端部は赤外線検知領域32に向かって直
角に曲がっている。
【0005】赤外線検知領域上には赤外線吸収膜40が
形成され、また各梁38上にはその全長にわたってサー
モパイルが設けられている。サーモパイルは、p型ポリ
シリコンとn型ポリシリコンからなり、p型ポリシリコ
ンサーモパイル33、33’が互いに対向し、n型ポリ
シリコンサーモパイル34、34’が互いに対向するよ
うに配置されている。各サーモパイル間をアルミ配線3
5が接続する。
【0006】図26の(c)に示すように、梁38と赤
外線検知領域32は基枠表面(すなわちポリシリコンエ
ッチングストッパ44の上面)の高さに当該表面と平行
に配置され、赤外線検知領域32は梁38によってシリ
コン基板31の四角錐状の凹部空間内に支持されてい
る。
【0007】次に図27〜図30は上記の赤外線検出素
子の製造方法を説明した図である。図27〜図30の
(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるA−A
部断面図である。まず、シリコン基板31上面全域にポ
リシリコンエッチング犠牲層45をCVD(Chemi
calVaporDeposition:化学的気相成
長)により形成し、その外周部にそってボロンを注入す
ることにより四角枠形状のポリシリコンエッチングスト
ッパ44を形成する。この状態が図27である。次にポ
リシリコンエッチング犠牲層45及びポリシリコンエッ
チングストッパ44の上面に梁38と赤外線検知領域3
2とになるシリコン窒化膜の構造体をCVDにより形成
する。この状態が図28である。
【0008】次に各サーモパイル33、33’、34、
34’が、梁38の上面に形成される。次に赤外線検知
領域32の上面には赤外線を受光する赤外線吸収膜40
の層が蒸着により形成される。この状態が図29であ
る。
【0009】次に強アルカリエッチング液によりシリコ
ン基板31表面からの異方性エッチングを行なうことに
より、梁38と赤外線検知領域32の層を含む上層とポ
リシリコンエッチングストッパ44でカバーされた部分
を残して、その内側のシリコン基板31の層がポリシリ
コンエッチング犠牲層45と共にエッチングされ、シリ
コン基板31に四角錐状の凹部が形成される。この状態
が図30である。これにより、図26の(c)に示すよ
うなスリット36が梁38の根元の縁の周りから延びて
梁38の先端の周りまで形成され、赤外線吸収膜40、
梁38あるいは各サーモパイルをシリコン基板31より
熱分離させる。
【0010】赤外線検出素子の性能評価を比検出能D*
により説明する。比検出能D* は、赤外線入力があった
時のS/N比であり、式(1)で表される。 D* ={S×(Ad×△f)0.5 }/(N×P) (1) 但し、S:赤外線検出信号 N:赤外線検出信号に含まれるノイズ信号 P:赤外線入射エネルギー Ad:赤外線検知領域の面積 Δf:周波数帯域 である。
【0011】また、赤外線検出信号Sは、赤外線検出感
度R×赤外線入射エネルギーPでも表わせるため、
(1)式は次の(2)式のようになる。 D* =(R/N)×(Ad×△f)0.5 (2)
【0012】赤外線検出感度Rは、(3)式で表わされ
る。 R=n×α×Rth (3) 但し、n:サーモパイルの対数 α:ゼーベック係数 Rth:梁およびサーモパイルの並列合成熱抵抗 である。
【0013】さらに、梁、サーモパイルの並列合成熱抵
抗Rthは、(4)式のようになる。 Rth=L/(K1×A1+K2×A2) (4) 但し、K1:梁の熱伝導率 K2:サーモパイルの熱伝導率 A1:梁の断面積 A2:サーモパイルの断面積 L:梁およびサーモパイルの長さ である。
【0014】赤外線吸収膜が赤外線を受光すれば、赤外
線検出領域は周辺のシリコン基板の基枠に対して高い温
度になる。各サーモパイルはそれぞれ一端が基枠、他端
が赤外線検出領域に連なり、p型ポリシリコンサーモパ
イルとn型ポリシリコンサーモパイルがアルミ配線35
を介して交互に冷点(基枠)と温点(赤外線検出領域)
で直列接続されることにより、ゼーベック効果によって
起電力が発生する。上述の(1)〜(4)の式で示され
るように、梁38が長いほど並列合成熱抵抗Rthが上
がり比検出能D* が向上することになり、赤外線検出素
子の性能は向上する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】そこで、それぞれの梁
38を長くしようとする場合には、梁38の先端を折り
返すことが考えられる。しかし、折り返して梁の長さL
を長くする場合、セル幅37を拡げなければ、赤外線検
出領域32が大きく減少する。その結果、並列合成熱抵
抗Rthを大きくできても赤外線検出感度Rは大きく減
少してしまう。
【0016】したがって、本発明は上記の問題点に鑑
み、従来のセル幅を変えずに梁の長さを長くでき、しか
も赤外線検出領域の面積を変えずに並列合成熱抵抗を大
きくでき、比検出能を向上させた赤外線検出素子とその
製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線検出素子
は、基枠と、平面上該基枠に囲まれて配置された赤外線
検知領域と、基枠と赤外線検知領域とを連結する複数の
梁と、各梁上に設けられたサーモパイルとを有する赤外
線検出素子であって、梁が断面アーチ形状に構成された
ものとした。
【0018】これによって、セル幅の大きさを変えずに
梁を長くでき、とくに段付のアーチ形状とすることによ
り梁の実長を一層長くできる。したがって、赤外線検出
領域を減らさないで並列合成熱抵抗を大きくできる分だ
け、赤外線検出感度を増加させられ、比検出能を向上で
きる。
【0019】基枠が多角形状で、赤外線検知領域は基枠
に対応する多角形をなし、梁は基枠の角部近傍から基枠
の辺にそって延び、その先端が赤外線検知領域の角部に
つながっていることが望ましい。基枠は内側に凹部が形
成された半導体シリコン基板からなるとともに、梁と赤
外線検知領域は基枠上に形成された半導体層からなり、
赤外線検知領域が梁により凹部内に支持されていること
が好ましい。これにより、赤外線検知領域と基枠の良好
な熱分離構造が得られる。
【0020】梁がポリシリコンで形成され、該梁の表面
に酸化膜が形成されていることにより、梁の熱抵抗が高
くなり、梁とサーモパイルの並列合成熱抵抗を一層大き
くできる。
【0021】請求項6の赤外線検出素子の製造方法は、
多角形状の半導体シリコン基板の上面周辺にそってエッ
チングストッパを形成するとともに、該エッチングスト
ッパに囲まれた内側に第1のエッチング犠牲層を形成す
る工程Aと、第1のエッチング犠牲層上に、エッチング
ストッパと間隙をおいて延びるとともに順次長さを短く
した第2のエッチング犠牲層を重ねて、段重ね山形状部
を形成する工程Bと、第1のエッチング犠牲層上の中央
部に段重ね山形状部と間隙をおいて設定される所定範囲
に第1の半導体層を形成する工程Cと、段重ね山形状部
の上面から、一端はエッチングストッパ上に延び、他端
は第1の半導体層に連なる第2の半導体層を形成すると
ともに、該第2の半導体層の上面にサーモパイルを形成
する工程Dと、半導体シリコン基板のエッチングストッ
パに囲まれた内側、第1のエッチング犠牲層および第2
のエッチング犠牲層をエッチング除去する工程Eとを有
して、第1の半導体層からなる赤外線検知領域を支持す
る第2の半導体層からなる断面アーチ形状の梁を得るも
のとした。
【0022】第1のエッチング犠牲層がポリシリコン、
第2のエッチング犠牲層がシリコン酸化膜、第1の半導
体層がシリコン窒化膜、第2の半導体層がシリコン窒化
膜であり、工程Eは、強アルカリエッチング液でまず第
1のエッチング犠牲層を除去し、次いでフッ素酸系エッ
チング液で第2のエッチング犠牲層を除去するものとす
ることができる。
【0023】この際には、工程Cにおける第1の半導体
層と工程Dにおける第2の半導体層が、両層が連結した
構造体として同時に形成されることが好ましい。
【0024】あるいは、また第1のエッチング犠牲層が
ポリシリコン、第2のエッチング犠牲層がポリシリコ
ン、第1の半導体層がシリコン酸化膜、第2の半導体層
がシリコン酸化膜であり、工程Eは、強アルカリエッチ
ング液で第1、2同時にエッチング犠牲層を除去するも
のとすることができる。したがって、エッチングが一度
で済むから工程数が少なくなる。
【0025】請求項10の赤外線検出素子の製造方法
は、多角形状の半導体シリコン基板の上面周辺にそって
エッチングストッパを形成するとともに、該エッチング
ストッパに囲まれた内側に第1のポリシリコンエッチン
グ犠牲層を形成する工程Fと、第1のポリシリコンエッ
チング犠牲層上の中央部に設定される所定範囲と該所定
範囲と上記エッチングストッパの間に設定される梁を形
成する部分とに第2のポリシリコンエッチング犠牲層を
重ね、該第2のポリシリコンエッチング犠牲層の梁を形
成する部分の先端部および根元部と上記所定範囲とにボ
ロンを注入することにより、上記先端部および根元部に
は第1のポリシリコン層のブロックを形成し、所定範囲
には第2のポリシリコン層を形成するとともに、第1の
ポリシリコン層のブロックと第2のポリシリコン層の各
表面に酸化膜を形成する工程Gと、梁を形成する部分の
第2のポリシリコンエッチング犠牲層およびその両端の
第1のポリシリコン層のブロックの上に、順次該両端の
第1のポリシリコン層のブロックと一部重なるように長
さを短くした第2のポリシリコンエッチング犠牲層を重
ねて段重ね山形状部を形成するとともに、第2のポリシ
リコンエッチング犠牲層を重ねるごとに当該第2のポリ
シリコンエッチング犠牲層の両端部分にボロンを注入し
て新たな段の第1のポリシリコン層のブロックとし、当
該ブロックの表面に酸化膜を形成することを、最終段の
全長を第1のポリシリコン層のブロックとし酸化膜を形
成するまで繰り返す工程Hと、段重ね山形状部の酸化膜
上面にサーモパイルを形成する工程Iと、第1、第2の
ポリシリコンエッチング犠牲層をエッチング除去する工
程Jとを有して、第2のポリシリコン層からなる赤外線
検知領域を支持する第1のポリシリコン層のブロックか
らなる断面アーチ形状の梁を得るものとした。
【0026】第2のポリシリコンエッチング犠牲層の一
部に高濃度のボロンを注入することにより各段のブロッ
クを形成するので、ブロック形成の工程が低減し、さら
に、エッチングが一度で済む。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を実施例
により説明する。図1、図2は第1の実施例の赤外線検
出素子を示し、図1の(a)はその平面図、(b)はそ
のF−F部の断面図、図2は図1の(a)におけるF1
−F1部の断面図を示す。第1の実施例の赤外線検出素
子は、全体平面形状が四角形のシリコン基板1に断面ア
ーチ形状のシリコン窒化膜の梁11を介して赤外線検知
領域を支持し、梁上にサーモパイルを形成して構成され
る。なお、基枠27の表面はポリシリコンエッチングス
トッパ14でカバーされている。
【0028】平面図上、基枠27の各角部近傍から隣接
する辺に平行で所定幅の間隙を設けていずれも時計方向
にシリコン窒化膜の梁11が隣の梁近傍まで延びてい
る。断面図上、基枠27から複数の段付を有してアーチ
形状になるように梁11が隣の梁近傍まで延びている。
各梁11の内側には、シリコン窒化膜の四角形の赤外線
検知領域2が設けられ、その4つの角部がそれぞれ各梁
11の先端に接続している。この接続のため各梁11の
先端部は赤外線検知領域2に向かって直角に曲がってい
る。
【0029】赤外線検知領域2上には赤外線吸収膜10
が形成され、また各梁11上にはその全長にわたってサ
ーモパイルが設けられている。p型ポリシリコンサーモ
パイル3とp型ポリシリコンサーモパイル3’とが対向
して設けられ、また、n型ポリシリコンサーモパイル4
とn型ポリシリコンサーモパイル4’が対向して設けら
れている。すなわち、赤外線吸収膜10上でp型ポリシ
リコンサーモパイル3の先端がアルミ配線5でn型ポリ
シリコンサーモパイル4の先端と接続されている。ま
た、p型ポリシリコンサーモパイル3’の先端がアルミ
配線8でn型ポリシリコンサーモパイル4’の先端と接
続されている。
【0030】そして、ポリシリコンエッチングストッパ
14上でn型ポリシリコンサーモパイル4の根元とp型
ポリシリコンサーモパイル3’の根元とがアルミ配線9
で接続されている。p型ポリシリコンサーモパイル3の
根元から基枠27上を延びるアルミ配線25とn型ポリ
シリコンサーモパイル4’の根元が外部端子へ接続され
ている。
【0031】図2に示すように、赤外線検知領域2は基
枠27と熱分離されて基枠27表面の高さに当該表面と
平行に配置されると共に、梁11によってシリコン基板
1の四角錐状の凹部空間内に支持されている。
【0032】次に図3〜図8は、第1の実施例の赤外線
検出素子の製造方法を説明した図である。図3〜図8の
それぞれにおいて(a)は平面図であり、(b)は
(a)におけるC−C部断面図である。第1の工程で、
まず、シリコン基板1上面全域にポリシリコンエッチン
グ犠牲層15をCVDにより形成し、その外周部の各外
縁(辺)にそって所定の幅にボロンを注入することによ
り四角枠形状のポリシリコンエッチングストッパ14を
形成する。この状態が図3である。
【0033】次に第2の工程でエッチング犠牲層15上
で梁11を形成する部分、すなわちポリシリコンエッチ
ングストッパ14と平行に間隙をおいた部分に、エッチ
ング犠牲層15の各辺の中心近傍から片方(例えば図4
では反時計方向)にオフセットさせて、梁の根元部と先
端部に対応する部分を残した所定の長さのシリコン酸化
膜によるエッチング犠牲層16がCVDにより形成され
る。この状態が図4である。
【0034】第3の工程で、エッチング犠牲層16に続
いて同材料のエッチング犠牲層を、エッチング犠牲層1
5上に形成されるシリコン酸化膜によるエッチング犠牲
層の全体が段重ね山形状になるように、順次積層する。
すなわち、エッチング犠牲層16の上面の長手方向略中
央部にエッチング犠牲層16と同じ幅かつエッチング犠
牲層16よりも短いエッチング犠牲層18がCVDによ
り形成される。この状態が図5である。
【0035】第4の工程で梁11と赤外線検知領域2と
になるシリコン窒化膜11A、2Aの構造体を段重ね山
形状部分及びこれらに囲まれた中央部のエッチング犠牲
層15上にCVDによって形成する。次にシリコン窒化
膜11Aの上面にp型及びn型のサーモパイル3、
3’、4、4’が形成され、さらにアルミ配線5、8
が、各サーモパイルが直列になるように形成される。次
にシリコン窒化膜2Aの上面に赤外線吸収膜10の層が
蒸着により形成される。この状態が図6である。
【0036】第5の工程で強アルカリエッチング液(例
えば、ヒドラジン1水和物)によりシリコン基板1表面
から異方性エッチングすることにより、ポリシリコンエ
ッチングストッパ14でカバーされた部分より内側のシ
リコン基板1の層がエッチング犠牲層15と共にエッチ
ングされ、シリコン基板1に四角錐状の凹部が形成され
る。この状態が図7である。これにより、図2に示すよ
うに、上面に赤外線吸収膜10を有する赤外線検知領域
2が残るとともに、スリット6がシリコン窒化膜11A
部分の周りに形成される。
【0037】第6の工程でフッ素酸系エッチング液によ
りエッチング犠牲層16およびエッチング犠牲層18を
ウエットエッチングで除去して図8のアーチ形状のシリ
コン窒化膜11Aからなる梁11が残る。
【0038】本実施例ではエッチング犠牲層15が発明
の第1のエッチング犠牲層に該当し、エッチング犠牲層
16、エッチング犠牲層18が第2のエッチング犠牲層
に、赤外線検知領域2と梁11とになるシリコン窒化膜
2A、11Aの構造体が第1及び第2の半導体層に該当
する。そして、第1の工程が発明の工程Aを構成し、第
2、第3の工程が工程B、第4の工程が工程C及びD、
第5、第6の工程が工程Eを構成する。
【0039】以上のように製造された赤外線検出素子で
は、梁11の断面が複数の段付を有するアーチ形状とな
っているため平面形状を変えずに、セル幅Sを変えずに
梁11の実長が大きくなっている。よって、赤外線検出
領域2を減らさないで並列合成熱抵抗Rthを大きくで
きる分だけ、赤外線検出感度Rを増加させられ、比検出
能D* を向上できる。
【0040】図9、図10は第2の実施例の赤外線検出
素子を示し、図9の(a)はその平面図、(b)はその
M−M部の断面図、図10は図9の(a)におけるM1
−M1部の断面図である。第2の実施例の赤外線検出素
子は、第1の実施例におけるシリコン窒化膜の梁11を
シリコン酸化膜の梁12にしたものであり、その他の構
成は第1の実施例と同構成である。図10に示すよう
に、赤外線検知領域2’は基枠27と熱分離されて基枠
27表面の高さに当該表面と平行に配置されると共に、
梁12によってシリコン基板1の四角錐状の凹部空間内
に支持されている。サーモパイル及び梁12は基枠27
から断面アーチ形状に延びている。但し、製造の過程に
使われるエッチング犠牲層の材質、エッチング回数は異
なる。
【0041】次に図11〜図15は、第2の実施例の赤
外線検出素子の製造方法を説明した図である。図11〜
図15のそれぞれにおいて(a)は平面図であり、
(b)は(a)におけるM−M部断面図である。各工程
は第1の実施例の場合と類似部分が多いので、先の図3
〜図8に対して縮尺を小さくして示す。第1の工程で、
まず、シリコン基板1上面全域にポリシリコンエッチン
グ犠牲層15をCVDにより形成し、その外周部の各外
縁(辺)にそって所定の幅にボロンを注入することによ
り四角枠形状のポリシリコンエッチングストッパ14を
形成する。この状態が図11である。
【0042】次に第2の工程でエッチング犠牲層15上
で前実施例と同様に梁を形成する部分にポリシリコンに
よるエッチング犠牲層19がCVDにより形成される。
この状態が図12である。第3の工程でエッチング犠牲
層19の上面の長手方向略中央部にエッチング犠牲層1
9と同じ幅かつエッチング犠牲層19より短い所定の長
さのポリシリコンによるエッチング犠牲層20がCVD
により形成して段重ね山形状とする。この状態が図13
である。
【0043】第4の工程で梁12と赤外線検知領域2’
とになるシリコン酸化膜12A、2’Aの構造体を段重
ね山形状部分及びこれらに囲まれた中央部のエッチング
犠牲層15上にCVDによって形成する。次にシリコン
酸化膜12Aの上面にp型及びn型のサーモパイル3、
3’、4、4’が形成され、さらにアルミ配線5、8
が、各サーモパイルが直列になるように形成される。次
にシリコン酸化膜2’Aの上面に赤外線吸収膜10の層
が蒸着により形成される。この状態が図14である。
【0044】第5の工程で強アルカリエッチング液によ
りシリコン基板1表面から異方性エッチングすることに
より、ポリシリコンエッチングストッパ14でカバーさ
れた部分の内側のシリコン基板1の層がエッチング犠牲
層15、エッチング犠牲層19およびエッチング犠牲層
20と共にエッチングされ、シリコン基板1に四角錐状
の凹部が形成される。これにより、図15に示すような
アーチ形状の梁12が得られる。図9、図10に示すよ
うなスリット6が梁12形成部分の周りに形成される。
【0045】本実施例ではエッチング犠牲層15が発明
の第1のエッチング犠牲層に該当し、エッチング犠牲層
19、エッチング犠牲層20が第2のエッチング犠牲層
に、シリコン酸化膜2’Aが第1の半導体層に、シリコ
ン酸化膜12Aが第2の半導体層に該当する。そして、
第1の工程が発明の工程Aを構成し、第2及び第3の工
程が工程B、第4の工程が工程C及びD、第5の工程が
工程Eを構成する。
【0046】ここでは、梁に第1の実施例で用いられた
シリコン窒化膜より熱伝導率K1が低い、すなわち熱抵
抗のより一層高いシリコン酸化膜を用いているので、並
列合成熱抵抗Rthを一層大きくできる。よって、赤外
線検出感度Rを一層増加させられ、比検出能D* を一層
向上できる。また、エッチングが一度で済むので、赤外
線検出素子の製造の工程を低減できる。
【0047】図16、図17は第3の実施例の赤外線検
出素子を示し、図16の(a)はその平面図、(b)は
そのS−S部の断面図、図17は図16の(a)におけ
るS1−S1部の断面図である。第3の実施例の赤外線
検出素子は、第2の実施例の梁12のかわりに複数のポ
リシリコンのブロックを重ねて形成した段重ね山形状の
梁13とすると共に、その梁13の表面には絶縁性の酸
化膜28を形成している。すなわち断面図上、基枠27
からアーチ形状になるように酸化膜28を表面に形成し
た梁13が隣の梁近傍まで延びている。
【0048】図17に示すように、赤外線検知領域2”
は基枠27と熱分離されて基枠27表面の高さに当該表
面と平行に形成されると共に、梁13によってシリコン
基板1の四角錐状の凹部空間内に支持されている。その
他の構成は第2の実施例と同構成である。但し、製造の
過程に使われるエッチング犠牲層の材質は異なる。
【0049】次に図18〜図25は、第3の実施例の赤
外線検出素子の製造方法を説明した図である。図22、
図23を除く各図のそれぞれにおいて(a)は平面図で
あり、(b)は(a)におけるS−S断面図である。第
1の工程で、まず、シリコン基板1上面全域にポリシリ
コンエッチング犠牲層15をCVDにより形成し、その
外周部の各外縁(辺)にそって所定の幅にボロンを注入
することにより四角枠形状のポリシリコンエッチングス
トッパ14を形成する。この工程は先の図11と同じで
ある。
【0050】次に第2の工程で、まず図18のように、
エッチング犠牲層15上で梁を形成する部分と赤外線検
知領域を形成する部分に、ポリシリコンによるエッチン
グ犠牲層21がCVDにより形成される。そして、この
エッチング犠牲層21の赤外線検知領域対応部分とこの
赤外線検知領域対応部分に続く梁を形成する部分の先端
部および根元部(基枠27側)に、後に行なわれるエッ
チングのスピードを遅くコントロールする高濃度のボロ
ンが注入されて、図19に示すように、エッチング犠牲
層15の上面中央部においては赤外線検知領域2”とな
るポリシリコン膜2”Aとなり、上記の先端部および根
元部のボロン注入部分はポリシリコンブロック23とな
る。続いて、図20のように、ポリシリコン膜2”Aと
各ブロック23の表面には酸化膜28が形成される。
【0051】第3の工程で、梁を形成する部分に、エッ
チング犠牲層21の両端のブロック23と一部重なって
全体が段重ね山形状になるようにポリシリコンによるエ
ッチング犠牲層22がCVDにより形成される。そし
て、エッチング犠牲層22の両端部分に第2の工程と同
様に高濃度のボロンが注入されてブロック24、24と
なる。この状態が図21である。続いて、図22のよう
に、各ブロック24の表面には酸化膜28が形成され
る。
【0052】第4の工程では上記第3の工程と同様の工
程が繰り返され、エッチング犠牲層22上に両端のブロ
ック24と一部重なるポリシリコン層が形成され、これ
の全長にわたって高濃度のボロンが注入されてブロック
26となる。そして、ブロック26の表面に酸化膜28
が形成される。この状態が図23である。第5の工程
で、ブロック23、ブロック24、ブロック26からな
る山形状のブロックの連続体の酸化膜28上面にp型及
びn型のサーモパイル3、3’、4、4’が形成され
る。また、アルミ配線5、8が、各サーモパイルが直列
になるように形成される。そして、ポリシリコン膜2”
Aの上面に赤外線吸収膜10の層が蒸着により形成され
る。この状態が図24である。
【0053】第6の工程で強アルカリエッチング液によ
りシリコン基板1表面から異方性エッチングすることに
より、各ブロック23、24、26とポリシリコン膜
2”Aと赤外線吸収膜10とポリシリコンエッチングス
トッパ14でカバーされた部分とを残して、その内側の
シリコン基板1の層が図25のようにエッチング犠牲層
15、エッチング犠牲層21、エッチング犠牲層22と
共にエッチングされる。ポリシリコン膜2”Aとブロッ
クとエッチング犠牲層はポリシリコンであるが、ポリシ
リコン膜2”Aとブロック23、24、26はボロンが
注入されているので所定時間のエッチングでエッチング
犠牲層のみが除去される。 なお、図25の(a)には
赤外線吸収膜10を取り除いた図を示してある。これに
より、ポリシリコン膜2”Aが赤外線検知領域2”とな
り、ブロック23、24、26の連続体からなるアーチ
形状の梁13が得られる。図16、図17に示すような
スリット6が梁13形成部分の周りに形成される。
【0054】本実施例ではエッチング犠牲層15が発明
の第1のポリシリコンエッチング犠牲層に該当し、エッ
チング犠牲層21およびエッチング犠牲層22が第2の
ポリシリコンエッチング犠牲層に、ポリシリコン膜2”
Aが第2のポリシリコン層に、ブロック23、ブロック
24、ブロック26が第1のポリシリコン層に該当す
る。そして、第1の工程が発明の工程Fを構成し、第2
の工程が工程G、第3および第4の工程が工程H、第5
の工程が工程I、第6の工程が工程Jを構成する。
【0055】また、ブロック23、24等の形成は第2
のポリシリコンエッチング犠牲層の一部に高濃度のボロ
ンをブロックに注入することにより行なうので、ブロッ
クと第2のポリシリコンエッチング犠牲層に同材料を用
いて少ない工程で形成でき、さらに、エッチングが一度
で済む。梁の一部を酸化膜で構成しているので、並列合
成熱抵抗Rthを一層大きくできる。また、本実施例で
は、酸化膜28を梁および赤外線検知領域となる部分の
上面にのみ形成させたが、このような積極的な酸化のほ
か自然酸化により、あるいは自然酸化と組み合わせるこ
とにより、梁を構成するブロックの裏面を含む全周に酸
化膜を形成することもできる。
【0056】なお、サーモパイルを用いた赤外線検出素
子を説明したが、例えば、抵抗の温度変化を利用したボ
ロメータ型赤外線検出素子にも適用でき、比検出能D*
の向上が図れる。
【0057】第2、第3の実施例では、赤外線検知領域
を梁と同じ材料にしたが、第1の実施例と同様に赤外線
検知領域はシリコン窒化膜とすることもできる。
【0058】
【発明の効果】梁をアーチ形状としたので、セル幅の大
きさを変えずに梁を長くできる。よって、赤外線検出領
域を減らさないで並列合成熱抵抗を大きくできる分だ
け、赤外線検出感度を増加させられ、比検出能を向上で
きる。とくに梁を段付を有するアーチ形状としたことに
より、セル幅の大きさを変えずに梁を一層長くできる。
【0059】梁をシリコン酸化膜や酸化膜で覆われたポ
リシリコンにする場合、熱抵抗が高い酸化膜部分を有す
るので並列合成熱抵抗を一層大きくできる。
【0060】エッチング犠牲層をシリコン酸化膜にする
ことにより、エッチングが一度で済むので、赤外線検出
素子を低コストで製造できる。エッチング犠牲層をポリ
シリコンにすることにより、エッチングが一度で済むと
ともに赤外線検出素子の材料の種類を低減できるので、
赤外線検出素子を一層低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の赤外線検出素子を示す
図である。
【図2】本発明の第1の実施例の赤外線検出素子を示す
断面図である。
【図3】第1の実施例の赤外線検出素子の製造過程を示
す図である。
【図4】第1の実施例の赤外線検出素子の製造過程を示
す図である。
【図5】第1の実施例の赤外線検出素子の製造過程を示
す図である。
【図6】第1の実施例の赤外線検出素子の製造過程を示
す図である。
【図7】第1の実施例の赤外線検出素子の製造過程を示
す図である。
【図8】第1の実施例の赤外線検出素子の製造過程を示
す図である。
【図9】第2の実施例の赤外線検出素子を示す図であ
る。
【図10】第2の実施例の赤外線検出素子を示す断面図
である。
【図11】第2の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図12】第2の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図13】第2の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図14】第2の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図15】第2の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図16】第3の実施例の赤外線検出素子を示す図であ
る。
【図17】第3の実施例の赤外線検出素子を示す断面図
である。
【図18】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図19】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図20】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図21】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図22】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図23】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図24】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図25】第3の実施例の赤外線検出素子の製造過程を
示す図である。
【図26】従来例の赤外線検出素子を示す図である。
【図27】従来例の赤外線検出素子の製造過程を示す図
である。
【図28】従来例の赤外線検出素子の製造過程を示す図
である。
【図29】従来例の赤外線検出素子の製造過程を示す図
である。
【図30】従来例の赤外線検出素子の製造過程を示す図
である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2、2’、2” 赤外線検知領域 2A シリコン窒化膜 2’A シリコン酸化膜 2”A ポリシリコン膜 3、3’ p型ポリシリコンサーモパイル 4、4’ n型ポリシリコンサーモパイル 5、8、9、25 アルミ配線 6 スリット 10 赤外線吸収膜 11、12、13 梁 11A シリコン窒化膜 12A シリコン酸化膜 14 ポリシリコンエッチングストッパ 15 エッチング犠牲層 16、18 エッチング犠牲層 17 酸化膜 19、20 エッチング犠牲層 21、22 エッチング犠牲層 23、24、26 ブロック 27 基枠 28 酸化膜 31 シリコン基板 32 赤外線検知領域 33 p型ポリシリコンサーモパイル 34 n型ポリシリコンサーモパイル 35 アルミ配線 36 スリット 37 セル幅 38 梁 40 赤外線吸収膜 44 ポリシリコンエッチングストッパ 45 ポリシリコンエッチング犠牲層 S セル幅

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基枠と、平面上該基枠に囲まれて配置さ
    れた赤外線検知領域と、前記基枠と赤外線検知領域とを
    連結する複数の梁と、各梁上に設けられたサーモパイル
    とを有する赤外線検出素子であって、前記梁が断面アー
    チ形状に構成されていることを特徴とする赤外線検出素
    子。
  2. 【請求項2】 前記基枠が多角形状で、赤外線検知領域
    は基枠に対応する多角形をなし、前記梁は基枠の角部近
    傍から基枠の辺にそって延び、その先端が前記赤外線検
    知領域の角部につながっていることを特徴とする請求項
    1記載の赤外線検出素子。
  3. 【請求項3】 前記基枠は内側に凹部が形成された半導
    体シリコン基板からなるとともに、前記梁と赤外線検知
    領域は基枠上に形成された半導体層からなり、前記赤外
    線検知領域が梁により前記凹部内に支持されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の赤外線検出素子。
  4. 【請求項4】 前記アーチ形状は段付を有することを特
    徴とする請求項1、2または3記載の赤外線検出素子。
  5. 【請求項5】 前記梁がポリシリコンで形成され、該梁
    の表面に酸化膜が形成されていることを特徴とする請求
    項3または4記載の赤外線検出素子。
  6. 【請求項6】 半導体シリコンの基枠と、平面上該基枠
    に囲まれて配置された赤外線検知領域と、前記基枠と赤
    外線検知領域とを連結する複数の梁と、各梁上に設けら
    れたサーモパイルとを有する赤外線検出素子の製造方法
    であって、多角形状の半導体シリコン基板の上面周辺に
    そってエッチングストッパを形成するとともに、該エッ
    チングストッパに囲まれた内側に第1のエッチング犠牲
    層を形成する工程Aと、前記第1のエッチング犠牲層上
    に、前記エッチングストッパと間隙をおいて延びるとと
    もに順次長さを短くした第2のエッチング犠牲層を重ね
    て、段重ね山形状部を形成する工程Bと、前記第1のエ
    ッチング犠牲層上の中央部に前記段重ね山形状部と間隙
    をおいて設定される所定範囲に第1の半導体層を形成す
    る工程Cと、前記段重ね山形状部の上面から、一端は前
    記エッチングストッパ上に延び、他端は前記第1の半導
    体層に連なる第2の半導体層を形成するとともに、該第
    2の半導体層の上面にサーモパイルを形成する工程D
    と、半導体シリコン基板のエッチングストッパに囲まれ
    た内側、第1のエッチング犠牲層および第2のエッチン
    グ犠牲層をエッチング除去する工程Eとを有して、前記
    第1の半導体層からなる赤外線検知領域を支持する第2
    の半導体層からなる断面アーチ形状の梁を得ることを特
    徴とする赤外線検出素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1のエッチング犠牲層がポリシリコ
    ン、第2のエッチング犠牲層がシリコン酸化膜、第1の
    半導体層がシリコン窒化膜、第2の半導体層がシリコン
    窒化膜であり、前記工程Eは、強アルカリエッチング液
    でまず第1のエッチング犠牲層を除去し、次いでフッ素
    酸系エッチング液で第2のエッチング犠牲層を除去する
    ものであることを特徴とする請求項6記載の赤外線検出
    素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1のエッチング犠牲層がポリシリコ
    ン、第2のエッチング犠牲層がポリシリコン、第1の半
    導体層がシリコン酸化膜、第2の半導体層がシリコン酸
    化膜であり、前記工程Eは、強アルカリエッチング液で
    第1、2のエッチング犠牲層を除去するものであること
    を特徴とする請求項6記載の赤外線検出素子の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記工程Cにおける第1の半導体層と工
    程Dにおける第2の半導体層が、両層が連結した構造体
    として同時に形成されることを特徴とする請求項7また
    は8記載の赤外線検出素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体シリコンの基枠と、平面上該基
    枠に囲まれて配置された赤外線検知領域と、前記基枠と
    赤外線検知領域とを連結する複数の梁と、各梁上に設け
    られたサーモパイルとを有する赤外線検出素子の製造方
    法であって、多角形状の半導体シリコン基板の上面周辺
    にそってエッチングストッパを形成するとともに、該エ
    ッチングストッパに囲まれた内側に第1のポリシリコン
    エッチング犠牲層を形成する工程Fと、前記第1のポリ
    シリコンエッチング犠牲層上の中央部に設定される所定
    範囲と該所定範囲と前記エッチングストッパの間に設定
    される梁を形成する部分とに第2のポリシリコンエッチ
    ング犠牲層を重ね、該第2のポリシリコンエッチング犠
    牲層の前記梁を形成する部分の先端部および根元部と前
    記所定範囲とにボロンを注入することにより、前記先端
    部および根元部には第1のポリシリコン層のブロックを
    形成し、前記所定範囲には第2のポリシリコン層を形成
    するとともに、第1のポリシリコン層のブロックと第2
    のポリシリコン層の各表面に酸化膜を形成する工程G
    と、前記梁を形成する部分の第2のポリシリコンエッチ
    ング犠牲層およびその両端の第1のポリシリコン層のブ
    ロックの上に、順次該両端の第1のポリシリコン層のブ
    ロックと一部重なるように長さを短くした第2のポリシ
    リコンエッチング犠牲層を重ねて段重ね山形状部を形成
    するとともに、第2のポリシリコンエッチング犠牲層を
    重ねるごとに当該第2のポリシリコンエッチング犠牲層
    の両端部分にボロンを注入して新たな段の第1のポリシ
    リコン層のブロックとし、当該ブロックの表面に酸化膜
    を形成することを、最終段の全長を第1のポリシリコン
    層のブロックとし酸化膜を形成するまで繰り返す工程H
    と、前記段重ね山形状部の酸化膜上面にサーモパイルを
    形成する工程Iと、第1、第2のポリシリコンエッチン
    グ犠牲層をエッチング除去する工程Jとを有して、前記
    第2のポリシリコン層からなる赤外線検知領域を支持す
    る前記第1のポリシリコン層のブロックからなる断面ア
    ーチ形状の梁を得ることを特徴とする赤外線検出素子の
    製造方法。
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