JPH11257781A - 吸収式冷温水機 - Google Patents

吸収式冷温水機

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JPH11257781A
JPH11257781A JP10064991A JP6499198A JPH11257781A JP H11257781 A JPH11257781 A JP H11257781A JP 10064991 A JP10064991 A JP 10064991A JP 6499198 A JP6499198 A JP 6499198A JP H11257781 A JPH11257781 A JP H11257781A
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low
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Masayuki Shimamura
雅之 嶋村
Tatsuro Fujii
達郎 藤居
Tomihisa Ouchi
富久 大内
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Hitachi Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収冷温水機の溶液循環制御を、真空機内の
弁手段等を用いないで実現し、信頼性、保守性を向上さ
せる。 【解決手段】 高温再生器301の溶液出口に液面検出
用のダクト301aを設け、その外側に取り付けた複数
の温度センサー1〜3の検出温度から高温再生器の液面
を検知する。また、高温再生器から発生した蒸気が凝縮
した温度を温度センサー4で検出し、高温再生器の飽和
圧力を検知する。そして制御盤6は、高温再生器液面が
高いほど、また上記凝縮温度が低いほど、溶液ポンプ3
08の回転数を下げるように制御して運転効率を上げ
る。また、エゼクタ5により吸収器305から出る溶液
と戻ってくる溶液の流量をバランスさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置等に
用いられる吸収式冷温水機に係り、特に高温再生器及び
低温再生器への希溶液の循環量を調整して効率よく運転
できるようにした吸収式冷温水機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の二重効用吸収式冷温水機のサイク
ルフロー例を図7に示す。このサイクルフローは吸収器
内の希溶液を高温再生器と低温再生器に並列に溶液ポン
プで圧送する溶液パラレルフロー方式のものであって、
高温再生器301と吸収器305との差圧及び位置ヘッ
ドが、高温再生器301から吸収器305に溶液を流す
駆動力となっている。そして溶液パラレルフロー方式で
は、全負荷条件において吸収器305から溶液ポンプ3
08により高温再生器301及び低温再生器302に供
給される溶液の流量が両再生器で必要な流量となるよう
に、流路抵抗を調節する目的でオリフィス等を挿入して
いる。また、この流量を調整する目的で、実開昭54−
182458号公報に示されているように、吸収器30
5から両再生器に至る希溶液経路に調整弁を設けたもの
もある。なお、高温再生器301への外部熱源からの供
給熱量は、冷温水の温度により制御されている。
【0003】上記のような従来のパラレルフロー方式の
場合、全負荷運転では高温再生器301、低温再生器3
02ともに、必要な溶液循環量が流れるが、低負荷運転
では、高温再生器301の圧力が低下し、吸収器305
との差圧が減少するために高温再生器301の溶液循環
量が減少する。それに見合って必要な流量を確保すべく
溶液ポンプ308の流量を制御すると、逆に低温再生器
302に溶液が余計に多く循環することになる。これは
低温再生器302専用の負荷に応じた溶液循環制御機構
を持たない場合に生じるもので、一般に低温再生器30
2で余分に溶液が循環すると溶液の出入口濃度差がつか
ない運転となり、効率が低下する。また、低負荷運転
時、余分に低温再生器302に流入した溶液が吸収器3
05への戻るときの液循環の駆動源となるのは低温再生
器302の位置ヘッドであり、ほぼ一定である。従っ
て、低負荷時にも低温再生器302の戻り液が循環でき
るよう、図7のように溶液スプレポンプ310を低温再
生器302と高温再生器301からの戻り溶液を混合し
たあとに設置し、戻り溶液を吸い込んで強制的に吸収器
305に送り込む方式が広く実用されている。なお図7
に於いて、符号303、304、306及び307はそ
れぞれ凝縮器、蒸発器、低温熱交換器及び高温熱交換器
である。
【0004】図8は、特開平5−26533号公報に示
された、別のパラレルフロー方式の吸収式冷温水機の例
であり、図7の溶液スプレポンプ310に代わってエゼ
クタ5を用いている。そして低負荷時等に低温再生器に
余分に溶液が循環して運転効率が低下するのを改善する
為に、高温再生器301から吸収器305に還流する溶
液循環系の循環量に比例して開閉する弁手段301bを
設け、その弁開度により吸収器305から高温再生器3
01、低温再生器302に送液される希溶液循環量を制
御することで部分負荷効率を向上することが提案されて
いる。また、特開平8−68572号公報には、吸収器
から高温再生器への溶液経路に可変回転数高ヘッドポン
プ、吸収器から低温再生器への溶液経路に可変回転数低
ヘッドポンプを配し、高温再生器の圧力又は飽和温度を
所定範囲に収める低温再生器循環量調整装置を設けるこ
とで、冷房負荷に応じて安定して効率の良い運転を実現
するとが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまで述べた溶液循
環の制御法では、以下のような問題があった。即ち、吸
収器から高温再生器への溶液経路に循環量を制御する目
的で弁機構(例えば、フロート弁など)を配置すると、
その動作の信頼性が一般に低いために、動作不良によっ
て吸収器、高温再生器、低温再生器の溶液バランスが崩
れ、安定した冷房能力が発揮できないことがあり、さら
に高温再生器への溶液供給が不足し、溶液が過剰に濃縮
され結晶にいたることがあった。また、弁そのものは高
真空に保たれた機内に設置するため、動作不良などが生
じた場合に一度真空を落とし、弁を交換するといった手
間がかかるという問題があった。さらにそのような動作
不良が起きないよう、弁の製作過程において加工精度を
要求すると、高コストな弁機構とならざるを得なかっ
た。また、一方、高温再生器に溶液を圧送する高ヘッド
ポンプ、低温再生器に溶液を圧送する低ヘッドポンプを
備え、両溶液ポンプをインバータなどで可変回転制御す
る方式は、ポンプが2種類必要で、かつ両ポンプを制御
するインバータもその容量が大きくなるため、コスト高
になるといった問題があった。これらの問題点はシリー
ズフローの冷温水機でも同様である。
【0006】本発明の目的は、溶液循環量を負荷に応じ
て適切に制御でき、かつその制御機構も安価で信頼性の
高い構造を有した吸収式冷温水機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸
発器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器を動作的に
配管で接続するとともに、溶液ポンプにより吸収器から
高温再生器及び低温再生器へ並列に溶液を送り、さらに
前記両再生器で濃縮された溶液を合流させて吸収器へ戻
すように構成されたパラレルフロー方式の吸収式冷温水
機に於いて、高温再生器内の液面高さを検出するための
液面検出手段と、該液面検出手段により検出された液面
高さが高いほど溶液ポンプの回転数が小さくなり、逆に
前記液面高さが低いほど前記回転数が大きくなるように
制御するためのポンプ制御手段と、溶液ポンプから送り
出された溶液を駆動源として、前記両再生器により濃縮
されて合流された溶液を吸入し、吸収器へ送るためのエ
ゼクタと、を備えたことを特徴とする吸収式冷温水機を
開示する。
【0008】また、本発明は、高温再生器、低温再生
器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交
換器を動作的に配管で接続するとともに、溶液ポンプに
より吸収器から高温再生器へ溶液を圧送し、高温再生器
から低温再生器へその差圧及び位置ヘッドにより溶液を
送り、さらに低温再生器から吸収器へ溶液を戻すように
構成されたシリーズフロー方式の吸収式冷温水機に於い
て、高温再生器内の液面高さを検出するための液面検出
手段と、該液面検出手段により検出された液面高さが高
いほど溶液ポンプの回転数が小さくなり、逆に前記液面
高さが低いほど前記回転数が大きくなるように制御する
ためのポンプ制御手段と、溶液ポンプから送り出された
溶液を駆動源として、低温再生器からの溶液を吸入し、
吸収器へ送るためのエゼクタと、を備えたことを特徴と
する吸収式冷温水機を開示する。
【0009】また、本発明は、前記液面検出手段が、高
温再生器に付加された液面検出ダクトの真空容器の外側
に、液面が上下する方向に分散して取り付けられた複数
の温度検出器で構成したことを特徴とする吸収式冷温水
機を開示する。
【0010】また、本発明は、高温再生器、低温再生
器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交
換器を動作的に配管で接続するとともに、溶液ポンプに
より吸収器から高温再生器及び低温再生器へ並列に溶液
を送り、さらに前記両再生器で濃縮された溶液を合流さ
せて吸収器へ戻すように構成されたパラレルフロー方式
の吸収式冷温水機に於いて、高温再生器内の液面高さを
検出するための液面検出手段と、低温再生器で凝縮した
冷媒蒸気の温度を検出するための蒸気温度検出手段と、
前記液面検出手段により検出された液面高さが高いほ
ど、また前記蒸気温度検出手段により検出された温度が
低いほど溶液ポンプの回転数が小さくなり、逆に前記液
面検出手段により検出された液面高さが低いほど、また
前記蒸気温度検出手段により検出された温度が高いほど
溶液ポンプの回転数が大きくなるように制御するための
ポンプ制御手段と、溶液ポンプから送り出された溶液を
駆動源として、前記両再生器により濃縮されて合流され
た溶液を吸入し、吸収器へ送るためのエゼクタと、を備
えたことを特徴とする吸収式冷温水機を開示する。
【0011】また、本発明は、高温再生器、低温再生
器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交
換器を動作的に配管で接続するとともに、溶液ポンプに
より吸収器から高温再生器へ溶液を圧送し、高温再生器
から低温再生器へその差圧及び位置ヘッドにより溶液を
送り、さらに低温再生器から吸収器へ溶液を戻すように
構成されたシリーズフロー方式の吸収式冷温水機に於い
て、高温再生器内の液面高さを検出するための液面検出
手段と、前記液面検出手段により検出された液面高さが
高いほど、また前記蒸気温度検出手段により検出された
温度が低いほど溶液ポンプの回転数が小さくなり、逆に
前記液面検出手段により検出された液面高さが低いほ
ど、また前記蒸気温度検出手段により検出された温度が
高いほど溶液ポンプの回転数が大きくなるように制御す
るためのポンプ制御手段と、溶液ポンプから送り出され
た溶液を駆動源として前記低温再生器からの溶液を吸入
し、吸収器へ送るためのエゼクタと、を備えたことを特
徴とする吸収式冷温水機を開示する。
【0012】更に、本発明は、前記液面検出手段が、高
温再生器に付加された液面検出ダクトの真空容器の外側
に、液面が上下する方向に分散して取り付けられた複数
の温度検出器で構成され、さらに前記蒸気温度検出手段
は、低温再生器を構成する真空容器の外側に取り付けら
れた温度検出器であることを特徴とする吸収式冷温水機
を開示する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明になる吸収式冷温水機の構成例を
示すサイクルフローで、パラレルフロー方式の例であ
る。同図を用いて吸収式冷温水機の基本的な動作とし
て、冷房運転時の動作を最初に説明しておく。この冷房
運転時には、外部熱源により加熱された高温再生器30
1内の溶液が外部熱源により加熱されて濃縮され、この
とき発生した冷媒蒸気は、低温再生器302内の熱交換
器302aに導かれて低温再生器302の溶液を加熱濃
縮し冷媒蒸気を発生させ、熱交換器302a内の冷媒蒸
気は凝縮液化して凝縮器303に流入する。一方、低温
再生器302で発生した冷媒蒸気は凝縮器303に導か
れ、冷却水で冷却されて凝縮液化し、同じく凝縮液化し
た熱交換器302aからの液冷媒とともに蒸発器304
に送られる。蒸発器304の液冷媒は、冷媒ポンプ30
9で圧送されて蒸発器304内の熱交換器304aに散
布され、熱交換器304a内を流れる冷水と熱交換して
蒸発気化し、吸収器305に流入する。その際の蒸発潜
熱により冷房作用を発揮する。吸収器305では、高温
再生器301および低温再生器302で濃縮された濃溶
液が吸収器305内の熱交換器305aに散布され、熱
交換器305a内を流れる冷却水で冷却されて蒸発器3
04からの冷媒蒸気を吸収して希溶液を生成する。吸収
器305の希溶液は溶液ポンプ308により低温熱交換
器306を経由して2分され、一方は低温再生器302
に供給され、他方はさらに高温熱交換器307を経由し
て高温再生器301に供給される。以上のように冷房サ
イクルが構成されている。
【0014】このような基本的構成に対して、本発明で
は、高温再生器出口に設けたダクト301aに複数の温
度センサー1、2、3を、また低温再生器302に温度
センサー4を設け、これらセンサーの出力に応じて制御
盤6により溶液ポンプ308を制御している。この動作
は以下のようである。
【0015】まず、高温再生器301の圧力は、冷水出
口温度(冷房負荷)、冷却水入口温度によって変化す
る。高温再生器301で濃縮された溶液は吸収器305
との差圧プラス位置ヘッドを駆動力として吸収器305
に至るため、高温再生器301の圧力が変化するとその
出口液面も変化する。即ち、冷房負荷及び冷却水入口温
度が変化すると高温再生器301の圧力が変化し、これ
に伴ってその出口液面が変化する。そこでこの高温再生
器の液面を検出するために、まず前述の温度センサー
1、2、3を用いる。これらの温度センサー1〜3はダ
クト301aの上下方向に分散して配置されており、そ
してダクト301aに流入した濃溶液の温度と蒸発した
冷媒蒸気の温度とはかなりの差がある(例えば20°C
以上)ので、例えば温度センサー2、3の検出温度が濃
溶液の温度を示しており、温度センサーの検出温度が冷
媒蒸気の温度を示していれば、液面は温度センサー1と
2の間にあることがわかる。また、低温再生器302に
設けた温度センサー4の検出温度は、凝縮した冷媒温度
を検出したもので、それが高いほど高温熱交換器301
の圧力が高いことを意味している。
【0016】従って、温度センサー1〜3により検出さ
れた液面が高いほど、その液面を低下させるべく、溶液
ポンプ308の吐出流量を小さくなるように、また温度
センサー4の検出温度が高いほど、押し下げられた液面
を高めるように蒸気流量を大きくするように制御すれ
ば、高温再生器301の液面を適度な値に保つことがで
きる。一方、ポンプの特性は図3に示したようであっ
て、回転数Nが一定の時は流量Qの増大とともに揚程H
が低下する。点Pは定格運転時の流量Q100、揚程H
100、回転数N100のときの状態で、回転数Nの低
下とともに流量、揚程ともに低下する。
【0017】図4は、上記した図3の特性を加味し、液
面高さに応じた制御を実現するための、制御盤6による
溶液ポンプ308の制御特性を定性的に示したもので、
横軸は温度センサー4の検出温度T4、縦軸はポンプの
回転数Nである。またパラメータとしての液面1は一番
上にある温度センサー1が液面以下にある状態を、液面
2は2番目の温度センサー2と温度センサー1との間に
液面がある状態を、そして液面3は温度センサー2と3
の間に液面がある状態を示している。この図4の特性に
より溶液ポンプ308の回転数制御を行う機構として
は、例えばインバータによる周波数制御によりポンプ3
08の回転数制御を行えばよい。
【0018】以上に説明した温度センサーを用いての制
御によると、低負荷あるいは、冷却水温度が低いなど高
温再生器301の圧力が低下し、溶液循環が少なくて良
い条件では、ダクト301a内の液面が上昇するから、
これを温度センサーで検知し、溶液ポンプ308の回転
数Nが下げられる。従って、パラレルフロー方式で接続
された高温再生器及び、低温再生器に送られる溶液量が
減少して、高温再生器の液面が適度に保たれると同時
に、低温再生器に余分な溶液を循環させなくてすむ。従
って低負荷運転時にも効率の良い運転ができる。しかも
図1のように温度センサー1〜4で液面や圧力を検出し
ているが、その温度センサーは、高真空状態の高温再生
器等の内部に取り付けなくても、外部に取り付けた熱電
対等の安価なものでよい。そして外部に取り付ければ、
故障等の対応も容易となるので、冷温水機としての信頼
性の大幅な向上に寄与する。
【0019】次に、図1の構成に於いて、溶液エゼクタ
5の動作について説明する。溶液エゼクタは、図5に示
したように一般的なジェットポンプであり、駆動側に液
を流すことで、吸込側から液が吸い込まれて、混合され
た液が吐出流量となる。この溶液エゼクタの流量特性
は、図6に示したように、エゼクタの駆動側流量が増大
すると吸込側流量もほぼ比例的に増大する。ここで図1
のフローでは、溶液エゼクタ5の駆動側流量は溶液ポン
プ308により吸収器5から高温再生器301及び低温
再生器302へ送られる溶液の合計流量であり、吸込側
流量は高温再生器301及び低温再生器302から吸収
器305へ戻される溶液の合計流量である。従って前記
のように低負荷運転時に溶液ポンプ308からの吐出流
量が減少すると、それに見合って吸込側流量、即ち高温
再生器301、低温再生器302から戻ってくる溶液流
量も減少し、溶液のサイクルに於ける流量が部分的に滞
留することなく平衡する。
【0020】図2は、本発明になる吸収式冷温水機の別
の構成例を示すサイクルフローで、シリーズフロー方式
の例である。このサイクルフローでは、溶液ポンプ30
8により吸収器305から低温及び高温熱交換器306
及び307を経由して高温再生器301へ溶液が圧送さ
れ、ここで外部熱源により加熱凝縮される。さらにこの
加熱凝縮された溶液が低温再生器302へ送られるが、
この駆動力はパラレルフロー方式の場合と異なって、高
温再生器301と低温再生器302との間の位置ヘッド
及び差圧である。
【0021】上記のようなシリーズフロー方式の場合に
も、制御盤6による制御方法は図1のパラレルフロー方
式と同様に行うことができる。即ち、まず高温再生器3
01の、温度センサー1〜3により検出される液面につ
いては、例えば冷房負荷が小さくその液面が高くなって
くると溶液ポンプ308の回転数を下げるという図4に
示した制御により、液面を適切な位置に保つことができ
る。また、温度センサー4の検出温度が高いとき、即ち
低温再生器302の凝縮冷媒温度が高いときは、上記し
た両再生器の差圧をより大きくするために溶液ポンプ3
08の回転数をあげる。これも図4の制御と同様であ
る。また、エゼクタ5の動作も図1と同じであって、溶
液サイクルの一部に溶液が滞留するようなことなく、全
体として安定で効率的な運転が可能になる。そしてこれ
らの制御を実現するための温度センサー1〜4は、図1
と同様に各再生器外側に取り付けられるので、信頼性の
向上の点で大きな効果がある。
【0022】なお、図1及び図2に示した発明の構成例
では、高温再生器301の液面を検出するための温度セ
ンサーとしては3個として説明したが、これは2個ある
いは4個以上のセンサーとしてもよく、その個数は液面
制御に要求される精度に応じて定めればよい。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、真空機内に設置するセンサーや弁機構を用いずに、
高温再生器出口のダクト外部に取り付けた温度センサー
群、及び低温再生器の外部に取り付けた冷媒凝縮温度セ
ンサー及び1つのインバータといった簡単で安価な装置
で溶液循環量制御が行え、低負荷効率の向上とともに故
障、動作不良が少なく、かつその保守も容易な高信頼性
の吸収式冷温水機を実現できる効果がある。また、エゼ
クタを用いて吸収器から送り出す溶液量と吸収器に戻る
溶液量を比例的に制御することにより、溶液の循環が安
定する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる二重効用形の吸収式冷温水機の構
成例を示すサイクルフローである。
【図2】本発明になる二重効用形の吸収式冷温水機の別
の構成例を示すサイクルフローである。
【図3】溶液ポンプの流量特性である。
【図4】制御盤によるポンプ制御特性である。
【図5】溶液エゼクタの説明図である。
【図6】溶液エゼクタの流量特性である。
【図7】従来の二重効用吸収式冷温水機のサイクルフロ
ーである。
【図8】従来の二重効用吸収式冷温水機の別のサイクル
フローである。
【符号の説明】
1 高温再生器液面温度センサー(上部) 2 高温再生器液面温度センサー(中間) 3 高温再生器液面温度センサー(下部) 4 低温再生器凝縮冷媒温度センサー 5 溶液エゼクタ 6 制御盤 301 高温再生器 301a 液面検出ダクト 302 低温再生器 302a 低温再生器熱交換器 303 凝縮器 304 蒸発器 305 吸収器 306 低温熱交換器 307 高温熱交換器 308 溶液ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
    器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器を動作的に配
    管で接続するとともに、溶液ポンプにより吸収器から高
    温再生器及び低温再生器へ並列に溶液を送り、さらに前
    記両再生器で濃縮された溶液を合流させて吸収器へ戻す
    ように構成されたパラレルフロー方式の吸収式冷温水機
    に於いて、 高温再生器内の液面高さを検出するための液面検出手段
    と、 該液面検出手段により検出された液面高さが高いほど溶
    液ポンプの回転数が小さくなり、逆に前記液面高さが低
    いほど前記回転数が大きくなるように制御するためのポ
    ンプ制御手段と、 溶液ポンプから送り出された溶液を駆動源として、前記
    両再生器により濃縮されて合流された溶液を吸入し、吸
    収器へ送るためのエゼクタと、 を備えたことを特徴とする吸収式冷温水機。
  2. 【請求項2】 高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
    器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器を動作的に配
    管で接続するとともに、溶液ポンプにより吸収器から高
    温再生器へ溶液を圧送し、高温再生器から低温再生器へ
    その差圧及び位置ヘッドにより溶液を送り、さらに低温
    再生器から吸収器へ溶液を戻すように構成されたシリー
    ズフロー方式の吸収式冷温水機に於いて、 高温再生器内の液面高さを検出するための液面検出手段
    と、 該液面検出手段により検出された液面高さが高いほど溶
    液ポンプの回転数が小さくなり、逆に前記液面高さが低
    いほど前記回転数が大きくなるように制御するためのポ
    ンプ制御手段と、 溶液ポンプから送り出された溶液を駆動源として、低温
    再生器からの溶液を吸入し、吸収器へ送るためのエゼク
    タと、 を備えたことを特徴とする吸収式冷温水機。
  3. 【請求項3】 前記液面検出手段は、高温再生器に付加
    された液面検出ダクトの真空容器の外側に、液面が上下
    する方向に分散して取り付けられた複数の温度検出器で
    構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の吸
    収式冷温水機。
  4. 【請求項4】 高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
    器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器を動作的に配
    管で接続するとともに、溶液ポンプにより吸収器から高
    温再生器及び低温再生器へ並列に溶液を送り、さらに前
    記両再生器で濃縮された溶液を合流させて吸収器へ戻す
    ように構成されたパラレルフロー方式の吸収式冷温水機
    に於いて、 高温再生器内の液面高さを検出するための液面検出手段
    と、 低温再生器で凝縮した冷媒蒸気の温度を検出するための
    蒸気温度検出手段と、 前記液面検出手段により検出された液面高さが高いほ
    ど、また前記蒸気温度検出手段により検出された温度が
    低いほど溶液ポンプの回転数が小さくなり、逆に前記液
    面検出手段により検出された液面高さが低いほど、また
    前記蒸気温度検出手段により検出された温度が高いほど
    溶液ポンプの回転数が大きくなるように制御するための
    ポンプ制御手段と、 溶液ポンプから送り出された溶液を駆動源として、前記
    両再生器により濃縮されて合流された溶液を吸入し、吸
    収器へ送るためのエゼクタと、 を備えたことを特徴とする吸収式冷温水機。
  5. 【請求項5】 高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
    器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器を動作的に配
    管で接続するとともに、溶液ポンプにより吸収器から高
    温再生器へ溶液を圧送し、高温再生器から低温再生器へ
    その差圧及び位置ヘッドにより溶液を送り、さらに低温
    再生器から吸収器へ溶液を戻すように構成されたシリー
    ズフロー方式の吸収式冷温水機に於いて、 高温再生器内の液面高さを検出するための液面検出手段
    と、 前記液面検出手段により検出された液面高さが高いほ
    ど、また前記蒸気温度検出手段により検出された温度が
    低いほど溶液ポンプの回転数が小さくなり、逆に前記液
    面検出手段により検出された液面高さが低いほど、また
    前記蒸気温度検出手段により検出された温度が高いほど
    溶液ポンプの回転数が大きくなるように制御するための
    ポンプ制御手段と、 溶液ポンプから送り出された溶液を駆動源として前記低
    温再生器からの溶液を吸入し、吸収器へ送るためのエゼ
    クタと、 を備えたことを特徴とする吸収式冷温水機。
  6. 【請求項6】 前記液面検出手段は、高温再生器に付加
    された液面検出ダクトの真空容器の外側に、液面が上下
    する方向に分散して取り付けられた複数の温度検出器で
    構成され、さらに前記蒸気温度検出手段は、低温再生器
    を構成する真空容器の外側に取り付けられた温度検出器
    であることを特徴とする請求項4または5に記載の吸収
    式冷温水機。
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