JPH11256011A - 積層板用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
積層板用エポキシ樹脂組成物Info
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Abstract
半田浴浸漬による積層板のふくれや剥がれを良好に防止
できると共に、更に保存安定性に著しく優れる積層板用
エポキシ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂
90重量部と、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂10重量部、アセト酢酸エチル2重量部、及び、硬化
剤としてジシアンジアミド2.1重量部をメチルエチル
ケトンで不揮発分(NV)が55重量%になる様にワニ
スを調整(実施例1)。
Description
ポキシ樹脂組成物、更に詳しく言えば積層板において耐
熱性,耐湿耐熱性(耐湿耐半田性)、銅箔との密着性、
ワニスやプリプレグの保存安定性などの諸特性に優れた
積層板用エポキシ樹脂組成物に関する。
性,熱的特性,耐薬品性,接着性,耐水性等の諸特性に
おいて優れる点から積層板用として電気および電子分野
に広く利用されている。
(ワニス)としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂若
しくは難燃性付与のためハロゲン原子で置換されたビス
フェノール型エポキシ樹脂を主成分とし、これに種々の
ノボラック型エポキシ樹脂を混合したエポキシ樹脂成
分、又は、前記ノボラック型エポキシ樹脂にビスフェノ
ールおよびビスフェノール型エポキシ樹脂をグラフト共
重合した共重合樹脂を主剤とし、アミン系化合物やノボ
ラック樹脂等を硬化剤として配合し、用いられている。
子部品実装時においては、高温高湿の条件下で処理され
た後、半田浴浸漬等の工程があるため、高度な耐熱性が
要求されており、上記従来の組成物を用いた場合には、
積層板にふくれ、剥がれ等の発生や、銅箔のはがれ等の
発生を招くものであった。
例えば、特開平7−238136号公報には、エポキシ
樹脂構造中にβ−ケトエステル基を導入することによ
り、銅箔との密着性を改善した技術が開示されている。
−238136号公報記載のβ−ケトエステル化された
エポキシ樹脂を用いる技術では、確かに銅箔との密着性
は改善されるものの、該β−ケトエステル構造部分が加
水分解、脱二酸化炭素反応を起こし易く、高温多湿下で
処理後、半田浴浸漬した際に膨れが生じ易い他、組成物
の長期保存時の吸湿により安定性に劣るものであった。
の金属層との密着性、耐水性に優れ、半田浴浸漬による
積層板のふくれや剥がれを良好に防止できると共に、更
に保存安定性に著しく優れる積層板用エポキシ樹脂組成
物を提供することにある。
を解決すべく検討した結果、エポキシ樹脂及び硬化剤を
必須成分とする積層板用エポキシ樹脂組成物において、
特定構造を有するエステル化合物を添加することによっ
て、銅箔との密着性や耐水性が飛躍的に向上し、半田性
及び保存安定性が改善できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
化剤(B)及び酸性物質(C)を必須成分とするエポキ
シ樹脂組成物において、前記酸性物質(C)として、α
位に水素原子、β位にカルボニル基を有する1級アルキ
ルエステル化合物を用いることを特徴とする積層板用エ
ポキシ樹脂組成物に関する。
に限定されるものではないが、例えば、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、
2,2’,6,6’−テトラブロモビスフェノールA型
エポキシ樹脂、2,2’,6,6’−テトラメチルビス
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、テトラ
メチルビスフェノールA型エポキシ樹脂等のビスフェノ
ール型エポキシ樹脂、ビフェノール型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールヘキサフルオロアセトンジグリシジルエー
テル、ビス−β−トリフルオロメチルジグリシジルビス
フェノールA、レゾルシノージグリシジルエーテル等の
その他の2官能型エポキシ樹脂、
エポキシ樹脂、1−(2,7−ジグリシジルオキシナフ
チル)−1−(2−グリシジルオキシナフチル)メタ
ン、1,1−ビス(2,7−ジグリシジルオキシナフチ
ル)メタン、1,1−ビス(2,7−ジグリシジルオキ
シナフチル)−1−フェニル−メタン等のナフタレン系
エポキシ樹脂、
ルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールAノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD
ノボラック型エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールAノボラック
型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂、
ボラック型エポキシ樹脂とを、ビスフェノール及び/又
はハロゲン化ビスフェノールを介して共重合させたエポ
キシ樹脂、
付加体のエポキシ化物に代表される環式脂肪族エポキシ
樹脂、
ドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタ
ル酸ジグリシジルエステル、ジグリシジルp−オキシ安
息香酸、ダイマー酸グリシジルエステル、トリグリシジ
ルエステル等のグリシジルエステル型エポキシ樹脂、
ン、トリグリシジルp−アミノフェノール、テトラグリ
シジルm−キシリレンジアミン等のグリシジルアミン型
エポキシ樹脂、
ジルイソシアヌレート等の複素環式エポキシ樹脂、
ルエーテル、トリヒドロキシビフェニルトリグリシジル
エーテル、トリヒドロキシフェニルメタントリグリシジ
ルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、2−
[4−(2,3−エポキシプロポキシ)フェニル]−2
−[4−[1,1−ビス[4−(2,3−エポキシプロ
ポキシ)フェニル]エチル]フェニル]プロパン、1,
3−ビス[4−[1−[4−(2,3−エポキシプロポ
キシ)フェニル]−1−[4−[1−[4−(2,3−
エポキシプロポキシ)フェニル]−1−メチルエチル]
フェニル]エチル]フェノキシ]−2−プロパノール、
テトラヒドロキシフェニルエタンテトラグリシジルエー
テル、テトラグリシジルベンゾフェノン、ビスレゾルシ
ノールテトラグリシジルエーテル、テトラグリシドキシ
ビフェニル等のエポキシ樹脂などが挙げられる。上記エ
ポキシ樹脂はそれぞれ単独で使用してもよいし、2種以
上の混合物、または、変性したエポキシ樹脂を併用して
も良い。また、シクロヘキセンオキサイド、トリシクロ
デセンオキサイド、シクロペンテンオキサイド等のエポ
キシ系反応性希釈剤を併用してもよい。
強度及び耐熱性等に優れる点から、 ビスフェノール型エポキシ樹脂または臭素化ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂の単独使用、ビスフェノール型
エポキシ樹脂または臭素化ビスフェノール型エポキシ樹
脂とノボラック型エポキシ樹脂とを前者が70重量%以
上となる割合で併用した混合樹脂、或いは、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂または臭素化ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂と、ビスフェノール及び/または臭素化ビス
フェノールと、ノボラック型エポキシ樹脂との共重合体
が好ましく、中でも、積層板の強度及び耐熱性の点から
及びが好ましく、特にが耐熱性が飛躍的に向上す
る点から好ましい。また、において、ノボラック型エ
ポキシ樹脂として、ビスフェノールノボラック型エポキ
シ樹脂を用いたものが耐熱性或いは積層板にした場合の
耐ハンダ性に優れる点から最も好ましい。
れるものではないが、アミン系硬化剤、酸無水物系硬化
剤、ノボラック樹脂、オリゴマー硬化剤等を各々の目的
に応じて使用することができる。
は、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、テトラエチルペンタミン、ジプロピレントリア
ミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、1,3,6
−トリスアミノメチルヘキサン、トリメチルヘキサメチ
レンジアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、メンセ
ンジアミン、イソフォロンジアミン、ビス(4−アミノ
−3−メチルシクロヘキシル)メタン等の脂肪族ポリア
ミン、
ジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェ
ニルスルフォン、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメ
チルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−ト
リス(ジメチルアミノメチル)フェノールのトリ−2−
エチルヘキシル酸塩等の芳香族系ジアミン;
機酸ヒドラジッド、トリメチルグアニジン、ジメチルグ
アニジン等のグアニジン系化合物;
−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、
2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾ
ール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール等のイミ
ダゾール類;
ン、N,N’−ジメチルピペラジン、ピリジン、ピコリ
ン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,
8,10−テトラスピロ[5,5]ウンデカン、1,4
−ジアザジシクロ(2,2,2)オクタン、1,8−ジ
アザビシクロウンデカン(DBU)等のその他の環状ア
ミン;
チレンジアミン、ポリオキシエチレンジアミン、ポリア
ミン−エチレンオキシドアダクト、ポリアミン−プロピ
レンオキシドアダクト等のポリエーテル系アミン;
ミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン;
アミン、ポリアミンエポキシ樹脂アダクト、シアノエチ
ル化ポリアミン、ケチミン系化合物、1−シアノエチル
体、並びに、1−シアノエチル体のトリメリット酸塩、
4級塩、イソシアヌル酸塩及びヒドロキシメチル体等;
その他の潜在性のアミン系硬化剤として3フッ化ホウ素
−アミンコンプレックス(錯体)、ジアミノマレオニト
リルとその誘導体、メラミン、メラミン誘導体等が挙げ
られる。
無水フタル酸、無水トリメリット酸、エチレングリコー
ルビス(アンヒドロトリメリテート)、グリセロールト
リス(アンヒドロトリメリテート)、無水ピロメリット
酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸無水物等の芳香族酸無水物、無水マレイン酸、無水
コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒ
ドロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、アルケニル
無水コハク酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキ
サヒドロ無水フタル酸、メチルシクロヘキセンテトラカ
ルボン酸無水物、並びに、リノール酸、リノレン酸及び
エレオステアリン酸等と無水マレイン酸との付加体等の
メチルエステル、トリグリセライドと無水マレイン酸と
の付加体等の環状脂肪族酸無水物;ポリアジピン酸無水
物、ポリアゼライン酸無水物、ポリセバシン酸無水物等
の直鎖状脂肪族酸無水物;クロレンド酸無水物、テトラ
ブロモ無水フタル酸等々のハロゲン化酸無水物が挙げら
れる。
ノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、BPAノ
ボラック樹脂、ビフェノールノボラック樹脂、および、
それらのハロゲン置換体等のノボラック型フェノール樹
脂、アミノ樹脂、レゾール型フェノール樹脂、アニリン
−ホルマリン樹脂、ポリビニルフェノール樹脂等が挙げ
られる。
アリルヨードニウム塩、トリアリルスルホニウム塩、ト
リアリルセレニウム塩、アクリジンオレンジ、ベンゾフ
ラビン、セトフラビンT等の光、紫外線硬化剤、ポリメ
ルカプタン、ポリスルヒド樹脂等のポリメルカプタン系
硬化剤等が挙げられる。
促進剤(D)として分類されるものは硬化速度が極めて
速く扱い辛い点から、硬化促進剤(D)として分類され
るものを除く化合物を硬化剤(B)として使用し、後述
する硬化促進剤(D)を一部併用することが好ましい。
特性に優れる点からアミン系硬化剤が好ましく、特にワ
ニスの保存安定性に優れ、かつ、作業性、機械特性、熱
特性、電気特性のバランスに優れたジシアンジアミドが
好ましい。
(A)に混合してもよいし、また、硬化剤(B)をモレ
キュラーシーブに含浸して用いるか、或いはマイクロカ
プセル化してもよいが、積層板用エポキシ樹脂組成物と
しては、硬化剤(B)が均一分散することが好ましいた
め、通常、単に混合して用いられる。
化剤(B)と共に、硬化促進剤(D)を用いることが好
ましい。硬化促進剤(D)としては、公知慣用のものが
いずれも使用できるが、例えば、ベンジルジメチルアミ
ン等の第3級アミン、4級アンモニウム塩、イミダゾー
ル類、有機酸金属塩、ルイス酸、アミン錯塩等が挙げら
れる。これらは単独のみならず2種以上の併用も可能で
ある。また、その使用割合としては特に制限されるもの
ではないが、組成物中0.01〜10重量%の範囲が挙
げられる。
化剤(B)の場合と同様に単なる混合、モレキュラーシ
ーブ含浸、或いは、アイクロカプセル化等によって用い
ることができるが、とりわけ本発明においては、硬化性
に優れ、組成物の貯蔵安定性に極めて優れる点から、エ
ポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)とを単に混合し、か
つ、硬化促進剤(D)をマイクロカプセル化して用いる
ことが好ましい。
α位に水素原子、β位にカルボニル基を有する1級アル
キルエステル化合物であり、この様な分子構造により、
銅箔との優れた密着性と共に、積層板に優れた耐水性を
発現させることができる。更に、組成物保存時のゲル化
も良好に防止できる。この様なエステル化合物として
は、特に限定されるものではないが、β位のカルボニル
基がケトン基であるβ−ケトエステル化合物と、β位の
カルボニル基がエステル基であるβ−ジエステル化合物
が挙げられる。
体的には、下記一般式1
R2は、水素原子若しくはC1〜C5のアルキル基、又
は、R3は、水素原子またはC1〜C9のアルキル基を表
わす。)で表わされるものが挙げられ、具体的には、ア
セト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸アリ
ル、アセト酢酸ブチル、アセト酢酸イソプロピル、アセ
ト酢酸ヘキシル、アセト酢酸オクチル、アセト酢酸デシ
ル、メチル−2−ペンタノンアセテート、エチル−2−
オクタノンアセテート、エチル−2−デカノンアセテー
ト、オクチル−2−ブタノンアセテート、エチル−1−
メチル−2−ブタノンアセテート、メチル−1−ブチル
−2−ブタノンアセテート、ブチル−1−ペンチル−2
−オクタノンアセテートなどが好ましいものとして挙げ
られる。
ル化合物が、酢酸を加熱して得られるジケテンとアルコ
ール類との反応により容易に製造できる点から特に好ま
しく、具体的には、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチ
ル、アセト酢酸アリル、アセト酢酸ブチル、アセト酢酸
イソプロピル、アセト酢酸ヘキシル、アセト酢酸オクチ
ル、アセト酢酸デシル等が挙げられる。
えば、下記一般式2
R5は、水素原子若しくはC1〜C5のアルキル基、又
は、R6は、水素原子またはC1〜C9のアルキル基を表
わす。)で表わされるものが挙げられ、具体的には、マ
ロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジブチ
ル、マロン酸ジオクチル、ペンチルマロン酸ジメチル、
イソブチルマロン酸ジエチル等が好ましいものとして挙
げられる。
化合物が、モノクロロ酢酸から得られるシアン酢酸ソー
ダをエステル化することにより容易に製造できる点から
好ましく、具体的には、マロン酸ジメチル、マロン酸ジ
エチル,マロン酸ジブチル,マロン酸ジオクチル等が挙
げられる。
−ジエステル化合物は、何れも、保存安定性、銅箔との
密着性、耐水性、半田浸漬による積層板のふくれや剥が
れに優れた効果を発現するが、特に後者のβ−ジエステ
ル化合物は、保存安定性の改善効果が顕著なものとなり
好ましい。
されるものではないが、エポキシ樹脂(A)と硬化剤
(B)との合計100重量部に対して、0.01〜20
重量部となる割合で配合するのが好ましい。即ち、0.
01重量部以上用いることにより本発明の効果が顕著な
ものとなり、また、20重量部以下においては、耐熱性
や耐湿耐熱性が良好となって、耐半田性が飛躍的に向上
する。
いては、上記各成分に加え、更に有機溶剤を併用しても
よい。使用し得る有機溶剤としては、特に限定されるも
のではないが、具体的には、アセトン、メチルエチルケ
トン、トルエン、キシレン、メチルイソブチルケトン、
酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテル、
N,N−ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノー
ルなどが挙げられ、これらの溶剤は、適宜に2種または
それ以上の混合溶剤として使用することも可能である。
溶剤の使用割合は特に制限されるものではないが、例え
ば不揮発分10〜90重量%、中でもワニス形成の面か
ら30〜80重量%になる範囲で用いることが好まし
い。
いては、さらに必要に応じて種々の添加剤、難燃剤、充
填剤等を適宜配合することが出来る。
としては、公知慣用の方法によって製造することができ
る。例えば紙、ガラス布またはガラス不織布等の基材に
当該組成物を樹脂量30〜70重量%となる割合で含浸
し、100〜200℃の温度の乾燥機中で0.5〜30
分間乾燥し、半硬化状態のエポキシ樹脂プリプレグを製
造する。更に製造したプリプレグの1〜10枚を使用
し、圧力10〜100kg/cm2、温度130〜20
0℃、時間30〜180分間加熱加圧し積層板を製造す
る。ついで、得られた樹脂積層板に金属箔若しくは金属
基板を加熱加圧するか、或いは金属メッキを施す。
たプリプレグを加熱加圧する際に金属箔を併用して積層
板としてもよい。これらの中でも、エポキシ樹脂組成物
を基材に含浸、乾燥させてプリプレグを得、このプリプ
レグと金属箔とを加熱加圧成形することを特徴とする本
発明の積層板の製造方法が、製造が容易である点から好
ましい。
限定されず、例えば、銅、金、銀、アルミニウム等が挙
げられるが、通常、銅は銅箔として、金並びに銀はメッ
キ用として、また、アルミニウムは基板として用いられ
る。このようにして得られる積層板は、更に複数重ね合
わせ、多層積層板として用いてもよい。
解し、エポキシ樹脂として臭素化ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂「EPICLON 1121」(大日本イン
キ化学工業(株)製、エポキシ当量490g/eq、臭
素含有量21.4%)90重量部と、o−クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂「EPICLON N690」
(大日本インキ化学工業(株)製、エポキシ当量220
g/eq)10重量部加え、アセト酢酸エチル2重量部
添加した後、メチルエチルケトンで不揮発分(NV)が
55重量%になる混合溶液を調整し、エポキシ樹脂組成
物を得た。その後、硬化促進剤として2−エチル−4−
メチルイミダゾールをプリプレグのゲルタイムが170
℃で120秒になる割合で配合した。このワニスを40
℃で14日間保存した後のゲルタイムを測定し、ワニス
の保存安定性を試験した。その結果を第1表に示す。
ガラスクロス「WE−18K−104BZ2」(日東紡
績(株)製)に含浸させ、160℃で3分乾燥させて樹
脂分45%のプリプレグを作製した。このプリプレグを
40℃で7日間保存した後のゲルタイムを測定し、プリ
プレグの保存安定性を試験した。その結果も第1表に示
す。
側に35μ銅箔を重ね合わせ、圧力40kg/cm2、加熱温
度170℃、加熱時間60分の条件で硬化させて板厚
1.6mmの積層板を作製した。
性、耐湿耐熱性(耐半田性)、ピール強度を測定した。
その結果を第1表に示す。尚、各試験は以下の方法に従
った。 耐水性 :121℃の加圧熱水中で2時間、4時間及
び6時間処理した際の吸水率を測定した。 ピール強度:JIS規格K6481に準拠 Tg :DMA法(3℃/min)により測定。 耐半田性 :121℃の加圧熱水中で2時間,4時間お
よび6時間処理した試験片を260℃の溶融半田上に浮
かせ、その試験片の外観、とくに”ふくれ”の有無を目
視判定により評価した。尚、試験用積層板を、各実施例
及び比較例について夫々3つ用意し、実施例又は比較例
毎3回評価を行った。
おこなった。
は、実施例1と同様にして評価した。その結果を第1、
2表に示す。
は、実施例1と同様にして評価した。その結果を第1、
2表に示す。
実施例1と同様にして評価した。その結果を第1、2表
に示す。
臭素化ビスフェノールとノボラック型エポキシ樹脂との
共重合体である「EPICLON EXA−3279」
(大日本インキ化学工業(株)製、エポキシ当量435
g/eq、臭素含有量18.5%)100重量部を使用
する他は、実施例1と同様にして評価した。その結果を
第1、2表に示す。
と硬化剤およびゲルタイム調整用の硬化促進剤のみで評
価した。その結果を第1,2表に示す。
ポキシ樹脂として、分子側鎖にβ−ケトエステル基を有
する臭素化ビスフェノール型エポキシ樹脂である「EP
ICLON EXA−3104」(大日本インキ化学工
業(株)製、エポキシ当量460g/eq、臭素含有量
20.5%)90重量部を使用し、かつ、酸性物質を添
加しない他は、実施例1と同様にして評価した。その結
果を第1、2表に示す。
着性、耐水性に優れ、半田浴浸漬による積層板のふくれ
や剥がれを良好に防止できると共に、更に保存安定性に
著しく優れる積層板用エポキシ樹脂組成物を提供でき
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)及び
酸性物質(C)を必須成分とするエポキシ樹脂組成物に
おいて、前記酸性物質(C)として、α位に水素原子、
β位にカルボニル基を有する1級アルキルエステル化合
物を用いることを特徴とする積層板用エポキシ樹脂組成
物。 - 【請求項2】 1級アルキルエステル化合物が、β−ケ
トエステル化合物である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 β−ケトエステル化合物が、下記一般式
1 【化1】 (式中、R1は、C1〜C7のアルキル基、R2は、水素原
子若しくはC1〜C5のアルキル基、又は、R3は、水素
原子またはC1〜C9のアルキル基を表わす。)で表され
る請求項2記載の組成物。 - 【請求項4】 1級アルキルエステル化合物が、β−ジ
エステル化合物である請求項1記載の組成物。 - 【請求項5】 β−ジエステル化合物が、下記一般式2 【化2】 (式中、R4は、C1〜C7のアルキル基、R5は、水素原
子若しくはC1〜C5のアルキル基、又は、R6は、水素
原子またはC1〜C9のアルキル基を表わす。)で表され
る請求項4記載の組成物。 - 【請求項6】 エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノール
型エポキシ樹脂または臭素化ビスフェノール型エポキシ
樹脂と、ノボラック型エポキシ樹脂とを前者が70重量
%以上となる割合で用いた混合樹脂、或いは、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂または臭素化ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂と、ビスフェノール及び/若しくは臭素化ビ
スフェノールと、ノボラック型エポキシ樹脂との共重合
体である請求項1〜5の何れか1つに記載の組成物。 - 【請求項7】 硬化剤(B)が、アミン系硬化剤である
請求項1〜6の何れか1つに記載の組成物。 - 【請求項8】 酸性物質(C)の配合割合が、エポキシ
樹脂(A)と硬化剤(B)との合計100重量部に対し
て0.01〜20重量部となる割合である請求項1〜7
の何れか1つに記載の組成物。 - 【請求項9】 硬化剤(B)と共に、硬化促進剤(D)
を併用する請求項1〜8の何れか1つに記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5801598A JPH11256011A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 積層板用エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5801598A JPH11256011A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 積層板用エポキシ樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256011A true JPH11256011A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13072153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5801598A Pending JPH11256011A (ja) | 1998-03-10 | 1998-03-10 | 積層板用エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11256011A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007005606A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Hitachi Chem Co Ltd | 多層プリント配線板用プリプレグの製造方法 |
WO2020175272A1 (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡用接着剤及びその硬化物、並びに内視鏡及びその製造方法 |
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1998
- 1998-03-10 JP JP5801598A patent/JPH11256011A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007005606A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Hitachi Chem Co Ltd | 多層プリント配線板用プリプレグの製造方法 |
WO2020175272A1 (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡用接着剤及びその硬化物、並びに内視鏡及びその製造方法 |
JPWO2020175272A1 (ja) * | 2019-02-26 | 2021-10-21 | 富士フイルム株式会社 | 内視鏡用接着剤及びその硬化物、並びに内視鏡及びその製造方法 |
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