JPH11257392A - スパイラルスプリングおよびこのスパイラルスプリングを用いたシートベルトリトラクタ - Google Patents

スパイラルスプリングおよびこのスパイラルスプリングを用いたシートベルトリトラクタ

Info

Publication number
JPH11257392A
JPH11257392A JP10065159A JP6515998A JPH11257392A JP H11257392 A JPH11257392 A JP H11257392A JP 10065159 A JP10065159 A JP 10065159A JP 6515998 A JP6515998 A JP 6515998A JP H11257392 A JPH11257392 A JP H11257392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spiral spring
spring
belt
spiral
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10065159A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuichi Sawato
澤渡雄一
Hiroaki Fujii
藤居弘昭
Ryoichi Yoshida
吉田良一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takata Corp filed Critical Takata Corp
Priority to JP10065159A priority Critical patent/JPH11257392A/ja
Publication of JPH11257392A publication Critical patent/JPH11257392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】一軸の多段トルク特性でトルクの強弱のメリハ
リを付けることができ、耐久性および生産性の優れた簡
単な構造のスパイラルスプリングを提供する。 【解決手段】高トルクの第1スパイラルスプリング8
は、外端8aがスプリングケース10のフック部10a
に連結され、内端8bがジョイントブッシュ11の第1
フック部11aに連結されて、ジョイントブッシュ11
の外周側に配置される。また、低トルクの第2スパイラ
ルスプリング9は、外端9aがジョイントブッシュ11
の第2フック部11bに連結され、内端11bがブッシ
ュシャフト12のフック部12aに連結されて、ジョイ
ントブッシュ11の内周側に配置される。環状のジョイ
ントブッシュ11は樹脂製で、第2スパイラルスプリン
グ9が機能するのに十分な香箱容積を確保され、ある程
度大きな径とされて、第1スパイラルスプリング8の応
力振幅を低減し、トルクの立ち上がりを可能にしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、一軸で多段のト
ルク特性を有するスパイラルスプリングの技術分野に属
するとともに、自動車等の車両の座席に付設され乗員を
拘束保護するためのシートベルト装置において、乗員の
シートベルト装着状態での通常時にはシートベルトが乗
員にソフトに接触するようにするとともに、緊急時には
シートベルトを巻き取って所定の力で乗員を拘束し、更
にシートベルト装着解除時には比較的大きな力で巻き取
られるように構成されているシートベルトリトラクタの
技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術分野】自動車等の車両の座席には、乗員を
拘束保護するためのシートベルト装置が付設されてお
り、このシートベルト装置は、乗員が座席に着座した
後、車体に固定されたシートベルトリトラクタからベル
トを引き出し、ベルトの取り付けられているトングを車
体に固定されているバックルに係合することにより、乗
員に装着されるようになっている。その場合、ベルト
は、リトラクタのスプリング手段により常時巻取り方向
に付勢されて張力が作用しており、このベルト張力によ
りベルトが乗員にフィットされるように構成されてい
る。そして、車両に衝突等による大減速度が発生したと
き、リトラクタにより、ベルトの引き出しが阻止される
ことにより、乗員を迅速に拘束して慣性力による乗員の
移動から保護するようになっている。
【0003】ところで、このようなシートベルト装置に
おいては、装着解除後にベルトがリトラクタに迅速に巻
き取られるために、スプリング手段の付勢力を大きく設
定することが求められる。しかしながら、このようにス
プリング手段の付勢力を大きく設定すると、ベルトが常
時巻取り方向に付勢されていることから、シートベルト
装着状態ではベルトは乗員の身体に常に接触するように
なるため、ベルトによって乗員の身体に作用される力が
大きくなり、乗員は圧迫されて、不快感を抱くようにな
る。この乗員に対するベルトの圧迫作用を防止するため
に、スプリング手段の付勢力を小さく設定すると、今度
は、ベルトの巻取りが緩慢になって、迅速にベルトを巻
き取るという、前述の要求に確実に応えることが難しく
なる。
【0004】このように、スプリング手段には、通常時
にはベルト張力を小さくする必要があり、またベルト巻
取り時にはベルト張力を大きくする必要があるという相
反した特性が求められる。
【0005】そこで、この相反する要求に応えるための
手段の1つとして、従来、巻取り軸をベルト巻取方向に
付勢するスパイラルスプリングを収容するばねケースを
モータによって回転させることにより、スパイラルスプ
リングの巻取力を調節するようにしたウェビング巻取装
置が実公昭63−5965号公報により提案されてい
る。このウェビング巻取装置においては、ベルト装着時
にはモータによりばねケースを回転させて、スパイラル
スプリングの巻取力を低減し、ベルト装着解除時には、
モータによりばねケースを回転させてスパイラルスプリ
ングの巻取力を増大させるように、スパイラルスプリン
グのばね力を調節することにより、スプリング手段が前
述の相反する特性を有するようになる。
【0006】また、前述の相反する要求に応えるための
手段の他の1つとして、第1のスパイラルスプリングに
よりリールシャフトをベルト巻取方向に付勢し、またこ
の第1のスパイラルスプリングのばね定数より大きいば
ね定数の第2のスパイラルスプリングによりモータに接
続された回転駆動軸をベルト巻取方向に付勢するととも
に、この回転駆動軸の付勢力を、歯車手段を介してリー
ルシャフトに伝達させるようにし、更に第2のスパイラ
ルスプリングをモータにより巻取り、引出しすることに
より、スパイラルスプリングの巻取力を調節するように
したシートベルトリトラクタが特開平5−24507号
公報により提案されている。このシートベルトリトラク
タにおいては、ベルト装着時にはモータにより第2のス
パイラルスプリングを巻き戻して、スパイラルスプリン
グの巻取力を低減し、ベルト装着解除時には、モータに
より第2のスパイラルスプリングを完全に巻き取ってス
パイラルスプリングの巻取力を増大させるように、スパ
イラルスプリングのばね力を調節することにより、スプ
リング手段が前述の相反する特性を有するようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
実公昭63−5965号公報のウェビング巻取装置にお
いては、トングをバックルに装着するまではスパイラル
スプリングの付勢力が大きなものとなっているため、リ
トラクタに格納されたベルトを引き出すときには大きな
引き出し力を要してしまう。また、トングをバックルに
係合すると直ちに付勢力が小さくなってしまい、ベルト
を乗員に緩みなくフィットさせることは難しい。
【0008】このように、単純な一軸のスパイラルスプ
リングのみでは巻取りトルクの強弱のメリハリが付け難
く、前述の相反する要求に確実にかつ十分に応えること
ができない。
【0009】また、特開平5−24507号公報のシー
トベルトリトラクタにおいては、リールシャフトの他に
もう一つの軸を設けた二軸構成にし、各軸にそれぞれば
ね定数の異なるスパイラルスプリングを連結して、巻取
りトルクのある程度の強弱のメリハリを付けることがで
きる。しかし、このシートベルトリトラクタでは、二軸
構成のため大型になるばかりでなく、歯車手段を必要と
するので、構造が複雑になりしかも部品点数が多くなっ
ている。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、トルクの強弱のメリハリを付
けることができる一軸の多段トルク特性を有し、耐久性
および生産性の優れた簡単な構造のスパイラルスプリン
グを提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、ベルトの引出し時お
よびベルトの装着時にはリールの巻取りトルクを小さく
し、ベルトの巻取り時はリールの巻取りトルクを大きく
することのでき、しかもこの巻取りトルクの強弱のメリ
ハリを付けることができ、耐久性および生産性の優れた
簡単な構造のシートベルトリトラクタを提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明のスパイラルスプリングは、第1
スパイラルスプリングと、この第1スパイラルスプリン
グのばね定数より小さいばね定数の第2スパイラルスプ
リングと、これらの第1および第2スパイラルスプリン
グを連結する環状の連結部材とからなり、前記第1スパ
イラルスプリングが前記環状の連結部材の外周側に配置
されてかつ前記第1スパイラルスプリングの内端が前記
環状の連結部材に連結され、前記第2スパイラルスプリ
ングが前記環状の連結部材の内周側に配置されてかつ前
記第2スパイラルスプリングの外端が前記環状の連結部
材に連結されていることを特徴としている。
【0013】また請求項2の発明は、前記環状の連結部
材が樹脂で形成され、また前記環状の連結部材の香箱容
積が巻き締まり時に最初に第2スパイラルスプリングが
巻き締められるように設定され、更に前記環状の連結部
材の径が、前記第1スパイラルスプリングの応力振幅が
低減する大きさに設定されていることを特徴としてい
る。
【0014】更に請求項3の発明は、外側がばね定数の
大きい第1スパイラルスプリング部分と内側がばね定数
の小さい第2スパイラルスプリング部分からなるスパイ
ラルスプリングであって、前記第2スパイラルスプリン
グ部分に、多数の細孔が穿設されていることを特徴とし
ている。
【0015】更に請求項4の発明は、外側がばね定数の
大きい第1スパイラルスプリング部分と内側がばね定数
の小さい第2スパイラルスプリング部分からなるスパイ
ラルスプリングであって、前記第2スパイラルスプリン
グ部分に、長手方向に延びる長孔が穿設されていること
を特徴としている。
【0016】更に請求項5の発明は、外側がばね定数の
大きい第1スパイラルスプリング部分と内側がばね定数
の小さい第2スパイラルスプリング部分からなるスパイ
ラルスプリングであって、前記第2スパイラルスプリン
グ部分の幅が、前記第1スパイラルスプリング部分の幅
より狭く設定されていることを特徴としている。
【0017】更に請求項6の発明は、外側がばね定数の
大きい第1スパイラルスプリング部分と内側がばね定数
の小さい第2スパイラルスプリング部分からなるスパイ
ラルスプリングであって、前記第2スパイラルスプリン
グ部分の厚みが、前記第1スパイラルスプリング部分の
厚みより薄く設定されていることを特徴としている。
【0018】更に請求項7の発明のシートベルトリトラ
クタは、スパイラルスプリングによりベルトを巻き取る
リールがベルト巻取り方向に常時付勢されており、通常
時前記リールの回転が自由に行われるとともに、所定値
以上の減速度時に前記リールの少なくともベルト引出し
方向の回転が阻止されるようになっているシートベルト
リトラクタにおいて、前記スパイラルスプリングが、請
求項1ないし6のいずれか1記載のスパイラルスプリン
グであり、このスパイラルスプリングのばね定数の小さ
い側の端がベルトを巻き取るリールの回転軸に連結され
ているとともに、スパイラルスプリングのばね定数の大
きい側の端がフレーム側に連結されていることを特徴と
している。
【0019】更に請求項8の発明は、スパイラルスプリ
ングによりベルトを巻き取るリールがベルト巻取り方向
に常時付勢されており、通常時前記リールの回転が自由
に行われるとともに、所定値以上の減速度時に前記リー
ルの少なくともベルト引出し方向の回転が阻止されるよ
うになっているシートベルトリトラクタにおいて、前記
スパイラルスプリングは、請求項1ないし6のいずれか
1記載のスパイラルスプリングであり、このスパイラル
スプリングのばね定数の小さい側の端がベルトを巻き取
るリールの回転軸に連結されているとともに、スパイラ
ルスプリングのばね定数の大きい側の端が回転可能に設
けられたスプリングケースに連結されており、更に前記
スプリングケースにこのスプリングケースを回転させる
モータが連結されていることを特徴としている。更に請
求項9の発明は、前記モータが、超音波モータであるこ
とを特徴としている。
【0020】
【作用】このように構成された請求項1の発明に係るス
パイラルスプリングにおいては、巻き締まり開始時に
は、発生するトルクが比較的小さく、所定量巻き締まり
後には、発生するトルクをきわめて大きくなる。特に、
環状の連結部材が樹脂により形成され、かつその香箱容
積が第2スパイラルスプリングが機能するのに十分な大
きさに確保されているとともに、ある程度大きな径とさ
れているので、第2スパイラルスプリングの機能が確実
に発揮するようになり、しかも、第1スパイラルスプリ
ングの応力振幅が低減するようになるとともに、トルク
の立ち上がりが大きくなる。このようにして、連結部材
によりリールのトルクの強弱のメリハリが確実に付与さ
れるようになり、スパイラルスプリングは一軸で多段の
トルク特性が有するようになる。
【0021】また、請求項2ないし6の発明に係るスパ
イラルスプリングにおいては、巻き締まり開始時には、
発生するトルクが比較的小さく、所定量巻き締まり後に
は、発生するトルクを比較的大きくなる。また、スパイ
ラルスプリングが容易にかつ安価に製造されるようにな
る。
【0022】更に、請求項7および8の発明に係るシー
トベルトリトラクタにおいては、モータの制御により、
ベルト引出し時はリールのトルクが小さくなるので、ベ
ルト引出しが軽快にかつスムーズに行われるようにな
る。また、トングとバックルとの係合時はリールのトル
クが大きくなるので、ベルトの緩みが確実に除去され
る。更に、ベルト装着状態ではリールのトルクが小さく
なるので、ベルトによる乗員への圧迫感が解消または低
減されるようになる。更に、ベルト装着解除時はリール
のトルクが大きくなるので、ベルトの巻取りが強力にか
つ迅速に行われるようになる。
【0023】特に、請求項1記載のスパイラルスプリン
グが用いられることにより、リールによるベルトの巻取
りトルクの強弱のメリハリが付与されるようになる。ま
た、請求項8の発明においては、モータに超音波モータ
を用いているので、リールのトルク制御が容易にかつ確
実に行われるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態の第1
例におけるスパイラルスプリングおよびシートベルトリ
トラクタを示す分解斜視図、図2はのスパイラルスプリ
ングの拡大分解斜視図である。
【0025】図1に示すように、この第1例のシートベ
ルトリトラクタ1はフレーム2を備えており、このフレ
ーム2は平行な一対の側壁3,4とこれらの側壁3,4を
連結する背板5とからコ字状に形成されている。このフ
レーム2内の両側壁3,4間には、ベルト40(後述の
図7に図示)を巻き取るためのリール6が配設されてい
る。
【0026】一方、側壁3には、リール6の一方のフラ
ンジ6aが貫通可能な大孔3aが穿設されている。ま
た、側壁3の外側には、リール6をベルト巻取り方向α
に付勢するスプリング手段7が設けられている。このス
プリング手段7は、第1スパイラルスプリング8と、第
2スパイラルスプリング9と、スプリングケース10
と、環状のジョイントブッシュ11と、リール6の回転
軸(不図示)に相対回転不能に嵌合されるブッシュシャ
フト12と、側壁3の外側に固定されるハウジング13
とからなっている。
【0027】図2に拡大して示すように、第1スパイラ
ルスプリング8は、その外端8aがスプリングケース1
0のフック部10aに連結されるとともに、その内端8
bがジョイントブッシュ11の第1フック部11aに連
結されて、図3に示すようにジョイントブッシュ11の
外周側に配置されている。また、第2スパイラルスプリ
ング9は、その外端9aがジョイントブッシュ11の第
2フック部11bに連結されるとともに、その内端11
bがブッシュシャフト12のフック部12aに連結され
て、図3に示すようにジョイントブッシュ11の内周側
に配置されている。そして、第1スパイラルスプリング
8のばね定数が第2スパイラルスプリング9のばね定数
より大きく設定されていて、第1スパイラルスプリング
8が高トルクのばねで、第2スパイラルスプリング9が
低トルクのばねとなっている。
【0028】このようにして、これらの第1および第2
スパイラルスプリング8,9はジョイントブッシュ11
を介して直列に接続され、ともにリール6をベルト巻取
り方向αに常時付勢するように設けられている。そし
て、リール6からベルト40が引き出されるときには、
まずばね定数の小さい第2スパイラルスプリング9が巻
き締められ、その後ばね定数の大きい第1スパイラルス
プリング8が巻き締められるようになる。
【0029】スプリングケース10は、前述のようにフ
ック部10aを備えているとともに円環状の周壁10b
を備えており、図3に示すようにこの周壁10bはハウ
ジング13の穴13aに摺動自在に内嵌されている。ま
た、スプリングケース10には、断面6角形のケースシ
ャフト10cが突設されている。このケースシャフト1
0cは、超音波モータ14の円形ロータ18に相対回転
不能に貫通されており、ケースシャフト10cの先端部
には、ロータリエンコーダ15の入力軸15aが係合し
ている。
【0030】環状のジョイントブッシュ11は樹脂によ
り形成されており、第2スパイラルスプリング9が機能
するのに十分な香箱容積を確保されているとともに、第
1スパイラルスプリング8の応力振幅を低減し、トルク
の立ち上がりを必要とするため、ある程度大きな径とさ
れている。また、前述のように第1および第2スパイラ
ルスプリング8,9の端部が引っかけられる第1および
第2フック部11a,11bが設けられている。ブッシ
ュシャフト12は前述のようにフック部12aを備えて
いるとともに、リール6の回転軸が相対回転不能に嵌合
される孔12bを備えている。
【0031】ハウジング13は、スプリング手段7側に
穿設されたスプリングケース10の周壁10bが摺動自
在に内嵌する前述の穴13aと、リール6側に穿設され
たリール6のフランジ6bが遊嵌される孔13bと、こ
れらの穴13a,13bの境界部に設けられた境界壁1
3cとを備えている。境界壁13cには、ブッシュシャ
フト12が回転可能に嵌合支持される孔13dが穿設さ
れている。更に、このハウジング3を側壁3に固定する
ためのボルトが貫通される所定数のボルト貫通孔13e
(図示例では4個)を備えている。
【0032】図3に示すように、フレーム2の側壁3に
は、超音波モータ14がハウジング13を介して取り付
けられている。その場合、図2に示すように超音波モー
タ14のフランジ部14aには、ハウジング13のボル
ト貫通孔13eと整合するボルト貫通孔14bが設けら
れており、これらのボルト貫通孔13e,14bを共通
のボルトが貫通して側壁3に螺合されることにより、超
音波モータ14とハウジング13とが共締めされてい
る。
【0033】図3に明瞭に示されているように、超音波
モータ14は円形に配列された圧電素子列16と、この
圧電素子列16にほぼ密着する状態で設置された環状ス
テータ17と、中心にスプリングケース10のケースシ
ャフト10Cが相対回転不能に嵌合されている円形ロー
タ18とからなっている。この円形ロータ18は、環状
の皿形スプリング19のばね力によって常時付勢される
ことにより、環状ステータ17に押圧されている。
【0034】そして、圧電素子列16に超音波信号が加
えられていないときは、圧電素子列16が何ら歪曲しな
いので、円形ロータ18は皿形スプリング19のばね力
によって環状ステータ17に単に強く押し付けられてい
るだけで、停止状態を保持している。これにより、ケー
スシャフト10cは円形ロータ18を介して環状ステー
タ17によって回転が阻止された状態となっている。す
なわち、圧電素子列16に超音波信号が加えられていな
いときは、スプリングケース10は回転不能となってい
る。
【0035】また、圧電素子列16に超音波信号が加え
られたときは、圧電素子列16がこの超音波信号に応じ
て波状に歪曲する。すると、円形ロータ18が、この圧
電素子列16の歪曲に応じて環状ステータ17を介して
回転し、この円形ロータ18の回転により、スプリング
ケース10が回転するようになる。
【0036】図4に示すように、この超音波モータ14
は制御ユニット16に接続されており、制御ユニット1
6から出力される超音波信号による制御信号に基づいて
駆動制御されるようになっている。
【0037】超音波モータ14のハウジング14cに
は、ロータリエンコーダ15が取り付けられており、前
述のようにこのロータリエンコーダ15の入力軸15a
がケースシャフト10cの先端部に相対回転不能に係合
している。このロータリエンコーダ15はスプリングケ
ース10の回転量を検出するようになっている。図4に
示すように、ロータリエンコーダ15も制御ユニット1
6に接続されており、このロータリエンコーダ15から
の、スプリングケース10の回転量の検出信号が、制御
ユニット16に供給されるようになっている。
【0038】図5は、この第1および第2スパイラルス
プリング8,9がリール6に与えられるトルクとスプリ
ングケース14の回転数との関係を示す図である。リー
ル6を固定してスプリングケース14をベルト巻取り方
向αに回転させると、前述のようにまずばね定数の小さ
い第2スパイラルスプリング9が巻き締められる。この
とき、ジョイントブッシュ11が、第2スパイラルスプ
リング9が機能するのに十分な香箱容積を確保されてい
るので、第2スパイラルスプリング9の巻き締まりは確
実に行われるようになる。この第2スパイラルスプリン
グ9の巻き締まりによってリール6に与えられるトルク
は増大するが、第2スパイラルスプリング9のばね定数
が小さいことから、すぐに第2スパイラルスプリング9
の巻き締まりがほとんど完了するのでほぼ一定となり、
図5に示す領域Aの比較的小さいものとなる。
【0039】スプリングケース10がn1回転すると、
ばね定数の大きい第1スパイラルスプリング8も巻き締
められるようになる。このとき、この第1スパイラルス
プリング8の巻き締まりによってもリール6にトルクが
与えられ、第1および第2スパイラルスプリング8,9
の巻き締まりによってリール6に与えられるトルクは急
速に増大する。このとき、ジョイントブッシュ11の径
がある程度大きな径に設定されているので、トルクの立
ち上がりが鋭いものとなるとともに、第1スパイラルス
プリング8の応力振幅がこのジョイントブッシュ11に
よって低減されるようになる。第1スパイラルスプリン
グ8の巻き締まりも、スプリングケース10の若干の回
転後にほとんど完了するのでほぼ一定となり、図5に示
す領域Bのきわめて大きいものとなる。スプリングケー
ス10がn2回転すると、第1および第2スパイラルス
プリング8,9の全体が巻き締まるので、図5にCで示
すようにリール6のトルクは少し増大する。
【0040】この状態から、スプリングケース14をベ
ルト引出し方向βに回転させると、まず第1および第2
スパイラルスプリング8,9の巻き締まりが完了してい
るので、リール6のトルクは増大した値をほぼ保持し、
若干のヒステリシスが生じる。スプリングケース14の
回転数がほぼn1になると、第1スパイラルスプリング
8が巻き戻されるようになるので、リール6のトルクは
急速に低下して第2スパイラルスプリング9によるトル
クのみとなり、ほぼ領域Aの値となる。スプリングケー
ス14の回転数が数回転となると、第2スパイラルスプ
リング8も巻き戻されるのでトルクは低下し、スプリン
グケース14の回転数が0となると、トルクも0とな
る。
【0041】ところで、この例のシートベルトリトラク
タ1において、ベルト40がリトラクタ1に完全に格納
された、シートベルトの非装着状態では、トングの自重
でベルト40がリトラクタ1から出てこないようにする
ために、スプリングケース10をベルト巻取り方向αに
1回転よりほんのわずか回転させた状態にしておく。
すなわち、ロータリエンコーダ15の検出回転数がこの
回転数程度になるように超音波モータ14をベルト巻取
り方向αに回転させた後、その状態に停止させておく。
【0042】一方、他方の側壁4の外側には、緊急時に
リール6のベルト引出し方向βの回転をロックするロッ
ク機構20が設けられている。図6に拡大して示すよう
に、このロック機構20はリール6に一体にかつこのリ
ール6と同軸に設けられたラチェットホイール21を備
えており、このラチェットホイール21の中心からリー
ルシャフト22がリール6と同軸に突設されている。こ
のリールシャフト22の付け根側は大径の円形軸部22
aとされているとともに、この円形軸部22aに隣接し
て角形軸部22bが形成されている。
【0043】また、側壁4にはパウル23が回動可能に
設けられている。このパウル23には、基端側に孔23
aが穿設されているとともに、先端にラチェットホイー
ル21の歯21aに係合してラチェットホイール21の
ベルト引出し方向βの回転を阻止する係止爪23bが形
成されている。更に、パウル23の先端側に突出ピン2
3cが突設されている。そして、段付の軸ピン24の小
径部を、パウル23の孔23aに貫通させた後、側壁4
の孔4bに嵌合固定することにより、パウル23が側壁
4に軸ピン24により枢着されている。
【0044】ラチェットホイール21から突設された円
形軸部22aには、タイプレート25が相対回転可能に
連結されている。このタイプレート25には、両端側に
それぞれ円形の孔25a,25bが穿設されているとと
もに、これらの孔25a,25bの間に、係止孔25c
が穿設されている。そして、タイプレート25の孔25
aが円形軸部22aに回動可能に嵌合され、かつ軸ピン
24に回動可能に嵌合されることにより、タイプレート
25は円形軸部22aと軸ピン24との間に架設されて
いる。
【0045】更に、円形軸部22aにはロックリング2
6が回動可能に嵌合されている。このロックリング26
には、中心に円形の中心孔26aが穿設されているとと
もに、環状の内歯26bが設けられている。更に、ロッ
クリング26には、径方向に張り出した張出部26cが
一体に設けられているとともに、この張出部26cに中
心孔26aと同心の円弧状の長孔26dが穿設されてい
る。この長孔26dには、パウル23の突出ピン23c
が嵌入されていて、ロックリング26が回動すると、突
出ピン23cが長孔26dにガイドされて、パウル23
はその係止爪23bがラチェットホイール21の歯21
aに係合する方向に回動するようにされている。更に、
ロックリング26には係止孔26eが穿設されている。
【0046】タイプレート25とロックリング26との
間には、Ω字状のスプリング27が介設されている。こ
のスプリング27の両端には、それぞれ係止部27a,
27bが形成されており、一方の係止部27aがタイプ
レート25の係止孔25aに係止されているとともに、
他方の係止部27bがロックリング26の係止孔26e
に係止されている。このようにスプリング27がタイプ
レート25とロックリング26との間に架設された状態
では、スプリング27はリールシャフト22の外周を囲
むようになるとともに、このスプリング27のばね力に
より、ロックリング26は常時ベルト巻取り方向αに付
勢されている。
【0047】ロックリング26の内歯26b内には、フ
ックリテーナ28が配設されている。このフックリテー
ナ28には、その中心に角形軸部22bに嵌合される角
形孔28aが穿設されている。また、このフックリテー
ナ28の周縁部には、2本の突出軸28b,28cが互
いに直径方向に対向して設けられている。更に、フック
リテーナ28の外周には、スプリング支持部28dが設
けられている。そして、ロックリング26の中心孔26
aを貫通したリールシャフト22の角形軸部22bに、
角形孔28aが嵌合されることにより、フックリテーナ
28がリールシャフト22に取り付けられている。
【0048】ロックリング26の内歯26b内で、フッ
クリテーナ28のロックリング26と反対側の面には、
フック29が配設されている。このフック29には、中
央に大きな中心孔29aと、この中心孔29aに隣接し
かつ径方向に延びる長孔29bと、中心孔29aに連続
しかつ長孔29bと対向して径方向に延びる長孔29c
とが、それぞれ穿設されている。また、フック29に
は、中心孔29a内に位置してスプリング支持部29d
が設けられているとともに、外周に係止爪29eが形成
されている。更に、中心孔29aの近傍に連結ピン29
fが突設されている。
【0049】そして、フック29は、その長孔29b,
29cにそれぞれフックリテーナ28の突出軸28b,
28cが嵌入することにより、フックリテーナ28に対
して径方向にのみ直線的に相対移動可能に設けられてい
る。また、フックリテーナ28のスプリング支持部28
dとフック29のスプリング支持部29dとの間には、
圧縮コイルスプリング30が縮設されており、この圧縮
コイルスプリング30のばね力により、フック74はそ
の係止爪29eが内歯26bから離れる方向に常時付勢
されている。したがって、通常時はフック74は係止爪
29が内歯26bに係合しない位置に保持され、フック
74が圧縮コイルスプリング30のばね力に抗してフッ
クリテーナ28に対し相対移動したとき、係止爪29が
内歯26bに係合するようになっている。
【0050】フック29のフックリテーナ28と反対側
の側面には、フライホイール31が配設されている。こ
のフライホイール31には、中心に位置し、リールシャ
フト22が貫通する中心孔31aと、外周近傍に位置
し、フック29の連結ピン29fに嵌合する係止孔31
bと、外周縁に位置して切欠部31cとがそれぞれ設け
られている。そして、フライホイール31は、フック2
9の連結ピン29fに係止孔31bが嵌合されることに
より、フック29に設けられている。
【0051】フライホイール31の外周には、外周に全
周にわたって外歯32aが形成されたギヤリング32が
外嵌されている(図7に図示)。フライホイール31の
外周面とギヤリング32の内周面との間には、円弧状の
スプリング33が介設されており、このスプリング33
は、その一端の係止部33aがフライホイール31の切
欠部31cに係止されている。そして、スプリング33
はそのばね力によりギヤリング32の内周面に対してギ
ヤリング32が摺動可能な程度に常時押圧しており、こ
れによりギヤリング32はフライホイール31に対して
所定の摩擦力を受けながら摺動回転可能とされている。
【0052】更に、図7に示すようにフレーム2の側壁
4には、加速度センサ34が設けられている。この加速
度センサ34は、センサケース35と、このセンサケー
ス35に載置され、車両に所定以上の減速度が作用した
とき傾動する慣性質量36と、センサケース35に回動
可能に取り付けられ、慣性質量36によって作動制御さ
れるレバー37とを備えている。レバー37の先端に
は、ギヤリング32の外歯32aに係合する係止爪37
aが形成されている。そして、通常時は慣性質量36は
直立していてレバー37を係止爪37aが外歯32aに
係合しない位置に保持し、車両に所定以上の減速度が作
用すると、その慣性力で慣性質量36が傾動して、レバ
ー37を係止爪37aが外歯32aに係合する位置に回
動させるようになっている。このように構成されたロッ
ク機構20はカバー38によって覆われており、このカ
バー38はフレームの側壁4に取り付けられている。
【0053】更に、カバー38の外側には、ロータリエ
ンコーダ39が取り付けられている。このロータリエン
コーダ39の入力軸39aがカバー38の孔38aを貫
通してリールシャフト22の先端に設けられた凹穴22
cに嵌合されていて、リールシャフト22とともに一体
に回転するようになっている。図4に示すように、この
ロータリエンコーダ39は制御ユニット16に接続され
ており、リールシャフト22の回転量を検出して、その
検出信号を制御ユニット16に供給するようになってい
る。
【0054】制御ユニット16には、更にバックルスイ
ッチ40が接続されており、このバックルスイッチ40
は、バックルとトングとの係合を検出してその検出信号
を制御ユニット16に供給するようになっている。
【0055】このように構成されたこの例のシートベル
トリトラクタにおいては、ベルト40が引き出されてい
ないときには、スプリングケース10は、前述のように
ベルト40がトングの自重で引き出されない程度の第1
および2スプリング8,9の付勢力が発生する位置で停
止している。
【0056】シートベルトを装着するために、車両の乗
員によってベルト40の引き出しが開始されると、リー
ル6がベルト引出し方向βに回転し、このリール6の回
転がリールシャフト22を介してロータリエンコーダ3
9によって検出される。すると、ロータリエンコーダ3
9の検出信号が制御ユニット16に供給され、制御ユニ
ット16はこの検出信号に基づいて超音波モータ14を
ベルト引出し方向βに所定量回転する。すると、スプリ
ングケース10がベルト引出し方向βに所定量回転さ
れ、スプリング手段7によってリール6に与えられるト
ルクは図5の領域Aの、第2スパイラルスプリング9の
ばね力による小さい値となる。これにより、乗員は、シ
ートベルトリトラクタ1からベルト40を引き出すとき
にはほとんど抵抗力を受けることがなく、きわめて軽快
にベルト40を引き出すことができる。このとき、ロー
タリエンコーダ39によってリール6の回転量がベルト
引き出し量として検出されるとともに、ロータリエンコ
ーダ15によってスプリングケース10の回転量が検出
される。
【0057】ベルト40が所定量引き出されて、トング
がバックルに係合されると、バックルスイッチ40がオ
ンし、そのオン信号が制御ユニット16に供給される。
すると、制御ユニット16は超音波モータ14を逆のベ
ルト巻取り方向αに前述のベルト引出し方向βの回転量
よりも大きな所定量だけ回転駆動する。すると、スプリ
ングケース10もベルト巻取り方向αにこの所定量だけ
回転され、リール6に与えられるトルクが図5の領域B
の、第1および第2スパイラルスプリング8,9のばね
力による大きい値となる。このスプリングケース10の
回転量の制御は、ロータリエンコーダ15からの検出信
号に基づいて制御ユニット16が超音波モータ14を制
御することにより行われる。こうして、ベルト引き出し
開始後における第2スパイラルスプリング9のばね力に
よるリール6のトルクの小さい状態が終了した後、逆に
第1および第2スパイラルスプリング8,9のばね力に
よるリール6のトルクが大きく増大する。そして、これ
により、ベルト40の緩みが除去され、ベルト40は乗
員にぴったりとフィットする。
【0058】しかし、この状態ではベルト40による乗
員への圧迫感が強いので、ベルト40が乗員にフィット
した後、超音波モータ14によってスプリングケース1
0が再びベルト引出し方向βに所定回転量回転され、リ
ール6のトルクが図5の領域Aの小さい値に設定され
る。これにより、ベルト40による圧迫感が解消ないし
低減される。
【0059】このシートベルト装着状態で車両が走行し
ているとき、車両に所定値以上の減速度が作用すると、
慣性質量36が傾動してレバー37が回動し、レバー3
7の係止爪37aがギヤリング32の外歯32aに係合
する。一方、車両のこの減速度により、乗員がその慣性
力で前方に移動させられるため、ベルト40が引き出さ
れようとする。このため、リール6がベルト引出し方向
βに回転しようとするので、ギヤリング32もベルト引
出し方向βに回転しようとするが、係止爪37aが外歯
32aに係合しているので、ギヤリング32のベルト引
出し方向βの回転は阻止される。更に、ギヤリング32
とフライホイール31との間に円弧状スプリング33の
ばね力による摩擦力が作用しているので、ギヤリング3
2の回転阻止により、フライホイール31はベルト引出
し方向βの回転に対し、摩擦力に応じた抵抗力が作用さ
れる。
【0060】また、リール6がベルト引出し方向βに回
転しようとすることにより、リールシャフト22の角形
軸部22bと係合しているフックリテーナ28もベルト
引出し方向βに回転しようとする。このとき、フックリ
テーナ28の突出軸28b,28cが長孔29b,29c
に係合しているので、フック29もフックリテーナ28
とともに同方向に回転しようとする。しかし、フック2
9がその連結ピン29fを介してフライホイール31に
連結されているとともに、フライホイール31のベルト
引出し方向βの回転に対し抵抗力が働くので、フック2
9は回転することができない。この状態で、フックリテ
ーナ28がベルト引出し方向βに回転しようとすること
から、フック29は長孔29b,29cが突出軸28b,
28cにガイドされて径方向にスライドし、係止爪29
eがロックリング26の内歯26bと係合するととも
に、フック29の径方向のスライドが阻止される。
【0061】この結果、フックリテーナ28からの回転
力でフック29が前述の抵抗力に抗して引出し方向βに
フックリテーナ28とともに回転する。このフック29
の回転により、ロックリング26もベルト引出し方向β
に回転するので、ロックリング26の張出部26cもベ
ルト引出し方向βに回転する。すると、張出部26cの
円弧状の長孔26dに係合しているパウル23の突出ピ
ン23cがこの長孔26dにガイドされるので、パウル
23がラチェットホイール21方向に回動する。このた
め、パウル23の係止爪23bがラチェットホイール2
1の歯21aに係合するので、リール6の引出し方向β
の回転が強固にロックされ、ベルト40の引き出しが阻
止される。こうして、シートベルトにより、乗員は車両
の所定値以上の減速度時の前方移動から拘束保護され
る。
【0062】シートベルトの装着を解除するために、ト
ングをバックルから解離させると、バックルスイッチ4
0がオフになる、このため制御ユニット16は超音波モ
ータ14を再びベルト巻取り方向αに所定量回転駆動
し、スプリングケース10が再びベルト巻取り方向αに
回転され、リール6に与えられるトルクが図5の領域B
の、第1および第2スパイラルスプリング8,9のばね
力による大きい値となる。この大きなトルクによりリー
ル6は強力にかつ急速に回転し、ベルト40が迅速に巻
き取られるようになる。
【0063】この例のスパイラルスプリングによれば、
スパイラルスプリングの巻き締まり開始時には、発生す
るトルクを比較的小さし、スパイラルスプリングの所定
量巻き締まり後には、発生するトルクをきわめて大きく
することができる。その場合、ジョイントブッシュ11
を樹脂により形成し、かつジョイントブッシュ11の香
箱容積を第2スパイラルスプリング9が機能するのに十
分な大きさに確保しているとともに、ある程度大きな径
としているので、第2スパイラルスプリング9の機能を
確実に発揮させることができ、しかも第1スパイラルス
プリング8の応力振幅を低減できるとともに、トルクの
立ち上がりを大きくすることができる。
【0064】このようにして、ジョイントブッシュ11
によりリール6のトルクの強弱のメリハリを確実に付け
ることができるようになり、一軸で多段のトルク特性を
有するスパイラルスプリングを簡単に得ることができ
る。また、ジョイントブッシュ11により第1および第
2スパイラルスプリング8,9を連結するようにしてい
るので、生産性の優れたスパイラルスプリングを得るこ
とができる。更に、第1スパイラルスプリング8の応力
振幅を低減できることから、耐久性の優れたスパイラル
スプリングを得ることができる。
【0065】また、この例のシートベルトリトラクタに
よれば、ベルト引出し時はリール6のトルクを小さくし
ているので、ベルト引出しを軽快にかつスムーズに行う
ことができ、またトングとバックルとの係合時はリール
6のトルクを大きくしているので、ベルト40の緩みを
確実に除去することができ、更にベルト装着状態ではリ
ール6のトルクを小さくしているので、ベルト40によ
る乗員への圧迫感を解消または低減することができ、更
にベルト装着解除時はリール6のトルクを大きくしてい
るので、ベルト40の巻取りを強力にかつ迅速に行うこ
とができるようになる。
【0066】しかも、前述のスパイラルスプリングを用
いているので、リール6によるベルト40の巻取りトル
クの強弱のメリハリを付けることができ、耐久性および
生産性の優れた簡単な構造のシートベルトリトラクタを
得ることができる。
【0067】図8は、本発明の実施の形態の他の例を示
し、(a)はスパイラルスプリングを示す部分斜視図、
(b)はこのスパイラルスプリングを巻き取りかつリー
ル6のシャフトに連結されるジョイントシャフト12を
示す斜視図である。
【0068】前述の例では、第1および第2スパイラル
スプリング8,9を別体に形成するとともに、れらの第
1および第2スパイラルスプリング8,9をジョイント
ブッシュ11により連結するようにしているが、この例
では図8(a)に示すようにジョイントブッシュ11が
削除されているとともに、第1および第2スパイラルス
プリング8,9が一体に単一のスパイラルスプリングと
して形成されている。そして、スパイラルスプリングの
第2スパイラルスプリング9に対応する部分9には、ス
パイラルスプリングの長手方向に対して傾斜した多数の
細長い孔9cが穿設されている。これらの多数の細長い
孔9cにより、部分9がばね定数の小さいものとなって
いるとともに、孔9cの穿設されない部分8がばね定数
の大きいものとなっている。また、図8(b)に示すよ
うにこのスパイラルスプリングを巻き取るジョイントシ
ャフト12は、前述の例のジョイントシャフト12と同
じである。 この例のシートベルトリトラクタ1の他の
構成は、前述の例と同じである。
【0069】この例のスパイラルスプリングにおいて
は、1つのスプリングでばね定数の小さい部分とばね定
数の大きい部分とが形成されているばかりでなく、部分
9に細長い孔9cを単に穿設するだけでよいので、容易
にかつ安価に製造することができる。この例のスパイラ
ルスプリングおよびシートベルトリトラクタ1の他の用
効果も、前述の例のジョイントシャフト12による作用
効果を除き、前述の例と同じである。
【0070】図9は、本発明の実施の形態の他の例を示
し、(a)はスパイラルスプリングを示す部分斜視図、
(b)はこのスパイラルスプリングを巻き取りかつリー
ル6のシャフトに連結されるジョイントシャフト12を
示す斜視図である。
【0071】前述の図8に示す例では、スパイラルスプ
リングの第2スパイラルスプリング9に対応する部分9
に多数の細長い孔9cを穿設しているが、この例では図
9(a)に示すようにスプリングの部分9には、長手方
向に延びる比較的大きな長孔9dが穿設されている。こ
の長孔9dにより、部分9がばね定数の小さいものとな
っており、また孔9cの穿設されない部分8がばね定数
の大きいものとなっている。
【0072】また、図9(b)に示すようにこのスパイ
ラルスプリングを巻き取るジョイントシャフト12は、
この長孔9dに嵌入するフランジ12cが設けられてい
る。このフランジ12cにより、スパイラルスプリング
の巻き締まりが安定して確実に行われるようになってい
る。また、フランジ12cの高さは部分9が完全に巻き
締められた状態でフランジ12cの外周面と部分9の外
周面とがほぼ同一面となるように設定されている。
【0073】この例のシートベルトリトラクタ1の他の
構成は、前述の図8に示す例と同じである。またこの例
のスパイラルスプリングおよびシートベルトリトラクタ
1の作用効果も、前述の図8に示す例と同じである。
【0074】図10は、本発明の実施の形態の他の例を
示し、(a)はスパイラルスプリングを示す部分斜視
図、(b)はこのスパイラルスプリングを巻き取りかつ
リール6のシャフトに連結されるジョイントシャフト1
2を示す斜視図である。
【0075】前述の図9に示す例では、スパイラルスプ
リングの第2スパイラルスプリング9に対応する部分9
に長孔9dを穿設して、実質的なスプリングの幅を小さ
くしているが、この例では図10(a)に示すようにス
パイラルスプリングの部分9は両側に切欠部9eが設け
られて、その幅が両側から狭められている。この切欠部
9eにより、部分9がばね定数の小さいものとなってお
り、また切欠部9eの設けられていない部分8がばね定
数の大きいものとなっている。
【0076】また、図10(b)に示すようにこのスパ
イラルスプリングを巻き取るジョイントシャフト12
は、この部分9が嵌入する溝12dが設けられている。
この溝12dにより、スパイラルスプリングの巻き締ま
りが安定して確実に行われるようになっている。また、
溝12dの深さは部分9が完全に巻き締められた状態で
ジョイントシャフト12の外周面と部分9の外周面とが
ほぼ同一面となるように設定されている。
【0077】この例のシートベルトリトラクタ1の他の
構成は、前述の図9に示す例と同じである。またこの例
のスパイラルスプリングおよびシートベルトリトラクタ
1の作用効果も、前述の図9に示す例と同じである。
【0078】図11は、本発明の実施の形態の他の例を
示し、(a)はスパイラルスプリングを示す部分斜視
図、(b)はこのスパイラルスプリングを巻き取りかつ
リール6のシャフトに連結されるジョイントシャフト1
2を示す斜視図である。
【0079】前述の図10に示す例では、スパイラルス
プリングの第2スパイラルスプリング9に対応する部分
9の幅を小さくしているが、この例では図11(a)に
示すようにスパイラルスプリングの部分9の厚みが薄く
されているとともに、スパイラルスプリングの第1スパ
イラルスプリング8に対応する部分8の厚みが厚くされ
ている。これにより、部分9がばね定数の小さいものと
なっており、また切欠部9eの設けられていない部分8
がばね定数の大きいものとなっている。また、図11
(b)に示すようにこのスパイラルスプリングを巻き取
るジョイントシャフト12は、図8に示す例と同じであ
る。
【0080】この例のシートベルトリトラクタ1の他の
構成は、前述の図8に示す例と同じである。またこの例
のスパイラルスプリングおよびシートベルトリトラクタ
1の作用効果も、前述の図8に示す例と同じである。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明のスパイラルスプリングによれば、その巻き締
まり開始時には、発生するトルクを比較的小さし、所定
量巻き締まり後には、発生するトルクをきわめて大きく
することができ、一軸で多段のトルク特性を有するスパ
イラルスプリングを簡単に得ることができる。
【0082】その場合、連結部材により第2スパイラル
スプリングを十分に機能させることができ、しかも第1
スパイラルスプリングの応力振幅を低減できるととも
に、トルクの立ち上がりを大きくすることができる。こ
れにより、トルクの強弱のメリハリを確実に付けること
ができるようになる。
【0083】また、連結部材により第1および第2スパ
イラルスプリングを連結しているので、製造が簡単にな
り、生産性の優れたスパイラルスプリングを得ることが
できる。更に、第1スパイラルスプリングの応力振幅を
低減できることから、耐久性の優れたスパイラルスプリ
ングを得ることができる。
【0084】更に、請求項2ないし6の発明のスパイラ
ルスプリングによれば、1つのスプリングでばね定数の
小さい部分とばね定数の大きい部分とを形成して部品点
数を低減できるとともに、ばね定数の小さい部分の加工
が単純であるので、容易にかつ安価に製造することがで
きる。
【0085】また、請求項7および8の発明のシートベ
ルトリトラクタによれば、モータによるスパイラルスプ
リングのばね力の制御により、ベルト引出しを軽快にか
つスムーズに行うことができ、またトングとバックルと
の係合時はベルトの緩みを確実に除去でき、更にベルト
装着状態ではベルトによる乗員への圧迫感を解消または
低減することができ、更にベルト装着解除時はベルトの
巻取りを強力にかつ迅速に行うことができるようにな
る。
【0086】特に、請求項1記載のスパイラルスプリン
グを用いることにより、リールによるベルトの巻取りト
ルクの強弱のメリハリを簡単に付与することができると
ともに、生産性及び耐久性の優れたシートベルトリトラ
クタを得ることができる。また、請求項8の発明によれ
ば、超音波モータにより、リールのトルク制御を容易に
かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の第1例におけるスパイ
ラルスプリングおよびシートベルトリトラクタを示す分
解斜視図である。
【図2】 図1に示すスパイラルスプリングの拡大分解
斜視図である。
【図3】 図1に示すシートベルトリトラクタの断面図
である。
【図4】 図1に示す超音波モータの制御回路を示す図
である。
【図5】 図1に示すスパイラルスプリングのトルク特
性を示す図である。
【図6】 図1に示すロック機構の拡大分解斜視図であ
る。
【図7】 図1に示すロック機構の斜視図である。
【図8】 本発明のスパイラルスプリングの実施の形態
の他の例を示し、(a)はその部分斜視図で、(b)は
スパイラルスプリングに用いられるジョイントシャフト
を示す斜視図である。
【図9】 本発明のスパイラルスプリングの実施の形態
の更に他の例を示し、(a)はその部分斜視図で、
(b)はスパイラルスプリングに用いられるジョイント
シャフトを示す斜視図である。
【図10】本発明のスパイラルスプリングの実施の形態
の更に他の例を示し、(a)はその部分斜視図で、
(b)はスパイラルスプリングに用いられるジョイント
シャフトを示す斜視図である。
【図11】本発明のスパイラルスプリングの実施の形態
の更に他の例を示し、(a)はその部分斜視図で、
(b)はスパイラルスプリングに用いられるジョイント
シャフトを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…シートベルトリトラクタ、2…フレーム、6…リー
ル、7…スプリング手段、8…第1スパイラルスプリン
グ、9…第2スパイラルスプリング、10…スプリング
ケース、11…ジョイントブッシュ、12…ジョイント
シャフト、13…ハウジング、14…超音波モータ、1
5,39…ロータリエンコーダ、6…制御ユニット、2
0…ロック機構、34…加速度センサ、40…ベルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1スパイラルスプリングと、この第1
    スパイラルスプリングのばね定数より小さいばね定数の
    第2スパイラルスプリングと、これらの第1および第2
    スパイラルスプリングを連結する環状の連結部材とから
    なり、 前記第1スパイラルスプリングが前記環状の連結部材の
    外周側に配置されてかつ前記第1スパイラルスプリング
    の内端が前記環状の連結部材に連結され、 前記第2スパイラルスプリングが前記環状の連結部材の
    内周側に配置されてかつ前記第2スパイラルスプリング
    の外端が前記環状の連結部材に連結されていることを特
    徴とするスパイラルスプリング。
  2. 【請求項2】 前記環状の連結部材は樹脂で形成され、
    また前記環状の連結部材の香箱容積が巻き締まり時に最
    初に第2スパイラルスプリングが巻き締められるように
    設定され、更に前記環状の連結部材の径が、前記第1ス
    パイラルスプリングの応力振幅が低減する大きさに設定
    されていることを特徴とする請求項1記載のスパイラル
    スプリング。
  3. 【請求項3】 外側がばね定数の大きい第1スパイラル
    スプリング部分と内側がばね定数の小さい第2スパイラ
    ルスプリング部分からなるスパイラルスプリングであっ
    て、 前記第2スパイラルスプリング部分に、多数の細孔が穿
    設されていることを特徴とするスパイラルスプリング。
  4. 【請求項4】 外側がばね定数の大きい第1スパイラル
    スプリング部分と内側がばね定数の小さい第2スパイラ
    ルスプリング部分からなるスパイラルスプリングであっ
    て、 前記第2スパイラルスプリング部分に、長手方向に延び
    る長孔が穿設されていることを特徴とするスパイラルス
    プリング。
  5. 【請求項5】 外側がばね定数の大きい第1スパイラル
    スプリング部分と内側がばね定数の小さい第2スパイラ
    ルスプリング部分からなるスパイラルスプリングであっ
    て、 前記第2スパイラルスプリング部分の幅が、前記第1ス
    パイラルスプリング部分の幅より狭く設定されているこ
    とを特徴とするスパイラルスプリング。
  6. 【請求項6】 外側がばね定数の大きい第1スパイラル
    スプリング部分と内側がばね定数の小さい第2スパイラ
    ルスプリング部分からなるスパイラルスプリングであっ
    て、 前記第2スパイラルスプリング部分の厚みが、前記第1
    スパイラルスプリング部分の厚みより薄く設定されてい
    ることを特徴とするスパイラルスプリング。
  7. 【請求項7】 スパイラルスプリングによりベルトを巻
    き取るリールがベルト巻取り方向に常時付勢されてお
    り、通常時前記リールの回転が自由に行われるととも
    に、所定値以上の減速度時に前記リールの少なくともベ
    ルト引出し方向の回転が阻止されるようになっているシ
    ートベルトリトラクタにおいて、 前記スパイラルスプリングは、請求項1ないし6のいず
    れか1記載のスパイラルスプリングであり、このスパイ
    ラルスプリングのばね定数の小さい側の端がベルトを巻
    き取るリールの回転軸に連結されているとともに、スパ
    イラルスプリングのばね定数の大きい側の端が回転可能
    に設けられたスプリングケースに連結されており、更に
    前記スプリングケースにこのスプリングケースを回転さ
    せるモータが連結されていることを特徴とするシートベ
    ルトリトラクタ。
  8. 【請求項8】 前記モータは、超音波モータであること
    を特徴とする請求項9記載のシートベルトリトラクタ。
JP10065159A 1998-03-16 1998-03-16 スパイラルスプリングおよびこのスパイラルスプリングを用いたシートベルトリトラクタ Pending JPH11257392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10065159A JPH11257392A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 スパイラルスプリングおよびこのスパイラルスプリングを用いたシートベルトリトラクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10065159A JPH11257392A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 スパイラルスプリングおよびこのスパイラルスプリングを用いたシートベルトリトラクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11257392A true JPH11257392A (ja) 1999-09-21

Family

ID=13278836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10065159A Pending JPH11257392A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 スパイラルスプリングおよびこのスパイラルスプリングを用いたシートベルトリトラクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11257392A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007187219A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Suncall Corp 渦巻バネ及びシートベルト巻き取り装置
JP2015503482A (ja) * 2011-12-27 2015-02-02 オートリブ ディベロップメント エービー ベルトシャフトの巻き取り方向でガタつき防止効果を有する自動ロックベルトリトラクタ
WO2018047675A1 (ja) * 2016-09-12 2018-03-15 タカタ株式会社 シートベルト巻き取り装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007187219A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Suncall Corp 渦巻バネ及びシートベルト巻き取り装置
JP2015503482A (ja) * 2011-12-27 2015-02-02 オートリブ ディベロップメント エービー ベルトシャフトの巻き取り方向でガタつき防止効果を有する自動ロックベルトリトラクタ
WO2018047675A1 (ja) * 2016-09-12 2018-03-15 タカタ株式会社 シートベルト巻き取り装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2504917B2 (ja) シ―トベルト・リトラクタ
JP2005527427A (ja) 予備緊張装置を持つ安全ベルト巻取り機
US10919489B2 (en) Seatbelt retractor
US6685124B2 (en) Seat belt pretensioner with brake
US5333906A (en) Seat belt retractor
US7377463B2 (en) Noise reducing seat belt retractor
US4711408A (en) Webbing wind-up force limiting apparatus
JP2003019945A (ja) シートベルト装置
US4834313A (en) Emergency locking retractor
EP1529699B1 (en) Seat belt retractor
JPH11257392A (ja) スパイラルスプリングおよびこのスパイラルスプリングを用いたシートベルトリトラクタ
JP2686425B2 (ja) シートベルトウェブの格納リトラクター
JPS6154615B2 (ja)
JPH10230817A (ja) シートベルト用リトラクター
US10421431B2 (en) Webbing take-up controlling device
JPH10167003A (ja) シートベルトリトラクタ
US6343760B1 (en) Webbing sensor
JP4101481B2 (ja) 自動車用シートベルトの巻取り装置
JPH10167007A (ja) シートベルトリトラクタ
JP2562640Y2 (ja) シートベルト用リトラクター
JP3553219B2 (ja) ウエビング巻取装置
US20040113008A1 (en) Seatbelt retractor of an automobile
JPH09286302A (ja) シートベルト用リトラクター
JP2778671B2 (ja) シートベルトリトラクタ
JP3426392B2 (ja) ウエビング巻取装置