JPH11257630A - 燃焼装置の廃棄物供給装置および供給方法 - Google Patents

燃焼装置の廃棄物供給装置および供給方法

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JPH11257630A
JPH11257630A JP5872098A JP5872098A JPH11257630A JP H11257630 A JPH11257630 A JP H11257630A JP 5872098 A JP5872098 A JP 5872098A JP 5872098 A JP5872098 A JP 5872098A JP H11257630 A JPH11257630 A JP H11257630A
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waste
level
refuse
supply
feeder
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JP5872098A
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Seiichi Nakai
誠一 中井
Yoshimasa Miura
祥正 三浦
Ryutaro Fukushima
龍太郎 福島
Yusuke Okada
裕介 岡田
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ焼却炉にごみを供給する際、ごみの供給
量を正確に検出し、検出値に基づいてごみの供給量を制
御する際の時間的な遅延を解消する。 【解決手段】 ごみ焼却炉へ連通するごみ供給通路32
内に、ごみ9をごみ焼却炉へ送り出すスクリュー式フィ
ーダ33が設けられ、ごみ供給通路32の出口部32a
に、スクリュー式フィーダ33で送り出されるごみ9の
レベルHを検出するレベル検出装置39が設けられ、レ
ベル検出装置39で検出されたごみ9のレベルHが上昇
した場合、スクリュー式フィーダ33の送り速度を低減
し、上記レベルHが低下した場合、上記送り速度を増加
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼装置へ廃棄物
を供給する供給装置および供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみ焼却炉から発生する排ガス中
のCO(一酸化炭素)の量を抑制することは、排出濃度
の法規制が施行されるダイオキシンの抑制にもつなが
り、様々な抑制技術が開発されている。
【0003】一般に、ごみ焼却炉の一形式である流動床
式ごみ焼却炉では、ごみは一旦流動層部に投入され、5
50〜750℃で維持されている層内で一部は流動媒体
(砂など)中で流動化空気(1次燃焼空気)により燃焼
され、一部は可燃ガスとなってその上部のフリーボード
部で2次燃焼空気により燃焼させている。
【0004】上記のような流動床式ごみ焼却炉にごみを
供給するには、通常、スクリュー式フィーダなどのごみ
供給装置が用いられている。このようなフィーダを用い
てごみを供給する際、ごみの量および質が変動するた
め、ごみの量が急激に減少する「ごみ切れ」やごみの量
が急激に増加する「ごみのどか落ち」が発生して、炉内
の酸素濃度が過剰または不足状態になり、炉内燃焼が安
定せずCOが発生してしまう。すなわち、上記「ごみ切
れ」の場合は、フリーボード部での可燃ガス量が急激に
低下するため、2次燃焼空気を適切に減少させないとフ
リーボード部の温度低下が起こりCOが発生してしま
う。また、上記「ごみのどか落ち」の場合は、フリーボ
ード部での可燃ガス量が急激に増加するため、2次燃焼
空気を適切に増加させないと酸素不足による不完全燃焼
が起こり、COが発生してしまう。
【0005】従来、このようなごみの量および質の変動
に対処するために、ごみ供給装置の上方に設けられたカ
メラ等の撮像装置によってごみの供給状態を上方から監
視および画像記録し、画像背景色を平面的に画像処理す
ることでごみの量の急激な増加(すなわち「ごみのどか
落ち」)を検知し、ごみ供給装置の供給速度を低減させ
てごみの安定供給を図っている。
【0006】また、ごみの質(すなわちごみのカロリー
変動)への対応は、炉内の火炎輝度を検知し、フリーボ
ード部での2次燃焼空気の量を増減させることによっ
て、燃焼変動を抑えている。
【0007】さらに、ごみの量の急激な減少(すなわち
「ごみ切れ」)に対しては、炉内の火炎を検知し、2次
燃焼空気の量を低減させるといった方法がり、また、炉
内の酸素濃度を検知して2次燃焼空気の量を制御するこ
とも知られている。また、炉内の輝度を検知して、流動
化空気量(1次燃焼空気量)、2次燃焼空気量、ごみの
供給速度を同時に制御して、CO濃度の低減を図るとい
った対策もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、カメラを用いた平面的な画像処理だけで
は、供給されるごみのレベル(高さ)の変化を把握する
ことができず、したがって、ごみの供給量を正確に検知
することは困難であった。
【0009】また、ごみが燃焼(一部熱分解)した後の
火炎(フレーム)または酸素濃度を検出し、これら検出
値に基づいて、ごみの供給速度や流動化空気量(1次燃
焼空気量)または2次燃焼空気量を制御した場合、供給
されたごみが燃焼した後の検出情報を基に制御を行うこ
とになるめ、ごみの供給量の制御に時間的な遅延が生じ
てしまうといった問題があった。このため、炉の出口で
のCO濃度の平均値を下げる効果はあるが、「ごみのど
か落ち」や「ごみ切れ」には即座に対応できず、CO濃
度が急激に増加してCO濃度にピークが発生することが
あった。このようにCO濃度にピークが発生した場合、
ダイオキシン排出濃度も増加し法規制値を超えてしまう
おそれがあった。
【0010】本発明は、廃棄物の供給量を正確に検出す
ることができ、検出値に基づいて廃棄物の供給量を制御
する際の時間的な遅延を解消することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本第1発明における燃焼装置の廃棄物供給装置は、
燃焼装置へ廃棄物を供給する供給装置であって、上記燃
焼装置へ連通する供給通路内に、廃棄物を燃焼装置へ送
る供給機が設けられ、上記供給通路の出口部に、上記供
給機で送られる廃棄物のレベルを検出するレベル検出装
置が設けられ、上記レベル検出装置で検出された廃棄物
のレベルに応じて、供給機の送り速度を増減させる制御
部が設けられているものである。
【0012】これによると、レベル検出装置で検出され
た検出値が急激に増加した場合、制御部が供給機の送り
速度を低減することにより、廃棄物の供給量が低減され
る。これにより、一度に多量の廃棄物が燃焼装置へ供給
されることを防止でき、燃焼装置での廃棄物の燃焼が安
定する。
【0013】また、レベル検出装置で検出された検出値
が急激に低下した場合、制御部が供給機の送り速度を増
加することにより、廃棄物の供給量が増加する。これに
より、燃焼装置へ供給される廃棄物の量が急激に減少す
ることを防止でき、燃焼装置での廃棄物の燃焼が安定す
る。
【0014】このように、供給機で送られる廃棄物のレ
ベルの変化をレベル検出装置で検出するため、廃棄物の
供給量を正確に検知し得る。また、廃棄物が燃焼するよ
り以前の段階で、供給通路の出口部において検出された
廃棄物の供給量に基づいて、供給機の送り速度の制御を
行っているため、廃棄物の供給量の制御の際の時間的な
遅延は解消される。
【0015】本第2発明における燃焼装置の廃棄物供給
装置は、燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用いら
れ、供給機としてスクリュー式フィーダが用いられてい
るものである。
【0016】これによると、レベル検出装置で検出され
た検出値が急激に増加した場合、制御部がスクリュー式
フィーダの送り速度(回転数)を低減することにより、
ごみの供給量が低減される。これにより、一度に多量の
ごみが流動床式ごみ焼却炉へ供給されることを防止で
き、流動床式ごみ焼却炉でのごみの燃焼が安定する。
【0017】また、レベル検出装置で検出された検出値
が急激に低下した場合、制御部がスクリュー式フィーダ
の送り速度(回転数)を増加することにより、ごみの供
給量が増加する。これにより、流動床式ごみ焼却炉へ供
給されるごみの量が急激に減少することを防止でき、流
動床式ごみ焼却炉でのごみの燃焼が安定する。
【0018】本第3発明における燃焼装置の廃棄物供給
方法は、燃焼装置へ廃棄物を供給する供給方法であっ
て、供給機で送られる廃棄物のレベルをレベル検出装置
で検出し、上記レベル検出装置で検出された廃棄物のレ
ベルが上昇した場合、供給機の送り速度を低減し、上記
レベルが低下した場合、供給機の送り速度を増加させる
ものである。
【0019】本第4発明における燃焼装置の廃棄物供給
方法は、燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用いら
れ、供給機としてスクリュー式フィーダが用いられてい
るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図3に示すように、1はごみ焼
却施設を示し、受入設備2と供給設備3と燃焼設備4と
燃焼ガス冷却設備5と排ガス処理設備6と燃焼空気供給
設備7などから構成されている。
【0021】上記受入設備2には、ごみ9(廃棄物の一
例)を受け入れる受入用ホッパ10と、受け入れられた
ごみ9を破砕する二軸破砕機11とが設けられている。
また、上記供給設備3には、破砕されたごみ9を一時貯
留する供給用ホッパ12と、貯留されたごみ9を供給用
ホッパ12から流動床式ごみ焼却炉13(燃焼装置の一
例)へ供給する給じん装置14(供給装置の一例)とが
設けられている。尚、上記流動床式ごみ焼却炉13は燃
焼設備4に設けられている。
【0022】また、上記燃焼ガス冷却設備5には、一次
冷却室15と、ガス冷却塔16とが設けられている。さ
らに、上記排ガス処理設備6には、バグフィルタ17
と、誘引通風機18と煙突19とが設けられている。
【0023】図2に示すように、上記流動床式ごみ焼却
炉13の内部にはけい砂等の耐熱性粉粒体が流動媒体2
0として充填されており、高圧空気により流動化された
流動媒体20の中でごみ9の乾燥および燃焼を行うもの
である。この流動床式ごみ焼却炉13の内部は、下部が
流動層部21に形成され、中間部がフリーボード部22
に形成され、上部が二次燃焼室23に形成されている。
【0024】また、図2,図3に示すように、上記燃焼
空気供給設備7は、上記流動層部21に流動化空気24
(1次燃焼空気)を供給する流動化空気供給ノズル25
と、フリーボード部22に2次燃焼空気26を供給する
2次燃焼空気供給ノズル27と、上記各供給ノズル2
5,27へ空気を送風する送風機28とで構成されてい
る。
【0025】図1に示すように、上記給じん装置14
は、供給用ホッパ12から搬送されたごみ9を一時貯留
するごみホッパ30と、このごみホッパ30の下部から
ごみ焼却炉13のごみ流入通路31へ連通する横方向の
ごみ供給通路32と、このごみ供給通路32内に設けら
れてごみ9をごみホッパ30からごみ流入通路31へ送
り出す2軸スクリュー式フィーダ33(供給機の一例)
とで構成されている。
【0026】上記スクリュー式フィーダ33は、2本の
並列した横方向の回転軸34と、これら回転軸34を中
心にして回転するねじ状羽根35と、これら回転軸34
を回転駆動させる回転駆動装置36とで構成されてい
る。
【0027】上記ごみ供給通路32の出口部32aに
は、ごみ供給通路32から上方へ広がる上部空間37が
形成されている。この上部空間37の天井面38には、
上記スクリュー式フィーダ33で送られるごみ9のレベ
ル(高さ)Hを検出するレベル検出装置39が設けられ
ている。尚、レベル検出装置39としては、超音波式や
光センサ式(レーザー光式を含む)などの非接触レベル
計が用いられており、上記天井面38を基準として天井
面38からごみ9の上端までの距離Haを検知し、検知
された距離Haに基づいてごみ9のレベル(高さ)Hが
演算される。すなわち、ごみ供給通路32の底面から上
記上部空間37の天井面38までの高さをHbとする
と、 H=Hb−Ha となり、この式によってごみ9のレベルHが求められ
る。
【0028】また、燃焼設備4には、上記レベル検出装
置39で検出された検出値に基づいて、上記回転駆動装
置36を制御してスクリュー式フィーダ33の送り速度
を増減させる制御部40が設けられている。
【0029】また、上記ごみ焼却炉13のごみ流入通路
31内の上端部には、ごみ供給通路32の出口部32a
から排出されたごみ9を解砕する(ほぐす)解砕機42
が設けられている。この解砕機42は、下向きに垂設さ
れた回転軸43と、この回転軸43を中心にして回転す
るねじ状羽根44と、回転軸43を回転駆動させる回転
駆動装置45とで構成されている。
【0030】以下に、上記構成における作用を説明す
る。図3に示すように、外部から搬入されたごみ9は、
受入用ホッパ10に受け入れられた後、二軸破砕機11
で破砕され、供給用ホッパ12内に一時貯留され、その
後、給じん装置14のごみホッパ30内へ供給される。
【0031】そして、図1に示すように、スクリュー式
フィーダ33の回転駆動装置36によって回転軸34と
一体にねじ状羽根35を回転することにより、ごみ9
は、ごみホッパ30内からごみ供給通路32を経て、出
口部32aからごみ流入通路31内へ送り出される。
【0032】この際、レベル検出装置39で検出された
ごみ9のレベルHが急激に上昇した場合、制御部40が
回転駆動装置36を制御して回転軸34の回転数(回転
出力)を低減する。これにより、スクリュー式フィーダ
33の送り速度が低減し、出口部32aからごみ流入通
路31へのごみ9の供給量が低減される。これによっ
て、一度に多量のごみ9が流動床式ごみ焼却炉13へ供
給されること(ごみのどか落ち)を防止でき、ごみ焼却
炉13でのごみ9の燃焼が安定する。
【0033】また、レベル検出装置39で検出されたご
み9のレベルHが急激に低下した場合、制御部40が回
転駆動装置36を制御して回転軸34の回転数(回転出
力)を増加させる。これにより、スクリュー式フィーダ
33の送り速度が増加し、出口部32aからごみ流入通
路31へのごみ9の供給量が増加する。これによって、
流動床式ごみ焼却炉13へ供給されるごみ9の量が急激
に減少すること(ごみ切れ)を防止でき、ごみ焼却炉1
3でのごみ9の燃焼が安定する。
【0034】このように、スクリュー式フィーダ33で
送られるごみ9のレベルHの変化をレベル検出装置39
で検出するため、ごみ9の供給量を正確に検知し得る。
また、ごみ9が燃焼するより以前の段階で、ごみ供給通
路32の出口部32aにおいて検出されたごみ9の供給
量に基づいて、スクリュー式フィーダ33の送り速度の
制御を行っているため、ごみ9の供給量の制御の際の時
間的な遅延は解消される。
【0035】このようにして、流動床式ごみ焼却炉13
内に供給されたごみ9は、図2に示すように、流動層部
21で1次燃焼され、残りは熱分解ガス化されてフリー
ボード部22で燃焼される。その後、図3に示すよう
に、燃焼排ガスは一次冷却室15とガス冷却塔16とに
おいて冷却され、バグフィルタ17において除塵され、
煙突19から排出される。
【0036】以下に、従来におけるごみの供給方法と上
述した本願発明の実施の形態におけるごみの供給方法と
を対比させた実験について説明する。実験で使用したご
みの性状は、下記の表1に示すように紙や厨芥類を含む
一般的な都市ごみであり、図4のグラフに示すように水
分量30〜60[%]、かさ密度0.15〜0.35
[kg/L]、発熱量1200〜2800[kcal/
kg]の範囲で変動しており、平均200mm程度に祖
破砕されている。
【0037】
【表1】
【0038】上記性状のごみを流動床式ごみ焼却炉13
内に供給して燃焼させた際、図3に示すように、フリー
ボード部22の酸素濃度をジルコニアO2計46で計測
し、2次燃焼空気26を増減させて酸素濃度が一定とな
るように制御した。また、煙道から排ガスを連続的にサ
ンプリングして排ガス中のCO濃度の経時変化を計測し
た。
【0039】下記の表2に、スクリュー式フィーダ33
の送り速度(すなわち回転軸34の回転数)を常に一定
とし、2次燃焼空気26を制御しなかった場合(従来例
1)と制御した場合(従来例2)との酸素濃度とCO濃
度の計測平均値を示す。表2の(従来例1)と(従来例
2)とに示されるように、2次燃焼空気26を制御した
場合のCOの発生は、制御しなかった場合に比べて低減
された。しかしながら、全体としてのCO濃度の平均値
は抑制されたものの、CO濃度に1時間当たり平均2回
程度のピークが測定された。
【0040】この時の焼却炉13内の酸素濃度と、煙道
の排ガス中のCO濃度と、スクリュー式フィーダ33の
回転軸34の回転数(回転出力)と、レベル検出装置3
9で検出されたごみ9のレベルHとのそれぞれの経時変
化を図5のグラフ(a),(b),(c)に示す。これ
によると、図5のグラフ(a),(b)で示すように、
レベル検出装置39で検出されたごみ9のレベルHが高
い場合(すなわちごみ9の量が一時的に多くなった場
合)、この直後に焼却炉13内の酸素濃度が急激に低下
し、CO濃度にピーク47が発生している。
【0041】これに対して、表2の(実施の形態)で示
すように、2次燃焼空気26を制御するとともにレベル
検出装置39で検出されたごみ9のレベルHに基づいて
スクリュー式フィーダ33の送り速度を制御した場合で
は、(従来例2)と比べてCO濃度の平均値がより一層
低下し、さらに、CO濃度のピークの発生が防止され
た。
【0042】この時の焼却炉13内の酸素濃度と、煙道
の排ガス中のCO濃度と、スクリュー式フィーダ33の
回転軸34の回転数(回転出力)と、レベル検出装置3
9で検出されたごみ9のレベルHとのそれぞれの経時変
化を図6のグラフ(a),(b),(c)に示す。これ
によると、図6のグラフ(a)に示すように、レベル検
出装置39で検出されたごみ9のレベルHが高い場合
(すなわちごみ9の量が一時的に多くなった場合)、図
6のグラフ(c)に示すように、スクリュー式フィーダ
33の回転軸34の回転数(回転出力)を低減してごみ
9の供給量を減少させることによって、図6のグラフ
(b)に示すように、CO濃度のピークの発生が防止さ
れ、焼却炉13内の酸素濃度の変動が抑制された。
【0043】尚、上記実験において、2次燃焼空気26
の増減による排ガス量の変動に対しては、焼却炉13内
の圧力を−40mmAqに保つように、誘引送風機18
の出力をコントロールした。
【0044】
【表2】
【0045】上記実施の形態では、図1に示すように、
ごみ供給通路32から上方へ広がる上部空間37の天井
面38にレベル検出装置39を設けているため、レベル
検出装置39とスクリュー式フィーダ33によって送り
出されるごみ9との間に確実に隙間が形成され、このた
め、スクリュー式フィーダ33によって送り出されるご
み9がレベル検出装置39に接触することはなく、レベ
ル検出装置39の損傷を防止することができる。
【0046】上記実施の形態では、スクリュー式フィー
ダ33によってごみ供給通路32の出口部32aからご
み流入通路31へ送り出されたごみ9は、解砕機42の
回転軸43と共に回転するねじ状羽根44によってほぐ
されてから、焼却炉13の内部へ流れ込む。これによ
り、ごみ9が塊になって焼却炉13の内部へ流れ込むこ
とを防止し得る。
【0047】上記実施の形態では、供給機の一例として
スクリュー式フィーダ33を用いたが、スクリュー式に
限らず、コンベヤ式フィーダを用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】本第1発明によると、レベル検出装置で
検出された検出値が急激に増加した場合、制御部が供給
機の送り速度を低減することにより、廃棄物の供給量が
低減され、一度に多量の廃棄物が燃焼装置へ供給される
ことを防止でき、燃焼装置での廃棄物の燃焼が安定す
る。
【0049】また、レベル検出装置で検出された検出値
が急激に低下した場合、制御部が供給機の送り速度を増
加することにより、廃棄物の供給量が増加し、燃焼装置
へ供給される廃棄物の量が急激に減少することを防止で
き、燃焼装置での廃棄物の燃焼が安定する。
【0050】このように、供給機で送られる廃棄物のレ
ベルの変化をレベル検出装置で検出するため、廃棄物の
供給量を正確に検知し得る。また、廃棄物が燃焼するよ
り以前の段階で、供給通路の出口部において検出された
廃棄物の供給量に基づいて、供給機の送り速度の制御を
行っているため、廃棄物の供給量の制御の際の時間的な
遅延は解消される。これにより、廃棄物の急激な増減に
即座に対応でき、このため、COの発生を良好に抑制で
き、CO濃度のピークの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における供給装置の構成を
示す側面から見た断面図である。
【図2】同、供給装置を備えたごみ焼却炉の構成を示す
断面図である。
【図3】同、供給装置とごみ焼却炉とを備えたごみ焼却
施設の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における供給方法と従来に
おける供給方法との対比実験に用いたごみのかさ密度と
水分量との関係を示すグラフである。
【図5】従来における供給方法によって得られた実験デ
ータであって、(a)はレベル検出装置で検出されたご
みのレベルの経時変化を示すグラフであり、(b)はご
み焼却炉内の酸素濃度と煙道の排ガス中のCO濃度との
経時変化を示すグラフであり、(c)はスクリュー式フ
ィーダの回転軸の回転出力(回転数)経時変化を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の実施の形態における供給方法によって
得られた実験データであって、(a)はレベル検出装置
で検出されたごみのレベルの経時変化を示すグラフであ
り、(b)はごみ焼却炉内の酸素濃度と煙道の排ガス中
のCO濃度との経時変化を示すグラフであり、(c)は
スクリュー式フィーダの回転軸の回転出力(回転数)経
時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
9 ごみ(廃棄物) 13 流動床式ごみ焼却炉(燃焼装置) 14 給じん装置(供給装置) 32 ごみ供給通路 32a 出口部 33 スクリュー式フィーダ(供給機) 39 レベル検出装置 40 制御部 H レベル
フロントページの続き (72)発明者 福島 龍太郎 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 岡田 裕介 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼装置へ廃棄物を供給する供給装置で
    あって、上記燃焼装置へ連通する供給通路内に、廃棄物
    を燃焼装置へ送る供給機が設けられ、上記供給通路の出
    口部に、上記供給機で送られる廃棄物のレベルを検出す
    るレベル検出装置が設けられ、上記レベル検出装置で検
    出された廃棄物のレベルに応じて、供給機の送り速度を
    増減させる制御部が設けられていることを特徴とする燃
    焼装置の廃棄物供給装置。
  2. 【請求項2】 燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用
    いられ、供給機としてスクリュー式フィーダが用いられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置の廃棄
    物供給装置。
  3. 【請求項3】 燃焼装置へ廃棄物を供給する供給方法で
    あって、供給機で送られる廃棄物のレベルをレベル検出
    装置で検出し、上記レベル検出装置で検出された廃棄物
    のレベルが上昇した場合、供給機の送り速度を低減し、
    上記レベルが低下した場合、供給機の送り速度を増加さ
    せることを特徴とする燃焼装置の廃棄物供給方法。
  4. 【請求項4】 燃焼装置として流動床式ごみ焼却炉が用
    いられ、供給機としてスクリュー式フィーダが用いられ
    ていることを特徴とする請求項3記載の燃焼装置の廃棄
    物供給方法。
JP5872098A 1998-03-11 1998-03-11 燃焼装置の廃棄物供給装置および供給方法 Pending JPH11257630A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012102929A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Sumitomo Heavy Ind Ltd 固体燃料の供給装置
CN105066144A (zh) * 2015-08-10 2015-11-18 宜兴福鼎环保工程有限公司 一种密闭进料输送装置
JP2019039587A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 荏原環境プラント株式会社 ごみ焼却装置

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