JPH11325424A - ごみガス化炉と該ガス化炉を備えたごみガス化燃焼処理装置 - Google Patents

ごみガス化炉と該ガス化炉を備えたごみガス化燃焼処理装置

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JPH11325424A
JPH11325424A JP10153892A JP15389298A JPH11325424A JP H11325424 A JPH11325424 A JP H11325424A JP 10153892 A JP10153892 A JP 10153892A JP 15389298 A JP15389298 A JP 15389298A JP H11325424 A JPH11325424 A JP H11325424A
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JP
Japan
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gas
gasification chamber
refuse
stage gasification
stage
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Application number
JP10153892A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Kobayashi
和樹 小林
Naoki Fujiwara
直機 藤原
Manabu Yamamoto
学 山本
Hiromichi Fujiwara
弘道 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Publication of JPH11325424A publication Critical patent/JPH11325424A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste

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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形廃棄物をガス化させて得た可燃ガスを水
蒸気を含まない高カロリー部分酸化ガスとして分離する
ことにより、燃焼装置での安定燃焼を実現すること。 【解決手段】 都市ごみ等のごみをガス化するガス化炉
1において、ガス化炉1内を仕切板13によって予熱乾
燥を行う一段ガス化室31及び高カロリー部分酸化ガス
を得る二段ガス化室27に分け、一段ガス化室31にお
いて生成したガス中の水分を燃焼装置21に導く前に気
水分離器18で分離することで、可燃ガスが水蒸気を含
まない高カロリー部分酸化ガス29として燃焼装置21
に供給でき、燃焼装置21では安定燃焼が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ又は各種
産業廃棄物等の各種廃棄物(以下、本明細書では単にご
みと記すことがある)のガス化炉において、水分を分離
し、高カロリーガスを得ることのできる流動床式ガス化
炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ等廃棄物の持つエネルギーの有
効利用及びダイオキシン類のような有害物質の生成抑制
の観点から、近年、都市ごみ等のガス化燃焼技術の開発
が盛んに行われ、そのエネルギーの有効利用が図られて
いる。
【0003】従来のガス化燃焼方法においては、一般に
移動層型又は流動層型の熱分解炉や焼却炉が使用され、
廃熱の回収を主目的として実施されている。図4に流動
層型の従来のごみのガス化処理のフローを示す。
【0004】ガス化炉1は流動層炉であり、炉底部は流
動層内の廃棄物の中に含まれる不燃異物を排出するた
め、炉底部をガス化炉1の中心部に向けて傾斜させてい
る。ごみはごみホッパ2からスクリューフィーダ3及び
ガス化炉1の上部側端に設置したごみ投入口4を経てガ
ス化炉1内へ送り込んでいる。ガス化炉1の下部には流
動化空気を供給するための散気管9を配置している。ガ
ス化炉1で発生した部分酸化ガス29はすべてガス排出
口12から排出された後、サイクロン14へ送り込まれ
る。ガス化炉1の底に溜まった未燃分は分級器7で砂、
鉄及びアルミニウム等の金属類6とその他の未燃物に分
離される。砂は循環流動砂としてライン10によりガス
化炉1へ戻される。分級器7で回収された未酸化の鉄、
アルミ等からなる金属類6は治金メーカーに渡されて再
利用される。また、その他の未燃物8は別に図示しない
灰溶融炉などで処理される。
【0005】ガス化炉1で発生した部分酸化ガス29は
サイクロン14で未燃チャー15、ダスト16及び可燃
ガスに分離される。未燃チャー15はガス化炉1に戻さ
れ、可燃物として用いる。ダスト16は未燃分8と同様
に図示しない灰溶融炉などで処理される。固形分を分離
した可燃ガスは焼却炉21のバーナ19へ導入される。
また、押込送風機20から導入され、空気予熱器17で
加熱された大気の一部はバーナ19へ送られ、前記可燃
ガスの燃焼用に用いられる。また、空気予熱器17で加
熱された大気の一部は散気管9へ送り込まれる。
【0006】バーナ19へ送られた可燃ガスは空気と共
に燃焼炉21で燃焼し、高温の燃焼ガスを発生させる。
高温の燃焼ガスはボイラ22で蒸気を発生させてバグフ
ィルタ24で除塵後、誘引送風機25を経て煙突26か
ら大気へ放出される。
【0007】燃焼炉21で発生した高温の燃焼ガスには
バグフィルタ24に導入される前に、消石灰サイロ30
より消石灰が添加され、燃焼ガス中の塩分、酸性分が除
去される。またボイラ22で過熱された蒸気は蒸気ター
ビン23を駆動し、発電機50を作動させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術には次
のような問題点がある。都市ごみ等可燃性の固形廃棄物
中には60〜70%程度の水分が含まれる場合がある。
すなわち、ガス化させた部分酸化ガス中にもごみ中の多
量の水分が含まれ、部分酸化ガスは可燃性ガスと水蒸気
が混在するものとなり、その発熱量の低下につながる。
そのため火炎が安定せず、頻繁に失火などのトラブルを
生じるおそれがある。
【0009】本発明の課題は上記の従来技術の欠点を解
消するためのものであり、固形廃棄物をガス化させて得
た可燃ガスを水蒸気を含まない高カロリー部分酸化ガス
として分離することにより、燃焼装置での安定燃焼を実
現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、都
市ごみ等のごみをガス化するガス化炉において、ガス化
炉内を仕切板によって予熱乾燥を行う一段ガス化室及び
高カロリー部分酸化ガスを得る二段ガス化室に分け、一
段ガス化室において生成したガス中の水分を燃焼装置に
導く前に分離することで、可燃ガスを水蒸気を含まない
高カロリー部分酸化ガスとして燃焼装置に供給し、燃焼
装置での安定燃焼を可能にするというものである。
【0011】さらに詳細に本発明の構成を説明すると、
本発明は各種廃棄物をガス化するガス化炉において、ガ
ス化炉内を縦方向に2つのセルに分割するために設けた
仕切り板と、仕切り板で仕切られる片方のセルをごみ供
給口を設けたごみの予熱乾燥を行う一段ガス化室とし、
仕切り板で仕切られる他方のセルを前記一段ガス化室か
らの予熱乾燥されたごみを導入させて、流動媒体と流動
化空気を供給する二段ガス化室としたごみガス化炉であ
る。
【0012】本発明の前記ごみガス化炉は、一段ガス化
室の底部には高温の乾燥ガス導入口を設け、一段ガス化
室の上部には含水廃ガスの排出口を設けたもの、あるい
は仕切板の上端を流動中のごみと流動媒体の流動層の上
面までの高さとし、仕切板の下端と炉底との間に隙間を
設け、二段ガス化室で上昇流を形成する流動媒体が仕切
板からオーバーフローして一段ガス化室へ移動し、一段
ガス化室で下降流を形成して、下降した流動媒体が前記
仕切板下端と底部の間の隙間を通過し、再び二段ガス化
室に戻るように内部循環流路を設けた構成とすること
で、ごみ中の水分の影響を受けずにごみのガス化が容易
に行える。
【0013】前記仕切板の上部には二段ガス化室側へ上
端を傾け、かつその傾斜角度が可変の傾斜部を設けるこ
とで、傾斜部の傾斜角度によって流動媒体の仕切板から
のオーバーフロー量をコントロールして一段ガス化室の
温度を制御することができる。
【0014】また、一段ガス化室へのごみの供給用のプ
ッシャーをごみ供給口に設け、該プッシャーでゴミの供
給を行うことでマテリアルシールによりごみ供給用ホッ
パ側へのガスの逆流及び漏れ込みを防止することがで
き、ごみの投入部分を二重ダンパ構造にする必要がなく
なる。
【0015】また、本発明には前記ごみガス化炉の一段
ガス化室から排出したガス流路に水分分離器を設け、水
分分離されたガスを用いて燃焼させる燃焼装置を設ける
ことを特徴とするごみガス化燃焼処理装置も含まれる。
燃焼装置では水分分離されたガスを用いて燃焼させるこ
とができ安定燃焼が得られる。
【0016】また、前記燃焼装置で得られた高温ガスを
導入するボイラと、該ボイラで得られた蒸気を導入する
蒸気タービンとを設けるとごみ発電が可能となる。ま
た、本発明の燃焼装置としては、ごみガス化炉から分離
される固形物中の未燃物およびガス化成分に同伴される
ダストを導入する溶融炉とすることで、ごみ中の不燃性
の固形物を溶融させることができ、このときガス化成分
に同伴されるチャーを溶融炉の燃料としても用いること
ができる。
【0017】
【作用】図2に本発明によるごみガス化炉の詳細図を示
す。ごみをガス化する流動床式ガス化炉1は、炉内を縦
に分割するように仕切板13を設置し、2つのセルに分
割し、片方のセルは、このセルにごみを供給して予熱乾
燥を行う一段ガス化室31とし、他方のセルは、一段ガ
ス化室31で予熱乾燥されたごみを受け入れて、さらに
流動媒体と流動化空気を供給する二段ガス化室27とす
る。一段ガス化室31の底部から高温の乾燥ガス38を
導入し、二段ガス化室27側へ傾斜させた分散板37を
通過させ、ごみの下部から上部へ向けて通気させる。一
方、一段ガス化室31と二段ガス化室27を仕切る仕切
板13の上端は流動中の流動層の上面までの高さとし、
仕切板13の上端を二段ガス化室27側へ設け、また仕
切板13の下端と炉底との間に隙間を設ける。
【0018】流動媒体は二段ガス化室27で上昇流を形
成し、仕切板13からオーバーフローして一段ガス化室
31へ移動し、下降流を形成する。一段ガス化室31内
を下降した流動媒体は仕切板13と底部の間の隙間を通
過し、再び二段ガス化室27に戻るように内部循環流を
形成する。
【0019】このときごみ投入口4から投入されるごみ
に対して高温の流動媒体が一段ガス化室31の上方から
落ちてくるので、高温の流動媒体と共に空間に存在する
乾燥したガスの作用と合わせ、ごみ中の水分は分離され
て含水廃ガス28としてガス排出口11から排出する。
このガス排出口11から排出するガスは、ダンパ40に
より流量が調節されながら誘引送風機39により抜き取
られる(図1参照)。
【0020】一段ガス化室31で乾燥されたごみは流動
媒体と共に二段ガス化室27へ移動し、散気管9から導
入される高温ガスによって流動化し、温度を400〜8
00℃程度として水分を含まない高カロリー部分酸化ガ
ス29としてガス排出口12から抜き出される。含排水
ガス28と高カロリー部分酸化ガス29のバランスはそ
れぞれ誘引送風機39、25の吸引量をダンパ40、4
1で各ラインの圧力損失を調整して調節する(図1参
照)。誘引送風機39と誘引送風機25の吸引量の割合
は最大でも前者を20%以下とする。
【0021】例えば50%の水分を含む基準ごみを利用
してガス化温度600℃程度でごみのガス化を行った場
合、生成ガスの発熱量は800kcal/Nm3とな
る。一方、ガス化炉の一段ガス室31で水分を除去し、
二段ガス化室27で生成ガスを得た場合には、二段ガス
化室27で得た生成ガスの発熱量は1,270kcal
/Nm3となり、この生成ガスは安定な燃焼が可能にな
る。可燃ガスを含んだ含水排ガスは水分を除去するた
め、水分の分離手段を通り、水分分離後は高温側に導か
れて燃焼する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の廃棄物ガス化発電システムの系統
図である。ガス化炉1は炉内に仕切板13によりの一段
ガス化室31と二段ガス化室27とが設けられており、
一段ガス化室31は仕切板13とごみ投入口4に囲まれ
た領域であり、二段ガス化室27は仕切板13を挟んで
一段ガス化室31に対向する側に散気管9を炉底に配置
させた領域である。ごみ投入口4の上流側にはスクリュ
ーフィーダ3を配置し、その上部にごみホッパ2を設置
している。ごみホッパ2から投入される固形廃棄物はご
み投入口4に導入され、プッシャー5で一段ガス化室3
1に送り込まれる。ここで、固形廃棄物の導入にプッシ
ャー5を使用することで、マテリアルシールによりごみ
ホッパ2側へのガスの逆流及び漏れ込みを防止すること
ができ、ごみの投入部分を二重ダンパ構造にする必要が
なくなる。
【0023】一段ガス化室31の天井部にガス排出口1
1を配置し、また、二段ガス化室27で発生したガスが
ガス排出口11に進入しないようにするために、仕切板
13’を設置した。
【0024】一段ガス化室31の底部からは高温の乾燥
ガス38を導入する。この乾燥ガス38は押込送風機2
0で導入した空気を空気予熱器17で200〜300℃
に昇温したものである。また、一段ガス化室31の底部
には二段ガス化室27側へ傾斜させた分散板37を設け
てあり、前記予熱空気は分散板37を通過して、一段ガ
ス化室31内のごみ層の下部から上部へ向けて通過す
る。
【0025】一方、一段ガス化室31と二段ガス化室2
7を仕切る仕切板13の上端は流動中の流動層の上面ま
での高さとし、仕切板13の上端を二段ガス化室側へ傾
けて傾斜部13aを作り、また、仕切板13の下端と炉
底との間に隙間を設ける。
【0026】ガス化炉1内の流動媒体は二段ガス化室2
7で上昇流を形成し、仕切板13からオーバーフロー
し、一段ガス化室31へ移動して下降流を形成する。一
段ガス化室31内を下降した流動媒体は仕切板13と底
部の間の隙間を通過し、再び二段ガス化室27に戻るよ
うに内部循環流を形成する。一段ガス化室31の温度調
節は空気予熱器17からの高温ガスの他に仕切板13の
傾斜部13aの下部にヒンジを付けて、その回転角度を
傾斜部13aの上端部に設けた傾斜調節器42で調節し
て流動媒体の一段ガス化室31へのオーバーフロー量を
調節することによっても制御できる。この方法では一段
ガス化室31と二段ガス化室27に供給する空気量の変
動がないために安定したガス化が可能である。
【0027】流動化空気は散気管9を介してガス化炉1
内の二段ガス化室27に供給する。流動媒体は二段ガス
化室27で上昇流を形成し、仕切板13を越えて一段ガ
ス化室31へ移動する。このとき一段ガス化室31には
乾燥ガスが供給されているが、その量は二段ガス化室2
7に供給する流動化空気の10〜20%であり、流動媒
体は一段ガス化室31において下降流を形成する。仕切
板13下端と炉底との間に設けられた流動層部から移動
層部に層内の流動媒体が移動するための隙間を通過し、
再び二段ガス室27に戻る。このようにして流動媒体は
二段ガス化室27→一段ガス化室31→二段ガス化室2
7と循環し、循環流を形成する。
【0028】ここで二段ガス化室27に供給した流動化
空気は固形廃棄物の燃焼に必要な理論空気量以下とし、
炉内を還元燃焼雰囲気にする。二段ガス化室27の温度
は400〜600℃として高カロリー部分酸化ガス29
を生成させる。含水廃ガス28と高カロリー部分酸化ガ
ス29は各々、ガス排出口11、12から別々に排出さ
れる。
【0029】含水廃ガス28は一段ガス化室31の天井
に設置したガス排出口11により抜き出される。このと
きの含水廃ガス28は、一部ガス化した可燃性ガスをも
含むが、その発生量が少なく、高濃度の水分を含んだ数
十kcal/Nm3程度の低カロリーのガスとなる。含
水廃ガス28は気水分離器18において50℃以下に冷
却され、水35とガスとに分離される。この分離された
ガスは低温で低カロリーガスであるため、そのまま廃棄
しても良いが、COなどの有害ガスなどの可燃性のガス
が含まれるので、気水分離器18の後流側で焼却炉21
の高温部に導入して燃焼し、僅かではあるが熱回収効率
の向上を図ることができる。また、空気予熱器17で加
熱した空気は、一部を乾燥ガス38及びバーナ19へ供
給し、残りを流動化空気として散気管9に送り込む。
【0030】一方、二段ガス化室27から発生した水分
を含まない高カロリー部分酸化ガス29はガス排出口1
2により抜き出す。このときの水分を含まない高カロリ
ー部分酸化ガス29の発生量は1,200〜1,300
kcal/Nm3である。このような高カロリー部分酸
化ガス29はサイクロン14を通過させることでダスト
16を分離させ、部分酸化ガス29に同伴されていた未
燃チャー15はガス化炉1へ戻す。この後、可燃ガスは
バーナ19に導入され、燃焼炉21で燃焼させる。含排
水ガス28と高カロリー部分酸化ガス29のバランスは
それぞれ誘引送風機39、25の吸引量をダンパ40、
41で各ラインの圧力損失を調整して調節する(図1参
照)。誘引送風機39と誘引送風機25の吸引量の割合
は最大でも前者を20%以下とする。
【0031】本システムのように、一段ガス化室31で
あらかじめ水分を分離せずに、50%の水分を含む基準
ごみを利用してガス化温度600℃程度でガス化を行っ
た場合、生成ガスの発熱量は約800kcal/Nm3
となり燃焼部バーナ19の失火を招くが、本発明により
水分を分離し、発熱量が安定した生成ガスを燃焼部バー
ナ19へ導くことにより、失火を防止することができ
る。
【0032】燃焼炉21で発生した高温の燃焼ガスはボ
イラ22に導入されて蒸気を発生させ、バグフィルタ2
4と誘引送風機25を経て、煙突26から大気へ放出さ
れる。また、ボイラ22から出た燃焼排ガスにはバグフ
ィルタ24に入る前に消石灰サイロ30より消石灰が添
加され、排ガスは中和される。このとき、押込送風機3
2から押込空気を送風して、消石灰の搬送を行う。ま
た、ボイラ22で発生した蒸気は蒸気タービン23を駆
動させ、発電機50を作動させる。
【0033】また、一段ガス化室31の底部から高温の
乾燥ガス38を導入するか、仕切板13の上部の傾斜部
13aの傾斜角度をレバー42により炉外から調節し、
流動媒体の仕切板13からのオーバーフロー量をコント
ロールして、一段ガス化室31の温度及びごみの滞留時
間を制御して、ごみ中水分の分離を行い、乾燥したごみ
のみを二段ガス化室27へ供給する。
【0034】図3は図1に示す廃棄物ガス化発電システ
ムの燃焼炉21の代わりに旋回流溶融炉33を用いた場
合の系統図であり、図1に示す装置と共通する部分は同
一符号を用いてその説明は省略する。
【0035】ガス化炉1の一段ガス化室31で生成した
含水廃ガス28はガス排出口11から出て気水分離器1
8に導入され、気水分離器18で脱水された後、旋回流
溶融炉33の高温部に導入して燃焼させる。同様に、ガ
ス化炉1の二段ガス化室27で発生した高カロリー部分
酸化ガス29はサイクロン14を通過させて未燃チャー
15及びダスト16を除去した後、旋回流溶融炉33の
バーナ19へ導入させ、溶融炉33で燃焼させる。二段
ガス化室27の底部から排出される未燃分8とサイクロ
ン14で分離されたチャー15の一部とダスト16は溶
融炉33に導入されて溶融スラグ化される。このとき溶
融炉33内は1,000℃以上の高温になるためにダイ
オキシンを完全に分解することができる。溶融炉33か
らの高温の排ガスはボイラ22に導入され、廃熱回収さ
れて発電に利用される。ボイラ22からの排ガスには消
石灰を添加し、バグフィルタ24で除塵し、煙突26で
放出させる。
【0036】ガス化炉1と溶融炉33との組み合わせに
より、灰中のダイオキシン類を完全に分解できることと
ともに灰のスラグ化によっておよそ1/3程度に減容化
できる利点がある。スラグ34は溶融炉33の底部から
排出する。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ごみのガス化炉におい
て、炉内を仕切板によって一段ガス化室及び二段ガス化
室に分け、あらかじめ一段ガス化室において水分を分離
することによって二段ガス化炉において水分を含まない
高カロリーな部分酸化ガスを得ることができ、この部分
酸化ガスの単味での安定燃焼が可能となり、高価な助燃
燃料が不要となるといった経済効果が得られるととも
に、一段ガス化室からの水分を分離したガスを燃焼部へ
戻すことにより熱回収の効率向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態になる廃棄物ガス化発電
システム系統図である。
【図2】 図1のごみガス化炉の詳細図である。
【図3】 本発明の実施の形態になる廃棄物ガス化発電
システム系統図である。
【図4】 従来技術による廃棄物ガス化発電システムの
系統図である。
【符号の説明】
1 ガス化炉 2 ごみホッパ 3 スクリューフィーダ 4 ごみ投入口 5 プッシャー 6 金属類 7 分級器 8 未燃分 9 散気管 10 循環流動砂ラ
イン 11、12 ガス排出口 13 仕切板 14 サイクロン 15 チャー 16 ダスト 17 空気予熱器 18 気水分離器 19 ダスト 20 押込送風機 21 燃焼炉 22 ボイラ 23 蒸気タービン 24 バグフィルタ 25 誘引送風機 26 煙突 27 二段ガス化室 28 含水廃ガス 29 高カロリー部
分酸化ガス 30 消石灰サイロ 31 一段ガス化室 32 押込送風機 33 溶融炉 34 スラグ 35 水 37 分散板 38 乾燥ガス 39 誘引送風機 40、41 ダンパ 42 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 弘道 神奈川県横浜市磯子区磯子一丁目2番10号 バブコック日立株式会社横浜エンジニア リングセンタ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種廃棄物をガス化するガス化炉におい
    て、 ガス化炉内を縦方向に2つのセルに分割するために設け
    た仕切り板と、仕切り板で仕切られる片方のセルをごみ
    供給口を設けたごみの予熱乾燥を行う一段ガス化室と
    し、仕切り板で仕切られる他方のセルを前記一段ガス化
    室からの予熱乾燥されたごみを導入させて、流動媒体と
    流動化空気を供給する二段ガス化室としたことを特徴と
    するごみガス化炉。
  2. 【請求項2】 一段ガス化室の底部には高温の乾燥ガス
    導入口を設け、一段ガス化室の上部には含水廃ガスの排
    出口を設けたことを特徴とする請求項1記載のごみガス
    化炉。
  3. 【請求項3】 仕切板の上端を流動中のごみと流動媒体
    の流動層の上面までの高さとし、仕切板の下端と炉底と
    の間に隙間を設け、二段ガス化室で上昇流を形成する流
    動媒体が仕切板からオーバーフローして一段ガス化室へ
    移動し、一段ガス化室で下降流を形成して、下降した流
    動媒体が前記仕切板下端と底部の間の隙間を通過し、再
    び二段ガス化室に戻るように内部循環流路を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のごみガス化炉。
  4. 【請求項4】 仕切板の上部には二段ガス化室側へ上端
    を傾け、かつその傾斜角度が可変の傾斜部を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のごみガス化炉。
  5. 【請求項5】 一段ガス化室へのごみの供給用のプッシ
    ャーをごみ供給口に設けたことを特徴とする請求項1記
    載のごみガス化炉。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のごみガス化炉の一段ガス
    化室から排出したガス流路に水分分離器を設け、水分分
    離されたガスを用いて燃焼させる燃焼装置を設けたこと
    を特徴とするごみガス化燃焼処理装置。
  7. 【請求項7】 燃焼装置で得られた高温ガスを導入する
    ボイラと、該ボイラで得られた蒸気を導入する蒸気ター
    ビンとを設けたことを特徴とする請求項6記載のごみガ
    ス化燃焼処理装置。
  8. 【請求項8】 燃焼装置はごみガス化炉から分離される
    固形物中の未燃物およびガス化成分に同伴されるダスト
    を導入する溶融炉であることを特徴とする請求項6記載
    のごみガス化燃焼処理装置。
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