JP2000356443A - 気化冷却装置 - Google Patents

気化冷却装置

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JP2000356443A
JP2000356443A JP11167643A JP16764399A JP2000356443A JP 2000356443 A JP2000356443 A JP 2000356443A JP 11167643 A JP11167643 A JP 11167643A JP 16764399 A JP16764399 A JP 16764399A JP 2000356443 A JP2000356443 A JP 2000356443A
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JP
Japan
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cooling
temperature
suction
ejector
suction means
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JP11167643A
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English (en)
Inventor
Takayuki Morii
高之 森井
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TLV Co Ltd
Original Assignee
TLV Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却温度を変更する場合に時間遅れを生じる
ことがなく、精度良く冷却温度を所定値に維持すること
のできる気化冷却装置を得ること。 【解決手段】 エゼクタ3とタンク4と循環ポンプ5で
吸引手段6を形成する。エゼクタ3に大気吸引部9を取
り付ける。大気吸引部9は、大気連通管16と制御弁1
7と圧力センサ20で構成する。ジャケット部2と吸引
手段6を管路11で接続する。制御弁17の弁開度を調
節してエゼクタ3の吸引力を制御することにより、ジャ
ケット部2内の圧力ひいては温度を所定値に維持するこ
とができ、ジャケット部2での冷却温度を時間遅れなく
変更し且つ精度良く維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却室内を吸引手
段で吸引しながら、被冷却物を冷却流体の蒸発潜熱によ
り気化冷却するものに関し、具体的には、重合や縮合等
の各種反応を行う反応釜の冷却装置、食品や医療品等の
冷却装置に関する。これらの被冷却物は、少しの温度変
化によって変質してしまう場合が多く、高精度の温度制
御が必要とされる。
【0002】
【従来の技術】従来の気化冷却装置としては、例えば特
開平10−2647号公報に示されたものがある。これ
は、エゼクタ3とタンク4と循環ポンプ5で構成した吸
引手段と、該吸引手段に連通した気化冷却室としてのジ
ャケット部2と、該ジャケット部2に冷却流体を注入す
る冷却流体供給通路9を設けて、ジャケット部2で冷却
流体の蒸発潜熱により被冷却物を気化冷却するものであ
り、タンク4内に熱交換手段7を取り付けて、タンク4
内の流体温度を熱交換手段7で熱交換して所定値に調節
することにより、エゼクタ3で生じる吸引力を調整して
冷却温度を時間遅れなく変更することができるようにす
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは冷
却温度を変更する場合に未だ尚、時間遅れを生じてしま
い、冷却温度を精度良く所定値に維持することができな
かったり、また、被冷却物が熱損傷してしまう問題があ
った。これは、タンク内の熱交換手段でタンク内の流体
温度を調節することによりエゼクタで生じる吸引力を調
整するために、タンク内の流体がエゼクタに達して所定
の吸引力を生じるまでに時間を要し遅れを生じてしまう
のである。
【0004】従って本発明の課題は、冷却温度を変更す
る場合に時間遅れを生じることがなく、精度良く冷却温
度を所定値に維持することのできる気化冷却装置を得る
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段は、流体を吸引する吸引手段と、該吸引手段に
連通した気化冷却室と、該気化冷却室に冷却流体を注入
する冷却流体供給通路を設けて、気化冷却室で冷却流体
の蒸発潜熱により被冷却物を気化冷却するものにおい
て、吸引手段に大気を吸引する大気吸引部を取り付けた
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】吸引手段に大気を吸引する大気吸
引部を取り付けたことにより、例えば吸引手段の吸引力
を最大に近い値に維持しながら、この大気吸引部からの
大気吸引量を少なくすることにより、気化冷却室の圧力
は低下して減圧度が高まり、冷却温度をより低くするこ
とができる。一方、大気吸引量をより多くすることによ
って、気化冷却室の圧力が上昇して減圧度が低くなり冷
却温度をより高くすることができる。
【0007】大気吸引部からの大気吸引量を制御するこ
とによって、気化冷却室の温度を時間遅れなく瞬時に変
更し維持することができる。
【0008】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。本実施例に
おいては、気化冷却室として反応釜1のジャケット部2
を用いた例を示す。気化冷却室としてのジャケット部2
を備えた反応釜1と、大気吸引部9を取り付けた吸引手
段6と、ジャケット部2に冷却流体を供給する冷却流体
供給通路7と、ジャケット部2と吸引手段6の間に配置
した制御弁8で気化冷却装置を構成する。
【0009】反応釜1は、ほぼ全周にわたりジャケット
部2を形成し、内部に図示しない被冷却物を収容すると
共に、被冷却物の温度を検出する温度センサ10を備え
る。ジャケット部2にジャット部2内の圧力を検出する
圧力センサ12と、同様に温度を検出する温度センサ1
3を取り付けると共に、ジャケット部2の下部には、管
路11に制御弁8を取り付けて後述する吸引手段6のエ
ゼクタ3と接続する。
【0010】制御弁8は、本実施例においては電動機で
駆動されて弁開度を大きくしたりあるいは小さく制御す
ることのできる自動調節弁を用いる。自動調節弁8は、
ジャケット部2に取り付けた圧力センサ12と温度セン
サ13に、図示しないコントローラを介して電気的に接
続する。ジャケット部2内の圧力又は温度を、圧力セン
サ12又は温度センサ13で検出して、この圧力又は温
度の検出値に応じて制御弁8の弁開度を制御するもので
ある。
【0011】吸引手段6は、エゼクタ3とタンク4と循
環ポンプ5とで形成し、循環ポンプ5の吸込み側をタン
ク4に接続し、吐出側をエゼクタ3のノズル部14に接
続し、エゼクタ3のディフューザ15をタンク4の上部
空間に接続したものである。タンク4には、冷却流体を
補給する冷却流体補給管18とオーバーフロー管19を
取り付ける。
【0012】吸引手段6のエゼクタ3に大気吸引部9を
取り付ける。大気吸引部9は、大気と連通した大気連通
管16と制御弁17と圧力センサ20で構成する。圧力
センサ20の検出値に応じて、制御弁17の弁開度を調
節して、エゼクタ3に吸引される大気の吸引量を制御す
ることによって、エゼクタ3即ち吸引手段6の吸引力を
時間遅れなく所定値に変更し維持するものである。
【0013】タンク4内の流体は、循環ポンプ5を介し
てエゼクタ3へ供給されタンク4に戻ることにより、吸
引手段6内を循環する。循環流体の一部は分岐管26か
らコントロールバルブ28と冷却流体供給通路7を通っ
てジャケット部2へ供給されることにより、反応釜1内
の被冷却物を冷却するものである。
【0014】吸引手段6の分岐管26と冷却流体供給通
路7の間に、エゼクタ式のインラインヒータ21と温度
センサ27を配置する。このインラインヒータ21には
コントロールバルブ22と逆止弁23を介して熱交換流
体供給管24を接続する。このインラインヒータ21
は、ジャケット部2に冷却流体を供給する冷却流体供給
通路7の流体温度を、例えば加熱用の蒸気又は冷却用の
冷却水をコントロールバルブ22の弁開度をコントロー
ルして供給することにより任意に温度制御できるもので
ある。
【0015】本実施例においては、ジャケット部2で冷
却流体による気化冷却のみならず、加熱用の蒸気を供給
して蒸気加熱を行うこともできるものである。即ち、ジ
ャケット部2に、加熱用蒸気供給管30を、減圧弁31
とコントロールバルブ32と気液分離器45と圧力セン
サ33をそれぞれ介して接続する。ジャケット部2の下
端部に加熱用蒸気が凝縮したドレンを排出するドレン排
出管34を接続する。ドレン排出管34は、開閉弁35
とスチームトラップ36を並行に配置して、加熱用の吸
引手段37と接続する。加熱用の吸引手段37は、エゼ
クタ38とタンク39と循環ポンプ40から構成して、
別途の吸引手段6と同様にエゼクタ38でジャケット部
2内のドレン及び凝縮しきれなかった一部の蒸気を吸引
するものである。
【0016】加熱用の吸引手段37の循管路を分岐して
管路41により加熱用蒸気供給管30と接続する。管路
41には、ストレーナ42と開度調整弁43を取り付け
る。管路41から加熱用蒸気供給管30に、吸引手段3
7を循環する循環流体の一部を供給することによって、
加熱用蒸気供給管30内の蒸気の温度を適宜低下させる
ことができるものである。特に、加熱用蒸気が過熱蒸気
となった場合に、循環流体を供給することにより、飽和
温度蒸気とするのに適したものである。
【0017】図示はしていないが、各センサやコントロ
ールバルブや制御弁やその他の弁、あるいは、ポンプ等
はコントローラや制御部と接続して集中制御できるよう
にする。
【0018】反応釜1内の図示しない被冷却物を冷却す
る場合は、分岐管26と冷却流体供給通路7から所定温
度の冷却流体をジャケット部2へ供給することにより、
冷却流体が反応釜1内の被冷却物の熱を奪って気化する
ことにより、その蒸発潜熱によって被冷却物を気化冷却
する。
【0019】例えば、反応釜1内の被冷却物の実際の温
度が61乃至62℃程度であり、この被冷却物の温度を
60℃に冷却する場合は、ジェケット部2内の温度が5
8乃至59℃程度となるように、即ち、ジャケット部2
内の圧力が140乃至150トール程度になるように、
制御弁17の弁開度を調節してエゼクタ3の吸引力を制
御することにより、被冷却物の温度のバラツキ、オーバ
ーシュートを防止して精度良く所定値に維持することが
できる。
【0020】また本実施例においては、制御弁17での
制御の他に、制御弁8の弁開度を調節してジャケット部
2内の温度、あるいは、圧力を更に精度良く制御するこ
とにより、被冷却物の温度精度を向上することができ
る。
【0021】ジャケット部2で被冷却物の熱を奪って気
化した気化蒸気と、気化せずに残った冷却流体は、ジャ
ケット部2下部の管路11と制御弁8を通ってエゼクタ
3に吸引され、タンク4へ至る。
【0022】ジャケット部2に供給する冷却流体の温度
は、インラインヒータ21で任意に調節することによ
り、適宜制御することができる。更にまた、エゼクタ3
の吸引力は、大気吸引部9からの大気吸引量の調節の他
に、エゼクタ3を通過する流体の温度を低くすることに
より高めることが、反対に流体の温度を高くすることに
より吸引力を低くすることもできる。
【0023】
【発明の効果】大気吸引部からの大気吸引量を少なくし
たり多くして制御することによって、冷却温度を変更す
る場合に時間遅れを生じることがなく、精度良く冷却温
度を所定値に維持することのできる気化冷却装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気化冷却装置の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
1 反応釜 2 ジャケット部 3 エゼクタ 4 タンク 5 循環ポンプ 6 吸引手段 7 冷却流体供給通路 8 制御弁 9 大気吸引部 12 圧力センサ 13 温度センサ 17 制御弁 20 圧力センサ 26 分岐管 30 加熱用蒸気供給管 37 加熱用吸引手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を吸引する吸引手段と、該吸引手段
    に連通した気化冷却室と、該気化冷却室に冷却流体を注
    入する冷却流体供給通路を設けて、気化冷却室で冷却流
    体の蒸発潜熱により被冷却物を気化冷却するものにおい
    て、吸引手段に大気を吸引する大気吸引部を取り付けた
    ことを特徴とする気化冷却装置。
JP11167643A 1999-06-15 1999-06-15 気化冷却装置 Pending JP2000356443A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144986A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Tlv Co Ltd 気化冷却装置
JP2009144987A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Tlv Co Ltd 加熱冷却装置
JP2009168307A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Tlv Co Ltd 気化冷却装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144986A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Tlv Co Ltd 気化冷却装置
JP2009144987A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Tlv Co Ltd 加熱冷却装置
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