JPH11257862A - 連続式焼成炉における雰囲気制御装置 - Google Patents

連続式焼成炉における雰囲気制御装置

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JPH11257862A
JPH11257862A JP6111298A JP6111298A JPH11257862A JP H11257862 A JPH11257862 A JP H11257862A JP 6111298 A JP6111298 A JP 6111298A JP 6111298 A JP6111298 A JP 6111298A JP H11257862 A JPH11257862 A JP H11257862A
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JP
Japan
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atmosphere
ejector
furnace
zone
continuous firing
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Pending
Application number
JP6111298A
Other languages
English (en)
Inventor
Jotaro Miyata
丈太郎 宮田
Katsuhiko Kimura
克彦 木村
Tomoyuki Tanigawa
友由喜 谷川
Shinichi Sasaki
伸一 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
TDK Corp
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
TDK Corp
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Publication date
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Publication of JPH11257862A publication Critical patent/JPH11257862A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気量の調整が容易であって各ゾーンの雰囲
気を厳密に一定に維持することができる連続式焼成炉に
おける雰囲気制御装置を提供する。 【解決手段】 連続式焼成炉1の雰囲気別の各ゾーン2
〜4に、雰囲気ガスの打ち込み手段5〜7をそれぞれ配
置する。また各ゾーン間の雰囲気切替え部に、炉内雰囲
気を強制排気するためのエジェクター8をそれぞれ配置
し、隣接するゾーンに雰囲気ガスが流入することを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子部品の
焼成に用いられる連続式焼成炉における雰囲気制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品等の焼成には、焼成温度に応じ
てO2 濃度等の炉内雰囲気を厳密に切替えた焼成が必要
とされる場合がある。このため、従来は連続式焼成炉の
各ゾーンに炉外で調製された雰囲気ガスを打ち込むとと
もに、ゾーン間の雰囲気切替え部に排気口を設け、自然
排気により炉内雰囲気を炉外に排気していた。また各ゾ
ーンには雰囲気センサを配置し、雰囲気ガスの打ち込み
量を制御していた。
【0003】しかし雰囲気ガスの打ち込み量を変化させ
た場合、排気口からの自然排気がこの変化に追随でき
ず、打ち込まれた雰囲気ガスの一部が隣接するゾーンに
流入して所定雰囲気から逸脱してしまうおそれがあっ
た。なお、本明細書においてゾーンとは、雰囲気の違い
によって区画された炉内の領域を意味するものであり、
予熱、焼成、冷却の各ゾーンとは必ずしも一致するもの
ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、排気量の調整が容易であって各ゾー
ンの雰囲気を厳密に一定に維持することができる連続式
焼成炉における雰囲気制御装置を提供するためになされ
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の連続式焼成炉における雰囲気制御
装置は、ゾーンによって雰囲気を切替えて焼成を行う連
続式焼成炉の各ゾーンに、雰囲気ガスの打ち込み手段を
配置するとともに、ゾーン間の雰囲気切替え部に、炉内
雰囲気を強制排気するためのエジェクターを配置したこ
とを特徴とするものである。なお、エジェクターに排気
ガスの凝結防止用のヒータを取り付けることができ、ま
た各エジェクターの近傍に炉室内に突出する隔壁を配置
することが好ましい。
【0006】本発明によれば、ゾーン間の雰囲気切替え
部に配置されたエジェクターにより、炉内雰囲気を強制
排気することができ、しかもエジェクターは排気量の調
整を簡便に行うことができる。このため、雰囲気ガスの
打ち込み量を変化させたような場合にも、打ち込まれた
雰囲気ガスはエジェクターによって確実に排気され、隣
接するゾーンに流入するおそれはない。従って、各ゾー
ンの雰囲気を厳密に一定に維持しながら連続焼成が可能
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ、本発明
の好ましい実施の形態を説明する。図1は連続式焼成炉
の模式的な水平断面図と、焼成温度及び雰囲気の設定値
のグラフとを示した図である。この図1において1は連
続式焼成炉であり、被焼成物は左側から炉内に供給さ
れ、連続式焼成炉1の内部を移動する間に予熱、焼成、
冷却され、右側から取り出される。
【0008】この例では、図1の上段に示すように最高
温度での焼成終了までは雰囲気中のO2 濃度は15%以
上、その後は段階的に5%、1%と低下させ、出口付近
では200ppm 以下に設定するものとする。このため、
連続式焼成炉1の後半部にはO2 濃度5%のゾーン2に
2 濃度5%の雰囲気ガスを打ち込むための雰囲気ガス
の打ち込み手段5と、O2 濃度1%のゾーン3にO2
度1%の雰囲気ガスを打ち込むための雰囲気ガスの打ち
込み手段6と、O2 濃度200ppm以下のゾーン4にO
2 濃度200ppm 以下の雰囲気ガスを打ち込むための雰
囲気ガスの打ち込み手段7とが設けられている。
【0009】またこれらの各ゾーン2、3、4間の雰囲
気切替え部には、それぞれエジェクター8が配置されて
いる。エジェクター8は、図2に示したように高圧空気
をエジェクターコーン9の内側から噴出させ、絞り効果
によって生ずる負圧を利用して雰囲気ガスを吸引し、強
制排気を行うものである。エジェクター8の排気能力は
高圧空気の流量によって迅速かつ確実に調整できるが、
ネジ部により高圧空気噴出用のノズル10をスライドさ
せることによっても排気量の調節ができ、また炉内に通
ずるバルブ11を開閉することによっても排気量の調節
ができる。
【0010】前記したように、連続式焼成炉1の各ゾー
ンには雰囲気センサが配置されており、設定された雰囲
気を維持できるように雰囲気ガスの打ち込み手段5、
6、7による打ち込み量を調整する。また各エジェクタ
ー8は炉圧の変動を検知するセンサにより制御される。
このため、仮に特定ゾーンへの雰囲気ガスの打ち込み量
が増加した場合には、それによる炉圧の上昇を検知して
雰囲気切替え部に配置された各エジェクター8への高圧
空気の流量が直ちに制御され、雰囲気切替え部からの雰
囲気ガスの排気量が直ちに増加される。また、雰囲気ガ
スの打ち込み量が減少した場合にも同様に、雰囲気ガス
の排気量が直ちに減少される。従って、従来の自然排気
の炉のように雰囲気ガスが隣接するゾーンに流入するこ
とはなく、常に安定した雰囲気下で、連続焼成が可能と
なる。
【0011】なおこのような雰囲気の明確な切り替えの
ために、エジェクター8の近傍に炉室内に突出する隔壁
12を配置しておくことが好ましい。これらの隔壁12
は隣接するゾーンからの雰囲気の流入を阻止する効果を
持つ。
【0012】図1に示すように、この例では連続式焼成
炉1の入口付近にもエジェクター8が配置されている。
このエジェクター8は被焼成物から発生する有機バイン
ダーのガスを含んだ炉内ガスを排気するためのものであ
る。このような有機バインダーを含有するガスは、エジ
ェクター8で吸引されると冷却されて凝結し、エジェク
ター8の内部に付着する。そこで図2に示したように、
この部分のエジェクター8には高圧空気噴出用のノズル
10に凝結防止用のヒータ13を取付け、高圧空気を2
00℃以上に加温しておくことが好ましい。
【0013】また図2に示したように、エジェクター8
には斜め下向きにタールストック14を設け、凝結物を
溜めたうえ外部に取り出し易いようにしておくことが好
ましい。このタールストック14にもヒータ15を取付
け、凝結物を加温して流出を容易化しておくことが好ま
しい。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の連続式
焼成炉における雰囲気制御装置は、雰囲気ガスの打ち込
み手段と排気量の調整が容易なエジェクターとを組み合
わせることにより、各ゾーンの雰囲気を厳密に一定に維
持することができるようにしたものである。このため炉
内雰囲気を厳密に切替えた焼成が必要とされる電子部品
等の焼成に適したものである。また、エジェクターを利
用したことにより炉内圧の調整も容易化する利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続式焼成炉の模式的な水平断面図と、焼成温
度及び雰囲気の設定値のグラフとを組み合わせて示した
図である。
【図2】エジェクターの部分断面図である。
【符号の説明】
1 連続式焼成炉、2 ゾーン、3 ゾーン、4 ゾー
ン、5 雰囲気ガスの打ち込み手段、6 雰囲気ガスの
打ち込み手段、7 雰囲気ガスの打ち込み手段、8 エ
ジェクター、9 エジェクターコーン、10 高圧空気
噴出用のノズル、11 バルブ、12 隔壁、13 凝
結防止用のヒータ、14 タールストック、15 ヒー
フロントページの続き (72)発明者 谷川 友由喜 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 佐々木 伸一 秋田県由利郡仁賀保町平沢字前田151番地 ティーディーケイ・エムシシ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゾーンによって雰囲気を切替えて焼成を
    行う連続式焼成炉の各ゾーンに、雰囲気ガスの打ち込み
    手段を配置するとともに、ゾーン間の雰囲気切替え部
    に、炉内雰囲気を強制排気するためのエジェクターを配
    置したことを特徴とする連続式焼成炉における雰囲気制
    御装置。
  2. 【請求項2】 エジェクターに排気ガスの凝結防止用の
    ヒータを取り付けた請求項1に記載の連続式焼成炉にお
    ける雰囲気制御装置。
  3. 【請求項3】 エジェクターの近傍に炉室内に突出する
    隔壁を配置した請求項1に記載の連続式焼成炉における
    雰囲気制御装置。
JP6111298A 1998-03-12 1998-03-12 連続式焼成炉における雰囲気制御装置 Pending JPH11257862A (ja)

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