JPH11255824A - 放射線照射用食品容器 - Google Patents

放射線照射用食品容器

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JPH11255824A
JPH11255824A JP10076465A JP7646598A JPH11255824A JP H11255824 A JPH11255824 A JP H11255824A JP 10076465 A JP10076465 A JP 10076465A JP 7646598 A JP7646598 A JP 7646598A JP H11255824 A JPH11255824 A JP H11255824A
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JP
Japan
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propylene
irradiation
component
polymer
elution
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JP10076465A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ogasawara
剛 小笠原
Kimiho Osegaki
公穂 小瀬垣
Tatsuo Kobayashi
辰男 小林
Masaru Uchida
勝 内田
Takao Tayano
孝夫 田谷野
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Japan Polychem Corp
Original Assignee
Japan Polychem Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線照射によっても力学的特性の低下や着
色が起こらず、べたつきや臭気の発生がないプロピレン
系樹脂材料からなる放射線照射用食品容器を提供する。 【解決手段】 プロピレンから誘導される構成単位が1
00〜80モル%、エチレン及び炭素数4〜20のα−
オレフィンから選ばれるコモノマーから誘導される構成
単位が0〜20モル%存在するプロピレン系重合体を主
成分とし、MFRが0.5〜100g/10分、MEが
0.9〜1.3、平均溶出温度が75〜120℃、溶出
分散度が9以下であるプロピレン系樹脂材料を用いて食
品容器を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐放射線特性に優
れた食品容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】γ線、電子線等の放射線は、食品を新鮮
な状態のままで処理することが可能なことから、殺菌、
殺虫、発芽防止、果物の熟度調整及び食品の改質等の目
的に利用することができる。すなわち、その強力な透過
力のため、収納や包装したままの食品に照射の効果を及
ぼすことができる利点があり、衛生上好ましい処理方法
である。
【0003】一方、食品の容器や包装体としては、従
来、木箱、段ボール紙箱、金属箱等が用いられてきた
が、軽量性、密封性、衛生性等の面からプラスチック製
のものが好ましく、近年多用されてきている。中でも、
プロピレン系樹脂を主体とするプラスチック材料は、成
形性、材料力学特性、透明性、外観、等の利点を活かし
て、容器や包装体として好適である。
【0004】しかしながら、プロピレン系樹脂は、放射
線を照射されると、着色や分子切断に伴う力学特性の低
下といった問題が生じ、さらには劣化物や添加剤がブリ
ードして食品へ移行し、味や臭いを変化させるといった
問題も生じる。
【0005】力学特性の低下に関しては、特開昭58−
165855号公報に見られるようなプロピレンとエチ
レンとの共重合による低結晶化といった改良法もある
が、結晶性にばらつきがあり、低結晶成分はべたつき成
分となったり、結晶性の比較的高い成分は放射線特性の
妨げとなったりするなどの欠点があった。
【0006】臭気に関しては、特開昭61−10497
4号公報に見られるような、硫酸鉄(II)やアスコル
ビン酸といった脱酸素剤を材料に添加する方法や、特開
昭63−63724号公報に示されるような、発生する
カルボン酸をリン酸ナトリウムや水酸化マグネシウムで
中和する方法もあるが、食品用容器とする場合、これら
の添加物は人体への影響等を考えると好ましくない。
【0007】よって、放射線を照射しても力学的特性の
低下や変色、着色が起こらず、また、べたつきや臭気の
発生がないといった放射線照射に対する耐性(耐放射線
性)に優れた食品容器の開発が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、放射線照射
によっても力学的特性の低下や着色が起こらず、べたつ
きや臭気の発生がなく、食品保存目的等の放射線照射に
対する耐性に優れたプロピレン系樹脂材料からなる食品
容器を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み、プロピレン系樹脂の耐放射線性を改良するた
めに鋭意検討した結果、特定のプロピレン系樹脂材料が
耐放射線性に優れ、べたつき、臭気がなく、食品保存目
的の放射線照射特性において好適なことを見出し、本発
明に至った。
【0010】すなわち、本発明は、以下の条件(a)〜
(d)を満たすプロピレン系樹脂材からなる放射線照射
用食品容器に関する。 (a):プロピレンから誘導される構成単位が100〜
80モル%、エチレン及び炭素数4〜20のα−オレフ
ィンから選ばれるコモノマーから誘導される構成単位が
0〜20モル%存在するプロピレン系重合体を主成分と
すること。 (b):メルトフローレートが0.5〜100g/10
分であること。 (c):メモリーイフェクトが0.9〜1.3であるこ
と。 (d):平均溶出温度が75〜120℃の範囲にあり、
溶出分散度が9以下であること。
【0011】また、本発明は、前記プロピレン系重合体
がメタロセン触媒の存在下に重合して得られるものであ
る、前記放射線照射用食品容器に関する。
【0012】本発明においては、上述したメモリーイフ
ェクト、溶出温度及び溶出分散度が特定の範囲内にある
ものは、共重合組成が均一で結晶性にもばらつきがな
く、放射線照射を行っても力学的物性の低下や着色、べ
たつきや臭気の発生等が起こらない。よって、放射線照
射用の食品容器に好適に利用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の食品容器は、前記条件(a)〜
(d)を全て満たすプロピレン系樹脂材料からなる。
【0014】(1)プロピレン系樹脂材料 (a)プロピレン系重合体 本発明で用いられるプロピレン系樹脂材料は、プロピレ
ン系重合体を主成分とする。プロピレン系重合体として
は、プロピレン単独重合体又はプロピレン系共重合体を
挙げることができる。プロピレン系共重合体としては、
プロピレン系ランダム共重合体及びプロピレン系ブロッ
ク共重合体のいずれを用いてもよい。
【0015】プロピレン系共重合体の場合、共重合体中
にプロピレンから誘導される構成単位(以下、「プロピ
レン単位」という)が100〜80モル%、好ましくは
100〜90モル%、より好ましくは100〜92モル
%、プロピレン以外のコモノマーから誘導される構成単
位(以下、「コモノマー単位」という)が0〜20モル
%、好ましくは0〜10モル%、より好ましくは0〜8
モル%の割合で含有されるのが望ましい。コモノマーの
構造単位が上記範囲を超過する場合には、剛性が大きく
低下してしまい、実用性が損なわれてしまう。
【0016】このうち、プロピレン系ランダム共重合体
の場合、共重合体中のプロピレン単位は100〜90モ
ル%、好ましくは100〜92モル%であり、コモノマ
ー単位は0〜10モル%、好ましくは0〜8モル%であ
るのが望ましい。
【0017】一方、プロピレン系ブロック共重合体の場
合、プロピレン単位が100〜90モル%、コモノマー
単位が0〜10モル%である結晶性プロピレン重合体部
30〜95重量部と、プロピレン単位が0〜80モル
%、コモノマー単位が100〜20モル%である共重合
体部70〜5重量部とからなるものが好ましい。そし
て、そのプロピレン系ブロック共重合体全体としては、
その中にプロピレン単位が100〜80モル%、好まし
くは100〜85モル%、コモノマー単位が0〜20モ
ル%、好ましくは0〜15モル%の割合で含有されてい
るのが望ましい。
【0018】本発明で用いられるプロピレン以外のコモ
ノマーとしては、好ましくはエチレン及び炭素数4〜2
0のα−オレフィンから選ばれる。炭素数4から20の
α−オレフィンとしては、具体的には、エチレン、ブテ
ン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、
4−メチルペンテン−1等を挙げることができる。
【0019】プロピレン単独重合体、プロピレン系ラン
ダム共重合体、及びプロピレン系ブロック共重合体の中
では、プロピレン系ランダム共重合体又はプロピレン系
ブロック共重合体が好ましく、更に好ましくはプロピレ
ン系ランダム共重合体である。
【0020】なお、これらプロピレン系重合体中のプロ
ピレン単位及びコモノマー単位は、13C−NMR(核磁
気共鳴法)を用いて測定される値である。具体的には、
日本電子社製FT−NMRの270MHzの装置により
測定される値である。
【0021】(b)メルトフローレート(MFR) 本発明で用いられるプロピレン系樹脂材料は、そのメル
トフローレート[JIS−K7210(230℃、2.
16kg荷重)に準拠して測定された値。以下、「MF
R」と略す]が、0.5〜100g/10分、好ましく
は1〜80g/10分、特に好ましくは4〜60g/1
0分である。MFRが上記範囲より高いと製品の衝撃強
度が不足する傾向にあり、MFRが上記範囲未満では成
形時に流動不良となる場合がある。
【0022】(c)メモリーイフェクト(ME) 本発明のプロピレン系樹脂材料は、メモリーイフェクト
(以下、「ME」と略す)が0.9〜1.3、好ましく
は0.95〜1.28、より好ましくは0.98〜1.
25の範囲にある。
【0023】上記メモリーイフェクトの測定は、メルト
インデクサーのシリンダー内温度を190℃に設定し、
長さ8.00mm、径1.00mmφ、L/D=8のオ
リフィスを用いる。また、オリフィス直下にエチルアル
コールを入れたメスシリンダーをおく。オリフィス直下
とエチルアルコール液面の距離は20±2mmとする。
この状態でサンプルをシリンダー内に投入し、1分間の
押出物の量が0.10±0.03gになるように荷重を
調節し、6分後から7分後の押出物をエタノール中に落
とし、固化してから採取する。採取した押出物のストラ
ンド状サンプルの直径を、上端から1cm部分、下端か
ら1cm部分、及び中央部分の3箇所で測定し、各々に
ついて最大値及び最小値を求め、計6箇所測定した直径
の平均値をもってメモリーイフェクト(ME)値とす
る。
【0024】MEが上記範囲より高いと耐放射線性が悪
化し、MEが上記範囲未満では射出成形においては流動
性不良、押出成形においてはシートの垂れなど加工時の
成形不良を起こしやすくなる。
【0025】(d)平均溶出温度(T50)及び溶出分散
度(σ) 本発明のプロピレン系樹脂材料は、温度上昇溶離分別
(TREF:Temperature Rising Elution Fraction)
によって得られる溶出曲線の平均溶出温度(T50)が7
5〜120℃、好ましくは75〜110℃、特に好まし
くは75〜100℃の範囲にあり、かつ溶出分散度
(σ)が9以下、好ましくは8以下、特に好ましくは
7.7以下のものである。
【0026】ここで、温度上昇溶離分別(TREF)の
測定は、一定高温でポリマーを完全に溶解させた後に冷
却し、不活性担体表面に薄いポリマー層を生成させ、次
いで温度を連続又は段階的に昇温して、溶出した成分
(溶出重合体)を回収し、その濃度を連続的に検出し
て、その溶出成分の量と溶出温度とを求める方法であ
る。その溶出量と溶出温度によって描かれるグラフが溶
出曲線であり、これによりポリマーの組成分布を測定す
ることができる。温度上昇溶離分別(TREF)の測定
方法及び装置等の詳細については、Journal of Applied
Polymer Science、第26巻、第4217〜4231頁
(1981年)に記載されている。
【0027】平均溶出温度(T50)は、溶出重合体の積
算重量が50%となるときの温度を示すものである。平
均溶出温度(T50)が上記範囲未満であると分子量が低
すぎるか融点が低すぎるために、剛性不足の原因とな
る。また、上記範囲を超過すると分子量が高すぎるか融
点が高すぎて、成形が困難になる。
【0028】溶出分散度(σ)は下記数式(1)で表さ
れる値、すなわち、溶出重合体の積算重量が15.9%
となるときの温度(T15.9)と溶出重合体が84.1%
となるときの温度(T84.1)との温度差を示すものであ
る。
【0029】
【数1】σ=T81.4−T15.9・・・(1)
【0030】溶出分散度(σ)が上記範囲を超過する
と、結晶性を阻害する立体規則性の低い成分やコモノマ
ー組成の大きく異なる部分が増加し、耐放射線性に優れ
たプロピレン系樹脂材料が得られない。
【0031】(2)プロピレン系重合体の製造 (i)メタロセン触媒 本発明において用いられるプロピレン系重合体の製造法
は特に限定されないが、以下に示す成分A、成分B、及
び必要に応じて用いられる成分Cからなる、いわゆるメ
タロセン触媒の存在下にプロピレン等のモノマーを重合
させることにより、上記物性を備えた重合体を製造する
ことができる。
【0032】<成分A>成分Aは、下記一般式(I)で
表される化合物である。
【0033】
【化1】 Q1(C54-a1 a)(C54-b2 b)MeX11 ・・・(I)
【0034】[ここで、Q1は二つの共役五員環配位子
を架橋する結合性基であり、炭素数1〜20の2価の炭
化水素基、炭素数1〜20の炭化水素基を有するシリレ
ン基、又は炭素数1〜20の炭化水素基を有するゲルミ
レン基を示す。Meはジルコニウム又はハフニウムを、
1及びY1は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、
炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20のアルコ
キシ基、炭素数1〜20のアルキルアミド基、トリフル
オロメタンスルホン酸基、炭素数1〜20のリン含有炭
化水素基又は炭素数1〜20のケイ素含有炭化水素基を
示す。R1及びR2は、それぞれ独立して、炭素数1〜2
0の炭化水素基、ハロゲン基、アルコキシ基、ケイ素含
有炭化水素基、リン含有炭化水素基、窒素含有炭化水素
基又はホウ素含有炭化水素基を示す。
【0035】また、隣接する2個のR1又はR2がそれぞ
れ結合して環を形成していても良い。a及びbは各々0
≦a≦4、0≦b≦4を満足する整数である。但し、R
1及びR2を有する2個の五員環配位子は基Q1を介して
の相対位置の観点において、Meを含む平面に関して非
対称である。]
【0036】上記Q1は上記したように、二つの共役五
員環配位子を架橋する結合性基であり、以下の(イ)、
(ロ)及び(ハ)で示される基から選ばれる。 (イ)炭素数1〜20、好ましくは1〜6の2価の炭化
水素基、さらに詳しくは、例えばアルキレン基、シクロ
アルキレン基、アリーレン等の不飽和炭化水素基、 (ロ)炭素数1〜20、好ましくは1〜12の炭化水素
基を有するシリレン基、 (ハ)炭素数1〜20、好ましくは1〜12の炭化水素
基を有するゲルミレン基。
【0037】なお、2価のQ1基の両結合手間の距離
は、その炭素数の如何に関わらず、Q1が鎖状の場合に
4原子程度以下、好ましくは3原子以下であることが、
1が環状基を有するものである場合は当該環状基+2
原子程度以下、就中当該環状基のみであることが、それ
ぞれ好ましい。
【0038】従って、アルキレンの場合はエチレン及び
イソプロピリデン(両結合手間の距離は2原子及び1原
子)が、シクロアルキレン基の場合はシクロヘキシレン
基(結合手間の距離がシクロヘキシレン基のみ)が、ア
ルキルシリレンの場合は、ジメチルシリレン基(結合手
間の距離が1原子)がそれぞれ好ましい。
【0039】Meは、ジルコニウム又はハフニウムであ
る。X1及びY1は、それぞれ独立に、すなわち相互に同
一でも異なっていてもよく、以下の(ニ)〜(ル)で示
される基から選ばれる。
【0040】(ニ)水素 (ホ)ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、好まし
くは塩素) (ヘ)炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12の炭
化水素基 (ト)炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12のア
ルコキシ基 (チ)炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12のア
ルキルアミド基 (リ)炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12のリ
ン含有炭化水素基 (ヌ)炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12のケ
イ素含有炭化水素基 (ル)トリフルオロメタンスルホン酸基
【0041】また、R1及びR2は、それぞれ独立して、
炭素数1〜20の炭化水素基、ハロゲン基、アルコキシ
基、ケイ素含有炭化水素基、リン含有炭化水素基、窒素
含有炭化水素基又はホウ素含有炭化水素基を示す。ま
た、隣接する2個のR1又は2個のR2がそれぞれ結合し
て環を形成していてもよい。a及びbはそれぞれ0≦a
≦4、0≦b≦4を満足する整数である。
【0042】具体的な例としては、特開平8−2087
33号公報に例示した化合物を挙げることができる。例
えばジメチルシリレンビス(2,4−ジメチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス
(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(2−メチル−
4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス(2−メチル−4,5−ベンゾイン
デニル)ジルコニウムジクロリド等を挙げることができ
る。これらの中でもジメチルシリレンビス(2−メチル
−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、又はジメチルシリレンビス(2−メチル−4−フェ
ニルインデニル)ジルコニウムジクロリドを用いること
が好ましい。
【0043】<成分B>成分Bは、アルミニウムオキシ
化合物(成分B−1)、ルイス酸(成分B−2)、及
び、成分Aと反応して成分Aをカチオンに変換すること
が可能なイオン性化合物(成分B−3)のうちから選ば
れる化合物である。
【0044】ここで、ルイス酸のあるものは、「成分A
と反応して成分Aをカチオンに変換することが可能なイ
オン性化合物」として捉えることができる。従って、
「ルイス酸」及び「成分Aと反応して成分Aをカチオン
に変換することが可能なイオン性化合物」の両者に属す
る化合物は、いずれか一方に属するものと解釈するもの
とする。
【0045】成分B−1、成分B−2、成分B−3につ
いての具体的な化合物や製造法については、特開平6−
239914号公報及び特開平8−208733号公報
に例示された化合物や製造法を挙げることができる。
【0046】例えば、成分B−1としては、1種類のト
リアルキルアルミニウムと水から得られるメチルアルモ
キサン、エチルアルモキサン、ブチルアルモキサン、イ
ソブチルアルモキサン、2種類のトリアルキルアルミニ
ウムと水から得られるメチルエチルアルモキサン、メチ
ルブチルアルモキサン、メチルイソブチルアルモキサ
ン、また、アルキルボロン酸としては、メチルボロン
酸、エチルボロン酸、ブチルボロン酸、イソブチルボロ
ン酸等を挙げることができる。
【0047】また、成分B−3としては、トリフェニル
カルボニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、さらに成分B−2としては、トリフェニルホウ
素、トリス(3,5−ジフルオロフェニル)ホウ素、ト
リス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジ
メチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートを用いることが好ましい。
【0048】<成分C>成分Cは有機アルミニウム化合
物であり、必要に応じて用いられる。好ましいものとし
ては、下記一般式(II)で表される化合物が挙げられ、
これらの化合物は単独で又は複数種を組み合わせて使用
することができる。
【0049】
【化2】(AlR4 n3-nm ・・・(II)
【0050】[式中、R4は 炭素数1〜20、好まし
くは1〜10のアルキル基を示し、Xはハロゲン、水
素、アルコキシ基、又はアミノ基を示す。nは1〜3、
好ましくは2〜3の整数、mは1〜2、好ましくは1で
ある。]
【0051】具体的な化合物としては、トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリノルマルプロ
ピルアルミニウム、トリノルマルブチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリノルマルヘキシルア
ルミニウム、トリノルマルオクチルアルミニウム、トリ
ノルマルデシルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモ
ノクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、
ジエチルアルミニウムヒドリド、ジエチルアルミニウム
エトキシド、ジエチルアルミニウムジメチルアミド、ジ
イソブチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミ
ニウムクロライド等を挙げることができる。これらの中
で、好ましくは、m=1、n=3のトリアルキルアルミ
ニウム及びジアルキルアルミニウムヒドリドである。さ
らに好ましくは、R4が炭素数1〜8であるトリアルキ
ルアルミニウムである。
【0052】<触媒の調製>本発明のプロピレン系重合
体の製造に用いられるメタロセン触媒は、前記成分A、
成分B及び必要に応じて用いられる成分Cを、重合槽内
であるいは重合槽外で、重合させるべきモノマーの存在
下あるいは不存在下に接触させることにより調製するこ
とができる。
【0053】上記メタロセン触媒は微粒子状の固体を担
体として用い、固体状触媒として使用することも可能で
ある。微粒子状の固体としては、無機化合物としてはシ
リカ、アルミナ等の無機の多孔質酸化物、有機化合物と
してはエチレン、プロピレン、1−ブテン等のα−オレ
フィン、又はスチレンを主成分として生成される重合体
もしくは共重合体等を挙げることができる。
【0054】上記メタロセン触媒は、オレフィンの存在
下で予備重合を行ったものであってもよい。予備重合に
用いられるオレフィンとしては、プロピレン、エチレ
ン、1−ブテン、3−メチル−ブテン−1、スチレン、
ジビニルベンゼン等が用いられるが、これらと他のオレ
フィンの混合物であってもよい。
【0055】上記メタロセン触媒の調製において使用さ
れる成分A、成分B、成分Cの割合は任意であるが、一
般的に成分Bとして何を選択するかで好ましい使用量の
範囲が異なる。
【0056】成分Bとして成分B−1を使用する場合、
成分B−1のアルミニウムオキシ化合物中のアルミニウ
ム原子と成分A中の遷移金属の原子比(Al/Me)は
1〜100000、さらに10〜10000、特に50
〜5000の範囲内とするのが好ましい。
【0057】成分Bとして成分B−2のルイス酸や成分
B−3のイオン性化合物を使用する場合は、成分A中の
遷移金属と成分B−2又は成分B−3のモル比が0.1
〜1000、さらに0.5〜100、特に1〜50の範
囲で使用するのが好ましい。
【0058】成分Cの有機アルミニウム化合物を使用す
る場合は、その使用量は、成分Aに対するモル比で10
5以下、さらに104以下、特に103以下の範囲とする
のが好ましい。
【0059】(ii)重合 上記メタロセン触媒を用いるプロピレン系重合体の製造
は、プロピレン単独、あるいはプロピレンとエチレンま
たは炭素数4〜20のα−オレフィンとを混合接触させ
ることにより行われる。共重合の場合は、反応系中の各
モノマーの量比は経時的に一定である必要はなく、各モ
ノマーを一定の混合比で供給することも便利であるし、
供給するモノマーの混合比を経時的に変化させることも
可能である。また、共重合反応比を考慮してモノマーの
いずれかを分割添加することもできる。
【0060】重合様式は、触媒成分と各モノマーが効率
よく接触するならば、あらゆる様式の方法を採用するこ
とができる。具体的には、不活性溶媒を用いるスラリー
法、不活性溶媒を実質的に用いずプロピレンを溶媒とし
て用いるバルク法、溶液重合法あるいは実質的に液体溶
媒を用いず各モノマーを実質的にガス状に保つ気相法等
を採用することができる。
【0061】また、連続重合、回分式重合にも適用され
る。スラリー重合の場合には、重合溶媒としてヘキサ
ン、ヘプタン、ペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、
トルエン等の飽和脂肪族又は芳香族炭化水素の単独ある
いは混合物を用いることができる。
【0062】重合時条件としては重合温度が−78℃〜
160℃、好ましくは0℃〜150℃であり、そのとき
の分子量調節剤として補助的に水素を用いることができ
る。また、重合圧力は0〜90kg/cm2・G、好ま
しくは0〜60kg/cm2・G、特に好ましくは1〜
50kg/cm2・Gが適当である。
【0063】(3)付加的成分(任意成分) 本発明で用いられるプロピレン系樹脂材料は、前記プロ
ピレン系重合体を主成分とするものであるが、これに加
えて、他の付加的成分を本発明の効果を著しく損なわな
い範囲で任意に配合することができる。
【0064】この付加的成分としては、通常のポリオレ
フィン樹脂用配合剤として使用される核剤、フェノール
系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、
中和剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、
金属不活性剤、充填剤、抗菌防黴剤、蛍光増白剤等が挙
げられる。また、前記プロピレン系重合体以外の樹脂、
例えばエチレン−プロピレン系ゴム、エチレン−ブテン
系ゴム、エチレン−ヘキセン系ゴム、エチレン−オクテ
ン系ゴム等を配合することもできる。
【0065】尚、本発明においては、ヒンダードアミン
系の安定剤、リン系酸化防止剤の添加が耐放射線性向上
の点で好ましい。これらの添加剤の配合量は、一般に
0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重
量%である。又、プロピレン系重合体以外の樹脂は、樹
脂材料全体に対し30重量%以下、好ましくは20重量
%以下の割合で配合することができる。
【0066】(i)核剤 上記核剤の具体例としては2,2−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)リン酸ナトリウ
ム、タルク、1,3,2,4−ジ(p−メチルベンジリ
デン)ソルビトール等のソルビトール系化合物、ヒドロ
キシ−ジ(t−ブチル安息香酸)アルミニウム、2,2
−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)
リン酸と炭素数8〜20の脂肪族モノカルボン酸Li塩
混合物(旭電化(株)製、商品名NA21)、ロジンの
金属塩等を挙げることができる。ロジンの金属塩とは、
ロジン類と金属化合物との反応により製造された反応混
合物である。
【0067】この中でも、2,2−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)リン酸ナトリウ
ム、タルク、ヒドロキシ−ジ(t−ブチル安息香酸)ア
ルミニウム、又はロジンの金属塩が、本発明の放射線照
射用食品容器の効果である臭気の面で好ましい。
【0068】このうち、ロジンの金属塩について説明す
ると、用いられるロジン類としては、生松ヤニを水蒸気
蒸留してテレピン油を除いたガムロジン、トール油ロジ
ン、松の根株や松材を溶剤で抽出するか時にはアルカリ
液で抽出、酸性にして得たウッドロジン等の天然ロジ
ン、もしくはこれらを変性した不均化ロジン、水素化ロ
ジン、脱水素化ロジン、重合ロジン、α,β−エチレン
不飽和カルボン酸変性ロジン等の各種変性ロジン、又は
これらを精製した精製ロジンを挙げることができる。
【0069】上記ロジン類は、ピマル酸、サンダラコピ
マル酸、パラストリン酸、イソピマル酸、アビエチン
酸、デヒドロアビエチン酸、ネオアビエチン酸、ジヒド
ロピマル酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビ
エチン酸等から選ばれる樹脂酸を複数含んでいる。
【0070】具体的には、一般にアビエチン酸30〜4
0重量%、ネオアビエチン酸10〜20重量%、ジヒド
ロアビエチン酸14重量%、テトラヒドロアビエチン酸
14重量%、d−ピマル酸8重量%、イソ−d−ピマル
酸8重量%、デヒドロアビエチン酸5重量%、レボピマ
ル酸0.1重量%からなる樹脂酸成分80〜97重量%
と不鹸化物とその他少量とから構成されるものである。
【0071】上記ロジン類は不飽和結合が存在し、熱安
定性が不十分なため、これを防止する目的で、水素によ
り還元した飽和型ロジン(水素化ロジン)とすることも
できる。
【0072】上記ロジン類と金属塩を形成する金属とし
ては、1〜3価の金属イオンであり、具体的にはアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム等の金属を挙
げることができる。中でも好適な金属としては、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム等の
1価の金属イオン、ベリリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛等の2価の金属
イオン、アルミニウム等の3価の金属イオンを挙げるこ
とができる。これらの中でもリチウム、ナトリウム、カ
リウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウムを用
いることが好ましい。
【0073】上記ロジン類と金属とから形成される金属
塩としては、上記ナトリウム、カリウム、マグネシウム
等の1〜3価の金属元素を有し、かつ前記ロジン類と造
塩する化合物であり、具体的には、1〜3価の金属の塩
化物、硝酸塩、酢酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酸化物等を挙
げることができる。
【0074】これらロジン類の金属塩の中でもナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩から選ばれる少なく
とも一種のロジン類の金属塩を用いることが好ましく、
更に水素化ロジンの金属塩、不均化ロジンの金属塩、脱
水素化ロジンの金属塩から選ばれる少なくとも一種のロ
ジン類の金属塩を用いることが好ましい。
【0075】上記ロジン類と1〜3価の金属とは、通
常、40〜150℃程度、好ましくは50〜120℃の
温度で溶媒中で混合することにより反応が進行して、ロ
ジン類の金属塩を含む反応混合物が得られる。上記ロジ
ン類と1〜3価の金属との反応率は、50%以下のもの
が配合量見合いで効果が高く、好ましい。
【0076】上記ロジン類の金属塩としては、例えばロ
ジンのナトリウム塩が、荒川化学工業社製「パインクリ
スタル・KM1300」として市販されている。
【0077】(ii)フェノール系酸化防止剤 上記フェノール系酸化防止剤の具体例としてはトリス−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
−イソシアヌレイト、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリスリチ
ル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,3,5−
トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビ
ス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジ
メチルエチル]−2,4,8,10テトラオキサスピロ
〔5,5〕ウンデカン、1,3,5−トリス(4−t−
ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
イソシアヌル酸等を挙げることができる。
【0078】(iii)リン系酸化防止剤 リン系酸化防止剤の具体例としてはトリス(ミックス
ド、モノ及びジノニルフェニルホスファイト)、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェニル−ジ−トリデシル)ホスファイト、1,1,
3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシルホスファ
イト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ビス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ
−ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフェ
ニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペン
タエリスリトール−ジ−ホスファイト等を挙げることが
できる。
【0079】(iv)硫黄系酸化防止剤 上記硫黄系酸化防止剤の具体例としては、ジ−ステアリ
ル−チオ−ジ−プロピオネート、ジ−ミリスチル−チオ
−ジ−プロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラ
キス−(3−ラウリル−チオ−プロピオネート)等を挙
げることができる。
【0080】(v)中和剤 上記中和剤の具体例としてはステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸亜鉛、ハイドロタルサイト、ミズカラック
(水沢化学社製)等を挙げることができる。
【0081】(vi)ヒンダードアミン系の安定剤 上記ヒンダードアミン系の安定剤の具体例としては、琥
珀酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンと
の重縮合物、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)セバケート、N,N−ビス
(3−アミノプロピル)エチレンジアミン・2,4ビス
〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,
5−トリアジン縮合物、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)セバケート、ポリ〔{6−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキ
サメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ}〕、ポリ[(6−モルホリノ−s−
トリアジン−2,4−ジイル)〔(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン
〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ〕]等を挙げることができる。
【0082】(vii)滑剤 上記滑剤の具体例としてはオレイン酸アミド、ステアリ
ン酸アミド、ベヘン酸アミド、エチレンビスステアロイ
ド等の高級脂肪酸アミド、シリコンオイル、高級脂肪酸
エステル等を挙げることができる。
【0083】(viii) 帯電防止剤 帯電防止剤としては、高級脂肪酸グリセリンエステル、
アルキルジエタノールアミン、アルキルジエタノールア
ミド、アルキルジエタノールアミド脂肪酸モノエステル
等を挙げることができる。
【0084】(4)プロピレン系樹脂材料の製造 本発明で用いられるプロピレン系樹脂材料は、一般的に
上記プロピレン系重合体に酸化防止剤、中和剤等の添加
剤や他の付加的成分を必要に応じて配合し、混合、溶
融、混練することにより製造することができる。
【0085】混合、溶融、混練は、通常、ヘンシェルミ
キサー、スーパーミキサー、V−ブレンダー、タンブラ
ーミキサー、リボンブレンダー、バンバリーミキサー、
ニーダーブレンダー、一軸又は二軸の混練押出機等にて
実施することができる、これらの中でも一軸又は二軸の
混練押出機により混合或いは溶融混練を行うことが好ま
しい。
【0086】(5)食品容器 本発明の放射線照射用食品容器は、上述した特定のプロ
ピレン系樹脂材料よりなる。容器の形態としては、放射
線照射に供することができるものであれば特に限定され
ず、例えばフィルム又はシート状物、ボトル、チュー
ブ、箱状物、袋状物、容器本体と蓋からなる蓋付容器な
どが挙げられる。また、成形法から見れば、押出成形、
射出成形、ブロー成形、延伸ブロー成形等の各種成形に
より得られる成形品が挙げられる。すなわち、前記プロ
ピレン系樹脂材料を用いてこれら各種の成形を行うこと
により、目的とする放射線照射用食品を製造することが
できる。特に射出成形品において本発明の効果は有効に
発揮される。成形の条件としては、通常行われる公知の
条件を採用することができる。
【0087】食品容器の具体的な用途例しては、香辛
料;ジャガイモ、タマネギ、ニンニク等の生鮮野菜;乾
燥野菜;薬用植物;冷蔵肉、凍結肉等の食肉;ソーセー
ジ、煮熟エビ等の魚加工品;小麦、米等の穀物;豆類;
魚類、甲殻類、冷凍エビ等の水産物;オレンジ、マン
ゴ、パパイヤ、バナナ等の果物、果実類;卵紛;等を保
存、包装する食品容器が挙げられる。なお、そのまま輸
送に使用するコンテナ類も含まれる。
【0088】なお、本発明で対象とする放射線照射は、
主として滅菌有効なγ線又は高速電子線によって行われ
るものである。好ましくは、高速電子線である。線量は
目的によって異なるが、高度の衛生性を求められる食品
容器の滅菌では1〜5Mrad、食品の殺菌、殺虫、発
芽防止、熟成遅延、開傘防止等により長期保存を目的と
する場合には、それぞれ目的とする線量が選ばれる。
【0089】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるも
のではない。
【0090】<製造例1:プロピレン系重合体の製造> (1)触媒の合成 まず、(r)−ジメチルシリレンビス(2−メチルベン
ゾインデニル)ジルコニウムジクロリドを、文献(Orga
nometallics 1994, 13, 964)に記載された方法に従っ
て合成した。
【0091】次いで、内容積0.5リットルの撹拌翼の
ついたガラス製反応器に、WITCO社製「MAO on
SiO2」(商品名)を2.4g(20.7mmol−
Al)添加し、n−ヘプタン50mlを導入した。これ
に、予めトルエンに希釈した(r)−ジメチルシリレン
ビス(2−メチルベンゾインデニル)ジルコニウムジク
ロリド溶液20.0ml(0.0637mmol)を加
え、続いてイソブチルアルミニウム(TIBA)・n−
ヘプタン溶液4.14ml(3.03mmol)を加え
た。その後、室温にて2時間反応させ、さらに、プロピ
レンをフローさせて予備重合を実施し、固体触媒−1を
得た。
【0092】(2)重合 内容積200リットルの撹拌式オートクレーブ内をプロ
ピレンで充分に置換した後、n−ヘプタンにて希釈した
トリエチルアルミニウム3g、液化プロピレン45k
g、エチレンガス0.45kg、水素5NLを導入し、
内温を40℃に維持した。次いで、固体触媒−1(予備
重合によるポリマー成分を除いた量として)1.0gを
加えた。その後、65℃に昇温して重合を開始させ、3
時間その温度を維持した。ここで、エタノール100m
lを添加して反応を停止させた。残ガスをパージし、ポ
リマーを乾燥した。その結果、MFRが10g/10
分、エチレン含有量が1.0重量%であるプロピレン−
エチレンランダム共重合体が23kg得られた。
【0093】このポリマーの分析を行った結果、MEは
1.09であった。また、TREFによる平均溶出温度
(T50)は90℃であり、溶出分散度(σ)は6.0で
あった。
【0094】(3)メモリーイフェクト(ME)の測定 メルトインデクサーのシリンダー内温度を190℃に設
定し、オリフィスは長さ8.00mm、径1.00mm
φ、L/D=8を用いた。また、オリフィス直下にエチ
ルアルコールを入れたメスシリンダーを置いた。(オリ
フィス直下とエチルアルコール液面の距離は20±2m
mとした。) この状態でサンプルをシリンダー内に投入し、1分間の
押出物の量が0.10±0.03gになるように荷重を
調節し、6分後から7分後の押し出し物をエタノール中
に落とし、固化してから採取した。採取した押出物のス
トランド状サンプルの直径を上端から1cm部分、下端
から1cm部分、中央部分の3箇所で最大値、最小値を
測定し、計6箇所測定した直径の平均値をもってME値
とした。
【0095】(4)温度上昇溶離分別(TREF)の測
定 上記温度上昇溶離分別(TREF)による溶出曲線のピ
ーク測定は、一度高温にてポリマーを完全に溶解させた
後に冷却し、不活性担体表面に薄いポリマー層を生成さ
せ、次いで、温度を連続又は段階的に昇温して、溶出し
た成分を回収し、その濃度を連続的に検出して、その溶
出量と溶出温度を測定することにより求めた。
【0096】該溶出曲線の測定は、以下に示す測定条件
で行われた。 ・溶媒:o−ジクロロベンゼン ・測定濃度:4mg/ml ・注入量:0.5ml ・カラム:4.6mmφ×150mm ・冷却速度:100℃×120分
【0097】<製造例2>固体触媒−1を(予備重合に
よるポリマー成分を除いた量として)0.4g、水素を
3.5NL、重合槽にエチレンガス量を0.6kg導入
した以外は製造例1と同様にして重合を行った。その結
果、MFRが10g/10分、エチレン含有量が2.1
重量%のプロピレン−エチレンランダム共重合体が1
8.6kg得られた。このポリマーの分析を行った結
果、MEは1.07であった。また、TERFによる平
均溶出温度(T50)は86℃であり、溶出分散度(σ)
は6.5であった。
【0098】<製造例3>固体触媒−1を(予備重合に
よるポリマー成分を除いた量として)0.6g、水素を
14NL、エチレンガス量を0.35kgにした以外は
製造例1と同様にして重合を行った。その結果、MFR
が36.9g/10分、エチレン含有量が1.0重量%
であるプロピレン−エチレンランダム共重合体が19.
4kg得られた。このポリマーの分析を行った結果、M
Eは1.01であった。また、TERFによる平均溶出
温度(T50)は89℃であり、溶出分散度(σ)は6.
2であった。
【0099】<製造例4>固体触媒−1を(予備重合に
よるポリマー成分を除いた量として)1.5g、水素を
6.5NLにしてエチレンガスを加えないようにしたこ
と以外は製造例1と同様にして重合を行った。その結
果、MFRが9.7g/10分であるホモポリプロピレ
ンが13.1kg得られた。このポリマーの分析を行っ
た結果、MEは1.11であった。また、TERFによ
る平均溶出温度(T50)は96.0℃であり、溶出分散
度(σ)は5.6であった。
【0100】<製造例5(比較例)>内容積200リッ
トルの撹拌式オートクレーブをプロピレンで充分置換し
た後、精製したn−ヘプタン60リットルを導入し、ジ
エチルアルミニウムクロライド90g、東邦チタニウム
社製三塩化チタン触媒33gを30℃でプロピレン雰囲
気下で導入した。更に、気相部水素濃度を7.0容量%
に保ちながら、65℃の温度で、プロピレン9kg/時
間のフィード速度で4時間フィードした後、更に1時間
重合を継続した。
【0101】その後、ブタノールにより触媒を分解し、
生成物を濾過し及び乾燥を行って、MFRが9.7g/
10分であるホモポリプロピレン30kgを得た。この
ポリマーを分析した結果、MEは1.53であった。ま
た、TREFによる平均溶出温度(T50)は116℃で
あり、溶出分散度(σ)は15.2であった。
【0102】<製造例6(比較例)>内容積200リッ
トルの撹拌式オートクレーブをプロピレンで充分置換し
た後、精製したn−ヘプタン60リットルを導入し、ジ
エチルアルミニウムクロライド45g、丸紅ソルベー社
製三塩化チタン触媒16gを55℃でプロピレン雰囲気
下で導入した。更に、気相部水素濃度を9.1容量%に
保ちながら、60℃の温度で、プロピレン9kg/時間
及びエチレンを0.081kg/時間のフィード速度で
4時間フィードした後、更に1時間重合を継続した。
【0103】その後、生成物を濾過し、乾燥を行って、
31.5kgの粉末状プロピレンランダム共重合体を得
た。この共重合体のMFRは10.3g/10分、エチ
レン含量は1.0重量%であった。また、このポリマー
を分析した結果、MEは1.54であった。また、TR
EFによる平均溶出温度(T50)は108℃であり、溶
出分散度(σ)は18.7であった。
【0104】<製造例7(比較例)>内容積200リッ
トルの撹拌式オートクレーブをプロピレンで充分置換し
た後、精製したn−ヘプタン60リットルを導入し、ジ
エチルアルミニウムクロライド120g、東邦チタニウ
ム社製三塩化チタン触媒30gを60℃でプロピレン雰
囲気下で導入した。更に、気相部水素濃度を1.2容量
%に保ちながら、65℃の温度で、プロピレン9.0k
g/時間のフィード速度で4時間フィードした後、更に
1時間重合を継続した。
【0105】その後、ブタノールにより触媒を分解し、
生成物を濾過し及び乾燥を行って、MFRが0.8g/
10分であるホモポリプロピレン30kgを得た。この
ポリマーを分析した結果、MEは1.56であった。ま
た、TREFによる平均溶出温度(T50)は116℃で
あり、溶出分散度(σ)は15.1であった。
【0106】<製造例8(比較例)>内容積200リッ
トルの撹拌式オートクレーブをプロピレンで充分置換し
た後、精製したn−ヘプタン60リットルを導入し、ジ
エチルアルミニウムクロライド100g、東邦チタニウ
ム社製三塩化チタン触媒25gを60℃でプロピレン雰
囲気下で導入した。更に、気相部水素濃度を1.6容量
%に保ちながら、65℃の温度で、プロピレン9.0k
g/時間及びエチレン0.85kg/時間のフィード速
度で4時間フィードした後、更に1時間重合を継続し
た。
【0107】その後、ブタノールにより触媒を分解し、
生成物を濾過し及び乾燥を行って、MFR0.8g/1
0分、エチレン含量1.0重量%であるエチレン−プロ
ピレンランダム共重合体を29kg得た。また、このポ
リマーを分析した結果、MEは1.67であった。ま
た、TREFによる平均溶出温度(T50)は108℃で
あり、溶出分散度(σ)は18.3であった。
【0108】<実施例1>(1)容器の製造 製造例1のランダムポリマーに対し、中和剤としてステ
アリン酸カルシウム0.05重量部、及びコハク酸ジメ
チルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物
0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ホスファイト0.05重量部、ロジンのナトリウ
ム塩0.3重量部(荒川化学工業社製、パインクリスタ
ルKM1300)を添加してスーパーミキサーにて3分
間混合し、230℃に加熱したスクリュー径が30mm
の押出機にて溶融混練しペレット状の組成物を作成し
た。
【0109】この組成物を金型温度40℃、シリンダー
温度240℃に加熱した射出成形機にかけ、100mm
×100mm×1mmの射出シート及び170mm×9
5mm×50mm(厚み2mmt)の箱形食品保管用容
器を成形し、評価用試験サンプルを作成した。これの評
価サンプルに電子線又はγ線を照射し、耐放射線性を評
価した。
【0110】(2)評価 放射線照射方法及び耐放射線性の評価は、以下に示す方
法に従って行った。その結果を表1に示す。
【0111】(a)電子線照射法 100mm×100mm×1mmの射出シート及び箱型
容器をカート上に並べ、線量が2.5Mradになるよ
うに照射した。照射条件は以下の通りである。 電子加速器:米RDI社製ダイナミトロン 加速電圧:4.8MeV 出力:200kW 最大電流:20mA コンベアー:カート式コンベアー コンベアー速度:11.6m/min可変 照射方向:片面1回
【0112】(b)γ線照射法 100mm×100mm×1mmの射出シート及び箱形
容器を照射ケースに入れコンベア上に並べ、線量が2.
5Mradになるように照射した。照射条件は以下の通
りである。 線源:Co60線源、45万Ci 線源格納プール:ステンレス製内張り、鉄筋コンクリー
ト(幅2.44m、奥行2.44m、深さ6m、純粋3
5t貯留) 照射台:コンベア式自動照射台(カナダ原子力公社製J
S7500型γ線照射装置) 照射ケース:2mm厚アルミニウム合金(60cm×4
0cm×90cm)
【0113】(c)電子線、γ線照射後のMFR上昇度
(照射後のMFR/照射前のMFR) 電子線及びγ線の未照射及び照射後の射出シートを細片
にし、JIS−K7210に従ってMFRを測定した。
電子線及びγ線の照射前と照射後のMFRの比をMFR
上昇度(照射後のMFR/照射前のMFR)とした。
【0114】(d)照射後伸び保持率 電子線及びγ線の未照射及び照射後の射出シートから、
JIS2号ダンベル試験片形状の刃型でMD方向に打ち
抜き、インストロン試験器を用い、引張速度50mm/
分で引張試験を行い、伸びを測定した。電子線及びγ線
の未照射品の伸びに対する電子線及びγ線照射品の伸び
の割合(%)を「照射後伸び保持率」とした。
【0115】(e)照射後の臭気 電子線及びγ線を照射した後の食品保管用容器の臭気を
以下の基準で判定した。 ◎:臭いが殆ど感じられない。 ○:臭いが感じられるが、許容される。 △:臭いがかなりの程度、感じられる。 ×:強い臭いが感じられる。
【0116】<実施例2>実施例1のポリプロピレンラ
ンダムポリマーを製造例2のものに換えた以外は実施例
1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0117】<実施例3>実施例1のポリプロピレンラ
ンダムポリマーを製造例3のものに換えた以外は実施例
1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0118】<実施例4>実施例1のポリプロピレンラ
ンダムポリマーを製造例4のホモポリマーに換えた以外
は実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0119】<実施例5>実施例1のロジンのナトリウ
ム塩0.3重量部を、1,3,2,4−ジ(p−メチル
ベンジリデン)ソルビトール0.2重量部に換えた以外
は実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0120】<比較例1>実施例1のポリプロピレンラ
ンダムポリマーを製造例5のホモポリマーに換えた以外
は実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
【0121】<比較例2>実施例1のポリプロピレンラ
ンダムポリマーを製造例6のものに換えた以外は実施例
1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
【0122】<比較例3>実施例1のポリプロピレンラ
ンダムポリマーを製造例7のホモポリマーに換え、過酸
化物として2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン(パーヘキサ25B:日本油脂
商品名)0.1重量部を添加した以外は実施例1と同様
にして評価した。結果を表2に示す。
【0123】<比較例4>実施例1のポリプロピレンラ
ンダムポリマーを製造例8のランダムポリマーに換え、
過酸化物として2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン(商品名:パーヘキサ25
B、日本油脂(株)製)0.08重量部を添加した以外
は実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
【0124】
【表1】
【0125】
【表2】
【0126】
【発明の効果】このような本発明の特定のプロピレン系
樹脂材料からなる食品容器は、耐放射線特性に優れてお
り、臭気もないことから食品保存目的等の放射線照射用
食品容器に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 勝 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社四日市技術センター内 (72)発明者 田谷野 孝夫 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社樹脂技術開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の条件(a)〜(d)を満たすプロ
    ピレン系樹脂材料からなる放射線照射用食品容器。 (a):プロピレンから誘導される構成単位が100〜
    80モル%、エチレン及び炭素数4〜20のα−オレフ
    ィンから選ばれるコモノマーから誘導される構成単位が
    0〜20モル%存在するプロピレン系重合体を主成分と
    すること。 (b):メルトフローレートが0.5〜100g/10
    分であること。 (c):メモリーイフェクトが0.9〜1.3であるこ
    と。 (d):平均溶出温度が75〜120℃の範囲にあり、
    溶出分散度が9以下であること。
  2. 【請求項2】 前記プロピレン系重合体が、メタロセン
    触媒の存在下に重合して得られるものである、請求項1
    記載の放射線照射用食品容器。
JP10076465A 1998-03-11 1998-03-11 放射線照射用食品容器 Pending JPH11255824A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1006149A4 (en) * 1997-08-19 2001-10-04 Idemitsu Petrochemical Co PROPYLENE POLYMER COMPOSITION AND FILMS MADE THEREOF
JP2004530778A (ja) * 2001-06-27 2004-10-07 ボレアリス テクノロジー オイ プロピレンランダム共重合体及びその製造方法
JP2008049513A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Fujimori Kogyo Co Ltd インクジェット装置用インク袋又はインクカートリッジ
JP2016506718A (ja) * 2013-01-18 2016-03-07 サルトリアス ステディム エフエムティー エスエーエス 単回使用ポーチの壁用の、接触層を含むフィルム

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