JPH11258032A - 防水型電子秤 - Google Patents

防水型電子秤

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JPH11258032A
JPH11258032A JP8296198A JP8296198A JPH11258032A JP H11258032 A JPH11258032 A JP H11258032A JP 8296198 A JP8296198 A JP 8296198A JP 8296198 A JP8296198 A JP 8296198A JP H11258032 A JPH11258032 A JP H11258032A
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JP8296198A
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Tomoko Kaneshiro
智子 金城
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Teraoka Seiko Co Ltd
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Teraoka Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間使用しても秤本体のケーシング内圧と
外気圧との間に差圧が発生することなく通気性が保てる
と共に、ケーシング内への水分の浸水を防止できる防水
型電子秤を提供すること。 【解決手段】 ケーシング11内にロードセル12を格
納した秤本体を具備し、該秤本体のロードセル12の可
動端に皿受け部材を介して計量皿18を設けると共に、
該皿受け部材と秤本体のケーシング11の間をベローズ
21で覆った構成の防水型電子秤において、一端が秤本
体のケーシング11の底の外部に開口すると共に、他端
が該ケーシング内の上部に開口する筒状部材23を設け
た。筒状部材23はその上端に反射部23cと水受部2
3dを具備し、筒状部材23の下端開口部の周囲にフー
ド26を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小売店等の水に濡れ
易い場所或いは粉塵の多い場所で使用されることが多い
防水型電子秤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防水型秤は、防水能力を
高めるため、秤本体のケーシングとロードセルの可動端
と計量皿を結合する皿受け部材との間をベローズ(蛇
腹)で覆ってケーシングと皿受け部材の隙間から水等が
ケーシング内に入らないようにしている。しかしなが
ら、秤本体のケーシング内を完全に密封してしまうと内
外の温度差等により、内圧と外気圧との間に差圧が生
じ、ロードセルに負荷がかかり、計量の誤差が発生する
という問題がある。
【0003】上記問題を解決するため、例えば特開平3
−285125号公報には、図5に示すように秤本体の
ケーシングの底部100に通気孔101を設け、該通気
孔101に連通して設けた皿穴102の上部を撥水性膜
体103で覆うことで、通気性を確保しつつケーシング
内への浸水を防ぐ構成の防水秤が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記撥
水性膜体103で覆った構造では、撥水性膜体103の
撥水性能が長い期間使用していると劣ってしまい、一旦
水をかぶると該撥水性膜体103の表面が水で覆われ、
うまく通気できなくなるという問題がある。また、該撥
水性膜体103が埃で覆われてしまっても通気性が悪く
なるという問題もある。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、長期間使用しても秤本体のケーシング内圧と外気圧
との間に差圧が発生することなく通気性が保てると共
に、ケーシング内への水分の浸水を防止できる防水型電
子秤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、ケーシング内にロードセルを
格納した秤本体を具備し、該秤本体のロードセルの可動
端に皿受け部材を介して計量皿を設けると共に、該皿受
け部材と秤本体のケーシングの間をベローズで覆った構
成の防水型電子秤において、一端が秤本体のケーシング
の底の外部に開口すると共に、他端が該ケーシング内の
上部に開口する筒状部材を設けたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の防水型電子秤において、筒状部材はその上端に
下方から上昇してくる水分を反射させる反射部と、該反
射部で反射された水分を一旦受け該筒状部材内に流す水
受部を具備することを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の防水型電子秤において、筒状部材のケー
シングの底の外部に開口する開口部の周囲にフードを設
けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1は防水型電子秤の構成を示
す図で、図1(a)は防水型電子秤の断面図、図1
(b)は計量皿及びケーシングを除去して秤本体の構成
を示す平面図である。図示するように、本防水型電子秤
はベース10にケーシング11が搭載されている。ケー
シング11内にはロードセル12がその一端をブラケッ
ト13を介してベース10に固定されて配置されてい
る。また、ロードセル12の他端(可動端)にはブラケ
ット14が固定されている。
【0010】ブラケット14にはブラケット15が固定
され、該ブラケット15にプラターサポート16及び皿
受け板17からなる皿受け部材を介して計量皿18が固
定されている。また、ロードセル12の歪ゲージ等(図
示せず)からの電気信号はロードセルワイヤ19を通し
て、ケーシング11の外部に導かれる。なお、ロードセ
ルワイヤ19はスーパーロック機構20を介してケーシ
ングの間に隙間なく、外部に導かれる。
【0011】プラターサポート16及び皿受け板17か
らなる皿受け部材とケーシング11の間をベローズ(蛇
腹)21で覆って該皿受け部材とケーシング11の間か
ら水分がケーシング11内に入らないようにしている。
該ベローズ21は例えばシリコンゴムで形成されてい
る。22はベース10に固定された取付け部材であり、
該取付け部材22にスーパーロック機構20や後に詳述
する構造の筒状部材23が取り付けられている。なお、
ベース10は平面が矩形状でその四隅にねじにより高さ
が調整できるようになっている支持脚24が設けられて
いる。
【0012】取付け部材22は筒状部材23の取付け作
業を容易にするために設けたもので、該筒状部材23を
取り付ける穴と、スーパーロック機構20が設けられ、
図2に示すように平面矩形状で周囲が下方に折れ曲がっ
ている。なお、図2は取付け部材に筒状部材及びスーパ
ーロック機構を取り付けた状態の平面図、図3は図2の
矢印A方向から見た分解断面図、図4は図2の矢印B方
向から見た分解断面図である。
【0013】筒状部材23は断面が円環形状でゴム材の
成形品でケーシング11の底部から内部の上部まで達す
る寸法である。下端はケーシング11の底の外部に開口
するように開口部23aが設けられ、上部端がケーシン
グ11内の上部に開口するように開口部23bが設けら
れている。また、上端部に下方から上昇してくる水分を
図3では左方向に反射させる反射部23cが設けられ、
開口部23bの周囲には反射部23cで反射された水分
を一旦受け該筒状部材23内に流すカップ状の水受部2
3dが設けられている。また、筒状部材23の下端には
フランジ23eが形成されている。
【0014】筒状部材23の下方にはフード25とフー
ド26が取り付けられるようになっている。フード25
は筒状部材23がゴム材の成形品であるので、該筒状部
材23を取り付けるための押え部材も兼ねている。ま
た、フード25は上面に筒状部材23の開口部23aに
連通する穴25aが形成され、下端が開口した箱型形状
で板金加工で形成されている。フード26は上端が開口
した箱型形状で板金加工で形成し、更に底部の四隅に空
気抜き用の穴26aが設けられている。
【0015】取付け部材22の取付け穴22aに筒状部
材23の上部を挿入し、下端のフランジ23eを取付け
部材22に当接させ、更にフード25の上面をフランジ
23eに押し当て、ねじ27を取付け部材22に捩じ込
むことにより、取付け部材22に筒状部材23とフード
25を取り付ける。続いて、フード25がフード26に
挿入されるようにフード26をかぶせ、ビス28を捩じ
込んでフード26を取り付ける。
【0016】取付け部材22には上記筒状部材23、フ
ード25、フード26の他に、ロードセルワイヤ19を
通したスーパーロック機構20も取り付ける。これらを
取り付けた後、該取付け部材22をベース10上にねじ
29で締め付け固定する。この状態で、フード26の底
面と本防水型電子秤を載置した床面との隙間が極僅かに
なるように、フード25及びフード26の寸法を設定し
ている。
【0017】本防水型電子秤は上記のように下端がケー
シング11の底の外部に開口する開口部23aを有する
と共に、上端がケーシング11内の上部に開口する開口
部23bを有する筒状部材23を設けたことにより、ケ
ーシング11内部と外部の通気性を失うことなく、且つ
ケーシング11内に水分が入り込むこともない。
【0018】また、筒状部材23はその上端に反射部2
3cと、開口部23bの周囲にカップ状の水受部23d
を具備するので、水跳ね等により下方から上昇してくる
水分は反射部23cで反射され、一旦水受部23dに流
入し、該水受部23dから筒状部材23内に流れるの
で、強い水跳ねにより、筒状部材23に浸入した水もケ
ーシング11の外に戻され、更に強い防水作用が得られ
る。
【0019】また、筒状部材23のケーシング11の底
の開口部の周囲にフード25及びフード26を設けたこ
とにより、フード26の下端と本防水型電子秤を載置す
る床面との隙間は小さくなり、水跳ねによる筒状部材2
3内への水の浸入を抑えることができる。
【0020】なお、上記例では筒状部材23はその断面
が円形状の筒状としているが、これに限定されるもので
はなく、断面が三角形や多角形の筒状でもよく、要は下
端と上端に開口部を有する筒状のものであれば良い。
【0021】また、例えば筒内に互い違いに複数の制止
板(邪魔板)を設けて、両端の開口間に直線の空間を無
くすることにより、さらに防水効果を上げることができ
る。また、筒状部材23は直線状でなく、わん曲させた
り、又螺旋状にしても良い。
【0022】上記実施形態例の防水型電子秤は、ノズル
から水や粉塵を噴射して秤にかける防塵防水規格である
IP55に適合するものである。このため本防水型電子
秤は汚れた場合、水をかけて洗浄することが可能であ
り、幅広い用途に使用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、一端が秤本体のケーシングの底の外部に
開口すると共に、他端が該ケーシング内の上部に開口す
る筒状部材を設けたので、秤本体のケーシングの底の開
口部からケーシング内の上部に達する水跳ねは非常にす
くなく、防水性が高い。しかも、計量皿の下に筒状部材
を設けることで、どのような形状の秤にも適用できる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、更に筒状
部材はその上端に下方から上昇してくる水分を反射させ
る反射部と、該反射部で反射された水分を一旦受け該筒
状部材内に流す水受部を具備するので、強い水跳ねで浸
入した水も該反射部で反射され、水受部を経て筒状部材
内に流れるから、筒状部材の内部に入った水もケーシン
グ内に残ることが無い。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、筒状部材
のケーシングの底の外部に開口する開口部の周囲にフー
ドを設けたので、フードの下端と防水型電子秤を載置す
る床面との隙間は小さくなり、強い水跳ねによる水の筒
状部材内への浸入を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水型電子秤の構成を示す図で、図1
(a)は防水型電子秤の断面図、図1(b)は計量皿及
びケーシングを除去した秤本体の構成を示す平面図であ
る。
【図2】本発明の防水型電子秤の取付け部材に筒状部材
及びスーパロック機構を取り付けた状態の平面図であ
る。
【図3】図2の矢印A方向から見た分解断面図である。
【図4】図2の矢印B方向から見た分解断面図である。
【図5】従来の防水型電子秤の通気孔部分を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ベース 11 ケーシング 12 ロードセル 13 ブラケット 14 ブラケット 15 ブラケット 16 プラターサポート 17 皿受け板 18 計量皿 19 ロードセルワイヤ 20 スーパーロック機構 21 ベローズ 22 取付け部材 23 筒状部材 24 支持脚 25 フード 26 フード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内にロードセルを格納した秤
    本体を具備し、該秤本体のロードセルの可動端に皿受け
    部材を介して計量皿を設けると共に、該皿受け部材と前
    記秤本体のケーシングの間をベローズで覆った構成の防
    水型電子秤において、 一端が前記秤本体のケーシングの底の外部に開口すると
    共に、他端が該ケーシング内の上部に開口する筒状部材
    を設けたことを特徴とする防水型電子秤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の防水型電子秤におい
    て、 前記筒状部材はその上端に下方から上昇してくる水分を
    反射させる反射部と、該反射部で反射された水分を一旦
    受け該筒状部材内に流す水受部を具備することを特徴と
    する防水型電子秤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の防水型電子秤に
    おいて、 前記筒状部材の前記ケーシングの底の外部に開口する開
    口部の周囲にフードを設けたことを特徴とする防水型電
    子秤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010008071A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Shinko Denshi Kk
JP2010223961A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Wipotec Wiege-& Positioniersysteme Gmbh シール機構
JP2017009497A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 大和製衡株式会社 計量装置

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