JP4753681B2 - 防水秤 - Google Patents

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本発明は、防水機構を有する秤に関する。
従来の防水構造は、分割筐体A及びB間の嵌合部全周に亘って、分割筐体Aには凹状溝を設け、分割筐体Bには押圧リブを設け、前記凹状溝全周に挿入したゴム製環状パッキンを、押圧リブで押圧することにより、分割筐体A及びBを押圧嵌合する防水構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、前ケースと後ケースとの嵌合において、後ケースの嵌合面と前ケースの外周縁(凸状)との間で、パッキンを潰して挟み込む防水構造が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
更に、秤の可動部の防水構造として、外乱の侵入を防止する、上ケースの開口部(計量皿取付部)を覆うダイアフラム(シール)に関するものであり、上ケース開口部に密着する基部(外周)と皿軸受けに密着する通し孔(内周)との間を蛇腹で連結して可動することにより外乱を防止する構造が開示されており、この構造においては更に、秤の内外気圧不均衡に伴う計量誤差を解消すべく、上ケースに防水防塵通気性部材を設けて成る秤が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平10−4273号公報 特開2004−333871号公報 特開2005−140626号公報
しかしながら、前記特許文献1及び特許文献2は、突起部(押し圧リブ、外周縁(凸状))により、パッキンを押し潰して防水を図ったものであるが、このときパッキンは、前記突起部による押圧方向に掛かる力によってのみ圧接されており、高気圧防水を対象とする場合には、係合する筐体を固定するネジの締め付けを強くするなどしてパッキンを押圧する力を強くするのみであり、それに伴い、筐体自体もネジの締め付けに耐え得る強度を持たせなければならないため、コストアップに繋がる可能性があった。
また、前記特許文献3は、皿軸受け7の環状凹溝7dに、ダイヤフラム8の通し孔8aの起立部を密着状態で嵌着固定させるものであるが、環状凹溝7dに通し孔8aの起立部を押圧する部材によって固定しているものではないため、防滴又は防塵として効果はあっても、高気圧防水を対象とする場合には、水圧によって、環状凹溝7dと通し孔8aの起立部との間にズレや隙間が生じてしまい、そこから、水が入り込んでしまう可能性があり、防水性としては不完全である。
更に、特許文献3において、上ケース3に備えた防水防塵通気性部材31は、むき出しの状態であっては、指で触れてしまったり、物がぶつかって損傷してしまい、機能が損なわれる可能性があるため、カバー4のような大型の保護部材が必要になる。上ケース3とカバー4とを一体的に形成した場合には、例えば、防水防塵通気性部材31が劣化したときに、一体成形した上ケース3及びカバー4毎交換しなければならず、使用コストが上がってしまう可能性がある。
従って本発明は上述の問題点を解決し、製造コストを軽減させながら、防水性及び防塵性の高い秤を提供する。
上記課題を解決するために本発明は、計量皿と、計量皿に掛かる荷重を受ける荷重センサと、前記荷重センサに計量皿からの荷重を伝達する皿受け棒と、荷重センサと皿受け棒から成る可動部を貫通させる開口部を備えたカバー部材と、カバー部材に嵌合して前記荷重センサを内部に備える筐体を成すベース部材と、ベース部材に電池を収容して固定するための電池蓋と、前記カバー部材の開口部を防水する可動部と、カバー部材とベース部材との嵌合部を防水する本体部パッキンと、ベース部材と電池蓋との間を防水する電池収容部パッキンとを少なくとも備える防水秤において、 前記可動部パッキンを、カバー部材に圧着する押さえ部材と、皿受け棒に圧着するキャップと、前記カバー部材及び前記ベース部材の内、少なくとも一方に、両部材の嵌合部全周に亘って前記本体部パッキンを圧着する複数の突起部とを備えて成り、前記筐体の外部から内部への侵入経路を、各パッキンを圧着して塞ぐことを特徴とする防水秤を提供する。
また、前記電池蓋は、防水性及び防塵性を有する多孔質膜と前記多孔質膜を保護するゲート部とから成る気圧調整部を備える。
前記可動部パッキンは、略中空円盤状をして成り、円盤の外周縁付近全周に亘って設けた、前記カバー部材の開口部周辺に埋め込む埋込部と、円盤の内周縁付近全周に亘って設けた、前記開口部から突出した皿受け棒に覆い被せる起立部と、前記埋込部と前記起立部との間を接続し、荷重時の前記皿受け棒の可動に伴う起立部の可動に合わせて伸縮可能な蛇腹部とを備えて成る。
前記埋込部は、埋め込まれる部分の全周に亘って、隙間を埋めるための柔軟突起部を備えて成る。
前記押さえ部材は、前記埋込部を含む可動部パッキンの外周縁付近を全周に亘ってカバー部材に押圧する突起部を少なくとも一つ備える。
前記起立部は、皿受け棒とキャップとに挟まれて押圧される部分の内の一部を、全周に亘って、押圧される方向に材圧を厚くして成る。
本発明の防水秤は、計量皿と、計量皿に掛かる荷重を受ける荷重センサと、前記荷重センサに計量皿からの荷重を伝達する皿受け棒と、荷重センサと皿受け棒から成る可動部を貫通させる開口部を備えたカバー部材と、カバー部材に嵌合して前記荷重センサを内部に備える筐体を成すベース部材と、ベース部材に電池を収容して固定するための電池蓋と、前記カバー部材の開口部を防水する可動部パッキンと、カバー部材とベース部材との嵌合部を防水する本体部パッキンと、ベース部材と電池蓋との間を防水する電池収容部パッキンとを少なくとも備える防水秤において、 前記可動部パッキンを、カバー部材に圧着する押さえ部材と、皿受け棒に圧着するキャップと、前記カバー部材及び前記ベース部材の内、少なくとも一方に、両部材の嵌合部全周に亘って前記本体部パッキンを圧着する複数の突起部とを備えて成り、前記筐体の外部から内部への水などの侵入経路を、各パッキンを圧着して塞ぐことにより、高気圧防水レベルの高い防水性を有することを可能とし、パッキン材を限定することなく、より広い範囲の材料を用いることを可能とする。
また、前記電池蓋は、防水性及び防塵性を有する多孔質膜と前記多孔質膜を保護するゲート部とから成る気圧調整部を備えることから、高い防水性を有しながら、計量時の測定精度を保つことを可能とする。また、電池蓋のみの交換で多孔質膜の交換できるため、多種の試験又は検査にも容易に対応可能となり、製造コストの軽減を可能とする。
前記可動部パッキンは、略中空円盤状をして成り、円盤の外周縁付近全周に亘って設けた、前記カバー部材の開口部周辺に埋め込む埋込部と、円盤の内周縁付近全周に亘って設けた、前記開口部から突出した皿受け棒に覆い被せる起立部と、前記埋込部と前記起立部との間を接続し、荷重時の前記皿受け棒の可動に伴う起立部の可動に合わせて伸縮可能な蛇腹部とを備えて成り、また、前記埋込部は、埋め込まれる部分の全周に亘って、隙間を埋めるための柔軟突起部を備えて成り、前記押さえ部材は、前記埋込部を含む可動部パッキンの外周縁付近を全周に亘ってカバー部材に押圧する突起部を少なくとも一つ備えて成り、 前記起立部は、皿受け棒とキャップとに挟まれて押圧される部分の内の一部を、全周に亘って、押圧される方向に材圧を厚くして成ることから、可動部を含むカバー開口部を完全に密閉可能であり、可動部パッキンが接触部材に対してズレや隙間を生じることがないため、高気圧下の防水においても高い防水性を有することを可能とするものである。
本発明の防水秤は、計量皿と、計量皿に掛かる荷重を受ける荷重センサと、前記荷重センサに計量皿からの荷重を伝達する皿受け棒と、荷重センサと皿受け棒から成る可動部を貫通させる開口部を備えたカバー部材と、カバー部材に嵌合して前記荷重センサを内部に備える筐体を成すベース部材と、ベース部材に電池を収容して固定するための電池蓋と、前記カバー部材の開口部を防水する可動部パッキンと、カバー部材とベース部材との嵌合部を防水する本体部パッキンと、ベース部材と電池蓋との間を防水する電池収容部パッキンとを少なくとも備える防水秤において、 前記可動部パッキンを、カバー部材に圧着する押さえ部材と、皿受け棒に圧着するキャップと、前記カバー部材及び前記ベース部材の内、少なくとも一方に、両部材の嵌合部全周に亘って前記本体部パッキンを圧着する複数の突起部とを備えて成り、前記筐体の外部から内部への侵入経路を、各パッキンを圧着して塞ぐものである。
また、前記電池蓋は、防水性及び防塵性を有する多孔質膜と前記多孔質膜を保護するゲート部とから成る気圧調整部を備える。
前記可動部パッキンは、略中空円盤状をして成り、円盤の外周縁付近全周に亘って設けた、前記カバー部材の開口部周辺に埋め込む埋込部と、円盤の内周縁付近全周に亘って設けた、前記開口部から突出した皿受け棒に覆い被せる起立部と、前記埋込部と前記起立部との間を接続し、荷重時の前記皿受け棒の可動に伴う起立部の可動に合わせて伸縮可能な蛇腹部とを備えて成る。
前記埋込部は、埋め込まれる部分の全周に亘って、隙間を埋めるための柔軟突起部を備えて成る。
前記押さえ部材は、前記埋込部を含む可動部パッキンの外周縁付近を全周に亘ってカバー部材に押圧する突起部を少なくとも一つ備えて成る。
前記起立部は、皿受け棒とキャップとに挟まれて押圧される部分の内の一部を、全周に亘って、押圧される方向に材圧を厚くして成る。
本発明の実施例の防水秤Xの構成部材の概略を、図1乃至図4を用いて説明する。 図1は、本実施例の防水秤の外観斜視図であり、図2は、図1の分解斜視図であり、図3は、計量皿1を外した状態の防水秤Xの外観上面図であり、図4は、図3のA−A断面図である。
これによると、防水秤Xは、計量皿1、カバー部材7、本体部パッキン12及びベース部材13から概略構成され、カバー部材7とベース部材13とに囲まれる秤内部に、計量皿1を受けて荷重によって可動する皿受け棒10aと荷重センサとを備えた荷重センサアセンブリ10を有して成る。
前記荷重カバー部材7は、前記皿受け棒10aをカバー部材7の上面に突出させる開口部を有して成る。前記開口部は、前記開口部を防水するための、前記皿受け棒10aの可動に合わせた可動部パッキン6、押さえ板3、ビス4及びキャップ5を用いて、前記可動部パッキン6を所定の部材間で圧着することにより、密閉されて成るものである。
また、ベース部材13の底面の一部は、図示しないが公知の電池収容部13dを備えて成り、前記電池収容部13dを防水するための電池収容部パッキン14と、前記電池収容部パッキン14をベース部材13に押圧して圧着する形状を成す電池蓋15を備えて成る。更にここでは図示しないが、前記電池蓋15は、所定の位置に、秤の内外気圧の均衡を保つための気圧調整機構部を設けて成る。
これにより、防水秤Xの内部は、図4のA−A断面図の示すC部、D部及びE部の防水構造について後述するが、E部の気圧調整機構を除いて完全に密閉される。
続いて、各部の防水構造について図面を用いて詳述する。まず、図5を用いて、本体部パッキン12を用いたカバー部材7及びベース部材13の防水構造について説明する。図5(a)は、図4でC部として示した、嵌合前の防水構造の状態を示す断面図であり、図5(b)は、嵌合後の防水構造の状態を示す図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、カバー部材7及びベース部材13の各外周は、全周にわたって互いに嵌合する嵌合部を備えて成り、両部材7及び13の嵌合部間で本体部パッキン12を挟みこんで押圧する。
また、前記カバー部材7の嵌合部は、外周縁を凸段部7aとして内周縁を凹段部7bとする段差を備え、前記ベース部材13の嵌合部は、内周縁を凸段部13aとして外周縁を凹段部13bとする段差を備えて成り、本実施例においては、前記カバー部材7の凹段部7bと前記ベース部材13の凸段部13aとの各々に、相対する部材の方向に凸となる突起部7c及び13cを全周に亘って備え、各突起部7c及び13cは、カバー部材7とベース部材13とを嵌合する方向において一直線上に無く、相対する部材の凸段及び凹段の各面に対して本体部パッキン12を押圧するものであって、本体部パッキン12を局所的に更に押し潰して各部材7及び13にパッキン12を密接させるものである。
これは、前記突起部7c及び13cが無いタイプのカバー部材7とベース部材13との凹段13a及び凸段7bのみによる嵌合に比べて、より高い密着性が得られる。すなわち、本体部パッキン12を挟み込む各部材の凸段部と凹段部との各面の平面度合いにばらつきがあり、本体部パッキン12を押圧する押圧力が一様とならない場合には、押圧力の弱い部分から水が浸入してくる恐れがあり、特に、本実施例のようにカバー部材7及びベース部材13が樹脂成形品である場合には顕著に現れるが、全周に亘って、本体部パッキン12に更に埋め込まれるように突起部7c及び13cを設けたことにより、前記平面度合いのばらつきの影響を補助的に軽減することができる。これに伴い、部材の設計においては、寸法精度のばらつきを許容可能な突起部の大きさにすれば良いため、コスト削減に繋がる。
また、各突起部7c及び13cの先端は、鉛直方向に一直線上に設けず、突起部からの押圧力が鉛直方向だけでなく互いの突起部に本体部パッキン12を押し付けるように働く距離:tだけずらして配することによって、前記突起部7c及び13c間において、より圧着力が増すため、高い防水性を有するようになる。
また、押圧面積の小さい突起部を設けることにより、局所的に押圧力が増すため、例えば、面で押圧した場合には、両部材7及び13とパッキン材との間に隙間を生じてしまうような硬い材料のパッキンにも対応できる。
更に、カバー部材7及びベース部材13の嵌合において、凸段部7aと凸段部13aとの隙間は、そこに挟まれる本体部パッキン12の厚さよりも狭く形成されているため、本体部パッキン12を、前述したカバー部材7とベース部材13との嵌合方向だけでなく、相対する凸段部に圧着させる方向にも押圧するものであり、たとえ、カバー部材7とベース部材13とを固定するネジが緩むようなことがあったとしても、両部材7及び13の密閉性が崩れることは無く、防水性が保たれる。
次に、図6乃至図8を用いて、可動部パッキン6を用いたカバー部材7の開口部の防水構造について説明する。図6は、図4でD部として示した、開口部の防水構造の状態を示す断面図であり、図7は、図6のF部拡大図であり、図8は、図6のG部拡大図である。
図6中の斜線部で示した可動部パッキン6は、略中空円盤状を成し、円盤の外周近傍全周に亘ってカバー部材7に埋め込む埋込部6aを備え、円盤の内周近傍全周に亘って、カバー開口面より上方に突出する皿受け棒10aの形状に沿って取り囲むように起立した起立部6bを備え、埋込部6aと起立部6bとの間には環状の蛇腹部6cを備えて構成する。
図7に示すように、カバー部材7は、可動部パッキン6の埋込部6aを圧入する環状溝7dを備えて成る。また、前記埋込部6aは、側面全周に亘って柔軟突起部6dを備え、前記環状溝7dに圧入された際に、前記突起部6dが環状溝7dの内側壁に押し潰されて圧着されることにより、防水するものである。
また、押さえ板3は、略中空円盤状を成し、前記環状溝7dに圧入した埋込部6aを含む可動部パッキン6の外周近傍を、上方から押圧した状態で、カバー部材7にネジ2によってネジ締めされて固定される部材である。このとき、可動部パッキン6の外周上面を圧接する押さえ板3の接触面の内、前記埋込部7dの上方以外の部分に、全周に亘って突起部3aを少なくとも一つ備え、可動部パッキン6の外周近傍を、局所的に更に押圧してカバー部材7と可動部パッキン6とを圧着するものである。また、秤の荷重を検出するセンサを備えた荷重センサアセンブリ10において、皿受け棒10aは、下面閉口の略円筒状を成し、中空部分にネジ4を螺合するものである。
また、キャップ5は、皿受け棒10aの一部を覆うように被さる可動部パッキン6の起立部6bの上方から、起立部6bを覆うように被せて、キャップ5と皿受け棒10aとの間で前記起立部6bを挟み込む形状の略円筒状をして成り、前記キャップ5の中空部分上方からネジ4を挿入して前記皿受け棒の中空部分に螺合して締め付けるものである。これにより、前記起立部6bを含む、キャップ5と前記皿受け棒10aとに挟み込まれている可動部パッキン6は、キャップ5と皿受け棒10aとの間で押し潰され圧着される。
このとき、図8に示したように、前記圧着される起立部6bの内周縁は、全周に亘って材厚を厚くしたOリング状をして成り、キャップ5と皿受け棒10aとの間で更に押し潰されて圧着されることによって、キャップ5と皿受け棒10aとの隙間が更に密閉されると共に、カバー開口部が完全に密閉される。
ここで、荷重時の秤の可動部の動作を説明すると、計量皿1に被計量物を載せると、前記皿受け棒10aが押し下げられ、荷重センサアセンブリ10に荷重が伝達される。このとき、前記皿受け棒10aと共に起立部6bも押し下げられ、これに対応して前記蛇腹部6cが変形することによって、密閉状態を保ちながら可動するものである。
続いて、図9及び図10を用いて、気圧調整機構を周辺の防水構造を含めて詳述する。図9(a)は、電池蓋15への気圧調整機構の多孔質膜の取り付けを示す斜視図であり、図9(b)は、電池蓋15を底面から見た図である。
この気圧調整機構は、上述したような防水構造により、秤内部が密閉状態になることによって、前述した荷重時の可動部パッキン6の可動に伴い、秤の内気圧が上昇して外気圧との差が生じてしまうことを防止するために設けるものである。
電池蓋15は、中央付近に気圧調整部20を有し、気圧調整部20は、防水性及び防塵性を有する多孔質膜20aを溶着して備え、前記多孔質膜の気圧調整機能を妨げない程度の隙間を有する十字型のゲート部20bを電池蓋15の外面に備えて構成する。
また、ベース部材13は、前記電池蓋15を取付けた状態で防水可能とする電池収容部パッキン14を備えた電池収容部13dを備えて成り、前記電池蓋15を取付けることにより、電池収容部パッキン14を電池収容部13dに圧着する防水構造を備えてなる。
気圧調整機構は、秤の構造上、計量皿1に近い上面又は側面(例えばカバー部材7の上面)に設けた場合には、前記気圧調整機構部分に、粉体が降りかかったり液体が液垂れしたりする等汚れやすく、いくら防水性及び防塵性を有していても、ゲート部15aが塞がれてしまっては、気圧調整を上手く行えない。
そこで、気圧調整部20をベース部材13の裏面に設ける構造とするため、ベース部材13底面に取り付ける電池蓋15に前記気圧調整部20を設けたものである。ここで、ベース部材13底面の外縁付近は、被計量物などの液垂れによる汚れの影響が考えられることから、ベース部材13底面の中央付近に設けられるのが望ましい。
更に、前記ゲート部20bを設けることにより、前記多孔質膜20aの破損や外れ防止のため通常使用状態で容易に触れることができないようにするものであり、液状物が多孔質膜20aに付着した場合に、綿棒等で洗浄できる程度の隙間を有しても良い。
また、多孔質膜20aを小型化することによって、気圧調整部20?自体を小型化して更なる汚れ防止となるために、気圧調整機能に有効な最低限の面積を算出する。例えば、前記荷重によって可動する蛇腹部6cの外周の直径を30mmとし、荷重による沈み量(鉛直方向の可動距離)を最大0.1mmとした場合、内部体積変化量は「0.07065CC」である。この内部体積変化量を、計測時間以内に除去する必要がある。計測時間を0.1秒とし、使用する多孔質膜20aの通気量を毎秒5CC/100平方ミリとした場合には、「14.13平方ミリ」以上の面積があれば良い。これにより、必要最小限の気圧調整部20(多孔質膜最低コスト)で最大の効果を発揮できる。
また、気圧調整部20を電池蓋15に設けたことにより、多孔質膜20aの取り付けに不具合が生じたときでも、電池蓋15のみを交換すればよく、最小部品だけでの対処が可能であり、また、外観デザインが異なった機種の場合でも流用できるため設備コストの削減となる。
更に、多種の試験又は検査にも容易に対応可能となる、例えば、製品の完全密封確認の試験を行いたければ、前記ゲート部20bを塞いだ電池蓋を使用することにより、容易に実施できる。その上、多孔質膜20aの溶着状態や通気状態の確認試験は、気圧調整部20を設けた電池蓋15単体で行えるため、検査に必要な装置の規模も縮小でき、生産コストを押さえることができる。
本実施例の防水秤の外観斜視図である。 本実施例の防水秤の分解斜視図である。 外観上面図である。 図3のA−A断面図である。 (a)図4のC部の嵌合前断面図である。(b)図4のC部の嵌合後断面図である。 図4のD部拡大図である。 図6のF部拡大図である。 図6のG部拡大図である。 (a)電池蓋斜視図である。(b)電池蓋底面正面図である。 図4のE部拡大図である。
符号の説明
X 防水秤
1 計量皿
2 ビス
3 押さえ板
3a 突起部
4 ビス
5 キャップ
6 可動部パッキン
6a 埋込部
6b 起立部
6c 蛇腹部
6d 柔軟突起部
7 カバー部材
7a 凸段部
7b 凹段部
7c 突起部
7d 環状溝
8 銘板
9 ビス
10 荷重センサアセンブリ
10a 皿受け棒
11 電子基板組立
12 本体部パッキン
13 ベース部材
13a 凸段部
13b 凹段部
13c 突起部
13d 電池収容部
14 電池収容部パッキン
15 電池蓋
16 ユリヤネジ
17 ゴム脚
18 ビス
19 乾電池
20 気圧調整部
20a 多孔質膜
20b ゲート部

Claims (5)

  1. 計量皿と、計量皿に掛かる荷重を受ける荷重センサと、前記荷重センサに計量皿からの荷重を伝達する皿受け棒と、荷重センサと皿受け棒から成る可動部を貫通させる開口部を備えたカバー部材と、カバー部材に嵌合して前記荷重センサを内部に備える筐体を成すベース部材と、ベース部材に電池を収容して固定するための電池蓋と、前記カバー部材の開口部を防水する可動部パッキンと、カバー部材とベース部材との嵌合部を防水する本体部パッキンと、ベース部材と電池蓋との間を防水する電池収容部パッキンと前記可動部パッキンを、カバー部材に圧着する押さえ部材と、皿受け棒に圧着するキャップと前記カバー部材及び前記ベース部材の内、少なくとも一方に、両部材の嵌合部全周に亘って前記本体部パッキンを圧着する複数の突起部とを備えて成り、前記筐体の外部から内部への侵入経路を、各パッキンを圧着して塞ぐ防水秤であって、
    前記電池蓋は、防水性及び防塵性を有する多孔質膜と前記多孔質膜を保護するゲート部とから成る気圧調整部を備えることを特徴とする防水秤
  2. 前記可動部パッキンは、略中空円盤状をして成り、円盤の外周縁付近全周に亘って設けた、前記カバー部材の開口部周辺に埋め込む埋込部と、円盤の内周縁付近全周に亘って設けた、前記開口部から突出した皿受け棒に覆い被せる起立部と、前記埋込部と前記起立部との間を接続し、荷重時の前記皿受け棒の可動に伴う起立部の可動に合わせて伸縮可能な蛇腹部とを備えて成ることを特徴とする請求項に記載の防水秤。
  3. 前記埋込部は、埋め込まれる部分の全周に亘って、隙間を埋めるための柔軟突起部を備えて成ることを特徴とする請求項記載の防水秤。
  4. 前記押さえ部材は、前記埋込部を含む可動部パッキンの外周縁付近を全周に亘ってカバー部材に押圧する突起部を少なくとも一つ備えることを特徴とする請求項記載の防水秤。
  5. 前記起立部は、皿受け棒とキャップとに挟まれて押圧される部分の内の一部を、全周に亘って、押圧される方向に材圧を厚くして成ることを特徴とする請求項記載の防水秤。
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