JP2008096062A - 気化冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 気化冷却に時間遅れを生じることのない気化冷却装置を提供する。
【解決手段】 反応釜1の外周にジャケット部2を取り付ける。ジャケット部2内に冷却流体管路6を配置する。冷却流体管路6の反応釜1側に、複数の冷却流体噴霧ノズルを取り付ける。反応釜1の外表面でジャケット部2内に冷却流体反らし部25を螺旋状に取り付ける。
反応釜1を冷却する場合は、冷却流体管路6の冷却流体噴霧ノズルからジャケット部2内へ冷却流体を噴霧することによって、反応釜1の全体に冷却流体が噴霧され、反応釜1を気化冷却の時間遅れなく気化冷却することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 反応釜1の外周にジャケット部2を取り付ける。ジャケット部2内に冷却流体管路6を配置する。冷却流体管路6の反応釜1側に、複数の冷却流体噴霧ノズルを取り付ける。反応釜1の外表面でジャケット部2内に冷却流体反らし部25を螺旋状に取り付ける。
反応釜1を冷却する場合は、冷却流体管路6の冷却流体噴霧ノズルからジャケット部2内へ冷却流体を噴霧することによって、反応釜1の全体に冷却流体が噴霧され、反応釜1を気化冷却の時間遅れなく気化冷却することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、冷却流体の蒸発潜熱によって冷却室で被冷却物を冷却する気化冷却装置に関する。
気化冷却装置は、気化冷却室に冷却流体管路を接続すると共に、冷却室を吸引手段と接続したもので、冷却物を冷却流体の蒸発潜熱でもって気化冷却することができるものである。
この気化冷却装置においては、気化冷却室へ供給された冷却流体が、蒸発気化する温度まで昇温した後で気化するために、気化冷却に時間遅れを生じる問題があった。
特開平7−163865号公報
解決しようとする課題は、気化冷却に時間遅れを生じることのない気化冷却装置を提供することである。
本発明は、被冷却物を冷却する冷却室を形成して、当該冷却室に冷却流体を供給する冷却流体供給管を接続すると共に、冷却室を吸引手段と接続したものにおいて、冷却室に冷却流体を噴霧する冷却流体噴霧ノズルを取り付けて、当該冷却流体噴霧ノズルから噴霧された噴霧流体が集合して液滴状になった冷却流体の流れを、冷却室表面の噴霧部分から反らす冷却流体反らし部を取り付けたものである。
本発明の気化冷却装置は、冷却室に冷却流体を噴霧する冷却流体噴霧ノズルを取り付けたことによって、供給される冷却流体は霧状となり、冷却室へ供給されると瞬時に蒸発気化することがき、気化冷却に時間遅れを生じることがない。
本発明は、冷却室に冷却流体を噴霧する冷却流体噴霧ノズルを取り付けるものであるが、冷却流体噴霧ノズルとしては、冷却流体を円錐状や長方形状や正方形状等に噴霧するものを、被冷却対象物の形状に応じて適宜選定することができる。
本実施例においては、冷却室として反応釜1のジャケット部2を用いた例を示す。反応釜1の内部に入れた図示しない被冷却物を、ジャケット部2に供給する冷却源としての冷却流体によって冷却するものである。
反応釜1のほぼ全周にわたりジャケット部2を形成して、このジャケット部2に吸引手段としての組み合わせ真空ポンプ4と、冷却流体供給管5を接続する。冷却流体供給管5には、熱交換部としてのエゼクタ18を介在して、ジャケット部2内に配置した冷却流体管路6と接続する。
エゼクタ18は、ジャケット部2に極力接近した位置に配置すると共に、エゼクタ18の吸引口には加熱用の蒸気供給管19を接続する。冷却流体供給管5から供給される冷却流体と、蒸気供給管19から供給される加熱用の蒸気とが、エゼクタ18内で混合され所定温度に制御されて、冷却流体管路6へと供給される。
エゼクタ18をジャケット部2の近傍に配置したことによって、エゼクタ18で所定温度に制御された冷却流体の温度が変化するまでに、冷却流体を冷却流体管路6へ供給することができ、ジャケット部2内へ温度精度良くコントロールされた冷却流体を供給することができる。
反応釜1の外表面で、ジャケット部2内に冷却流体反らし部としての螺旋状の流下液ガイド部材25を取り付ける。流下液ガイド部材25は、後述するように、冷却流体管路6から噴霧される冷却流体が集合して液滴状になった冷却流体の流れを、噴霧部分から反らす作用を果たすものである。
冷却流体供給管5の下方部は、組み合わせ真空ポンプ4の循環路15の一部と接続すると共に、上方部を冷却流体管路6の一端部と接続する。冷却流体管路6は、ジャケット部2内に螺旋状に配置して、図示はしないが冷却流体管路6の反応釜1側に複数の冷却流体噴霧ノズルを設ける。
本実施例においては、ジャケット部2の左側上部に流量調節弁7を介在した蒸気供給管8を接続する。この蒸気供給管8から、所定圧力すなわち所定温度の加熱用蒸気を、ジャケット部2へ供給することによって、反応釜1内の被加熱物を加熱することもできるものである。
ジャケット部2の右側下方に排出管9を接続して、組み合わせ真空ポンプ4のエゼクタ10と接続する。排出管9には、開閉弁11と気液分離器12をそれぞれ取り付ける。気液分離器12は、排出管9から流下してくる蒸気と液体をそれぞれ分離することができるものであり、分離された蒸気は蒸気エゼクタ3へ吸引され、一方、分離された液体は管路20を通って下方のエゼクタ10へ吸引される。
蒸気エゼクタ3は、蒸気供給管8を分岐した分岐管21に入口側を接続し、出口側を管路22によって再度、蒸気供給管8の流量調節弁7の手前側に接続したもので、排出管9から流下してくるジャケット部2内の一部の蒸気を、蒸気エゼクタ3で吸引して再度、蒸気供給管8からジャケット部2へ供給することによって、ジャケット部2内の加熱用蒸気を強制的に循環させることができるものである。
組み合わせ真空ポンプ4を、エゼクタ10とタンク13と循環ポンプ14を順次に循環路15で連通して形成する。タンク13の上部には、冷却流体としての冷却水を補給する冷却水補給管16を接続する。循環路15の一部を分岐して余剰水排出管17と、上述した冷却流体供給管5をそれぞれ接続する。冷却流体供給管5は、組み合わせ真空ポンプ4を循環する循環流体の一部を、ジャケット部2の冷却流体管路6へ供給することによって、反応釜1を気化冷却することができるものである。
ジャケット部2の左側面に、管路23と開閉弁24を介在して組み合わせ真空ポンプ4のエゼクタ10と接続する。この管路23は、ジャケット部2内で発生した冷却流体の気化蒸気をエゼクタ10へ吸引するためのものである。
反応釜1内の被冷却物を冷却する場合は、冷却流体供給管5及びエゼクタ18から所定温度に制御された冷却流体を冷却流体管路6内へ供給して、冷却流体管路6内を冷却流体で満たすと同時に、図示しない冷却流体管路6の反応釜1側に設けた複数の冷却流体噴霧ノズルから反応釜1の外表面全体へ冷却流体を噴霧する。噴霧された冷却流体の一部は下部へ滴り落ちるが、冷却流体反らし部25にガイドされて螺旋状に流下することによって、下方の冷却流体噴霧ノズルから噴霧される冷却流体と干渉することがなく、この下方の冷却流体噴霧ノズルからの噴霧に悪影響を与えることがない。
一方、組み合わせ真空ポンプ4の循環ポンプ14を駆動して、エゼクタ10の発生する吸引力で排出管9または管路23を介してジャケット部2内を所定の圧力状態、例えば、大気圧以下の真空状態、とすることにより、反応釜1の外表面へ噴射される冷却流体が反応釜1内の被冷却物の熱を奪って蒸発気化することにより、その蒸発潜熱によって被冷却物を気化冷却することができる。
このように反応釜1を冷却する場合に、冷却流体管路6の冷却流体噴霧ノズルから噴霧される冷却流体が、滴り落ちる冷却液に干渉されることがないために、噴霧された冷却流体は瞬時に蒸発気化することができ、気化冷却に時間遅れを生じることがない。
ジャケット部2で被冷却物を冷却した冷却流体の気化蒸気及び気化しきれなかった冷却流体の一部は、排出管9または管路23を通ってエゼクタ10に吸引されタンク13に至る。
エゼクタ10で発生することのできる吸引力は、エゼクタ10を流下する流体の温度によって決まるために、冷却水補給管16から適宜所定温度の冷却水をタンク13へ補給することによって、エゼクタ10を流下する流体温度を調節して、エゼクタ10の吸引力をコントロールすることができる。
1 反応釜
2 ジャケット部
4 吸引手段
5 冷却流体供給管
6 冷却流体管路
9 排出管
10 エゼクタ
13 タンク
14 循環ポンプ
15 循環路
18 熱交換部
19 蒸気供給管
25 冷却流体反らし部
2 ジャケット部
4 吸引手段
5 冷却流体供給管
6 冷却流体管路
9 排出管
10 エゼクタ
13 タンク
14 循環ポンプ
15 循環路
18 熱交換部
19 蒸気供給管
25 冷却流体反らし部
Claims (1)
- 被冷却物を冷却する冷却室を形成して、当該冷却室に冷却流体を供給する冷却流体供給管を接続すると共に、冷却室を吸引手段と接続したものにおいて、冷却室に冷却流体を噴霧する冷却流体噴霧ノズルを取り付けて、当該冷却流体噴霧ノズルから噴霧された噴霧流体が集合して液滴状になった冷却流体の流れを、冷却室表面の噴霧部分から反らす冷却流体反らし部を取り付けたことを特徴とする気化冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006280256A JP2008096062A (ja) | 2006-10-13 | 2006-10-13 | 気化冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006280256A JP2008096062A (ja) | 2006-10-13 | 2006-10-13 | 気化冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008096062A true JP2008096062A (ja) | 2008-04-24 |
Family
ID=39379087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006280256A Pending JP2008096062A (ja) | 2006-10-13 | 2006-10-13 | 気化冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008096062A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-10-13 JP JP2006280256A patent/JP2008096062A/ja active Pending
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US8721982B2 (en) | 2009-08-04 | 2014-05-13 | Taiyo Nippon Sanso Corporation | Reaction device |
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